VP6-EとVP62、VP6-SとVP60って関係あるの???
前回のエントリで、
「VP6 VFW Codecでは、VP6-Sのエンコードはできないようです」
と書いたのですが、その後ちょっと気になる点が見つかってしまいました。
Aviutlのプラグインに、「FLV File Reader」というのがあります。
これは、
「FLVから映像や音声ストリームを取り出して、VCM(VFW)/ACMコーデックでデコードして読み込む」
というプラグインです。
これを使ってちょっと実験をしてみました。
■実験手順
1.PCには「VP6 VFW Codec 6.2.6.0」がインストールされている。
2.Aviutlの「入力プラグイン優先度の設定」で、「FLV File Reader」を一番上にする。
3.On2 Flix Proでエンコードした「VP6-EのFLV」と、「VP6-SのFLV」を読み込み、
メニューの「その他→ファイルの情報」を見て、読み込んだファイルの情報を確認する。
■結果
1.「VP6-E」のFLVは、ビデオ圧縮が「VP62 Heightened Sharpness Profile」となっていた。
2.「VP6-S」のFLVは、ビデオ圧縮が「VP60 Simple Profile」となっていた。
FLV File Readerに同梱されているソースを見ると、VP6ストリームの先頭付近のデータを調べ、
その値によって、ストリームがVP60かVP61かVP62かの判定処理を行なっているようです。
少なくともこの判定処理では、
"VP6-E"="VP62"
"VP6-S"="VP60"
と判断されているということになりますね。
わざわざVP60という既存のプロファイルをひっぱりだして「VP6-SでHD再生に対応しました!」なんて
言うとは思えませんし、「The On2 VP6 codec: how it works (DSP DesignLine)」の解説を見ても、
そんな単純なチューニングとは思えないのですが・・・どうなんだろう。
もし仮にVP6-SがVP60のことだとしたら、
「VP6 VFW CodecでもVP6-Sエンコードが可能」
ということになりますが、はてさて、実際のところはどうなのやら。なんかよくわからないです・・・。
(2009.11.23追記)
VP6-SとVP6-Eのテスト動画をアップロードしてみましたので載せておきます。
画質比較や再生負荷の比較には使えませんが参考程度に・・・。
両方とも、On2 Flix Pro Demo v8.545でエンコードしたものです。
●VP6-Sでエンコードしたもの
●VP6-Eでエンコードしたもの
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