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2012年9月15日 (土)

ニコニコ動画のZeroWatchの広告の扱いってあれでいいんだろうか?

既にニコニコ動画研究所様が記事(ブログブロマガ)にしていらっしゃいますが、
2012/9/12(水)の午後から、ニコニコ動画のZeroWatchでの動画再生前に
Googleアドセンスの広告が表示されるようになりました。
以下のように、動画プレーヤーの中央やや上に表示されます。
動画の再生を開始すると消えます。

Photo

まあ私は広告表示で収益を得ることは何かしらの形で必要だろうと思ってますし、
Googleアドセンスを表示すること自体は今のところ特になんとも思ってません。
(もうちょっと違うやり方はあるんじゃないかとは思いますが。)
そもそもZeroWatchそのものが基本設計レベルで根本的に大嫌いですので、
この程度のことは、ZeroWatchのその他の問題に比べれば些細な話だと思ってます。

ただ、現状のZeroWatchの広告の扱い方を考えると

  「顧客から料金をもらって掲載している広告を
   真っ暗にしてほとんど見えないように表示している現状で、
   アドセンスの広告のほうを、それより目立つように表示するというのは
   いくらなんでも顧客を馬鹿にしすぎじゃないの?」

と思ったので、少し書いてみたいと思います。

 

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■ZeroWatch左パネルの広告について
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上で「顧客から金をもらって表示している広告」と言ったのは、
ZeroWatchの左パネルに掲載されている広告のことです。
あらためて、ZeroWatchの画面を見てみましょう。
動画プレイヤー左の下側の暗くなっている部分に
うっすらと広告が表示されているのはわかるでしょうか?
ほとんどわかりませんよね。

Photo_2

この広告はZeroWatchのデフォルト設定では、
  「ページを開いた時から、動画視聴中も視聴終了後も、ずっと暗くされたまま」
です。
要するに、まともに視聴者の目に入ることはほとんどありません。
左パネルは、クリックすると明るくなって左側から飛び出してきますので、
ユーザーが意図的に左パネルをクリックすれば広告も普通に見ることができますが、
マウスをパネルから離すとすぐに引っ込んで暗くなります。
そもそも左パネルは邪魔なだけの存在ですのでクリックすることなんてまずありません。
(一応プレーヤー設定で「動画周りを暗くしない」にチェックを入れれば
 常時明るく表示させることもできますが、邪魔なのでそうしてる人はほぼいないはず。)

左パネルをクリックして飛び出させたところ
Photo_3

当然ですが、この広告はニコニコ動画が出稿企業を募集してお金をもらって掲載しているものです。
ドワンゴの関係会社である「株式会社スカイスクレイパー」が出している
「ニコニコ動画セールスシート」を見ると、広告料金等がわかります。

   株式会社スカイスクレイパー - サービス

   ニコニコ動画セールスシート2012年10~12月版(PDF)(2012/8/31発行)

上記の資料を見ると、ZeroWatch左パネルの広告は以下の条件で募集されています。

  ●原宿バージョンのページ右上のバナーとセットで募集(※1)

  ●募集枠は1週間単位で以下の3種類。それぞれ料金が異なる。

広告枠名枠数価格想定露出(imp)
Watchバナー 4 60万円 1億2千万
1 60万円 5千万
ゲーム 1 90万円 7千万

  ※1
   なお今回ZeroWatchにGoogleアドセンスが表示されるようになったのに伴い、
   原宿バージョン右上のバナー広告部分にもGoogleアドセンスや
   doubleclick、MicroAdの広告が表示されるようになっているようです。
   ただ、こちらは以前はちゃんと確認してなかったので、もしかしたら
   もっと以前から表示していた可能性もあります。

Google

顧客は1週間に60万円~90万円を支払って広告を出しているわけですね。
それにも関わらず、ZeroWatchでは広告は真っ暗にされ、
誰の目にもとまらないようにされているわけです。

    「こうこくなのに、まっくらなのです? ・ワ・」
    「アッカリ~ン? ・ワ・」
    「それはとうめいですな ・ワ・」
    「似たようなものかと ・ワ・」
    「そのこうこくって、ざんしん ・ワ・」

ええ、なかなか斬新なんじゃないでしょうか。もちろん悪い意味で。

左パネルが常時真っ暗で表示されるようになったのは、後述するように2012/7/17からなのですが、
あくまでもZeroWatch改善のための暫定対処だろうと思って様子を見ていたら
2ヵ月が経過しようとする現時点でも何も対策はとられておらず、
そんな状況の中で今回Googleアドセンスを表示するという事態に至ったわけです。

ぶっちゃけた話、

  「顧客から金もらって出してる広告は暗くして目に入らないようにして放置するけど、
   アフィゲットのためのアドセンスは凄く目立つ場所に表示するよーヽ(゚∀゚)ノ」

と言ってるも同然なわけなので、顧客はブチ切れてもいいんじゃないかなーと思いました。

左パネルよりもGoogleアドセンスのほうが目立つわけですから、
  「左パネルに広告出すくらいならGoogleアドセンスに広告出したほうがマシだわ~」
ということにもなりますよね。

  訂正:後述しますが、どうやらGoogleアドセンスを表示している場所は
      ニコニコ動画の新たな広告出稿枠になるようです。

ただ、上に書いたように左パネルの広告は原宿バージョンの右上バナーとセットになっています。
原宿バージョンであれば広告はちゃんと目につくように表示されますし、
ZeroWatchは使い勝手が悪すぎるため原宿バージョンを使い続けてる人のほうが多いでしょうから
皮肉なことに

   「どうせZeroWatch使ってる人なんて少ないし、
    ZeroWatchで広告を暗くされても大して影響はない」

という状況だとも言えるかもしれません。

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■左パネルの挙動の変遷
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ZeroWatchがリリースされたのは2012/5/1。
当初のパネルまわりの仕様は
  ●左パネルの表示内容
   ニコニコ市場に貼られた商品が表示されるようになっており
   リアルタイム通知機能(笑)で商品の情報が表示されるようになっていた。
   広告はその下に表示。位置や大きさは現在と変わっていない。
  ●パネルの挙動
    ◎ページを開いた瞬間は両サイドのパネルが飛び出し明るい状態。
    ◎少し経つとパネルは引っ込み、フェードアウトして暗い状態になる。
    ◎マウスをパネルの場所に持っていくだけで飛び出して明るくなる。
    ◎マウスをちょっと動かすだけで明るくなってた気もするけどよく覚えてない。
といった感じだったと思います。
この時期は、パネルが明るく表示される機会も多かったので
左パネルの広告もうざったくなるほどに目に入っていました。

この仕様は、動画周辺のパネル等が頻繁に明るくなったり暗くなったり、
飛び出したり引っ込んだりするので、
  ・落ち着いて動画を見ることができない
  ・マウスポインタはどこに置けばいいんですか?
   (少しマウスを動かすだけで動画周辺が明るくなったりしてうざい)
  ・左側の市場パネル自体が邪魔。
といった感じで、視聴者には大不評でした。

それに対する対応として、

  2012/7/17 (開発者ブログの記事
    ●左右のパネルはクリックしない限り飛び出したり明るくなったりしないようにした。
    ●左右のパネルはデフォルトで暗くするようにした。

  2012/7/31 (開発者ブログの記事
    ●左パネルに表示されていたニコニコ市場の表示を無くした。
    ●左パネルには新しい機能を盛り込む予定だがまだ企画検討中。
     しばらくは「工事中」表示となる。

という改修が行われました。
まあユーザーとしては左パネルそのものを無くしてほしかったので、
ズレた対応ではあるのですけれど。

要するに、左パネルの広告は2012/7/17からほぼ常時真っ暗にされ続けています。

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■顧客への説明義務は果たしてるのだろうか?
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気になるのは、
  「ニコニコ動画は、左パネルの広告をほぼ常時暗く表示することについて
   広告を出稿する顧客企業に説明しているのだろうか?」
という点です。
いや、普通に考えれば説明しているはずですし、顧客側も広告が
どう表示されているかくらいはチェックしているはずですから、
納得ずくで出稿しているはずだとは思っています。

でも普通に考えて、広告をほぼ常時暗く表示されることって
顧客から許容されるものなんでしょうか。
Web広告の場合、その広告が何回読み込まれたかという
「露出回数(imp)」が1つの広告価値になってるようですけど、
ZeroWatch左パネルの広告は、とても「露出してる」とは言えないと思うんですよね。
少なくとも、顧客からすれば良い気分ではないでしょう。

上で書いた株式会社スカイスクレイパーの資料を見ても、暗くされるとは書いていませんし
  「ユーザーの滞在時間が特に長いページに掲載されるため、
   目にとまる機会が多いメニューです。
と紹介されています。
左パネルは目にとまる機会なんてほとんどないから看板に偽りありなのでは・・・。

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■誤解のないように
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誤解のないように書いておきますが、私は
  「金とってるんだから左パネルの広告は常時明るく表示しろよ!」
言ってるわけではありません。
そんなことされても視聴者としては邪魔になるだけで迷惑ですし、
そもそも当初から左パネル自体を無くすべきだと考えています。
あれがある限り、一般的なノートPCで快適に視聴することは不可能ですし
デメリットしかないと考えています。

個人的には、

  「ニコニコ動画運営は、ZeroWatchが不評だとわかった時点で、
      ●左パネル自体の廃止、またはZeroWatchそのものの廃止。
      ●その他根本的なレイアウト等、基本レベルからの設計見直し。
      ●それに伴う広告表示方法の全面再検討。
   を早急に行うべきだった。」

と考えています。
現実的じゃないと思う人もいると思いますが、正直なところZeroWatchは
色々と使い勝手が悪すぎるので、あれをちょこちょこ改修していっても
あまりまともなものになるとは思えず、一度白紙に戻してゼロから再検討したほうが
よっぽどまともなものができるんじゃないかと思ってます。
結果的にトータルのコストも安くつくんじゃないでしょうか。
広告の表示方法だってもっと色々な選択肢が出来るのではないでしょうか。
視聴者だって、その間原宿バージョンを使うことに文句はないと思いますよ?
実際に今はまだ原宿バージョンを使い続けてる人が多いんじゃないでしょうか。

しかしながら、運営が行ったのは、
  ●左パネルは存続させる
  ●とりあえずパネルを広告ごと真っ暗にして動画視聴の邪魔になりにくいようにする
  ●ニコニコ市場のリアルタイム通知は楽しめる要素になっていないので
    削除するが、それに代わる新機能を追加する予定
という対応でした。
左パネルを無くすどころか得体の知れない新機能を追加予定・・・。
いったい今度は何をやらかすつもりなのでしょう。
市場のリアルタイム通知機能の失敗の反省を生かす気はないのでしょうか。
何故そこまで左パネルの存続にこだわるのか、私には理解できません。
新しいものを投入していかないと生き残れないという危機感もあるのでしょうが、
新しくても悪いものを投入するのは、結局のところただの自殺行為だよな~と思います。

そんな感じでもともとZeroWatchに関する運営の対応に不満というか不審感をもってたのですが
今回Googleアドセンスが表示されるようになったので良い機会だと思い、
一度記事として書いてみようと思いました。
アドセンスなんぞ表示する前に、やるべきことが沢山あるんじゃないですかね。
広告を出してる顧客に対しても失礼なのでは?

私はいわゆるニコ厨で、プレミアム会員にもなってますし
ニコニコ動画そのものは大好きなんですけど、
ZeroWatchに関することについては色々と残念に思っています。
特にトップの発言とか。

  3つの願いとピアピア動画Zero - 続・はてなポイント3万を使い切るまで死なない日記

  20代の8割が利用する「ニコニコ」の実像 - 第5回 ドワンゴ川上会長が語るニコニコを取り巻く状況(前編):ITpro
  (記事を全て読むには会員登録が必要)

 
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■そんなことを書いていたら新たな事実が
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この記事の下書きがだいたい終わった2012/9/15 21時頃、
一応再確認しようと思ってZeroWatchのページを開いてみると、
動画再生前にドスパラの広告が表示されていました。

Googleアドセンスの広告かと思ったのですが、何回開き直しても
他社の広告になることがなく、おまけにたまに随分と幅の広い広告が
表示されることがあったため、よく見てみたら、Googleアドセンスではなく、
ads.nicovideo.jpになってました。

どうやらZeroWatch動画再生前の広告表示部分は、新たな出稿枠になるようです。
おそらく出稿がない場合はGoogleアドセンスが表示されるのでしょう。
原宿バージョンのページも開いてみましたが、そちらにはドスパラの広告は
表示されていませんでしたので、ZeroWatch専用枠ということでしょうか。
広告のサイズは468x60と640x60の2種類があるようです。
左パネルの広告がここに移ったりするのかなあ・・・。あまりそうは思えないけど。

Photo_4

Photo_5

 

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■その他
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株式会社スカイスクレイパーは、セールスシートの更新は行っているが
 TOPページのTOPICS等は2011/2/18を最後に更新が止まっている。
 Copyright表記にいたっては2010年で止まっている。
 仮にもWeb広告企業なのに、このやる気のなさはどうなんだろう。

●右側のコメントパネルを固定表示にしている場合、
 ブラウザの幅やプレーヤーの画面モードによっては
 左パネルの広告が右のコメントパネルの下側に表示されることもあります。
 これも資料では特に説明されていませんね。
 広告を見せるための工夫ですから出稿した顧客側のデメリットにはなりませんが、
 視聴者にとっては余計なお世話な感じ。

Photo_6

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