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2010年1月14日 (木)

DirectShowでFLVを再生するために必要なものの導入手順

前回のエントリで、DirecShowでFLVを再生するために必要なものについて
書いてみたのですが、色々書きすぎてグダグダになってしまったので、
このエントリでは必要なものの導入手順だけ書いてみます。
 
■目的

  Windows Media Playerなど、DirectShowを使うプレイヤーでFLVファイルを再生したい。
  または動画編集ソフトなどでDiretShow経由でFLVファイルを読み込みたい。

■対象とするFLVファイルの種類

  映像コーデックと音声コーデックの組み合わせが以下のようになっているFLVファイル。
 
    1.映像Sorenson H.263(FLV1)+音声MP3
 
    2.映像On2 VP6(FLV4,VP6F)+音声MP3
 
    3.映像On2 VP6 with alpha channel(VP6A)+音声MP3
 
    4.映像H.264/AVC+音声AAC

  ※これ以外の組み合わせだと、うまく再生できないFLVもある
 
  
■導入するもの

  1.MPC-HCプロジェクトのFLVSplitter.ax
 
  2.On2 Flix Pro
    (正確にはこれに含まれるFLV再生用DirectShowフィルター)
 
  3.ffdshow tryouts
 
  ※コーデックパックなどは導入していないことを前提としています。
 
 
■1.MPC-HC版のFLVSplitter.axのインストール

  1.SourceForgeのMPC-HCプロジェクトのファイル一覧のページにアクセスする
 
  2.そこにある「Stand alone Filters」をダウンロードする。
    x86版とx64版があるので、自分の環境にあわせて選択すること。
    2010.1.13時点の最新版は、
 
      x86版・・・MPC-Standalone Filters.1.3.1249.0.(x86).zip
 
      x64版・・・MPC-Standalone Filters.1.3.1249.0.(x64).zip
 
    となっている。
 
  3.2でダウンロードしたzipファイルをLhaplusなどのソフトで解凍する。
    「Filters」というフォルダの中に各種DirectShowフィルターのファイルが入っている。
    「FLVSplitter.ax」というのが、FLVスプリッターのファイルになる。
 
  4.「FLVSplitter.ax」をシステムフォルダにコピーする。
    WindowsXP、Windows Vista、Windows 7の場合は「C:\WINDOWS\system32」。
 
  5.「スタート」→「ファイル名を指定して実行」を選び、表示されたウィンドウの
    「名前」欄のところに
        regsvr32 FLVSplitter.ax
    と入力し、「OK」のボタンを押す。
 
    ※VistaやWindows7の場合は「Windowsキー+R」で
      「ファイル名を指定して実行」のウィンドウを表示できるようです。
      また、管理者権限が必要と思われます。
 
  6.「FLVSplitter.ax の DllRegisterServer は成功しました。」というダイアログが表示されれば成功。
    これで、
       「MPC - FLV Splitter (Gabest)」
    というFLVスプリッターがDirectShowフィルターとして登録されました。
    設定などは特に必要ありません。
 
  ※アンインストールしたい場合は、「ファイル名を指定して実行」で、
        regsvr32 -u FLVSplitter.ax
    と入力し、「OK」のボタンを押します。
    「FLVSplitter.ax の DllUnregisterServer は成功しました。」というダイアログが表示されれば成功。
    FLVSplitter.axの登録が解除されたので、あとはシステムフォルダにコピーした
    FLVSplitter.axを削除するだけでアンインストールが完了します。
 
 
■2.On2 Flix Proのインストール

  1.On2社のホームページにある、体験版ページにアクセスする。
 
  2.「On2 Flix Pro for Windows」のリンクを選択し、Eメールアドレスなどの必要事項を入力する。
    (FLV再生用のDirectShowフィルターは、On2 Flix Engineという製品にも含まれるようです。
     現時点ではFlix ProよりもFlix Engineに含まれるフィルターのほうが新しいとのことですが、
     自分ではFlix Engineをインストールしたことがないので詳細は不明です。
     とりあえずここではFlix Proのほうを使うということで話を進めます。)
 
  3.On2 Technology社から、2で登録したEメールアドレス宛にメールが届く。
    「体験版のダウンロードページのリンク」「ユーザー名」「体験版のシリアル番号」が
    記載されているので、ダウンロードページにアクセスし、ユーザー名と
    シリアル番号を入力して、体験版をダウンロードする。
 
    ※体験版のバージョンは、2010.1.13時点では以下のようになっている模様。
        Flix Pro 8.545 for Windows
        Flix Engine 8.0.16.0 for Windows
 
  4.ダウンロードした「SetupFlixProPCDemo_8_545.zip」をLhaplusなどの解凍ソフトで解凍する。
 
  5.「SetupFlixProPCDEMO_8_545.exe」という実行ファイルが出来るので、
    それを実行し、指示に従ってインストールを行なう。
 
  ※体験版なので、30日経つとOn2 Flix Pro自体は起動できなくなりますが、
    FLV再生用のDirectShowフィルターはそのまま使用可能です。
 
  ※ちなみに、「C:\Program Files」の下にインストールした場合、
       C:\Program Files\Common Files\On2 Technologies
    というフォルダの下に、FLV再生用のDirectShowフィルターのファイルが置かれます。
       flvsplit.dll・・・FLVスプリッター
       flvdecvp6・・・FLV VP6デコーダー
    FLVの再生については、これらのファイルだけあれば十分なので、
    これらのファイルをコピーしておいて、On2 Flix Proをアンインストールし、
    その後、これらのファイルだけをDirectShowフィルターとして登録するという方法もあるようです。
    あまりオススメはできませんが、こちらのページなどが参考になりそうです。
 
 
■3.ffdshow tyroutsのインストールと設定

  1.SourceForgeの、ffdshow tryoutsプロジェクトのファイル一覧のページにアクセスする。
 
  2.いくつもあってわかりにくいですが、とりあえず「clsidのgeneric buildの最新版」を使うことにする。
       All Files → SVN builds by clsid → generic builds
    から、最新のものを選んでダウンロードする。
    2009.1.13時点の最新版は、
       ffdshow_rev3200_20100112_clsid.exe
    になっている。
 
  3.ダウンロードしたファイルを実行し、指示に従ってインストールを行なう。
 
  4.インストールしたら、「すべてのプログラム」→「ffdshow」からアクセスできる
    各メニューから、デコーダーの設定を行なう。
 
    ●「ビデオデコーダーの設定」→「コーデック」で、以下の設定を行なう
 
       1.「形式」が「H.264/AVC」の「デコーダー」の部分を「libavcodec」にする。
         (ffmpeg-mtでもよいかも)
 
       2.「形式」が「FLV1」の「デコーダー」の部分を「libavcodec」にする。
 
       3.「形式」が「VP6F」の「デコーダー」の部分を「無効」にする。
         (On2 Flix Proに含まれているデコーダーを使用するため。)
 
    ●「オーディオデコーダーの設定」→「コーデック」で、以下の設定を行なう
 
       1.「形式」が「AAC」の「デコーダー」の部分を「libfaad2」にする。
 
       2.「形式」が「Other ADPCM」の「デコーダー」の部分を「libavcodec」にする。
         (音声にADPCMを使ったFLVはあまり見かけないので無効のままでもよい)
 
       3.「形式」が「Nellymoser」の「デコーダー」の部分を「libavcodec」にする。
         (音声にNellymoserを使ったFLVはあまり見かけないので無効のままでもよい)
 
 
以上により、FLV再生に関係するDirectShowフィルター(FLVスプリッターとデコーダー)が導入され、
Windows Media Playerなどのプレイヤーでも、FLVファイルを再生できるようになります。
また、AviutlやNiVEなどで、DirectShow入力のプラグインを使ってFLVファイルを読み込めるようになります。

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