2013年12月 6日 (金)

Ustream Inc.で2014/1/6から30日以上前の録画ビデオが削除されるようになる件(日本は対象外)

Ustream(ユーストリーム)についてのメモ。

 
上記のようなツイートが流れてきました。
ツイートを見る限りでは日本は対象外のようですが、議会中継や各種イベントの録画が
たった30日で消されてしまうようになると、かなりの痛手です。
ちょっと心配だったので、少し調べて公式サポートに問い合わせて確認してみました。

結論としてはツイートにある通り、「Ustream Inc.」の管轄となる米国などでの話であり、
「Ustream Asia Inc.」の管轄となる日本では、今のところ削除予定は無いそうです。
ただし、日本でもいずれ仕様変更される可能性はあるので注意が必要ですね。

 
元情報は、ツイート画像にあるように、UstreamのBasic(Free)アカウントでログインして、
ダッシュボードを開き、ページの下の方にある言語設定を「English」にすると、

Important change – Videos older than 30 days will be deleted on Basic accounts, starting on Jan 6, 2014. Learn how to keep all your videos!
 
訳:
 重大な変更
 Basicアカウントでは30日以上古い録画ビデオが削除されるようになります。
 この処置は2014年1月6日から始まります。
 全ての録画ビデオを残したい場合はこちらをご覧下さい。

というメッセージが表示されるというところ。
調べてもよくわからなかったのですが、いつ頃告知されたのでしょうね?
リンクを開くと「Upgrade your Basic account」のページに飛び、そこには

Upgrade your video storage
Upgrade to our Extended Storage plan
for only $19.99 $9.99/month and
enjoy unlimited video storage in your Basic account.
(Upgrade by Jan 6, 2014 for a lifetime lock-in at the lower price.)
 
訳:
 ビデオストレージをアップグレードしましょう。
 月額9.99ドルの「Extended Storage Plan(ストレージ拡張プラン)」に加入すれば、
 Basicアカウントでも録画ビデオの保存についての制限が無くなります。
 (2014年1月6日まで割引キャンペーン実施中。
  それ以後の加入では月額19.99ドルとなります。)

という記述があります。言語設定がEnglishになっていないと、「ページが見つかりません」と言われますのでご注意を。
しかし、録画保存のために月額10ドル~20ドルというのは結構きついですねぇ・・・。
ページを画像で見るとこんな感じです。(画像クリックで別窓で拡大)
 

 
言語設定をドイツ語、フランス語などにしても同様のメッセージが出ます。
言語設定が日本語になっていると、このメッセージは出ないのですが、
念のため、公式サポートセンターの問い合わせフォームから、問い合わせてみました。

■問い合わせ内容

12月05日 21:47 (JST)
【問い合わせの区分】 プレミアムメンバー
【問い合わせの項目】 Ustreamアカウントに関する質問
【チャンネル/ 過去の番組のURL】 http://www.ustream.tv/dashboard
【問い合わせ内容】
  言語をEnglishにしてダッシュボードを開くと、以下のようなメッセージが出ます。
 
    Important change – Videos older than 30 days will be deleted on Basic accounts, starting on Jan 6, 2014. Learn how to keep all your videos!
 
  2014年1月6日から、無料のBasicアカウントでは30日以上古い録画が消されるようになってしまうとのことで、
  それを避けたいなら月額9.99ドルの「Extended Storage plan」に加入が必要だと書かれています。
 
  質問1.
   今のところ日本語のダッシュボードには上記のメッセージが出ていませんが、
   日本でも同様に2014/1/6から30日以上古い録画が消されてしまうのでしょうか?
   それともこの話は米国ユーザーのみなのでしょうか?
 
  Ustreamで議会中継を行っている自治体もあり、非常に影響の大きな事案であると考えております。
  なるべく早急にご回答および公式アナウンスを行っていただければ幸いです。
  何卒よろしくお願いいたします。

■Ustream Asiaサポート担当からの回答

サポート担当 (Ustream Asia)
12月06日 13:35 (JST)
 
Ustream サポート窓口です。
この度はお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。
 
お問い合わせの件につきまして、
過去の番組の保存に関して制限は設けておりません。
ダッシュボードから以下の手順にて制限がないことがご確認いただけます。
 
 1. Ustreamアカウントにて [ダッシュボード] にログインします
    http://www.ustream.tv/dashboard
 2. [チャンネル設定] - [過去の番組一覧] - [過去の番組] より
   保存使用量が "∞ GB" になっているかご確認ください (例: 10GB / ∞ GB)
 
しかしながらUstream Inc.では制限を設けており、
今後Ustream Asiaでも仕様を変更する可能性がございます。
 
その際にはWEBサイトなど事前に告知させていただきます。
今後ともUstreamを、どうぞ宜しくお願い致します。
 
Ustream サポート

 
迅速なご回答、ありがとうございます。
そんなわけで、最初に書いた通り、今のところ日本のUstreamでは古い録画ビデオを削除する予定は無いようです。
「Ustream Inc.」(米国等)では、無料アカウントだと10GBの容量制限がある画像)のですが、
「Ustream Asia Inc.」(日本等)では、今のところ容量も無制限になっているのですね。

ただ、公式サポートからの回答にも

しかしながらUstream Inc.では制限を設けており、
今後Ustream Asiaでも仕様を変更する可能性がございます。

とある通り、日本でもいずれ何らかの制限が設けられる可能性があります。
11/28には、有料プラン(アドフリープラス)の改訂にともなって、
2014年1月上旬から無料ユーザーの「パスワード付き配信」の同時接続数が、
従来の最大100人から最大10人に減らされることが発表されたりもしています。

  参考:
   Ustreamの「アドフリープラス」が機能強化、上位プランには解析ツールも -INTERNET Watch

採算が取れないとサービスそのものが維持できないが、ユーザーとしてはなるべく無料で使いたいので、
制限をかけたり有料化しすぎるとユーザーが離れていってサービスが破綻する。
そのあたりのバランスは難しいところでしょう。

今更言うまでもないですが、どのサービスでも、
   「永久にデータを保存してもらえるとは限らない」
ということを念頭に置いて、バックアップなど必要な対処を講じておくことが大事でしょうね。
 

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2013年11月14日 (木)

武雄市が東京モノレールに出している「用地取得費 実質0円」の広告について

 
武雄市が東京モノレールに出しているという企業誘致広告。

 

 

「空間除菌ブロッカー」の広告と並んでいるのが面白いという理由については、こちらを参照。

  武雄市長が絶賛する「ウイルス除菌用品」 - Togetter

自治体や首長がよくこんな怪しいもんを勧めれるもんだなという話ですね。
武雄市界隈ではEM菌酵素ジュースなど、怪しいものを持て囃す動きがちょくちょく見られ、
そのあたりも心配しているところではあります・・・。

 
いきなり話が逸れたので、企業誘致広告の話に戻します。
2011年10月頃2012年9月末頃までは、「1坪3万円台!」という広告が出されており、
「実質0円」のタイプになったのは、その後のようです。
2012年12月2日には「実質0円」の広告が確認されています。

さて、「実質0円」の広告本文はこうなっています。

一面フラット 工業用地 18ha
用地取得費 実質0円
インターから2分
締切迫る!!
 
パートナー企業募集中
佐賀県武雄市 企業立地課
TEL 0954-23-9210

 
なんかシンプルすぎるというか、電話番号だけでURLやメールアドレスすら
掲載されていなかったりするのも気になるところですが、今回の記事では、この広告の
  「用地取得費 実質0円」 
  「締切迫る」 
について、少し調べてみました。

まず、この誘致広告は、武雄北方インター工業団地のものです。
関連ページを以下に示します。

  佐賀県HP:武雄北方インター工業団地

  武雄市の工業用地 | 事業者向け情報 | 佐賀県武雄市 (工業団地一覧)

  武雄市の工業用地 | 事業者向け情報 | 佐賀県武雄市 (誘致補助について)

  武雄市武雄北方インター工業団地等企業誘致条例

  武雄市武雄北方インター工業団地等企業誘致条例施行規則

武雄北方インター工業団地に関する簡易年表は以下の通り。
 

年月日 内容
2010年5月 造成開始。
2011年7月1日 武雄市武雄北方インター工業団地等企業誘致条例」を施行。
一括取得時に最大6億円の用地取得補助金等。
佐賀新聞2011/6/4記事
2011年10月3日 竣工。分譲開始。(佐賀新聞2011/10/4記事
2013年3月28日 武雄市武雄北方インター工業団地等企業誘致条例」の改正。
当初2013(平成25)年3月31日までとしていた用地取得補助金の期限を
2015(平成27)年3月31日までに延長。
2013年3月31日 武雄市の用地取得補助金の当初の期限日。
(上記の通り2015(平成27)年3月31日までに延長された)
2013年10月3日 コスモス薬品」と進出協定を締結。
物流センター建設のため、約29,700平米を分譲。
武雄北方インター工業団地への進出第一号。
2015年4月から稼動予定で約150人の新規地元雇用を見込む。
佐賀新聞2013/10/4記事
西日本新聞2013/10/9記事

 
まず、広告にある「締切迫る!」についてですが、
「実質0円」の広告が2012年末から出されていたことを考えると、
当初は2013年3月31日までとされていた、
武雄市の用地取得補助金の期限を指していたものと思われます。
その後、期限は2015年3月31日までに延長されていますので、
少なくとも用地取得費については、現在は特に何かの締め切りが
迫っているというわけではないようです。
(無論、あと1年半を切っているのも事実ですので、
 あまり時間があるとは言えませんし、早く決まるに越したことはないのですが。)

 
次に「用地取得費 実質0円」について。
武雄北方インター工業団地の工業用地の有効面積は約17.6ha(ヘクタール)。
武雄市は、「武雄市武雄北方インター工業団地等企業誘致条例」で、
以下のような用地取得補助金を交付するとしています。

条件 用地取得
補助金の
金額
備考
工業用地の全部を
取得した場合
6億円 2013/10/3のコスモス薬品への
一部分譲に伴い、条件不成立に。
10ha以上を
取得した場合
3億円  
5ha以上10ha未満を
取得した場合
1億円  

 
このうち、「工業用地の全部を取得した場合」の6億円については、
2013/10/3にコスモス薬品に一部を分譲したことで、条件不成立となっています。

武雄市HPによると、残っている分譲面積は、約14.1haとのこと。
17.6haのうち約3haが売れたので残りは14.6haかと思ったのですが、
奥にあるコスモス薬品の敷地につながる団地内道路を敷設しなければならないため、
その道路の面積を差し引いて、残りが14.1haになるということなのでしょう。
また、それに伴い、2.3haと11.8haの2つの区画に分かれる形になるようです。

残りの14.1ha(14100平米)を一括取得すると考えた場合、分譲価格は以下のようになります。

  13,900(円/平米) × 141000(平米) = 19億5990万円

ただ、上記のとおり、現在では武雄市の用地取得補助金6億円は条件不成立になっています。
10ha以上という条件は満たせるので武雄市からの用地取得補助金が3億円出るとして、
残りは16億5990万円ですね。残りはどこから出るのでしょうか。

6億円の用地取得補助金が出なくなった現在でも「実質0円」は有効なのでしょうか。

そこで、「用地取得費 実質0円」の計算方法の詳細と、
「実質0円」が現在でも成立するのかという点について、
武雄市役所 営業部 企業立地課 営業係にメールで問い合わせてみました。
(公式ホームページの情報が全然更新されておらず酷い状態だったので
 その改善提案も兼ねて。メールの内容は記事末尾に示しています。)

武雄市役所 企業立地課からの回答によると、

  「武雄市の用地取得補助金に加え、佐賀県の立地促進奨励金が交付されるので、
   現在でも「実質0円」は成立する

とのこと。

そこで今度は佐賀県の立地促進奨励金について調査。

  佐賀県:優遇措置

  佐賀県企業立地の促進に関する条例

  佐賀県企業立地の促進に関する条例施行規則

これらのページや条例は見つかったのですが、詳細な情報は古いものしか見当たらなかったため、
佐賀県 農林水産商工本部 企業立地課 企業誘致担当に問い合わせたところ、
新しく詳細な資料を頂くことができました。
以下は、その資料から立地促進奨励金の部分だけを抜粋した画像です。
 

佐賀県の立地促進奨励金について
(2013/11/12に佐賀県企業立地課から頂いた資料より)
(クリックで別窓で拡大)

 
最大50億円も出るのですね。なかなか気合いが入っているようです。
なお、この「立地促進奨励金」は、「企業立地補助金(立地促進奨励金+雇用促進奨励金)」の
一部なのですが、「企業立地補助金」は、「企業立地促進条例に基づく課税免除」との選択性となっており、
どちらかを選ぶことになるそうです。

さて、「立地促進奨励金」の計算ですが、武雄市は特区指定されておりますので、
  「工業団地等立地加算」
  「特区加算」
は、加算されるはずですね。
あとは「重点誘致産業等立地加算」や、大規模誘致の特例にあてはまるかどうか、
「工場」「試験研究施設」の区分といった点も踏まえて、

  「武雄北方インター工業団地の残り14.1haの購入で、
   佐賀県から16億5990万円の立地促進奨励金が交付され、
   武雄市の用地取得補助金3億円とあわせて
   用地取得費が実質0円になるケース」

を考えてみると、以下の表のようになるのではないかと思います。

  ※注意
    細かい条件は省いておりますし、間違っている可能性もあるので、
    詳細はご自分でしっかり確認してみて下さい。

条件1 条件2 条件3 「用地取得費 実質0円」を
満たすための最低投資額
試験研究施設 重点誘致産業の場合
(投資額の36%)
・立地決定日から
 2年以内に操業開始
・新規地元雇用者数
 10人以上
46億1083万円
外資系企業の場合
(投資額の24%)
・立地決定日から
 2年以内に操業開始
・新規地元雇用者数
 10人以上
69億1625万円
大規模(50億円かつ
50人以上)の場合
(投資額の24%)
・立地決定日から
 2年以内に操業開始
・新規地元雇用者数
 50人以上
69億1625万円
上記以外の場合
(投資額の12%)
・立地決定日から
 2年以内に操業開始
・新規地元雇用者数
 10人以上
138億3250万円
工場
(投資額の6%)
・立地決定日から
 2年以内に操業開始
・新規地元雇用者数
 100人以上
276億6500万円

 
これはあくまでも、武雄北方インター工業団地の残りの14.1ha全てを取得した場合について
「用地取得費 実質0円」が成り立つケースを計算してみただけですので、
購入面積が変われば当然計算も変わってきます。
用地取得費以外にも、雇用奨励金や税の優遇、各種補助金などの措置もありますし、
詳細については、別途しっかりとご確認願います。

武雄北方インター工業団地の事業費は、「新工業団地整備事業特別会計」として扱われており、
武雄市HPで公開されている「平成23年度財政状況資料集(PDF)」を見ると、
「新工業団地整備事業特別会計」の企業債(地方債)残高は、23億5800万円。
武雄市の宮本栄八市議が発行なさっている「栄八通信」の平成25年10月号(PDF)によると、
「着工から5年目にあたる平成27年3月には1回目の返済期限を迎える」とのこと。
コスモス薬品への約3haの売却により約4億円が入ったことになりますが、
それでも債務残高は20億円ほどありますし、コスモス薬品が150人ほどの新規地元雇用を
見込んでいるとのことなので、雇用奨励金50万×150人=7500万円などの支出も必要なのかな?

景気などを考えると、なかなか厳しい状況ではあると思いますが、
万一売れなかった場合は武雄市民や佐賀県民の負担になってしまいますので、
なるべく早く契約が決まると良いなと思っています。

 
もっとも、樋渡市長は、

  「ある東芝社員が自分を批判している」

    ※注・・・元々は樋渡市長が日本ではサービス展開していない
         「Spotify」という音楽サービスを利用してブログに書いた際に、
         違法性や規約違反を指摘しただけであり、市長がそれを逆恨みしているだけ。

    ※参考
       佐賀県武雄市樋渡市長と東芝 - Togetter
       佐賀県武雄市樋渡市長と東芝 2nd Season - Togetter

と言って東芝の不買宣言をしたり、その社員の方に圧力をかけたりしていますので、

  「そういう輩が武雄市の市長をやっている」

  「樋渡市長自身が企業誘致の可能性を狭めている」

というリスクもあるのですけどね・・・。
まあ色々な人脈もあるようですが、あの市長に釣られて来る企業がいたとして、
その企業って本当に大丈夫なんだろうかと不安にもなります。
なにせ「CCCと癒着してます。でもオープンな関係です。」「明るい癒着」などと公言してますから・・・。
付き合いのある松阪市の山中光茂市長の「明るい癒着」(これもどうかと思う)をパクったのでしょうが、
このような姿勢は危険と隣り合わせですし、説明責任も全く果たしておりませんし、
実際に組んでいる相手や出した結果がろくでもないのは、これまでに述べてきたとおりです。

  沢辺均氏の朝日新聞記事(武雄市図書館の試み)についてのコメント

  武雄市図書館の問題について意見をまとめてみました

  「satisfaction guaranteed」の「ブランド捏造」と、それに加担する国や武雄市などの自治体

武雄市の今後のためにも、樋渡市長には来年4月の選挙で落選していただきたいものです。

 
以下は武雄市役所 企業立地課とやり取りしたメールの内容です。
武雄市公式HPの情報が古いままで全然更新されていなかったため、
見るに見かねて質問だけでなく改善提言も含めて送りました。
10月に決まったコスモス薬品の分譲の件どころか、
3月に決まった用地取得補助金の期限延長すら反映していないのは
あまりにもやる気が無さ過ぎると思いましたので。
調べて気づきましたが佐賀県の優遇措置について書いている武雄市のページ
投資額の条件や上限額が間違っているので連絡しないと駄目ですね・・・。

送った提言については、少しずつ反映はされているようですが、
もっとしっかり正確にまとまったページを作っておかないと、
売る意欲を疑われてしまうのではないかと思います。
もっともこれは武雄市だけに限らず佐賀県内の他の自治体も
似たり寄ったりなところではあるのですが・・・。
 


2013年11月7日送信
武雄市役所への提言と質問

武雄市役所 営業部 企業立地課 営業係 ご担当者様

●●と申します。

武雄北方インター工業団地について、いくつかの提言と質問があり、
メールを送らせて頂きました。

「■提言」については内容を見て対応をご検討いただければ、それで結構です。
ただ、早めに何らかの対応をしないと色々と問題があるのではないかと思います。

また、下のほうに「■質問」を示しております。
大変おそれいりますが、そちらへのご回答をいただけないでしょうか。
よろしくお願いいたします。

■提言

 ●提言1
   ◎『武雄市の工業用地 | 事業者向け情報』について
     http://www.city.takeo.lg.jp/sangyo/kougyou_youchi.html

   ◎1-1.
     このページに、武雄北方インター工業団地の詳細資料のPDFがありますが、
     それを見ると
        「用地取得補助金最大6億円あり!
         ※平成25年3月までの期限付き」
     と記載されています。
     10/3にコスモス薬品への分譲を行ったことで、既に6億円の補助は
     無くなり、最大金額は3億円になったのではないでしょうか。
     また、期限も3月議会で平成27年3月までに延長されておりますから、
     速やかに反映すべきだと考えます。

   ◎1-2.
     10/3にコスモス薬品に3haを分譲しておりますから、
     それも何らかの形で反映しておくべきだと考えます。

 ●提言2
   ◎『武雄市の工業用地 | 事業者向け情報』について
     http://www.city.takeo.lg.jp/sangyo/kigyourichi/index.html  

   ◎2-1.
     このページに誘致条例のPDFがありますが、それを見ると
     用地取得補助金の期限が
        「平成25年3月31日まで」
     となっており、3月議会での改正が反映されておりません。
     速やかに反映すべきだと考えます。

   ◎2-2.
     10/3にコスモス薬品に3haを分譲しておりますから、
     それも何らかの形で反映しておくべきだと考えます。

   ◎2-3.
     関連リンクとして佐賀県ホームページへのリンクがありますが、
     リンク切れとなっております。正しいURLはこちらではないでしょうか。
       http://www.pref.saga.lg.jp/web/shigoto/_1160/kigyouricchiguide/kigyouricchi-yuguu.html

 ●提言3
   ◎『佐賀県:武雄北方インター工業団地』について (佐賀県公式HP)
     http://www.pref.saga.lg.jp/web/shigoto/_1160/kigyouricchiguide/danti-syoukai/_54058.html

   ◎3-1.
     分譲済み面積が「0.3ha」となっておりますが、正しくは「3ha」です。
     訂正を依頼すべきだと考えます。

   ◎3-2.
     分譲価格が
       「13,294円/平方メートル(43,947円/坪)」
     となっており、武雄市公式HPの
       「13,900円/平方メートル(45,700円/坪)」
     という情報と齟齬があります。
     正しい情報に統一すべきだと考えます。

   ◎3-3.
     地質・地盤の情報が掲載されていますが、
     武雄市公式HPにはその情報がありません。
     公開する情報はできるだけ一致させておくべきだと考えます。

   ◎3-4.
     用地取得補助金が最大6億円となっていますが、
     10/3にコスモス薬品への分譲が決まったことで一括取得は不可能になり、
     最大金額は「10ha以上を取得した場合」の「3億円」になったと
     思われますので訂正を依頼すべきだと考えます。

   ◎3-5.
     全体的に、佐賀県HPと武雄市HPとで公表している情報の内容は、
     なるべく一致させ、最新情報にしておくべきだと考えます。
     更新の遅れや情報の齟齬は、それだけで企業の不信を買い、
     機会損失につながってしまうものです。
     内容の充実とあわせ、しっかりと対応していくべきだと思います。

 ●提言4
   ◎東京モノレールに出稿している「用地取得費 実質0円」の広告について
     https://twitter.com/demezo/status/397514374971023360

   ◎4-1.
     下で質問させていただきますが、「実質0円」が現在でも成り立つのかどうか確認し、
     成り立たなくなっているのであれば広告の差し替えを行うべきだと考えます。

   ◎4-2.
     広告には電話番号しか入っていませんが、
     特設ページを作ってそのURLを示したり、
     メールアドレスもあわせて示したり、
     QRコードなどでそれらにアクセスしやすくするような工夫もしたほうが
     良いのではないかと思います。
     さすがにこのご時世に電話番号だけというのはいかがなものかと。
     また、最低でも地図で武雄市のおおよその場所を示さないと
     立地イメージが湧きにくく、誘致につながりにくい気がします。

 ●提言5
   全体的に情報の更新がまったくされておらず、
   武雄市公式HPも広告も、情報を伝えようとする努力や、
   北方工業団地を分譲する意欲がほとんど見られないと感じました。
   しっかりとした案内ページを作り、最新情報をしっかり公開しておくべきではないでしょうか。

■質問

 ●質問1
   東京モノレールで掲示されている誘致広告では、
   「用地取得費 実質0円」が謳われております。
     https://twitter.com/demezo/status/397514374971023360
   この「実質0円」は、何らかのモデルケースを想定して
   計算しているものだと思われますが、「用地取得費 実質0円」が成り立つ
   具体的なモデルケースと積算根拠の詳細を教えていただけないでしょうか。

 ●質問2
   武雄北方インター工業団地の用地取得補助金は、
      「工業団地全てを一括取得したら6億円」
   という条件となっていましたが、10/3にコスモス薬品への
   3haの分譲が行われたことにより、一括取得は不可能になったため、
   6億円の用地取得補助金は無くなり、最大金額は
      「10ha以上を取得した場合に3億円」
   ということになったと考えてよろしいでしょうか?

 ●質問3
   「用地取得費 実質0円」は、現在でも成り立つのでしょうか?
   それともコスモス薬品が入ったことで、
   既に成り立つ余地は無くなってしまったのでしょうか?

提言と質問は以上となります。
お忙しいところ大変恐縮ですが、質問への回答をお願いいたします。
何卒よろしくお願い申し上げます。


2013年11月8日受信
武雄市役所からの回答

●● 様

お世話になっております。このたびはご提言とご質問ありがとう
ございました。

以下にご質問の回答を致します。
●質問1
 東京モノレールで掲示されている誘致広告では、
 「用地取得費 実質0円」が謳われております。
 https://twitter.com/demezo/status/397514374971023360
 この「実質0円」は、何らかのモデルケースを想定して
 計算しているものだと思われますが、「用地取得費 実質0円」
 が成り立つ具体的なモデルケースと積算根拠の詳細を教えてい
 ただけないでしょうか。

○ご回答1
 同工業団地面積約17.6ha(176,000㎡)
 用地取得費
 13,900円/㎡×176,000㎡=2,446,400,000円
 (概算24億5千万円)

 佐賀県立地促進奨励金…最大30億円
 武雄市用地取得補助金…全部取得6億円

 従いまして上記30億円+6億円で用地取得費概算24億5千万円を
 カバー出来るもので「用地取得費実質0円」としております。
 但し、実質取得費以上をお支払するものではございません。

●質問2
 武雄北方インター工業団地の用地取得補助金は、「工業団地全
 てを一括取得したら6億円」という条件となっていましたが、
 10/3にコスモス薬品への3haの分譲が行われたことにより、一括
 取得は不可能になったため、6億円の用地取得補助金は無くなり
 最大金額は「10ha以上を取得した場合に3億円」ということになっ
 たと考えてよろしいでしょうか?

○ご回答2
 ご質問のご認識通りです。

●質問3
 「用地取得費 実質0円」は、現在でも成り立つのでしょうか?
  それともコスモス薬品が入ったことで、既に成り立つ余地は無
  くなってしまったのでしょうか?

○ご回答3
 コスモス薬品様ご購入後、同工業団地残地約14.6ha(146,000㎡)
 用地取得費
 13,900円/㎡×146,000㎡=2,029,400,000円
 (概算20億3千万円)

 佐賀県立地促進奨励金…最大30億円
 武雄市用地取得補助金…10ha以上取得3億円

 従いまして上記30億円+3億円で用地取得費概算20億3千万を
 カバー出来るもので、現在でも成立します。

ご回答は以上となります。
ご提言内容につきましてもありがたく頂戴致します。
尚、佐賀県に関する内容は県担当者に伝えております。

今後は改善に努めて参ります。
このたびは、誠にありがとうございました。

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2013年11月 4日 (月)

沢辺均氏の朝日新聞記事(武雄市図書館の試み)についてのコメント

最終更新:2013/11/7 8:00頃
  記事公開後、いくつか加筆・整理等を行っています。


 
朝日新聞で、こんな記事が出ていました。
2つとも内容は同じですので、会員登録無しで全文が読めるブック・アサヒ・コムの記事をどうぞ。

  (ニュースの本棚)武雄市図書館の試み 「知の提供」の手段とは 沢辺均:朝日新聞デジタル(会員登録が必要)

  武雄市図書館の試み 沢辺均さんが選ぶ本 - 沢辺均(「ず・ぼん 図書館とメディアの本」編集委員)
  - ニュースの本棚 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト(会員登録不要)

要旨は、

  「図書館には色々な取り組みが必要であり、
   館内に書店を入れた武雄市図書館の挑戦(トライアル)は大事なこと」

ということなのでしょう。
ですが根本的に色々とおかしな点ばかりなのでつっこんでみようと思います。
武雄市図書館の取り組みは「まともな挑戦」ではありませんし、
このような安易な記事は、武雄市図書館や樋渡市長の暴走を加速してしまうと考えています。

また、新聞記事だけでなく、視察に行った議員らが様々な問題点を見抜こうとせず、
武雄市側のデタラメな説明を鵜呑みにして賞賛の声を上げているのも、
同様に武雄市図書館や樋渡市長の暴走を加速するものだと考えており、頭を痛めております。
 

リニューアルについて樋渡啓祐市長が『図書館が街を創(つく)る。』で語っている。

まず、当事者による自画自賛の書籍だけを参考にしてしまっては実態など見えません。
武雄市役所や樋渡市長、CCC社の説明は我田引水のデタラメばかりだということを
しっかりと認識していただきたいと思います。
「自治体の首長がそうそうデタラメを言うわけないだろ」と思うかもしれませんが、
それを極めて大規模にやらかしているのが樋渡市長です。
 

市長の記者会見をネットで見直してみた。市長の改革意欲は抜群に高いが批判への対応は乱暴にみえる。逆説的になるが、このある種の乱暴さがこれほどの改革をあっさり実行する力の源なのかもしれない。

改革意欲ではなく、単に目立ちたいだけです。だから馬鹿な施策を詭弁でぶち上げる。
批判への対応が乱暴というか、樋渡市長は批判を受け入れる度量など皆無であり、
批判を受けると簡単に逆ギレし、冷静な議論も具体的な反論もできず、
嘘までついて相手を理不尽に罵倒・恫喝・脅迫して貶めるのが常です。
選挙戦という極めて重大な場でも平気で嘘をつき誹謗中傷を垂れ流していることを確認しています。

  「国会議員に報告するぞ!」武雄市長がツイッターで一般人にブチギレ - NAVER まとめ

  【君はゴキブリ以下】武雄市長 樋渡啓祐氏の煽りツイートまとめ【あはは。真に受けてる】 - NAVER まとめ

  苦言に過剰反応し、日本ツイッター学会補佐官に地位返上を迫る樋渡市長 #たけお問題 - Togetter

  #たけお問題 [動画]7/28松阪市図書館シンポで簡単にブチ切れる樋渡市長 - Togetter

  樋渡市長が行った応援演説(堺市長選 2013/9/21)での嘘や誹謗中傷の検証

10/30に行われた図書館総合展でも、ブログやFacebookで
何の根拠もなく糸賀教授を嘘つき呼ばわりしていますね。

  図書館総合展でお話ししてきました : 武雄市長物語(2013/10/30)

  樋渡市長Facebook記事(2013/10/30)

  図書館総合展「"武雄市図書館"を検証する」全文
  −激論、進化する公立図書館か、公設民営のブックカフェか?
  : 武雄市長物語(2013/11/2)

  樋渡市長Facebook記事(2013/11/2)

内容を検証しても、細かい嘘を言っているのは樋渡市長のほうであり、
糸賀教授が嘘を言っているという事実は確認されていません。
このように、樋渡市長は具体的な反論ができず、嘘と詭弁で相手を貶めてばかりいる人物です。

何よりも、武雄市図書館の改装にあたり、市民への説明をするどころか、
能動的かつ積極的に市民を騙してきたことは、しっかりと認識しておくべきでしょう。

CCC社(ツタヤ)への委託も、改装に4.6億円もの税金がかかることも、
蘭学館を潰してツタヤのレンタルコーナーにすることも、
全て後出しで突然発表され、そのまま議会で可決されるという異常さでした。
議会を通しているとはいえ、市民の声を聞く気が一切無いということは知っておくべきです。
市民にまともな説明すらされなかった改装・委託案をヘラヘラと通してしまった
武雄市教育委員会や武雄市議会も非常に情け無いと考えています。

  市民を欺き貶める樋渡市長を「改革派市長」などと呼ぶな - Togetter

 
樋渡市長は、武雄市図書館について、

  「今までの行政はみんなの意見を聞きすぎた。
   万人に受けようと思ったらつまらない図書館しかできない。
   だから自分が行きたいと思える図書館を作った
   自分が好きになるものは皆が好きになる。

と言っています。この話を鵜呑みにして、

  「だからこんなに良い図書館ができたのか!素晴らしい!」

などと、寝ぼけた考えをしていらっしゃる方々を時々見かけます。
個人や民間会社が自己責任でやるならともかく、自治体がそんな姿勢でいいんですかね?

更に何度でも繰り返しますが、樋渡市長が

  なんで市民の声を聞かなきゃいけないんだ。

  この図書館が嫌なら他所の図書館に行きゃあいいんですよ、いやほんとに。

という発言をしていることと合わせて考えてみるべきです。

樋渡市長が行っているのは、「自分がやりたいことや自分の価値観の押し付け」と、
「それに逆らう者、価値観の合わない者の排除」です。

一個人の価値観だけに従った政治が非常に危険であることは言うまでも無いはずですね。

市民の意見を聞かず、市長が自分の好きなように図書館を作った。
確かに少なくとも現時点では来館者が増えており、それなりに成功しているようにも見えますが、
たまたま今うまくいっているからと言って、首長や行政の暴走を許してよいのかという話です。
こう言うと「議会を通してるだろ」と反論する人もいるでしょうが、
今問題にしているのは、「市民の意見を聞く気がない」という話ですので勘違いしないように。
今後の見通しも不透明であり、経過をよく観察していく必要もあります。

朝日新聞の記事では

  「このある種の乱暴さがこれほどの改革を
   あっさり実行する力の源なのかもしれない。」

などと書かれていますが、行われたのは改革ではなく、ただの市民無視の暴走です。
背景を知らないまま、樋渡市長の暴走を是認するようなコメントを書かれているのは、
大変残念であり、そういった安易なコメントは暴走を加速するものだと考えます。
 

その知の提供には、図書館という無料の場所も重要だし、販売を通して再生産されることもまた大切なのである。だからこそ、書店経営がむずかしくなりつつある人口5万人程度の地方で貸し出しと販売を行う図書館が生まれたということが重要なのだ。

支離滅裂にもほどがあります。
図書館も書店も両方大事だという話は当たり前のことでしょう。
しかし、それがなぜ

  「図書館の中に書店を入れたことが重要」

などという話になるのでしょうか。意味がわかりません。

地方での書店経営が難しくなりつつあるというのは世の中の趨勢かもしれませんが、
そもそも武雄市図書館のすぐ隣のゆめタウンには明林堂書店が入っています。
武雄温泉駅のすぐ近くには、ブックマート日の出という書店もあります。
ついでに言うと武雄市図書館から2キロのところにTSUTAYA武雄店もあります。
武雄市内には他にも書店やレンタル店が存在します。
武雄市図書館の中に書店やレンタル店を入れる必要性など皆無なのですが。

そして、武雄市図書館に蔦屋書店とTSUTAYAのレンタルを入れたことで、
武雄市内の書店やレンタル店からは、

  売り上げが1割~3割減った

という悲鳴も上がっているのですが、ご存知ないのでしょうか。
樋渡市長はこれらの悲鳴を

  嘆いている店は努力しているのか

傲慢に切り捨てていますが、行政が率先して既存の店の経営を圧迫してどうするのでしょうか。

また、武雄市図書館では、図書館の購入雑誌を従来の107誌から20~30誌前後に減らした上で、

  「蔦屋書店の売り物の600種の雑誌に誘導し、館内で座り読みさせる」

という手法をとり、

  「お金をかけずに、沢山の雑誌を読めるようにした」

と、自慢げにアピールしています。
色々な考えはあるかもしれませんが、私は、

  「再販制度を悪用して売り物の本を座り読みさせるのは、
   著作権者や著作物を蔑ろにする行為である」

と考えています。
公共図書館は本来権利者への敬意や配慮を忘れてはならない施設です。
その公共図書館が、「売り物の本の座り読み」を推進するような姿勢をとっていては、
いずれ権利者との衝突が起きても不思議ではありませんし、
図書館界も権利者も、早いうちにしっかりと声を上げ、議論していくべきだと考えています。
同様のツタヤ図書館が、多賀城市周南市、あるいは大刀洗町などにも
広がろうとしてしまっておりますし、その他の自治体も興味を示してしまっているようです。
早いうちに声をあげていかないと、

  「公共図書館(公設ツタヤ)が権利者を踏みにじるという流れ」

は止めにくくなるでしょうし、早めに止めないと結果的に住民も迷惑するでしょう。

更にもう1つ言っておくと、武雄市図書館の中で、蔦屋書店が1階の入り口付近という
ベストポジションを広々と使っている理由について、樋渡市長は

  「アンケートで雑誌の充実を求める市民の声が強かったから」
  (要約表現。詳細については2013/3/14市議会議事録p.264~を参照。)

と説明しているのですが、その主張にはまともな根拠がありません。
市民が書店を求めていたのならともかく、そんな事実は無かったというのは非常に重要であり、
デタラメな説明をしてCCC社に異様な便宜を図っている樋渡市長や武雄市役所は糾弾されるべきでしょう。

 
いくつかの情報を示しましたが、これらを考えずに

  「図書館の中に書店を入れたことが重要」

などと新聞で安易に述べるのは、いくらなんでも短絡的であり、
考えが不足しすぎているように思えます。
 

武雄市図書館で利用カードを作ってみた。カードには図書館利用だけのもの、ポイントがつくもの、TSUTAYA でのレンタルもできるものがあり、利用者が選択する。作ったのは図書館/ポイント/レンタルと三つの機能のあるもの。利用者が選択できるのだから、読書記録をCCCが利用し「読書の自由」をおびやかすという危惧は、ためにする批判に聞こえる。

むしろ貸し出し記録の秘匿という図書館関係者のよりどころが、記録の有効利用を妨げていることにこそ問題がある。個人を特定しない方法で記録化し、どの本 が一定期間に何回借りられたのかといったデータを選書に利用したり、地域のニーズ調べにも利用できるはずだ。図書館はベストセラー本をどんどん貸して著作権者や出版社の利益を奪っているといった批判があるが、その批判に本当に妥当性があるのか冷静に議論するための出発点にデータは活用できる。「調査なくして発言なし」は建設的な議論の必要条件ではないか?

根本的に勘違いしすぎています。

まず、図書館での貸し出し記録の活用については、色々議論していけばよいでしょう。
いくつかの取り組みもなされていると聞きます。
しかし、それはあくまでも「図書館」として閉じた範囲で考えていくべきことです。
武雄市図書館で問題とされたのは、基本的には

  「第三者、特にCCC社のような個人情報収集・利用業者に
   図書館の貸し出し記録が渡る可能性と危険性」

という話ですので、図書館内部でのデータ活用の話と混同すべきではないでしょう。

また、

  「利用者が普通の図書利用カードとTカードを選択できるのだから問題無い」

という意見も、短絡的にすぎます。
そもそも、2012/5/4に行われたCCC社との合意記者会見では、樋渡市長は

  「Tポイントカードに僕は完全移行したいという風に思っています。」

と語っていました。その場で高木浩光氏らにより、

  「子供もTカードを作るのか」
  「貸し出し情報はCCC社に渡されるのか」
  「市民にTカード規約への同意を強制するのか」

といった問題が指摘され、その後、樋渡市長が高木浩光氏への脅迫など、
数々の馬鹿な問題発言を繰り返してクズっぷりを存分に晒して炎上した挙句、
紆余曲折を経て結果的に従来の図書利用カードも使えるという選択制になったのです。
問題の指摘がなければ、Tカードへの完全移行が行われていた可能性もあるでしょう。

個人的には武雄市図書館のTカード採用には、主に以下のような問題があると考えています。

  1.従来の普通の図書利用カードが使えるのに、
    システムに余計な手を加えてまでTカードを導入する意義など無い。
    武雄市図書館では司書が蔦屋書店の販売業務までやらされており
      「Tポイント付与は自動貸出機利用による司書の負担軽減の謝礼」
    という、こじつけの言い訳も、既に破綻している。
    Tカード導入の実際の理由は、Tカードの普及というメリット(飴)を与えなければ
    CCC社の誘致は不可能だったというだけだと思われる。
    そもそもポイントなどつけなくても自動貸出機はごく当たり前に利用されるだろう。
    各カウンターに職員が不在のことが多いという報告もされているほどなのだから、
    実質的にも使わざるをえないという状況があるとも言える。
    また、Tカードだけの話ではないが、CCC社が撤退した場合、武雄市図書館はどうなるのか。
    あまりにもCCC社に依存しすぎた形を作りすぎてしまっている。

  2.武雄市図書館では、今のところ
       「Tカード番号・ポイント数・利用日・利用時刻」
    の4つの情報をTポイント付与のためにCCC社に渡しており、武雄市は
       「これらは個人情報ではない」
    と説明しているが、Tカード番号は個人と紐付けられている個人情報であり、
    これらの情報は明らかに個人との紐付けが可能な個人情報である。
    「そんなの大したことじゃないだろ」と思うかもしれないが、
       「武雄市側の説明論理が破綻している。」
    という点が非常に重要
    例えば、仮にこれらの情報に「貸し出し履歴」を加えた場合を想定すると、
    「渡している貸し出し履歴は個人情報ではない」と強弁しているようなもの
    実際にやるかどうかはともかくとして、規約の変更によって
    勝手に色々な情報が渡される可能性もある状態だということは軽視すべきではない。
    現状は、「論理破綻した詭弁によって個人情報がCCC社に渡されている」と考えるべき。

  3.樋渡市長は生活保護や住民票の発行、医療情報の管理など、様々なことに
    Tカード・Tポイントの利用を広げていきたいという発言もしている。
    行政が民間の特定のカード業者に依存し、利益供与するのは大きな問題。

  4.CCC社は個人情報の収集・利用業者であり、多くの繊細な個人情報を扱う自治体
    そのような業者に過度に依存する姿勢は不安を呼ぶだけである。
    また、CCC社がこのような形で自治体に食い込んでいき、発言力を増していったとき、
    行政はその振る舞いを本当に制御できるのか。
    少なくとも武雄市図書館の現状は、積極的にCCC社に媚びているようにしか見えず、
    行政が考え無しに業者に情報を売り渡している状態だとしか思えない。
    このまま無分別に民間業者にいいように利用されてしまうだけではないか。
    提供する情報の範囲がズルズルと拡大してしまうのではないか。

 
何か抜けてしまっているような気もしますが、私はこれらの理由から、
図書館を始めとする行政機関がTカードを採用することには反対しています。
多賀城市などで計画が議論されている公設ツタヤ図書館もどきでは、
最悪の場合でもTカードの導入だけは避けていただきたい
ものです。

そもそも、はっきり言ってCCC社には、まともな図書館ノウハウもありません。
武雄市図書館の改装計画を統括したCCC社側のリーダーは高橋聡氏ですが、
2013/9/15に放送された「夢∞無限大FUKUOKA」で高橋氏自身が語ったところによると、

  「元々は本とか図書館とか関係ない映画とか音楽の仕事ばかりしていた。」

  「2012年1月に樋渡市長が代官山蔦屋書店を訪れた時に、
   店内を案内したのがたまたま僕で、僕しかいなくて、
   その時に図書館をやろうという話になって
   じゃあお前がプロジェクトをやりなさいってことで始まった。」

  「最初はまず僕自身が本も知らないし図書館も知らないので、
   どうしていいかがわからない状態から始まったので、
   今やってることが正しいのか正しくないかというのも全然わからなかった」

とのことです。
樋渡市長が代官山蔦屋書店を訪れたのは2012/1/23ですから、
高橋氏のこの状態からわずか3ヶ月半後の2012/5/4に、
CCC社との基本合意記者会見が行われたということになりますし、
そこからわずか1年たらずで改装開館にこぎつけたということになるわけですね。
あまりにも拙速すぎて、武雄市図書館がズタボロになってしまったのも当然です。

また、武雄市図書館の惨状だけでもかなり酷いのですが、
CCC社は、東日本大震災の被災地でもある多賀城市のツタヤ図書館計画でも、
武雄市図書館と同様の危険な巨大書架を提案しています

この多賀城市の企画も、高橋氏ら武雄市図書館メンバーが関わっているとのことですが、
被災地で基本的な安全性すら蔑ろにする姿勢は極めて思慮不足だと考えています。

CCC社のどこにまともなビジョンが感じられるのですかね?
少なくとも図書館に関して「CCC社にしかできないこと」なんて、ぶっちゃけ存在しないと思いますよ?
なんで駆け込み寺であるかのように、CCC社への委託に舵を切ってしまうのですか?
CCC社がやりたいのは図書館ではなく本屋やレンタル屋や個人情報収集なのですから、
自治体や市民はもっとしっかりと自分達で図書館や街づくりのビジョンを練らないと駄目でしょう。
ろくに考えようとせずにCCC社に投げっぱなしにする姿勢は非常に情けないと感じます。
特に自治体の首長や議員や図書館関係者。あなた方のことですよ。

『「調査なくして発言なし」は建設的な議論の必要条件ではないか?』という、
今回の記事にある沢辺氏の言葉は、沢辺氏本人と、
まともな調査や検討もせずにツタヤ図書館を広げようとする人々にこそ問いかけたいものです。
 

武雄市図書館のにぎわいには本と雑誌の販売が一役買っていると思える。これまでのやり方から一歩進んでトライアルをいくつもすることこそ、今の図書館、社会に求められていることではないだろうか。

武雄市図書館の問題点は、一言で言えば、

   「やり方が無駄で無思慮で、ことごとく最悪を極めている」

ということではないかと考えています。

  ●市民の意見を全く聞こうとしないどころか市民を騙すという行政の暴走。

  ●全く根拠の無い、CCC社との随意契約と、露骨な利益誘導。

  ●論理破綻した詭弁による個人情報の第三者提供。

  ●まだ新しかった図書館の改装に4.6億円もの税金を無駄遣い。

  ●急ぐ必要など全く無いにも関わらず、「スピードは最大の付加価値」などとほざき、
    わずか1年というあまりにも拙速かつ検討不足のまま進められた計画。

  ●改装費4.6億円に加え、年間図書館費も1.2億→1.5億に増加
    つまり自治体負担の極端な増加。

  ●蔦屋書店とスターバックスの利益に頼りすぎている極めて歪な図書館運営費用。

  ●構造的にも広さ的にも余剰スペースなどなかった図書館建物への
    あまりにも無理やりな蔦屋書店・スターバックスの詰め込み。

  ●蔦屋書店・スターバックスの詰め込みによる、図書館スペースの
    極端な危険性・不便性の増加と、図書館機能・文化施設機能の低下。
    (巨大書架の危険蘭学館の取り潰し
    バリアフリー面での後退(床の段差や入り組んだ書架配置等)、
    読み聞かせ部屋の取り潰し、閉架書庫の取り潰し、
    子供用トイレや職員トイレなどの取り潰し、事務スペースの取り潰し、
    所蔵雑誌の減少、etc.)

  ●まともな分類の体をなしていない独自分類もどきと、それに基づく排架、
    拙速な導入によるデータ入力ミスや、作業の人手不足、
    作業時間不足などが重なったことによる書架の乱れ。

  ●文科省からの「図書館と営利事業との明確な区分け」という指導の無視

  ●拙速で無思慮な設計による建築基準法への配慮の欠如と、
    それによる極めて大きな危険の発生

  ●公共図書館による著作物や権利者の軽視。(売り物の本の座り読み)

  ●行政による民業の圧迫。

  ●樋渡市長CCC社高橋氏らによる日本図書館協会への愚弄

  ●実態をごまかすための数々の詭弁。

 
何か抜けている気もしますが、細かい話については、こちらの記事でまとめています。
とにかく市民無視で拙速に進めたこともあって、あまりにも問題だらけなのですよ。

来館者がわずか半年で50万人を突破したとか、
雰囲気がオシャレだといった表面的なことばかりが注目されていますが、
実態をしっかりと見てみれば、武雄市図書館の取り組みは、

  「多額の税金を使って、市民の貴重な財産である武雄市図書館・歴史資料館を破壊し、
   ちょっと珍しいだけの、ただのツタヤとスターバックスに劣化させた」

という、あまりにも酷い話だと思うのですよね。

開館時間が延びたのは一応良い点だと評価してはいますが、
「1日12時間365日開館」は過剰サービスだと考えておりますので、
蔵書整理なども考えて、もっと適切に休館日などを設け、
CCC社への委託料を含むコスト削減を検討したほうが良いと考えています。
上で述べたように、今年度の図書館費は増えてしまっていますしね。
また、上で述べたように図書館運営費が蔦屋書店とスターバックスの利益に
過度に依存しすぎていると考えていますので、今のままでは色々苦しくなっていくのではないでしょうか。
どちらにしろ、いずれ色々と見直さざるを得なくなるのではないかと懸念しています。

 
ここで少し現時点での私のスタンスをいくつか述べておきたいと思います。

まず、図書館への指定管理者制度の導入については、
よく言われている通り、継続性などの観点から、基本的には不向きだと考えており、
なるべく自治体直営で運営していく道を模索したほうが良いと考えています。
しかしながら、今後厳しくなっていく地方財政などを考えた場合、
直営では厳しくなってくるといったケースもあると思っておりますので、
指定管理者制度の導入を手段として否定するつもりはありません。
ただし、当然ですが安易な導入や投げっぱなしの運営はNGです。
武雄市図書館のケースはNGってことなんですけどね。

図書館にカフェを入れることについては、特に反対していません。
飲み物をこぼした時の本の汚損は少々気になりますが、
カフェが併設された図書館は全国にたくさんありますし、
図書館本来のスペースとは別に、しっかりしたスペースをとって
それなりの区分けもした上で導入するのであれば望ましいと思っています。
武雄市図書館に視察に行った議員のブログなどを見ていると、
カフェが入っている図書館が珍しいと思っている地方議員などが散見されますが、
決してそんなことはありませんからね?

  カフェのある図書館 #図書館カフェ - Togetter

  カフェのある図書館マップ (東日本版) - Google マップ

  カフェのある図書館マップ (西日本版) - Google マップ

 
また、図書館と書店の併設については、その町で書店が求められているのであれば
複合施設として検討するのもありかもしれないと思っています。
しかし、地元の書店などの経営を圧迫するような強引な誘致は慎むべきでしょう。
また、「売り物の本の座り読み」については、上に書いたように図書館と権利者との間で
しっかりと議論を行うべきであり、議論や整理もせずに、
  「公共図書館が、売り物の本の座り読みをドヤ顔で推奨し、自慢する」
ということはやってはいけないことではないかと考えています。
武雄市図書館の場合は堂々とドヤ顔で誘導して自慢してしまっていますが、
「民間企業が勝手にやっていることだ」という形で逃げをうつのも卑怯でしょうね。
また、併設する場合でも、図書館としてのスペースを十分に確保することが前提ですし、
図書館と書店とはそれなりに区分けをするべきでしょう。

 
しかしながら武雄市図書館は、まだ新しい図書館の改装に多額の税金を投入し、
CCC社とまったく根拠のない随意契約を行い、市民の個人情報まで売り渡し、
既存の図書館・歴史資料館本来のスペースを大きく削って公共施設を機能低下・危険度アップさせ、
まともな区分けもせずに、あまりにも無理やりな形でドロドロなツタヤ化・スタバ化を行い、
地元の店の経営まで圧迫しています。
こんなものがまともな図書館の挑戦(トライアル)であるわけがない。
私はそう思います。

 
また、私は、実態を見据えずに武雄市図書館の取り組みを安易に支持する人々が多いことを強く懸念しています。
今回は沢辺均氏の朝日新聞記事をとりあげましたが、他にもおかしな記事は多数あり、強い危機感を持っています。
詭弁に騙されずに冷静に実態を見据えていかないと、色々とマイナスになってしまいます。
図書館のことを考えるのであれば、もっと真剣に実態を見抜いて情報発信すべきだと考えます。

 

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2013年10月26日 (土)

10/27の神戸市長選の投票率向上運動(「TSUTAYA × Kiss FM Kobe」「センキョ割」)が怪しすぎる件

●2013/11/3 17:00追記
  神戸市長選の結果と、久本信也候補の件についての続報を追記しました。


明日、2013/10/.27(日)に、神戸市長選の投開票が行われます。
2009/10/25に行われた前回の市長選挙の投票率が31.51%で、
政令指定都市で当時ワースト記録だったということから、
投票率を上げるために色々な運動が行われているようです。

  神戸市長選挙の投票率向上プロジェクトがハンパない件 - NAVER まとめ

 
いきなり少し話が逸れますが、私はこの1年ほど武雄市問題を追っており、
武雄市の樋渡市長は非常に危険な人物だと考えています。
9月に行われた堺市長選では、事実無根のデマや誹謗中傷を垂れ流していました

そして、その樋渡市長は、神戸市長選では樫野孝人氏を応援しています。
  ・樫野孝人氏が維新の会に近いとされている候補だということ
  ・支援者を見ても樋渡市長だけでなく色々ときな臭い感じを受けること
  ・樋渡市長のような危険な人物の影響をこれ以上強めたくないこと
といった理由もあり、私は、「樫野孝人氏は要注意人物である」と考えてきました。
(ただし、他の候補者も含め、政策等には踏み込んでいません。)

 
さて、話を戻しますが、神戸市長選に絡んで行われている投票率向上運動。
「投票率の向上」を目的にしてはいますが、背後関係などを見ると

  樫野孝人候補を有利にするために関係者が動いているとしか思えない

というものがあるのですよね。

投票率が低いと強固な組織票地盤や政党推薦を持つ候補が強く、
投票率が高いとそれ以外の候補が有利になるというのはよく言われるところです。
今回の神戸市長選挙では、元副市長の久元喜造(ひさもと・きぞう)氏
自民・民主・公明の推薦を受けており、比較的優位にあるとされているようです。
樫野孝人氏は投票率を上げてそれを覆さなければならない立場ということになります。
10/26の産経ニュースにある樫野孝人氏の陣営の幹部の言葉によると、
  「支持は順調に広がっている。投票率が上がれば勝てる
とのこと。(私としては、ぶっちゃけ負けてほしいですが。)

個人的に見て色々と引っかかっているのは、以下の2つの投票率向上運動です。

  TSUTAYA×Kiss FM KOBE 神戸の新しいリーダーが決まる日だよSpecial

  センキョ割(神戸市長選挙 選挙割) 普通の選挙から→ハッピーなセンキョへ!

この記事では、それぞれの運動について述べていきます。
これら以外にも、樫野孝人氏を有利にしようとするような
不審な動きが見られるため、強く懸念しています。

なお、既にこのようなまとめもあります。
タイトルが少々煽動的でもあり、内容全てに賛同するわけではありませんが、
参考情報として紹介させていただきます。

  狡猾な買収的行為?神戸市長選、TSUTAYAの選挙キャンペーンに物議 - NAVER まとめ 

 
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■「TSUTAYA×Kiss FM KOBE 神戸の新しいリーダーが決まる日だよSpecial」について---------------------------------------------------------------------------

TSUTAYA」と、「Kiss FM Kobe(兵庫エフエム放送株式会社)」が展開するキャンペーン。
投票当日の10/27に「投票所看板を撮影した写真」か「投票済証」をツタヤに持っていくと、
10/27のみ使える「旧作CDレンタル1枚無料レンタル」のクーポンがもらえるというもの。
投票当日の10/27(日) 22:00~23:00に、Kiss FM Kobeでスペシャルコラボ番組が放送される。
この番組は同局の音楽番組「MUSIC APPLE」のスピンオフ番組で、
出演者たちが神戸の音楽文化や今後の在り方について語り合うとのこと。

  ◎神戸の新しいリーダーが決まる日だよSpecial
  ◎TSUTAYAとKiss FM KOBEが神戸市長選挙でスペシャルコラボ [Kiss PRESS]

 
なお、TSUTAYAを経営しているのは、CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)社です。
Tカード・Tポイントを経営しているのもCCC社。
ここでは余談ですが、CCC社は武雄市図書館の指定管理者にもなっています。

引っかかる点についてはこちらの画像を見ていただくのが手っ取り早いでしょう。

樫野孝人氏のプロフィールにコメントをつけた画像。
ある方のツイッターから拝借いたしました。

 
見ての通り、樫野孝人氏はTSUTAYAのCCC社関連会社の取締役等を歴任し、
Kiss FM Kobe(兵庫エフエム放送株式会社)の取締役でもあったという、
両社に極めて強い関わりを持つ人物なのです。
(なお、樫野孝人氏は2013年6月の株主総会でKiss FM Kobeの取締役を退任したとのこと。)

また、CCC社の増田宗昭社長は、2009年頃には樫野孝人氏の後援会会長を務めていたようです。
現在の後援会会長は、どなたなのでしょうね。
9月末までは、樫野孝人氏の公式サイトのトップページに、
CCC社の増田宗昭社長が応援メッセージを寄せている事が掲載されていたのですが、
なぜか現在では削除されているようです。(古い情報だからかもしれませんが。)

これらを考えると、

  「TSUTAYAのCCC社と、Kiss FM Kobe(兵庫エフエム放送)は、
   樫野孝人氏を有利にするために投票率向上活動を行っているのではないか?」

という見方をしてしまうのは、ごく自然なことではないかと思います。

 
なお、詳しい事情までは調べていないのですが、Kiss FM Kobeには、
民事再生に絡む民事・刑事の訴訟トラブルもあるようです。
参考までに、前代表取締役の相田勲氏のブログを紹介しておきます。
ブログでは、樫野孝人候補への問いかけも行われています。

  相田 勲の「これが真実です」

この相田氏のブログの内容を踏まえると、

  「Kiss FM Kobeの横山剛社長は、元取締役の樫野孝人氏を神戸市長にすることで、
   相田氏が指摘しているようなKiss FM Kobeの各種問題点について、
   隠蔽または有利な取り計らいを期待しているのではないか」

という考え方もできてしまいますね。

・・・何でこんなに怪しいことばかり見つかるのでしょうね・・・。

 
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●「CCC社による個人情報の収集」という観点からの懸念について
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「TSUTAYA×Kiss FM Kobe」のキャンペーンについては、もう1つ、

   「CCC社(TSUTAYA、Tカード)による個人情報の収集」

という観点からの懸念が示されています。

Tカードをお持ちの方は割と多いのではないかと思うのですが、

   「加盟店で買った品物の情報や申し込み情報などがCCC社に収集され、
    マーケティングやターゲット広告などに利用されている」

ということをご存知の方はどれくらいおられるでしょうか?
要するに、Tポイントに釣られて、あちこちでTカードを使って買い物やイベントへの参加、
アンケートの回答などを繰り返していくと、申し込み時に書いた住所氏名などの基本情報だけでなく、

   ◎年収 ◎家族構成 ◎行く店(訪問履歴) ◎買った(借りた)品物(購買履歴)
   ◎利用したサービス ◎行動時間帯 ◎行動履歴

など、様々な個人情報がCCC社に蓄積されていくわけですね。
そしてその蓄積されたデータから、

   ◎よく行く店 ◎よく買うもの ◎好きな食べ物 ◎興味があること ◎持病

など、様々な個人特性が分析され、利用されるわけです。
詳しい内容については、高木浩光氏のこちらの記事をご覧下さい。
CCC社に個人情報を把握されることを、気持ち悪いと感じる人もいると思います。

   高木浩光@自宅の日記 - Tポイントは本当は何をやっているのか

 
そして、今回の「TSUTAYA×Kiss FM Kobe」の投票率向上キャンペーン。
「10/27だけ利用できる旧作CD1枚レンタル無料クーポン」がもらえるわけですが、
TSUTAYAのレンタルを利用する場合は、当然Tカードの提示が必要なわけです。
つまり、CCC社は、Tカードの個人情報と無料クーポンを関連付けて

   「この人は2013/10/27に神戸市長選挙の投票に行った」

という「個人情報データ」を得ることが可能なわけです。

   「誰に投票したかが知られるわけでもないし、
    別にそんなの知られても大したことねーじゃん。
    旧作CDを1枚無料レンタルできるならラッキーじゃん。」

と思う方もいると思いますが、個人情報についての感覚は人それぞれです。
また、投票情報の収集がより広く様々な形で継続的に行われていくようになった場合

   「この人は毎回しっかりと選挙に行く人だな」
   「この人は全然選挙に行かない人なんだな」

といったこともある程度わかってくるということになります。

もちろん、情報を知られたくないならキャンペーンに参加しなければいいのですが、
「CCC社(Tカード)に個人情報を収集されているという意識を持っている人」や、
「収集される情報の取り扱いについて知っている人」は、まだまだ少ないので、

   「投票したという行動が蓄積されて利用される可能性があるということを、
    各自がしっかりと知って自覚した上で、
    キャンペーン(Tカード)を利用する必要がある。」

ということですね。

また、
  「こういう形で投票行動の情報を収集することに問題はないのか?」
という観点もあると思います。
このあたりは専門家の方々に色々な意見を伺ってみたいところです。

 
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■「センキョ割(神戸市長選挙 選挙割)」について
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神戸市内の大学生有志、及び、「株式会社スマイルズ」、「須磨勝手に観光協会」が
中心になって立ち上げた組織「神戸市長選挙 勝手に投票率向上委員会」
企画運営しているとされるキャンペーン。

  ◎神戸市長選挙 選挙割 普通の選挙から→ハッピーなセンキョへ!
  ◎神戸市長選挙 センキョ割のFacebookページ

キャンペーンの内容は、投票に行って投票所の看板や張り紙などと一緒に写真を撮り、
その写真をセンキョ割に参加している店に提示すると、店が用意したサービスを受けられるというもの。
ただし、使えるのは20歳から49歳までという年齢制限がある。

 
引っかかるのは、

  ◎樫野孝人氏の支持者である、尾崎秀則氏が中心になっている  
    (ちなみに尾崎氏は武雄市の樋渡市長のファンでもあるそうです・・・)

  ◎なぜか20歳~49歳までという年齢制限が設けられている
    (樫野孝人氏への投票が期待できるのは比較的若い年代層ですよねという話。)

という点です。

尾崎秀則氏は、「株式会社スマイルズ(SUMAiLES)」の代表取締役であり、
須磨勝手に観光協会」の運営者でもあります。
つまり、「神戸市長選挙 勝手に投票率向上委員会」の中心者は
尾崎秀則氏ということですし、本人もそう書いています。
関連ページを列挙しておきます。

  ◎尾崎秀則氏のツイッター (I_LOVE_SUMA)
  ◎尾崎秀則氏のFacebook
  ◎バーベキューソルトの株式会社スマイルズ(株式会社スマイルズ)(SUMAiLES)
  ◎須磨勝手に観光協会・須磨を西海岸化し隊 ~須磨の魅力を勝手に発信!~

  ◎センキョ割への協力を呼びかける尾崎秀則氏の2013/9/5のFacebook記事魚拓

  ◎樫野孝人氏への投票を呼びかける尾崎秀則氏の2013/10/23のプロフィール写真魚拓

尾崎秀則氏が2013/10/23にFacebookにアップした、
樫野孝人候補への投票を呼びかけるプロフィール写真
(左が樫野孝人候補、右が尾崎秀則氏)
(表示されない場合は魚拓を参照)

 
なんというか、いっそ清々しいくらいにオープンになさっておられますが、
謳い文句である「神戸市長選挙の投票率向上!」の本当の目的が、
樫野孝人氏を当選させることである
というのは、容易に推測可能というか、
ほぼぶっちゃけてらっしゃるも同然ですよね、これ。

更に言うと、上で述べたように、センキョ割には20歳~49歳という年齢制限があります。
若い世代にも自分たちが住む神戸のことを考えてほしい」という建前はありますし、
参考にしたという横浜でのセンキョ割でも20歳~35歳という年齢制限はありますが、
比較的高い年齢層は安定志向が強いといった理由もあり、
樫野孝人氏への投票が期待できるのは主に比較的若い年齢層ということになりますよね。
単に投票率を上げたいなら、年齢制限など設ける必要はないわけですし、
高齢者も含めたほうが、投票率向上効果も、地元への経済効果も高い気がします
(割引サービスなので経済的なマイナス面もあるかもしれませんが、
 トータルで見るとプラスになるんじゃないかなという漠然とした考えですが。)
いったいどういう理由で年齢制限を設けることにしたのでしょうか?
年齢制限を設けた理由は、サイトでは語られておりません。
横浜の例より年齢幅を広げた理由も特に書いてありません。気になるところです。

なお、「センキョ割の使い方」を見ると、

  「ステキな写真が撮れたらfacebookやtwitterにも是非アップして下さい~」

と書かれています。
おそらくは口コミで噂を広げ、更なる投票率アップにつなげようということなのでしょうが、
投票所の写真の写し方次第では、場所が特定され、

  「自分が住んでいるエリアが知られてしまう」

というリスク(危険性)もありますので、気をつけたほうがよろしいでしょう。

 
更に、私としては残念なことであり危険でもあると考えているのですが、
尾崎秀則氏は、武雄市の樋渡啓祐市長のファンでもあるのですよね。

私が尾崎秀則氏のことを知ったのは、樫野孝人氏と、武雄市の樋渡啓祐市長、
横須賀市の吉田雄人市長を招いて9/7に開催された「神戸を変えるシンポジウム」でした。
このシンポジウムは当初Ustream中継が予定されており、私はそれを見ようと思っていたのですが、
機材のトラブルがあったようで、結局中継は中止になりました。
それでもUstreamのソーシャルストリーム魚拓)で内容を少し実況して下さった方がおり、
それについて、私は樋渡市長についての情報提供も兼ねてツッコミを入れていました
そのツッコミを見て後からコメントをしていたのが、ilovesumaこと尾崎秀則氏だったのです。
ソーシャルストリーム魚拓)から、尾崎秀則氏の発言をピックアップして示しておきます。(古い順)

   ilovesuma ↓これらの書き込みを見るにつけ、改革をするということは、どれだけ大変かわかるな。

   ilovesuma 確かにネット時代で、県境も、国境も無い時代ではあるが、神戸を変える!という
          神戸のシンポジウムにおいて、これだけ樋渡さんの批判が書き込まれるとは....
          ますます樋渡さんが好きになった

   ilovesuma 私もまちおこしのまね事を長らくやり続ける中で、分かったのは100人いて
          100人から賞賛を受けることなんて、たぶん人命救助くらいだけだということ。

   ilovesuma 樫野さん、樋渡さん、吉田さん、非常に勉強になりました。 よしやるぞ!
          やってやるぞ!と多くの方々が決意を新たにしたのではと思います。
          ありがとうございました。

私は後になってこの尾崎秀則氏のコメントに気づいたので、3日後に

   goldenhige ↓「批判が書き込まれたから好きになった」などと言ってる場合ではなく、
          危機感を持って批判内容に目を向けたほうが良いですよ。
          講演会の戯言を信じるのは危険です。 @I_LOVE_SUMA

とコメントしておいたのですが、尾崎秀則氏の

   「たくさん批判されてるから、ますます樋渡さんが好きになった」

という感想は、この1年間武雄市問題を追って樋渡市長の暴言・脅迫・恫喝等を
多数目にしてきた私から見ると能天気な勘違いにもほどがあるわけでして、

   「このように批判内容に決して目を向けようとしない支持者が
    維新の会や樋渡市長など"改革"を掲げるとされる政治家達の周辺に
    多く見られる気がするのは何故だろう?マジで勘弁してほしい。
    彼らに本当の"改革"が出来るとは思えず、"改悪"になるのではないか。」

と、もどかしく思ったことを覚えております。

他の自治体・首長の問題や詳しい事情に踏み込む気がないというのは
仕方のないことなのかもしれませんし、私自身、神戸市長選にはあまり踏み込めていませんし、
自分の活動範囲で関わってきたもの、目にしてきたものを重視するのは当たり前ではあるのですが、
あまりにも酷い問題がまったく伝わらないというのは、やはりもどかしいものです。

センキョ割のページの説明には

  「※神戸市長選挙 センキョ割は株式会社ワカゾウさんがすでに取り組まれ
     大きな成果を上げられている「センキョ割」を
     T.T.P.(てっていてきにパクる)で作らせていただきました。

とあります。この「T.T.P.(てっていてきにパクる)」は、
武雄市の樋渡市長が講演会などで使う定番ネタでして、
このあたりからも尾崎秀則氏の樋渡市長への傾倒ぶりをうかがうことができ、
私としては、とてもゲンナリしてしまいます・・・。

 
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■幽霊候補?票削り?久本信也氏の不審な出馬について
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10/26の産経ニュースによると、今回の神戸市長選挙には、5人の方が出馬しています。

  元市議の森下裕子氏(48)
  共産党県委員の貫名ユウナ氏(61)
  前副市長の久元喜造氏(59)
  コンサルタント会社社長の樫野孝人氏(50)
  建築業の久本信也氏(58)

最も有利だとされているのが、自民・民主・公明の推薦を受けている、
元副市長の久元喜造(ひさもと きぞう)候補のようです。

気になるのが、久元喜造候補と名字の読みが同じ「ひさもと」である、久本信也候補。
立候補はしているものの、ろくに選挙活動をしておらず、選挙ポスターすら無いようです。
上に示した10/26の産経ニュースでも、他の4候補と違い、活動が全く書かれていませんし、
10/26の神戸新聞にいたっては、

  「建設業の久本信也(ひさもとしんや)氏(58)は目立った活動をしていない。」

と、はっきり書かれている始末です。

そのあたりの事情の推測については、以下のような記事やまとめがあります。

  神戸市長選挙名前まちがいにご注意ください。

  神戸市長選に立候補して体調不良な久本信也候補 - Togetter

  神戸新聞NEXT|2候補 名字の読みが同一 案分票発生で混乱? 神戸市長選

 
要するに、

  「誰かが紛らわしい名字の候補者を立候補させて、
   最も有利と言われる元副市長の久元喜造(ひさもと きぞう)候補の票を
   少しでも削ろうとしているのではないか」

という推測ができるわけですね。

そして、それによって誰が一番得をするのかというと、
やはり樫野孝人候補ではないだろうかと・・・。
推測にすぎませんが、あまりにも不自然な状況ですよねえ・・・。

 
※2013/11/3 17:00追記
(ここから↓)
  神戸市長選の結果は、以下のようになりました。

候補者名 得票数
久元 喜造 161,889
樫野 孝人 156,214
森下 やす子 53,393
貫名 ユウナ 46,692
久本 信也 26,548

 
  5675票差という僅差で久本喜造氏が当選。有効投票数は444,737票。
  政令指定都市である神戸市の市長選の供託金没収点は有効投票総数の10%ですから、
  それに満たなかった久本信也氏の供託金240万円は没収されます。
  なお、ツイッターでいただいた情報によると、久元氏か久本氏かわからない按分票は223票だったとのこと。
  つまり、紛らわしい書き方をした人は少なく、6%の投票者が
  久本信也氏を明示する形で投票したことになりますが、
  おそらく久元喜蔵氏と間違えて投票した方も多かったことでしょう。
  何もしなかった久本信也候補が有効投票数の6%にも相当する
  26548票を集めたというのは、極めて異常なことだと言えます。

  なお、その後、久本信也氏の件について調査をなさった方がおられます。
  以下の記事をご参照ください。

    神戸市長選、久本信也候補について判明した事実関係

    神戸市長選挙立候補届出書類

    神戸市議上原みなみさんからお電話いただきました。(ひさもと騒動顛末)

  現段階では、

    「どの立候補者とも関係なく、久本信也氏をかつぎ出した
     "後援会長"が、今回の怪しい動きを仕掛けていた。」

  ということになるようです。
  その正体もはっきりしているようですが、目的などは明らかにされていません。
  立候補や政治活動の自由は否定しませんが、今回の動きはあまりにも異常ですから、
  マスコミ各社がしっかりと追及し、詳細な情報を明らかにしてくれることを願いたいものです。

  参考として、選挙公報の画像も置いておきます。(表示されない場合は魚拓を参照)

(2013/11/3 17:00追記 ここまで↑)

 
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■総括
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上に上げた2つの投票率向上運動、紛らわしい立候補者による票削り(推測)は、
確かにどれも樫野孝人氏への投票を促しているわけではありませんし、
樫野孝人氏だけが有利になると言い切るのは難しいかもしれません。
公職選挙法には違反しないのかもしれません。(要検証)
実際に投票率を上げる効果もあるでしょう。

しかしながら、ここまで不審な状況が積み重なってしまうと、
やはり私としては、樫野孝人氏への警戒ランクを上げざるを得ません。
支援者が、グレーというか抜け穴的な手法で、なりふり構わず
樫野孝人氏を応援しているように思えて仕方ありません。

少なくとも、私個人としては、やはり樫野孝人氏への投票はお勧めできません。

私自身は、政策面までは踏み込めておりませんし、神戸市民でもありませんので、
後は神戸市民の皆様の判断にお任せするしかありません。
掲げている政策は本当に現実的なものなのか。
改革に見せかけただけの改悪ではないのか。
口先だけの我田引水の詭弁を多用しているだけではないのか。
世間からは「改革派」と目されているらしい武雄市の樋渡啓祐市長の、
あまりにも酷い実態をこの1年間目にしてきた身としては、心配でなりません。

樋渡市長のように、

  「なんで市民の声を聞かなきゃいけないんだ

  「財政規模が200億だから1億投資失敗しても必ず取り返せる

  「実験を許す、その度量っていうかね、もし失敗すれば、
   まあまた次に取り返せばいいじゃんっていうような、
   やっぱ市民性をもってほしいって。

  「嫌なら他所へ行け

などと放言し、暴言・脅迫・恫喝を繰り返し事実無根のデマを垂れ流すような
最悪の本質を持つ首長を選んでしまわぬよう、
神戸市民の方々には慎重な判断をしていただき、
神戸市の未来が良きものになるような首長を選んでいただきたいと願っております。

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2013年10月20日 (日)

武雄市の新市庁舎建設では青山フラワーマーケットと組む?

※注意
  今回の情報は未確定の情報でもあります。
  しかしながら早期に周知・記録し、注意しておくべき情報だと考え、記事にしています。

※記事の中でも述べていますが、青山フラワーマーケットに問題があるわけではありません。
  筆者が懸念しているのは、
    「樋渡市長がこれまでに、「市民病院の民間委譲問題」「図書館のツタヤ委託問題」で、
     特定の業者に便宜を図った上に、市民を無視したり欺いたりしてきた事実を踏まえると、
     市庁舎建設も同様に市民無視で進められる可能性がある。
  という点です。

(2013/10/21 0:30追記)
※まだ表に出てない情報かと思って記事として書いたのですが、
  DIME 2013年11月号(2013/9/14発売)の記事(ネット版はこちら)の中で、
  既に青山フラワーマーケットの名前は出ていたようです。記事には
    「次は市庁舎をアップルストアのようにしようと思ってるんですよ。
     青山フラワーマーケットのような花屋を入れてね。
     もちろん、自分がそんな市役所で働きたいからなんですけどね」
  と書かれていたそうです。(ツイッターで教えて頂きました。ありがとうございます。)
  とりあえず、7月頃からそういう話がありましたよということで。(ノ∀`)チョットハズカシイ
 


 
実はもう3ヶ月ほど前になるのですが、今年7月頃に、ある方から情報提供を受けました。
その内容は、

  「樋渡市長が、

     "新築する市庁舎では、青山フラワーマーケットと組む"

   と言っている。」

というものです。

諸々の事情もあり、「樋渡市長がそう言っている」という点については、
かなり信頼性が高いというか、ほぼ確実な情報だと判断しています。

  (2013/10/21 0:30追記)
   →DIME 2013年11月号(2013/9/14発売)の記事で、
     既に樋渡市長が青山フラワーマーケットの名前を出していたそうです。

 
ただ、仮にそうだとしても、樋渡市長が口からデマカセを言っている可能性もありますので、

  「青山フラワーマーケットとの間で具体的に話が進んでいるのかどうか」

という点については現時点では不明です。(進んでいる気はしていますが。)
一応、青山フラワーマーケットに事実関係を問い合わせてみましたが、

  「出店計画については、経営戦略の一つですので、
   社外秘とさせていただいております。」

という回答が返ってきました。(メール本文は記事末尾を参照)

樋渡市長は8/26の記事(インタビューは7/11)の中で、

  「次は庁舎です。窓口を廃止して、
   例えばお花屋さんを入れて、
   居心地のいい空間にする。」

などと語っていますが、この発言は、青山フラワーマーケットを
念頭に置いたものである可能性が高いのではないかと考えています。

青山フラワーマーケットは、佐賀県鹿島市出身の井上英明社長
パーク・コーポレーション」が経営している花屋ですが、
同社は花屋を軸として、いくつかの事業を行っています。
市庁舎の新築に関わるとした場合、以下のようなケースが考えられます。

  1.空間デザイン事業「parkERS」の一環として、
    市庁舎の建築・内装デザイン業務を受託する。

  2.市庁舎内に、花屋「青山フラワーマーケット」を出店する。
    また、この場合フラワースクール「hana-kichi」の業務も行われるかもしれない。

  3.市庁舎内に、喫茶店「TEA HOUSE」を出店する。

また、1つだけとは限りませんので、これらを複合した形で関わる可能性もあります。
「市庁舎内の飲食コーナーの指定管理者」とされる可能性もありますね。
色々なケースを考えておいたほうがよいのではないかと思います。

 
断っておきますが、青山フラワーマーケットに問題があると言っているわけではありません。
むしろ、内容次第では武雄市民にとって良い話になる可能性もあるでしょう。

 
では、何故あえて記事にしたのか。私が懸念しているのは主に以下の2点です。

  1.「池友会ありきで進められた武雄市民病院の民間委譲」や、
    「CCC社(ツタヤ)ありきで進められた武雄市図書館の改装・指定管理導入」と同様に、
    市庁舎の新築についても、最初から樋渡市長が気に入った業者ありきで計画が進められ、
    市民の意見がろくに反映されないのではないだろうか。
    武雄市図書館の改装と同様に、既成事実化された形で市庁舎計画が発表されてしまい、
    他の業者には公平な参入機会が与えられないのではないだろうか。

      ⇒1の詳細については記事後半で述べています。

  2.新市庁舎に青山フラワーマーケットの店舗が入ることになると、
    武雄市内にある花屋やホームセンター、あるいは喫茶店などの経営に、
    悪い影響を与えてしまうのではないか。要するに民業を圧迫してしまうのではないか。
    武雄市図書館のツタヤ化でも、周辺の書店やレンタル店などが大きな打撃を受けているが、
    樋渡市長は「努力が足りない」と切り捨てている。

      ⇒2の詳細については記事後半で述べています。

樋渡市長は、

  「なんで市民の声を聞かなきゃいけないんだ。
   4年間の任期中は好きにやらせてくれ。
   嫌なら選挙で落としてくれ。」

   (2013/1/21徳島ICT講演会より)

  「この図書館が嫌なら他所の図書館に行きゃあいいんですよ。いや、ほんとに。」
   (2013/5/4放送 テレビ西日本 土曜NEWSファイルCUBEより)

といった発言を繰り返しています。これらが樋渡市長の本音なのは間違いないでしょう。
つまり、「選挙以外で市民の意見をまともに聞く気はない」と宣言しているわけです。
実際に、市民病院の民間委譲問題や、武雄市図書館のツタヤ委託問題など、
様々な施策の進め方を見ても、市民や現場無視の姿勢が非常に強いことがわかります。

  「自分が行きたいと思う施設、居心地のいい施設にはみんな行きたがるはず」

という樋渡市長の発言は、「良い施設を追い求めるための一個人としての姿勢」としては
ある意味正しく、色々な人がその姿勢でアイデアを出しあっていくことで
良い物が生まれていくものですが、樋渡市長の場合は、ただの勘違いした自己中心的な考えであり、

  「市民の意見を聞かず、自分の感性やアイデアを市民に押し付ける」

という、「押し付け市政のための詭弁・言い訳」になってしまっています。
色々な合意形成をすっ飛ばしているのですから、まともな政治家の姿勢ではありません。
更にその上で、上の「嫌なら他所に行きゃあいい」という発言に見られるように

  「感性が合わず、自分のアイデアに拒否的反応を示す市民を排斥する」

という言動をとっているのですから、独裁的にもほどがあり、
民主主義政治家の資格が無いと言わざるをえません。

半年後の2014年4月に行われる武雄市長選で樋渡市長が再選されてしまった場合、
樋渡市長の「自分が民意だ」という勘違いは更に強まり、
更に市民を無視した独断的な市政を続け、市庁舎の新築などについても、
また強引な手法をとってくる可能性が高いと考えています。
武雄市で健全な町づくりを進めるためにも、
2014年4月の市長選での落選を望みたいものです。

樋渡市長自身も言っていますが、市庁舎の新築は、50年に1度の大きな事業です。
しかしながら、樋渡市長は見た目や話題性など、目立つことばかりを重視した、
まともな実効性があるとは思えない、ろくでもない市庁舎案も出しています。
これまでに、

  ●窓口を廃止し、アップルストアのようなワンストップサービスを提供する。

    ⇒どうも、
        「来庁者が窓口を回って手続きをするのではなく、
         御用聞きの職員が寄っていって用件を聞いて一連の処理を済ませていき、
         来庁者は飲食コーナーなどでのんびり手続き終了を待つだけ。
         これによってたらい回しを防ぐ。」
      などということを考えているようですが、おそらくデメリットの方が大きいでしょう。
      また、一度「窓口のない市庁舎」を作ってしまったら、
      元に戻すのは困難で、コストも発生してしまうでしょう。

  ●議会をガラス張りのすり鉢状にし、机や椅子もアクリルにする。

    ⇒前半はともかく、後半はやりすぎじゃないですかね。実際の見た目も悪そう。
      「僕の考えたさいきょうのしやくしょ」が作られてしまいそうな気がしてなりません。
      ガラス張りの議場については、善し悪しはともかく、いくつか例があるようですね。
        ◎新潟県長岡市→   
        ◎広島県東広島市→
        ◎新潟県燕市→
        ◎兵庫県太子町(計画中)→

といった発言がされており、そちらにも注意する必要があるでしょう。

市庁舎の新築計画については、「検討する」「●月議会で出す」などとされながらも、
どんどん遅れているというのが現状で、9月議会でも特に何も無し。
12月議会あたりで、吉川里己議員や山口昌宏議員あたりが
  「市庁舎について市長のお考えをお聞きしたい」
と質問して、樋渡市長が得意げにほぼ既成事実化した
自分の案を語りだすという茶番がまた行われるんでしょうかね。

一度話が動き出すと、拙速に色々とゴリ押しされてしまいそうですから、
武雄市民の皆様がしっかりと監視して声を上げていかないと、税金を無駄遣いした上に
不便な市庁舎を今後50年使い続けなければならないという悲惨な状況に陥りかねません。

樋渡市長個人の「感性」などに押し流されず、本当に市民のためになる市庁舎になるよう、
武雄市民の方々は早めに積極的に声を上げていったほうが良いと考えています。
上に述べたように、地元の民業圧迫の可能性にも要注意です。

「青山フラワーマーケットと組む」という話についても、もしそれが事実であるならば、

  ◎それはそもそも「自治体の公共施設である市庁舎」に求められているものなのか。
    民間業者として別のところに出店して競争すれば良いだけの話ではないのか。

  ◎随意契約ではなく、しっかりと条件を決めて公正な公募を行うことで、
    他業者と競争させ、より良い内容や条件を引き出すべきではないのか。

  ◎それが本当に市民のためになるのか。

  ◎もっと違った手法のほうが良いのではないか。

  ◎民業圧迫などの観点も考えると、もっと地元との協働なども考えて、
    より武雄市らしい内容にすべきではないのか。

  ◎撤退リスクなどについてはどのように考えているのか。

など、しっかりと内容を見極めて議論を進めていったほうが良いだろうと考えています。
その上で、市民の手により「青山フラワーマーケットと組むこと」が選択されるのであれば、
それで良いのではないかと思います。(経緯や内容次第ですけども。)

基本的に、お伝えしたいことの概要はここまでとなります。
以下では、詳細な関連情報などを示していきたいと思います。


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■青山フラワーマーケットについて
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関連サイトは以下の通り。

  株式会社パーク・コーポレーション

  花・フラワーギフトなら青山フラワーマーケット

  hana-kichi (フラワースクール)

  Aoyama Flower Market TEA HOUSE (喫茶店)

  parkERs |グリーンを活かした空間デザイン、オフィスの室内緑化ならパーカーズ

 
青山フラワーマーケットの店舗は、九州だと福岡市の博多阪急や天神にあるようです。

空間デザイン事業のparkERSは、従来から行っていた事業を、2013年7月に拡充したもののようです。
公共施設への導入事例作りは同社にとっても魅力的かもしれませんね。

 
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■樋渡市長と青山フラワーマーケットとの接点
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2007年9月10日の武雄市議会で、
   「先日夜、私は青山フラワーマーケットの社長、
    これは鹿島の出身の人でありますけれども、
    この人と懇談する場がありました。」
  という樋渡市長の発言あり。

2009年9月9日の武雄市議会
   「赤米の花束需要の掘り起こしのため
    青山フラワーマーケットの社長さんに話をします。」
  という趣旨の樋渡市長の発言あり。

●2013年2月10日のG1サミットの場で、話した人の中で印象に残った1人として
  「青山フラワーマーケットの井上英行社長」を挙げた樋渡市長のブログ記事あり。
  井上社長の名前を間違ってますけど・・・。(正しくは井上英明社長)

 
-----------------------------------------------------------------------------
■武雄市の市庁舎の新築計画について
-----------------------------------------------------------------------------

軽く調べてわかった範囲の情報を書いておきます。

  ●現在の市庁舎は昭和41年に建てられたもので老朽化しており、
    耐震性も基準を大幅に下回っているとのこと。

  ●現在の市役所の敷地の一部は新幹線用地となる予定であるため、
    現在地で建て替える場合は敷地面積は現在よりも減少してしまう。

  ●耐震化工事も含め検討がなされたが、2013/4/24の庁舎検討市民会議で
     「耐震工事ではなく新たな庁舎を建設すべきという統一意見」
    が出ており、新庁舎の建設という方向で話が進む模様。

  ●新庁舎の場所については、別の場所にという案もあったが、
    2013/9/11時点までの樋渡市長の「私案」としては、現在の場所を中心に拡張するとされている。
    1つの建物ではなく、代官山T-Siteのように、付近に2つか3つの低層建物(2~3階建)を
    建設するという形を考えている模様。

     参考:

      現在地中心に拡張 武雄市長庁舎建て替えで/佐賀新聞ニュース(2013/3/14)

      2013/6/12市議会議事録

      2013/9/11市議会議事録

  ●建設費用については、2013/9/13市議会で平野邦夫議員が
      「大体庁舎で30億」
    と発言しているが、これは合併特例債の金額かもしれないため、
    実際にどれくらいの金額が見積もられているのかは要確認。

  ●2012年12月市議会で、武雄市図書館・歴史資料館の中の
    「蘭学館」が、ツタヤのレンタルコーナーとしてCCC社に明け渡されてしまった。
    その際、樋渡市長は、
      「今の形では限界があるので、新市庁舎に"新蘭学館"を造る。
    と発言しているので、市庁舎検討の中でこれも議論されるものと思われる。
    なお、休日にも開館できるのか、人員やコストはどうなるのか、
    現在武雄市図書館にある収蔵庫との関係はどうなるのかといった
    問題点は、全く議論されていない。

  ●その他の樋渡市長の「私案」

    ◎窓口を廃止してアップルストアのようにする。

    ◎飲食店または飲食スペースを作る。

    ◎花屋を入れて居心地のいい空間にする。

    ◎図書館と連動させる。

    ◎議会はガラス張りのすり鉢状にし、机や椅子もアクリルにする。

    ◎庁舎の中の一角をコミュニティーFM局のスペースに。

 
■市庁舎検討に関する関連委員会や組織など

 ●庁舎問題検討特別委員会
   市議会の特別委員会。
   2012/6/21の市議会で、議長を除く25名の議員を委員として設置。
   委員長は山口昌宏議員。副委員長は上田雄一議員。

   2012/7/6に一度開催されたが、その後1年以上開催されていない模様

   2013/3/18市議会で、山口昌宏委員長から中間報告あり。以下はその抜粋。

      新幹線用地の物件移転交渉がまとまらないと今後の庁舎の方向性も
      見出しにくいことから、会議の開催を見送っていたところでございます。
      それも、今現在ようやく庁舎の金額についても提示がありまして、
      前へ進めることができることが確約をされております。
      以上のことを考えたときに、今後、この議会終了後、
      庁舎の特別委員会を開いて皆様方にお諮りをし、
      来年度は早々に特別委員会を開いて、3案を含め
      検討していきたいと考えております。

   その後開催されたのだろうか・・・。

 
 ●武雄市庁舎検討市民会議
   2012年7月に、設置された市民会議。
   2012/7/11告示の「武雄市庁舎検討市民会議設置要綱
がある。

    参考記事:
     老朽化した市庁舎の対策検討へ 武雄市が市民会議設置/佐賀新聞ニュース

    第1回 2012/7/30 (記事1) (記事2
    第2回 2012/8/23 (開催されたということしかわからない参考資料
    第3回 2013/4/24 耐震工事ではなく新たな庁舎を建設すべきという統一意見。

 
 ●武雄市役所

   ◎2012/7/1 つながる部企画課内に庁舎対策室を設置

   ◎2013/4/1 庁舎対策課を新設

 
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■「1.特定業者に極端に便宜を図り、市民らの意見を聞かない樋渡市長の手法」について
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これについては、まず武雄市図書館の改装の異常な経緯を思い出すと良いでしょう。

  市民を欺き貶める樋渡市長を「改革派市長」などと呼ぶな - Togetter

詳細は上のまとめを見ていただければわかりますが、
樋渡市長は教育委員会から図書館改革案を示され、その案に賛辞を送った翌日に
テレビでカンブリア宮殿を見て、あっさりと改革案に見切りをつけました。

1ヶ月後の2012/1/23には代官山蔦屋書店を訪れ、図書館への指定管理者制度導入すら
決まっていなかったにも関わらず、CCC社の増田宗昭社長に
  「図書館をお願いします」
と、何の権限もない状態で依頼。そこから2012/5/4までの約3ヶ月半もの間、
CCC社に独占的に武雄市図書館改装案を検討させ、
2012/5/4に、突然CCC社との基本合意記者会見を実施。
武雄市民はもちろん、市議にも知らされていない中での会見であり、
樋渡市長には、まともな合意権限もありませんでした。

CCC社には図書館運営の実績もなく、随意契約の条件を満たしていないはずなのですが、
それにも関わらずCCC社への指定管理委託はこの記者会見によりほぼ既成事実化され、
市民の意見を聞くどころかまともな説明すらなく、市議会などで可決されていきました。

8月末の市民アンケの数日後には、突然従来の説明の倍の改装予算が提示され可決されました。
2012/9/10の武雄市議会では、分館構想など別の提案を行った市民の会とその代表を、
樋渡市長と山口昌宏議員が理不尽に罵倒・誹謗中傷するという事件もありました。
2012/11/15の市民説明会では残すと説明されていた「蘭学館」についても、
2012/12/11市議会で樋渡市長が「方針変更した」と言い出し、
ツタヤに明け渡されて有料CD/DVDレンタルコーナーにされてしまいました。

また、武雄市民病院の民間委譲の際にも、民間委譲の方針が決まる前から池友会に接触し、
現場との合意形成を怠り、当時の市民病院の現場の医師らを貶める発言などを行った結果、
地域医療が崩壊していき、リコール成立寸前までいくという混乱をもたらしました。
その後、なんだかんだで市民病院は池友会に委譲されました。

要するに「樋渡市長が選んだ、気に入った」というだけの理由で、その相手には、
「市民を欺き、関係者を貶めるような手法」までも使って、
あらゆる手段で便宜が図られてきています。
その一方で、市民や現場関係者は、極端に蔑ろにされているのです。
それが樋渡市長の常套的な政治手法です。

新市庁舎で青山フラワーマーケットと組むという話が事実であれば、
それを押し通すために、詭弁的な手法も用いたゴリ押しが行われてしまう可能性が高いでしょう。

考えられるゴリ押し策としては、

  ◎公平さを欠いた、市長お手盛りの「選定委員会」づくり

  ◎他社の参加を困難にするために公募期間が妙に短い公募の実施

  ◎誘導質問や回答者層の狙い撃ちなどを駆使したアンケートの実施
    (あるいはアンケートの実施すらせず
        「個人的に聞いてみたが●割の人が賛成だった」
     という俺様データの主張。)

などが考えられるでしょうね。これまでもそういったことをやってきていますから。

 
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■「2.樋渡市長が引っ張ってきた業者による民業圧迫」について
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これについては、現在の武雄市図書館による民業圧迫の例を見ればよいでしょう。
新聞記事から、武雄市図書館の民業圧迫に関する部分を抜粋してみます。

  2013/4/25 佐賀新聞
  『新武雄市図書館開館後、武雄市内のある地元書店は売り上げが
   前年同月比で1割程度減ったという。店主は
     「今後はさらに影響が広がるだろうが、何とか品ぞろえなどを
      工夫して営業努力でカバーするしかない」
   と話す。 』

  2013/5/2 西日本新聞魚拓
  『一方、地元のレンタルCD・DVD店は4月の売り上げが2~3割ダウンした
   経営者は「大手と一般店では仕入れ価格が違い、同じ土俵に立てない。
   営業努力を続けてきたが、自治体のバックアップを受ける大手と
   どう戦えばいいのか」と漏らす。』

  2013/5/19 日経新聞
  『一方、地元の書店やDVDレンタル店には脅威だ。
   市内で書店を営む男性は「売り上げが約1割減った」と肩を落とす。
   「市が税金で書店を誘致したようなもの。太刀打ちできず、
   このままでは廃業するしかない」』

  2013/10/2 朝日新聞 (登録無しでも読める同じ記事はこちら)(魚拓
  『一方、市内の他の書店の経営は厳しい。
   「図書館がオープンして売り上げは落ちた」。
   肩を落とすのは市内で本屋を営む男性だ。
   4月の売り上げが急に1割ほど減り、現在も横ばい状態。
   常連客も離れたといい、男性は客が図書館の蔦屋(つたや)書店に流れたと見る。
   1日の会見で樋渡啓祐市長は
      「はやっている書店はすごく工夫している。
       嘆いている書店は努力しているのか」

   だが、男性は「場の魅力を上げる投資額が違いすぎる。対抗するのは無理だ」とこぼす。
   CCCは書店など販売スペースの改修費3億円を負担し、
   年間600万円の賃料を払っていることから、市は公平性を強調する。
   慶応大学の糸賀雅児教授(図書館学)は、図書館で本を売るシステム自体は評価するが、
   「他の書店は図書館という人が集まりやすい空間を使えない。
   行政による一企業への協力で、他の店が経営難になるのはおかしい」と指摘する。』

 
樋渡市長は、CCC社への図書館運営委託の話が出る前は、

  「それと、結局コスト高の図書館流通センターからの購入にもメスを入れる
   (この場合、地元の本屋には1割以下の手数料しか入らない。)。
   地元の本屋から100%直買いする方向で制度設計する。
   ただ救いは、図書館担当の皆さんは僕の言っていることは理解してくれたようで、
   来月半ばの抜本改革案の提示が楽しみ。」
     (2011/9/27「図書館はタダ貸しの本屋じゃないよ。」より)

などと言って、地元書店への配慮を示していました。

また、CCC社への委託の話が出てきた後でも、当初は

  「新刊書はなるべく置かない」

  「レンタルも他の店とは異なる(なるべく被らない)品揃えにする」

などと説明していました。
しかしながら、それらの口先だけの説明は完全に反故にされ
販売本もレンタルも一般の店と何ら変わりの無い品揃えにされた上に、
現在では樋渡市長は、

  「はやっている書店はすごく工夫している。
   嘆いている書店は努力しているのか」

と、逆に理不尽に地元書店などを責めるというスタンスへと豹変しているわけです。

以前示していた書店への配慮は、所詮人気取り程度の意識でしかなく、
他に自分がやりたいことができたら容赦なく地元の店を切り捨てているわけですね。

ちなみにCCC社が払っている武雄市図書館の賃料600万というのは、
本来の2分の1に減免された金額です。
詳細は、開示請求を行った方のブログに掲載されておりますが、
本来の賃料は、

  年間16,434(円/平米)×745.1(平米)=年間12,244,973円

となっており、それが2分の1に減免されて年間612万円(税込)となっています。
他に2分の1に減免されている例としては、文化会館に入っている
喫茶店「椛琳」の例があるとのことですが、CCC社が武雄市図書館という
恵まれた立地を「年間8217円/平米」で利用しているというのが、
他と比べてバランス的にどうなのかについては、
しっかりと検証してみたほうが良い気がします。

東京などの市外から業者を呼んでくるのではなく、地元の店舗を大事にして、
官と民の協業を進めていったほうが良いのではないかと思うのですけどね。

 
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■青山フラワーマーケットに送った質問メールとその回答
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青山フラワーマーケットへの問い合わせメールと、その回答を公開しておきます。
 

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 送った質問メールその1(2013/9/27)
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●●と申します。
今回は佐賀県武雄市の事業に関して、御社に確認したいことがあり、メールを送らせて頂きました。
おそれいりますが、ご回答をお願いできますでしょうか。

佐賀県武雄市では、現在、市庁舎の新築計画が進められています。
これについて、武雄市の樋渡市長が、武雄市に視察に訪れた方に対し、

  「新市庁舎には花屋を入れる。具体的には青山フラワーマーケットを誘致する。」

と話しているという情報を得ました。
これは、私個人が信頼できる方から得た情報です。

また、具体的な名前は出ていませんが、「新市庁舎に花屋を入れる」という話は、
こちらのインタビュー記事にも掲載されています。
   http://www.nippon.com/ja/people/e00047/

この件について、以下の質問にご回答いただけますでしょうか。

  質問1.武雄市に御社を誘致するという話があるのは事実なのでしょうか?
         回答1.誘致されている事実は有る。
         回答2.誘致されている事実は無い。
       どちらかでご回答願います。
       なお、この場合の「誘致されている事実」とは、正式な打診だけでなく、
       武雄市側(関係者含む)からこの件について御社に何らかの話があったかどうかを意味しています。

  質問2.武雄市への誘致の話が事実だった場合、
       その内容を、以下のようになるべく具体的にご回答願います。
          ・打診があった時期
          ・打診してきた相手
          ・打診してきた内容

  質問3.武雄市への誘致の話が事実だった場合、
       御社はこの誘致の件について、どのように対応を進めていらっしゃるのでしょうか。
       状況などについて、以下のようになるべく具体的にご回答願います。
          ・前向きに検討している
          ・回答は保留している
          ・既に断っている(できれば断った理由等も)
          ・既に武雄市側と具体的な協議を開始している
          ・具体的な発表時期なども決まっている

  質問4.確認ですが、誘致されている事実が無いというご回答の場合、
          「樋渡市長が青山フラワーマーケットを誘致すると説明していること」
       は、御社としては、「まったくの事実無根である」という立場でよろしいでしょうか。

以上、4つの質問にご回答いただければ幸いです。

本来、自治体の事業はなるべくオープンに透明性を保って行うべきであり、
その過程でも、議員や市民への丁寧な説明と、合意形成が非常に重要になります。
しかし武雄市では、武雄市図書館へのTSUTAYA(CCC社)の誘致について、
議員や市民に一切知らされないまま話が進み、ある日突然発表され、
ほぼ既成事実化された状態からゴリ押しで決まっていきました。
この対応により、武雄市やCCC社は強い批判を受けています。

守秘義務などの問題もあるかもしれませんが、これは御社のイメージにも関わってくる問題です。
誠に恐れ入りますが、可能な限りのご回答をお願いしたいと思います。

何卒よろしくお願いいたします。

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 送った質問メールその2(2013/10/10)
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9/27(金) 15:33に、

  「新築予定の武雄市の新市庁舎に青山フラワーマーケットを誘致するという
   樋渡市長の発言があるのですが事実なのでしょうか」

という内容の質問メールを送らせていただいた、●●と申します。

基本的に5営業日以内で対応して下さるとありましたが、
そろそろ2週間が経ちますので、状況を確認させていただきたく、
メールを送らせていただきました。ご回答はいただけそうでしょうか?
すぐには難しいようでしたら、回答メドだけでも先にお知らせ頂ければ幸いです。

なお、その後の調査で、

   ●今年2月に行われたG1サミットで、御社の井上英明社長と
     武雄市の樋渡市長が話をなさっておられたこと。
        http://hiwa1118.exblog.jp/17799042/

を知りました。

武雄市の新市庁舎への誘致の件が事実なのかどうか、
できれば井上英明社長にもご確認いただき、
その上で先日の質問の回答を頂きたいと思っております。

また、「誘致」とは「武雄市の新市庁舎への出店」という意味だけでなく、
   「新市庁舎の事業に何らかの形で参加することを求められているかどうか」
という広い意味でとらえてください。(例えば市庁舎の空間デザインの受託なども含む)

なお、私からの質問および御社からの回答の取り扱いについてですが、
基本的にブログやツイッター等で公開させて頂こうと考えております。
これは、記録と周知のために必要なことだと考えております。
なるべく後日の誤解を生まぬよう、できる限りのご回答を頂きたいと考えております。

なお、私はブログ等では「●●」という名前は出してはおりませんので、
個人情報の取り扱いにはご注意下さい。

余談ですが、例えばの話、御社が市庁舎の空間デザインを行ったり、
市庁舎内に出店したりするというのは武雄市民にとっても良い話かもしれません。
ただ、樋渡市長の手法は、

   「最初から相手業者を決め打ちして水面下で最大限の便宜を図り、
    ほぼ既成事実化した状態で計画を発表し、市民や現場の意見も聞かず、
    実質的な参入の余地の無い形だけの公募を行うか、
    あるいは最初から随意契約ありきで、なし崩し的に議会で可決する。
    その結果、地元業者の経営を圧迫しても恥じるところが無い。」

というものです。市民病院の民間委譲でも図書館のツタヤ化でもそうでした。
これは癒着の構図でもあり、市民無視の姿勢は看過できません。
もし仮に御社が参入なさるのであれば、もっと市民の方向を向いたより良い形で
堂々と参入していただきたいと願っております。

以上です。ご回答をお待ちしております。
よろしくお願いいたします。


-----------------------------------
 頂いた回答メール(2013/10/15)
-----------------------------------

●● 様

このたびはお問い合わせをいただき、誠にありがとうございます。
青山フラワーマーケット お客様相談室でございます。

頂戴いたしましたご質問でございますが
出店計画については、経営戦略の一つですので、社外秘とさせて
いただいております。

新店オープンに関しまして、皆様にご案内できる段階となりましたら
順次ホームページ等でご案内申し上げておりますので
そちらでご確認いただけましたら幸いでございます。

ご理解とご了承をいただきますよう、何卒よろしくお願い申しあげます。

 
 

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2013年10月10日 (木)

樋渡市長が行った応援演説(堺市長選 2013/9/21)での嘘や誹謗中傷の検証

※重要 2013/10/18 21:00追記 
  堺市の竹山市長の後援会宛に質問メールを送っていたのですが、
  本日回答を頂くことができましたので記事本文に追記しました。
  メール本文も記事末尾に示してあります。
  竹山市長ご本人に確認して下さったとのことで、
    1.武雄市の樋渡市長とは、直接的にも間接的にも面識は無い。
    2.大阪府職員時代に、関西大学の問題に関与した記憶は無い。
    3.「関西大学誘致で散々邪魔をされた」という樋渡市長の主張についても、
      心当たりは無い。

  ということが判明いたしました。
  樋渡市長が応援演説で繰り返していた、
    「竹山市長のことはよく知っています。
     高槻市に出向していた頃、関西大学の誘致で散々邪魔されました。」

  という趣旨の発言は、全く根拠のないデタラメだったことになります。
  竹山市長を「大嘘つき」と呼んだことに加え、この事実捏造発言。
  竹山市長への名誉毀損が十分に成り立つレベルの悪質な発言であると考えます。
  このような悪質な発言を、首長という公人が、それも市長選挙の応援演説という
  民主主義の根幹でもある戦いの中で繰り返すというのはどういうことなのでしょう。
  樋渡市長のデタラメな発言に惑わされてしまった堺市民の方もいらっしゃるでしょう。
  もしこういったデタラメのせいで市長選の結果が変わってしまっていたらと思うとぞっとします。

  武雄市の樋渡市長は、色々な場で、こういったデタラメな発言を繰り返しています。
  その話を聞く皆様が、口先だけの話のうまさに惑わされずに詭弁を見破り、
  政治家・政治屋の実態をしっかりと見抜いていかなければ、
  日本の政治はどんどん悪い方向に進んでいってしまうでしょう。
  せめて「改革」と「暴走」の違いは、はっきりと見抜いていきましょう。
  樋渡市長が行っているのは「改革」ではなく「暴走」です。 

 
更新メモが長くなりすぎましたが、以下が記事本文です。
 


前の記事で少し触れたように、今回は樋渡市長が2013/9/21に堺市で行った、
応援演説の内容について、検証してみます。 
嘘と私怨と誹謗中傷があまりにも酷いと思うので。 

なお、樋渡市長が応援していたのは、堺市長選に出馬していた維新の会の候補者、西林克敏氏。
堺市長選は9/29に開票され、西林克敏氏は現職の竹山修身氏に破れ、落選しています。

また、同日行われた堺市議補選では、
   ・堺市中区 青谷幸浩氏
   ・堺市西区 札場泰司氏
   ・堺市南区 的場慎一氏
の3人が維新の会から出馬していましたが、
当選したのは的場慎一氏だけだったようです。 

 
なお、神戸市長選が10/13告示、10/27投開票で行われる予定となっていますが、
樋渡市長は次世代市長ネットワークとして連携している樫野孝人氏を応援しています。
応援演説に駆けつけた場合は、同様の嘘や誹謗中傷を垂れ流すかもしれません。
話のうまさに騙されてしまってはいけません。
神戸市民の方々はご注意願います。

・・・そんなことを書いていたら、早速明日10/11(金)18時からトークイベントに押しかけるようです・・・。

 
樫野氏は、維新の会が接触していたとされていますし、樫野氏の公式サイトを見ると、
武雄市図書館の運営を行っているCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)社の増田宗昭社長や
大阪府知事特別顧問の藤原和博氏らからも応援されています。
樫野氏の人となりなどはよく存じ上げませんが、樋渡市長の著書の内容を鵜呑みにしていますし、
支援者の顔ぶれなどを見る限り、「きな臭い」というのが、正直な個人的感想です。
少なくとも私個人は、樋渡市長のような酷い政治屋や、維新の会の影響力を 
これ以上強めたくないので、樫野氏を応援することはできませんね・・・。

 
樋渡市長は「話がうまい、面白い」と言われることが多いようです。
しかしながら、この記事でも示すように、その内容は我田引水だらけで嘘も多く、
冷静に事実を調べると酷いものがほとんどです。
樋渡市長の話をそのまま鵜呑みにするのは非常に危険です。

皆様も、この記事にあるような樋渡市長の嘘や誹謗中傷などにご注意下さい。
樋渡市長は、2013/1/21の徳島ICT講演会では、

  「なんで市民の声を聞かなきゃいけないんだ。
   任期中は好きにやらせてくれ。
   嫌なら選挙で落としてくれ。」

という発言もしており、実際に武雄市図書館改装では市民を欺く行為を繰り返しましたし、
2013/5/4に放送されたテレビのインタビューでは、

  「この図書館が嫌だったら、
   もう、他所の図書館行きゃあいいんですよ。
   いやほんとに。」

という発言もしています。
まともに市民の意見も聞かずに、まだ新しかった図書館を
約8億円(国税2億、市税2.6億、CCC社3億)もかけて強引に改装して
ただのツタヤやスターバックスにした挙句、嫌なら他所の図書館に行けと言い放つ。
これがまともな政治家の姿だとは、私には思えません。 

 
さて、前置きが長くなってしまいましたが、Youtubeに樋渡市長の応援演説の動画が
3つほど上がっていますので、それぞれについて見ていきましょう。

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■動画1
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 堺市長選挙・樋渡武雄市長 9/21 今は負けてる! しかし 最後は勝てる! 
 

 
最後も負けましたけどね。
それはともかく、動画での樋渡市長の発言につっこんでいきましょう。

  ●(1:25~)
    『しかも水道料金、固定資産税、介護保険料、全部2割から3割下げました。』 

    ⇒前の記事で詳細を書きましたが、武雄市の公共料金の推移は以下の通り。
      つまり、「全部2割から3割下げた」は大嘘です。 
      ついでに堺市の料金も調べてみました。

     ◎水道料金 
       2008年度に水道料金を統一した際に平均13%の引き下げがあった。 
       なお、月に20立方メートルを利用する標準家庭の水道料金は4830円。
       堺市は2415円なので、武雄市は堺市の約2倍の水道料金となっている。
       (武雄市ではダムの建設負担などが重荷になっている模様。)

     ◎固定資産税の税率 
       2010年度に1.55%→1.48%の引き下げがあった。
       ただし、樋渡市長就任時からトータルで見ると、
       引き下げられたのは武雄市地区のみ。
       なお、標準税率は1.40%なので、武雄市の1.48%という税率は高い。 
       佐賀県内では1.50%の鹿島市に続く2番目の高さであり、
       その他の自治体は標準税率である1.40%となっている。 
       なお、堺市の固定資産の税率は、標準税率である1.40%。

     ◎介護保険料 
       第4期(2009年度~)に15.8%の引き下げはあったが、
       第5期(2012年度~)には13.6%の引き上げがあった。
       トータルで見ると、「4.3%の引き下げ」となる。 
       なお、武雄市の第5期の基準額の年額は58824円。
       堺市の第5期の基準額の年額は64190円。 

     ◎国民健康保険税 
       応援演説では触れられていないが、2013年度にモデルケース計算で
       12.9%の引き上げが行われている。 
       武雄市のモデルケースの家庭での年額は476000円。
       堺市の場合、同じモデルでの年額は499240円となる模様。 

        ※モデルケースは40歳の夫婦と子供2人の4人家族。
          夫の収入のみ約385万円で、総所得金額が約233万円。

  ●(1:55~)
    『(武雄市民病院の民間委譲により)今までの働かない公務員の100人が、 
     今度は働く民間人500人に切り替わった。』 

    ⇒現在の新武雄病院の職員数は500人ではなく、400人程度の模様。
      ここでも100人ほど数字を盛ってるように思えるのですが、それはおいておきましょう。
      ですが、『働かない公務員の100人』というのは、 
      以前の市民病院職員を侮辱しすぎではないでしょうか。 
      この件に限らず、自らの功績や正当性を無駄に強調するために
      他者を理不尽に貶めて憚らないのが樋渡市長の本質です。 

     ◎2013/2/25の武雄市Facebook記事によると、2009(H21)年度には
       武雄市の病院職員は85人いた模様。

     ◎2011/5/22の佐賀新聞によると、新武雄病院の職員数は、
       2011(H23)年6月の診療開始時点では、医師16人を含む376人。

     ◎2013/1/22の
        「新武雄病院 平成23年事業年度の業務実績に関する評価結果について」 
       によると、2012(平成24)年4月1日現在の職員数は、正職員357人、
       パートタイム職員41人の合計398人。 

     (2013/10/18 21:00追記)
     ◎樋渡市長は2013/6/12の武雄市議会でも、
        「今は、新武雄病院で職員数が497人と、
         平成23年度なんですけど、4.8倍になっています。」
       と発言しているのですが、この数字の根拠は不明です。

     ◎樋渡市長は武雄市民病院(現在の新武雄病院)の民間委譲を行ったのですが、
       その過程で様々な問題が噴出し、市長のリコール成立寸前までいきました。
       結果的に一度辞職した樋渡市長が再選され民間委譲が進んだのですが、
       樋渡市長はこれを「地元医師会との戦い」などと美化しているようです。
       しかしながら、実際には樋渡市長が合意形成を怠って暴走して現場を貶めた結果、 
       地域医療を崩壊させかけ、余計な対立構造を作り出したというのが実状です。
       今回の演説でも旧病院職員を貶めていますが、このように、目的を果たすためや  
       自画自賛するために、対象や敵対者を理不尽かつ無駄に貶めてばかりなのが 
       樋渡市長の本質です。
       樋渡市長らが行っているのは、「改革」ではなく、「暴走」です。

         参考:
          勤務医 開業つれづれ日記・2:■「移譲ありき」医師去る 佐賀 武雄市民病院

  ●(2:15~)
    『(武雄市は)今まで住みたくない町ランキングの堂々5位だったのが、 
     今7年経って住みたい都市ランキングの4位です。
     なぜか。市長が僕だからです。 
     首長が変われば、西林さんに変われば変わるんです。 

    ⇒5位も、4位も、根拠となる情報は見当たらない。 
      つうか、「住みたくない町ランキング」なんてあったら炎上ものだと思うし、
      そんなランキングは存在しないのではないだろうか。
      最近のランク入りで一番近いものとしては、宝島社「いなか暮らしの本 2013年2月号」で、
      「日本 住みたい田舎 ベストランキング」で5位に入っているが、
      これは全国から94の市町村をピックアップしたランキング。
      「住みたい都市」ではなく「住みたい田舎」だし、4位ではなく5位。 
      普通に「住みたい田舎5位」と言っておけばよかっただけの気がするが、
      嘘をつかなければ気が済まなかったのだろうか・・・。
      なお、東洋経済の「住みよさランキング 2013」では、
      武雄市は314位、堺市は162位。 

     ◎宝島社「いなか暮らしの本 2013年2月号」の
       「住みたい田舎 ベストランキング」で、
       ピックアップされた94市町村中の5位に入った件の参考リンクはこちら。

         武雄市役所のFacebook記事 (2012/12/30)

         樋渡市長Facebook記事 (2012/12/30)

         武雄市役所のFacebook記事 (2013/1/7)(誌面画像あり)

         樋渡市長のFacebook記事 (2013/1/7)

         武雄市は住みやすい? - Togetter (検証。色々な疑問。)

     ◎宝島社「いなか暮らしの本 2013年9月号」の
       「住みたい温泉地 ベストランキング」(温泉がある住みたい田舎)で、
       ピックアップされた61市町村中の1位に入った件の参考リンクはこちら。

         日本全国「温泉のある田舎」ランキング発表!!|宝島社のプレスリリース

         住みたい温泉地は? 全国61市町村の中から長野県松本市などがランクイン | マイナビニュース

         武雄市役所のFacebook記事 (2013/8/14)

         樋渡市長のFacebook記事 (2013/8/14)

     ◎東洋経済の都市データパックに掲載されている「住みよさランキング2013」での武雄市は、
       2013年6月17日現在の全国の790市(789市+東京区部全体)中の314位
       なお、堺市は162位。岡山市が285位。

        ※東洋経済 都市データパック「住みよさランキング」での武雄市の順位については、
          焼きプリンさんが1993~2013年のデータを調べて下さいました。
          ありがとうございます。以下にまとめた表を示します。
          少なくとも、このデータでも武雄市が上位4位、下位5位に入った記録はありません。
          1998~1997年には上位2桁にランクインしていたのは素晴らしいですね。
          合併および樋渡市長就任のあった2006年から低迷しているようですが、
          合併の影響なのか樋渡市長の影響なのか気になるところです。
          あとは評価時の指標に何か変化があったという可能性もありますが。
 

東洋経済 都市データパック 「住みよさランキング」での武雄市の順位
  上からの
順位
下からの
順位
調査対象
都市数
    上からの
順位
下からの
順位
調査対象
都市数
1993年 102(~122) 535(~555) 656 2004年 403 294 696
1994年 126 531 656 2005年 268 474 741
1995年 108 557 664 2006年 499 282 780
1996年 75 591 665 2007年 487 297 783
1997年 73 597 669 2008年 585 200 784
1998年 137 535 671 2009年 450 335 784
1999年 143 529 671 2010年 531 257 787
2000年 155 518 672 2011年
(非公表)

(非公表)

(非公表)
2001年 210 462 671 2012年 360 429 788
2002年 213 461 673 2013年 314 477 790
2003年 196 483 678        

         ※調査対象都市数は「全国の市 + 東京区部全体」とのこと。
         ※初回の1993年は各市区での総合評価の掲載は格付のみなものの、
           武雄市はAランクであったため「住みよさ格付」上位都市の表で
           102位(122位まで同順位)であったことが分かる。
         ※2011年は震災を受けて非公表。
         ※2012年も「各市区ページでの掲載を再開」とあり、
           算出方法のページがないため算出対象はリリースで「788都市」と確認。

 
  ●(2:40)~
    『今までの堺市で良かったらどうか竹山さんに入れて下さい。
     僕は大阪の高槻市時代に竹山さんには散々邪魔されました。 
     関西大学を誘致する時。今、高槻にあるじゃないですか。
     高槻に。ね、駅前にどーんて。あれ僕がもってきたんですよ。 
     その時に散々大阪府庁には邪魔されました。 
     そういう人が今市長になってるんですよ。 
     しかも大嘘つき。 
     (中略)
     あの方が仰ったのは堺がつぶれる。あるいは堺が無くなる。
     確かに仰ってるんだが、今のままの市長がやったほうが余計早く潰れますよ。』

    ⇒樋渡市長は2003(平成15)年に総務省から高槻市に出向し、
      市長公室長を務めていたことがあります。
      関西大学の誘致に関わっていたのは事実で、その時の縁からか、武雄市長になった後、
      2007(平成19)年10月19日に関西大学の客員教授になったりもしています。 
      誘致した関西大学ミューズキャンパスは2010年4月に開校していますが、
      国や高槻市からの多額の補助金の問題や、約束されていたはずの施設開放や
      災害支援などが全然進んでいないという話もあるようですね。
      樋渡市長の高槻市時代の逸話としては
        「オーガニックキッチンのあまりの美味しさに、
         当時の勤務先の高槻市に指定管理者制度を駆使して誘致した。
      という話もあり、当時から私欲丸出しでやりたい放題だったようにも思えます。

    ⇒「関西大学の誘致で散々大阪府庁に邪魔されました」とありますが、
      実際にどういう邪魔があったというのでしょうね。
      しかも、現職候補の竹山修身氏がそれに関わっていたのかどうかも不明です。
     (2013/10/18 21:00追記: 関わったことはないそうです。下にある追記を参照。)

      竹山氏の略歴を見ると、
          1995年4月 大阪府総務部人事課長
          その後、大阪コクサイホテル総合調整室長、
                商工部商工振興室長、
                総務部行政改革室長を経て
          2005年4月 府議会事務局長
          2008年4月 商工労働部長
      とありますが、2003年~2005年の樋渡市長の高槻市時代の
      関西大学誘致活動に、関わっていたのでしょうか?
      関わってなかったのであれば、大阪府庁に邪魔されたというだけで
      竹山氏の批判につなげるのは無理があるというものですし、
      事実無根の誹謗中傷であるとも考えられます。
      実際のところは不明ですが、仮に竹山氏が関わっていたとしても
      理不尽な私怨であるように思えます。

    (2013/10/18 21:00追記) 
    ⇒竹山市長の後援会からメールにて回答を頂くことが出来ました。
      メールの内容は記事末尾に示しておりますが、
       1.武雄市の樋渡市長とは、直接的にも間接的にも面識は無い。
       2.大阪府職員時代に、関西大学の問題に関与した記憶は無い。
       3.「関西大学誘致で散々邪魔をされた」という
         樋渡市長の主張についても、心当たりは無い。

      とのことです。したがって、動画3での主張もあわせ、樋渡市長の
        「竹山市長のことはよく知っている。
         高槻市に出向して関西大学の誘致を行っていた際、
         散々邪魔されました。」

      という趣旨の発言は、完全にデタラメだったということになります。 

    ⇒それらはともかくとしても、現職候補だった竹山修身市長を、
        「大嘘つき」 
      と呼んだのは、明らかに誹謗中傷行為ではないでしょうか。 
      これは主張内容の批判ではなく、竹山氏への人格批判です。 
      一線を超えた表現であり、訴えられてもおかしくないと考えます。 
      竹山氏は訴えたほうがいいんじゃないだろうかと。
      一度訴訟などで痛い目を見ないと、樋渡市長は嘘や誹謗中傷をやめないんじゃないでしょうか。
      痛い目を見ても変われないかもしれませんが。 
      とりあえず1つ言っておきたいのは

        「大嘘つきは樋渡市長のほうだ」

      ということです。

  ●(3:25)~
    『借金皆さん達いくらあるかしってます堺市?6000億もあるんですよ。6000億。
     誰が払うの?皆さん達。
     しかも水道料金は隣の大阪市の倍ありますよ。
     固定資産税も介護保険料も高いじゃないですか。
     高い上にね、住みやすかったらいいですよ。
     堺住みやすいですか?ねえ。
     ここでうんと言われたら困るんだが。』

    ⇒堺市と大阪市の借金(市債残高)について。堺市の資料大阪市の資料
      平成23年度を比較すると以下の通り。
      (人口は当時のものを調べるのが面倒だったので2013年9月1日時点のものを使用)
     

  人口
(2013年9月1日現在)
市債残高(全体) 1人当たりの市債残高
一般会計のみ 全体 一般会計のみ 全体
堺市 841,095人 3303億5000万円 6547億3100万円 39万3000円 77万8000円
大阪市 2,683,531人 2兆8278億円 4兆9993億円 105万4000円 186万3000円

 
      なお、堺市の資料にある通り、一般会計分の市債残高を市民1人あたりで見ると、
      大阪市は20の政令都市の中で最も多く、堺市は4番目に少ない。
      下では色々と大阪市と比べてますが、市債残高も比べたほうが良かったんじゃないでしょうか。

    ⇒「堺市の水道料金が隣の大阪市の倍」というのは大嘘です。
      1ヶ月20立方メートル利用の場合、大阪市が2016円堺市が2415円
      なお、堺市HPにある平成22年5月時点のデータを見ると、
      大阪府内の43団体のうち、大阪市は2番目に安く、堺市は8番目に安い。
      ちなみに、上で述べたように、武雄市の水道料金は4830円。 

    ⇒「固定資産税も介護保険料も(大阪市より)高い」も大嘘です。
      固定資産税の税率は、大阪市堺市も、標準税率である1.40%であり、同じ。
      第5期(2012年度~)介護保険料基準額は、大阪市が70764円堺市は64190円で、
      介護保険料については堺市のほうが大阪市よりも安いということになる。

    ⇒「堺、住みやすいですか?ここでうんと言われたら困るが・・・」と言ってますが、
      何も知らない樋渡市長が今の堺市の住みやすさを否定するのは、
      堺市を侮辱するものであり、堺市民に対して非常に失礼ではないでしょうか。 
      自分の推薦候補を応援するために現在の堺市を何も知らずに貶める。
      何かを貶めないと何もできないのでしょうか。まったく笑えません。

  ●(4:05)~
    『私は隣の、近隣の市町村とものすごく連携してるんです。』

    ⇒ものすごくかどうかはともかく、連携している部分もあるのは当たり前ですね。
      しかしながら、2013/9/8に行われた、武雄市の隣の多久市長選では、
      現職候補の横尾氏への私怨を理由に、対抗候補の木島氏を応援
      結果的に現職が勝ったわけですが、わざわざ隣市との関係に亀裂入れてどうするんでしょうね

  ●(4:45)~
    『実は、橋下さんも僕も独裁者だといわれます。
     こんなお茶目な独裁者なんかいませんよ。ね?

    ⇒樋渡市長のどこがお茶目なんですかね。
      好き放題に言える講演会などでは上機嫌ですが、批判を許さず 
      議論ができず、相手を理不尽に貶めてばかりのあなたが。 
      「全部議会が決める」のは確かですが、あなたがやってることは実質的な独裁だと思いますよ。 

  ●(7:15)~
    『自民党、民主党、共産党、社民党、全部むこうじゃないですか。
     もう談合ですよ。

    ⇒樋渡市長は2013/6/30に行われた横須賀市長選で現職の吉田雄人氏を応援していました。
      対抗候補である前副市長の広川聡美候補は、自公推薦を受け、
      国会議員の小泉進次郎氏や市議会主要会派の応援を受けていたのですが、
      その状況について、樋渡市長は2013/5/14のFacebook
        「これって何なの?談合相乗り」 
      と書き、その発言が横須賀市議会で問題視されました。(参考1参考2
      その後、樋渡市長は「談合という発言は撤回しません」と開き直ってもいる動画)のですが、
      堺市長選でも、対抗する相手を貶める姿勢は変わっていないようですね。
      「批判を許さず相手を理不尽に貶める」というのは樋渡市長の基本特性であり、
      このような人物が市長をやっていることを強く懸念しています。

 
まだ動画1本目なのに、もううんざりな感じですが、次、いってみましょう。
 

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■動画2
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 武雄市の樋渡市長 堺市長選で西林候補者の応援に駆けつける - YouTube 
 

 
  ●(0:45)~
    『いてもたってもいられず、この堺の地に来ました。
     誰からも呼ばれてません。ですが、なぜここに来たか。
     日本中で今一番注目を集めてるのが、この堺、堺なんですよ。』

    ⇒呼ばれてもないのに嘘と誹謗中傷を垂れ流しに行ったんですか、あんたは・・・。 

  ●(1:00)~
    『皆さん可哀相。今、私の目の前にある市営住宅。
     私も市長ですので、市営住宅いくつも持ってますけれども、
     5階建てで、エレベーター5階まで届いてないんでしょ?
     お母さん、届いてます?ほら届いてないって。
     そんなの堺だけですよ。

    ⇒最近だと5階建てでもエレベータがつくことは多いと思いますが、
      少し古いマンションとかなら5階建てでエレベーターが無いのはザラのはずですね。
      堺だけなんてことはまったくありません。
      ちなみに武雄市の市営住宅についてですが、2012年12月13日の
      武雄市議会における吉原武藤議員の発言によると、
        「2012年8月に完成した和田住宅第1期棟が、 
         武雄市の市営住宅では初めてのエレベーター設置じゃなかろうか」 
      ということです。
      なお、吉原議員も触れていますが、武雄市には昭和50~55年に建てられた
      5階建ての西杵住宅という市営住宅がありますが、エレベーターはついていないようです。
      樋渡市長は、なんでわざわざエレベーターの話を持ち出したんでしょうね。

  ●(1:30)~
   『しかもね、皆さん達知らないかもしれないけど、堺の借金いくらか知ってます?借金。
    6000億円ですよ、6000億円。6000億円て見たことないですね。
    これね、1人当たりになおすと71万。
    71万円の借金を皆さん達背負っている。』

   ⇒上で詳細を述べたように、大阪市の状況にも触れたほうが良かったんじゃないでしょうか。
     大阪市のほうが酷い状況だと思うのですが。

  ●(2:10)~
   『(武雄市は)堺よりも何もないです。
    しかし、今どんどん全国から人が移り住んできて、武雄は物凄く活気があります。
    なぜか。市長が僕だからです。』

   ⇒樋渡市長の支持者とか、CCCの関係者が何人か武雄市に移住しているようですが、
     武雄市の人口は増えてないというか、むしろ減ってます。
     樋渡市長が就任した2006年4月末の武雄市の人口は、52390人で、世帯数は16753世帯。
     2013年9月末の武雄市の人口は、50645人で、世帯数は17531世帯です。
     人口は漸減、世帯数は漸増という状況ですね。

     減り方がわかりやすいように、人口の変化のみを拡大。

 
  ●(3:00)~
   『その間、水道料金は2割下げ、
    介護保険料2割下げ、
    固定資産税も2割下げ、
    下げ下げ下げて、今度水道料金もまた8%下げます。
    しかし税収が伸びている。』

   ⇒「水道料金2割下げ、介護保険料2割下げ、固定資産税も2割下げ」は、 
     上で述べたように、完全に大嘘です。 

   ⇒「今度水道料金もまた8%下げます」についてですが、2008年の値下げでは
     「5年以内に見直しをする」となっていたため、改定は検討されているようです。
     しかしながら、まだ正式な情報は表に出てきていません。
     つまり、「水道料金を8%下げる」という発言は、樋渡市長の勇み足であって、
     決定事項でもなんでもありません。
     なお、2013/7/19のツイッターでの発言魚拓)では
       「平均して15%下げ、かつ、来年度から最低でも5%下げますよ。」 
     と言っていましたが、下げたのは15%ではなく13%ですし、
     「来年度から最低5%下げる」も、当然正式な情報ではありません。
     樋渡市長は決まってもいない情報をあちこちでデタラメに吹聴して回っています。 
     後から「あはは、真に受けてる」と言われることもあるので、注意が必要です。 

   ⇒「税収が伸びている」については未調査。

 
次に3本目の動画。これがラストです。

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■動画3
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 樋渡啓祐 - (20130921) 維新の対立候補。知ってます。高槻時代にだいぶ邪魔されました。 - YouTube 
 

 
  ●(0:20)~
    『これは7年前の佐賀県の武雄市と全く同じ状況だったんです。
     しかし今、武雄市がどうなっているかっていうと、人口が増えている
     あるいは税収が伸びている
     水道料金は15.84%下げました。
     介護保険料も2割下げ、固定資産税も2割下げ、
     職員は3割削減して、31億円の財源を生み出しました。
     その結果、今、武雄市は全国での有料自治体になっている。
     なぜか。市長が僕だからです。』

    ⇒「人口が増えている」については上に示したように大嘘です。 
      武雄市の人口は漸減傾向です。

    ⇒「税収が伸びている」については未検証。

    ⇒上で述べたように、「水道料金は15.84%下げました」については間違いです。
      実際は平均13%の引き下げです。
      介護保険料を15.8%引き下げたことがあるので、それと混同したのでしょう。

    ⇒「介護保険料も2割下げ、固定資産税も2割下げ」については大嘘です。
      上に書いたように介護保険料はトータルで4.3%の引き下げ。
      固定資産税は税率を1.55%→1.48%に引き下げましたが
      標準税率の1.40%よりも高く、佐賀県内で2番目に高い状態です。

    ⇒「職員は3割削減して、31億円の財源を生み出しました」については、
      市民病院の民間委譲などもあったので「職員を3割削減」は正しいようです。
      「31億円の財源を生み出した」については、2006(H18)~2010(H22)の行革プラン
      「5年間の合計で人員削減で33億円の効果を出す」という目標が定められており、
      2011(H23)の報告によると、5年間で32億円の効果が出たということになっているようです。
      2013/2/25の武雄市Facebookの「武雄市の人件費等の推移について」という
      記事によると、以下のようになっています。

        1.合併前の2005(平成17)年度と2012(平成24)年度の職員数を比べると
          595人→397人となっており、198人(33%)の削減

        2.合併前の2005(平成17)年度と2011(平成23)年度の総人件費を比べると
          47億6200万円→31億5400万円となっており、
          約16億800万円(34%)の削減

        3.合併前の2005(平成17)年度と2011(平成23)年度の職員給料を比べると
          24億6800万円→15億4800万円となっており、
          約9億2000万円(37%)の削減。

      ただ、樋渡市長のやり方に愛想をつかして辞めた職員も相当数いたとのことですし、
      武雄市図書館に関する複数の開示請求を半年以上も放置(条例違反)するなど、
      「まともに人が足りてるのだろうか?」という部分もあるのですが、大丈夫なのでしょうか・・・。

  ●(2:15)~
    『相手候補、僕もよくしっています。
     だいぶ高槻にいるとき邪魔されました、色んな事で。
     その人が、堺が無くなるって言ってるじゃないですか。
     だけど、今の市長がそのまんまだったら、よっぽどそっちのほうが無くなります。』

    ⇒上で述べたように、竹山氏は本当に何かを邪魔したのでしょうか?
      関西大学ミューズキャンパスの誘致などに関係していたのでしょうか?
      そうだとしても、樋渡市長の私怨にすぎないのではないでしょうか?
      事実無根なのであれば、誹謗中傷にあたるのではないでしょうか? 

    (2013/10/18 21:00追記)
    ⇒動画1で書いたように、竹山市長は関西大学誘致には関わっておらず、
      樋渡市長とも面識はないそうです。(詳細は記事末尾のメールを参照)
      その他のことで何か「邪魔」をした可能性はあるかもしれませんが、
      「邪魔」というのは樋渡市長にとっての一方的な主張でもあり、
      少なくとも関西大学誘致での「邪魔」が事実無根だった以上、
      樋渡市長の言葉には一切信用がおけません。 

 
 
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■総括
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ざっくりとまとめるとこんな感じになりますね。

「武雄市の水道料金・介護保険料・固定資産税を全て2割から3割下げた」は大嘘です。 
  水道料金は13%の引き下げ、介護保険料は4.3%の引き下げ、
  固定資産税は税率を1.55%→1.48%にしただけで標準税率の1.40%より高い
  これが事実です。

●演説では触れられていませんが、武雄市の国民健康保険税は、
  モデルケース計算で12.9%引き上げられています。 

●「今の武雄市には人が集まってきている」「人口が増加している」と言っていますが、
  武雄市の人口は漸減傾向にあり、決して増えてはいません。
  樋渡市長の支持者や、ツタヤの関係者などが移住してきているだけです。

●武雄市民病院の民間委譲で
    「働かない公務員100人が働く民間人500人に入れ替わった」
  と言っていますが、新武雄病院の職員数は約400人ですし、
  「働かない公務員100人」という表現は以前の病院職員を侮辱しすぎだと考えます。

●武雄市がランクインしたのは、宝島社「いなか暮らしの本 2013年2月号」の
  「住みたい田舎ランキング」の5位で、これは全国からピックアップされた
  94市町村の中でのランキングです。
  なお、市長に就任した2006年前後に
    「住みたくない町ランキング5位にランクインした」
  という事実は、現時点では見つかっていません。
  話を面白おかしくするためにデタラメを並べたものと思われます。

●堺市の借金(市債残高)は確かに約6550億円で、1人あたり約78万円ですが、
  大阪市の市債残高は約5兆円で、1人あたり186万円です。

●堺市の水道料金が大阪市の倍だというのは大嘘です。

●堺市の固定資産税や介護保険料が大阪市よりも高いというのは大嘘です。
  固定資産税の税率は同じですし、介護保険料は堺市のほうが安くなっています。

●5階建ての市営住宅でエレベーターがついていないケースは少し古いものならザラです。
  堺だけだなんて、とんだ大嘘です。
  武雄市でも、エレベーターがついたのは2012年8月に完成した和田住宅が最初のようです。

●高槻市に出向している際に、関西大学ミューズキャンパスの誘致などで
  竹山修身市長に散々邪魔されたと言っていますが、
  当時大阪府庁に在籍していた竹山氏が実際に関わったのかどうかは不明です。
  事実無根であれば誹謗中傷にあたると考えます。 

   (2013/10/18 21:00追記)
   ⇒竹山市長の後援会からいただいたご回答によると、
     竹山市長は関西大学誘致に関わったことはなく、
     樋渡市長との面識もないとのことです。
     つまり、樋渡市長の
       「竹山市長のことはよく知っている。
        高槻市に出向して関西大学の誘致をやっていた時に散々邪魔された」
     という発言は、まったく根拠の無いデタラメということになります。

●現在の堺市の住みやすさを否定するような発言をしていますが、
  何も知らない樋渡市長が住みやすさを否定するというのは、
  堺市を侮辱するものであり、堺市民に対して非常に失礼なものであると考えます。

●樋渡市長は、対抗候補が様々な政党の応援を受けている場合は、
  それを「談合」呼ばわりして、相手を貶めるのが常道です。 
  相手を理不尽に貶めるような言動は厳に慎むべきものであると考えます。

●樋渡市長の言動は、間違いなく独裁的なものです。
  何においても批判を許さず、何かを理不尽に貶めてばかりですので、
  政治家の資格は無く、非常に危険な人物であると判断しています。

●堺市の竹山修身市長のことを
  「大嘘つき」呼ばわりしていますが、
  この記事でまとめたように、
  大嘘つきなのは樋渡市長のほうです。

 
 
嘘と誹謗中傷と詭弁のオンパレードですね。
樋渡市長のような政治屋に騙されないように。
ただの「暴走」を「改革」だなどと勘違いしないように。
我々1人1人がしっかりと見極めることが重要です。
見極めに失敗すれば政治はどんどん悪い方向に進むでしょう。

 
----------------------------------------------------------------
2013/10/18 21:00追記
■竹山おさみ連合後援会事務所宛に送った質問メールと、頂いた回答
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事実確認を行うため、竹山おさみ連合後援会事務所宛に
質問メールを送らせていただいておりました。
10/18にその回答をいただくことが出来ましたので、
こちらから送った質問メールとあわせて、内容を公開いたします。
なお、ご担当の方の名前などは「●●」として伏せてあります。
 


【送った質問メール(2013/10/12)】

堺市長 竹山修身様

初めまして。
佐賀県武雄市の問題を追っている、ハンドルネーム「金の髭」と申します。
仮名で恐縮ですが、実名での活動はしておりませんので、
実名を出すよりもこのほうがわかりやすいと判断いたしました。
ご理解いただければ幸いです。

まずは堺市長選挙でのご当選、おめでとうございます。
堺市が良い方向に向かっていくことを願っております。

今回は、武雄市の樋渡市長が2013/9/21に行った、
維新の会の西林克敏氏への応援演説の内容について、
情報提供と、事実確認のための問い合わせをさせていただきたく、
メールを送らせて頂きました。
大変恐縮なのですが、可能な範囲で質問にご回答頂ければ幸いです。

■情報提供

  ●武雄市の樋渡市長は、2013/9/21に西林克敏氏の
    応援演説を行っているのですが、そこで様々な「嘘」と
    「誹謗中傷」を吹聴し、堺市を貶めるような発言もしていました。
    Youtubeにその様子を撮影した動画がいくつか残されています。
    当然というべきか、その中では竹山市長についても言及しております。
    その内容について詳細を検証し、こちらの記事にまとめております。

     樋渡市長が行った応援演説(堺市長選 2013/9/21)での嘘や
     誹謗中傷の検証: さまよう金の髭
     http://goldenhige.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/2013921-262e.html

  ●記事にあるように、樋渡市長は竹山市長について
      「大嘘つき」
    と述べています。
    「堺が潰れるなんて嘘」がその根拠のようですが、主張の批判ではなく
    人格攻撃に相当する表現であり、明白な誹謗中傷だと考えています。

  ●記事にあるように、樋渡市長は竹山市長について
      「僕もよく知っている。
       高槻市で関西大学の誘致をしていた時に散々邪魔された。」
    と述べています。

     ※樋渡市長は総務省に勤めていましたが、2003(平成15)年から
       2005(平成17)年頃まで高槻市の市長公室長として出向していました。
       その際に関西大学の誘致に関わっていたそうです。

■質問

 樋渡市長が高槻市に出向していた2003~2005年当時、
 竹山氏は大阪府庁に勤めていらっしゃったと思います。

   「本当に関西大学誘致で竹山氏に"邪魔"をされたのか?
    単に樋渡氏が大阪府庁とのやりとりで不満を感じていただけであって、
    実際には竹山氏は関わっていなかったのに、
    それを無理にすり替えて竹山氏が関わったかのように
    嘘をついているのではないか?」

 という点の事実確認のため、以下の質問にご回答いただけますでしょうか?

  ●質問1
    竹山市長は、樋渡市長と直接の面識はおありなのでしょうか?

  ●質問2
    2003~2005年当時、高槻市への関西大学の誘致について、
    竹山氏が何らかの立場で関わっていたという事実はあるのでしょうか?
    なるべく具体的に教えていただければ幸いです。

  ●質問3
    樋渡市長は「竹山氏に関西大学誘致を散々邪魔された」としていますが、
    樋渡市長の言う「邪魔」について、何かお心あたりはおありでしょうか?
    「邪魔」というのは一方的な主張にもほどがありますが、
    例えば、
       「補助金などを出すのに反対した」
       「これこれこういう法令に抵触するので無理といった意見を出した」
    といったことが該当すると思います。
    もしお心当たりがございましたら、なるべく具体的に教えていただければ幸いです。

お立場上、回答しにくい項目もあるかもしれませんが、
差し支えの無い範囲だけでも構いませんので、ご回答をいただければ幸いです。

なお、頂いたご回答は、内容に応じてブログにて公開させていただきたいと考えております。
仮に竹山氏が関西大学誘致に関わった事実が無いのであれば、
上で示した検証記事の中で、それを明記したいのです。
また、何らかの形で関わっていらっしゃった場合には、
記事から「竹山氏が関わっていた事実があるのかどうか不明」といった
記述を削除しようかと考えています。

私はこの1年ほどの間、武雄市に関わる各種問題を追ってきたのですが、
樋渡市長は今回に限らず、各地でデタラメばかりを吹聴し、何かを貶めています。
樋渡市長が行っているのは「改革」ではなく「暴走」であることは明らかです。
それについて、しっかりと事実に基づいた検証を行い、
悪い部分についてはしっかりと、かつ冷静に批判の声を上げていきたいと考えております。

お忙しいところ大変恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。
 


【いただいた回答メール(2013/10/18)】

金の髭様

お世話になります。竹山おさみ事務所の●●と申します。

お問合せ頂いた件について、竹山本人から確認を通りましたので、
回答させて頂きます。

  ●質問1
    竹山市長は、樋渡市長と直接の面識はおありなのでしょうか?

ご本人とは、直接及び間接にも、全く面識はありません。


  ●質問2
    2003~2005年当時、高槻市への関西大学の誘致について、
    竹山氏が何らかの立場で関わっていたという事実はあるのでしょうか?
    なるべく具体的に教えていただければ幸いです。

府職員当時、大学問題に関与したっ記憶はございません。


  ●質問3
    樋渡市長は「竹山氏に関西大学誘致を散々邪魔された」としていますが、
    樋渡市長の言う「邪魔」について、何かお心あたりはおありでしょうか?

心当たりはありません。


どうぞ宜しくお願いします。

 

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2013年10月 4日 (金)

武雄市の固定資産税率・介護保険料・水道料金・国民健康保険税について

樋渡市長は各地での講演会や応援演説、視察者への説明やインタビューなどで、

  「固定資産税・介護保険料・水道料金を下げた」

と言って回っているようです。引き下げがあったのは事実なのですが、酷いときには、

  「全部2割~3割下げた。」

と、引き下げ率を膨らませた大嘘をついています。

特に、2013/9/21に堺市長選に出馬していた維新候補の西林克敏氏の応援にかけつけた
樋渡市長の演説での嘘が酷かったのですが、これについては別記事で書こうと思います。

とりあえず、嘘の一例。(2011年6月のツイートです)

 
また、2013年4月には国民健康保険税が平均12.9%引き上げられているのですが、
それには全く言及していないようです。

呆れ果てたので、それぞれについて具体的な数字を調べてまとめてみました。

最初に概要だけまとめると、以下のようになります。

  ●武雄市の合併について 

    ◎現在の武雄市は2006年に武雄市・山内町・北方町が合併して出来たもの。
      合併後もしばらくは旧3地区で公共料金や税率等に差があった。

  ●固定資産税率について

    ◎2006(H18)年の合併前は、武雄市地区は1.55%、
      山内町・北方町は1.40%という差があった。

    ◎2006(H18)年の合併により、武雄市地区は1.55%のまま、
      山内町・北方町は1.48%への引き上げが行われた。

    ◎2009(H21)年度に、市内全域で固定資産税が1.55%に統一された。
      (武雄市地区は1.55%でそのままだが、
       山内町・北方町では1.48%→1.55%の引き上げとなった。)

    ◎2010(H22)年4月1日に、1.55%から1.48%に引き下げられた。

    ★つまり、合併前からトータルで見ると、
      武雄市地区にとっては1.55%→1.48%の引き下げだが、
      山内町・北方町にとっては、1.40%→1.48%の引き上げとなる。

    ◎なお、固定資産税の標準税率は1.40%なので、
      元々武雄市の固定資産税率が高かっただけで、現在の1.48%は高止まりの状態。

    ◎佐賀県内では鹿島市(1.50%)に次いで2番目に固定資産税率が高い
      それ以外の自治体は標準税率(1.40%)となっている。

  ●介護保険料について

    ◎武雄市の介護保険事業を行っているのは、
        武雄市・鹿島市・嬉野市・大町町・江北町・白石町・太良町
      の4市3町で構成される、杵藤地区広域市町村圏組合となる。

    ◎第4期(2009(H21)年度~)に、第3期(2006(H18)年度~)との基準額比で
      15.8%の引き下げが行われた。

    ◎しかし、その後、第5期(2012(H24)年度~)に、第4期との基準額比で
      13.6%の引き上げが行われた。

    ◎つまり、第3期から第5期を基準額比で見ると、
      トータルで4.3%の引き下げとなる。

    ◎第5期の介護保険料基準額で見ると、佐賀県内の7つの介護保険事業者の中では、
      3番目に安い金額となっている。

  ●水道料金について

    ◎2008(H20)年4月1日に改定され、月20立方メートル利用の
      標準家庭で見た場合に、5.1%~18.9%の引き下げが行われた。
      減収率で見ると、13.11%の引き下げとなる。

      ※引き下げ率に幅があるのは、合併前の武雄市・山内町・北方町で水道料金に差があったため。
        なお、2006年4月時点の武雄市地区の水道料金は全国4位の高さだった。

    ◎2008(H20)年4月の引き下げ後の武雄市の水道料金は、平成23年度末時点で、
      佐賀県内の17の水道事業者の中では上から5番目の高さとなっている。

  ●国民健康保険税について

    ◎2013(H25)年4月1日に、モデルケースでの計算で12.9%の引き上げが行われた。
      (モデルケースになったのは40歳の夫婦と子供2人で給与収入約358万円という家庭)

    ◎佐賀県内の各自治体の平成25年度の国民健康保険税を同様のモデルケースで見ると、
      武雄市は佐賀県内の20の自治体の中では上から6番目の高さとなっている。

 

かろうじて「2割」に近いのが、武雄市地区だけで見た水道料金引き下げ率18.9%でしょうか。
引き下げが行われたのは事実ですが、「2割~3割下げた」は基本的にデタラメですね。
国保の引き上げには一切言及せず、引き下げ率を大幅に偽って吹聴。呆れたものです。

以下、詳細なデータを示していきます。長いので直接飛べるリンクつけておきますね。

  合併と樋渡市長就任について

  固定資産税率について

  介護保険料について

  水道料金について

  国民健康保険税について

  武雄市図書館の改装などやっている場合だったのだろうか?

 
 
-----------------------------------
■武雄市の合併と樋渡市長就任について
-----------------------------------

  ●武雄市は2006(H18)年3月1日に、隣接する北方町・山内町と合併している。

     参考:
       武雄市 - Wikipedia

 
  ●樋渡市長の就任は合併直後の2006年4月16日
    リコールの動きに対抗して2008年11月21日に辞職。
    2008年12月28日の出直し選で再選
    2010年4月11日の市長選で当選
    そして現在に至る。
    要するに、2006年4月の就任以降の実績を見ていけば良いということ。

  ●樋渡市長は第1期のマニフェスト「みんなの具約42」の中で、
    水道料金、固定資産税の税率、介護保険料等の引き下げを挙げていた。

     参考: 武雄市:市長の部屋

 
  ※重要
    2014年4月には市長選挙が行われる予定です。
    そこでもし樋渡市長が再選されてしまうと、
    武雄市も日本も酷い状況になっていくと思います。

  
---------------------------------
■武雄市の固定資産税率について
---------------------------------

  ●合併前の固定資産税率は、
      武雄市 1.55%
      北方町・山内町 1.40%
    となっており、差があった。

  ●合併にあたり、合併協議会で策定された新市建設計画では、

      「固定資産税は武雄市区域については現行のとおり。
       山内町区域、北方町区域は2006(H18)年度に1.40%から1.48%に、
       2009(H21)年に1.55%と段階的に調整。」

    とされ、実際にそうなった。

  ●その後、2009(H21)年9月市議会で、
      「第70号議案 武雄市税条例の一部を改正する条例」
    が審議・可決され、2010(H22)年4月1日に、
    固定資産税率が1.55%から1.48%に引き下げられた。

  ●つまり、合併前からの固定資産税率の変化を表にすると以下のようになる。

  武雄市地区 山内町地区 北方町地区
2006年合併直前 1.55% 1.40% 1.40%
2006(H18)年度 1.55% 1.48% 1.48%
2009(H21)年度 1.55%
2010(H22)年度 1.48%

 
  ●なお、固定資産税の標準税率は1.4%であり、武雄市の1.48%は高止まりの状態

  ●2013年10月現在の佐賀県内の各自治体の固定資産税率は以下の通り。
    ほとんどの自治体は標準税率となっており、武雄市は鹿島市に次いで高いということになる。

    ◎1.40%(標準税率)の自治体
      伊万里市、嬉野市、唐津市、神埼市、小城市、佐賀市、多久市、鳥栖市、
      吉野ヶ里町、基山町、上峰町、みやき町、玄海町、有田町、大町町、江北町、白石町、太良町

    ◎1.48%の自治体
      武雄市

    ◎1.5%の自治体
      鹿島市

  ●年度毎の固定資産税の決算金額は以下の通り。

     参考: 予算・財政状況 | 市政情報 | 佐賀県武雄市
 

各年度の固定資産税決算金額
年度 固定資産税の決算金額 前年度との差額 備考
2006(H18)年度決算 2,631,341(千円) 合併。
2007(H19)年度決算 2,671,454(千円) 40,113(千円)  
2008(H20)年度決算 2,700,224(千円) 28,770(千円)  
2009(H21)年度決算 2,645,486(千円) -54,738(千円) 市内全域で
固定資産税率を
1.55%に統一。
2010(H22)年度決算 2,536,496(千円) -108,990(千円) 固定資産税率を
1.55%→1.48%に
引き下げ。
2011(H23)年度決算 2,600,457(千円) 63,961(千円)  

 
  ●参考:

     固定資産税 - Wikipedia

     武雄市・山内町・北方町合併協議会 協定項目(確認内容を参照)

     武雄市・山内町・北方町合併協議会 新市建設計画

     武雄市税条例

     固定資産税 - くらしの便利帳(武雄市役所)

     市長提案事項説明要旨 | 平成22年3月定例会 | 武雄市議会

 
------------------------------
■武雄市の介護保険料について
------------------------------

  ●武雄市の介護保険事業をおこなっているのは、杵藤地区広域市町村圏組合
    組合の構成市町は武雄市・鹿島市・嬉野市・大町町・江北町・白石町・太良町
    2013年10月時点の組合管理者は武雄市の樋渡啓祐市長。

  ●杵藤地区広域市町村圏組合の介護保険のページから、
    第3期~第5期の介護保険事業計画を見ることができる。

     第3期介護保険事業計画(2006(H18)年度~)

     第4期介護保険事業計画(2009(H21)年度~)

     第5期介護保険事業計画(2012(H24)年度~)

  ●第3期~第5期について、介護保険料の基準額の年額と月額を調べると以下のようになる。

期間 介護保険料基準額 第3期との比率 第4期との比率
年額 月額
第3期(2006(H18)年度~) 61476円 5123円 100% 118.8%
第4期(2009(H21)年度~) 51768円 4314円 84.2% 100%
第5期(2012(H24)年度~) 58824円 4902円 95.7% 113.6%

 
  ●つまり、第4期に15.8%の引き下げが行われたのは事実だが、
    第5期には、そこから13.6%の引き上げが行われたことになる。
    第3期から第5期をトータルで見ると、「4.3%の引き下げ」ということになる。

  ●佐賀県内の第5期(2012~2014年度)の介護保険料の基準額は以下の通り。
    7事業者中、高い順で5位、安い順で3位。
    10市中、高い順で6位、安い順で2位。

佐賀県内の各事業者の介護保険料基準額
【第5期(2012(平成24)年度~2014(平成26)年度)】
高い順に上から並べています。
介護保険事業者 介護保険料基準額
年額 月額
伊万里市 69540円 5795円
有田町 69504円 5792円
佐賀中部広域連合
(佐賀市・多久市・小城市・神埼市・吉野ヶ里町)
63240円 5270円
唐津市 61200円 5100円
杵藤地区広域市町村圏組合
(武雄市・鹿島市・嬉野市・大町町・
 江北町・白石町・太良町)
58824円 4902円
鳥栖地区広域市町村圏組合
(鳥栖市・みやき町・基山町・上峰町)
55992円 4666円
玄海町 49200円 4100円

 
    参考記事: 佐賀県内65歳以上の介護保険料、4月から引き上げ/佐賀新聞ニュース(2012/3/19)

 
----------------------------
■武雄市の水道料金について
----------------------------

  ●2006年の合併前は、武雄市・山内町・北方町で水道料金に以下のような差があった。
    (合併時に策定された新市建設計画より)

  武雄市 山内町 北方町
基本料金 2047円
(8立方メートル)
1970円
(8立方メートル)
1785円
(10立方メートル)
超過料金(1立方メートル) 325.5円
(9立方メートル~)
260円
(9立方メートル~)
357円
(11立方メートル~)
標準家庭の水道料金
(月に20立方メートル利用)
5953円 5090円 5355円

 
     参考:

       新「武雄市」水道料に格差 (2006年2月28日) | 佐賀新聞ニュース

 
  ●合併時に策定された新市建設計画では、

      「平成19年度までは現行の料金体系とし、合併後速やかに
       新市の水道整備計画を策定し、適正な料金のあり方等について検討し、
       料金の統一を図るものとする」

    とされていた。

  ●これを踏まえ、2007(H19)年度に、武雄市行政問題専門審議会にて
    水道料金の審議が行われた。

      武雄市行政問題専門審議会(水道料金)の審議結果の概要(武雄市役所)

 
  ●審議の結果を踏まえ、2007(H19)年12月市議会で、
      「第61号議案 武雄市水道事業給水条例の一部を改正する条例」
    が議論され、可決された。

  ●これらの経緯を経て、2008(H20)年4月1日に、水道料金の改定(引き下げ)が行われた。
    月に20立方メートルを利用する標準世帯の月額水道料金は以下の通り。

  武雄市 山内町 北方町
2008(H20)年4月の改定前 5953円 5090円 5355円
2008(H20)年4月の改定後 4830円
引き下げ額(月額) 1123円 260円 525円
引き下げ額(年額) 13476円 3120円 6300円
改定前との比率 81.1% 94.9% 90.2%

 
     参考:

       水道料金の計算方法|武雄市水道料金の仕組み|佐賀県武雄市

 
  ●疑問
    2010年3月市議会における樋渡市長の演告にある、

       「月20立方メートル使用の標準世帯で年間9,300円の減額、
        平均13パーセントの減額となりました。」

    というのは、どういう計算をしたものなのだろう?

    ◎引き下げ額の年額を単純に平均すると、7632円となり、「9300円」とは一致しない。

    ◎改定前の武雄市・山内町・北方町の水道料金を単純に平均すると、5466円。
      改定後の4830円をその平均との比率で表すと、88.4%となる。
      この計算だと、11.6%の引き下げということになり、「平均13%」とは一致しない。

    ◎武雄市で18.9%、山内町で5.1%、北方町で9.8%の引き下げだが、
      この引き下げ率を単純に平均してみても、約11.3%となり、「平均13%」とは一致しない。

    ⇒2013/10/9追記
      武雄市役所水道課から、13%、9300円の根拠について回答を頂きました。
      「13%」については、平成17年度の旧3地区の調定額を改定後の金額で試算し、
      減収率を計算したものとのことです。
      「9300円」については、旧武雄市地区の年71436円(月5953円)の13%ということで
      約9300円の減額との回答でしたが、一番高かった旧武雄市地区の金額を元に
      計算した金額ですので、説明には不適切な数値だと考えます。
 

  金額 備考
平成17年度の調定額(旧市町合計)
1,326,560,831円 改定前
平成17年度分を改定料金で試算
1,152,595,264円 改定後
C=A-B 173,965,567円 減収額
C÷A 13.11% 減収率

 
  ●樋渡市長の下記ブログ記事によると「最大で2割下げた」ということらしいが、
    これは恐らく武雄市地区だけで見ると18.9%の引き下げになるということを
    指しているのではないかと思われる。

      武雄市役所は職員31%減らしたよ。 : 武雄市長物語(2011/2/19)

 
  ●なお、武雄市行政問題専門審議会の審議結果には、

      「3年ないし5年以内に経費削減効果を見極め、さらに料金の見直しを行うこと

    という文言が入っており、2013(H25)年度は、この「5年以内」の期限となっている。
    樋渡市長は色々な場で数%下げるという発言もしているが、
    市議会の議事録などを見ても、議案などは出ていないような?
    具体的な検討はどうなっているのだろうか。

    ⇒2013/10/9追記
      武雄市役所水道課に質問させていただいたところ、料金改定の検討は進めており、
         「長期財政計画」
         「施設・設備更新計画」
      などを検討しているという回答がありました。

 
  ●参考:武雄市の水道料金が高い理由

    武雄市の水道料金が高いのは以下のような理由があるとのこと。

    ◎牟田勝浩議員のブログ記事

       水道料はなぜ?高い・・・(2009/11/9)

 
    ◎樋渡市長のツイッター発言

 
    ◎武雄市職員 小松政氏のツイッター発言

 
  ●参考:合併当時の武雄市の水道料金は全国4位の高さだった。

    合併直後の2006(H18)年4月下旬~5月上旬にかけて毎日新聞が行った調査によると、
    武雄市地区の標準世帯(月20立方メートル利用)の5953円という水道料金は、
    全国4位という高さだった。

     参考: 八ッ場(やんば)あしたの会 - 「水道料金:7倍以上の地域格差 8割以上の市が民間委託」(毎日新聞)-5/14
 

2006年毎日新聞調査
水道料金高値上位10地区
(料金は1カ月に20トン使用時、メーター代込み)
順位 自治体名 水道料金
山形県酒田市松山地区 6132円
熊本県上天草市大矢野地区 6090円
北海道夕張市 6048円
佐賀県武雄市武雄地区 5953円
佐賀県多久市 5880円
佐賀県嬉野市塩田地区 5880円
山形県村山市 5754円
熊本県天草市御所浦地区 5670円
茨城県桜川市真壁地区 5640円
10 佐賀県小城市三日月地区、
熊本県上天草市竜ケ岳地区など
5460円

 

2006年毎日新聞調査
水道料金安値上位10地区
(料金は1カ月に20トン使用時、メーター代込み)
順位 自治体名 水道料金
兵庫県赤穂市 829円
静岡県伊豆の国市大仁地区 882円
静岡県富士吉田市 1022円
神奈川県秦野市 1050円
富山県黒部市 1081円
静岡県伊豆市土肥地区 1154円
静岡県沼津市沼津地区 1210円
静岡県富士市 1260円
山口県岩国市 1281円
10 岐阜県関市関地区 1320円

 
  ●参考:2011(H23)年度末時点の武雄市の水道料金は佐賀県内では5番目の高さ。

    佐賀県の平成23年度の資料によると、佐賀県内の水道事業者の水道料金は以下の通り。
    武雄市は17事業者のうち、上から5番目の高さとなっている。

      参考: 佐賀県:平成23年度「佐賀県の水道」を公表しました
 

2011(H23)年度末現在の佐賀県の水道料金
※月20立方メートル利用の標準家庭での月額水道料金
※事業主体ごとに高い順に表示。
順位 事業主体名 水道料金 備考
多久市 5460円  
大町町 5460円  
江北町 5460円  
白石町 5200円  
武雄市 4830円  
西佐賀水道企業団 4540円 佐賀市・小城市・白石町の一部
伊万里市 4300円  
佐賀東部水道企業団 4095円 佐賀市・神埼市の一部、
吉野ヶ里町、基山町、上峰町、みやき町
鹿島市 3780円  
10 玄海町 3750円  
11 有田町 3685円  
12 嬉野市 3640円  
13 唐津市 3420円  
14 佐賀市 3360円  
15 鳥栖市 3150円  
16 小城市 3030円  
17 太良町 2940円  

 
  ●参考: 水道事業会計資料はこちらから。

      予算・財政状況 | 市政情報 | 佐賀県武雄市

 
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■武雄市の国民健康保険税について
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  ●関連記事など

    武雄市が国保税引き上げへ 平均12・9%アップ/佐賀新聞ニュース(2012/8/28)

    国保が上がります。解説① : 武雄市長物語

 
  ●2012年9月市議会で、
      「第67号議案 武雄市国民健康保険税条例の一部を改正する条例」
    が、審議され可決された。

  ●2013(H25)年4月から、国民健康保険税が平均12.9%引き上げられた。

  ●武雄市役所ホームページでの説明

    国民健康保険税 - くらしの便利帳(武雄市役所)

説明から抜粋:

厳しい国保の財政事情

近年、高齢化や医療技術の高度化等により医療費は年々増加する現状で、
市の国民健康保険事業の運営は厳しくなっています。
また、基金は底をつき平成21年度からは毎年赤字が続き、
平成23年度までの累積赤字は、4億807万円と厳しい財政運営を強いられています。

このため、国保の累積赤字の解消に向け、国民健康保険税の税率改正を行います。
また、市の繰入を5,000万円行い、国民健康保険税の収納率向上に向けた努力を続けるとともに、
医療費適正化のための事業に努めていきます。

 
  ●引き上げにあたっての試算(抜粋)

    2012年9月21日市議会における、福祉文教常任委員長(松尾陽輔議員)の説明から

      「今回、税の見直し改正をお願いしなければ、平成29年度においては、
       累積で約19億7,000万円の赤字になる見込みとの説明がありました。
       それが今回、税率改正と一般会計からの繰り入れ、
       さらには医療費の抑制策の推進等で平成29年度には
       約2億6,000万円の赤字となり、国保会計の大幅な改善になることとの
       試算説明でありました。」

 
  ●「平均12.9%アップ」という試算に関する詳細説明

    2012年12月13日の武雄市議会における江原一雄議員の発言から

      「市の試算でも、夫婦40歳と子ども2人の4人世帯で課税標準額200万円、
       夫の給与収入のみ約358万円の場合の国保税額を示されました。
       改正前は42万1,700円、来年4月からは47万6,000円。
       税率改正によっての差額が5万4,300円、12.9%であります。」

 
  ●武雄市の各年度決算における国保会計の状況は以下の通り。

     参考: 予算・財政状況 | 市政情報 | 佐賀県武雄市
 

  2006(H18) 2007(H19) 2008(H20) 2009(H21) 2010(H22) 2011(H23)
収支額 46,589(千円) 74,185(千円) -89,433(千円) -73,799(千円) -217,971(千円) -408,078(千円)
普通会計からの
繰入額
406,376(千円) 428,708(千円) 364,246(千円) 366,669(千円) 374,225(千円) 347,169(千円)
加入世帯数 9,768(世帯) 9,719(世帯) 7,332(世帯) 7,244(世帯) 7,247(世帯) 7,203(世帯)
被保険者数 19,757(人) 19,453(人) 13,946(人) 13,684(人) 13,488(人) 13,343(人)
1世帯当たり
保険税調定額
151,438(円) 166,542(円) 174,193(円) 173,881(円) 161,986(円) 165,413(円)
被保険者
1人当たり

調停額
74,872(円) 83,207(円) 91,581(円) 92,049(円) 87,034(円) 89,295(円)
被保険者
1人当たり

費用
279,730(円) 304,493(円) 408,323(円) 432,043(円) 449,808(円) 483,168(円)

 
  ●平成25年度の佐賀県内の各自治体の健康保険税は以下の通り。

    ※武雄市が示していたモデルケースで金額の高い順で左→右に表示。
      表が横長になりすぎたので上位10自治体、下位10自治体の2つに分割している。

    ※武雄市が示していたモデルケースは以下の通り。
       1.家族構成: 40歳の夫婦と子供2人
       2.収入: 夫の給与収入のみ。約358万円。
             (給与所得控除後の金額が約233万円)

    ※計算は以下の通り。
       ●所得割に掛ける金額は233万-33万=200万円。
       ●医療保険分J = 200万×所得割A%+均等割B×4人+平等割C
       ●後期高齢者分K = 200万×所得割D%+均等割E×4人+平等割F
       ●介護保険分L = 200万×所得割G%+均等割H×2人+平等割I
       ●合計額M = 医療保険分J+後期高齢者分K+医療保険分L

    ※武雄市は、モデルケースでの金額では佐賀県内の自治体の中では6番目の高さ。
 

  10
鹿島市 鳥栖市 大町町 太良町 唐津市 武雄市 みやき町 白石町 神埼市 佐賀市
医療保険分 所得割
(A)
11.1% 9.7% 9.5% 9.9% 10.4% 9.60% 9.70% 9.0% 9.60% 9.3%
均等割
(B)
25,200円 24,000円 24,600円 25,200円 20,300円 24,000円 25,700円 23,000円 24,000円 18,500円
平等割
(C)
37,100円 36,000円 31,600円 28,800円 30,700円 35,000円 33,000円 33,000円 32,000円 35,700円
賦課限度額 510,000円
後期高齢者
支援金
所得割
(D)
2.10% 2.7% 3.3% 3.3% 2.8% 2.40% 2.20% 2.9% 2.4% 2.3%
均等割
(E)
4,600円 7,000円 7,000円 6,000円 6,000円 6,800円 6,300円 7,000円 6,000円 7,400円
平等割
(F)
6,800円 9,000円 8,200円 8,400円 7,700円 7,800円 7,600円 8,200円 8,000円 6,000円
賦課限度額 140,000円
介護分 所得割
(G)
2.35% 2.8% 2.4% 2.0% 2.6% 2.20% 2.30% 2.2% 2.20% 2.8%
均等割
(H)
14,300円 10,000円 9,300円 8,800円 9,500円 10,000円 8,800円 10,300円 9,400円 9,600円
平等割
(I)
8,600円 6,000円 5,800円 5,000円 5,600円 6,000円 5,000円 7,000円 5,400円 5,600円
賦課限度額 120,000円
モデルケースでの
金額計算
医療保険分
(J)
359,900円 326,000円 320,000円 327,600円 319,900円 323,000円 329,800円 305,000円 320,000円 295,700円
後期高齢者分
(K)
67,200円 91,000円 102,200円 98,400円 87,700円 83,000円 76,800円 94,200円 80,000円 81,600円
介護分
(L)
84,200円 82,000円 72,400円 62,600円 76,600円 70,000円 68,600円 71,600円 68,200円 80,800円
合計
(M)
511,300円 499,000円 494,600円 488,600円 484,200円 476,000円 475,200円 470,800円 468,200円 458,100円

 

  11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
小城市 上峰町 基山町 伊万里市 江北町 吉野ヶ里町 嬉野市 多久市 有田町 玄海町
医療保険分 所得割
(A)
9.2% 9.0% 8.90% 9.37% 8.4% 9.8% 9.1% 9.2% 8.6% 7.00%
均等割
(B)
25,600円 25,000円 27,000円 21,800円 18,400円 23,800円 22,700円 22,000円 21,700円 19,000円
平等割
(C)
31,600円 30,000円 34,000円 32,100円 27,700円 32,000円 36,600円 28,000円 28,800円 24,000円
賦課限度額 510,000円
後期高齢者
支援金
所得割
(D)
2.3% 2.0% 1.70% 2.30% 3.4% 2.1% 2.30% 2.3% 1.8% 1.90%
均等割
(E)
6,600円 6,000円 5,300円 5,800円 7,600円 5,200円 5,400円 5,600円 4,700円 5,000円
平等割
(F)
7,800円 7,000円 6,600円 8,000円 8,400円 7,000円 5,600円 7,000円 6,500円 8,000円
賦課限度額 140,000円
介護分 所得割
(G)
1.9% 2.5% 2.40% 2.20% 2.44% 1.8% 2.10% 1.7% 2.0% 0.70%
均等割
(H)
8,100円 9,000円 8,600円 9,000円 9,700円 6,300円 8,500円 7,800円 9,100円 4,000円
平等割
(I)
5,500円 5,000円 5,000円 5,900円 5,600円 5,500円 5,100円 4,000円 5,000円 4,500円
賦課限度額 120,000円
モデルケースでの
金額計算
医療保険分
(J)
318,000円 310,000円 320,000円 306,700円 269,300円 323,200円 309,400円 300,000円 287,600円 240,000円
後期高齢者分
(K)
80,200円 71,000円 61,800円 77,200円 106,800円 69,800円 73,200円 75,400円 61,300円 66,000円
介護分
(L)
59,700円 73,000円 70,200円 67,900円 73,800円 54,100円 64,100円 53,600円 63,200円 26,500円
合計
(M)
457,900円 454,000円 452,000円 451,800円 449,900円 447,100円 446,700円 429,000円 412,100円 332,500円

 
  ●国民健康保険税の引き上げについて、市民にしっかりと説明された気配が無い件。

   ◎最初に国保の引き上げが市民に知らされたのは、2012/8/28の佐賀新聞の記事

   ◎樋渡市長が2012/9/2に自身のブログで解説①として記事を書いているが、
     あくまでもブログ記事であり正式な告知とは異なる。
     また、続きとして予定されていた解説②は結局書かれなかった。

   ◎引き上げの議決が行われたのは2012年9月市議会

   ◎広報武雄2012年11月号の9月市議会報告(PDF)では、国保の引き上げについて言及無し。

   ◎広報武雄2012年12月号(PDF)で、国保の税率引き上げが掲載されたが、
     改正時期と改正表を掲載しただけで、しっかりした説明は無し。
     平均12.9%の引き上げというモデルケースの説明も無し。

   ◎武雄市ホームページの平成24年度の更新情報を見ても、
     国保の税率引き上げに関するお知らせは見当たらない。

   ◎武雄市ホームページの「くらしの便利帳 国民健康保険税」のページでは、
     「平成25年度から国民健康保険税の税率が変わります」として説明されているが、
     平均12.9%の引き上げというモデルケースの説明は無し。
     また、このページの更新日は、何故か2010年3月9日になっており
     直接見に行かない限り、更新されたことに気づけない。

   ◎武雄市のFacebook(フェイスブック)でも、国保の引き上げに関する記事は見当たらない。

   ★2012/8/28の佐賀新聞の記事に概要は掲載されているが、
     その後の審議結果やモデルケースも含めた内容について、
     公式にもっと丁寧な告知・説明が必要だったのではないだろうか。
     この例に限らず、武雄市の、「都合が悪い説明を避ける」、「インチキグラフの多用」、
     「インチキアンケートの多用」、「新聞記事に頼りすぎの告知姿勢」といった姿勢は、
     説明責任の放棄どころか市民を騙していると言っても過言ではないレベルであり、
     真摯な説明が求められる「自治体」の仕事とはとても思えない。

 
------------------------------------------------------------------
■まだ新しかった武雄市図書館の改装なんてやってる場合だったのだろうか・・・
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  ●維持的・継続的な財源の確保は必要だし、部分的な金額を取り上げて
    どうこう言うのはあまり適切ではないということもわかった上で、あえて言及する。

  ●武雄市の固定資産税率は、標準税率である1.40%を超える1.48%であり高止まりのまま。

  ●武雄市の国民健康保険の2011(H23)年度末までの累積赤字額は4億807万円。
    経営は非常に厳しく、今後も赤字経営になる見通し。

  ●武雄市図書館・歴史資料館は、2000年10月に新築開館したものであり、
    2012年時点ではまだ12年しか経っておらず、まだ新しく綺麗な図書館だった。

  ●それにも関わらず、樋渡市長は、武雄市図書館の改装を実施。
    武雄市図書館の改装につぎ込んだ税金は、4億6000万円。
    内訳は市税が2.6億、合併特例債による国負担分が約2億。

  ●4.6億円を武雄市の世帯数である約17000世帯で割ると、1世帯あたり約27100円となる。
    市税分の2.6億円を世帯数で割っても、1世帯あたり約15300円となる。

  ●確かに武雄市図書館は改装により来館者数が増えたことで持て囃されているが、
    その改装経緯や巨大書架の危険性などを含め、様々な問題点があると考えている。

      関連記事:
        ◎武雄市図書館の問題について意見をまとめてみました
        ◎市民を欺き貶める樋渡市長を「改革派市長」などと呼ぶな - Togetter
        ◎武雄市図書館の設計不備を建築基準法のせいにする樋渡市長(新報道2001)
        ◎武雄市図書館に関する文部科学省の指導を無視した樋渡市長
        ◎樋渡市長は武雄市図書館から子供を切り離すために新たに別館を建設するらしい    

  ★武雄市図書館の改装は必要だったのだろうか?
    「無駄な税金を払ってツタヤ・スターバックスに来てもらっただけ」としか思えないが、
    継続的に見た場合、本当に武雄市にとってプラスになるものなのだろうか?

  ★武雄市では今後、市庁舎の新築や、文化会館大ホールと体育館の複合施設、
    武雄市図書館の別館など、様々な施設建設が行われる予定となっている。
    合併時に策定した新市建設計画では86.5億円の利用を予定していた合併特例債は
    既にそのほとんどを使い切り、上限の173億円まで使えるように変更されるそうだ。
    武雄市図書館にも約2.7億円の合併特例債が使われたが、
    今後の様々な建設計画を考えた時、その支出は本当に適切だったのだろうか?

  ★話題性を追い求めるだけでなく、堅実な市政が行われるよう、
    武雄市民をはじめとした多くの人々による、冷静な市政監視と市政参加が行われることを望みたい。

  ★また、視察に訪れる国会議員、首長、地方議員や、報道するマスコミも、
    武雄市や樋渡市長の都合の良い説明ばかりを鵜呑みにするのではなく、
    事実を冷静に見つめて評価・報道する姿勢を持つことが重要だと考えます。

 
以上。

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2013年9月25日 (水)

代田昭久氏の武雄市「教育監」任命に関する疑問点や過去の問題など

(まだ編集途中です・・・)


 
武雄市教育委員会は、代田昭久氏を「教育監」に任命することにしたようです。

武雄市は来年度からタブレット端末を市立小中学校の全生徒に配布するという
計画を進めていますが、それにあたって代田氏にICT教育関連の業務をしてもらうとのこと。

この代田昭久氏は、リクルート社出身であり、今年3月末まで杉並区立和田中学校
民間人校長として5年間務めていた人物なのですが、色々と調べてみたところ、

  ●杉並区立和田中学校の校長時代に、数学教諭の女生徒に対するわいせつ行為問題で
    杉並区教育委員会から文書訓告処分を受けている。
    この問題については、放置・隠蔽が行われたと言っても過言ではなく、
    軽すぎる処分などもあり、どうも不自然な扱いをされたように思われる。

  ●今年2月に代田昭久氏が鎌倉市の松尾市長により教育長に推薦されたが、
    その人事や松尾市長、代田昭久氏らの行動を巡り、様々な問題や議論が引き起こされた。
    結局、2013/3/7に代田氏が推薦を辞退するという形になったものの、
    その後も代田氏が教育長就任への意欲を示したり、
    松尾市長が再度代田氏を推薦する人事案を
    市議会に提出しようとしたりするなど、混乱が続いた。

    余談にはなるが、結局は6月議会を経て8月に別の方が教育長に就任。
    ただし、松尾市長はこの問題に関連して議会の自立権の侵害と
    弁護士への不当支出を行ったという理由で追及され、
    最終的に2013/9/13に鎌倉市議会で松尾市長への問責決議案が可決されている。

  ●代田昭久氏は特定企業とのつながりなどもあり、
    導入されるICT教育コンテンツ等が公平かつ適切に選定されるのかどうか疑問。

ということがわかりました。

代田昭久氏は、9/26(木)に、武雄市役所で会見を行うようです。
また、会見後に同じ場で、なぜかニュートンプレス社が自社の教材商品の発表と
武雄市への提案・提供を発表することになっています。

まだタブレット導入の選定委員会すら設置されておりませんし、どういうことなのでしょう。
11月から武内小学校で始まるという「反転授業の試行」
教材コンテンツを提供するということなのでしょうか?
代田昭久氏が2013/8/19にニュートン編集部を訪れていたことと関係があるのでしょうか?
そうとしか思えませんが、教育監の職権を早速濫用しているようにも思えます。
おそらくは武雄市教育委員会でも検討したことなのでしょうが・・・発表内容が気になります。

できれば記者会見の場で色々と確認したいところですが、私は記者ではないので不可能。
とりあえず調べたことや疑問点をまとめてみたのがこの記事です。

 
なお、代田昭久氏の教育監人事については、2013/9/15に、
武雄市の樋渡市長と鎌倉市の中澤克之議員がツイッターでやりとりしています。

   鎌倉から武雄市へ:代田昭久氏 武雄市教育監人事について #たけお問題 - Togetter

見ればわかると思いますが、樋渡市長の情けなさが際立っており、
教育監人事やタブレット導入などについても、より一層不安が掻き立てられてしまいます。
武雄市民を始めとする皆様も知っておくべきだと思いますので、是非お読み下さい。

また、ふむ氏が既に別の形で情報をまとめた記事もありますので、そちらも是非ご覧下さい。
ふむ氏の記事で書かれている情報も、本記事の作成に利用させていただいております。
ありがとうございます。

   武雄市 教育監任命までの経緯について - 突発非同期不連続

 
 
それでは記事本編へ。
最初に調べた内容について示し、その上で疑問点などを書いています。

 
------------------------------------------------
■代田昭久氏と武雄市、ニュートンプレスなどとの関係
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日付 内容 備考
2013年3月31日 代田昭久氏が杉並区立和田中学校の校長を退任。

※校長在任中に、数学教諭の生徒へのわいせつ行為問題により
  杉並区教育委員会から文書訓告処分を受けているが、
  それについては別表で述べることとする。

※2013年2月~6月にかけて、鎌倉市で松尾市長から教育長に推薦され、
  それにともなって様々な問題や議論が引き起こされているが、
  それについては別表で述べることとする。
 
 
2013年6月 代田昭久氏が武雄市に招かれる。(おそらく接触はこれが初めて。)
樋渡市長や武雄市教育委員会と、武雄市図書館などで打ち合わせ。
その様子が8/21放送のTBS NEWS23で紹介されている。
 
 
2013年7月25日 代田昭久氏が、武雄市の樋渡市長に反転授業などについて説明。
おそらくはこの時に、武内小のiPad授業も見学している。
その様子が8/21放送のTBS NEWS23で紹介されている。
 
 
2013年8月19日 代田昭久氏が東京渋谷区のニュートン編集部を訪問。
和田中の生徒や卒業生が同行。
ニュートンの反転授業の試作品などを試し、生徒や卒業生の感想等を聞く。
その様子が8/21放送のTBS NEWS23で紹介されている。
 
 
2013年8月21日 「反転授業」を取り上げた特集がTBS NEWS23で放映。
代田昭久氏が武雄市を訪れて樋渡市長や武雄市教育委員会と
打ち合わせをする様子や、ニュートンプレス編集部を訪問する様子なども取り上げられた。


  (動画)特集「学校が変わる「授業の革命!? “反転授業”とは」」|TBSテレビ:NEWS23
 
 
2013年8月26日 武雄市議会定例会記者会見において、
樋渡市長が代田昭久氏を教育監に任命することを公表。
(9月議会に提案し、承認されればということ。)

  ●「ICT推進協議会の松原先生から中間答申があって、
    協議会として教育委員内にICT推進の専門的知識を持った
    人員を配置することを提案」

      記者会見のUstream録画はこちら。(19:50~)

  ●関連報道
    武雄市、全小中学校に無線LAN/佐賀新聞ニュース
 
 
2013年9月13日 武雄市ICT教育推進協議会から、武雄市立小中学校の児童生徒に整備する
タブレット端末に関する最終答申が出された。
これを受け、樋渡市長は
   「ハード・ソフト両方のプロポーザルを行いよりよいものを取り入れたい」
と述べた。
今後、10月に学識経験者をもとにした、機種選定委員会を設置し、
年内に機種の絞り込みとプロポーザルを行うとのこと。


  ●9/13武雄市役所Facebookページ記事 
  ●武雄市教育委員会(2013/9/13)
  ●武雄市教育委員会(2013/9/19)

答申の中には、
  「さらに、これらを着実に進めていくためには,
   教育委員会内にICT教育に関する専門的な人員を配置するなど、
   十分な推進体制を整えるのが望ましい。」
という一文もある。
 
 
2013年9月20日 (株)ニュートンプレスが、武雄市への教材提供についてプレスリリースを出す。

  ●佐賀県武雄市において、インタラクティブな理科教材を公開

  ●プレスリリースの内容
    日時:平成25年9月26日(木) 午後1時~
    場所:武雄市役所 4階会議室 (佐賀県武雄市武雄町昭和1-1)

    科学雑誌『Newton』を発行する株式会社ニュートンプレスは、
    小学校・中学校用のインタラクティブな理科教材の開発を進めておりましたが、
    この度、iPadなどタブレット端末ならではの理科教育支援教材を公開します。

    公開は、武雄市による
        「代田 昭久氏(武雄市教育委員会「教育監」に任命予定)の記者会見」
    に引き続いて行います。その際、武雄市への提案(提供)も発表いたします。
    発表後、タブレット端末での操作を体験していただくことができます。
 
 
2013年9月24日 朝日新聞が、武雄市で「反転授業」が試行されることを報道。

  朝日新聞デジタル:家で動画見て予習、「反転授業」試行へ 佐賀・武雄市
 
 
2013年9月26日 代田昭久氏とニュートンプレス社が、武雄市役所にて記者会見予定。

  ●佐賀県武雄市において、インタラクティブな理科教材を公開
 
 

 
 
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■代田昭久氏が和田中学校長時代に受けた文書訓告処分について
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代田昭久氏が杉並区立和田中学校の校長を務めていた2009年に、
数学教諭が中学3年の女子生徒にわいせつ行為を行うという事件がありました。
この事件で、校長であった代田昭久氏は杉並区教育委員会から文書訓告処分を受けています。

調べてみると、この事件は、放置・隠蔽が疑われる扱い方がされており、
処分も異様に軽く済まされすぎていると感じました。
その経緯を以下にまとめました。

なお、この情報は主に以下の2つの記事と、鎌倉市の中澤克之議員らが
鎌倉市議会で示した調査結果などを元にしています。

  ●「夜スペ」の和田中教諭 補習中、生徒にわいせつ 停職6月 - MSN産経ニュース(2011/1/23)

    ※元記事は削除されていますので魚拓を示します。
        1ページ目の魚拓
        2ページ目の魚拓

  ●週刊金曜日ニュース 東京・杉並区立和田中がわいせつ事件を1年隠蔽(2011/5/13)
 

日付 内容 備考
2008年4月1日 代田昭久氏が、東京都杉並区立和田中学校の校長に就任。
 
 
2009年12月下旬 ●数学科男性教諭(当時56歳)が、当時中学3年の女子生徒に
  数学の補習授業を行った際、生徒の下半身を触るというわいせつ行為を行う。

●教諭の補習授業は、いずれも同校の放送室や印刷室などの“密室”で行われていた。

●女子生徒には、わいせつ行為の口止めも行っていた。

●女子生徒は当時中学3年であり、わいせつ行為が行われたのは
  高校受験を直前に控えた大事な時期だった。

●数学科教諭は30年以上の教職経験を持つベテラン。
  同校勤務は5年目で生活指導を担当していたといい、
    「真面目な先生で生徒との大きなトラブルもきいたことがない」(保護者)
  との評判だった。

★この時点では事件は発覚しなかった。
 
 
2010年1月上旬 ●同じ教諭が補習時に同じ女子生徒の太ももを触るというわいせつ行為を繰り返す。

●教諭は補習授業を重ねるにつれ、生徒のスカートの中に手を入れて触るなど、
  行為が執拗(しつよう)になっていったという。
 
 
2010年1月 ●被害生徒の保護者が代田昭久校長に電話し、事件が発覚。

●しかし、それに対し、杉並区教委と校長である代田昭久氏は、
  問題を起こした教諭を欠勤扱いとなる「自宅謹慎」ではなく
  「病気休職」扱いとして「問題の調査」を進めた。

 
 
2010年4月 杉並区教育委員会は事件発覚から3ヶ月もかけて問題を調査。
その上で4月になってようやく都の教育庁に問題を報告。
 
 
2011年1月20日 ●都の教育庁は、なぜか8ヶ月以上もかけて処分を検討。
  問題発覚から1年が経過した2011年1月20日になって
  ようやく処分を決定した。


●わいせつ教諭を行った数学教師は停職6ヶ月の懲戒処分とされた。
  (懲戒免職ではないという非常に軽い処分
   また、停職処分なので氏名も非公表。)

●校長だった代田昭久氏は管理監督者責任を問われ、
  懲戒には至らない文書訓告の行政措置処分を杉並区教育委員会より受けた。


●文部科学省初等中等教育局は
    「児童生徒にわいせつ行為をした教員は原則懲戒免職に」
  との文書を出しており、この処分は極めて軽すぎるもの。

●問題の大きさと長すぎる調査期間、軽すぎる処分を考えると、
  これは事実上の放置・隠蔽と呼んでもよいほどである。

●2010年1月の問題の発覚から、都教委と杉並区教委が「調査」と称し
  一年近く放置・隠蔽していた間、校長である代田昭久氏の
  「病気休職」との虚偽報告がまかり通り、正規教員は未充足だった。


●「病気休職」なのでその期間、問題を起こした数学教諭には給与も支払われていた。

●鎌倉市でも2012年に教諭のセクハラ事件が起きているのだが、
  当該教諭に対してはすぐに欠勤扱い(給与も出ない)の自宅謹慎処分とし、
  2カ月で懲戒免職処分を出している。
 
 
その他 ●この問題が世間に知られたのは、2011年1月23日の産経新聞の報道のおかげだった。

  ◎産経新聞の記事の元URL(記事は既に削除されておる)
  ◎1ページ目の魚拓
  ◎2ページ目の魚拓

●停職処分者は氏名非公表のため、産経新聞の報道がなければ、
  もみ消しの危険性もあった。


●産経新聞の報道によると、校長である代田昭久氏は、産経新聞の取材に対し、
  「こちらでは、一切お答えできない」として、回答を拒んだ。


●産経新聞の報道によると、処分が決まった2011年1月時点で、
  既に教諭と女子生徒の保護者の間で示談が成立しているとのこと。

●「週刊金曜日」も、和田中学校に関する別の訴訟の関係で、2011/5/13にこの件を扱っている。

  ◎週刊金曜日(2つのURLを示しているが内容は同じ)
     東京・杉並区立和田中がわいせつ事件を1年隠蔽
     金曜アンテナ(詳細)|バックナンバー|週刊金曜日公式サイト

●鎌倉市の中澤克之議員によると、わいせつ教諭を行った教諭は復職しているとのこと。
  (3/27の鎌倉市総務常任委員会での発言)
 
 

 

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■代田昭久氏と、鎌倉市教育長人事問題について
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(作成中)

 
 
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■様々な疑問点や知りたい事(質問)など
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上に示した各種問題をふまえ、以下を確認しておきたいところです。
 

●「教育監」とはどういう役職であり、権限や所管業務範囲はどうなるのか?

  ※特に、
      「ICT教育に絡む学習指導に限定されるのか、
       それとも人間教育面やいじめ問題など、
       教育全般の問題にも関わっていくことになるのか」
    という点を中心に。
    代田氏は、和田中校長時代に「教諭のわいせつ行為隠蔽問題」で文書訓告を受けており、
    鎌倉市では、
      「いじめや体罰、引きこもりは行政の仕事。教育長の仕事ではない
    という発言もあったそうです。
    また、鎌倉市の中澤克之議員によると、代田氏は
      「教育はビジネス」
    という発言もしていたとのこと。(ブログ
    ICT教育などの「学習面」だけならともかく、
    それ以外の「人間教育」などの面に関わるのに適切な人物だとはあまり思えません。
    鎌倉市の教育長人事問題を巡る議論の中でも同様の見解を示している議員が複数おられます。

  ※代田昭久氏の教育監人事はとりあえず来年3月末までとのことですが、
    なし崩し的に教育長などに任命されるようなことがないかも心配しています。


●どういう経緯で代田昭久氏を「教育監」に任命することになったのか。

  「ICT教育推進協議会から答申があった」とかではなく、
  どういう縁で誰から紹介があり、任命へと話が進んでいったのかということ。

  また、どういう場でどういう議論や決議がなされて「教育監」に任命されたのか。
  議会での審議が必要だと言っていたはずだが、何かの委員会で議決されたのか。
  9月議会の速報議事録からは、審議がされた様子が見られない。

  鎌倉市の教育長人事問題では、友人だという浅尾慶一郎衆議院議員の名前が出たり、
  石原伸晃衆議院議員(環境大臣)からの「推薦書」なども問題になった。
  武雄市での任命にあたり、そういった政治家も関係した、
  いわば「猟官運動」的な行為はあったのかどうか。

  それとも、藤原和博氏、松原聡氏、中村伊知哉氏など、
  武雄市のICT教育を取り巻く関係者(交友関係者)から何らかの推薦があったのか。

  それとも全く別のところから縁があってつながっていったのか。


●和田中学校の校長時代に受けた文書訓告処分についての認識

  和田中学校の校長時代に、数学教諭が補習中に生徒にわいせつ行為を行ったという事件があった。
  この事件で、代田昭久氏は、杉並区教委から文書訓告処分を受けている。
  また、処分が決定されるまでの1年間の間(この期間も長すぎる)、
  代田昭久氏と杉並区教委は、その教諭を「謹慎」ではなく「病気休職」として扱っていた。
  問題を起こした数学教諭も停職6ヶ月という非常に軽すぎる処分となっており、
  産経新聞が報道しなければ、問題がもみ消されかねない状況でもあった。

  ◎代田昭久氏が文書訓告を受けていた件について、
    武雄市教育委員会や樋渡市長はどの程度認識していたのか?
    (事実認識を確認しておきたい)

  ◎事実を認識した上で、この問題についてどのように考えているのか?
    (見解を確認しておきたい)

  ◎これらを踏まえた上で、今回の代田昭久氏の教育監任命は適切であると考えているのか?
    (見解を確認しておきたい)


●鎌倉市の教育長人事問題についての認識

  今年の2月~6月にかけ、鎌倉市の松尾市長が、代田昭久氏を
  教育長に推薦するという人事案を出し、様々な問題や議論が引き起こされた。

  代田昭久氏の人事が問題とされた主な理由は以下の通り。

    1.和田中の校長時代に受けた、わいせつ教諭問題による
      文書訓告処分と、当時の代田昭久氏の対応が問題視された。

    2.2013/3/3に行われた鎌倉市の議員への説明の場で、代田昭久氏が
      「受けたのは文書訓告ではなく厳重注意」という虚偽発言を行った。
      本来間違えようがないはずのことであり、大きく問題視された。

    3.代田昭久氏が自分の推薦書を作成して石田伸晃環境大臣の事務所に行き、
      「教育長に(ほぼ)決まった」という説明で自作の推薦書に石原伸晃氏の署名をもらい、
      その「推薦書」を中澤克之議員を始めとする議員4名に渡したこと。
      (これは中澤克之議員が石原氏の事務所の秘書に確認した内容だが、
       推薦書作成の経緯に関する松尾市長の説明はこれとは食い違っている。)
      中澤克之議員は自民党公認で当選した議員でもあり、
      一部の議員だけに「推薦書」を渡したということも含め、
      「反対派を押しきるための圧力であり猟官運動だ」との批判を受けた。

    4.結局、代田昭久氏は2013/3/7に教育長への推薦を辞退したのだが、
      なぜか3/22放送の「やじうまテレビ」では、
      教育長への教育長を諦めていないという趣旨の発言をしている。

    5.まだ和田中の校長に在任中だった2013/3/24に、代田昭久氏が
      鎌倉市の松尾市長の後援会が開いた「記者会見」に現職校長の肩書きで出席。
      代田昭久氏はその場で「松尾市長と一緒にがんばりたい」と発言。
      また、訪れていたマスコミと、「バトル」を繰り広げたとのこと。
      教育公務員であるにも関わらず、公務員法などで制限されている、
      「政治中立性を崩す行為」であると批判を受けた。

  他にも、代田昭久氏の
      「いじめや体罰、引きこもりは行政の仕事。教育長の仕事ではない
      「教育はビジネス」ブログ
  といった発言や、質疑やマスコミに対する対応内容、民間人校長であり、
  長く教育に携わってきた人物ではないといった点から、
  教育長としての適格性への疑問も出されていました。

  その後も松尾市長は、4月議会に合計8名の候補を推薦するなどして、
  代田昭久氏の教育長人事実現に執着を示していましたが、
  結局多くの候補が落選して過半数の支持が得られない状況となったこともあり、
  代田昭久氏の教育長人事は白紙撤回となりました。
  その後、6月議会を経て8月に別の方が教育長に就任していますが、
  6月議会ギリギリまで、代田昭久氏の推薦が模索されていたようです。
  代田昭久氏が武雄市にアプローチし始めたのは推薦が断念された直後ということになります。

  余談ではありますが、松尾市長が反対議員への懲罰の法的措置の可能性を
  市の顧問弁護士に相談するよう職員に指示したということが明らかになり、
  議会の自立権を侵害する行為であること、職員の使役と弁護士への公費出費が
  不当支出であることという理由で、2013/9/13には市長の問責決議まで可決されています

  長くなってしまいましたが、これらを踏まえ・・・

  ◎鎌倉市で起きた、代田昭久氏の教育長人事問題について、
    武雄市教育委員会や樋渡市長は各種問題をどの程度認識していたのか?
    (事実認識を確認しておきたい)

  ◎事実を認識した上で、この問題についてどのように考えているのか?
    (見解を確認しておきたい)

  ◎その事実を踏まえた上で、今回の代田昭久氏の教育監任命は適切であると考えているのか?
    (見解を確認しておきたい)

 
●ニュートンプレスが武雄市役所で教材の提供・提案発表を行う件について

  武雄市や樋渡市長は、タブレットの選定について、9/13の最終答申を受けて

     「ハード・ソフト両方のプロポーザルを行いよりよいものを取り入れたい。」

     「10月に学識経験者をもとにした、機種選定委員会を設置し、
      年内に機種の絞り込みとプロポーザルを行う。」

  と説明していた。

  これはつまり、タブレットで利用される教育コンテンツについても、
  要件定義をした提案型のプロポーザル(公募)が行われ、
  公平な観点から選定が行われるべきものだと考えている。

  それにも関わらず、まだ要件定義や選定委員会の設置などもされていない中で、
  ニュートンプレスだけが武雄市役所で提案・提供の発表を行うというのはどういうことか。

  2012/9/24に、朝日新聞が
     「タブレット授業が先行導入されている武内小学校で、
      11月から"反転授業"が試行される」
  という報道を行っているが、それへのコンテンツ提供ということなのだろうか?

  なお、教育監に任命された代田昭久氏が、8/19にニュートン編集部を訪れ、
  「反転授業」の試作コンテンツなどを和田中の生徒や卒業生に
  体験させていた様子が、8/21のTBS NEWS23で放送されている。

  これらを踏まえ・・・

  ◎これらの状況を考えると、代田昭久氏が、「教育監」という立場を濫用して、
    ニュートンプレスに有利な場を与えていると解釈できるのではないか。
    談合・癒着・利益供与にはあたらないのか。
    このニュートンプレスの発表の場は、一体どういう経緯で設けられたのか。

  ◎ニュートンプレスの教材の採用は武雄市の決定事項なのか?
    決定事項であるならどのような内容や根拠で決定を行ったのか。
    決定ではないのなら、何故武雄市役所でニュートンプレスの発表を許可したのか。

  ◎ニュートンプレスの「提供・提案」の内容はどういうものなのか。
    11月から行われるという武内小学校での「反転授業」の先行試行への
    コンテンツ提供ということなのか。
    それとも来年4月のタブレット端末導入を見据えたものなのか。
    また、今回のコンテンツの「提供・提案」は有料なのか無料なのか。
    有料であれば、武雄市との「随意契約」ということになるのか。
    随意契約ということであれば、選定根拠はどういうものになるのか。

  ◎武雄市役所という場で、また、代田昭久教育監の記者会見という場で、
    民間の一事業者にすぎないニュートンプレスが商品の発表を行うことについて、
    武雄市教育委員会や樋渡市長、代田昭久氏らの見解を個別に伺いたい。

  ◎タブレット教育に利用するハードウェアやコンテンツについてだが、
    ハードウェア機種やコンテンツアプリの種類などについては、
    その種類の提案も含めて事業者からの提案を受けることを考えているのか。
    それとも、選定委員会が機種やアプリの種類などまで決定した上で、
    納入業者を公募するという形になるのか。
    あるいは別の方法を考えているのか。
    選定の流れをなるべく具体的に答えてもらいたい。

 

 

 

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2013年9月21日 (土)

嘘までついて皇室を政治利用する樋渡市長

今回は他の方が書いた記事の紹介と、それについての感想・意見を書いた記事となります。

まずは、keikumaさんによるこちらの記事をご覧下さい。

  武雄市長・樋渡啓祐氏による皇室の政治利用とウソ - サーバ管理者日誌(2013/9/19)

 
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■「宮内庁からオファーがあり武雄市図書館のご視察が決定した」という嘘
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keikumaさんの記事を読んで頂ければわかりますが、概要は以下の通りです。

  1.2013/8/5に高円宮妃殿下が武雄市図書館をご視察なさった。

  2.樋渡市長は、妃殿下の武雄市図書館のご視察について、当日(8/5)に

      2か月前、宮内庁からオファーがあり腰抜かしました。魚拓

    とツイッターで発言していた。

  3.佐賀新聞も、

      話題の図書館とあって宮内庁側から視察を要望。魚拓

    と報道していた。

  4.しかし、keikuma氏が宮内庁や佐賀県に開示請求をかけて調べたところ、
    武雄市図書館のご視察は、武雄市教育委員会の文化・学習課が、
    3/22に視察候補地として強く推薦していたためであることが判明した。
    「宮内庁からオファー(要望)した」という事実は無い。

  5.妃殿下のお成りの目的は、武雄市で行われる
      「高円宮賜杯 第46回全国高等学校アーチェリー選手権」(高校総体)
    への御臨席であり、武雄市図書館のご視察はそれに伴うものであった。

  6.これらを踏まえると、樋渡市長の言動は、
    「虚偽発言による皇室の政治利用」と言わざるをえない。

 
アーチェリー選手権への御臨席については当初から報道されていましたが、
武雄市図書館のご視察は、武雄市からの強い推薦を受けて視察地を決定したものであり、
「高円宮妃殿下や宮内庁がオファー(要望)したものではない」ということが明らかになったということです。
皇室の政治利用は厳に慎むべきものであり、嘘までついた樋渡市長の言動は余りにも異常です。

 
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■武雄市図書館改装という施策のアピールのための皇室の政治利用
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上にも示しましたが、「宮内庁からオファーがあった」とする樋渡市長のツイートはこちら。 

 
keikuma氏の記事にある通り、2ヶ月前という時期についてもそうですが、
「宮内庁からオファーがあり」という樋渡市長の発言についての根拠は見当たりません。

また、樋渡市長は妃殿下のご視察を受けて、ブログとFacebookに以下の記事を投稿しています。

    高円宮妃殿下が武雄市図書館にお成り : 武雄市長物語(2013/8/5) (魚拓

    樋渡市長Facebook記事(2013/8/5) (魚拓

 
見てわかる通り、これらの記事では、

    「妃殿下の主目的がアーチェリー大会への御臨席だったこと」

    「妃殿下が武雄市内の特別擁護老人ホーム御船荘もご視察なさったこと」

という点には一切触れていません。
武雄市図書館のご視察にしか触れていないのです。

その上で、ブログ記事の中で、

    『妃殿下におかれては、武雄市図書館を極めて高く評価頂き、心から光栄に思えました。
     今まで、CCCと連携して行ってきたことが、先の市民アンケートでの83%の満足、
     そして、今回の妃殿下のご評価で、間違っていなかったとを確信。』

と述べています。ツイッターでの「宮内庁からオファーがあり」という発言もあわせ、
この内容では、事情をよく知らない人は、

    「高円宮妃殿下が宮内庁を通じて武雄市図書館を視察なさりたいという要望をお出しになり、
     そのためだけに武雄市にお成りになり、武雄市図書館を高く評価なさった。」

と勘違いしてしまうでしょう。明らかに、

    「武雄市図書館という自分の施策をアピールし、
     正当化するために、皇室を利用する。」

という意図が透けて見えます。

樋渡市長の「嘘・大袈裟・紛らわしい」を多用した情報発信はいつものことですが、
今回の件は「皇室の政治利用」という極めて繊細かつ重要な問題を含んでおり、
いつも以上に看過できぬものであると考えています。

 
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■報道関係者に嘘をついての風説の流布の可能性
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また、佐賀新聞の報道にある、

    「話題の図書館とあって宮内庁側から視察を要望。」

という記述の根拠も非常に気になります。
普通に考えて、宮内庁関係者がこのような発言をするはずがありませんので、
樋渡市長のデタラメな発言を根拠として、裏も取らずにそのまま報道したとしか思えません。
「首長によるデタラメな風説の流布」の可能性が高く、
これについても厳しく調査し、明確にしていくべきだと考えます。

なお、ツイッターで気づいた方がおられましたが、「宮内庁側から視察を要望」と報じたのは、
知りうる限り佐賀新聞だけであり、毎日新聞朝日新聞西日本新聞では、
「宮内庁側から視察を要望」という報道はされていません。

※2013/9/22 7:30追記
  これを踏まえ、佐賀新聞社の問い合わせ窓口に質問と要望のメールを送りました。
  内容は記事末尾に示します。
  抜けている部分や甘い部分があるかもしれませんし、
  色々な方が問い合わせれば、それだけ対応も真剣になると思いますので、
  問い合わせてみると良いかと思います。

 
---------------------------------------------------
■「蘭学館」の名前を出して推薦を行う教育委員会
---------------------------------------------------

もう1つ釈然としないのは、武雄市教育委員会(文化・学習課)が、
以下のように、御視察先候補地の推薦の中で「蘭学館」の名前を出していることです。

keikumaさんのブログより開示資料の画像を引用

 
このブログでも色々と書いてきましたが、「蘭学館」とは、武雄市図書館・歴史資料館のうち、
外から見るとレンガ造りのように見える部分の建物のことであり、
武雄市に伝わる貴重な蘭学資料を常設展示していた建物でした。
しかし、武雄市図書館の強引な改装にあたり、樋渡市長と教育委員会は、市民を欺いて
この「蘭学館」をツタヤに明け渡し、CD/DVDの有料レンタルコーナーにしてしまいました。

その強引で異常な経緯の詳細は、こちらの記事やまとめに書いています。

   武雄市の新図書館の安全性は未だ疑わしく、商業主義の文化破壊でもあると考えます

   市民を欺き貶める樋渡市長を「改革派市長」などと呼ぶな - Togetter

 
ご視察先の推薦書が出された2013/3/22と言えば、
4/1の改装開館目前であり、翌週には内覧会を控えていた頃です。
当然ですが、既に蘭学館は明け渡されてツタヤの有料レンタルコーナーにされてしまっています。
8月頃に妃殿下が「蘭学館」を視察なさることは不可能です。

確かに、2012年12月市議会で決まった
  武雄市図書館・歴史資料館設置条例
  武雄市図書館・歴史資料館設置条例施行規則
の条例改正が施行されたのは2013/4/1付ですから、
推薦書作成の3/22時点では条例上は蘭学館も存在します。

確かに、3/22時点で、お成りの時期に該当する2013/7/13~8/15には、
現在の蘭学・企画展示室で「鍋島家・温泉・やきもの」の企画展
開催される予定になっていましたので、蘭学館が無くても、
蘭学資料の一部が見れたことは事実です。

それでもやはり、市民を欺いた強引な改装により、

  「常設展示館の蘭学館を明け渡してツタヤのレンタルコーナーにしたため、
   企画展をやらない限り蘭学資料を見ることができなくなった。
   つまり武雄市図書館の文化的な価値は改装前よりも下がったと言っても過言ではない。」

という現在の状況を作り出した樋渡市長や教育委員会が、蘭学館の名を出して
「歴史的価値」を皇室にアピールする姿には、違和感を感じるのです。
ぶっちゃけて言うと、

  「市民を欺いて蘭学館をツタヤに明け渡すのに一役買った教育委員会が、
   どのツラ下げて蘭学館の名前を出して歴史アピールしてるんですか?」

ということです。

武雄市に伝わる蘭学資料が非常に貴重なのは間違いありません。
教育委員会には、樋渡市長の愚策に流されることなく、
しっかりした歴史文化遺産の継承と、その活用を考えていってもらいたいものですが、
現在の武雄市教育委員会は流されてばかりであり、確固たる姿勢が全く見えません。
基本的には愚策を連発し圧力をかける樋渡市長に原因があると考えていますが、
このままでは武雄市の教育行政は崩壊するのではないかと懸念しています。
武雄市民がもっと危機感を持って見ていかないと、教育は悪い方向に進んでしまうでしょう。

 
 
なんだか、最後の蘭学館の話が長くなってしまいましたが、以上です。
皇室の政治利用まで平気で行う、詭弁だらけの樋渡市政は、一日でも早く終了してもらいたいものです。
なんとしても来年4月の武雄市長選挙で落選してほしいものですが、
対抗候補が出てくるかどうかなどを考えると、頭が痛いですね。

どなたか、武雄市のために立ち上がって下さる方はおられないでしょうか。
他力本願で申し訳ないのですが、もうあまり時間がありません・・・。

 
 
---

■付記: 9/22の朝に佐賀新聞社に送った質問・要望メールの内容

タイトル:
  宮内庁が武雄市図書館の視察を要望したという記事に関する質問と要望

内容:

8/5付の以下の記事に関する質問と要望を送ります。

  該当記事:
    高円宮妃が武雄市図書館へ 「居心地いい」
    http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2525843.article.html

「皇室の政治利用」という重大な問題に関わる内容ですので、
迅速かつ具体的で明確な回答と対処を要望いたします。

  質問1.この記事の中に、
         「話題の図書館とあって宮内庁側から視察を要望。」
       という記述がありますが、これはどのような根拠に基づいた記述でしょうか?
       情報源を具体的かつ明確にお示し下さい。
       「関係者の発言」などといった表現で誰の発言なのか曖昧にするような回答はおやめ下さい。

  質問2.宮内庁や佐賀県への開示請求により、
         「宮内庁側から武雄市図書館の視察を要望した事実は存在しない」
       ということが明らかになりました。詳しくは以下の2つの記事をご覧下さい。
       これらの情報を踏まえると、佐賀新聞の
         「話題の図書館とあって宮内庁側から視察を要望。」
       という記述は「誤報」ということになると思いますが、
       これについて具体的かつ明確な見解をお示し下さい。

         サーバ管理者日誌 武雄市長・樋渡啓祐氏による皇室の政治利用とウソ
         http://www.nantoka.com/~kei/diary/?20130919S1

         嘘までついて皇室を政治利用する樋渡市長
         http://goldenhige.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-7543.html

  要望1.質問1と質問2に対し、具体的かつ明確な回答をお願いいたします。

  要望2.「宮内庁側から視察を要望」という件が誤報、あるいは要訂正であった場合、
       該当記事を訂正するとともに、何故このような間違いが発生したのかという
       具体的な経緯説明もあわせて追記して下さい。

  要望3.仮に本件が「誰かの発言をそのまま報じただけ」ということでしたら、
       「誰かの発言を報じただけなので問題ない」「以後注意する」として終わらせるのではなく、
       「何故事実と異なる発言がなされたのか」など、根本的な問題追及を行って下さい。

  要望4.できることなら本件についての追及・検証記事を書いて公表して下さることを望みます。
       要望3にもうっすら書いたとおり、本件はおそらく、
          「樋渡市長あるいは武雄市関係者が取材の場で"宮内庁側から視察要望があった"と発言していた」
       というのが原因なのではないかと推測しているのですが、樋渡市長や武雄市関係者は普段から
       デタラメな発言を数多く繰り返しております。にも関わらず、説明や数字の根拠について全く確認せず、
       樋渡市長らの発言を鵜呑みにして報道する佐賀新聞の姿勢に強い疑問と不信感を持っています。
       これを機会に、
          「樋渡市長ら武雄市関係者の発言の扱いの見直し(客観的な情報源からの事実確認が必須)」
       という点についても、周知徹底を図っていっていただきたく思います。


なお、質問・要望内容と回答は、私のブログ等で公表させていただく予定です。
最初に述べた通り、「皇室の政治利用」に関する大きな問題だと考えておりますので、
迅速かつ具体的で明確な回答と対処を望みます。


参考:
  「宮内庁側から視察を要望」と報道したのは、私が知りうる限り佐賀新聞だけです。
  他紙ではそのような報道はなされておりません。

    皇室:久子さまが武雄市図書館を視察 /佐賀- 毎日jp(毎日新聞)
    http://mainichi.jp/feature/koushitsu/news/20130806ddlk41040489000c.html

    ようこそTSUTAYA図書館 4カ月で入館者34万人 [佐賀県] - 西日本新聞
    http://www.nishinippon.co.jp/nnp/saga/article/31249

    朝日新聞デジタル:高円宮妃久子さま、佐賀・武雄市図書館見学 - 佐賀 - 地域
    http://www.asahi.com/area/saga/articles/SEB201308050041.html

 

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2013年8月22日 (木)

武雄市図書館の設計不備を建築基準法のせいにする樋渡市長(新報道2001)

 
■この記事は、以下のTogetterまとめを、新報道2001での樋渡市長の
  デタラメ発言という切り口から書いてみたものです。
  情報としてはTogetterのほうが充実しており、この記事に書いていないことも
  多く含まれておりますので、Togetterのほうもあわせてご覧下さい。

   武雄市図書館2階のポールパーティションと巨大書架のリスク - Togetter
 


 
2013/8/18(日)のフジテレビ「新報道2001」に樋渡市長がゲストとして出演。
番組の公式動画がYoutubeに5本に分けてアップされています。

  新報道2001 WEB版 - YouTube (動画一覧)

     閣僚が靖国参拝...中韓は批判 新報道2001 2013年8月18日(1/5) - YouTube

     目指せ年間1,000万人"観光立国"への挑戦と課題 新報道2001 2013年8月18日(2/5) - YouTube

     観光立国・日本の"課題""不便な旅"どう変える? 新報道2001 2013年8月18日(3/5) - YouTube

     日常風景にある"日本の魅力" 新報道2001 2013年8月18日(4/5) - YouTube

     観光立国と官民連携 政治の役割どうあるべき? 新報道2001 2013年8月18日(5/5) - YouTube

 
この番組の中で、樋渡市長が、

    「武雄市図書館に関する
     自分達の愚か極まりない設計不備

     建築基準法のせいにしていた」

ので、記録としてご紹介。
詳細については以下のTogetterまとめでまとめておりますので、そちらをご参照下さい。
この記事では概要のみを示します。

   武雄市図書館2階のポールパーティションと巨大書架のリスク - Togetter

 
問題の発言があったのは、こちらの動画です。
流れ的には、(2:24~)を見ていただくと良いでしょう。
樋渡市長の発言は、(4:52~)となります。

     日常風景にある"日本の魅力" 新報道2001 2013年8月18日(4/5) - YouTube
     

 
大雑把に流れを示すと、古い建物の再生事業などに取り組まれている、
Open A代表の建築家、馬場正尊氏から、国交省の鶴保副大臣に、
以下のような直訴がありました。(他のゲストの話も含めた要約)

(2:24~)
建物の再生の障害になってる大きい理由の1つが建築基準法の確認申請。
その手続きが古い建物の再生になかなかあっていない。
新築向けに法律が作られているので煩雑になっている。
それにより、本当は起こるはずの投資や古い建物の再生が妨げられてしまっている。
それがクリアできると、放置されていた古い建物が新しく再生される機会が一気に増える。

例えば京都の古民家も旅館として再生するのがなかなか難しい。
宿帳が賃貸契約書になっていたりする。1日だけ住むと。ちょっと強引ですよね。
宿泊施設としては提供できない。

函館でも倉庫を利用して観光客に物凄く良い雰囲気を提供しているが
改築するときに耐震の話とか出てきてなかなか先に進まない。

規制緩和しないと日本の良いところが提供できなくなる。
日本の独特の文化を残していけるようにしてほしい。

 
馬場氏らのこの主張については、大変もっともであると思います。
そして、この流れの後に、樋渡市長が発言した内容が以下になります。

(4:52~)
いや~僕ね~、総務省にいたからわかるんですけど、
なかなかやっぱ動かないんですよ、役所って。
企業環境動かないんで、だからこうやって
さっき馬場さんが仰ったように、ここが問題だよっていうのを
具体的に提示してあげると、霞ヶ関もやっぱ動きやすくなるんで
それを提示するのは馬場さんだったり僕らの役割だと。

あの図書館もそうなんですよ
キャットウォーク作って、実は制限をかけてるんですよね。
あと3メートル足りないって。
3メートル足りなくて、全部右から左に行けなくなってるんですよ。
あ、このキャットウォークですよね。
あの手前のところというのは立ち入り禁止なんですよ。
だからそこの本の1000冊くらいがアクセスできないっていうふうになっていて
それも事細かに決まってるんで、それこそもう、任せてほしいって。我々に。
責任は全部自治体が取りますから。

 
さて、樋渡市長の言う

  「武雄市図書館2階キャットウォークの3m制限(立ち入り禁止)」

について、実状を示しておきましょう。
まず、問題の現場をGoogleストリートビューで見ると、こうなっています。


大きな地図で見る

見てのとおり、書架は連続しているのに、通路には「STAFF ONLY」と書かれた
ポールパーティションが置かれ、その奥は立ち入り禁止になっています。
立ち入り禁止部分の長さは3mでは済まない気もしますが、まあそこは置いておきましょう。

このように立ち入り禁止措置がされている理由については、
建築基準法施行令の「第二節 廊下、避難階段及び出入口」「直通階段の設置」を示す、
第百二十条
に、「階段まで30メートル」という規定があるためではないかと言われています。

 
ここで重要になってくるのが、

   「武雄市図書館2階のキャットウォーク(通路)は、
    改装前の武雄市図書館には存在しておらず、
    改装により増築されたもの」

ということです。

改装前から現在までの写真を並べてみますね。

武雄市図書館・歴史資料館の設計を担当した
佐藤総合計画のHPより引用。

2000年10月の開館直後。

 

樋渡市長の2012/11/23のブログ記事より引用。
改装工事のため、書架などを全て撤去したところ。
わずか築12年のこの建物のどこに改装の必要性があったのでしょうね。
ものすごくピカピカで綺麗に見えるのですが。

 

Googleストリートビューより。改装後の武雄市図書館。

大きな地図で見る

 
まあこんな感じで、2階にキャットウォークを増築して、4mもある巨大書架をずらっと並べたわけです。
(改装では事務スペースや閉架書庫を潰したり蘭学館を明け渡したりもしていますが省略。)

更に言うと、問題の2階キャットウォークは、当初は「閉架書庫バルコニー」として設計されていました。
階段を上がってすぐのところに「開架・閉架区分バリカー」を置き、
利用者が立ち入らないという前提で設計されていたわけです。

武市教文生第114号開示「全設計図面」より。

 
それが、開館直前の3月上旬になって「軽微変更届」が承認され
キャットウォークの大部分が開架にされ、おそらくは階段からの距離の制限により、
奥の3m(もっと?)だけは、ポールパーティションで区切って立ち入り禁止となったのです。
これについての詳細な経緯は、上にも示したこちらのまとめに記載しています。

    武雄市図書館2階のポールパーティションと巨大書架のリスク - Togetter

 
要するに、

   「改装計画において、キャットウォークと書架の増築設計時に、
    しっかりと建築基準法に従って検討を行い、
    適切な設計を行っていれば、
    奥の一部分だけ立ち入り禁止にするという間抜けな事態は防げた」

ということです。

上で書いたように、樋渡市長は番組の中で、キャットウォークの奥が
通行止めになっているのを建築基準法のせいにしています
が、

   「自分達がまともに設計しなかっただけ」

です。
樋渡市長の口からデマカセの妄言に騙されないようにしましょう。

樋渡市長は「スピードが最大の付加価値」などと言って、
武雄市図書館の改装計画を拙速に進めました
その結果、本来は行われるべきだった検討がまともに行われず、
行き当たりばったりで進められた結果、このような通行止めが生じたわけです。
「とりあえずやってから修正していけばいい」などと言っていますが、
一度作ってしまったキャットウォークや巨大書架をどうにかできるはずもなく、
ポールパーティションで区切ってお茶を濁すという状況は現在でも続いています。
樋渡市長の「スピード」とは、検討不足のまま暴走することなのでしょう。
それによって生じた「問題の修正コスト」も無視しており愚か極まりないと判断しています。

また、樋渡市長は番組の中で

  「それこそもう、任せてほしいって。我々に。
   責任は全部自治体が取りますから。」

などと発言していますが、これも要するに、

  「建築基準法の規制に引っかかる形で改装してしまったので、
   建築基準法を無視して運用させてほしい」

戯言をほざいてるだけですね。ツイッターでもこのような指摘が出ていました。

 
まったくもって、その通りだと思います。

 
なお、武雄市図書館では、異常で危険な巨大書架の導入により、
職員や来館者の命が危険に晒されている状況が続いていると考えています。

これも、無理な条件による改装計画欠陥設計
検討不足のまま拙速に進められた改装によるものであり、
万一事故が発生してしまった場合は、

  樋渡市長と武雄市役所、
   CCC社などによって引き起こされた人災

であると判断しています。
樋渡市長は「責任は全部自治体が取るから任せてほしい」などと言っていますが、
職員や来館者に危険を押し付けている人物や自治体に任せられるはずがありません。
一刻も早く、危険な状況が解消されることを願います。

Togetterのほうでは、それらの点も含めてまとめておりますので、是非ご覧下さい。

   武雄市図書館2階のポールパーティションと巨大書架のリスク - Togetter

 
最後に、上記まとめにも載せている、

   「武雄市図書館の巨大書架の危険性がわかる
    Googleストリートビューや写真」

をいくつか載せておきます。事故が起きないうちに改善されればよいのですが・・・。

Googleストリートビュー 2階北側から

 

Googleストリートビュー 2階南側から

 

Googleストリートビュー 1階4.6m書架の部屋

 

静岡県掛川市 第437回 いろんなところ いいところより引用

 

武雄市図書館の見学 | 蕨市議 ほやたけし(保谷武)です。より引用
DSCN6308

 

G1東松龍盛塾 募集開始より引用

 

Googleストリートビューより
2階キャットウォークの高所作業で使われる作業台。
おそらく長谷川工業(株)のDAD-210
天板高さ2.1m、最高高さ3.01m、重さ28kg。
巨大書架の上部にある本を取る場合は、この作業台を
幅1.5m、手すり高さ1.1m、長さ50mのキャットウォークを移動させて使う。
重労働であり、大きな危険も伴う。
閉架書庫を潰し、開架への蔵書収容密度を1.6倍に上げた弊害。

 
視察に行った方々は、巨大書架の危険性に気づかなかったのでしょうか?

 
■樋渡市長の迷言

 ●2013/1/21 徳島ICT講演会

   樋渡市長
   『なんで市民の声を聞かなきゃいけないんだ

 
 ●2013/5/4 テレビ西日本「土曜NEWSファイルCUBE」

  樋渡市長
   『この図書館が嫌だったら、
    もう、他所の図書館行きゃあいいんですよ。
    いやほんとに。

 まともな政治家ではないということに気づいてほしい。

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2013年8月17日 (土)

武雄市図書館に関する文部科学省の指導を無視した樋渡市長

今更な感じではありますが、この件についてツイッターで
千葉市の熊谷市長がやりとりなさっているのを見かけたこともあり、
情報をまとめておいたほうが良いと思いましたので、書いてみました。

2013/7/28に開催された、松阪市図書館シンポジウムにおいて、
文部科学省と武雄市との間、また武雄市教育委員会と樋渡市長との間で
どういうやりとりがあったかが樋渡市長の口から一部明かされておりましたが、
その発言の詳細な内容も新たに判明しましたので、それも含めてまとめています。
樋渡市長や武雄市教育委員会は、武雄市図書館の改装にあたり、
文部科学省からの指導を無視したようですね。

 
■千葉市の熊谷市長のツイッターでのやりとり

 
■はじめに

武雄市図書館の改装では、文部科学省(文科省)と色々と揉めたようです。
2000年10月に新築開館したばかりの、まだ綺麗で新しかった図書館を、5ヶ月も休館して、
8億円(7.6億円?うち市税2.6億円、国税2億円)もかけて改装し、市民を欺いて蘭学館をツタヤに明け渡し
不便で危険な巨大書架を導入して開架部分の蔵書密度を従来の約1.6倍に上げ
無理やり蔦屋書店(レンタル含む)とスターバックスを入れた上に、
図書館部分と営業部分の区分が曖昧なのですから当然ですね・・・。

改装開館直後の2013年5月中旬には、

   「地元の学生さんが、図書館の席に座っていたにも関わらず、
    スターバックスの店員に商品の購入を求められた。

という問題が発覚し、武雄市図書館樋渡市長がお詫びを出すという事件も起きています。
座席の区分を明確にすべきという指摘は、ずっと前から上がっておりましたし、
この記事を書いている時点でも、わかりやすい案内はされていないのが実状です。

   関連記事:

     武雄市図書館で苦情 スタバ席と共有席混同/佐賀新聞ニュース(2013/5/15)

     #武雄図書館 #武雄市図書館 の #スターバックス の話題を時系列で。 #takeolibrary - NAVER まとめ

 
少なくとも、初めて武雄市図書館を訪れた人は、

   「スターバックス周辺の席(テラス含む)は、全てスターバックスの席である」

誤認することも多いのではないでしょうか
実際には、テラスは図書館用の席ですし、テラス出入り口付近も図書館用の座席です。
武雄市役所は2013/8/5に座席の区分についてFacebook記事を投稿しているのですが、
この区分図は武雄市図書館公式サイトには置かれておりませんし、
武雄市図書館での掲示や案内などもなされておりません
Facebookの記事はすぐに流れ去ってしまうので、告知には不向きなのですが、
それを指摘されても、まったく改善がなされないようです。フェイスブック・シティが聞いて呆れますね。
おまけに、Facebookのコメント欄で武雄市役所が回答している座席数(回答に3日かかった)は、
明らかに間違っていることがわかっています。
例えば図書館用の「読書スペース席」が36席と回答されていますが、
テラスだけでも36席あり、館内部分の22席をあわせると58席あるといった点などですね。

書架についても、図書館部分と蔦屋書店部分はサインの色(黒or白)で
色分けされているとはいえ、混乱する人もいるでしょう。

余談になりますが、6月市議会での谷口攝久議員山口裕子議員らの尽力により、
7月に武雄市図書館に無料の水飲み場が設置されました
改装前には置かれていたのですが、改装により無くなっていたのですよね。
暑い時期を迎えるということで、熱中症対策などの意味も含め、
急遽夏休み前までに設置されることになったのですが、
この水飲み場の設置について、武雄市図書館や武雄市役所は何も告知していません。
7/29の武雄市役所Facebookに、水飲み場の設置告知を求めたコメントがありますが、
武雄市役所は「いいね!」すらつけず、完全に無視を続けています。
都合の悪いコメントを無視するのはいつものことですが、理由として考えられるのは、やはり

   「水飲み場の設置を告知することで、スターバックスの利益が減るのを恐れた」

ということでしょうね。

   「経営しているCCC社ならともかく、
    武雄市役所がスターバックスの利益を気にする理由はないだろ」

と考える方もいると思いますが、武雄市図書館の指定管理契約は、

   「蔦屋書店やスターバックスで利益を上げてもらわないと
    図書館そのものの運営が成り立たなくなる」

という、歪んだ契約(人件費が12名分しか入っていない異常に低い委託金額)になっています。

 
従って、スターバックス周辺の座席の明確な区分をしないことも、
水飲み場の設置告知をしないことも、武雄市役所がスターバックスに
便宜供与・利益供与という名の「配慮」をした結果なのではないかと推測しています。
市民や図書館利用者の方を向いた、行政としてのまともな案内は、もう期待できないのでしょうか・・・。

 
樋渡市長は、2013/3/8の社団法人日本書籍出版協会への回答書の中では、

   「販売エリアは、公立図書館の扱いとは完全に区別され、」

と回答しているのですが、現実には、区分が極めて曖昧で非常にわかりにくい状態が続いています。

後に示すとおり、この、

   「図書館部分と営業部分の区切りがあまりにも曖昧すぎる」

というレイアウトは、樋渡市長が、文部科学省の指導を無視して、やったもん勝ちな考えで
ゴリ押しで押し通した
ようなのですが、そんなことで本当に大丈夫なのでしょうか。
文部科学省の図書館行政は、いったいどうなっているのでしょうか。

まあ、一番ダメなのは、自分がやりたいことをやるのに邪魔だという理由で
図書館法を「規制」呼ばわりして一方的に敵視し、文部科学省や
図書館法などの法の精神(理念)を理不尽に貶めている樋渡市長なのですけどね。

これまで何度も書いているとおり、

  「邪魔になったもの、批判をしてくる者に対して、
   具体的・論理的な説明をして議論をするのではなく、
   屁理屈を述べ、相手を一方的かつ理不尽に貶めて自己正当化を図る」

というのが樋渡市長の行動原理ですので、

  「中央省庁や既得権益と戦ってる俺カッコイー」

といった樋渡市長の中身空っぽの上辺だけの言葉や
おかしなパフォーマンスに騙されないようにしたいものです。
「市民のため」などという発言もありますが、2013/1/21の徳島ICT講演会

  「なんで市民の声を聞かなきゃいけないんだ」

と言い放った事実は、しっかりと認識しておきましょう。

言葉に惑わされず実態を見据えなければ、樋渡市長の酷い本質は見抜けません。

 
では、文部科学省についての発言や、やりとりについてまとめてみます。

 
■2013/4/1 武雄市図書館改装開館時の取材での樋渡市長の発言

  ●2013/4/2 毎日新聞
    「武雄市図書館:改装オープン 指定管理者・TSUTAYA、批判や疑問続く」より
    (元記事は既に削除。魚拓→ ページ1 ページ2

    ◎ページ1より

       樋渡市長も
         『図書館法は規制が多すぎる。文部科学省には『地方に決めさせてくれ』と文句を言いたい。
          今後は市民の意見を大切にして、規制をぶっ壊す図書館を目指したい』
       とぶち上げた。

 
  ●2013/4/30放送 テレビ朝日 報道ステーションより
     概要→ ページ1魚拓) ページ2魚拓

     ※重要: 酷い提灯報道でしたので、番組内容を真に受けないで下さい。

    ◎概要ページ1魚拓)より

       しかし、“規制の壁”が立ちはだかり、民営化までの道のりは苦難の連続だった。
       図書館法では、公立図書館は“無料”が原則。文部科学省と交渉を重ね、
       樋渡市長は、スペースを2つに分け、1つを図書館、1つを賃貸にし、
       「図書館ではない」という理屈で押し切った。

 
    ◎放送映像より(2013/4/1開館時のコメント)

       樋渡市長
         『規制が多すぎる。もぉ、ほんとに。
          もぉ~、文科省どうかしてよ、ほんと。
          いろんな規制をぶっ壊すね、
          図書館になるようにしたいと思いますよね。』

 
    ◎放送映像より(2013/4/1開館時のコメント)

       ナレーション
         『しかし、民営化の道のりは苦難の連続だった。
          立ちはだかったのは規制の壁だ。』

       樋渡市長
         『図書館法ですよ。
          市民の皆さんたちが来たい図書館にする。
          そのときは色々な規制にぶつかるんですよ。
          それは丁寧に1つ1つ、ぶっ壊していきたいと。』

 
■2013/7/28 松阪市図書館シンポジウムでの樋渡市長の発言

  参考:
    松阪市の図書館シンポに出ます : 武雄市長物語

    20130728 松阪市での図書館シンポジウム(樋渡市長講演など) その1 - Togetter

    20130728 松阪市図書館シンポジウム(樋渡市長講演など) その2 - Togetter

    樋渡市長は武雄市図書館から子供を切り離すために新たに別館を建設するらしい
 

 
  ※以下の詳細な発言内容について
    これらの樋渡市長の発言は、講演会に参加なさっていた方からの
    情報提供を受けて、私が書いたものです。

 
  ●講演冒頭で、上で挙げた4/30報道ステーションの動画を見せながらの発言

    樋渡市長
      『これ「文科省どうかしてよ」って言った翌日に、
       文科省から矢のように批判の電話がかかってきました。』

 
  ●講演内での発言

    樋渡市長
      『ここは、えっと代官山、あ~、ごめんなさい、蔦屋書店のエリアなんですね。
       で、こっちは図書館ゾーンなんですよ。
       で、わざと切れ目をいれなかったんですね。
       で、どっかのお役所は、文部科学省っていうお役所は、
       あの~、柵を作れとか言ってきたんですよ。柵作れって。
       で、それが叶わないって思ったら、
       今度、色変えろって言ったんですね、床の。
       うん。
       で、教育委員会がうち凄い困ったんですよ。もう。
       文科省から言われてますって。
       無視しろって言いました。全部。うん。
       で、もし、本当に反対するんだったら俺を訴えろっていうことを言ったら、
       他のところで訴えられました。うん。
       で、・・・これはあんまり受けなかったですね。』

      ※補足
        「他のところで訴えられました」は、おそらく武雄市民病院の
        民間委譲問題で起こった住民訴訟のことだと思われます。
        図書館改装よりも以前に起きたものですし、既に終了しているのですが、
        単にそれとひっかけて笑いをとりたかったようですね。
        樋渡市長が文部科学省に訴えられているわけではありません。

  ●参考

    ◎2012/5/30 日本図書館協会の見解・意見・要望より抜粋

      3 図書館サービスと「付属事業」について

       「9つの市民価値」に列記された多くの点は、「骨子」に言う
       "重要な手段として展開する付属事業"を色濃く出すものとなっております。
       図書館の基本的サービスとは無関係のことであり、指定管理者制度導入の理由にはなりません。
       その必要性についても説明すべきことです。
       総務省は、指定管理者との間で
          「自主事業と委託事業について明確な区分が定められているか」
       を指摘しています(「指定管理者制度の運用上の留意事項」 2008年6月総務省自治行政局)。
       図書館事業と指定管理者の自主事業(ここでいう「付属事業」)とを混同しないよう求めています。
       雑誌販売や文具販売、あるいはTカード、T ポイントの導入が、
       "重要な手段として付属事業の展開"と位置付けていることについて、疑問を抱かざるを得ません。

         参考:
           指定管理者制度の運用上の留意事項

 
■2013/6/20に、文部科学省社会教育課の坪田知広課長が武雄市図書館を訪問

  ※改装についてやりとりした部局なのかどうかはよくわかりませんが、
    こんな評価でいいのでしょうか。一体何を見たというのでしょうね・・・。
    この課長の意見が文部科学省の正式見解というわけではないでしょうが・・・。

  サガテレビ フラッシュニュース(魚拓)より

     “TSUTAYA図書館”国の専門官が視察

     コーヒーを飲みながら本が読める公立の武雄市図書館を20日、国の専門官が視察し
     「普及させたいタイプの一つ」と機能やサービス面で評価しました。
     武雄市図書館を視察したのは、文部科学省社会教育課の坪田知広課長です。
     社会教育施設の現状を把握するために訪れたもので、館長や担当職員らの案内で
     館内を細かく見て回り、施設の概要や利用カードの取り扱い状況などについて説明を受けました。
     武雄市図書館はレンタルソフト店「ツタヤ」の運営会社が手掛ける全国初の公立図書館で、
     コーヒー専門店の出店やポイントカードの導入など新たなサービスが話題となっています。
     (坪田課長)「居心地のいい空間だなというのが第一印象。いろんなタイプがあっていいが、
     これも普及させたいタイプの一つだなと、その機能やサービス面で感じた」
     また坪田課長は
        「堅い教育施設だと使われないままになる。
         この図書館は新しい利用者をつかむという意味では
         新たな教育機関としてあるべき姿だ」
     と評価しました。

 
  ●図書館友の会全国連絡会のメンバーの方による本件についての問い合わせ

     図書館友の会全国連絡会のメンバーの方が、
     この件について個人的に文部科学省に問い合わせをなさったそうです。
     それに対し、坪田課長からのコメントが返信されており、
     そのコメントが、以下のブログで紹介されています。

        「武雄市図書館・歴史資料館への評価について」文部科学省へ問合せ - 突発非同期不連続

 
  ●その他の参考記事

     武雄市図書館に対する文部科学省課長の評価 : 武雄市長物語

     樋渡市長Facebook記事(2013/6/23)

 
■2013/7/30 文部科学省への問い合わせ

  7/30に「文部科学省生涯学習政策局社会教育課図書館振興係」に
  問い合わせを行った方がおられました。
  そのときのやりとりや反応については、以下にまとめています。

     20130730 武雄市図書館と文部科学省 - Togetter

  この問い合わせでは、とりあえず主だった点については、
  「問題なし」という見解のようではあります。

 
 
「ゴリ押しのやったもん勝ち」の実例を作ってしまったように思えるのですが、
図書館行政がこれで良いのか、疑問が残ります。
 
まともな議論がなされたとは到底思えませんので、
より広い範囲で議論がなされていくことが望ましいのではないかと考えます。

 
なお、私の武雄市図書館に関する意見の概要は、以下の記事にまとめております。

   武雄市図書館の問題について意見をまとめてみました

 

※2013/8/17 7:26
  千葉市の熊谷市長に、この記事をお知らせしてみました。
 

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2013年8月14日 (水)

ニコニコ動画で動画が緑色になるトラブルが頻発している理由は動画ファイル破損

注意:
  この記事は取り急ぎメモとしてまとめてみただけであり、多分あまり更新できないので、
  最新の状況については参考ページニコニコインフォなどを追いかけるようにして下さい。

※2013/8/14 16:15更新
  ●問題が起きた動画、起きなかった動画について補足説明を追加しました。

※2013/8/15 6:20更新
  ●タイトルを
     「ニコニコ動画で動画が緑色になるトラブルが頻発している件」
                   ↓
     「ニコニコ動画で動画が緑色になるトラブルが頻発している理由は動画ファイル破損」
    に変更。

※2013/8/15 12:50更新
  ●当方の環境で問題が起きる動画にマイリトルポニー17話を追加。
    試したのは8/15の午前中です。
 


ニコニコ動画で

   「突然動画が緑一色になって、シークバーが早送りされ、まともに見れない」

という感じの症状が頻発しているとのことなので、少し調べてみました。

 
■現時点での問題の状況や原因推測

  ※不具合掲示板での報告と自分の実験結果から判断したもの。
    間違ってる部分もあるかもしれないのでご了承を。

  ●症状が出ているのは一般会員。
    プレミアム会員でも出ているという噂はあるがよくわからない。
    確認できたのは下に書く通り、一般回線で視聴した場合のみ。

  ●どうやら一般回線での視聴で使われる「smile-clnXX」「smile-cllXX」といった動画ホスト(XXは番号)で、
    動画ファイルが破損してしまっていることがある模様。
    (その他の動画ホストでも破損しているケースがあるかもしれない。)

  ●データ破損が確認された動画ホストであっても、正しいデータが送られてくることがあるらしい。
    (もしかしたら運営が随時正しいデータに修正していってる最中なのかもしれないが詳細不明)

  ●低画質モード(エコノミー)で視聴すれば基本的に見れるはずだが、
    エコノミー動画もぶっ壊れてることがあるかもしれない。

  ●サーバー側のデータがぶっ壊れてるのか、コンテンツ配信ネットワークに何か不具合があるのか。
    そのへんはニコ動運営の調査を待たないと多分わからないけど、
    原因が発表されることも無い気がする。

  ●完全復旧するまでにはそれなりに時間がかかりそうな予感。

 
■ハードウェアアクセラレーションの問題とはまた別。

  「動画が緑画面になってしまう」という現象については、今回の問題とは別に、

     「グラフィックボードなどの問題により、FlashPlayerの
      ハードウェアアクセラレーションがONになっている場合に発生する」

  というケースもあります。
  この場合は、FlashPlayerのハードウェアアクセラレーションをOFFにすれば
  改善できるはずです。詳細は以下のニコニコ大百科を参照して下さい。

      動画がおかしくなる方は大百科をクリック→とは - ニコニコ大百科 

  今回の問題はサーバー側で動画が壊れているのが原因ですので、
  ハードウェアアクセラレーションがONでもOFFでも発生します。
  (H.264再生支援機能そのものがない、うちのPCでも発生してますしね。)

 
■問題が起きた場合の対処方法

  ※視聴途中で問題が起きると興が削がれるという方は、とりあえず動画を読み込んだら、
    シークバーを動かしてみて、おかしなことが起きないか視聴前にざっとチェックするのが良さげ。
    そして問題が起きてしまったら・・・次の手順で対処かなあ・・・。

 
  1.ブラウザのキャッシュデータをクリアする。

  2.あらためて動画を読み込んでみる。運が良ければ正しいデータが落ちてくるかもしれない。
    (参考: 不具合掲示板の>>403

  3.1と2を何回か繰り返しても問題が起きるようなら、動画URLの末尾に「?eco=1」をつけて、
    低画質モードで視聴してみる。(画質は落ちてしまいますが・・・。)

  4.それでもダメなら・・・時間を置いてまた試してみるとか、プレミアムに入るとか・・・?
    でも不具合くらったのをきっかけとしてプレミアムに入る気はあまりしないですよねーって言う。
    公式の期間限定配信動画でもこの問題が発生しまくっているため、期間内に動画が見れなかった人や、
    涙を飲んで低画質モード視聴で我慢した一般会員が続出しているらしい。
    お盆や夏休みで人がいないかもしれないけど問題解決に向けて頑張れ運営。

 
■参考ページなど

  ●【調査中】動画が緑色になって正常に再生できない‐ニコニコインフォ

  ●【調査中】動画再生時に緑色になる | niconicoヘルプ

  ●動画がいきなり緑画面になってしまう - niconicoの不具合報告掲示板

 
■うちの環境でのテストの結果

  ●うちのPC環境

    【OS】 WinXP SP3
    【CPU】 CeleronM423 1.06GHz
    【ブラウザ】 Firefox 22.0
    【FlashPlayerのバージョン】 11.8.800.94
    【アカウント(プレミアムor一般)】 プレミアム

    ※H.264動画再生支援機能が無いという驚愕の低スペックのため、
      ハードウェアアクセラレーションON時の挙動は未調査。

  ●前提知識など

    ※動画のURL末尾に「?lo=1」をつけると「一般回線での視聴」になる。
      「一般回線での視聴」とは、「一般会員と同じ条件での視聴」のこと。
      「エコノミーモード時間帯」は強制的に「低画質モード」になり、
      それ以外の時間帯のみ、通常画質での視聴が可能。
      なお、「エコノミーモード時間帯」は、通常時期は
         平日18時~26時、土日祝12時~26時
      なのだが、2013/8/14現在は夏休み期間中のため
         平日も土日祝も12時~26時
      となっている。
      つまり、一般回線で通常画質で視聴できるのは、今は深夜2:00~昼12時のみってことです。

    ※動画のURL末尾に「?eco=1」をつけると低画質モード(エコノミーモード)での視聴になる。

    ※「動画ホスト」は、Qwatchの動画プレイヤーの設定を開き、「その他→システムメッセージ→動画ホスト」でわかる。

    ※FlashPlayer11.8.800.94だと、問題発生時は映像は緑色になって、シークバーが早送りされる。
      FlashPlayer10.3.183.90だと、問題発生時は緑色になるのではなく、映像は静止する。
      ハードウェアアクセラレーション有効時や環境によって症状が異なるかも。
      FlashPlayerがクラッシュするケースもある模様。

    ※テスト用にFlashPlayer10.3.183.90を使ってみたものの、10.3系は7月でサポートが切れており
      セキュリティ上の問題があるので使うべきではありません。
      うちみたいな低スペック環境では10.3系を重宝していたので悲しい・・・。
      低スペック環境だと11.x系はまともに動かないんですよね・・・。(音ズレ、止めても動くなど)
      まあPC買い替えろって話ですよねわかります。

    ※とりあえず不具合報告掲示板で出ていた動画をいくつかピックアップしてテストしてみました。
      あくまでもうちの環境でさくっと試したらこうだったという話です。
      何度も試したりしたわけではないので、時間を置いてもう一度試したりすると
      結果が変わってくるかもしれません。

    ※不具合掲示板に報告する場合は、以下の情報をしっかり書くと良いと思います。
      具体的に書くことはとても大事。

【OS】
【CPU】
【ブラウザ】
【FlashPlayerのバージョン】
【アカウント(プレミアムor一般)】
【動画の投稿日】
【動画タイトル】
【動画URL】
【動画の何分何秒頃に異常が発生するか】
【動画ホスト】
【その他症状】

 
  ●「画面が緑色になるor停止する」という問題が再現した動画

    ※テストはエコノミーモード時間帯を避け、8/14の午前中に行いました。
      一般回線でも通常画質で視聴できる時間帯です。
      上記のとおり、現在は夏休みですので、エコノミーモード時間帯が
      12時~26時となっており、その時間帯は低画質モードになってしまいます。

    ※これらの動画は「プレミアム通常」は正常に見れますが、
      「一般回線」だと問題が発生しました。

    ※「プレミアム通常」のファイルと「一般回線」のファイルのハッシュ値(MD5)を
      比較すると、値が異なります。つまり、本来同一のファイルのはずが、
      「一般回線」のほうだけ壊れているということになります。

    ※例えば下の表の最初にある「ゴーディアン」の動画ファイルをMediaInfoで調べると、
      「プレミアム通常」も「一般回線」も、3/18にエンコードされたものであり、
      表示される情報はどちらも全て同じでした。
      しかしながら、例えばMMName2で調べてみると、「一般回線」のほうのファイルでだけ、

         ファイル整合性: Atomチャンク構成がおかしい

      とエラー表示され、「げんしけん」「きんいろモザイク」ではファイルサイズがおかしいというエラーが出ます。
      「阿澄佳奈キャニオン」についてはエラーは出ません。
      このように、色々な壊れ方をしていることがわかります。

    ※ファイルをBZなどのバイナリエディタで見ると、データの違いがよくわかります。

    ※私の場合は、
        「ファイルサイズは同じだがデータが異なる」
      という現象でしたが、不具合報告掲示板などでの報告を見ると、
      ファイルサイズ自体が変わる例もあるようです。

    ※最初はエコノミーも調査するつもりだったのですが、
      そこまで手が回りませんでした。

タイトル(動画番号) 闘士ゴーディアン 第54話「暴かれたドクマ星間戦争の謎」(1364206392)
異常発生時間 (8:27)
プレミアム通常  動画ホスト smile-pow12
ファイルサイズ 141,232,823
MD5 E0EEE1091A4E8129EB451AA0CCC3AC13
一般回線
(?lo=1)
動画ホスト smile-cln19
ファイルサイズ 141,232,823
MD5 60CA77F710087D6EBB640C0B49DFB1F6
エコノミー
(?eco=1) 
動画ホスト  
ファイルサイズ  
MD5  
タイトル(動画番号) げんしけん二代目 第5話「業 NEXT!」(1375943894)
異常発生時間 (7:44)
プレミアム通常 動画ホスト smile-pow53
ファイルサイズ 147,924,443
MD5 79BB203DFCE642A24AC3AFD0D515E43D
一般回線
(?lo=1)
動画ホスト smile-cln50
ファイルサイズ 147,924,443
MD5 218184D852B910B0F9BB03DF3F80DB34
エコノミー
(?eco=1) 
動画ホスト  
ファイルサイズ  
MD5  
タイトル(動画番号) きんいろモザイク 第5話「おねえちゃんといっしょ」(1375841564)
異常発生時間 (3:52)
プレミアム通常  動画ホスト smile-pow52
ファイルサイズ 148,211,134
MD5 3F22EFDDC87E8368097FB732114885D5
一般回線
(?lo=1)
動画ホスト smile-cln53
ファイルサイズ 148,211,134
MD5 69B2EACC6821EABFAA21B36279699A66
エコノミー
(?eco=1) 
動画ホスト  
ファイルサイズ  
MD5  
タイトル(動画番号) 290秒でだいたい分かる阿澄佳奈キャニオン(sm21569413)
異常発生時間 (2:28)
プレミアム通常  動画ホスト smile-pow23
ファイルサイズ 12,585,510
MD5 A49F66D6976FDEAD403F0C2D63BADE2B
一般回線
(?lo=1)
動画ホスト smile-cln22
ファイルサイズ 12,585,510
MD5 6EFE0DBC986204520283EB2A268A6490
エコノミー
(?eco=1) 
動画ホスト  
ファイルサイズ  
MD5  
タイトル(動画番号) マイリトルポニー~トモダチは魔法~ 第17話「ベビーシッターは大変」(1375694092)
異常発生時間 (4:48)
プレミアム通常  動画ホスト smile-pow22
ファイルサイズ 149,079,565
MD5 56EBE60F75574E56FA732B446A4CF307
一般回線
(?lo=1)
動画ホスト smile-cln25
ファイルサイズ 149,079,565
MD5 9695DF3ABCAB7909277730DFE94147C1
エコノミー
(?eco=1) 
動画ホスト  
ファイルサイズ  
MD5  

 
  ●問題が再現しなかった動画

    ※問題が再現しなかった動画は、「プレミアム通常」と「一般回線」のファイルの
      ハッシュ値が一致しました。つまり完全に同一のファイルということになります。
      これが本来あるべき姿のはずです。

    ※不具合報告掲示板でも出ているように、同じ動画ホストでも、問題が起きる場合と
      起きない場合があります。従って、これらの動画はたまたま問題が起きなかっただけで、
      何度か試したり別の環境で試したりした場合は問題が起きるかもしれません。

タイトル(動画番号) 【2013.1.23】WiiUダイレクト ニンテンドーゲームズ ニコ生コメ有り(sm19901640)
異常発生時間 -
プレミアム通常  動画ホスト smile-pow11
ファイルサイズ 103,423,022
MD5 515A69B187421AC5B3C79AF74E924A13
一般回線
(?lo=1)
動画ホスト smile-cln10
ファイルサイズ プレミアム通常と同じ
MD5 プレミアム通常と同じ
エコノミー
(?eco=1) 
動画ホスト  
ファイルサイズ  
MD5  
タイトル(動画番号) 超次元ゲイムネプテューヌ #04「妹たちの決意(ターン)」(1375754219)
異常発生時間 -
プレミアム通常  動画ホスト smile-pow23
ファイルサイズ 147,924,395
MD5 BF8C2905CE28F8D74B6BFF13E400C203
一般回線
(?lo=1)
動画ホスト smile-cln20
ファイルサイズ プレミアム通常と同じ
MD5 プレミアム通常と同じ
エコノミー
(?eco=1) 
動画ホスト  
ファイルサイズ  
MD5  
タイトル(動画番号) ドラクエ7 part14 【ゆっくり実況】(sm21351425)
異常発生時間 -
プレミアム通常  動画ホスト smile-pow63
ファイルサイズ 86,479,024
MD5 DEF9E28C51500527908FB373F8E5D32D
一般回線
(?lo=1)
動画ホスト smile-cln60
ファイルサイズ プレミアム通常と同じ
MD5 プレミアム通常と同じ
エコノミー
(?eco=1) 
動画ホスト  
ファイルサイズ  
MD5  
タイトル(動画番号) 【鬼畜】 全ての始まり 【実況】 part11(sm19393036)
異常発生時間 -
プレミアム通常  動画ホスト smile-pow51
ファイルサイズ 80,554,578
MD5 CDC55E5FD79602A45B69397079142314
一般回線
(?lo=1)
動画ホスト smile-cln52
ファイルサイズ プレミアム通常と同じ
MD5 プレミアム通常と同じ
エコノミー
(?eco=1) 
動画ホスト  
ファイルサイズ  
MD5  
タイトル(動画番号) 【ゆっくり実況】Dead Space Level.01(sm11970357)
異常発生時間 -
プレミアム通常  動画ホスト smile-pso42
ファイルサイズ 73,384,002
MD5 6C23CDCA50B4E0B25D879F16FCC9F38E
一般回線
(?lo=1)
動画ホスト smile-cll49
ファイルサイズ プレミアム通常と同じ
MD5 プレミアム通常と同じ
エコノミー
(?eco=1) 
動画ホスト  
ファイルサイズ  
MD5  
タイトル(動画番号) 【ゆっくり実況】アリスいんナイトメア 第46夜(sm15487409)
異常発生時間 -
プレミアム通常  動画ホスト smile-pso61
ファイルサイズ 103,578,113
MD5 849938A4FAAEFF97268CBA40E7ED6DC1
一般回線
(?lo=1)
動画ホスト smile-cll64
ファイルサイズ プレミアム通常と同じ
MD5 プレミアム通常と同じ
エコノミー
(?eco=1) 
動画ホスト  
ファイルサイズ  
MD5  
タイトル(動画番号)  
異常発生時間 ()
プレミアム通常  動画ホスト smile-
ファイルサイズ  
MD5  
一般回線
(?lo=1)
動画ホスト smile-
ファイルサイズ  
MD5  
エコノミー
(?eco=1) 
動画ホスト  
ファイルサイズ  
MD5  

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2013年8月 2日 (金)

樋渡市長は武雄市図書館から子供を切り離すために新たに別館を建設するらしい

■2013/8/13 1:00 更新
  ●8/12にRKB Newsで放映された
      「3年後には、子供向けの絵本などに特化した別館を建設する方針」
    という報道について追記しました。

■2013/8/13 18:40 更新
  ●タイトルを
      「樋渡市長は文化会館大ホール跡地にキッズライブラリーを作るつもりらしい?」
    から
      「樋渡市長は武雄市図書館から子供を切り離すために別館を建設するらしい」
    に変更しました。
    保育園の畑が潰されてしまう可能性なども考えると
    今の段階で建設予定地を決め付けてしまうと問題がありそうなこと、
    動機や町づくり計画、財政面の話に注目して考えたほうが良いだろうという判断です。
 


2013/7/28に、松阪市で図書館シンポジウムがあり、樋渡市長がゲストとして呼ばれました。
松阪市の山中光茂市長と懇意にしているようで、その縁もあって呼ばれたようです。

  参考: 松阪市の図書館シンポに出ます : 武雄市長物語

講演の内容については、ツイッターでレポートして下さっている方がおられ、
こちらでまとめさせていただいております。

   20130728 松阪市での図書館シンポジウム(樋渡市長講演など) その1 - Togetter

   20130728 松阪市図書館シンポジウム(樋渡市長講演など) その2 - Togetter

 
ディスカッションで、蘭学館やTカードについて言われたことで不機嫌になり
簡単に声を荒立てたりするなど、色々とつっこみどころ満載なのですが、
まとめその2でレポートされているとおり、

   「内緒ですが、武雄市図書館横に新しい施設を構想中。
    これはまだ議会にも話してない。」

という発言があったようです。

この部分について、レポートして下さった方とは別の参加者の方から
情報を提供していただくことができましたので、詳細を公開いたします。
何よりもまず最初に武雄市民の方々が知るべきことだと考えておりますので。

武雄市図書館改装の時もそうでしたが、視察や講演会でだけ新しい情報を出しておきながら、
市民には一切説明せず意見も聞かないという樋渡市長や武雄市役所の姿勢は、異常だと考えています。

 
まず、7/28松阪講演での樋渡市長の発言の詳細を示しておきます。

これが、実はCCCの持つ企画力なんです。

だから、僕はね、どこでもかしこもね、
あのCCCと組めとかって言うつもりはないんです。ないんです。
ただし、誤解なきように言うと、今ね、アベノミクスって
民間と組むことがいいとかって言ってるじゃないですか。民間と。
あれ嘘です。

やっぱりね、行政もピンキリがあるのと一緒です。
松阪市と武雄市はピンです。

(会場笑い)

なんで笑ってるの(笑)

ね、だからピンキリがあるのと一緒で、
キリはいけませんよ、どこも。
どこも一緒で、民間にもピンキリがあります。

で、CCCと組んだのは、この、あの空間創出能力、企画力、実現力です。
だから僕らは組んでよかったと思ってるし、

これ、まだ内緒ですよ、皆さん。

今度この横に、キッズミュージアムを建てます。キッズミュージアムを。
もっとここよりも居心地のいい空間を。

ここは改装なんで所詮。
13年目の図書館の改装なんで。

今度、本当の意味のキッズミュージアムを、
あ、キッズ・・・あ、キッズライブラリーだ、ごめんなさい。
キッズライブラリーを作ろうと思ってるんですね。
今、大人も子供も、ゴチャゴチャになってるんですよ。

だから全体の、満足度が、やや落ちてきてるんで、
えー、キッズライブラリーを、この、こっからね。
えっと、100メートルくらいのとこに作ろう、ということを今思っていて、
まだ議会には言ってません。これから言います。

で、作って、そこで、ここに人がいっぱい集まってきてるんで
更にその横にこう作る。

敷地、いま、あの~、あ、ホールがあってそれは凄い老朽化してるんで
ここは駐車場にするのと同時にもったいないんで、
ここに、ここのアネックス、を作ろうと。

で、この奥には、この奥には、ええと、読み聞かせのスペースとか、
クッキングスペース作ろうと思ってるんです。

というふうにして、
ここの図書館に一日、今平均でも2000人ぐらい来てるんですね。
多いときは7000人きます。7000人。
なんで、そこだけ来てもらうのはもったいないんで、
それが更にこう巡回するように。そういう意味ではね、ディズニーランドに近い。
ディズニーランドに人が一杯やって来て、ディズニーシーが出来たじゃないですか。
しかもあそこ今、3世代が多いじゃないですか。
図書館こそ、ディズニーランドをやっぱ越すんですね。
ここはいま、3世代、山のように来てます。
で、今夏休みなんで小学生が大挙して来ます。
で、スターバックスに、えー、自分の席みたいに陣取る小学校4年生がいます。
ドリップ下さいと言われます。困ったもんです。

あー、ですので、そういう居場所があるっていうのはいいんですけど、
先程言ったように、僕は元々もう少しちょっと上の世代のものを作って、
それと、あの想定、あ~、前年同月比で5倍くらいもう来てるんで、
4倍から5倍くらいきてるんで、さっきも言ったように、
もう少しこう回遊、回遊する、回遊するように仕掛けていこうという風に思っています。

 
 
ここからは、この発言を踏まえた私個人の意見となります。
発言内容には解釈の余地があるものも含まれておりますし、
慎重に調べて検討した上で書いておりますが、勘違いもあるかもしれません。
おかしな点がございましたら、ご指摘いただければ幸いです。

発言のポイントを端的にまとめると、以下のようになると考えています。

   1.現在の武雄市図書館は大人も子供もゴチャゴチャになっているため、
     全体の満足度がやや落ちてきている。

   2.だから100メートルくらい離れた所に、
     キッズライブラリーを作ろうと思っている。

   3.近くにホールがあって、それは凄く老朽化しているので、
     そこを駐車場にするのと同時に、もったいないので
     アネックス(別館)を作ろうと考えている。

   4.読み聞かせのスペースや、クッキングスペースを作ろうと思っている。

 
3にある「老朽化したホール」というのは、おそらく武雄市図書館の北西にある
文化会館(中央公民館)の大ホールのことを指しているものと思われます。

大きな地図で見る

 
この文化会館の大ホールについては、6月議会(6/12)において、

   「老朽化した市文化会館大ホールと白岩体育館を解体した上で、
    体育館と文化ホールの機能を融合した新しい多目的施設を建設する」

という方針発表がされています。

   参考: 武雄市、多目的施設建設へ/佐賀新聞ニュース

新施設の建設場所は未定ですが、おそらく文化会館とは別の場所になるので、
大ホールを解体した上で、その跡地に「駐車場」と「キッズライブラリー」を
作ろうとしているのではないかと思われます。
なお、記事にあるとおり、多目的施設の完成は3~4年後とされているようです。
大ホールの解体がいつになるかはわかりませんし、
キッズライブラリーの建設がいつ頃になるのかは、要確認です。

ただ、図書館から文化会館までは直線距離でも250mほどありますので、
「100mくらいのところに作る」という樋渡市長の発言とは齟齬があります。
図書館から100mくらいというと、これくらいの円内になるようです。

単に樋渡市長の距離感がおかしかっただけかもしれませんが、
文化会館以外の場所がターゲットになっている可能性も考えて
警戒しておいたほうが良いのかもしれません。
南西には武雄区公民館というのもありますね・・・。

 
■キッズライブラリー建設だけでなく、増設も考えているのかもしれない?

樋渡市長は、7/29に佐賀新聞の取材に答え、

   「拡張や別館建設も考える」

とコメントしています。

   参考: 武雄市図書館アンケート 8割強が満足/佐賀新聞ニュース

ここで少し気になるのは、「別館建設」と同時に挙げられている「拡張」です。
上記の7/28の松阪市講演での発言も、読み方によっては、
キッズライブラリー(別館)建設とは別に、武雄市図書館への増設を行うようにも読めます。
(「更にその横にこう作る。」のあたり。)

また、樋渡市長は7/1に代官山蔦谷書店で講演イベントを行っています
この講演イベントの様子は以下でまとめられていますが、
この中で、樋渡市長は以下のように発言していたようです。

   樋渡啓祐・武雄市長トークイベント@代官山蔦屋書店 2013.7.1 - Togetter

 
「隣の畑を買収して拡張することを考えている」とありますね。
確かに武雄市図書館近くには畑もあるようです。
近くにある「小鳩の家保育園」の子供達が農業体験をする「元気野菜畑」などもあるようですが、
これらの畑は大丈夫なのでしょうか。

   参考記事等:

      次世代の『自然観』を育てる : ばってんがサイト / 佐賀新聞

      「巣立ち行く、19人の君たちへ」 いつか読んでほしいメッセージ : ばってんがサイト / 佐賀新聞

      保育園の畑のお世話|みんなを幸せにする農家民宿を作りたい!百姓寅さんのブログ

      「子どもたちの元気野菜畑」の看板(夜間の写真なので少々見づらいですが右下にあります。)

小鳩の家保育園の「元気野菜畑」から武雄市図書館を望む
井上一夫氏のばってんがサイト寄稿記事より引用)

 

小鳩の家保育園の「元気野菜畑」の看板と武雄市図書館
ツイッターでご提供いただいたもの)

 
上に示した井上一夫氏のばってんがサイト寄稿記事などを見ても、
地域や子供達のことをよく考えた、大変素晴らしい取り組みであることがわかります。
買収を考えている畑というのがここのことかどうかはわかりませんが、
仮にここだとしたら、他に「保育園から歩いて数分」という好立地の代替地や、
世話をして下さる農家の方は見つかるのでしょうか。
貴重な取り組みが取りやめになってしまわないよう、慎重に考えていくべきだと思います。

畑の買収という話を、どこまで本気で考えているのかはわかりませんが、
そういう話もあるということは、武雄市民の皆様も知っておいたほうが良いと思います。

 
■キッズライブラリー建設の動機はこうではないだろうか?

  キッズライブラリーを作るという話自体は、それだけ見れば悪い話ではありません。
  特に、武雄市図書館では、改装前には存在していた読み聞かせ部屋や、
  子供専用トイレが改装によって無くされておりますし、
  なぜか絵本が子供の手が届かない書架の高い部分にディスプレイされたりしていますので、
  そういった部分の改善につながるのではないかという見方もできます。

     参考: 喪くしたものは・・・図書館児童サービスの視点から(訂正有) : みどりの緑陰日記

  ただ、キッズライブラリー建設の動機については、個人的に大きな疑問(疑惑)があります。

  まず、樋渡市長は2012/11/21の図書館総合展において、

     「高齢者層がいかにお金を使ってくれるかということを主眼におく」

  と発言していました。また、上に挙げた7/28松阪講演での発言にも、

     「先程言ったように、僕は元々もう少しちょっと上の世代のものを作って、」

  という発言が含まれていますね。流れを見ると、
  発言の途中で慌てて別の話に切り替えた感じも受けます。

  そして樋渡市長は、

     「万人に受けようと思ったらつまらない図書館しかできない」

     「自分が行きたいと思える図書館を作った」

  と言っているわけです。今回の松阪講演でも、同様のことを述べています。
  この考えは恐ろしいほど徹底しており、テレビ番組のインタビューで、

     「この図書館が嫌だったら、
      もう、他所の図書館行きゃあいいんですよ。
      いやほんとに。」

  と言い放っているほどです。

  これって、公共図書館のありかたとしてはどうなんでしょうね。
  首長が市民の意見を一切聞かずに自分の感性だけで図書館を改装し、
  「ここが嫌なら他に行け」とのたまう。
  議会を通したとはいえ、こういうのは事実上の独裁と言うんじゃないかな。
  市議会の中継動画や議事録も見ていますが、あまりにも異様ですよ。

  なお、この「嫌なら他所に行け」の発言については、以下の記事で紹介されており、
  該当発言部分の動画もあります。

     サーバ管理者日誌 シリーズ武雄市TSUTAYA図書館(22) - 武雄市図書館について頂いたメールへの返信

       ※「嫌なら他所に行け」の動画に直接飛ぶ場合はこちら

 
  樋渡市長は、今回の松阪講演で、キッズライブラリー建設の動機を

     「大人も子供もゴチャゴチャになっているので
      全体の満足度がやや落ちてきている。」

  と述べていますが、おそらくこれは樋渡市長が勝手にでっち上げた考えでしょう。

  樋渡市長が作りたかったのは、

     「代官山蔦谷書店のように、大人がゆったりとくつろげるオシャレで落ち着いた空間」

     「高齢者がお金を使ってくれる価値のある空間」

  だったわけです。
  しかし、現在の武雄市図書館は、スターバックスのすぐ奥が子供スペースになっており、
  樋渡市長自身も言っているとおり、小学生が大挙して押しかけたりもするわけです。
  また、現在でもそれなりに混雑が続いているようですから、
  「ゆったりとくつろげるオシャレで落ち着いた空間」になる時間は限られているでしょう。

  要するに、今の武雄市図書館は、樋渡市長にとって

     「自分が行きたくなる空間ではなくなってきている」

  のではないでしょうか。
  少なくとも、当初思い描いていたものとは食い違いがあるのだと思います。

  そういう思いが強くなったことと、子供スペースの改悪に関する批判があることなども踏まえ、
  「キッズライブラリーを作る」という考えが出てきたのではないかと推測しています。

  あとはCCC社にも何か思惑があるのかもしれませんね。

  形としては「現在の武雄市図書館から子供を追い出す」という表現もできるのですよね。
  キッズライブラリーというのが、具体的にどういうものになるのかはわかりませんが、
  人が武雄市図書館から回遊するような施設になりえるとはあまり思えないような・・・。

  自分も本を読みながら子育てをしたい親などにとっては、
  館が分かれることで不便になる面もあるでしょうし、難しいところです。
  全ての要望を満たすわけにはいかないというのはその通りなのでしょうが、
  「市民、特に子育てをする親がどういう施設を望むのか」という声は、
  大事に聞いて検討していかなければならないのではないかと思います。

 

■なんで改装開館からわずか4ヶ月で「別館建設」などという話が出てくるのか。

  上で述べたとおり、キッズライブラリーを作るという話自体は、
  必ずしも悪いことではなく、良い話だとも言えるかもしれません。

  しかしながら、こういうことは、もっとじっくりと町づくりを考え、
  計画的に進めていくべきことではないでしょうか?

  上でも述べたとおり、改装前の武雄市図書館は、開館からわずか12年しか経っていない
  まだ新しく綺麗な図書館であり、改装を急ぐ必要などありませんでした。
  樋渡市長は「あのタイミングでないとCCC社は来てくれなかった」などと言っていますが、
  そのCCC社でさえ、

     「4月開館というのは、2013年4月のこととは思わず、
      2014年4月のことだろうと思っていた。」

  とのことです。(樋渡市長の7/28松阪講演での発言より。)
  2012年5月に合意発表し、2012年11月から改装を始め、
  2013年4月に改装開館というのは、それだけ異様な、拙速な進め方なのです。

  また、武雄市図書館に関する情報開示請求は、複数の方が武雄市役所から
  条例違反となる処理放置をされており、出てきてもおかしな内容が出されていたり、
  後付けで処理されている内容(3月の内覧会など)もあるようです。
  色々と実際の処理が追いつかないまま開館を迎えたということがよくわかります。

  わざわざ大金をかけて改装を行ったにも関わらず、計画が拙速すぎて検討不足だったため、
  更にコストをかけて現在の図書館の構成を変え別館を建てるなどという、
  なんというか行き当たりばったりの泥縄な進め方になってしまっているわけです。

  樋渡市長は

     「とりあえずやってみて、後から修正していけば良い」

  などと言っていますが、修正にはコストもかかります。
  まともな検討を行わずに計画を進めたせいで、結局は必要以上のコストがかかることになり、
  計画自体がぽしゃったり、修正しきれず騙し騙しでやるしかなくなったというのは、
  民間でもよくある失敗例でしょう。
  樋渡市長らには、そういった危機感が足り無すぎる、いやむしろ全く無いのではないかとすら思えます。

  また、武雄市では、上で述べた

     「文化ホールと体育館を統合した多目的施設」

  だけでなく、

     「老朽化し耐震性を満たしていない市庁舎の新築」

       (耐震工事をするという案もあったが多分消えた。
        樋渡市長は窓口を廃止してアップルストアのようにしたいとか言ってる。
        潰された蘭学館も、新しい市庁舎内に作られるとされている。)

  といった事業も検討が進められています。

  武雄市は2006/3/1に隣接する北方町・山内町と合併しており、
  合併特例債を使えるのですね。(合併特例債については後述)
  武雄市図書館の改装も、2.75億円が合併特例債で賄われており、
  交付税措置によって、国が約2億円を出す形になっています。

  しかし、いくら合併特例債を使えるといっても、市の負担(市民負担)は発生しますし、
  多目的施設や市庁舎の建設で使われる金額は、図書館改装をはるかに超える金額になります。
  キッズライブラリーがどの程度の規模になるのかは不明ですが、
  とにかく、どれも一度作ったら長期的に武雄市民らが使っていく施設です。
  個々の施設の検討も含め、ここで全体的な武雄市の町づくり方針を誤ってしまえば、
  取り返しのつかない事態になりかねません。

  樋渡市長は、町づくりもトップダウンで強引に行い、

     「嫌なら他所の自治体に行けばいいんですよ」

  と言うのでしょうか。
  失敗したら、

     「大事なのは修正力」

  と言い、貴重な税金を湯水のように使い続けるのでしょうか。

  そうならないためにも、市民がしっかりと市政を監視し、
  しっかりと声を上げ、積極的に市政に参加していかないとまずいと考えています。

 
■キッズライブラリーもCCC社が手がけるのだろうか?

  7/28松阪講演での発言の流れを見ると、CCC社の企画力等について話し、
  その流れのまま、キッズライブラリー建設の話に入っています。
  考えすぎかもしれませんが、キッズライブラリーも、図書館と同様にまたCCC社ありきで
  市民の意見を全く聞かない、上から押しつけの計画になってしまうのでしょうか。

  「文化ホールと体育館を統合した多目的施設」も「市庁舎」もそうですが、
  市民から意見を聞く場を設けないまま、ある日突然イメージ図だの
  提携合意企業だのが発表され、なし崩しに随意契約されてしまうのではないか。
  樋渡市長の市政には、そういう怖さがあります。
  市政を私物化し、競争原理を排除して選択しを減らしてしまうことは、
  良い結果をもたらさないと思うのですが。

 
■真に受けるべきか、受けぬべきか

  ここまで書いておいてなんですが、キッズライブラリーについては、
  実際にどこまで具体的に検討されているのかはわかりません。
  もしかすると、単に「なんとなく考えているだけ」というレベルなのかもしれません。
  樋渡市長は、自分が講演やジャーナリストのインタビューでぶち上げた

     「100億円のベンチャーキャピタル(ファンド)」

  という施策案について、後日それについて質問した方に対して

     「あはは、真に受けてる」

  と言い放った人物です。

  意図的に「嘘・大袈裟・紛らわしい」の発言を行う人物でもありますので、
  発言を鵜呑みにしてしまうと、馬鹿を見るのはこちらです。

  しかし、だからと言って放置しておくと、武雄市図書館の改装の時のように、
  内密で事を進められた上で突然の発表が行われ、口先だけで色々とうやむやにしながら
  市民がまともに参加する機会もなく、なし崩しに計画が進められてしまう怖さがあります。

  上で書いたように、これらの話は武雄市の町づくりの根幹に関わるものであり、
  それを樋渡市長や取り巻き議員、関係業者らの「感性」だけで進められてしまっては、
  取り返しのつかない事態になりかねません。

  過程を明らかにするよう積極的に働きかけ、おかしな方向に進まないよう、
  市民の手によるしっかりした監視と、計画参加が必要だと考えています。
  これは、武雄市民の皆様にお願いするしかありません。
  「押し付けられた計画」を受け入れることが本当に良いことなのかどうか。
  それが本当に武雄市のためになるのか。
  よく考えた上で動いてみていただければ幸いです。

 
■【重要】武雄市では、8/6までパブリックコメントを募集しています。

  武雄市では、7/23~8/6までの間、

     「新市建設計画の変更に関するパブリックコメント」

  を募集しています。

     新市建設計画の変更に関するパブリックコメントを実施します - 市役所からのお知らせ

  このページにある、「新市建設計画変更に係る新旧対照表[PDF]」を見ると、

     ●計画の期間の変更

         合併後10年間の計画とします。
                 ↓
         合併後15年間の計画とします。

     ●歳入に算入される合併特例債の上限額の制限の撤廃

         上限額(173億円)の2分の1(86.5億円)を算入
                 ↓
         上限額(173億円)を算入

  などの変更がされているようです。
  よくわかりませんが、合併特例債をフルに使うつもりなのでしょうか。

  合併特例債とは、ものすごく大雑把に言うと、

     「施設の建設とかで使った金額の7割を国が出してくれるよ」

  というものです。
  私もいまいち理解できてませんので、詳細はきちんと調べて下さいね。

  これだけ聞くと「やったぜラッキー」と思われるかもしれませんが、
  3割は市の負担になるわけですので、使いすぎれば当然市の財政は悪化します。
  合併特例債があるからといって、バンバン使ってしまうのは禁物なわけですね。
  財政の健全さを維持できるよう、計画的に利用する必要があります。

  今回のキッズライブラリー建設に合併特例債が使われるのかどうかはなんとも言えませんが、
  安易な施設建設が行われないよう、しっかり見ていく必要があると思います。

  合併特例債の上限額の制限の撤廃を行った理由はよくわかりませんが、
  市民の方は今のうちから危機感をもって、
  コメントを寄せておいたほうが良いのではないかと思います。

  なお、パブリックコメントのページには新旧対照表と歳入資料くらいしかなく、
  新市建設計画の資料そのものへのリンクが存在しないのですが、
  新市建設計画の旧資料は、こちらのページに置かれているようです。

     武雄市・山内町・北方町合併協議会

  武雄市民の方々は、これらも読んだ上で、コメントを寄せてみてはいかがでしょうか。
  もうあまり時間もありませんが、施設建設ラッシュを目前に控えている状態ですので、
  この機を逃さず、真剣に考えてみることをお勧めいたします。

 
  
■武雄市図書館は高齢者が価値を感じてお金を使ってくれる施設になりえるのだろうか?

  これはおまけ的な文章ですが、個人的には、現在の武雄市図書館の
  あのような無理な内部構成では、

      「代官山蔦屋書店のように、高齢者がお金を使ってくれる価値のある空間」

  にはなりにくいだろうと思っています。

  元からそういうことを計算されて建築された建物であればともかく、
  武雄市図書館は、2000年10月に開館したばかりのまだ新しく綺麗だった図書館を、
  8億円(うち市税2.6億、国税2億)もかけて改装したものです。
  蘭学資料の常設展示館「蘭学館」を市民を騙す形でツタヤのレンタルコーナーにし、
  図書館の開架部分に従来比1.6倍もの高密度で本を押し込むために、
  不便で危険な最大高さ4.6mもある巨大書架を導入し、
  無理やりスターバックスと蔦屋書店(レンタル含む)を入れたものです。

  実際に行ったことはなく、先入観も入ってしまっているかもしれませんが、
  ストリートビューや各種レポート、資料などを見ながら色々と想像してみても、

     ●無理に色々押し込みすぎている。

     ●図書館としては危険な巨大書架などのせいで圧迫感が増している。
       スタバ周辺を除けば、まともな座席も比較的少ない。

     ●商業部分も、よく見れば中途半端な規模である。
       (地方にしてはそれなりに立派というレベルではある。)

     ●元々の建物の特徴もあって、空間が開放的過ぎる。

  というイメージになってしまい、「オシャレで落ち着いた空間」というイメージが
  あまり持てないのですよね。

     「Book&Cafeで、なんというかアクティブに本を読むのを好む層には受けるが、
      落ち着いて静かに本を読みたい層には受けにくいというか、
      なんというか開放的すぎて小部屋感が足りない?」

  と言えばいいのでしょうか。我ながらうまく表現できていませんが・・・。
  もちろんそういう空間に価値を感じる人もそれなりに多くいるとは思うのですが、
  「比較的高齢の人が価値を感じてくれるか?」というと疑問。そんな感じです。
  あの施設にお金を使う層は20代~50代くらいの人のような気がします。
  ただし、飽きずに使っていけるかどうかは課題だと思いますが。
  もちろん、あくまでも個人的な考えであり、武雄市民を始めとする皆様に
  実際にどのように受け止められているのかはわかりません。

 
※2013/8/13 1:00 追記
■「3年後には、子供向けの絵本などに特化した別館を建設する方針」という報道

  2013/8/12に、RKB Newsで以下の報道がありました。

     “TSUTAYA図書館”好調続く(動画あり)

        →記事の魚拓はこちら

        →記事内のYoutube動画はこちら

  例によって色々とデタラメな内容がそのまま報道されている情け無い報道ですが、
  その中で、

     「あまりの混雑で、サービスが低下する」として、
     3年後には、子供向けの絵本などに特化した別館を建設する方針です。

  というナレーションが入っていました。

  とりあえずキッズライブラリーの建設が報道でも取り上げられたことになりますが、
  市民の要望によるものではありませんし、議会への説明もされていません。
  このまま、また樋渡市長の押しつけで計画を進めてしまって良いのでしょうか?

  上で述べたとおり、町づくりや財政の面も含めて早い段階で市民の声を反映するためにも、
  議員への働きかけや市民同士の勉強会などを早急に行うべきではないかと思います。
  武雄市民の皆様の間で、情報共有を進めて下さいませ。

 
■最後に

  武雄市(主に樋渡市長)に関する様々な問題については、以下のサイトにまとめられています。

     佐賀県武雄市の問題について:takeoproblem

  中には些細に見える話もあるかとは思いますが、色々と見ていくと、
  行われていることのおかしさを実感していただけると思います。
  事実を直視せず、市側の発表やマスコミ報道などばかり見ていては、
  問題は見えませんし、改善もされないでしょう。
  1人でも多くの方に事実を知っていただきたいと考えています。

 

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2013年7月20日 (土)

武雄市図書館がアベノミクスの象徴だなんてありえないから。

 
7/12に武雄市で行なわれた安倍総理の街頭演説での発言から、

   「武雄市図書館はアベノミクスの象徴」

などというあまりにもデタラメな話が拡散されてしまいそうなので、
事実関係(一部は推測になりますが)などを、しっかり書いておこうと思います。

長くなるので最初に概要を書いておくと、

   武雄市の市政アドバイザーであったSIIIS社の杉山隆志氏が
   2013/4/23放送のニュースウォッチ9を見た感想として呟いた言葉が一人歩きし、
   回りまわって安倍首相が伝聞形で発言することになった。

ということになるのではないかと推測しています。

また、それも踏まえて、

   武雄市図書館の改装は、「アベノミクスの象徴」と言うにはあまりにも酷すぎる事業であり、
   上記の発言はアベノミクスの価値を自ら貶めるだけのどうしようもなく不適切な発言である

ということを示しておきたいと思います。

 
■「武雄市図書館はアベノミクスの象徴」などという話が出てきた経緯

最近になってこのような話が出てきたのは、7/12に自民党公認候補への応援演説のために
武雄市を訪れた安倍晋三首相が、街頭演説の中で以下のように発言したからです。
Youtubeの動画から、その発言を書き起こしてみました。
 

   (2013/7/12) 安倍晋三首相 武雄 街頭演説 - YouTube(冒頭0:30~)

   『ただいま、市長から直接ご紹介いただきました。
    私も全国回っておりますが、市長さん自ら司会をやってるのは、
    ここ武雄が初めてであります。
    さすが、自らなんでもやるアイデアマン。
    あの図書館も、ツタヤと組んで、新たな取り組み、
    アベノミクスの象徴とも言われています。
    さすがだなあ、と感心をさせていただいたような次第であります。』

 
関連するニュース記事や樋渡市長のブログやFacebook記事も挙げておきます。

   (2013/7/12) 総理、「武雄市図書館はアベノミクスの象徴だ、と言われている」と発言 : 武雄市長物語

   (2013/7/12) 樋渡市長Facebook

   (2013/7/13) 安倍首相、樋渡・武雄市長と蜜月アピール - MSN産経ニュース

 
上記のMSN産経ニュースによると、樋渡市長は自分の演説の中で、

   『図書館ができたのもアベノミクスのおかげ。』

などと発言したそうです。
リップサービスとはいえ、よくもまあ恥ずかしげもなくデタラメを言うものですね。

 
とりあえず樋渡市長のデタラメ発言の方から端的にツッコんでおくと、

   ○武雄市図書館・歴史資料館は2000年10月に新築開館したもの。

   ○まだ新しく綺麗だった図書館7.6億円(うち国税2億、市税2.6億)もかけて改装して
    指定管理者制度でCCC社(ツタヤの運営会社)に運営させるという話は、
    樋渡市長らの手により、

      2012年05月 市民らに何の事前説明もなく、突然代官山や佐賀県庁で
               CCC社との基本合意の記者会見を実施。
      2012年07月 臨時市議会でCCC社への委託を可決。
      2012年09月 市民アンケート終了数日後に、突然従来の説明の倍額の改装予算を提出し、
               結果的に市民を騙す形で可決。
               (そんな予算を知らされていなかった市民のアンケート結果が悪用された)
      2012年11月 改装工事開始。
      2012年12月 市民に事前説明もなく、突然ツタヤへの蘭学館明け渡しを発表し可決。
               (11/15の市民説明会では蘭学館は残すという趣旨の説明がなされていた。)

    という無茶苦茶な流れで進められてきたもの。
    なお、当時の政権は民主党の野田内閣。

   ○第二次安倍内閣が発足したのは2012年12月26日。

というのが事実です。
要するに、樋渡市長らがゴリ押ししただけなので、アベノミクスは全然関係ないですね。

 
さて、次に安倍首相の発言をよく見てみましょう。

   『アベノミクスの象徴とも言われています。

「言われています」とありますね。伝聞形です。
つまり、安倍首相がそう言っているわけではなく、誰かがそう言っていたわけです。
では、誰が「アベノミクスの象徴」などと言い始めたのでしょうか?

心当たりとしては、2013/4/23に放送されたNHKニュースウォッチ9があります。

   [ニュースウオッチ9]の番組概要ページ(2013/04/23) - TVトピック検索

   ニュースウオッチ9|2013/04/23(火)放送 | TVでた蔵

   “民間パワー”で活性化を - NHK 特集まるごと

 
書かれているとおり、この番組では「民間パワー」の例ということで、図書館の運営を
TSUTAYA(CCC社)に委託した武雄市図書館の例がちょこっと取り上げられました。

ちなみに、樋渡市長はこの番組に取り上げられることを以下のように表現しています。

   【お知らせ】今晩、NHKニュースウォッチ9に : 武雄市長物語(ブログ)(2013/04/23)
   今日(23日)21時から、ニュースウォッチ9の中で、
   「アベノミクス×武雄市図書館×武雄市長(私)」の趣旨の特集。全国放送です。

   樋渡市長Facebook(2013/04/23)
   今日もまた良いことが続く。今日(23日)21時からのNHKニュースウォッチ9に、
   【アベノミクス×武雄市図書館×私】の特集が出ます。全国放送。良かったら、ご覧くださいね。

 
本人は意気揚々と「アベノミクス」と「私(樋渡市長)」を入れてますが・・・

 
ということでしたから、結果的にとはいえ、随分と大袈裟な表現でしたね。
なお、ツイッターでのこの番組への反応は、togetterでまとめられています。

    NHKニュースウオッチ9“大手レンタルビデオ店 公共図書館を運営”の反応 - Togetter

 
そして、この反応の中に、つい最近(2013年5月頃?)まで
武雄市の市政アドバイザーを務めておられた

SIIIS社の代表取締役の杉山隆志氏
(@TakaFlight)のツイートがあります。

 
はい、「アベノミクス」「象徴」という言葉が出てきましたね。
おそらくですが、上記の杉山氏のツイートが、

    「武雄市図書館はアベノミクスの象徴」

というデタラメな言葉の由来ではないかと思います。
(ツイッターでも指摘した方がおられました。
 というか、私はその方の指摘を見て気づいて、この記事を書きました。)

SIIIS社の杉山氏は、武雄市のFacebook関連の業務を受注したり、
つい最近まで市政アドバイザーを務めておられたりと、かなり以前から深く武雄市に
関わっている方で、武雄市に移住もされておりますし、現在でも武雄市ICT教育推進協議会委員を務めたり、
FB良品という通販サイトの運営を受託したりしています。
プライベートでも樋渡市長の友人だそうで、バリバリの武雄市関係者(利害関係者)ですね。
市政アドバイザーとして、武雄市図書館の件についても色々アドバイスしていたようです。

まあそういうわけですので、杉山氏が番組を見て「アベノミクスの象徴」という捉え方をしたこと自体は、
当事者かつ樋渡市長の支持者としての視点からすれば、当然といえば当然だと思います。
もちろん私としては大いに異論がありますが、それは下で詳しく述べることとします。

で、上記の杉山氏のツイートは、樋渡市長もリツイートしていますので、
当然ながら、樋渡市長もアベノミクスの象徴云々という言葉を知っているわけです。
以下は、安倍首相が武雄市を訪れる1週間前の樋渡市長のFacebook記事からの抜粋です。

    樋渡市長Facebook(2013/7/5)
    公共空間に民間の力を大胆に入れるという意味からか、
    武雄市図書館は、アベノミクスの象徴の一つになっているらしい。
    来週、武雄市に当のご本人がお越しになるかも。

 
伝聞という形で、「アベノミクスの象徴」という言葉が一人歩きを始めました。
これは推測になりますが、安倍首相の来訪が決まった後、樋渡市長は何らかの機会に

    「武雄市図書館はアベノミクスの象徴とも言われているんですよ」

といった話を安倍首相にしていたのではないでしょうか。
あるいは後述する河野太郎議員が、以前の視察で樋渡市長らから聞いた話を
事前に安倍首相にしていたのかもしれません。
事実関係は確認しようがないので、あくまでも推測でしかありませんが。

何にせよ、

    「(武雄市図書館は)アベノミクスの象徴とも言われています

などという伝聞系の言葉は、安倍首相が誰かから話を聞いていなければ、
出てくるはずがありませんので、杉山氏の言葉が回りまわって
安倍首相に伝わって、街頭演説での発言につながったものと推測しています。

市政アドバイザーとして武雄市図書館構想にも大いに関わっていた
杉山氏が発した言葉を、安倍首相の口から言わせたというのは、
結果的に「うまくやったな」と評すればよいのですかね。
もちろん別の方がそう評していた可能性もありますが、確認しようがありません。

 
ただ、伝聞形とはいえ、安倍首相が

    「(武雄市図書館は)アベノミクスの象徴とも言われています

と発言したのは事実ですので、安倍首相もそう考えているか、
少なくとも否定はしていないということになりますね。
リップサービスのつもりなのでしょうが、その後には

    「さすがだなあ、と感心をさせていただいたような次第であります。」

という言葉も続いておりますし、前向きに受け止めていると考えられます。
非常に情けない話だと思いますが、実態を知らなければそんなものかもしれません。
アベノミクスの評価を自ら落としてしまう愚かな発言だと思いますが、それは下で説明します。

 
■武雄市図書館は「アベノミクスの象徴」にふさわしいのか?

さて、ここからが重要です。
果たして武雄市図書館は「アベノミクスの象徴」にふさわしいものなのでしょうか?
これまで当ブログでも散々書いてきていますが、簡単に武雄市図書館改装の実態を書いてみましょう。

   ●武雄市図書館は2000年10月に新築開館したばかりの、
     まだ新しく綺麗な図書館であり、改装の必要などまったくなかった。
     (一部雨漏りなどは起きていたそうだが、通常のメンテナンスレベルの話である。)

   ●樋渡市長がカンブリア宮殿というTV番組で代官山蔦谷書店を見てそれに惹かれ、
     独断的にCCC社(蔦屋書店の運営会社)への委託を推し進めた。
     (後で議会を通したからそれで良いという話ではない。
      説明責任を果たすどころか、市民を欺いて改悪していったのが問題。)

   ●代官山蔦屋書店っぽくするため、あるいはCCC社に来てもらうためだけに、
     合計7.6億円もの大金(別の図書館が建つほどの金額)をかけて
     改装工事を行った。(7.6億円の内訳は、国税2億・市税2.6億・CCC社3億

   ●武雄市の従来の図書館運営費用実質的に1.2億円程度だったが、
     平成25年度当初予算の図書館費(PDF)は1.5億円超となっている。
     つまり武雄市図書館・歴史資料館の運営費は削減されていないどころか、
     むしろ以前よりも増加している。(ただし延べ開館時間は増加している)

 

他にも色々と言いたいことはありますが、普通に考えて大雑把に言うと

    「樋渡市長の暴走による、ただの無駄遣い」

だと思うのですよね。
こんなものが、「アベノミクスの象徴」でいいんでしょうか?

無駄な改装に税金を湯水のように使って、コスト削減にもならないまま
民間企業に運営を委託する
のがアベノミクスだとでも言うのでしょうか?

近隣のレンタル店からは売り上げが1,2割落ちたという悲鳴も上がっています。
その店とは別に、武雄市内には以前から割と大きなTSUTAYA武雄店もあります。
武雄市図書館のすぐ隣にある「ゆめタウン」の中には書店やカフェもあります。
「かぶらない品揃えにする」などの口約束は完全に反故にされ
なんの遠慮もなく、新作ディスクや新刊本が置かれています。
このように、既に近隣にある業種の店舗を公共施設内に問答無用で誘致し、
地方都市の比較的少ない購買客を強奪する状況を作り出す
のがアベノミクスなのでしょうか?

コストが増加した分、開館時間も延び、現在のところ来館者も大幅に増えているといった、
ある意味では良い部分もあるでしょう。
(来館者と言っても多くは図書館ではなく、ツタヤやスターバックスの客のようですが。)
しかし、こんなデタラメな改装や運営が「アベノミクスの象徴」として持て囃されるようであれば、
その失速も近いと思います。非常に残念であり、失望せざるをえません。

 
 
■"象徴"発言が「安倍首相が言った」ということにされ喧伝されている様子

安倍首相が武雄市を訪れた7/12の夜。
武雄市文化会館で、首相の応援を受けた自民党候補の決起大会が行なわれました。
その時の樋渡市長の挨拶の様子を、武雄市民の方がFacebookにアップロードなさっておられます。

   自民党候補の決起大会における樋渡市長の挨拶(動画)

動画の2:00頃から、樋渡市長が安倍首相の発言に触れているので、
該当部分を書き出してみました。

   『そして武雄市図書館。
    河野先生おっしゃいました。
    今日の安倍先生も、あ、安倍総理もおっしゃいました。
    「アベノミクスの象徴だ」。
    これだけの多くのことができる。
    地方でもやれば出来るんです。
    それも皆さん達のおかげであり、
    これも自民党、公明党しか応援してくれませんでした。』

些細と言えば些細な表現の違いかもしれませんが、

   「安倍総理が、"アベノミクスの象徴とも言われています" と言った」

ではなく、

   「安倍総理が、"アベノミクスの象徴だ" と言った」

ということになっていますね。

おそらく、今後の樋渡市長の講演会や武雄市の行政視察などの場では、

   「安倍総理が武雄市図書館のことをアベノミクスの象徴だと言ってくれたんですよ」

という説明が繰り返されるのでしょうね。
仮に、元々は市政アドバイザーだった杉山氏の発言だったという推測が正しければ、
ある意味ただの自作自演のようなものだと思うのですが・・・。
実態を見据えず、そういうキーワードを使った説明を簡単に鵜呑みにして
何も考えず無批判に持て囃す方々が多いので、頭が痛いです。

 
更に、当日同行した河野太郎議員のツイート。

 
「アベノミクスの象徴として高く評価」とのことですが、街頭演説での発言をそうとらえたのか、
それとは関係なく、安倍首相がそう評価しているということなのか。
どちらにしても、上に書いたように、ろくでもない話だと思います。

本記事の本文はここまでとなります。
以下は、河野太郎議員やSIIIS社杉山隆志氏のツイートについて少し。
 
 
■おまけ: 武雄市図書館を高く評価している河野太郎議員

河野太郎議員は開館前の3/25に武雄市図書館を視察しているのですが、
それ以来、どうやら武雄市図書館のことを高く評価しているようで、
CCC社(TSUTAYA)の担当者に話を聞いたり、
地元の湘南に樋渡市長らを招いて講演を開こうとしたりしているようです。
色々と意見を送ったりもしましたが、特に反応は返ってきていません。
個人的に、河野太郎議員については割と好感を持っていたのですが、
武雄市図書館に関する姿勢については非常に残念に思っています。

以下、河野議員の主なツイートと、それについて送った意見などを挙げておきます。
他にも色々な方が意見を送っており、その一部も参考として引用させていただいております。
 

●3/25の視察以降のツイート

 
●7/12の安倍総理応援演説および候補者の武雄市決起集会当日のツイート

  ※「スタバのエリアではない席に座った図書館利用者にも注文を強要」については、
    以下のリンクが参考になります。

       武雄市図書館で苦情 スタバ席と共有席混同/佐賀新聞ニュース

       #武雄図書館 #武雄市図書館 の #スターバックス の話題を時系列で。 #takeolibrary - NAVER まとめ

 
 
■おまけ: 元・武雄市市政アドバイザー杉山氏の関連ツイート

 ●2013/4/23のNHKニュースウォッチ9についてのツイート

 
 ●2013/7/12の安倍総理の演説についてのツイート

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2013年7月 6日 (土)

武雄市図書館の問題について意見をまとめてみました

 
●2013/07/06 初版公開
   ※取り急ぎ書いたものなので、できれば手直ししていきたいと思っています。

●2013/7/9 14:20追記
  ○巨大書架についての説明に、蔵書の配置密度についての記述を追加。
 


 
武雄市図書館について、武雄市側の都合の良いデタラメな説明を鵜呑みにする方が非常に多いことを強く懸念しています。
特に、視察に行った議員らが、武雄市側から受けた説明を鵜呑みにして自分達の自治体に流布しているのをよく見かけます。

FacebookにしてもFB良品にしても武雄市図書館にしても、樋渡市長らがやっていることはつくづくデタラメだらけなのですが、
とりあえず武雄市図書館について、ある程度情報をまとめ、私の意見を伝えておきたいと考えました。

武雄市図書館を視察に行っても「ただそこにあるもの」を見るだけでは実態はわかりません。
出来上がったものだけを見て評価するのも1つの方法ですが、どうしても表面的になってしまうでしょう。
デタラメな説明を鵜呑みにしていては正しい効果も計れません。
経緯や実態にも正しく目を向け、自分自身でしっかりと考えて地元に反映していかなければ、
その自治体を誤った方向に進めてしまうことになりかねません。
どうか、しっかりと検証していただくよう、お願いいたします。

昨年9月から武雄市問題を追いかけてきた個人としての意見でもありますが、
簡単にまとめようと思っても、かなり長くなってしまいました。
取り急ぎ書いたものですので、まだ色々抜けとか甘い部分もあると思います。
情報源を知りたいといった問い合わせや、各種コメントなどあれば遠慮なくどうぞ。

 
 
■武雄市図書館の問題について比較的簡単に書いてみた

  武雄市図書館は4月の改装オープンから既に20万人以上が訪れるなど、
  ある程度の成果が上がっているように見えておりますが、私は主に以下のような点から
  今回の改装を批判しており、長期的な効果についても疑問視しています。
 

    1.改装計画が樋渡市長およびCCC社から一方的に押し付けられ、市民を欺き、貶める形で進められたこと。

      ○議論の積み重ねどころか市民への事前告知すらなく突然大々的にCCC社との合意が記者発表された。
        図書館は教育委員会の管轄であり、樋渡市長にはCCC社と合意する権限もなかった。
        その後、後付けで市議会を通したとはいえ、最初から指定管理者制度導入とCCC社への委託が
        既成事実化されていたことは、民主主義的なやり方とは到底思え無い。

      ○挙げられている「9つの市民価値」も、CCC社にとっての商業価値がほとんどであり、
        デメリットすらも美化して「市民価値」とした、あまりにも異様な「価値」となっている。

      ○市民アンケート終了数日後に、突然改装費を従来の説明から倍増させた予算案を提出し可決。
        アンケートに答えた市民はそのような倍増予算を知らなかったにも関わらず、
        その勝手な倍増予算を通すために市民アンケートの「7割が期待」という結果が利用された。
        これほどの予算がかかると事前に説明されていれば賛否も変わっていたのではないか。
       (市議会等では2~2.5億円と説明されていたが、実際には4.5億円の予算が提出された。)

      ○9月市議会で提案を含む請願を出した市民団体とその代表である井上一夫を、
        樋渡市長と山口昌宏議員が理不尽に誹謗中傷。
        樋渡市長は12月末にも井上氏が佐賀新聞社サイトに寄稿した記事について
       佐賀新聞社に理不尽な抗議を行っている。
        また、山口昌宏議員は2013年3月市議会でも同団体に対し理不尽な暴言を吐いている。

      ○11/15説明会では残すと説明していた「蘭学館」を、12月市議会で突然ツタヤに明け渡した。(後述)

 
    2.改装計画を進めるにあたり、市民への説明責任がまったく果たされなかったこと。

      ○2012年6月市議会の時点でネットに市民向けの説明ページを作ると表明されていたが、結局作られなかった。
       武雄市の公式HPやFacebookでのお知らせは「スターバックスが入ることになった」程度であり、
       図書館改装についてまともに説明するようなお知らせは全くされていない。
       市民は新聞発表などで知るしかなかったが、それですらまともな情報を知ることはできなかった。

      ○市民説明会は2012/5/20(130名)と2012/11/15(わずか23名)の、たった2回だけしか行われなかった。
       11/15説明会は、何故か祭り週間開始の前日という忙しくて参加しづらい日程で開催された上、
       市民への告知も新聞でわずかになされただけでネットでの告知はなされなかった。(告知を求めても無視された)
       樋渡市長は非公式に何度か説明会をやったと主張しているが、確認しようもない。

      ○上にも書いており、詳しくは後述するが、蘭学館の明け渡しについても、
        市民には途中まで「残す」と説明しておきながら、ギリギリになって
       その説明を相談もなく覆し、強引に明け渡した。

 
    3.2000年10月に出来たばかりの、まだ新しく綺麗だった図書館を、
       合計4.5億円もの多額の税金をかけて改装したこと。

       ※図書館を新築したと勘違いしている人も多いようだが、武雄市図書館は2000年10月に新築開館したもの。
        今回の改装は、建物の内部を大幅に改装しただけである。
        まだ12年しか経っておらず、新しく綺麗で素晴らしい図書館だったのだが、
        それにも関わらず4.5億円もの税金をかけて内部を改装したのである。
        樋渡市長がカンブリア宮殿で見た「代官山蔦屋っぽいもの」を求めるためだけに。

       ※改装前の武雄市図書館・歴史資料館の姿については以下のまとめを参照。

           ”図書館・歴史資料館がオープン!” #takeolibrary - NAVER まとめ

           市民を欺き貶める樋渡市長を「改革派市長」などと呼ぶな - Togetter

       ※ちなみに、小布施町立図書館まちとしょテラソの建設費は3.5億円だそうである。

       ※この4.5億円の一部は2.75億円の合併特例債で賄われるので、
         その交付税措置70%分、つまり約2億円が国税負担となる。
         武雄市の負担金額は残りの2.5億円。
        武雄市の世帯数は約17500世帯なので、
        世帯あたりに換算すると、1世帯あたり約14300円の負担となる。

       ※CCC社もそれとは別に改装に3億円を投じたとされているので、
        税金とあわせると7.5億円が改装に費やされた。
        5年間の指定管理委託であるにも関わらず、民間企業がこれだけの金額を投資するのは異常。
        後述するが指定管理の委託費は大幅な赤字確定の金額であり、ツタヤなどの売上でカバーするしかない。
        CCC社はこの3億円を、どのように回収するつもりなのだろうか?
        武雄市図書館をロールモデルとして売り込もうという動きがあるが、
        3億円も注ぎ込むような投資が普通になされるはずもなく、
        武雄市図書館が「特殊なケース」であることを忘れるべきではない。

       ※7.5億円というと、年間運営費の6倍、つまり6年分に相当する。
        また、武雄市図書館の年間図書購入費は1300万円ほどなので、約58年分の図書購入費に相当する。

       ※まだ新しい武雄市図書館の改装に7.5億円をかけたということの異常性をわかっていただきたい。

 
    4.武雄市は「年間の運営費を1割削減」と発表しているが、実際には削減されていないこと。

       ※武雄市の図書館費は図書館と歴史資料館をあわせた金額となっている。
        なお歴史資料館部分はCCC社による指定管理ではなく武雄市の直営のままである。

       ※武雄市の図書館費は、H23年度までの数年間は実質約1.2億円前後だったのに対し、
         H25年度当初予算では1.5億円強となっている。
        CCC社への図書館の指定管理委託費1.1億円はその中に含まれている。

       ※H22年度とH23年度の決算では図書館費は1.4億円前後になっているが、
        MY図書館という電子図書館計画(失敗しているし成功の見込みもない)のために
        導入費用や翌年度繰越金が発生したためであり、
        それを除いて考えれば実質的な年間の図書館運営費は1.2億円前後となる。

       ※H24年度の図書館費は休館日を前年より減らしたことで1.45億円を予定していたそうだが、
        11月~3月の5ヶ月館もの間、改装工事で休館していたこともあり、参考にならない。

       ※開館時間数が増えたのだから、運営費が高くなるのは当然でもあるのだが、
        何故「削減」とデタラメな主張を続けるのか理解できない。
        後述するが、1.1億円という委託金額も、大幅に金額が不足した異常な内容である。

 
    5.「蘭学館」を市民に相談もなくツタヤのレンタルコーナーとして明け渡したこと。

      ○「武雄市図書館」は、正式には「武雄市図書館・歴史資料館」。
        武雄市の貴重な蘭学資料と、図書館の司書や郷土資料とを連動させる狙いのあった複合施設である。

      ○「蘭学館」とは、武雄市の貴重な蘭学資料を常設展示する施設として建設された建物。
        武雄市図書館の正面入り口から見て左にある、楕円形の部分がそれにあたる。
        外壁にはオランダから取り寄せたタイルが使われているとのこと。
        2013年4月の改装開館以降はツタヤのCD/DVD/BDレンタルコーナーにされてしまっている。

      ○樋渡市長は2012年5月の発表当初から蘭学館(貴重な武雄の蘭学資料の常設展示館)を
        明け渡すことをほのめかしていた。
        また、2012年7月に武雄市を訪れた那須町長に対し、「蘭学館は取り壊し、CDなどの視聴覚室にする」と説明していた。
        しかしその後、9月市議会や11/15の市民説明会では蘭学館は残すと説明していた。
        それが12月市議会で突然覆され、ツタヤのレンタルコーナーとして明け渡すことになった。
        議員や市民への事前説明などは一切なく、青天の霹靂だった。

         ※12/10市議会での谷口議員(反対派)の質問さえ「蘭学館については現時点でお答えできない」としておきながら、
          翌日の12/11の吉川里己議員(市長の友人)の一般質問で
          突然蘭学館の明け渡しを発表するという、徹底した隠蔽工作でした。

      ○蘭学館は、多くがレプリカなどの固定展示であり、市民にとってはあまり変わり映えがしないため、
        観光客などを除けば訪れる人が少ないという状況は確かにあったようである。
        しかしながら、その改善方法はいくらでも議論の余地があったはずであるし、
        また市民も交えて議論しなくてはならない部分であっただろう。
        また、改装に4.5億円をかけたことも考えると、蘭学館の改善費用など微々たるものだろう。
        複合施設のメリットを活かし、よりよい展示を検討していくべきだったと考える。
        樋渡市長はそういった議論を一切行わず、問答無用でツタヤに明け渡してしまった。

      ○樋渡市長は「建設予定の新市庁舎に新蘭学館を作る」としている。
       だが建設はまだ計画段階であり、完成は早くても数年後。
       他の様々な課題についても具体的な話は一切されておらず、
       「ツタヤに明け渡したいがための、ただの先延ばしの逃げ」であることは明らかである。

        ※歴史資料は武雄市図書館・歴史資料館にある収蔵庫に設置されているが、
         新市庁舎には収蔵庫も作ることになるのか。

        ※新市庁舎に新蘭学館を置く場合、休日の運営などはどうするのか。
         武雄市の貴重な蘭学資料は観光資産の1つでもあり、平日のみの公開にするのは惜しい。

        ※新市庁舎に新蘭学館を作る場合、図書館とは別に管理運営のための職員が必要になる。
         平日だけなら市職員が対応すればよいが、休日運営はどうするのか。

        ※図書館と歴史資料館(蘭学館)とが切り離されてしまった場合、
         図書館の司書や郷土資料との連携がしにくくなるというデメリットもあるが、
         それについてどう考えているのか。
         これは歴史研究家などにとっては、大きなデメリットである。

        ※明け渡しにおいて示された主な理由は「訪れる人が少ない」というものだが、
         新市庁舎に移しただけで、人が来るようになるとでも思っているのだろうか。
         率直に言って歴史資料というのは地味なものでもあり、
         容器を変えただけで人が集まってくるはずもない。
         活用を考えることも大事だが、地元文化継承の面などから、
         地道な収集・保存・研究を行っていくことも大事な役割である。

        ※これらの点は樋渡市長のブログでもコメントしたが、まともに取り合われることはなかった。

        ※蘭学館が明け渡されてしまったことで、蘭学資料は収蔵庫に押し込められてしまい、
         企画展が催されない限り市民や観光客の目に触れる機会は無くなってしまった。
         文化的に大きな後退であると考える。

 
    6.武雄市とCCC社の1.1億円の指定管理契約は、事業計画書を見る限り

         「従来は歴史資料館も含め年間1.2億円で運営していたが、
          図書館だけでいいので下記の条件で1.1億円でやれ。」

         「従来の図書館は1日8~9時間290~331日開館だったが、
          それを1日12時間365日開館にしろ。」

         「従来の図書館スタッフは19人だが、委託では人件費は11人分しか出さない。」

       という、無理のある歪んだ契約になっていること。

       ○開館時間が大幅に増えたのに、人件費が大幅に削られている。
         委託費で受け止められなかった司書らはCCC社が蔦屋書店の店員として雇い入れており、
         蔦屋書店やスターバックスで利益を上げないと採算がとれないとCCC社が明言している。。
         つまり蔦屋書店やスターバックスで利益が上がらなければ、図書館運営そのものが成り立たないということになる。

       ○このような歪んだ契約は長期的に見て、サービスの低下や人員削減など、
         何らかの問題を引き起こしやすいと考えられる。

 
    7.既存の建物の広さ(狭さ)や、吹き抜けのホール型という構造的な特徴を考えると、
       商業部分を入れるのは明らかに無理があり、実際に無理が生じていること。
       (内容は後述)

 
    8.今回の改装は、多くのものを犠牲にした上で無理やり蔦屋書店とスターバックスを入れただけであり、
       トータルで見て「図書館や公共施設の価値」を上げたとは到底思えないこと。

 
    9.商業部分を表に出しすぎているうえ、図書館部分と明確な区分がなされていないこと。

      ○スタッフも図書館と蔦屋書店の両方の仕事をしており、指定管理の委託費の面でも、
        商業部分とどうやって分離して処理するのか不明確。

 
   10.武雄市がCCC社の営業に異様に便宜を図っていること。

      ○蔦屋書店の店名として「武雄市図書館」(最後に「店」がつかない)を名乗らせていること。
        レンタル1本無料のクーポンを「武雄市図書館」の名前で発行したりもしている。

      ○図書館の閲覧席を明確に案内せず、スターバックスの席であるかのようにしていること。
       (スターバックス周辺の黒い席50席だけがスターバックスの席であり、
        白い席16席や屋外テラス36席は図書館の席なのだが、
        まるでスターバックスの席であるかのようになっている。
        図書館の席なのにスターバックスの商品を買わないと座れないかのような誤認を招く。)

      ○行政財産の目的外使用許可を出しているCCC社営業部分の賃料を2分の1に減免。

      ○樋渡市長がTカードを他の自治体業務にも広げていくと発言していること。
       (住民票の発行、マイナンバー、生活保護、医療情報など)

      ○武雄市図書館で行われる講演会などのイベントは図書館がその委託費で行っているわけではなく、
        蔦屋書店が行っている模様であり、書籍の販売キャンペーンなどとも連動されているが、
       講演で使用されるメディアホールの使用料がどうなっているかなどについて、
        武雄市役所は回答を避けている。

 
   11.従来の利用カードがそのまま使えるにも関わらず、批判を押し切ってTカードを導入していること。

      ○「図書館の自由に関する宣言」の理念に反し、図書館の利用情報を、よりにもよって
        個人情報を収集して利益を得ている企業であるCCC社に渡していること。

      ○あまり知られていないが、Tカードは加盟店などから顧客の購買情報や個人情報などを広く収集し
       それをマーケティングなどに利用して利益を得ている。
       利用者はポイントを得る代わりに、買った品物や年収、家族構成など様々な情報を収集されていることになる。
       (無論規約に同意した上での収集ではあるが、医薬品の購入情報など繊細な情報も収集されている。
        問い合わせなどを行っても扱いが不明確な点もあるため、影響が懸念されている。)

      ○武雄市図書館では「利用者がいつ図書館を利用したか」という利用日時の情報がCCC社に提供されている。
       些細なように感じる方も多いと思われるが、利用情報も立派な個人情報である。

      ○樋渡市長は「個人を特定しない形で提供している」と主張しているが、
       Tカード番号を渡す以上、個人を特定できるのは当たり前であり、論理が成立していない。
       個人情報提供ありきのゴリ押しであり、まともな議論になっていない。

      ○規約の変更によりCCC社に渡す情報が安易に拡大されるのではないかという危険性がある。
       (なぜか武雄市図書館のTカード規約には「条例に優先する」と書かれている。)

      ○樋渡市長が個人情報の取り扱いについて非常にルーズであり
       無思慮な利用を進めようとしているのは数々の事例から明らかである。

      ○樋渡市長がTカードを他の自治体業務にも広げたいと発言している。
       (住民票の発行、マイナンバー、生活保護、医療情報)

 
   12.異常な巨大書架による大事故への懸念

      ○導入されている書架は1階部で最大高さ4.6m、2階部で最大高さ4mもある異常なもの。

      ○高さ2.1m以上の部分には落下防止柵がつけられており、利用者は職員に頼んで
       本を取ってもらう必要がある。
       実質的な閉架であり、背表紙の文字すら視認できない高さである。

      ○清掃や本の出し入れといった日常作業においてすら大きな危険を伴い、
        当然ながら地震時の崩落被害なども心配されること。

      ○2.1m以上の部分には落下防止柵が導入されているとはいえ、本が倒れてしまえば
       その柵も役に立たないし、実際に高所で倒れてしまっている本も目撃されている。
       棚板を後ろに傾けているという工夫もされているというが、柵も含め地震時にどれだけ効果があるのか疑問である。

      ○特に2階の書架は前に幅1.5mほどの通路しかなく、最悪の場合、
       8m下の1階まで本などが落下する可能性がある。
       (取り出し作業などで手を滑らせただけで大事故につながりかねない。)

      ○このような巨大書架を導入せざるを得なかった原因は、
        広さの足りない図書館に無理にツタヤなどの商業部を入れ込んだことや、
        閉架書庫や事務室等を潰したことの代償としか思えない。

      ○開架に配置されている蔵書密度を考えてみるとよくわかる。

          改装前: 1140平米に9万冊 →1平米あたり79冊

          改装後: 1572平米に20万冊 →1平米あたり127冊

        単純計算ではあるが、開架部分の蔵書密度が、従来の1.6倍になっている。
        これだけの詰め込みをしなければならず、危険な巨大書架を導入する羽目になっている。

      ○一見すると膨大な本が並べられており、圧倒されるかもしれないが、
        その実態は上に述べたとおり、本を詰め込んだだけで実用性に乏しい危険なものである。

 
   13.事務室などのバックヤードを大幅に狭くしたことで作業に支障が出ている様子が見られること。

      ○レファレンスカウンターの散らかり具合

      ○書架の乱れ。
       (365日開館になったことでまとまった時間がとれず、書架整理が追いついていないという話も。)

 
   14.バリアフリーの面で、改装前よりも劣化していること。

      ○エレベーターホールに段差が出来た点。
       (床下配線のため、1階の床が10センチほど上がっている。
        エレベーターホールの片側がスロープになっているが利用しにくい。)

      ○元々1階だけに置かれていた本が2階部分にも置かれることになり、
       利用者が2階に上がる必要性が生じている点。
       (以前は2階は勉強用の席や会議室などがあった程度。
        やむをえないとはいえ、昇降が必要になったのは事実。)

      ○入り組んだ書架配置。

 
   15.子供コーナーの機能性が、改装前よりも劣化していること。

      ○改装前は現在スタバがあるあたりが子供コーナーになっていた。

      ○読み聞かせ部屋の廃止。
        改装前はスタバのあるあたりに、仕切られた読み聞かせ部屋があり、
        子供が読み聞かせに集中できるような環境になっていた。
        改装後の子供コーナーは1階スタバ奥の端の開けた場所のみとなり、
        読み聞かせもそこで行うようになっているため、
        子供が読み聞かせに集中しにくい上、読む側の演出なども難しくなった。

      ○子供用トイレの廃止。
        改装前はスタバのあるあたりに子供用トイレがあり、すぐに連れて行くことができた。
        改装後の子供コーナーは1階奥の端に追いやられてしまっており、
        1つしか無くなってしまったトイレから距離がかなり離れてしまったため、親子ともに大変。

      ○機能性とは別だが、ツタヤの子供向けの売り物が置かれている棚と、
        児童書の棚とが明確な区分もされず隣り合っている状況であり、
        子供にとっては売り物と図書館の本とが区別しづらくなってしまっている。
        こういった商業意識丸見えの配置は図書館として好ましくないのではないかと考える。

 
   16.蔦屋書店やスターバックスが入っただけの施設の長期的効果への疑問

      ○主にスターバックスの珍しさとオシャレなイメージや、
        巨大書架に本が詰め込まれた何となく圧倒される雰囲気(前述の通り冷静に見れば危険なだけ)が持て囃され
        観光がてらの来館者が増えているようだが、それが落ち着いてきて「そこにあって当たり前」となった場合、
        何らかの効果を上げることができるのか疑問であること。
        率直に言って、そこらにある商業施設とほとんど変わらないのではないか。

 
   17.市内の書店、カフェ、レンタル店の経営への影響が心配されること。

      ○武雄市には従来からそれなりに大きなツタヤ店舗がすぐ近所に存在している。

      ○武雄市図書館のすぐ隣にあるショッピングセンター「夢タウン」にも、
        書店やカフェが入っている。

      ○当然ながら、市内には他にもレンタル店、書店、カフェなどがある。

      ○限られた購買人口を奪い合っている状況。
        民間の競争原理ならともかく、行政が業者を引っ張ってきての民業圧迫。
        樋渡市長は、市議会で地元書店を「既得権益」呼ばわりしている。
        CCC社への委託の話が出るよりも前には、地元書店への配慮をアピールしていたのだが、
        CCC社への委託を推し進めることになった途端に手のひらを返し貶めた。

      ○既に地元の店舗からは売り上げが減ったという悲鳴も上がっている。

 
   18.武雄市や樋渡市長が、武雄市図書館を始めとする各種市政について、
       おかしな説明や数字を、自分達に都合のいいように多用していること。

      ○代表的なものが上で述べた「運営費1割削減」。実際には図書館費は削減などされていない。

      ○市議会や、視察に行った議員らに対しても、おかしな数字や説明を出していることがわかっている。
       そのデタラメな説明を鵜呑みにして、自分達の地元に流布しているマスコミや議員が多すぎる。

 
   19.開示請求をしてさえ、まともな資料が出てこないことへの不審

      ○説明が無い、あるいはおかしすぎるため、有志の数名が開示請求を行っているが、
       武雄市図書館に関する開示請求は、そのほぼ全てが条例違反となる処理遅延となっており、
       いざ開示されても、意図を曲解した資料やごく一部の資料だけということが多いこと。
       意図的に処理を遅延させているとしか思えない状況。
       武雄市役所は、きちんとした手続きを行った上で図書館の改装を進めたのだろうか。
       とてもそうは思えない。計画が拙速すぎてまともな処理がなされていないのではないだろうか。

 
   20.反対者を理不尽に貶めてばかりという、樋渡市長の最悪の本質への懸念

      ○樋渡市長は、2013/1/21の徳島ICT講演会において

           「なんで市民の声を聞かなきゃいけないんだ」

        と言い放っている。「嫌なら選挙で落とせ」を免罪符に使い、
        まともな説明責任すら果たさずに施策を進めている。

      ○今回の図書館問題でもそうだが、市民や現場との合意形成を進めていくのではなく、
        一方的な説明ばかりを押し通し、批判や意見をする者に対して暴言などの過剰な攻撃性を示し、
        市議会等でも議員や市民、あるいは邪魔になるものを理不尽に侮辱し貶めてばかりである。
        とても民主主義政治家の資格があるとは思えない。

      ○2012年9月市議会では、図書館計画について提案を含めた請願を出した、
        「武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会」と、その代表世話人の1人である
        井上一夫氏に対し、樋渡市長と山口昌宏議員が理不尽な罵倒を行っている。

      ○また、樋渡市長は2012年12月末に井上一夫氏が佐賀新聞のサイトに寄稿した
        ブログ記事について、佐賀新聞社に理不尽な抗議を行っている。
        井上一夫氏が示した懸念は妥当なものであり、樋渡市長の主張には具体性も正当性もなかった。

      ○武雄市の諸問題の元凶は、ほとんどがこの樋渡市長の最悪の本質に起因すると考えている。

 
   21.安易な施策の広がりへの懸念

      ○デタラメな説明を鵜呑みにして諸問題を検証しないまま武雄市図書館および樋渡市長の市政を
        「成功例」だとして持ち上げる動きが多く、そのような安易な姿勢は公共施設である図書館や
       民主主義を破壊する暴挙につながりやすく、腐敗が全国に広がる契機となってしまうことを強く懸念していること。

 
   ●補足情報1
      武雄市図書館の蔵書20万冊という数字は、以前から特に増えていません。
      改装前は19万冊ほど(うち開架9万冊)だったのを、
      改装後は閉架書庫を潰したため、その全てを開架に置いただけです。
      (前述したように書架上部などが実質的な閉架となっていますが。)

   ●補足情報2
      改装前の武雄市図書館では、現在のゆめタウン側入り口周辺が
      飲食コーナーになっており、水飲み場(ウォータークーラー)もありました。
      改装後はこの飲食コーナーが潰され、水のみ場も撤去されましたが、
      6月市議会で谷口議員らが追及したことで、今後水飲み場の設置が進められる予定です。
      しかしこのやりとりでも、樋渡市長は谷口議員に理不尽な侮辱をしていました。

 
 
  武雄市図書館を目当てに、多くの地方議員らが視察に訪れているようですが、
  それらの報告を見ると「来館者数の増加」「運営費削減」「指定管理による民間活用」という
  武雄市側の説明を鵜呑みにしてしまった、目先だけの短絡的な評価しか見られないものがほとんどです。
  地元議会で「武雄市図書館のように指定管理で~」と主張する姿も見られます。
  衰退しつつある地方自治について考えた時、何かをせねばならないと危機感を感じるのはわかるのですが、
  行政が果たす長期的な役割などを深く考えずに、短期的な成果ばかりを求めるといった
  安易な政治が広がっていってしまいそうで懸念しています。

     ※視察での説明内容がおかしいことについての実例を示している記事
         CCC社の視察説明スライドの数値等がおかしいのでコメントし、武雄市問題に関する思いも書いてみた

 
  大きな話の1つとして、多賀城市の例があります。
  移転する市立図書館について、一度はCCC社への指定管理委託を検討していると
  報道されましたが、その後公式見解としては具体的な話ではないと否定している模様です。
  武雄市のような「最初から委託ありきでの押し付け」がなされないよう注視していきたいと考えています。
  先日、多賀城市の市議にも意見を送ってみました。
  このテキストとは違った形で問題について述べています。
  もしよければご覧下さい。

      多賀城市議に送った意見

 
  武雄市の樋渡市長に関する様々な問題については、有志の手でまとめが作られています。
  問題が多すぎて、些細な点で騒ぎすぎていると感じられることもあるかもしれません。
  しかし、よく見てみればどこかで「おかしさ」を感じてもらえるはずです。
  自治体やその首長がここまでおかしな言動をとることは信じがたいとは思いますが、
  しっかりと事実を見据えて、ご自分の考えで検証してみてください。

      佐賀県武雄市の問題について:takeoproblem

 
  なお、当ブログ左上から、武雄市問題に関する記事一覧にアクセスすることができます。

      3.武雄市関連記事: さまよう金の髭

 

 

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2013年6月16日 (日)

CCC社の視察説明スライドの数値等がおかしいのでコメントし、武雄市問題に関する思いも書いてみた

武雄市図書館に視察に行った方が、ブログ記事を書いておられました。

  記事1.文章改修投稿:数値データで示さざるを得ない新図書館の効果

        ※当初はCCC社の説明スライドの写真が掲載されていたのですが、
          改稿後はスライドの写真は削除されています。

        ※CCC社のスライドが掲載されていた最初の記事の魚拓はこちら

  記事2: 文章改修投稿:武雄市図書館を見学した感想

  ※改稿前には地元市民の方に話を聞いた時の記事など、
    他に2つほど記事があったのですが、諸般の事情で非公開となっているようです。
    (色々な反響があったため誤解を与えぬよう慎重に配慮なさっているようです。)

 
視察で説明される内容、特にCCC社による説明の内容はあまり知られていないため、非常に貴重な情報です。
また、視察に行っても武雄市役所の説明だけを鵜呑みにして帰ってくる議員などが多いのですが、
この方は武雄市役所を訪れただけでなく、地元市民の方の批判的な意見も取材なさったようで、
なるべく公平な観点から冷静に武雄市図書館を評価しようとしていることがわかります。
こういった真摯な取り組みをして下さる方はまだまだ少ないため、嬉しく思っています。
意見についての賛否はありますが、1つの貴重な意見として受け止め、
参考にさせていただきたいと考えています。

   ※2013/6/16 4:00追記
      記事を書いた後でツイッターを見て知ったのですが、ブログ主さんは
      「ふ印ラボ(九州大学大学院 芸術工学研究院 芸術文化環境論 藤原惠洋研究室)」さんの
      「踏査」に同行なさったようです。
      同研究室のブログにも記事が2つ投稿されています。

          6月6日(木)武雄市立図書館を踏査しました。

            ※「以前17万8千冊の蔵書のうち、8万しか展示できなかったですが、
              現在は雑誌と新刊本も含めて20万冊を開架しました。」という一文が気になります。
              昨年5/4の佐賀新聞の記事の表現と一致するのですが、
              当然現在の実状とは一致していないはずなので、視察の場でそう説明されたのか、
              ブログを記述する際に古い新聞記事を参照したのかがよくわかりません。
              雑誌と新刊本というのが蔦屋書店の販売書籍のことだとすると、その数は3.5万4万冊
              さすがに図書館の蔵書が16万冊程度に減ってるなんてオチはないと思いたいですが・・・。

          つづきレポート2!!!!さる2013年6月6日、ついに待望の武雄市図書館を踏査しました!

      なお、同研究室は昨年10月にもエポカル武雄祭りのレポートをなさっていますので、
      そちらの記事も紹介しておきます。

          行ってきました!<エポカル武雄まつり>2012.10.7

 
 
さて、記事1では当初、CCC社の説明スライドを撮影した写真が掲載されていました。
改稿後は記事からは削除されていますが、このスライドに出ていた数字が
例によっておかしな数字だらけでしたので、コメントしていってみようと思います。
(ブログ主の方の検証の参考にしていただこうという目的もあります。)

コメントにあたっては、主にツイッターに出ている情報を中心に色々と利用させていただきました。
情報を調べてまとめて下さっている方々に感謝します。
検証が甘かったり、間違っていたり、より適切なデータを見逃している可能性もあるかもしれませんので、
何かあればコメントいただければ幸いです。

 
■スライド1.「9つの市民価値について」

9つの市民価値
20万冊蔵書
雑誌が買える図書館
映画・音楽
文具
検索ITソリューション
カフェダイニング
ノウハウ
Tカード
開館時間

 
  昨年5/4の基本合意記者会見から、何度も繰り返されてきた「9つの市民価値」。
  結局、「4.文具の販売」は実施されていないので実質的には8つですが。
  ほとんどただのツタヤとスタバの価値であり、樋渡市長とCCC社がデッチ上げたもの。
  これが果たして「図書館の価値」「市民の価値」と言えるのか、色々と疑問です。
  それぞれについてのコメントは、下記のまとめに書いておりますので、
  そちらをご覧ください。

    武雄市図書館のTSUTAYA化に国費2億円の投入が決定してしまったのでより広く議論しませんか? #takeolibrary - Togetter

 
■スライド2.「4/1からの変更点」

4/1からの変更点
  BEFORE AFTER
運営・管理 武雄市 CCC
開館時間 年30日休館
10:00~18:00
(★1)
365日開館
9:00~21:00
蔵書数 開架7万冊
蔵書18万冊
(★2)
開架20万冊
(★3)
席数 120席
(★4)
200席
(★5)
面積 300坪
(★6)
560坪
(★7)

 
  ---------------------------------------
  ★1:「改装前の休館日や開館時間について」
  ---------------------------------------

   ●参考資料: 武雄市図書館の休館日の変遷(PDF)

   ●H24年度は34日休館の予定だったが、結局は改装工事のため5ヶ月もの長期休館が発生。
    スライドにある30日というのは予定していた34日を四捨五入したものだろうか・・・?

   ●開館時間は金曜日のみ19時まででした。

   ●なお、H23年度は70日休館でした。(実績)

  ---------------------------------------
  ★2:「改装前の開架冊数や蔵書数について」
  ---------------------------------------

   ●ツイッターでも勘違いしている方が何人かいたが、ここの数字は
       「蔵書18万冊のうち7万冊が開架に置かれ、
        残り11万冊は閉架書庫に置かれている」
     という意味であり、25万冊(7+18)の蔵書があったわけではないので注意。
     (数字自体にも疑問があるので下記を参照)

   ●参考資料: 「日本の図書館 統計と名簿 2012」(Twitdoc)関連ツイート

   ●スライドの開架7万、蔵書18万というのは2011/3/31時点のデータだろうか?
     参考資料を見ると、「開架7.2万、蔵書17.9万」

   ●だが、2012/3/31時点では、「開架9.2万、蔵書18.6万」となっており、
     改装前と比較するなら、こちらの数値を用いるべきではないだろうか?

  ---------------------------------------
  ★3:「改装後の開架冊数や蔵書数について」
  ---------------------------------------

   ●閉架書庫やバックヤード、館長室などが潰され、その部分も開架スペースとして
     使われるようになったため、従来は閉架書庫にあった蔵書も、
     全て開架に置かれることになった。

   ●「開架20万冊」となっているが、

       『図書館が街を創る。「武雄市図書館」という挑戦』

     という、武雄市図書館公式本(武雄市とCCC社による自画自賛本)とも呼べる書籍によると、

       「新しい図書館では20万冊のうち、18万冊が開架に。」

     と書かれているため、正しい開架冊数は18万冊であると思われる。
     (参考にさせていただいたツイートは、こちらこちら

   ●改装後の図書館の「開架」については、以下の記事に書いているように、
     様々な問題があると考えている。

      武雄市の新図書館では高さ3.9~4.6m、12~13段の巨大な書架が使われるとのことです

     「20万冊開架」と表現されることがあるが、実際には巨大書架の上部(転落防止柵つきの部分)の蔵書は
     利用者は取ることができず職員に取ってもらう必要があり実質的な閉架。
     バリカー(ベルト付きのポール)で仕切られた2階の一部も閉架。
     また、書架が巨大すぎるため、取り出しには脚立や作業台による面倒で危険な作業が必要になる。
     書架の最大高さは1階が4.6mで、2階が4m。
     特に2階キャットウォーク部の書架は高さ4mもある上に通路幅も1.5mほどと狭く、
     作業台や脚立での作業が行われる際に、1階への落下事故(人身または物品)等も懸念される。
     地震発生時の安全性についても不安が残る。
     真剣に調査検討・検証しないと、取り返しのつかない事態になりかねない。

  ---------------------------------------
  ★4 ★5: 「座席数の変化について」
  ---------------------------------------

   ●2013/4/1の佐賀新聞社の記事では
       『120席から200席に増える。このほか無音状態に近い学習室の40席・・・』
     となっている。
     学習室の席数を除けばスライドの数字と一致するが、
    どこの座席を数えたものなのかが全くわからない。

   ●佐賀県の資料によると改装前の座席数は178席。

   ●2013/4/1の朝日新聞の記事によると
       『読書スペースの座席数は187席から279席に増えた。』
    となっている。

   ●開館当初から館内パンフレットではスターバックス102席と案内されているが、
     5/15に「スタバ営業席は50席、残り52席は共有席」ということが明らかにされた。
     共有席と言っているが、要するに図書館の閲覧席であり、
     CCC社に貸し出されたエリアではないということ。
     スターバックスを102席だと案内していることといい、
     「共有席」というCCC社に譲歩しているような表現といい、
     なぜそのような扱いになっているのか、理解に苦しむ。
     また、この「共有席」の存在は、それまでまともに説明されていなかった。
     スターバックスの座席については他にも色々と問題が指摘されている。

   ●上の朝日新聞の記事をベースにすると、改装後の座席数は
     図書館229席、スタバ50席の合計279席ではないかと推測される。
     ただし館内各所に置かれている踏み台のようにも見える小さな椅子や
     リファレンスカウンター席なども含めての数だと思われる。

     参考: 有志の方が作成して下さった私製座席図

  ---------------------------------------
  ★6: 「改装前の面積について」
  ---------------------------------------

   ●改装前の図書館の開架部面積だけで345坪(1140平米)ある。

   ●改装前の図書館部分(歴史資料館部分は含まない)の延床面積は688坪(2270平米)ある。
      関連: 武雄市の教育 平成21年度(PDF)

   ●つまり、スライドの300坪(開架部面積よりも狭い)というのは、
     どの部分を指しているのか全く不明。

  ---------------------------------------
  ★7: 「改装後の面積について」
  ---------------------------------------

   ●改装後の図書館の開架部面積だけで476坪(1572平米)ある。

   ●それとは別にCCC社に目的外使用許可が出されている部分(ツタヤとスタバ)が226坪(745平米)ある。     

   ●つまり、スライドの560坪というのは、
     どの部分を指しているのか全く不明。

 
■スライド3.「4/1からの予測と指定管理料金」

4/1からの予測と指定管理料金
  BEFORE AFTER
利用者数 26万人
775人/日
50万人
1370人/日
図書貸出 35万冊
1070冊/日
70万冊
1970冊/日
運営費 1.2億
(★8)
1.1億
(★9)

 
  ※利用者数、図書貸出の「BEFORE」の数値はH23年度のものと思われる。 
    「AFTER」は「約2倍」という予測のようなのでノーコメント。

  ---------------------------------------
  ★8: 「改装前の運営費について」
  ---------------------------------------

   ●参考資料・記事:

      武雄市の図書館費の変遷(PDF)

      指定管理者制度を利用した武雄市図書館のCCC社への運営委託は「コスト削減」にはなっていないと考えます

   ●「武雄市図書館」は正式には「武雄市図書館・歴史資料館」といい、
    「図書館」と「歴史資料館」があわさった複合施設。

   ●武雄市の「図書館費」は図書館部分と歴史資料館部分をあわせた金額となっている。

   ●CCC社に委託されたのは
      A:「図書館の運営」と「建物全体の管理」
    のみであり、
      B:「歴史資料館の運営」
    は武雄市の直営のままとなっている。
    従ってCCC社への委託費と比較するならAの費用だけを使うべき。

   ●H22年度までの「図書館費(A+Bに相当)」は1.2億円前後。

   ●H23年度の「図書館費」は1.39億円だが、新たに始めたMY図書館計画のための
    前年度繰越金0.19億を引けば1.2億円。
    なお、MY図書館計画は明らかに失敗している。(成功する余地も無いだろう)

       武雄市MY図書館の顛末 - Togetter

   ●H24年度の「図書館費」は当初予算1.25億円で、最終的に1.45億円を予定していたそうだが、
    改装工事による5ヶ月間の長期休館があったため実績金額ではない。

   ●上で述べた通り少なくともH23年度までの「図書館費」は
      「図書館部分Aと歴史資料館部分Bをあわせて1.2億円」であり、
    スライドのように
      「図書館部分Aだけで1.2億円」
    とする根拠は現時点では明かされていない。

   ●考えられる仮説としては、

      仮説1.「H23年度のMY図書館導入費用を含めた図書館費1.39億円のうち、
           歴史資料館部分を除いた図書館部分だけの金額が1.2億円だった」

      仮説2.「H24年度予定金額の1.45億円のうち図書館部分が1.2億円だった」

    の2つの説になると思われるが、

      ○仮説1については通常の運営費とは異なるMY図書館導入費用を
        積み増した年度の金額と比較するのは不適切。

      ○仮説2については予定金額にすぎず、実績とは言えない。

    という面があるため、適切な考え方かどうか疑問。

   ●仮に歴史資料館部分の運営費Bが通常2000万円程度だと考えると、
     従来の図書館部分の運営費Aは1億円程度であり、CCC社への委託費より安かったのではないか?

  ---------------------------------------
  ★9:  「改装後の運営費について」
  ---------------------------------------

   ●CCC社への委託費は確かに1.1億円となっている。

   ●だが、歴史資料館職員4名を含め、合計23名の職員で1.2億円前後で運営していた改装前と違い、
     CCC社への委託費1.1億円に含まれる人件費はわずか11名分のみとなっている。(事業計画書より)

     つまり、延べ開館時間が1.6~1.9倍になったにも関わらず、
     図書館の人件費は19名分→11名分に減らされていることになる。
     さすがに無理があるのは誰にでもわかると思う。

   ●「図書館費(A+B)」のコスト削減効果については、4/1の佐賀新聞

      1億4600万【H24年度見込み】-(1億1000万【CCC委託年間】+2800万【歴史資料館】)+600万【賃貸収入】=1400万【削減分】

     という報道がなされている。

   ●しかし、H25年度当初予算の「図書館費(A+B)」を見ると、1.53億円となっている。
     (PDFファイルはこちら

   ●つまり、★8も踏まえると、武雄市の「図書館費(A+B)」は、
     実際には1.2億円から1.53億円に増えているということになる。

   ●従って、武雄市の発表として広く報道されている

        「CCC社への委託で運営費1割削減」

     は、まったくのデタラメであると考えられる。

   ●ただし、1日12時間365日開館になったことで、
     延べ開館時間はH23年度(70日休館)の1.9倍、
     H24年度(34日休館予定として計算)の1.6倍に延びたと言われている。
     「時間あたりの運営費」を見れば安くなっているのは事実だと思われる。
     (トータルコストの削減だと言い張っているのがおかしい。)
     (ただ、下で述べるが多額の改装費も含めて考えると、これすら微妙・・・)

   ●ただ、既に「休館日も館内整理日がないこともあり、集中して書架整理する時間がない」という
     問題も出ており、そもそも「1日12時間365日開館」というのが適切なのかどうかという疑問もある。
     ある程度の休館日を設けたりしたほうが、結局は市民のためにもなるのではないか?
     「行政サービスは休んじゃいけない」として365日開館を実施した樋渡市長の判断は非常に疑問。

       参考記事:

         武雄図書館訪問記1 : みどりの緑陰日記

         武雄図書館訪問記2 : みどりの緑陰日記

   ●また、4/1の佐賀新聞の記事などでも見られるように、
     武雄市とCCC社は、委託費の1.1億円だけでは採算がとれず、図書館運営が成り立たないため、
     ツタヤとスタバで営業利益を上げる必要があることを明言している。

   ●つまり、武雄市図書館についての武雄市とCCC社の指定管理者契約は、

      「1.1億円だけでは明らかに運営費や人件費等が足りないのはわかっているが、
       ツタヤやスタバで利益を出させてやるからそれを図書館運営費に注ぎ込んで頑張れ」

    という形となっている。
    利益を見込んで安い委託費で仕事を受けているのはCCC社なのだが、
    このような「抱き合わせ委託」に問題はないのだろうか?

   ●実際問題として武雄市図書館では、

      「スタバ周辺の102席のうちスタバの営業席は50席なのだが、武雄市もCCC社も
       それをちゃんと案内せず、図書館席52席を含む102席がスタバ席であると案内されている」

    という問題も起きている。
    図書館・書店・カフェの境界も曖昧でわかりにくく、子供コーナーでも
    図書館蔵書の棚と、蔦屋書店の売り物の棚が隣接している。
    図書館の自動貸出機もツタヤのセルフレジと共用である。
    図書館で行われる講演や子供向けイベントなども、図書館業務ではなく
    蔦屋書店として行っているようであり、書籍やおもちゃの販売特別コーナーなどが設置される。
    スタッフも、多くが図書館と蔦屋書店の両方の業務を行っているようであり、
    武雄市からの委託費と蔦屋書店の経費とが明確に分離できるとは思えない状況である。

   ●「CCC社に利益を上げてもらわないと図書館運営が成り立たない」という歪んだ委託になったことにより、

       「武雄市が民間業者であるCCC社に利益を上げてもらうため異様に便宜を図っている」

       「CCC社が武雄市の弱みを逆手にとって図書館を都合よく営業に利用している」

    という状況になっているようにも見える。
    武雄市の貴重な蘭学資料を常設展示していた「蘭学館」が、市民を騙す形で
    ツタヤのレンタルコーナーとして明け渡された件も含めて見ると、尚更そう感じられる。

       参考まとめ:

         武雄市民の主婦さんと樋渡市長、そして蘭学館の話 - Togetter

         市民を欺き貶める樋渡市長を「改革派市長」などと呼ぶな - Togetter

   ●「業者に利益を出す手段を与え、格安で委託する」というのは手法の1つかもしれない。
     だが武雄市図書館の場合、それがあまりにも行き過ぎているのではないだろうか。
     真っ当な図書館、あるいは真っ当な指定管理の姿を歪めてしまう危険をはらんでいるのではないか。

   ●2000年10月に出来たばかりのまだ新しく綺麗で改装の必要などなかった図書館の改装に
     7.5億円(国2億、市2.5億、CCC社3億)もかけてしまっていることも忘れてはいけない。
     市の2.5億円だけでも、1世帯あたりに換算すれば約14300円。小さい金額ではない。
     7.5億円を委託期間の5年で割れば年間1.5億円。
     冷静に見て、この改装に費用に見合った効果は本当にあるのだろうか?
     やったことと言えば、蘭学館を明け渡し、蔵書を危険な巨大書架に詰め込んだ上で
     無理やり蔦屋書店とスターバックスを入れただけではないだろうか。
     開館直後で来館者は多いが、図書館ではなくただの商業施設として
     利用している人もかなり多いのではないだろうか。
     街のエンジンになるし経済効果も出るだろうという意見もあるが、
     これから徐々に珍しさが落ち着いて「そこにあるのが当然」となってきた時、
     果たして本当に効果は出るのだろうか。
     そのあたりも含めて考えてみる必要があるだろう。

   ●改装前のまだ新しく綺麗だった武雄市図書館・歴史資料館の姿は以下にまとめられている。

       参考まとめ:

         ”図書館・歴史資料館がオープン!” #takeolibrary - NAVER まとめ

         市民を欺き貶める樋渡市長を「改革派市長」などと呼ぶな - Togetter

 
記事本文にある「仮に現在の武雄市図書館を市で運営すれば年間2億円を越え」について

  ●直営だと2億円を超えるというのは樋渡市長や教育委員会が
    武雄市議会などで発言している数字です。
    根拠や使い方などが色々とおかしすぎるため、まともな数字ではないと判断しています。
    詳細については以下の記事で検証しています。

      指定管理者制度を利用した武雄市図書館のCCC社への運営委託は「コスト削減」にはなっていないと考えます

 
CCC社の説明スライドに関するコメントはここまでとなります。

以下は、なんとなく書きたくなった、武雄市問題に関する個人的な思いです。
樋渡市長の市政への懸念は日々強まるばかりです。
お読みいただければ幸いです。
 


 
武雄市問題への思い
 (注意:武雄市問題に関する私の思いを書いてみただけであり、
      記事冒頭に挙げたブログ記事やブログ主様に宛てたものではありません。)

 何故、たった3枚のスライドが、こんなにツッコミどころだらけなのでしょう。
 これに限らず、武雄市(樋渡市長)が発表した説明や数字を調べると、
 必ずと言ってよいほどおかしな点が見つかるのは何故なのでしょう?

 武雄市(樋渡市長)の説明内容がころころ変わるのは何故なのでしょう?

 何故、武雄市(樋渡市長)やCCC社は、都合の良い数字や説明で
 誤認を狙うような発表ばかりするのでしょう?
 市議会での発言すらデタラメだらけです。

 自治体や公共施設に必要なのは、誇大広告のような説明ではなく、
 きちっとしたデータに基づいた真摯で丁寧な説明ではないでしょうか?

 しかし武雄市では、名前を売ることばかりが重視され、市民へのまともな説明も少なく、
 マスコミはおかしな説明をまったく検証しないまま垂れ流しています。

 樋渡市長は2013/1/21に行われた徳島ICT講演で

    「なんで市民の声を聞かなきゃならないんだ」

 と放言している人物です。(記事の90:38の直前)

 武雄市図書館の計画も、議員や市民を欺く形で進められました。
 市民病院の民間委譲問題の際も、現場の努力を無視し、合意形成を怠り、
 自分勝手に話を進めていったことで市民を2分し、リコールされかけるほどの混乱を招きました。
 (結局リコール成立直前に樋渡市長が辞職し、再選挙となっています)
 議会を通しているから問題ないと主張なさる方もいらっしゃいますが、
 私にはこれがまともな民主主義政治家の姿とは思えません。

    市民を欺き貶める樋渡市長を「改革派市長」などと呼ぶな - Togetter

 また、樋渡市長は講演やインタビューなどで
   「100億円のベンチャーキャピタルを作る」
 と発言していたこともあるのですが、その後それについて「あはは、真に受けてる」と述べています。

    武雄市長「そんなこと言ったら政治家は何も発言できなくなる。上から目線でモノ言うな。」 #takeotoilet - Togetter

 発言や発表される内容が全く当てにならないため、武雄市問題を追いかけているメンバーの何人かは
 やむをえず武雄市役所に開示請求を行ったりして正しい情報を引き出していらっしゃいますが、
 武雄市図書館に関する開示請求は多くが条例違反レベルで遅延しています。
 私が知る限りでも、現在までに少なくとも3、4名の方が条例違反となる遅延を受けています。

 更に信じられないことに、樋渡市長は、武雄市役所から条例違反となる開示遅延を受けた方に対し、
 謝罪したり早急な処理を指示したりするどころか、理不尽な罵倒と、
 「告訴するならしてみろ」という主旨の挑発的な発言を行っています。

    関連まとめ:
     武雄市役所のミスを棚に上げ正当な情報公開請求者を罵倒する樋渡市長 - Togetter
 

 
 これらの発言はまだ氷山の一角であり、罵倒・中傷・恫喝・圧力が多数繰り返されています。

    【君はゴキブリ以下】武雄市長 樋渡啓祐氏の煽りツイートまとめ【あはは。真に受けてる】 - NAVER まとめ

 私には樋渡市長は、とてもまともな政治家とは思えませんし、
 武雄市役所や、武雄市議会の体質も何かがおかしいのではないかと感じています。
 市議会の議事録も読んでいますが、取り巻き議員との馴れ合いや
 反対議員や市民への理不尽な侮辱なども頻繁に見られ、読んでいて気分が悪くなることも多いのです。

 樋渡市長や武雄市を「改革派」「先進自治体」だと持て囃す方々もいらっしゃいますが、
 内容や実効性を自分で検証せず、ただ発表を鵜呑みにしているだけではないでしょうか?

 「樋渡市長はプレゼンがうまい、話が面白い」と言う人もいます。
 しかし、話の内容は実際の施策や言動の実態と一致しているでしょうか?
 もっともらしい言葉など、誰にでも言えるのですよ?
 聞こえが良いだけの言葉など、むしろ詐欺師や宗教家の類が得意とするものでしょう。

 「とりあえず何かしないと活性化しない」「行動する人を応援する」とだけ言って、
 現時点での検証を全くしようとしない方々も見かけます。
 しかし、まともに考えずに動けば失敗する確率も高く、残るのは負債ばかりなのですよ?
 「修正力」などという言葉で誤魔化していますが、修正にもコストが必要なのですよ?

 樋渡市長の武雄市政を調査する場合は、発言や発表時の説明に惑わされず、
 客観的な視点で情報を集め、経緯も含めて実態や実効性を検証することが重要です。

 武雄市には多くの議員が視察に訪れています。
 マスコミなどが好意的に報道していることも理由の1つでしょう。
 しかし、視察報告などを見ていると、多くの議員はデタラメだらけの説明を鵜呑みにし、
 自分の自治体でも推進しようとしています。
 「武雄市の問題だから」と放置してしまうと、その毒は広がるばかりなのです。
 私はそこに強い危機感を抱いています。

 有志が調査した武雄市関連の問題は、こちらのサイトにまとめられています。

    佐賀県武雄市の問題について:takeoproblem

 内容があまりにも多岐にわたりすぎていますし、中には人によっては
 「重箱の隅をつついているように見える問題」もあるかもしれません。
 私自身、大した問題ではないと判断している項目もあります。
 しかしながら一連の問題を追っていくと
   「武雄市で樋渡市長が引き起こしている事は何かがおかしい」
 と感じるようになるのではないでしょうか。

 武雄市では、2014年に市長選・市議選が控えているそうです。
 武雄市民の方々が市政の実態を見てしっかりと判断しないと、更に大変なことになると懸念しています。
 対抗候補が出てくるのかといった点を考えると頭が痛いですが・・・。

 武雄市議会には、2012年9月議会や2013年3月議会で、
 「武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会」の請願や抗議活動に対して
 理不尽な罵倒を繰り返した山口昌宏議員のような議員もいます。
 その内容やその他の発言からも粗野で民主主義を勘違いしていると言わざるをえません。
 彼等が市議会で繰り広げている、議論にすらなっていない茶番をしっかり見てみてください。
 樋渡市長らが反対派議員を侮辱し、理不尽に貶めている姿をしっかり見てみてください。
 6月市議会からは速記議事録が公開されるようになっておりますし、
 Ustreamでも生中継および録画配信が実施されています。

   6月市議会一般質問速記議事録

   これまでの市議会議事録等

   武雄市議会Ustream配信

 武雄市議会では、議会報告会や議会広報誌作成が実施されておらず、
 2012年5月の日経グローカルの「地方議会改革度調査」では、
 全国804市中729位という不名誉な結果を残しています。
 それもあって、武雄市民の皆さんに市政の実態が正しく伝わっているのかどうかという点も懸念しています。
 市政の内容を市民にわかりやすく伝えるため、今後これらについても対応されることを望みます。

 どうか、武雄市(というか主に樋渡市長)の問題が全国に広がらないよう、
 実態に目を向け、考えてみていただきたく思います。

 再掲:
   佐賀県武雄市の問題について:takeoproblem(有志による総合まとめサイトです)

 

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2013年4月25日 (木)

樋渡市長は電通と組んで何をしているのだろうか?

■2013/6/17更新
   今仁さんが行った武雄市役所への開示請求について記事末尾に追記。
 


ツイッターで出ていた情報。

 
どうやら樋渡市長は電通と組んだらしいのですが、
「4月から起動させる」ということは、既に起動しているはずですね。

そして樋渡市長の4月のブログ記事一覧を見てもわかるとおり、

  ●ニュースウォッチ9 (4/23放送済)

  ●バンキシャ! (4/7放送予定が延期。4/28放送予定?)

  ●報道ステーション (4/19放送予定が延期。4/24放送予定が再延期。予定不明)

など、キー局の番組での紹介が何本か。
武雄市図書館の改装開館については、他にも色々取材され放送もされてましたが、
まあそれは一般的なことでもありますし、ここではおいておきましょう。

樋渡市長によるとニュースウォッチ9は
  「アベノミクス×武雄市図書館×武雄市長(私)」
という趣旨とのこと。(ブログ記事Facebook記事
私も見ましたが、武雄市図書館をTSUTAYA(CCC社)に運営委託した件を
ごく表面的に取り上げ、「民間の力を入れるのは本当大事なんですよ」という感じの
樋渡市長の意見をちょこっと取り上げてあっさり終わり。
アベノミクスなんて関係ないし、NHKには武雄市図書館の酷い実態について
少しはまともな取材をしてもらいたいと思いました。まる。

さて、残りの「バンキシャ!」「報道ステーション」ですが、樋渡市長によると、
この2つは「密着取材」だったとのことです。(記事1記事2記事3

 
「バンキシャ!」のほうは、4/7放送予定時の情報によると

  「4月1日、全国で初めて図書館を民営化した佐賀県武雄市。
   42歳の若手市長が仕掛けたかつてない図書館とは?」

という内容のようなので、まあ武雄市図書館メインなんでしょうね。
先日書いた記事のとおり、私も番組宛に意見を送り、武雄市図書館について
事実に反する勘違いした報道をしないよう要望しました。
4/28放送予定と言われているようですが、真っ当にお願いします。

 
そして「報道ステーション」。こちらは樋渡市長のブログにもありますが、テレビ欄は

  「既得権益と闘う自治体…図書館運営はツタヤに、医師会とは全面対決…税収増で市民還元も」

となっているようです。
・・・いやあ、放送はまだですけど、この一文だけで不自然で酷いですね。
提灯報道としか思えないんですが、あまりにも酷すぎて笑えません。

武雄市や樋渡市長がいったいどんな「既得権益」と戦ったんでしょうね。
日本図書館協会あたりが槍玉に挙げられるんでしょうか。
昨年5月に日本図書館協会が出した提言については、樋渡市長がブログで
「対案無しの荒唐無稽」などと一方的に決め付けただけで、まともに対応してないのですが。
そもそも日本図書館協会にどんな権益があったというのかさっぱりわかりませんが・・・。

あと、樋渡市長は図書館構想を進める過程で、市議会で地元の書店を
既得権益呼ばわりしてますけど、いいんですか?

これは図書館に蔦屋書店が入ることで民業を圧迫し地元の書店が不利益を受けると言われた際の発言です。
自分の目的を果たすためなら、市民だろうがなんだろうが「既得権益」などと呼んで
一方的な対立構造を作って相手を攻撃するのが樋渡市長のやり方だと思うのですが。

「既得権益」という言葉に騙されている人も多いようですが、
ツイッターでも誰かが言っていたとおり、樋渡市長は自分に都合のよい権益を作り出すタイプだと思います。
怠惰に利益をむさぼっているという意味での「既得権益」と戦っているとは思えませんけどね。

武雄市民病院の民間委譲問題については、私も詳細に調査しきれていませんが、
医師会などとの改善協議や合意形成などをすっとばして樋渡市長が暴走したのが、
対立を招き、武雄市全体を大きな混乱に陥れた原因だと聞いていますがどうなんでしょう。

樋渡市長は先日武雄市民病院の民間委譲に関する住民訴訟に勝訴し、
それについて4/13と4/14に以下のブログ記事を書いています。
(記事は削除済みなので魚拓のみ示します)

   住民訴訟、勝訴しましたが・・ : 武雄市長物語

   住民訴訟、勝訴しましたが・・② : 武雄市長物語

記事では自分に都合のいいように住民訴訟を批判し、訴訟に参加した議員や
医師会長の辞任を求め、朝日新聞や佐賀新聞を非難しています。
そして、報道ステーションの放送予定を知らせた4/24のブログ記事でも
社団法人武雄杵島地区医師会の古賀医師会長に対し「責任をとるべき」といって
辞任を求めているようですね。
まあ私も古賀医師会長をめぐる経緯はあまりよく知らないのでなんとも言えませんが、
佐賀新聞の中尾社長への子供のような謝罪要求騒ぎすぐ決着)や、
これまで調べてきたことなどを見ると、樋渡市長がやっているのは
理不尽な他者攻撃ばかりですので、気色悪いですね。
なんでしょうね、この子供のような執念深さと攻撃性は。

あと「税収増で市民還元」って何のことでしょうね?

    「市職員の給与を税収に連動させる

    「住民税の徴収率の向上率を年俸制職員の評価基準に

といった、なんだか何も考えてないような計画はあるようですが・・・。
武雄市では4月から国民健康保険の税率も上がっていますし、
これまで当ブログに書いてきたとおり、武雄市図書館の無駄な改装費4億5千万円も、
実質的に武雄市民や国民の負担となっています。
もしかしてFB良品を持ち出して「地域所得向上」と言い張るのでしょうか。
他の自治体から運営費を徴収してぬるい仕事ばかりしてるお店屋さんごっこにすぎませんよね・・・?
1/21の徳島ICT講演会では樋渡市長が冗談めかして「ねずみ講」と発言していましたが、
実際儲かるのは武雄市とSIIIS社ばかりで、参加自治体の利益なんてほぼ皆無だと思いますが・・・。
正直言って、あんなものに参加する自治体の気が知れません。

報道ステーションがきちんと調査して報道してくれればよいのですが、
樋渡市長の言い分を鵜呑みにして報道する可能性が高そうで心配です。
どんな放送内容になるのかはまだわかりませんが、視聴する皆様には

  「樋渡市長の発言は基本的に信用ならないものばかりである」

という点を考慮していただき、決して内容を鵜呑みにしてしまわないようお願いしたいと思います。
武雄市の施策を見る場合、武雄市役所や樋渡市長の説明は決して鵜呑みにしてはならず、
なるべく客観的なデータや情報を集めて検証することが重要です。

 
まあそんなわけでして、例によって長くなってしまいましたが、

  ●樋渡市長が電通と組んだと明言し、4月から起動すると発言していたこと。

  ●「バンキシャ!」と「報道ステーション」は「密着取材」。
    特に報道ステーションは、あからさまに提灯報道くさいこと。

といった点を考えますと、

  「やっぱりこれらは電通を通じた、ご都合主義の自治体アピールなのかなあ・・・」

と思ってしまうのは無理もない話ですよね。
まあ憶測に過ぎませんので、実際のところどうなのかはわかりません。
ただ、そういうこともありえると考えた上で、しっかり実態を見たり調べたりして
判断するのが大事だろうと思います。なんでもそうですけどね。

 
ちなみに、武雄市の市政アドバイザーであり、FB良品ホールディングスの代表構成員であり、
樋渡市長の友人であり腹心でもあるSIIIS社の杉山代表によると・・・

与太話らしいです。
樋渡市長自らが電通と組むと発言してるからそういう話をしてるんですが。

それと樋渡市長によると・・・

怖いらしいです。

    ( ・∀・)つ〃∩ヘェーヘェーヘェー

 
■2013/6/17 18:00追記

  今仁さんという方が、武雄市役所に対して、電通との契約内容に関する開示請求を行って下さいました。
  詳細は今仁さんのブログの
6月7日の記事でまとめられています。
  (電通との契約以外に、武雄市図書館のCCC社への目的外使用許可に関する内容もあり。)

     佐賀×○(さがばってん、まる):勇者ケイスケと聖霊の鍵~武雄市への情報開示請求

 
  電通部分の結果のみ引用させていただきます。

「電通関連会社等」分については言及がなかったので、秘書課へ架電。いったん電話を切った後、回答の架電が山田秘書課長よりあり。

「1月ごろにツイッターで市長が言及した電通とのプロジェクトは、具体的に動き出したものはない。私の知る限り関連会社等とのものもない。全庁的にないといって間違いない。」とのこと。

 
  うーん、
武雄市役所には契約が存在しないと?
  そうなると、樋渡市長の「電通と組むことにした」という発言は何のことなのでしょう?
  考えられるのは、

      1.「樋渡市長個人」が電通と組んだ

      2.「FB良品ホールディングス企業連合」が電通と組んだ
        
(武雄市・SIIIS社・アラタナ社による任意協議会らしいが実態不明)

      3.「武雄市図書館の指定管理者であるCCC社」が電通と組んだ

      4.その他

  といったあたりですが・・・。さて、どれなんでしょうね。

  まあ樋渡市長は日本Facebook学会やジャーナリストのインタビューで表明した

      「100億円のベンチャーキャピタルを作る」

  という発言について、その後

      「あはは、真に受けてる」

  と言い放った人物であり、基本的に発言そのものが一切信用できないので、
  この電通と組むという話も「あはは、真に受けてる」なのかもしれませんけどね。

  「4月から起動させる」とは、一体なんだったのでしょうねえ・・・。
  本当に動いているとしたら不気味です。
  一体どこで、なにが動いているのでしょうか。

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2013年4月12日 (金)

武雄市図書館に利用手続き等についての要望や質問メールを送ってみた

 ※2013/4/14 6:30更新
  諸般の事情でメール本文だけ載せていましたが、やっと説明を追記しました。

※2013/4/16 17:45更新
  武雄市図書館から回答を頂きましたので追加掲載しました。
 


 
前の記事(バンキシャ!へのメール)のコメント欄に、武雄市民の方からコメントが寄せられていました。
武雄市図書館の変わり様を嘆く声ですので、ぜひ全文をご覧いただきたいのですが、
中でも個人的に大きく気になった部分がありました。
該当部分を抜粋させていただきます。

図書館カードについても、散々「従来のカードも使用可能」という主張で、
個人情報の問題をガードしてきたくせに、「カードの更新が必要」という説明がなさすぎです。
従来のカードも使えるんだと思って、1時間近くかけて本を選んだ後、
「貸出カウンターはどこですか?」とスタッフに尋ねると、新しいカード、Tポイントカードを勧められ、
それを断ると、従来のカードでも更新が必要だと言い出し、
  「更新には1時間程度かかります」
と言われました。
結局、そんな時間もなかったので、時間をかけて選んだ本も借りれず帰りました。
1時間程度かかるコトにも理解できませんが、100歩譲ってそうだとしても、
もし更新が必要という事実がわかっていれば、来館してすぐに手続きをしていたでしょう。
館内放送で流すなど、周知をすればいいのに。。
新カード、Tポイントを作るのがあたりまえ、従来のカードを使うなんて物好きくらいに思われてるんでしょうか。。
友人から聞いた話では、更新手続きの際、運転免許証を見せ、スタッフの方が番号を控えるそうですね。何のためなんでしょうか?
友人が番号を控えられることを拒否すると、スタッフはすんなり引き下がったそうです。だったら、最初から誰に対してもやらなきゃいいのに。。
以前は、紙切れ一枚で簡単に作れていたカードが、なんでこんなプロセスを経て作られなければならないんでしょう。。

 
これを見て、あらためて武雄市図書館ホームページの説明を見てみたのですが、
ご利用案内」でも「よくある質問」でも、

   「有効期限の設定が必要になったため、従来の図書利用カードを持っている人でも
    有効期限設定の手続きが必要になる。」

ということが明示的に書かれていないのですよね。
一応、3/28付の「【重要】利用カードの更新お手続きについて」というお知らせでは、

   「武雄市図書館のリニューアルオープンに伴い、図書館利用規約が新しく制定されました。
    図書館蔵書の貸出を利用される際には、初回に限り本人確認のできる書類を
    ご提示いただき、図書館利用規約に同意していただくお手続きが必要です。
    3月29日(金)~3月31日(日)までは図書館の外でお手続きを受付しております。
    4月1日(月)以降は図書館内のカウンターでお手続きが可能です。」

と書かれていますが、この文章の中にある「初回に限り」を
   「従来のカードを持っていても手続きが必要」
と解釈しろというのは少し無理があるのではないかと思います。
(この「お知らせ」も固定URLが無いので物凄く不便ですね・・・。インデックス式なので
 新しいお知らせが追加されたりすると従来のURLが使えなくなってしまいます。)

事前登録を行っていたときのページでは、

   「リニューアルオープンに伴い、図書館利用規約を新しく定めました。
    この規約では、図書利用カードに発行日から3年間の有効期限を設けることになり、
    現在、図書利用カードをお持ちの方も、新たに有効期限設定の手続きが必要となります。」

と明示的に案内されていたのに、何故このわかりやすい説明を無くしてしまったのか・・・。
広報武雄3月号でも一応告知はされていましたが、これでは市民の方が混乱するのも無理はありません。

それとやはり気になったのは以下の3点。

   1.カードの選択を示す前にTカードが勧められている。
     (まあ仕方のないところもありますけど・・・)

   2.従来型カードの更新に1時間以上もかかると言われている。

   3.読み方によってはTカードに誘導したいために従来型カードの更新に
     時間がかかると虚偽説明したようにも見える。
     (疑いすぎかもしれませんが、実際にそう考えた方もいました)

どういう説明がされるのかは現地で説明を受けないとわからないと思いましたので、
とりあえず

   「実際のところ手続きにはどれくらいの時間がかかるのか」

   「Tカードと従来型カードとで手続き時間に差はあるのか」

を4/11午後に武雄市図書館に電話で問い合わせてみました。以下がその回答です。

  ●空いていれば手続きは5分程度で終わる。

  ●ただ、利用する方全員の更新作業が必要な状況なので混雑している。

  ●だいたいの目安としては15分かかると案内しているが、
    週末など混雑している時は、30分~40分かかることもある状況。

  ●Tカードでも従来型カードでも、かかる時間はほとんど変わらない。

 
なるほど、それなりに時間がかかってしまうことがあるようです。
開館直後で混雑しているでしょうから仕方ない部分もありますが、
1時間かかると言われたのは、よほど混雑している時だったのですかね。
Tカードでも従来型カードでも手続きの時間は変わらないとのことですので、
Tカードへの誘導のための虚偽説明というわけでもなさそうです。失礼しました。
むしろ、Tカードの場合は通常よりも複雑な規約説明が必要になるはずなので、
従来型カードよりも少し時間がかかるはずですね。ちゃんと説明していればですが・・・。

しかし、図書利用カードの手続きで1時間もかかることがあるというのは、普通はなかなかないことです。
実際に本を借りれずに帰ることになった方も出てしまっているのでトラブルは未然に防ぎたい。
そんなわけで、コメントを寄せていただいたご縁もありますので、
手続きに時間がかかるという告知をしてもらえるよう、武雄市図書館にメールを送ってみました。

ついでといってはなんですが、調査の過程で見つけた問題点や質問、
ツイッターで見たり聞いたりした内容についてもあわせて書いてみました。

軽い要望がほとんどですが、要望以外に主な質問として

  『「蔦屋書店 武雄市図書館」を名乗るFacebookページの位置づけ』

を聞いています。
このページは名前や電話番号などから見ても「蔦屋書店」のページのはずなのですが、
開館時の記事を見ると

「この図書館があるから武雄に住みたい」
「子供たちの未来に出会える本を提供したい」
 
そんな想いを込めて、本日9時、武雄市図書館がリニューアル開業しました。
 
20万冊の図書と雑誌(販売)を館内で自由にスターバックスコーヒーと共に楽しめるまったく新しい図書館に生まれ変わりました。
ツタヤも併設されて、CD・DVDレンタルも豊富な品揃え!
朝9時から夜9時まで年中無休!
Tカードならセルフでの貸し出しで3ポイントが貯まります!
 
皆様のお越しを心よりお待ちしております。

http://www.epochal.city.takeo.lg.jp/winj/opac/top.do

などと書いており、「図書館」のページのようにも見えます。
基本データの「ウェブサイト」も、現在ではTSUTAYAのサイトになっていますが、
少し前までは武雄市図書館のサイトが記載されていました。

また、4/13、4/14に「チェブラーシカがやってくる!」という子供向けイベントがあると
武雄市図書館のサイトで告知されていたのですが、そのイベントについても、

    「当日は、チェブラーシカの絵本やグッズをお買い上げいただくと、
     チェブラーシカと一緒に記念写真が取れるイベントを企画中です。

という販促記事を書いた挙句、結局購入せずとも写真が撮れるように変更しています。
このイベントは「図書館」のイベントのはずですよね?
それともそうではなく「蔦屋書店」のイベントなのでしょうか?
それなら何故「武雄市図書館」のサイトで紹介されていたのでしょうか?
このFacebookページでは他の講演イベントについても書かれており、
各イベントが図書館のイベントなのか蔦屋書店のイベントなのかわからなくなります。

「どっちでもいいじゃん」と思う方もいると思いますが、

  「図書館」と「書店」の切り分けはどうなっているのか

という根本的な部分が釈然としないのですよね。色々な面で。
指定管理の費用の中で企画されたのかそうではないのかという話にもなってきます。

そもそも「蔦屋書店 武雄市図書館」という店名(最後に「店」がつかない)もおかしいと思っています。
意図的に「書店」を「図書館」だと誤認させようとしているとしか思えません。
実際に、「武雄市図書館」の名前で「TSUTAYAのレンタル無料クーポン」が発行されたりしています。

どう見ても、蔦屋書店が「図書館」の名前を使ってやりたい放題しているようにしか見えません。
これらの件について色々と言いたいこと、聞きたいことはあるのですが、
今回はとりあえず、このFacebookページの位置づけの説明だけ求めてみました。
今見ると聞き方が甘すぎだった気もしてますが・・・。しっかりした返事があるとよいのですが。

 

以下、武雄市図書館に送った、要望・質問メールの内容です。
武雄市図書館から回答をいただけたら、それも追記する予定です。

  ※2013/4/16 17:45
    武雄市図書館から回答を頂きましたので記事末尾に内容を追加掲載しました。


 

-----------------------
 1通目
-----------------------

タイトル: 利用カード登録やウェブサイトなどについての要望と質問

武雄市図書館 担当者様

●●と申します。
ネット上では「金の髭」というハンドルネームで活動しております。
名前は関係者以外には匿名とし、ハンドルネームである「金の髭」とのつながりも
関係者以外に漏洩することがないよう、強く要望いたします。
これが守られなかった場合、守秘義務や個人情報保護などの面から
可能な範囲で必要な法的措置などを取る可能性もありますのでご留意下さい。
(強硬に見える文面で恐縮ですが諸般の事情から基本的にメールには
 必ずこの文言を入れるようにしております。ご容赦下さい。)


武雄市図書館の改善に向け、いくつかの報告・要望と、質問2点を送らせて頂きます。


■A.利用カード登録に時間がかかるということの告知要望

 当方のブログに、武雄市民を名乗る方からコメントが寄せられました。
    http://goldenhige.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/47-df9d.html
 本を借りようとしたら従来の図書カードの更新に1時間かかると言われ、
 せっかく選んだ本を借りられないまま帰宅したとのことです。
 (他にも色々と感想などを述べておられますので、ご覧ください)

 気になったため、電話で確認させていただいたところ、空いていれば5分程度だが、
 目安としては大体15分程度、週末などは30~40分かかることもあるとのこと。

 更新が必要というのは告知されていましたが、現在でもこれほどの
 時間がかかっているというのは、特に告知されていないと思います。
 開館直後なのでやむをえない部分はありますが、これほどの時間がかかるとは
 想定していない方も多いのではないかと思います。
 トラブルを未然に防ぐためにも、
    ●利用カードの作成・登録・更新に、思った以上に時間がかかっていること
      (時間もなるべく具体的に)
    ●来館したら図書を探す前に利用カードの手続きをしておくとスムーズであること
 について、ウェブサイトのお知らせなどで告知していただければと思います。
 市のFacebookやHP、場合によっては市報などにも掲載できるとよいかと思います。
 できれば、館内放送や案内などでも告知できるとよいですね。

■B.武雄市図書館ウェブサイトに関する要望

  1.図書館の問合せ先が「お知らせ」にしか載っていないようです。
    一般的なサイトの「お問い合わせ」のように固定的な表示をお願い致します。
    お知らせにあることに気づかず、しばらく探し回ってしまいました。

  2.対面朗読サービスなどの説明では電話申し込みをするようにも書かれておりますし、
    その説明にも連絡先へのリンクを含めたほうが親切かと思います。

  3.図書館の利用規約へのリンクが見当たりません。
    少なくとも以下の2つについては提示しておく必要があるはずです。
      http://www.epochal.city.takeo.lg.jp/201304/guide.html
      http://tsite.jp/pc/r/kiyaku/wkiyaku.pl
    他にもあるかもしれませんが、とにかくなるべく早めの対応をお願い致します。

  4.以前の図書館サイトにあった「新聞・雑誌 所蔵一覧」を復活させていただけないでしょうか。
    わかりやすく示しておいていただけると助かります。

  5.毎週土曜日14:30から、おはなし会が開かれているということを、
    佐賀県立図書館の情報で知りました。
      http://www.tosyo-saga.jp/kentosyo/
      http://www.tosyo-saga.jp/kentosyo/dantaioshirase/ohanashi.pdf
    武雄市図書館のサイトなどでは告知されていないようです。
    子供が本に親しむ良い機会ですので、告知なさったほうがよろしいかと思います。

  6.WinXP+Firefoxという環境で利用すると、お知らせ記事の文章が
    幅にあわせて改行されず、右にはみ出してしまっています。
    IEやChromeでは問題ないようです。

  7.例えば「よくある質問」のQ1の回答の「こちらの地図」の部分が
    リンクになっていますが、普通のテキストとの区別がつきにくくなっています。
    リンクになっていることがもっとわかりやすくなると良いかと思います。

■C.その他の要望

  1.ツイッターで見かけましたが、来館した方が改善意見を伝えようと思ったのに、
    利用者アンケート、いわゆる「お客様の声」の投函ポストがなかったとのことで、
    その設置を要望している声がありました。
    樋渡市長がそのツイートに答えていたのですが、広く行う市民アンケートのようなものと
    勘違いなさってしまったようで、意識がずれてしまっているようです。
    利用者の意見を継続的に集めてスムーズに改善を進めるためにも、
    ぜひポストの設置を検討していただきたく思います。
    運用にあたっては、双方向のコミュニケーションがとれるよう、
    合意を得た上での要望と回答の掲示や、ネットでの可視化なども
    ご検討いただければと思います。

■D.質問

  1.全開架に加え、カフェの併設などにより蔵書や資料保存のリスクが
    増大していると思いますが、それに対して、除湿などの特別な対策は
    取られているのでしょうか?なるべく具体的なご説明をお願いいたします。

  2.「蔦屋書店 武雄市図書館」を名乗るFacebookページを見かけました。
       http://www.facebook.com/TSUTAYA.TAKEOLIBRARY
    名前や電話番号からすると蔦屋書店のページだと思われるのですが、
    記事の内容を見ると図書館のページのようにも見えます。
    図書館公式ページからのリンクも見当たりませんし、
    いったいこのページは、どこがどういう位置づけで運営しているのでしょうか?
    わかりやすいご説明をお願いいたします。


A~Cの要望については内容を検討の上、ご対応いただけましたら幸いです。
できればで構いませんが、対応予定や方針などがあれば
Dの回答とあわせてお知らせいただければ、なお幸いです。

Dの質問2点については、4/19(金)までにご回答いただけますでしょうか?
難しいようでしたら回答メドをお知らせ下さい。

以上、何卒よろしくお願いいたします。

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 2通目(書き忘れ補足)
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タイトル: 利用手続きの説明に関する要望(補足)

先程送ったメールで根本的な要望が抜けてしまっておりましたので補足させていただきます。

■要望(補足)

 1.現在の図書館サイトの「ご利用案内」や「よくある質問」の説明では、
      「これまで図書利用カードを持っていた方でも、
       新たに有効期限設定の手続きが必要となる」
   という点が説明されていないようです。
   事前登録のページでは、それもしっかり説明されていました。
      http://www.epochal.city.takeo.lg.jp/201304/index.html

   お知らせしたとおり、更新手続きの必要性が認識できなかった
   市民の方もいらっしゃいます。
   しっかり伝わるよう、サイトの説明も改善していただければ幸いです。


よろしくお願いいたします。

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 武雄市図書館からの回答
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●●様

この度はご連絡ありがとうございます。
頂戴したご要望については検討させて頂きます。
ご質問の2点について回答させて頂きます。

  1.全開架に加え、カフェの併設などにより蔵書や資料保存のリスクが
    増大していると思いますが、それに対して、除湿などの特別な対策は
    取られているのでしょうか?なるべく具体的なご説明をお願いいたします。

   ⇒希少本についてはガラスケースで管理をし、館内閲覧のみとしております。
    閲覧される際には飲み物についてはお断りをすることで、閲覧者の方にも
    希少本の劣化への配慮を頂いております。
    

  2.「蔦屋書店 武雄市図書館」を名乗るFacebookページを見かけました。
       http://www.facebook.com/TSUTAYA.TAKEOLIBRARY
    名前や電話番号からすると蔦屋書店のページだと思われるのですが、
    記事の内容を見ると図書館のページのようにも見えます。
    図書館公式ページからのリンクも見当たりませんし、
    いったいこのページは、どこがどういう位置づけで運営しているのでしょう
か?
    わかりやすいご説明をお願いいたします。

   ⇒蔦屋書店のフェイスブックになります。民業区画としてCCCが管理運営を行っている
    フェイスブックページです。

以上で回答とさせて頂きます。
失礼いたします。

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2013年4月 5日 (金)

バンキシャ!に武雄市図書館問題に関する意見を送ってみた

■2013/4/6 0:25追記
  4/7(日)に放映予定でしたが、4/21(日)か4/28(日)に延期されたとのことです。

■2013/4/10 4:00更新
  経緯を書かずに最初から「デタラメ」などと書くと意見がしっかり伝わらないという指摘を頂きましたので、
  経緯説明を追加し、表現なども一部修正いたしました。ご指摘ありがとうございます。
  送ったメールの内容についても、指摘した点が多少なりとも見やすくなるよう改行を追加しました。
  なお、バンキシャ以外にも、もう1つ密着取材があったようですがどこなのかは不明です。
 


 
ツイッターを見ていたところ、こんな告知が。

    4月7日(日)日テレ・バンキシャ!に出ます : 武雄市長物語

樋渡市長が武雄市図書館開館時から密着取材を受けているというのは
ツイッターで市長の発言を見て知っていたのですが、バンキシャ!だったのですね。

これまで当ブログで色々と書いてきたように、私は、「武雄市図書館計画」は、
樋渡市長により市民の意見を完全に無視して進められたあまりにも酷い計画だと考えています。
市民無視だけでも酷い話ですが、それどころか市民を騙す形で計画が進められました。
樋渡市長や議員による反対市民らに対する理不尽な誹謗中傷もありましたし、
しっかり検証してみると、市議会での説明内容すらおかしなことだらけでした。
各所から指摘された問題も、ほとんどがまともな対応もされず棚上げされたままです。
そもそも武雄市図書館はまだ新しく綺麗で、改装の必要などありませんでした。
そんな酷い改装に、国のお金が2億円も使われてしまうことも明らかになっています。

これまでの報道のほとんどは、そういった問題をまともに検証しないまま、
樋渡市長や武雄市側の説明を鵜呑みにして流すものがほとんどでした。
改装開館後の報道も、見た目の雰囲気の良さや便利さを強調するものばかり。
バンキシャでも、表面的な事しか見ていない鵜呑み報道がなされてしまうのでしょうか?

それだけは本気で勘弁してほしい。(切実な思い)

そんなわけで、番組宛に意見を送ってみました。

  ■バンキシャ!公式ホームページ
    真相報道バンキシャ!

  ■番組内容
    真相報道 バンキシャ![字]|番組表|日本テレビ

  ■意見の送り先:
    真相報道 バンキシャ! 情報・ご意見・ご要望

急いで書いた(それでも結構時間かかった)ので、抜けている点もあるかもしれませんが、
ある程度の問題のまとめにはなってる・・・かな・・・?

長くなったので6通に分けて送ったのですが、その直後にツイッターを見てみるとこんな情報が。

あれ?どうやら延期になったのかな?
まあ放送されないと決まったわけでもないですし、密着取材を受けていたのは間違いないわけですから、
もしこの日に放送されなかったとしても、いずれ何かの機会に放送されることはあるでしょう。
鵜呑み報道ではなく、しっかりとした調査や検証にもとづいた報道を望みたいと思います。

 ※2013/4/6 0:25追記
   武雄市図書館についての放映は延期されたそうです。爆弾低気圧を報じるためらしく、
   武雄市図書館の放映は4/21(日)または4/28(日)になる予定とのことです。
      参考: バンキシャ!放映日延期になりました。 : 武雄市長物語

 ※2013/4/10 4:00追記
   密着取材はバンキシャ!だけではなくもう1つあったようです。
     参考: 樋渡市長Facebook(2013/04/05)
          「今日、もう一つの報道番組の密着取材がすべて終了しました。
           ひょっとすると、こっちのほうの放映が早いかもしれませんね。
           バンキシャ!は図書館が中心、こっちのほうは、
           僕の生き方そのものがテーマになります。」

 
武雄市図書館について、

  「何が問題視されているのかよくわからない」

  「見た目はオシャレだし便利でいいじゃん」

と思っている方々も多いと思います。
個人情報の問題ばかりが注目されているようですが、問題はそれだけではありません。
少々見づらいかもしれませんが、どうか一度お読みいただければ幸いです。
特殊市外市民(謎)からのお願いです。
(↑ふざけているようですが無視できない問題もありますのでよければリンク先もご覧下さい)

以下、番組宛に送った内容です。
そのままだと見づらかったので、各項目が見やすくなるよう、改行を足してあります。
 


長くなりましたので6通に分けて投書いたします。

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1通目
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4/7(日)放送予定のバンキシャ!で武雄市図書館と樋渡市長が取り上げられると聞きました。
私は昨年9月から武雄市図書館と樋渡市長の問題を追いかけておりますが、樋渡市長らの説明はデタラメだらけです。
図書館構想は市民らを騙す形で進められ、様々な問題はまともな説明や議論もされないまま開館を迎えました。
武雄市図書館の改装には、合併特例債の適用により国費2億円が投入されることも決まっています。
デタラメな説明を鵜呑みにして放映しないよう、しっかり裏づけを取って責任ある報道をして下さい。
以下に樋渡市長や武雄市のデタラメな説明や実態、問題点などを根拠とともに情報提供します。私の意見も含めております。
少なくとも、これらの点についてデタラメな内容を放映しないよう、対処を求めます。

●「武雄市図書館の改装」について

  →武雄市図書館は2000年10月に出来たばかりのまだ新しく綺麗で明るく評判も良い図書館でした。「ゼロから新しく作った」「古い図書館を改装した」と誤認している人が多いようですので、「特に改装など必要なかったまだ新しい図書館に多額の改装費を投入した」という事実はしっかり説明していただきたく思います。

  →武雄市では分館の設置要望なども出ています。そんな中で不必要な改装事業を行ったことになります。

●「20万冊の蔵書が手に取れる」と最大高さ4.6mの巨大書架について

  →巨大書架の上部(2.1m以上)は落下防止柵が設けられており職員を呼んで本を取ってもらう必要があります。つまり書架上部は実質的な閉架です。したがって利用者が20万冊を手にとれるわけではありません。最大高さ4.6mの書架での取り出し作業には大きな危険が伴いますし、閉架書庫よりも危険性が上がり利便性が下がっただけです。

  →蔵書は従来からほとんど増えておりません。よく「開架図書が2倍に増えた」と表現されますが「蔵書が倍増した」と誤認されることが多い(それを狙っている?)ので、「閉架図書を開架に出しただけで蔵書数は変わっていない」ということがわかるような説明にして下さい。

  →「20万冊開架」と言っているのは「蔦屋書店やスターバックスを入れるスペースを無理やり作り出すためには閉架書庫も潰して全体的に異常な巨大書架に蔵書をつめこむ必要があった」という事情を誤魔化しているだけだと考えています。巨大書架が作り出す雰囲気に圧倒されるかもしれませんが、あのような巨大書架は図書館として異常だということをご認識下さい。

  →閉架書庫には「より安定した環境での資料保存性向上」というメリットもあると思いますが、全て開架となったことで資料の保存性は下がっていると考えております。

●「運営費は1割削減される」について

  →2012年度の図書館費予定額が1億4500万だったのに対し、2013年度は1億3200万円(図書館1億1000万、歴史資料館2800万、賃料収入600万)になると報道されており、差し引き1300万円の削減だと説明されています。

  →2012年度は開館日数を295日から331日に増やしたため、従来より図書館費が大きく増加しています。しかし結局改装工事のため5ヶ月間もの長期休館があり、大きく補正されたはずですので実績にはなりません。

  →2011年度までの図書館費は、大失敗しているMY図書館導入などの特別な費用を除けば、年間1億2000万円程度でした。

  →従って、従来に比べて図書館費はむしろ増加しているということになります。

  →確かに開館時間は増え便利にはなるのですが、そもそも1日12時間365日という長時間開館が市民のニーズや利用実態にあっているのか、費用対効果は適切なのかという議論もされていません。

  →CCC社が1億1000万円で1日12時間365日開館の図書館運営を請け負ったのは「物販での利益が見込めるためそれを充当できるから」と説明されています。武雄市からの委託費には人件費もわずか12名分しか含まれていません。つまり本来ならその金額で請け負うのは不可能なのです。このように「本来は別々にすべき物販の利益まで見込んだ格安での委託請負(物販エリア提供という便宜供与を行っての格安委託)」が適切なのかどうか法的な整理と議論が必要だと考えます。業務自体も図書館部分と有料営業部分が明確に分離されていません。「図書館運営」も「館内での営業活動」も公募が行われていないというもの重要なポイントです。このまま議論もなく既成事実化されてはいけないと考えます。

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2通目
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●「改装費の市民負担は無い」について

  →改装費は合併特例債(2億7500万円)の適用により、国が2億、武雄市が2億5000万、CCC社が3億の合計7億5000万円となりました。(ただしCCC社3億については明確な説明無し)

  →「指定管理者の導入で運営費が削減されるのでそれにより改装費が賄える」と説明されていますがデタラメです。
   上に書いたように運営費はむしろ増加しますし、仮に武雄市の説明どおり年間1300万円の削減だと考えても、武雄市負担分の2億5000万円を回収するだけでも19年以上かかります。

  →削減がなりたたない以上、武雄市負担分の2億5000万円だけで、市民1人あたり約5000円、1世帯平均で1万4000円超の負担となります。
   合併特例債が利用されるというのは3/12市議会の石丸議員の一般質問にて発表されたことですが、合併特例債がなければ市民1人あたり約9000円、1世帯平均で2万5000円以上の負担になるはずでした。

  →参考:9月補正予算の図書館改装費用4億5000万円のうち、建物と設備改修の分は約1億8000万ですが、それ以外に「空間創出」といった項目がありCCC社に「代官山蔦屋のような空間作り」などが委託され、本棚の総入れ替えなどが行われています。

●「武雄市が直営で1日12時間365日開館をやれば2億3200万円かかる」について

  →2012年度の図書館費予定額だった1億4500万円を、開館時間が1.6倍になるからという理由で単純に1.6倍しただけです。まともな見積もりではありません。

  →樋渡市長は7/18の臨時市議会で2億3200万円の内訳を説明していますが、その数字は明らかに間違っていることがわかっています。どんぶり勘定にデタラメな説明をつけているのは悪質です。

  →市民が「従来の2倍近い図書館費がかかってもいいから1日12時間365日開館してほしい」と望むとは思えません。そもそも、まずは上に書いたように「1日12時間365日開館」が費用対効果等も含めて適切なのかどうかという議論が必要だと考えます。

●「直営だと2億3200万円かかるがCCC社への委託だと1億1000万円になるので差し引き年間1億2200万円の効果(利益)。だから改装費の武雄市負担分2億5000万円は2年くらいで取り戻せる。」

  →樋渡市長や教育委員会、賛成派議員らが市議会で繰り返してきたデタラメな計算です。(数字は最新の状況にあわせました)

  →上に示した通り、「そもそも市民は従来の2倍近い2億3200万円かけてでも1日12時間365日開館を望むのか?」という観点がすっぽり抜けています。

  →上に示した通り、従来の図書館費は1億2000万円程度なのですから、開館時間が増えたとはいえ、2013年度予定金額の1億3200万円はむしろ負担が増えていることになります。従って、改装費を運営費削減で賄うというのはデタラメです。

  →CCC社に1億1000万円で委託されたのは図書館の施設管理と運営だけです。歴史資料館部分は市の直営です。従来の図書館費には歴史資料館部分も含まれていますが、それを無視して整合のとれない数字で計算されています。

  →最近では3/12市議会の石丸議員の一般質問でも古賀教育部長が合併特例債の適用にあわせてこのデタラメ計算を出していますが、「一般財源分の1億7500万円は1年半で取り戻せる」と言っており合併特例債の市の負担分(30%)が無視されていますし話になりません。このようなデタラメな説明ばかりが市議会でまかり通っています。

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3通目
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●「市民の意見などを反映した」について

  →意見を聞くどころかまともな説明すらろくに行われませんでした。市民説明会は5/20(130名)と11/15(わずか23名)の2回だけで大した説明も無し。計画説明用のホームページも6月議会から作ると説明されていましたが結局作られませんでした。

  →「アンケートで雑誌を増やしてくれという意見が多かった」を根拠として蔦屋書店の雑誌販売が入り口近くで大々的に行われていますが、その根拠となるアンケートは昨年4月にCCC社が武雄市で1日だけ行った対象者わずか173人のアンケート。そこで「雑誌の充実」を望んだのはわずか39名で、「本の販売」を望んだ人もわずか29名。9月の市民アンケートでも雑誌を望んだのは1120人中261人で4位。いずれも複数回答可の設問でした。したがって市民は別に図書館での雑誌販売を望んでいたわけではありません。樋渡市長やCCC社が雑誌販売を行いたかっただけであり、そのためにデタラメな説明がされているだけです。しかも雑誌だけでなく新刊書まで大量に販売されており、近隣の書店の経営への影響は必至です。

  →9月の市民アンケートまでは改装費は2億~2.5億と説明されていましたが、市民アンケ終了数日後に突然4.5億の予算が発表されました。その倍増予算を通すために、その予算が説明されないまま行われた市民アンケの「7割が期待」という結果だけが都合よく利用されました。

  →樋渡市長は9/13の市議会で「アンケートの自由記述欄の意見を公開し回答していく」と答弁していましたが、公開すらまともに行われませんでした。当然回答も一切なされていません。全てがないがしろにされ悪用されただけです。

  →9月議会では、代案を含めた請願を出した「武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会」とその代表世話人が、樋渡市長や山口昌宏議員らによって理不尽に罵倒されました。

  →3月議会でも、市民の会の抗議活動が、山口昌宏議員によって理不尽に批判されました。「被災地にくらべ武雄市ではプラカード持って行進できるとは幸せでよかった」などと関係ない被災地まで持ち出して皮肉が述べられています。下種の極みです。

  →市民の長年の運動を経て作られた武雄の貴重な蘭学資料の常設展示館「蘭学館」は残すよう市民から要望が出ていましたが、樋渡市長は最初からTSUTAYAに明け渡すつもりでした。7月頭に視察に来た那須町長に「蘭学館は取り壊してCD/DVDコーナーにする」と説明していますし、開示された9月時点の図面では既に蘭学館はCD/DVDコーナーとされています。それにも関わらず樋渡市長は9月議会で「蘭学館は当面残す」とし、教育委員会も11/15市民説明会で「蘭学館は改修予算に入っていない」と説明して市民を安心させておきながら、12月市議会で突然「方針変更」し蘭学館をTSUTAYAの有料CD/DVDレンタルコーナーにし、そのための条例改正まで行っています。この「方針変更」について市民への事前相談はありませんでした。

  →日本図書館協会や日本文藝家協会による提言等は樋渡市長によって「荒唐無稽」だと片付けられ、まともな説明や対応はなされていません。日本書籍出版協会からの質問書には回答がなされましたが、「以前から公募していない」「物販エリアは明確に区分されている」といった説明が事実と異なるのをはじめ、まともな回答になっていません。

  →武雄市民ではありませんが、武雄市図書館についての情報開示請求を行った方が、武雄市側のミスで条例違反となる3ヶ月もの放置を受けた挙句、ツイッターで樋渡市長から名誉毀損と言ってもよいほどの誹謗中傷を受けています。

  →他にも、樋渡市長は反対意見を述べる議員や人々を異様なほど侮辱・攻撃しています。また1/21に徳島大学で行われたICT講演会では「なんで市民の意見を聞かなきゃならないんだ」と放言したほか、意見を述べた方の映像を流して「嫌な顔してますね~」と発言するなど、異様な攻撃姿勢を見せ続けています。

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4通目
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●図書館内に蔦屋書店とスターバックスを入れた件について(提供面積や行政財産の扱いなど)

  →改装前の武雄市図書館の開架面積は1140平米。それに対し、CCC社の営業面積は745平米。つまり従来の開架面積の65%超もの広さを持つスペースが営業用に提供されています。

  →改装により図書館の開架面積も1140→1571平米と増加していますが閉架書庫や館長室、事務室などが潰された結果です。しかも図書館開架部の蔵書密度は従来の1.5倍~1.8倍に増加しています。あのように異常な巨大書架を導入せざるをえない、無理のある開架計画なのがよくわかると思います。

  →現在の比率で見ると、図書館開架部分が1571平米、営業部分が745平米ということになります。この2つが有効面積だと考えると、全体の3分の1を営業部分が占めていることになります。

  →地方自治法 第二百三十八条の四では「行政財産は~(中略)~その用途又は目的を妨げない限度において、貸し付け、又は私権を設定することができる。 」とされており、蔦屋書店とスターバックスは行政財産の目的外使用許可を得て貸付を受け営業を行っています。
   しかし、上に示したとおり、蔵書配置密度の増加や巨大書架での作業の危険制増加、利便性低下、全開架による書籍の保存性の低下等も考えると、「(図書館の)用途又は目的を妨げない限度」を逸脱して営業スペースが無理やり作り出され提供されていると考えられます。上で述べたように「蘭学館」も市民への相談もなく明け渡されてしまっています。しかも、この営業スペースを無理に作り出すために多額の税金が改装費として投入されているわけです。随分とおかしな話ではないでしょうか。

  →樋渡市長は日本書籍出版協会への回答で「販売エリアと図書館は明確に区分されている」としていましたが、図書館の蔵書が販売エリアに置かれていたり、2階の学習室に販売商品である雑誌が置かれていることが判明しています。スタッフも図書館部と販売部の両方の業務を行っています。その他の面を見ても図書館が営利行為にも利用されている、あるいは切り離せなくなっていることは間違いないと思われ、著作権法や貸与権などの面から見ても、図書館として成立していないのではないかという懸念があります。

●「指定管理者選定の経緯」について

  →もともと樋渡市長には図書館の指定管理者選定の権限などありませんでした。

  →それにも関わらず、2012年1月から5月にかけて、CCC社に内密かつ独占的に計画を検討させ、権限もないまま5/4に大々的に合意記者会見を開き合意書に署名しています。

  →「Tカードの導入」まで「市民価値」だとでっちあげ、公募すらしない上にまともな根拠もないまま、図書館運営経験すらないCCC社を選定し随意契約しています。昨年7月の教育委員会の選定会議録では「代官山蔦屋書店運営の実績により365日開館が可能」としていますが、この会議時点では代官山蔦屋書店は開店から約半年が経過しただけですし、書店の運営と図書館の運営は全く異なります。

  →後から教育委員会や議会を通したとはいえ、選定根拠の無さ、権限をもたない首長による1社への独占的な依頼、それを既成事実化する大々的な発表、その後の改装やあからさまな便宜供与などは、指定管理者の選定方法として非常におかしなものであると考えます。

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5通目
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●個人情報の扱い(Tカード)について

  →通常の図書利用カードとTカードの好きなほうを選択できるようにしたから問題無いと主張している方々もいますが、そうではありません。

  →「図書館の自由に関する宣言」などでは、図書館は読書事実や利用事実を外部に漏らさないということがうたわれています。これは過去の検閲の反省なども踏まえたものです。

  →しかし武雄市図書館ではTカードで自動貸出機を利用するとポイント付与のため「Tカード番号・利用年月日・利用時刻・ポイント数」の4情報がCCC社のシステムに送られます。つまり「誰がいつ図書館を利用したか」という利用事実が外部に送られていることになります。

  →樋渡市長は市議会で図書館での館内写真撮影の禁止について説明する際に「誰がいつどこにいたかというのは重要な個人情報だから」と説明しています。

  →その一方で樋渡市長は「CCC社に渡すTカード番号・利用年月日・利用時刻・ポイント数の4情報は個人に紐づいた情報ではないので問題ない」と説明しています。「誰がいつ図書館を利用したか」という個人情報をCCC社に渡しているのに、そうではないと説明しているのです。説明に整合性がありません。

  →武雄市図書館ではTカード番号と図書館利用ID、利用者住所氏名などを紐付けて管理しています。つまりTカード番号は個人に紐づいた情報です。

  →当然ですがCCC社でもTカード番号と利用者住所氏名などを紐付けて管理しています。つまりTカード番号は個人に紐づいた情報です。

  →つまり、樋渡市長の「Tカード番号等は個人に紐づいた情報ではない」という説明はどう考えても間違っています。この論法が通るのであれば、少し規約を変えるだけで貸し出し履歴等の情報までCCC社に渡せるということになりかねません。樋渡市長の個人情報保護意識が薄いこともよく知られており、それも懸念されています。

  →また、CCC社は加盟各社から貪欲に購買履歴などを収集し、そのデータをマーケティングなどの自社商売に利用している会社です。医薬品の購買履歴収集やデータの共同利用などの問題も指摘されており、行政が情報を渡す相手としては相性も最悪といえます。

  →こういった様々な問題があるにも関わらず、図書館にTカードが導入されてしまいました。樋渡市長は、住民票の発行やマイナンバー、病歴管理や生活保護などにもTカードを使いたいと発言しており、異様にTカードの拡大姿勢を見せています。これも異常なことであり今後への不安を隠せません。

  →色々な問題にくらべ、得られるメリットは「自動貸出機の利用促進」「Tポイント付与」だけです。たったこれだけのために様々な問題を無視して公共図書館にTカードを導入し、更に首長自ら利用拡大まで図っているというのは異常なことだと私は考えています。

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6通目
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★まとめ
 まだ新しい図書館に7億5000万円もの改装費を投じたのですから、出来上がった武雄市図書館が良いものに見えるのは、ある意味当然です。
 品揃えが豊富な蔦屋書店やスターバックス、また、オシャレな雰囲気の内装が市民に喜ばれるだろうというのもよくわかります。
 しかし、それは果たして、本来不必要な多額の改装費を使ってまで「図書館」の中で行う必然性があるものなのでしょうか?
 例えばどこか別の場所に蔦屋書店とスターバックスが開店すれば同様に喜ばれたのではないでしょうか?営業面積だってもっと広くできたかもしれません。
 「図書館の中に蔦屋書店やスターバックスを入れる」という、ただそれだけの事のために国の税金2億円も含む改装費7億5000万円を投入する必要などあったのでしょうか?
 なぜそこまでして民間企業であるCCC社に便宜を図る必要があったのでしょうか?
 使われる4億5000万円(国2億、市2億5000万)の税金は、武雄市にとっても非常に貴重なお金のはずですが、市民は本当に図書館の改装を望んでいたのでしょうか?今後苦しくなることが見えている地方財政を考えると、もっと他にやるべきことがあったのではないでしょうか?
 武雄市では国民健康保険の負担金が上がったりもしているのですが、そのような財政状況で市長が自分の趣味で図書館を改装して喜んでいてよいものなのでしょうか?
 市議会などでデタラメな説明をしたり、市民を騙す形で計画を進めたり、反対意見を述べる議員や市民を始めとした人々を過剰に侮辱し攻撃するような樋渡市長らの政治姿勢を許してよいのでしょうか?
 様々な問題点があり、それらについてほとんどまともな議論が行われていませんが、それで良いのでしょうか?

 武雄市図書館の派手な見た目に惑わされず、計画の経緯や内包されている様々な問題にしっかりと目を向け議論するべきだと、私は考えます。

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2013年3月10日 (日)

日本書籍出版協会の質問書に対する樋渡市長の回答書って酷いよね

この記事はツイッターの #takeolibrary や #たけお問題 に寄せられている
意見なども参考にさせていただいた上で書いております。
情報を寄せて下さっている皆様に感謝いたします。


 

日本書籍出版協会が武雄市長に質問書/佐賀新聞ニュース

出版社約440社で構成する日本書籍出版協会は6日、4月1日にリニューアルオープンする武雄市図書館に関する質問書を樋渡啓祐市長に出した。

 新しい市図書館は、レンタルソフト店を展開するTSUTAYA(ツタヤ)の運営会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が指定管理者として運営する。

 質問は(1)CCCがテナントとしてツタヤの書店を運営することに関し、地元書店にも公募の機会を与えたのか、決定プロセスを示してほしい(2)Tポイ ントカードの導入は図書館の公的業務を利用してCCCへの割引販売による利益誘導を行うとの見方もでき、著作権法を逸脱する疑いもあり、市の考えを示して ほしい-の2点。

 これに対し、樋渡市長は「オープン直前になって何をいまさらという気がするが、速やかに回答する」と話している。

 
そんなわけで、日本書籍出版協会が、2013/3/4付で、武雄市の樋渡市長に質問書を提出。
質問書のPDFはこちら

その他の関連記事もいくつか挙げておきます。

   武雄市新図書館計画の法令違反の疑いについて日本書籍出版協会が質問書を提出 | スラッシュドット・ジャパン YRO

   日本書籍出版協会、「武雄市図書館に関する質問書」を公表 | カレントアウェアネス・ポータル
   (過去の記事へのリンクあり)

   武雄市樋渡啓祐さん周辺がまた図書館の件で絶妙な炎上芸を魅せる: やまもといちろうBLOG(ブログ)

 
この質問書に対し、2013/3/8に樋渡市長が回答書を出しました。

   【社団法人日本書籍出版協会への回答】 - 武雄市Facebook (全文はここから)

   社団法人日本書籍出版協会への回答 : 武雄市長物語

   日本書籍出版協会というところから~ - 樋渡市長Facebook (要ログイン)

こちらについても関連記事を挙げておきます。

   武雄市長が出版協に回答 市図書館問題/佐賀新聞ニュース

   武雄市新図書館問題、書協の質問に市側が回答 一方で問題を考える市民集会が開催 | スラッシュドット・ジャパン Submission

 
さて、この回答ですが・・・
Facebookやブログに回答書を画像で載せるという、
アクセシビリティなどガン無視した愚行。さすがです。

非常に読みづらいですね。最低でも別途PDFくらい用意すればいいのに・・・。
また、武雄市の公式HPにも載ってません。

武雄市役所は以前も、図書館・歴史資料館に関する市民アンケートの集計結果を発表した際に、
表データのキャプチャ画像を貼って終わりにするという、
市民を馬鹿にしているとしか思えない手法をとっていたため、
さすがに見かねて個人でグラフ化などを行って公表したこともあります。
なんでもFacebookで済ませるのではなく、ちゃんと情報に応じて
ホームページと使い分けて、市民にわかりやすい適切な形で公表しろと・・・。
Facebookの使い方を根本的に間違えているとしか思えません。

武雄市のFacebookを参考にしようと視察に行く地方議員もいるようですが、

  「Facebookでの偏った情報発信にかまけてばかりで、
   それ以外の市民向け広報全般をないがしろにしている」

というのが武雄市の実態だと思います。

下手をすると情報統制という狙いすら感じられるほどに酷い状況だと思っています。
以下のような事例を見てきた実感です。

  ●昨年6月議会で作ると言っておきながら結局作られなかった、
    図書館構想に関する市民向け説明ページ。
    (市民説明会もたった2回(参加者は130名と23名・・・)ですし、
     図書館構想の実態をちゃんと把握できている市民は少ないでしょうね。)

  ●議会広報誌や議案賛否公表、議会報告会すらない全国最低レベルの市議会。
    (Ustream中継はあるが一般質問のみ。議事録は2~3ヵ月後。
     上の記事は2012年5月のものだが、その後改善に動いているという話も聞かない。)

  ●講演会(2013/1/21 徳島)で
      「ぼくはよく言われるんですよ、市民の声をもっと聞けって、言われるんですよ。
       なんで聞かなきゃいけないんだって、このごろ回答してます。
    と放言する樋渡市長。
    (市長がよく発言している「多聞第一」など、上辺だけの言葉にすぎません。
     この講演会での発言のほうが本音だというのは、図書館計画などの進め方を見てもよくわかります。)

  ●TIME誌の見た目をパクっただけという、内容の薄いフリーペーパーのような市報
    (賛否はあるでしょうが、少なくとも私はしっかりと色々な情報がつまった
    地元や実家の自治体広報誌のほうがありがたいです。
    Facebookには毎月1日に画像で載せられるのに、公式HPに見やすいPDFで載せるのが
    ずいぶん遅れることが多いのも気になります。)

市民に向けた丁寧でわかりやすい情報発信をないがしろにする一方で、
話題を呼びたいだけの中身のない施策の打ち出しや報道発表などには力を入れているようです。
このような現在の武雄市役所の広報を参考にするのはやめていただきたいものです。
目を覚まして実態を見て下さい。

 
さて、モノにもよりますが、個人的には自分の名前や各種データなどを画像で貼るというのは、
なんらかの事情で検索されるのを避けたい人がとってる手法というイメージ。
武雄市の公式Facebookも、ログインしていない状態で見ると、せいぜい1ヶ月程度前までしか
記事を遡れなくなっているようですし、このまま流し去りたいのかなあ。

大事な回答書をこのまま流しちゃいけないし、
ちゃんとテキストで見れたほうがいいよね。

ということで、回答書をテキストに起こしたものを、記事の末尾に載せておきます。
本当は武雄市役所や樋渡市長がちゃんとテキストで見れる形で公開してくれるといいのですけどね。

 
ところで、このブログでも再三書いてきているとおり、樋渡市長は、

  反対質問や抗議をされたら理不尽に徹底的に相手を貶める

という行動パターンをもっています。

 
  ■ 2012/5/28 日本図書館協会 武雄市の新・図書館構想について 

     → 日本図書館協会の見解は対案無しの荒唐無稽だ。 : 武雄市長物語 

     → 批判だけしてる人って楽だよね : 武雄市長物語

     → 樋渡市長のブログを「日本図書館協会」でGoogle検索 (機会あるごとに貶している)

 
  ■ 2013/9/18 日本文藝家協会 図書館業務の民間委託についての提言PDF
 
                   ↓

 

さて、今回の日本書籍出版協会からの質問書ではどうだったのか見てみましょう。

社団法人日本書籍出版協会への回答 : 武雄市長物語

オープン1か月を切って、何を今さらと思うんですが、それはそれとして、こうやって関心を持ってくださることはとても良いことだと思います。地方にとっ て、無関心は最大の悪。そういう意味では、日本書籍出版協会(初めて聞きましたが)のご質問はありがたく思います。二の矢、三の矢、お待ちしています。日 本の書籍出版の発展のために頑張ってください。僕らも応援します。

最後に、この回答書については、武雄市担当メディアに投げ込むのと同時に、先方にも郵送いたしました。

樋渡市長は「今さら」ということにしたいのでしょうが、
日本図書館協会などからの指摘を実質的にスルーし、
まともな説明をしてこなかったのは樋渡市長と武雄市のほうなのですが。

武雄市民も含め、実態を知っている人にとっては、

   「いつかまともな説明がされるだろうと思ってたのに、
    何もしないまま開館すんのかよ!」

という思いのほうが強いのではないかと思います。

それと、回答書なのですから普通は相手への送付が主だと思うのですが、
「武雄市担当メディア」を先にしてその後に「先方にも」と、
日本書籍出版協会のことをまるでおまけのように書いているのは、
なにかの嫌がらせのつもりなんでしょうか。
些細な点ですが、私はこれまでの樋渡市長の言動も踏まえ、異様さを感じました。

日本書籍出版協会というところから~ -樋渡市長Facebook

日本書籍出版協会というところから、武雄市図書館に関して質問状を頂きました。速く回答せい!ということだったので、3日間で回答しました。もっと速く回答できたのですが、僕が、目下、他の仕事を抱えすぎていて。

まあ、質問状を読んでもらえれば分かりますが、何を今さらって感じです。質問自体レベルが低い。しかし、何でも前向きに捉える私としては、こうやって関心を持ってくださって、しかも、それがニュースになる。これって、武雄市、そして、武雄市図書館の良い宣伝になります(^^ゞ

日本書籍出版協会の皆さんに心から感謝申し上げます。再質問等、心からお待ちしています。

こちらはわかりやすく相手を貶してますね。いつもどおりの樋渡市長です。
これが樋渡市長にとっての「真摯」なのでしょうかね。だからあなたは駄目なんですよ。

ただ、今回の日本書籍出版協会の質問が甘いと思えるのも事実です。
既にツイッターなどでは色々な動きも出ていますが、おかしな点や疑問点は
極力明確にしていきたいところですよね。
自分でも色々と考えてはいるのですが、力不足でうまくまとまりません。
とりあえず、

  ●回答書には

       ◎武雄市がこれまでの図書利用カードに加え
           「Tカードでも図書館の書籍を借りることを可能にしたい。」
         と考えた。

       ◎「窓口業務の省力化に協力していただいた意味合い」でポイントを付与する

    とあります。まずそう考えていること自体がおかしいのではないでしょうか。
    昨年5月4日のCCC社との基本合意会見(代官山佐賀県庁)では、

       「今まで図書館に親しんでない人、この人達を呼び込むきっかけ、動機付けになる」

       「カードがなるべく1枚で済む流れができればいいなと思っています」

    などと言っています。「省力化に協力してもらった対価」というのは後付けの理由ですよね。
    「そもそも何故Tポイントなのか」も説明されていませんね。
    CCC社と組むと決めた上でのことでしょうが、短絡的すぎやしないでしょうか?
    従来の図書利用カードが使えるにも関わらず、図書館システムと
    Tカードをわざわざ連携させるというのも不可解です。
    自動貸出機を利用させるためにTポイントサービスは本当に必要なのでしょうか?
    使いやすければポイントサービスなどなくても状況に応じて自然と使うようになる気がしますが。
    「カードがなるべく1枚で済む流れ」についても、行政が一民間企業である
    CCC社のTカードに依存したり、それを推進するのはおかしいと思うのですが。
    しかもCCC社は多数の加盟店から個人の購買履歴等を貪欲に収集し、
    そのデータベースを元にしてマーケティングやターゲッティング広告などの
    商売を行っている会社です。行政サービスとの相性は最悪だと思うのですが。

  ●ポイント付与など無関係に、公立図書館の貸出カードに、私企業が扱っている
    ポイントカードを導入するというだけで十分な利益誘導と言えるのではないでしょうか。

  ●そもそも「9つの市民価値」として
      7.「代官山 蔦屋書店」のノウハウを活用した品揃えやサービスの導入
      8.Tカード、Tポイントの導入
    を挙げ、CCC社以外実現不可能な条件にしている時点でおかしいのではないでしょうか。
    その他の多くの項目も図書館部分とは関係ない有料部門の内容が多く、
    市民にとっての価値ではなく、CCC社にとっての価値でしかないように見えます。
    樋渡市長らは2012年1月からCCC社と打ち合わせを繰り返しており、
    その結果2012年5月4日に提携基本合意に至ることとなっています。
    つまり「9つの市民価値」そのものが、CCC社と一緒になってデタラメに定義したものであり、
    そのように恣意的に作られた「市民価値」を理由に「CCC社の他に存在しない」として
    随意契約を行うのは本末転倒であり、これが許されるのであれば、
    選定そのものが形骸化してしまい、やりたい放題になってしまうものと考えます。

  ●樋渡市長が回答書で蔦屋書店の営業許可の根拠として挙げている
    「地方自治法第238条の4第7項」は、

       「行政財産は、その用途又は目的を妨げない限度において
        その使用を許可することができる。」

    というものですが、武雄市の新図書館計画では

       ◎閉架書庫や館長室などが潰されている。

       ◎武雄市の貴重な蘭学資料の常設展示のために作られた専用建物である
         「蘭学館」のスペースが、市民への事前説明もなく一方的に明け渡され、
         蔦屋書店の有料CD/DVDレンタルコーナーにされている。

       ◎従来の1.38倍しかない開架スペースに、2倍~2.5倍の書籍が詰め込まれている。
         つまり、単位開架面積あたりの書籍密度は従来の1.45倍~1.81倍となっている。

       ◎その結果、図書館部分では、最大で高さ4.6mという巨大書架を始めとして
         3m、4mクラスの巨大な書架が多用されており、脚立等での高所作業が必須になるなど、
         従来よりも利便性が下がった上に危険性が増すという状況となっている。

    といった具合に、図書館・歴史資料館の本来の用途を
   妨げているとしか思えない改修
がなされており、
    それによって開架スペース(1571.7平米)の約半分にあたる、
    786平米の有料営業スペースが無理やり作り出されています。
    ちなみに従来の武雄市図書館の開架スペースは1140平米です。
    従来の開架スペースの7割近い広さの有料営業スペースが作られたわけですね。
    これは「地方自治法第238条の4第7項」の
   「
その用途又は目的を妨げない限度において」に
   抵触していると考えられるのではないでしょうか。

       参考1: 目的外利用
       参考2: 武雄市の新図書館の安全性は未だ疑わしく、商業主義の文化破壊でもあると考えます
       参考3: 武雄市の新図書館では高さ3.9~4.6m、12~13段の巨大な書架が使われるとのことです

    改装後のスペースを貸し出すのだから問題ないと主張されるかもしれませんが、
    そもそもCCC社への委託が決まった結果、まだ新しく綺麗だった図書館
    武雄市4億5千万円、CCC社3億円という巨額の改装費をつぎ込んでいるため、
    「改装した後だから問題ない」という主張は無理があります。
    武雄市がCCC社と組んで図書館・歴史資料館を破壊したと言ってもよいでしょう。
    「新たな価値創造のため」と言うでしょうが、そういう見方もあるということです。

    なお、「9つの市民価値」の1つとして挙げられている

       「1.20万冊の知に出会える場所」

         ※注: 蔵書数は元々19万冊程度であり特に増えるわけではない。
             従来は開架スペースに置いていたのが8~10万冊で、
             残りは閉架書庫に置かれていただけ。

    は、「20万冊開架」と言われていますが、

      ◎「閉架書庫を潰して全て開架にする」という無謀さ

      ◎少なくとも巨大書架の上部は実質的な閉架であり、
        高所での作業が必要になることで
        本来無かったはずの危険まで発生している
        (図面では2階キャットウォーク部の大半が「閉架書庫バルコニー」と
         なっているというのも謎。)

    という実態を見ると、これは市民にとっての価値を追求したものではなく、
    有料営業スペースを改修で無理やり作り出すという目的をごまかすために
    でっちあげられたものであると考えるのが自然だと思われる。

  ●「年間1億1千万円」という委託費で、「1日12時間365日開館」という
    図書館運営を委託することは本来なら不可能。
    委託費には人件費が12名分しか含まれていないが、
    その人数で長時間の開館を行えるはずがない。樋渡市長は市議会で、
    武雄市が直営で同じ運営をするなら30人体制(従来の23人に7人増員)が必要になり、
    費用も2億3200万円かかると述べている。(これもまともな試算ではないが。)
    CCC社のノウハウや運営努力でコストを削減させているのではなく、CCC社に対して

      ◎公立図書館へのTカードの導入実績と普及

      ◎図書館内での営業スペースの提供

      ◎指定管理者としての図書館運営実績

      ◎図書館を手始めとして自治体の他業務にもTカードを導入していくという方針
        (樋渡市長はこれまで、生活保護やマイナンバー、住民票発行などに
         Tカードを導入し広げていきたいという発言を繰り返している。)

    といったメリット(利益)を与えることで委託費削減を図っているのは明らかであり、
    武雄市自身も、訪れた視察者に対して

      「従来と同じ給与を保障するにも関わらず経費を削減できるのは、
       物販の利益を充てることで、収支が成り立つ仕組みになっているから。

    と説明している。
    また、CCC社が雇うことになる図書館司書の一部は、通常の図書館業務だけでなく
    有料部門である蔦屋書店の業務も行うということが明らかになっており、
    図書館業務と有料部門の業務が不可分のものとなっている。

      参考: 武雄市図書館・歴史資料館の現在の職員23名の配属先と関連考察(コストや地元書店への影響等)

    指定管理者としての図書館運営と、有料スペースでの営業とを
    明確に切り離すことができないというのは、適切とは言えない状態であると考える。

  ●2012年7月5日の指定管理候補者選定委員会が開催されているが、
    開示された議事録PDF)によると、非公募とした理由は、文化・学習課長から

        「図書館を365日開館して運営できる事業者が
         CCC社のみであるということが最大の理由。

        「現在全国で図書館の指定管理を引き受けている
         どの事業者も、365日開館の実績がない。
         これに対し、CCCは、代官山蔦屋書店の運営実績から、
         365日の開館が可能であり、さらには開館時間帯も
         9時から21時までの大幅拡大ができる事業者と見込まれる。」

        「CCC社以外に我々の要求に応えることのできる事業者はないと判断した」

    と説明されている。
    しかし、CCC社はそもそも図書館の指定管理を受けた実績すらない。
    代官山蔦屋書店は図書館ではなく書店であり、更に言えば2011年12月の開店なので、
    2012年7月の時点では、代官山蔦屋書店の365日開店の実績すら無い。
    図書館運営と書店経営は別物であり、相互の実績は結びつかない。
    教育部長の補足によると、

        「たくさんのサービスの充実が期待できる。
         郵便ポストの返却やコンビニ返却をはじめ、経費の削減など
         9つの価値というワードで説明がなされている。
         文化・学習課長が言ったのは、その中で最大の理由を挙げるとすれば
         365日の開館であるということです。」

    となっているが、そもそもCCC社ありきで話をしており、それらのサービスを
    他の業者が提供できないという根拠は示されていない。
    昨年5月の日本図書館協会の指摘の中にもあるが、
    これでは選定理由について説明責任を果たしているとは言えない。

 
などなど、以前から言われている内容も含め、
明らかにすべき点はまだまだあると思っている次第です。
他にも色々ありますし、そのあたりをうまく詰めていけるとよいのですが・・・。

現実問題として、今更CCC社との契約を解除したり、改装によって改悪されてしまった
図書館を元に戻すようなこともできません。
できたとしても実際問題としてあまり意味がありません。
基本的には少しでもマシな運営になるよう注視し、必要なら意見を出していくしかないとは思っています。

しかし、法律面などでの問題整理はきっちりと行っておくべきだと思いますし、
武雄市の図書館計画が樋渡市長のズレた感覚によって
市民無視で強引に進められてしまった、ろくでもない計画だということは、
世間に向けてしっかりと明らかにしていくべきだと考えています。
樋渡市長が、反対する市民や個人、組織に対して理不尽な誹謗中傷を繰り返したことも忘れるべきではないでしょう。

 
以下は、樋渡市長の回答書のテキスト起こしになります。
参考資料部分は、該当法令等へのリンクを示してあります。
最初はこのテキストだけで記事にしとくつもりだったのに、ずいぶん色々と書いてしまったなぁ・・・。


                                      武市秘第84号
                                    平成25年3月8日

社団法人 日本書籍出版協会
理事長 相賀昌宏 様

          「武雄市図書館に関する質問書」への回答書

                                   武雄市長 樋渡啓祐

 2013年3月4日付にて貴協会よりいただいておりました「武雄市図書館に関する質問書」に対し、以下のとおり回答いたします。
 武雄市では、従来から、開館時間の延長、司書待遇の改善、蔵書内容の改善等、図書館改革を強力に進めて参りました。しかしながら、市民価値の高い、あるべき図書館を実現するためには、一地方自治体の取組だけでは限界があり、このような図書館を実現するために、従前から、民間のパートナーを探しておりました。もちろん、地元の書店組合の皆さんにも図書館運営や連携について相談して参りました。
 そのような中で、昨年の冬、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(以下「CCC」という。)が新図書館構想に賛同していただき、昨年5月に、本市と「武雄市図書館企画・運営に関する提携基本合意」をするに至り、その中で実現する「9つの市民価値」を公表することになりました。
 そして、平成24年7月臨時議会において、市民価値の高い、あるべき図書館、換言すれば、従来の公共図書館を超える新しい図書館を実現するのはCCCの他において存在しないことを説明し、武雄市の公立図書館部分の指定管理者を随意契約によりCCCとすることを承認(議決)頂いたところであります。

1.指定管理事業者であるCCCが書店を併営する件について
 公共施設である図書館内のスペースをテナントとして書店を運営することに関しては、新図書館構想を実現するために必要な要件であり、「実現する9つの市民価値」を十分に理解したCCCが運営することによって初めて実現するものであります。
 販売エリアは、公立図書館の扱いとは完全に区別され、公的施設を使用するにあたっての条件を付した上で許可をするもので、地方自治法第238条の4第7項及の規定に基づき、CCCが申請をし、それに対し市が地方自治法第238条の4第7項及び武雄市行政財産使用料条例に基づいて許可したものです。
 さらに、貴協会が主張される「地元書店にも公募の機会を与えたか」については、武雄市においては、従来このような公的施設の使用許可に、公募方式は採用しておりません。
 なお、本件に関して、地元の書店組合、市議会からもご相談、ご指示等なかったことも付記いたします。

2.T-Pointカードを貸出カードと併用する件について
 Tカードについては、武雄市がこれまでの図書利用カードに加え「Tカードでも図書館の書籍を借りることを可能にしたい。」と考えたことで、新図書館構想で実現したい市民価値の一つです。
 ご指摘の民間業者であるCCCへの割引販売による利益誘導ではありません。また、利用者が借りる際、著作物1冊ずつにそれぞれポイントを付与するのではなく、利用者が自動貸出機を利用したときのみ「窓口業務の省力化に協力していただいた意味合い」で一日に1回ポイントを付与するものです。窓口業務が省力化されることにより、図書館司書がレファレンスサービスに対応できる時間が増えることになります。これにより、市民価値の向上が図られるものと思料いたします。
 したがって、貴協会が懸念されている著作権法第38条第4項に定められた、非営利無償の貸与の範囲を逸脱するのではないかというご指摘には当たらないものです。

(参考資料)

■提携により武雄市図書館にて実現する9つの市民価値
 1.20万冊の知に出会える場所
 2.雑誌販売の導入
 3.映画・音楽の充実
 4.文具販売の導入
 5.電子端末を活用した検索サービス
 6.カフェ・ダイニングの導入
 7.「代官山 蔦屋書店」のノウハウを活用した品揃えやサービスの導入
 8.Tカード、Tポイントの導入
 9.365日、朝9時~夜9時までの開館時間

地方自治法 第ニ百三十八条の四
武雄市行政財産使用料条例(条例第56号)
著作権法 第三十八条
武雄市図書館に関する質問書(PDF)(日本書籍出版協会)

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