FlashPlayer11系をアンインストールして10.3系をインストールする方法
■2012/10/23更新
●最新のバージョンを11.4.402.287と10.3.183.29に更新。
Security BulletinもAPSB12-22に更新。
●Chrome22からgcswf32.dllが削除されたことを追記。
■2012/9/3更新
2012/8/21にFlashPlayer11.4.402.265と10.3.183.23がリリースされているので
最新バージョンについての記述をそのバージョンに更新。
「Vista/Win7+Firefox+FlashPlayer11系保護モードON」の相性問題は
いくつかは解決されているようですが、まだ問題も残っているようです。
■2012/6/16追記
●Vista/Win7+Firefox+FlashPlayer11.3.300.257の組み合わせで発生する様々な問題は
Firefox側の対処は13.0.1へのマイナーアップデートにより完了し、
あとはAdobe側の対応待ちという状況のようです。
問題の詳細はMozilla Japan ブログに書かれていますのでそちらをご覧下さい。
Flash Player の最新版で発生しているいくつかの問題について | Mozilla Japan ブログ
●Chromeで10.3系を使っていると
「Adobe Flash Player のバージョンが古いためブロックされました」
という警告が出るという件を追記。
■2012/6/10追記
●6/8にFlashPlayer11.3.300.257および10.3.183.20がリリースされたので、
それにあわせてリンクや記述を修正。
今回もセキュリティ問題が修正されているので更新を推奨。
●FlashPlayer11.3.300.257でも低スペック環境でスロー再生になるという現象は
そのままだったのでタイトルを「11.2系を~」から「11系を~」に変更しました。
推奨スペックを満たしていないとはいえ、ずっとこのままになるのだろうか・・・。(´・ω・`)
●今回リリースされたFlashPlayer11.3.300.257を、
OS: Windows Vista または Windows 7
ブラウザ: Firefox
という環境で使うと、
・コメント入力時に日本語入力できなくなる
・スクロールで表示が崩れたりする
といった問題が起きることがあるらしいです。(FlashPlayerスレの情報)
FlashPlayer 11.3.300.257で実装された「保護モード(参考記事)」というのが原因らしいので、
FlashPlayerスレのレス594以降(レス631とかレス644とか)を見てmms.cfgの書き換えで対処するか、
10.3.183.20を使うようにしたほうがよいかもしれません。
ブラウザをFirefox以外にするという方法もありますが。
■2012/5/28
・FlashPlayerスレで、
「インストーラーやアンインストーラーでR6025エラーが出るのはIME 2010が原因」
ということが特定されたので、その旨を追記。
■2012/5/10追記
・その後セキュリティアップデート等が入り、最新版は11.2.202.235と10.3.183.19に更新されているので、
タイトルから詳細バージョンを消し、「11.2系から10.3系に戻す方法」として再編しました。
・リンクや説明を上記バージョンにあわせて更新。
(元々の記事は11.2.202.228から10.3.183.18にする方法を書いており、
画像や説明等にはその名残りがあります)
・アンインストールやインストールで問題が発生する場合の対処方法の参考リンクを更新。
・プレイヤーが表示されない件について、ニコニコヘルプへのリンクを追加。
・FlashPlayerスレのリンクを更新。
前の記事で説明したとおり、FlashPlayerを11.1から11.2.202.228にアップデートしたら、
うちの低スペックPCではニコニコ動画がスロー再生になったり止めても動いたりと、まともに見れなくなってしまったので、
11.2.202.228をアンインストールして10.3.183.18をインストールしました。
今のところ特に問題なく快適に見れています。
(その後リリースされた11.4.402.287も同様だったので現在は10.3.183.29を使っています。)
他にも色々な問題から11系を使いたくないという人もいると思うので、
11系をアンインストールして10.3系をインストールする方法をまとめてみました。
一応うちでは問題なく動いているのですが、自己責任でお願いします。
■筆者の環境
うちのPC環境は以下のとおりです。(びっくりするほど低スペック)
これ以外の環境では検証していませんのでご注意下さい。
CPU:CeleronM423 1GHz(シングルコア)
メモリ:1.5GB
GPU:Intel 945GMチップセット(H.264のHWアクセラレーションなし)
OS: WindowsXP Home SP3
ブラウザ: InternetExplorer8、Sleipnir2.9.9、Firefox11.0、Google Chrome 18.0.1025.142
■注意点
★FlashPlayer11.1や11.2、11.3には、深刻なセキュリティ問題が残ったままです。
Adobe社は、
「11系の最新版を使いたくない場合は、セキュリティ対策をしてある
10.3.183.29を使うことを推奨します」
とアナウンスしています。
参考: Adobe - Security Bulletins: APSB12-22 (2012/10/8)
★FlashPlayer 10.3系は、10.3.183.18からは、Internet Explorer 6 (IE6)では動作保証されていないとのことです。
(FlashPlayer11.2と同時にリリースされたのが10.3.183.18なので。)
インストールできないというわけではなさそうですが、テスト等はされていないようです。
参考: An Update for the Flash Player Updater - Adobe Secure Software Engineering Team (ASSET) Blog
★アンインストールやインストールに失敗するケースがあるようです。
Microsoft Visual C++ Runtime Library
Program: C:\~(以下略)~
Runtime Error!
R6025
- pure virtual function call
というエラーが出るのは「Microsoft Office IME 2010」との相性が悪いのが原因だということが特定されているので、
日本語入力を「Microsoft Office IME 2010」以外にしてからインストール・アンインストールを行ってみて下さい。
参考:
はれ いちじ あめ - 脳脂肪のパクリメモ
Flash Player 11.2 と Runtime Error - Windows 2000 Blog
★10.3系にしてからニコニコ動画を見ようとすると、
「Adobe Flash Playerのバージョン古いかインストールされてないため
動画再生プレーヤーを表示できません」
と表示されるケースがあるようです。
この場合はニコニコ動画ヘルプの以下のページを参考にして対処してみて下さい。
ブラウザのCookieを一度削除してみるのも有効なようです。
動画視聴プレイヤーが表示されない (ニコニコヘルプ)
Flash Playerのアップデート表示が消えない (ニコニコヘルプ)
Flash Playerが表示されない、フリーズする、ブラウザが強制終了する (ニコニコヘルプ)
■前提
●筆者が使っているOSはWindowsXP Home SP3です。
Windows系なら特に手順の違いはないと思いますが、
MacOSやLinux等についてはわからないので書いていません。
一応参考リンク(英語)だけ載せておきます。
Flash Player Help
●FlashPlayerには、大きく分けて以下の2種類があります。
A.Internet Explorerで使用する「ActiveX版」
B.Firefox等で使用する「プラグイン版」
複数のブラウザを使い分けている人は、それぞれにあったものを
インストールする必要があるので注意しましょう。
※Google Chromeは、FlashPlayerが統合されており、
上に挙げたものとは別のChrome内蔵のFlashPlayerがあり、通常はそれが使われます。
内蔵のFlashPlayerを無効にした場合はプラグイン版が使われます。
詳細については、Adobe社のページや、Google Chromeのページを参照。
以下でも簡単に説明します。
●現在インストールされているバージョンは、
コントロールパネル→「Flash Player」→「高度な設定」タブ
の「ActiveXのバージョン」「プラグインのバージョン」で確認できます。
また、ブラウザで以下のAdobe社のページにアクセスすると、
現在インストールされているバージョンと現在の最新バージョンを確認できます。
Adobe - Flash Player
■FlashPlayer11系のアンインストール手順
1.最初に以下のページからWindows用の最新のアンインストーラをダウンロードします。
Uninstall Flash Player | Windows
「1. Download the uninstaller for Flash Player」のところに、
uninstaller (uninstall_flash_player.exe)
のリンクがあるので、ダウンロードして適当な場所に保存して下さい。
(11.1や11.2のアンインストーラは32bit版と64bit版が分かれていましたが、
11.3からは統一されたようです。)
※アンインストーラーはその時点の最新のものを落とせば、
過去の正式バージョンはどれでもアンインストールできるようです。
(AdobeLabsで公開されているbeta版等は除く。)
2.ブラウザなど、FlashPlayerを使うアプリケーションを全て終了します。
3.1で保存したアンインストーラを実行します。
完了時のメッセージの下部が切れてるけど「正常にアンインストールされました」かな。
4.アンインストールが完了したら、コントロールパネルの
「Flash Player」がなくなっていることを確認します。
なくなっていればアンインストールは成功しているはずです。
(コントロールパネルを開きっぱなしにしていた場合は残って見えることがあるかもしれません。
フォルダを「最新の情報に更新」して確認すると確実です。)
■FlashPlayer10.3系の最新版のインストール手順
1.以下のURLから、10.3系の最新版のインストーラをダウンロードします。
使っているブラウザにあわせたものをダウンロードして下さい。
FlashPlayer 10.3系インストーラ(ActiveX版、InternetExplorer用)
FlashPlayer 10.3系インストーラ(プラグイン版、Firefox等用)
※このインストーラは「Adobe Flash Player Distribution」のページに置かれているものです。
※Adobe社のサイトの説明(英語・日本語)では、以下のページにあるアーカイブ版を
使うことになっているようです。
Archived Flash Player versions
アーカイブ版にはデバッグ版のプレイヤーやmsiインストーラ、
アンインストーラ、Mac版、Linux版など、色々なものが含まれており、
ファイルサイズがやや大きくなります。
アーカイブを解凍した中の「10_3r183_**」フォルダにあるうち、
以下のファイルが、上記URLで落とせるのと同じインストーラです。
(**のところはバージョン末尾の数字に置き換えて読んでください。
また、debug版のほうを使わないように注意。)
flashplayer10_3r183_**_winax.exe (ActiveX版、InternetExplorer用)
flashplayer10_3r183_**_win.exe (プラグイン版、Firefox等用)
※アーカイブ版の提供は遅くなることもあるようです。
※一応日本語ページもありますが英語ページに比べて更新が遅いようです。
アーカイブ版 Flash Player の提供について
2.ブラウザなど、FlashPlayerを使うアプリケーションを全て終了します。
3.1で保存したインストーラを実行します。
ActiveX版とプラグイン版の両方を使う場合は、両方とも実行して下さい。
4.インストールが完了したら、コントロールパネルに
「Flash Player」が出来ていることを確認します。
ダブルクリックして設定画面を開き、「高度な設定」タブで、
10.3系の最新版がインストールされているかどうかを確認します。
(画像は10.3.183.18を使っていた時のものです。
実際には10.3系の最新版になっているかどうか確認して下さい。)
5.Google Chromeを使っている場合は、内蔵のFlashPlayerを無効にします。
設定方法は以下のとおりです。
5-1.Google Chromeを起動し、アドレス欄に「chrome://plugins」と入力。
5-2.プラグイン一覧が表示されるので、右上にある「詳細」を押して詳細を開く。
5-3.「Flash」の欄に、
「gcswf32.dll」 ←(Chromeに組み込まれているFlashPlayer)
「pepflashplayer」 ←(Chromeに組み込まれているFlashPlayer)
「NPSWF32.dll」 ←(Adobe本家版)
という3つ2つの項目が表示されているはずなので、
「gcswf32.dll」「pepflashplayer」を無効にし、「NPSWF32.dll」だけを有効にする。
(もしかするとpepflashplayer.dllがなくて2つしか表示されていないこともあるかもしれませんが、
とにかく「NPSWF32.dll」だけが有効になるようにすればOKです。)
2012/10/23追記:
※Chrome22からは内蔵のgcswf32.dllが削除され、pepflashplayer.dllだけになったようです。
参考: Adobe Flash Player プラグイン - Google Chrome ヘルプ
6.念のためAdobeのサイトにアクセスして、バージョンを確認しておきます。
Adobe - Flash Player
うちではこれで無事に10.3系の最新版をインストールすることができ、
ニコニコ動画もYoutubeも問題なく見れるようになりました。
FlashPlayer11系で問題が修正された場合は、普通にFlashPlayerのダウンロードページにアクセスして
アップグレードすればよいと思います。
■Chromeでのブロック警告について
2012/5/19頃から、Chromeで10.3系を使っている場合、FlashPlayerを使うサイトにアクセスすると
「Adobe Flash Player のバージョンが古いためブロックされました」
という警告が出るようになったようです。
どうも10.3系は古いものだとみなされて警告が出てしまうようです。
「プラグインを更新」を押すと最新のFlashPlayer11系にアップデートされてしまいます。
「今回は実行する」を押せばよいのですが、ページを開く度に毎回押すのは面倒ですね・・・。
右に出ている「詳しく見る」から対処方法を示すページに行くことはできますが、
そこの記述によると、Chromeの起動オプションに
--allow-outdated-plugins
を追加すると、この警告が出なくなるようです。
起動オプションの指定方法については、こちらの記事の「解決方法その2」をご覧下さい。
ただしこのオプション追加はセキュリティ的にあまり好ましくない面もあるようですので、
説明を読んだ上で自己責任でご利用ください。
■参考リンク
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