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2012年11月

2012年11月18日 (日)

武雄市役所と樋渡市長に民間人のプライバシーに対する配慮を求めた結果

※本記事の公開についての私の意見表明
  この記事を書くことで、かえってアンケート回答者に迷惑がかかりかねないというのは、
  私自身も認識しております。当然ですが迷惑をおかけするのは本意ではありません。
  しかしながら、自治体や首長がここまで個人情報やプライバシーの意識が低いというか、
  意識そのものが欠けている、むしろ悪意さえ見えるというのは、個人的にも看過しがたく、
  他の問題への波及等も考えると、このまま何もせずに放置するわけにはいかないと考えました。
  そのため、彼らの意識の低さを明確に記録し公表するということを優先し、
  この記事を書くことにいたしました。
  万一この記事により迷惑を被ったという回答者の方がいらっしゃいましたら、
  深くお詫び申し上げます。
  しかしながら、その責任の多くは、事ここに至るまで問題を複雑化させた
  武雄市役所および樋渡啓祐市長にあると考えております。
  問題が表に出ないよう慎重に要望を進めていったつもりではあるのですが、
  そのあたりは経緯をご覧いただいた上で判断していただきたいと思います。
  この記事を読んだ方にも、アンケート回答者に対して迷惑をおかけすることがないよう、
  強くお願いを申し上げます。


 
事実の積み重ねとして記録しておきます。

私が9月から佐賀県武雄市に対して抗議を続けている図書館アンケート問題
その案件のうち、

   「武雄市役所のミスで公開してしまった
    回答者の実名入りPDFファイルの拡散防止処置をどうするか」

     →つまり、回答者のプライバシーに配慮した上で
       どのようにミスのリカバリー(回復)を図るのか。

という点についてのみ、一応区切りがついたのでご報告します。
解決とはとても言えませんが、この件に限ってはこれ以上続けても
徒労に終わりそうなので、今回の記事での記録・公表を持って終了とします。
(武雄市や樋渡市長からの回答や対処は引き続き待ちますし、
 図書館アンケート問題全般についての抗議は継続しますが。)

とりあえず、

  アンケート回答者に迷惑がかかるので市長のブログ記事からURLを削除して欲しい

Ank_url_hiwablog

という、本当にただそれだけの要望が、どれだけ説明しても完全に無視されていますので、

  武雄市の樋渡啓祐市長の、個人情報やプライバシー問題に関する
  意識の低さ(というか意識の無さ)や、リスク管理能力の無さは明らかになった

と考えています。

武雄市役所についてもほぼ同様ですが、期限までに削除されただけ、ややマシですね。
もしまた何かやらかしてしまった場合は、今回のことを思い出して速やかに対処されればよいなと思っています。

それでは、最初に問題の概要を示し、後に詳細を説明します。

===================
   概要
===================

■問題と要望の内容

  ●武雄市役所は、9/13に図書館アンケートの結果を発表した際、
    自由記述欄に意見が書かれた325件分の回答用紙をスキャンし、
    それをそのままPDFファイルにしてネットに公開した。
    しかしこのPDFファイルには、チェックミスにより回答者1名の実名が入ったままだった。
    また、筆跡や属性情報から個人特定されたという市民からの苦情が2件寄せられた

  ●実名入りのPDFファイルそのものは、実質的に9/16の昼頃に公開停止となった。
    (9/16のサーバーダウンと9/18の武雄市の再検討により。)

  ●PDFファイルそのものは削除されたものの、問題のPDFファイルのURLは、
    アンケートの結果発表記事(後に示す3つ)から削除されず、そのまま残されていた

  ★記事に残されているURLをもとに検索したり、魚拓を探したりすると、
    問題の実名入りPDFファイルが見つかってしまうという状況が続いた。

  ★このままでは
      ・アンケートに実名を書いてしまった回答者(市外在住者を含む民間人)
      ・筆跡や属性情報による個人特定を危惧する回答者(市外在住者を含む民間人)
    に迷惑がかかりかねないため、記事中のURLの削除だけでも行ってほしい
    武雄市役所および樋渡市長に要望した。
    なお、削除の要望はメールやツイッターで繰り返し行った

■結果

  ●武雄市役所が管理する2つの記事については、
    記事の公表から2ヶ月経って、やっとURLが削除された。

  ★樋渡市長個人が管理する1つの記事については、削除に応じてもらえず、
    いまだに記事にURLが残されてしまっている。

 

===================
   詳細
===================

とりあえず、本件に関する主な時系列を示します。
私からのメールは、それぞれで送り先を変えたりもしていますが、基本的に
   ●樋渡啓祐 武雄市長 (yahooの個人アドレス宛)
   ●武雄市役所 文化・学習課 (図書館アンケートの担当部署)
   ●武雄市役所 フェイスブック・シティ課 (ホームページやFacebook担当部署)
に送っています。

8/29~9/5 武雄市役所が図書館アンケートを実施。
9/13 武雄市が図書館アンケートの結果を発表
それに加え自由記述欄に記入のあった325件分の回答用紙を
スキャンしてそのままPDFにしたファイルをネットに公開


チェックミス回答者1名の実名が入っていることは当日のうちに指摘あり。
翌日朝には武雄市公式ツイッターアカウントに通報あり。
その後、個人を特定されたという市民からの苦情も2件入ることに。
9/16 11時頃に武雄市HPのサーバーがダウン。
筆跡そのままの回答用紙がネット公開された件はネット上で騒ぎになっており、
それによりこのPDFファイルにアクセスが集中したためと思われる。
9/18 朝にようやくサーバーが復旧。PDFファイルは削除された。
実名が入ってしまっていたことについては謝罪があった。
9/22 武雄市が、
  「回答用紙から問題の実名だけを消して9月末まで
   1120件分全ての回答用紙をスキャンしてネットに公開する」
と発表。
「個人特定を懸念する人は申し出てくれれば内容をテキスト化する」とも
発表されていたが、これらの発表は佐賀新聞に載っただけで、
市役所の公式ホームページやFacebook等での告知はされなかった。

市民からの苦情が入っていたのに対象を広げて再公開を決めたことや、
9月末に公開すると言っておきながら、まともな告知も無しにこの短期間で
回答者に周知がいきわたると考えた理由は私には理解できない。
色々な問題があると感じ、個人的に抗議を行っていくこととした。
9/25 武雄市に公開中止の要望および質問を伝えるメールを送信(2:34)。
(9/28と10/4にも追加質問メール送信)
質問の「問25」で、PDFファイルの拡散防止処置について
市役所がどう考えているか質問。(暗に対処を促す意味もあった)
9/28 武雄市が回答用紙の公開を中止することを発表
10/17 武雄市が図書館アンケートの第二次集計結果を発表
10/30 自由記述欄の適切な形での公開を求めるメールを送信(2:08)。
この中で、記事中のURLを削除すべきだと明確に意見具申。
(9/25に送ったメールの回答や対処を待つつもりだったが限界だったため)
11/2 一向にURL削除が行わる気配がないため、
URLを削除しなければまずいということを細かく説明し、
削除を強く求めるメールを送信(6:19)。
樋渡市長のブログのコメント欄にもその旨を書き込み(16:50)(夜に承認)。

対象の3つの記事のうち、「武雄がばいニュース」の記事だけは
その日のうちにURLが削除されたように見えたが、
実はHTMLソースをコメントアウトしただけであり、
ソースを見るとURLがわかってしまうという中途半端な対処だった。
11/14 どれだけ待ってもURLが削除される気配がないため、
11/16(金)18時までにURLを削除して下さい】という
期限を切ってURL削除を強く要望するメールを送付(2:42)。

武雄市役所が担当する記事2つについては、その日のうちに
問題のURLが削除されたが、樋渡市長のブログ記事だけは
URLが削除されなかった。
11/16 武雄市役所のフェイスブック・シティ課に対し、
樋渡市長を説得して市長の個人ブログからURLを削除させてほしいと
強く求めるメールを送付(1:54)。

しかし結局期限となる18時までに削除は行われず、
本記事作成時点でも削除は行われていない。

なお、樋渡市長には、メールだけでなくツイッターでもURL削除を要望しています。
私が樋渡市長に送ったツイートについては、こちらの私のTwilogから確認できます
2012/11/1~11/15にかけてツイートを送っていますのでご覧下さい。
なお、これらのツイートは樋渡市長に完全に無視されました。
また、武雄市役所からのメールの返信も一切なかったことも記録しておきます。

 
問題のPDFのURLが残されていた「図書館アンケートの結果発表記事」というのは
以下の3つの記事のことです。

   記事1.【図書館・歴史資料館に関するアンケートの結果について】(武雄市Facebook)

   記事2.図書館・歴史資料館に関する市民アンケートの結果 (武雄がばいニュース)

   記事3.図書館アンケートの結果 : 武雄市長物語 (樋渡市長のブログ)

 
これらのうち記事1と記事2については、11/14になってようやく問題のURLが削除されました。
実に2ヶ月も放置されたままだったわけですね。

しかしながら、樋渡市長ブログの記事3については、いまだに問題のURLが残されたままです。
記事のコメント欄には11/2に私が問題について指摘・要望したコメントが公開されており、
  「コメントを読んだ人が逆に興味を持って問題のPDFファイルを探してしまいかねない」
という、逆にやばい状態となっています。
(まさか対処もせずにコメントだけが承認されて公開されるとは思いませんでした・・・)

 
そんなわけですので、その気になれば
   ・アンケートに実名を書いてしまった方の名前がわかってしまう
   ・回答者の知り合いが見たら筆跡や属性情報から回答者を特定できてしまいかねない

という状況は、いまだに続いています。
このURLについてはネットニュースなど別のサイトでも公開されてしまってはいますが、
少なくとも公表した責任のある武雄市役所や樋渡市長自身は削除していくべきでしょう。

私には、削除済みのPDFのURLを、樋渡市長が何故執拗に記事に残そうとするのか理解できません。
そもそも、
   「アンケートの回答用紙をスキャンしてそのままネットに公開する」
と決めたのは、まず間違いなく樋渡市長ご自身です。
9/13に行われた市議会での答弁で、アンケートの回答について以下のように答えています。

   18:10~
   「インターネットに全部出す。
    この意見のあるなしに関わらず書かれたものは。
    これによって個人が特定されるわけじゃありませんので。

   22:35~
   「ただね、1件だけ私がちょっと嬉しかったのは、
    今回この手のアンケートで、珍しくね、お気づきの点があったらご記入くださいっていうところ、
    これは結構多いんですよ。
    これは反対意見の中でも非常にシビアないい意見が、実際ありますので、
    これについてはしっかり承る必要があるだろう。
    これは当然のことながら指定管理先のCCCともきちんと共有をしていきたいと、
    このように思っています。
    (アンケート解答用紙右下をあけたのは)
    この下の部分にこういうふうにしますとかっていうのを
    どんどん赤で書き込んでいければいいなと。
    ということも是非やっていって
    アンケートが一方通行にならないようにね、していきたい。
    で、これについてはできますとかこれについてはちょっと無理ですとか
    これについてはここは無理だけどこういう対案ができますとかっていうのを、
    ていねいに、またしていって、
    この回答をちゃんとやっぱりやっていきたいとっていうことは思ってます。
    ただこれは時間がやっぱりかかりますので
    まあすぐにはできないかもしれませんけども、そこで双方向性と
    これをちゃんと公表することによって共有性をちゃんと明らかにしてまいりたい
    このように考えております。」

一見オープンで良いことを言ってるように見えるかもしれませんが、

  ●公開手法が、回答者の筆跡がそのまま残るアンケート回答用紙を
    スキャンして丸上げするという何の思慮もない手法であること。
    (アンケート結果の発表というのは、適切な統計処理や
     テキスト化を行ったうえで公開されるのがあるべき姿であり
     ごく普通の対応だと考えます。)

  ●回答していくなら、テキスト化して重複する意見や要望を整理分類し、
    それに対して回答していくほうが効率的でわかりやすい
    そもそも直筆の回答は読みにくいという問題もある。
    (手書きの温かさとかそういう話じゃないですよっと)

  ●私は、
     「樋渡市長の市議会での約束どおり、
      自由記述欄の意見をテキスト化して公表して回答して下さい」
    と樋渡市長および武雄市役所に要望しているが、
    武雄市役所は公表する予定はないと回答している
    つまり樋渡市長は、市議会での約束を反故にしている。

という事実はよく知っていただき、皆様自身で考えてみていただきたいと思います。

ちなみに、アンケートの自由記述欄に寄せられた意見は、
上のように武雄市役所が公表を拒否しているため、私が個人で回答を整理し、
こちらのページで独自に公表しています。
「期待する」という回答が7割(788人/1120人)を超えたアンケートですが、
不安や心配、率直な批判などの意見も多数寄せられていたということは
皆様にも知っておいていただきたいと思いますし、
それらへの回答が行われていないということも知っていただきたいと思います。
回答者の7割が賛成という都合の良い情報だけを議会で利用し、
それ以外の都合の悪い意見を隠蔽するかのような
樋渡市長および武雄市役所の行動には、個人的に憤りを覚えます。

 
話がちょっと逸れてしまいました。
まあ要するに、今回樋渡市長や武雄市役所は、

  ●自分達の無配慮な公開手法とチェックミスで、
    回答者1名の実名をネットに公開してしまった。

  ●回答者に、個人特定の不安を与えてしまった。(苦情2件)

という問題を起こしてしまったわけです。
それでも何故か樋渡市長や武雄市役所は、「公開は問題なかった」という
姿勢を崩していません
けどね。私にとっては信じられない話ですが。

それでも、少なくとも実名を公開してしまったことについては謝罪していますので、
本来であれば、

    対処1.問題のPDFファイルがネット上に拡散してしまうことをなるべく防ぐ。
         (早期のファイル削除など。これも実名が入っていることが報告されてから
          丸2日後にアクセス集中でサーバーがダウンするまで放置されたので
          対応が遅すぎと言えますが・・・。)

    対処2.既に拡散してしまっているファイルになるべくアクセスしにくくする。
         (私が求めたURL削除もこれに相当する)

    対処3.既に拡散してしまっているファイルについてなるべく削除を求めていく。
         (ダウンロードした方への呼びかけや、公開している第三者への削除要請等)

といった、

    「回答者のプライバシーに配慮し、ミスを回復するための努力をする」

ということが求められるはずですし、自主的にそれを行っていく責任があるはずです。
こういった努力を行わなかった場合、アンケート回答者から

    「直筆の回答を無断でネットに晒されて精神的苦痛を受けた」

と訴えられても文句は言えないのではないでしょうか。
法的にどうなるかはわかりませんが、少なくとも批判の対象にはなるでしょう。
ましてや、今回は対処を要望しても非常に反応が鈍く
いまだに対処されていないものまであるという状況です。
業務の怠慢、あるいは意図的にやっていると言われても仕方ないような状況であり、
個人情報への配慮やリスク管理能力についても疑問を呈さざるを得ません。

 
なお、樋渡市長は、今年の8月に、

   ●Yahoo!ブリーフケースでの公開設定を誤り、個人の住所録を公開していた。

   ●写真共有サービス「Flickr」でも公開設定を誤り、
     1万枚以上の私的な写真を大量に公開していた。
     (中には武雄市の幼稚園の行事を撮影したものもあり、
      乾布摩擦で上半身裸になっている女児が写っているものもあったとのこと)

という問題を起こし、謝罪することになるという騒ぎを起こしたばかりです。

    私の住所録の流出について : 武雄市長物語

    【情報の管理は厳重に!】(武雄市役所Facebook)(コメント欄にも注目)

    武雄市長が情報漏えい、Yahoo!ブリーフケースで公開設定誤る - ITmedia ニュース

    『武雄市長、個人情報漏洩』でセキュリティクラスタが成層圏まで突き抜けるような騒ぎに - NAVER まとめ

    佐賀県武雄市の樋渡市長による情報露出事件の前後 - Togetter

 
この時の反省があるのであれば、指摘を受けてすぐに問題に気づき、
URLの削除くらいはすぐに行ったはずだと思うのですが。
アンケート回答用紙の公開についても、市民からの苦情が出ていたのですから
率直に問題があったことを認めるべきだったと思うのですが。

これらの問題を振り返ってみると、果たして樋渡市長には、
個人情報やプライバシー、情報公開について、語る資格があると言えるのでしょうか?

11/16~11/18に武雄市で行われた日本Facebook学会総会では、
   「武雄市は今後Evernoteを使って行政情報をネット公開していく」
という発表がありましたが、果たしてこの情報公開では、
プライバシー等への配慮が適切になされるのでしょうか?

私は非常に不安に思います。
今回の件に限らず、武雄市役所の仕事が色々と遅くておかしいというのは
抗議を通して実体験として経験してきておりますので、その事も不安に拍車をかけます。

このまま問題を放置すれば、いずれ武雄市民はより大きな問題に直面するのではないか。
それを非常に心配しています。

 
最後に、私がこの問題に関して樋渡市長や武雄市役所に送ったメールを公開します。
理を尽くして細かく説明して対処を求めたつもりであり、最後には厳しく指摘をしています。
それでも対処が行われなかったことを知っていただきたいと思います。

以上です。以下は送ったメールの内容となります。(折りたたんでいます)

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2012年11月17日 (土)

武雄市に対して11/15の図書館構想市民説明会の開催告知や質問への回答を求めたけどダメだったよ・・・

■2012/11/17 18:30追記
※記事を読む上での前提としてのご注意

  筆者は武雄市民ではありません。
  図書館アンケート回答用紙無断ネット公開の件で抗議を始めただけの第三者です。
  したがって、武雄市役所には私個人の要望に答える義務はあんまりないかもしれません。
  ただ、抗議を行っていくうちに、色々なことがあまりにも酷い方法で進められていることを知りました。
  私が武雄市民であれば、間違いなく抗議運動に加わったであろうとは思えるほどに。
  市民ではないので、図書館構想を止めようとか、そういうことまでは考えていません。
  ただ、少なくともアンケート問題についての区切りがつくまでは活動しようと思っており、
  そのためにも主に武雄市民の方に向けた情報の記録と発信、注意喚起は行っていこうと考えています。
  (もっとも最近では武雄市や樋渡市長に対しての個人的な問題意識も大きくなってきており、
   今後どうしていくかはまだ決めかねていますが・・・)
  今回の件も、基本的には
      「新図書館構想について広く市民の方に説明をしていってもらいたい」
      「アンケートの自由記述欄に寄せられていた市民からの質問に答えてもらいたい」
  という思いがあり、要望を送りました。
  武雄市役所と樋渡市長が市議会での約束を反故にし、回答を拒んでいるためです。
  そういったことも市民の方に知っていただきたいと考えました。
  基本的には「私が市民だったらこうする」という思いで動いてはいますが、
      「第三者が過度な要望や期待をするな」
  という声があるのは重々承知しております。
  ただ、上に述べたような事情が根底にあることを汲んでいただければ幸いです。


 
2012/11/15(木)の19時から行われた、佐賀県武雄市の新図書館構想に関する市民説明会。
5/20以来、実に半年ぶりとなる市民説明会で、色々な説明が期待された・・・はずでした。
以前の記事に書いたとおり、私からも質問をまとめ、市役所にメールで送付していました。

しかし、この説明会、新聞では少しだけ告知されたものの、
結局武雄市役所の公式HPやFacebook、Twitterでは一度も開催告知がされませんでした。

その結果、集まった市民は定員150名に対して、たったの23名。新しい情報もほとんど無し
市役所からは関連団体に開催案内を送ったとのことでしたが、
ボランティア活動等で図書館に協力してきた団体が主だったようなので、
質問もボランティア活動に関するものが中心だったようです。

そんでもって、私からの質問メール完全にスルーされたようです。
PDFも作ったりして結構頑張ったのにぃ・・・。

説明会当日のレポートは、以下にまとめられています。ありがとうございます。

 
    武雄市の新図書館構想についての市民向け報告会(2012.11.15) - Togetter

 
    武雄市図書館報告会(2012.11.15)に対する反応 - Togetter
 

それにしても・・・

   Q.「今日の会合のPRはどうなっていたのか?集まりが悪い。
      もっと公開して、誰でも参加できれば、まだまだ集まったのではないか。」

   A.「参加を制限しているわけではない。
      150人以上になるとどうしようかな、と。残念ながら少し少ないという状況。
      もっとよけいに集まっていただけるような方法をとりたい。」

ですか・・・。ほぉう・・・。

私はいつまで経っても開催告知がされないので、しびれを切らして武雄市役所に対して
告知をするよう電話やメール、ツイッター等で何度も求めた
んですけどね。
あまりにも告知がないので自主的に告知してたくらいなんですが。無駄に終わりましたが。
それらの経緯は、以下のtogetterにまとめましたので、是非ご覧ください。
どんなに告知を求めてもダメだったということは覚えておいていただければと思います。

    武雄市に2012/11/15市民説明会の開催告知や質問回答を求めた際の流れ

また、以前の記事に載せた質問メールの他に、開催告知を求めるメールも
市役所に対して送っておりましたので、そちらの内容も以下に掲載しておきます。
結構厳しく指摘して要望したんですけどねえ・・・。それでもダメだったよ・・・。

果たして次の市民説明会はいつになるんでしょうか。
というか、ちゃんと説明される日は果たしてくるのでしょうか。
新図書館構想について説明するページは、武雄市公式HPにはいまだに一切存在しないのですが。
新図書館構想は、完全に市民をバカにした形で強引に進められていますが、
武雄市民の方はそれで良いのでしょうか?
それで良いなら別にいいんですが、気づいてないだけなら気づいてほしいなあと思います。

まあでも黙ってたらひどいことになりますよ。きっと。

11/16(金)に武雄市で行われた日本Facebook学会の総会では、
   「武雄市の行政情報をEvernoteでネットに広く公開し、情報請求を不要にする」
というわけのわからない計画が披露されましたが、そのあたりも
しっかり情報を集め、根拠を示して問題を早めに指摘していかないとまずいと思います。
武雄市や樋渡市長には情報公開を語る資格などないというのは、以下の私のブログ記事とか
ネット上にある様々な情報を見ていただければよくわかると思います。

   武雄市の図書館アンケート回答用紙は非公開となりました。しかし問題は・・・

   武雄市役所と樋渡市長に民間人のプライバシーに対する配慮を求めた結果 (2012/11/19 2:15追記)

 
以下は、私が開催告知を求めて武雄市役所に送ったメールの内容です。


■市民説明会の開催告知を行うよう求めたメールの内容

---送信日時---

2012年11月14日 水曜日 午後6:10
                                         

---タイトル---
11/15(木)19時からの新図書館構想市民説明会の告知はどうなったでしょうか

---メールの内容---
武雄市役所 文化・学習課御中

【名前】と申します。(匿名を強く希望します)
9月からネット上のハンドルネームである「金の髭」名義で、
図書館アンケートの件について質問や要望のメールを送らせていただいている者です。
なお、儀礼上やむをえず名前を名乗りましたが、名前は公開したくありません。
ネット上のハンドルネームである「金の髭」とも結び付けられたくありません。
関係者以外には匿名扱いとし、ハンドルネーム以外の名前が公表されないよう、
強く要望いたします。
(ハンドルネームの公表は必要な場合はしていただいて構いません。)
これらが守られなかった場合、守秘義務や個人情報保護などの面から
可能な範囲で必要な法的措置などを取る可能性もありますのでご留意下さい。

さて、11/12(月)にお電話した際にも要望し、11/13(火)のメールでも要望したのですが、
  「11/15(木)19時から武雄市文化会館で実施される新図書館構想の市民説明会」
について、ネットを使った開催告知は行われないのでしょうか。
すでに11/7には新聞報道されていたようですが、現在にいたるまで、
武雄市の公式ホームページやFacebook、ツイッターなどでは、
一切告知がなされておりません。

  ●なぜ市自身の手で説明会の告知を行わないのか。
    (一部の関係者には連絡しているとのことだが一般市民への説明会ではないのか)

  ●11/16~19の期間、武雄市では様々な祭りやイベントが開催されることになっている。
    その準備で忙しい市民も多いはずで、なぜわざわざそのような
    参加しにくい時を狙ってこっそりと説明会を開催しようとしているのか。

  ●そもそも今回の説明会は5/20以来、実に半年ぶりとなる説明会ではないのか。
    なぜここまで説明の機会が少ないのか。

など、諸々の状況を考えると、図書館計画に市民の注目を集めたくないという
姑息な考えがあるのではないかとまで思えてきてしまいます。

図書館アンケートの自由記述欄の公表拒否についてもそうですし、
9月議会後に作ると言われていた新図書館計画の説明ページが
いまだに作られていないことについてもそうですが、
なぜここまで情報を出すことに消極的なのでしょうか。
消極的どころではなく意図的な隠蔽と言ってもよい状況です。
(物事がろくに決まっておらず出せる情報が少ないのかもしれませんが。)

率直に申し上げますと、仕事を抱え込みすぎてうまく回せていないという印象も受けます。

色々と大変な事情もおありなのかもしれませんが、
告知くらいは余裕をもって堂々と行っていただきたいと思います。
既に遅いとは思いますが、Facebookでも告知をなさるようお願い申し上げます。

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2012年11月12日 (月)

武雄市の新図書館構想(CCCへの委託)の概要とパース図をまとめてみた

最終更新日:2013/3/2 4:00
 大雑把な変更履歴は記事の最後にあります。

※2013/1/21 6:00追記
 ○この記事では図書館のコストについても色々と述べていますが、
   その後さらに色々と調べたところ、もっと酷いということがわかってきました。
   説明されている数字はデタラメなものが多すぎて、
   結果的にコストはまったく削減されないどころかむしろ増えると考えています。
   詳しくはこちらの新たな記事にまとめてありますのでご覧下さい。
     指定管理者制度を利用した武雄市図書館のCCC社への運営委託は「コスト削減」にはなっていないと考えます
 ○最大高さ3.9m~4.6mもある利便性や安全性に問題がありそうな
   巨大書架が配置されることや、蘭学資料を常設展示していた蘭学館がつぶされて
   TSUTAYAの有料CD/DVDレンタルコーナーにされてしまう件など、
   他にも様々な問題が見つかってきています。
   本ブログ左側にある「ウェブページ → 3.武雄市関連記事」から
   武雄市関連の記事の一覧を見ることができますので、
   随時新しい記事などもご覧いただけましたら幸いです。


 
佐賀県武雄市
で進められている新図書館構想。
指定管理者制度を利用して、TSUTAYAを経営するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)に
武雄市図書館の運営を委託し、図書館内にTSUTAYA(物販・レンタル)とスターバックスを設置。
代官山蔦屋書店をイメージしているそうです。
貸出カードとしてTポイントカードを選択することもでき、その場合は自動貸出機で借りると
1回あたり3ポイントが付与される
とのこと。(色々問題があるのではないかという指摘もあるし私もいらんと思う)
CCCって、会員の情報をデータベース化して商売してる企業なんですけど大丈夫なんですかね。
5月の計画発表時には貸出情報の扱いについてこんな騒ぎ(市長の主張はこちら)もあったのですが。
6月になってから方針を変え、貸し出し履歴は提供しないということになったみたいですが安心できるんでしょうか。
協定書で約束してるから大丈夫と言ってますが協定書は公開されていません。
なお武雄市図書館は既に2012年11月1日から改装工事のため5ヶ月間の休館に入っており、
2013年4月に開館予定となっています。
(既に休館に入ったけど入札情報を見る限り工事業者がまだ決まってないという話もあったがどうなったんだろう・・・)
 

まあ私は色々な問題があると思うので、新図書館構想については反対派です。
市民の声を聞くこともなく、まともな説明もせず、意見を寄せても反映せず、
樋渡市長や武雄市議会の一方的な考えだけで
市民を無視して進められているひどい計画だと考えています。

(実際に市民の方がどう思っているかは知りませんが、調べれば調べるほど色々ひどい・・・)

まだ色々調べきれていない部分もあるのですが、経緯などを色々まとめてみました。
情報源や根拠をなるべく示しつつ書きますが、事実誤認などがあれば指摘して下さい。

 
まず、武雄市の樋渡市長の図書館への取り組み姿勢については、
以下のふむ(fmht7)さんのブログで詳しくまとめられています。

   時系列で振り返る樋渡市長と武雄市図書館 - 突発非同期不連続

こちらのブログの内容は是非見ておいて下さい。
経緯はともかく、図書館について色々問題視して表立って色々と動き始めたのは
2011年後半からのようです。

上のブログにも書いてありますが、樋渡市長がCCCへの委託を思い立ったのは、
CCCの増田宗昭社長が出演した2011/12/22放送の「カンブリア宮殿」を見たからだそうです。
そこからの経緯は6/4の市議会で樋渡市長自身が詳しく語っています
デジタルハリウッドの社長兼CEOである古賀鉄也氏が、古賀滋・前副市長の息子で
樋渡市長の同級生でもあったとのことで、この古賀氏の仲介もあって
1月にCCCの増田社長や高木副社長とつながり、
それ以降は「樋渡市長・教育委員会・武雄市役所のつながる部」で
プロジェクトチームを作って繰り返し交渉を行っていったそうです。
そして3月議会の3/16の吉川里已議員の一般質問に答える形で
図書館運営への指定管理者制度の導入がほのめかされたかと思うと、
そのための条例改正もまだな上に、業者を公募する気配すら見せないまま、

5月に突然CCCとの基本合意が市長の手で東京や佐賀県庁で発表され
6月議会で指定管理者制度を導入するための条例改正案を後付けで可決

7月臨時議会でCCCへの運営委託を可決そして9月議会で莫大な改修予算等を可決
その後改装工事のため11/1から来年の3/31まで5ヶ月間の休館。受験生涙目。(笑い事じゃない)
そうそう、予算が可決された9月議会では、
   「市議会に図書館についての提案や請願を含む公開質問状を出した
    市民団体やその代表者が、山口昌宏議員や樋渡市長に実名で罵倒される
という出来事もありましたね。(発言内容はこちらのtogetterにまとめられています)
議事録が出来るのは次の議会のある12月頃になるせいもあってか、まだ騒ぎにはなってないようですが。

 
指定管理者制度の導入や計画について、事前に市民から意見の聞き取りを行う場は設けられず、
市民へのまともな説明会は5/20に1度行われた程度でそれ以外のまともな説明会は無し。
樋渡市長は説明を求められれば何度か出向いていたとのことですが、
場所も内容も公表されていないので詳細不明で意味がありません。
あ、そうそう、3日後の11/15(木)19時から、市教委による図書館構想についての市民説明会があるようです。
ちょっと用があって11/12の16時半頃に武雄市の文化・学習課に電話してみたのですが、
担当者の方も「久しぶりにやる」って言ってました。
   →2012/11/21追記
      武雄市役所がいくら求めてもまともに告知しなかったこともあり、
      定員150名のところにたった23名しか集まらないというひどい結果でした。
      この件に限らず市長や武雄市役所には、市民に説明する気がまったく見られませんね。

 
そして、ようやく市民アンケートが実施されたのは8/29~9/5の8日間

CCCへの委託は既に7/18議会で可決され、決定された後でした。
このアンケートについて、樋渡市長は市議会で以下のように述べてきています。(抜粋・要約)

 ●6/11の市議会
     「市民の声を聞いて進めていってほしい」
   という質問に対して。

   「いい悪いじゃなくて、こういうのが欲しいとか、こういうことをしてくださいということも
    含めて、大規模なアンケートをとりたいと思っています。
    そういった中で、集会であったりとか、そういう市民アンケートであったりとか、
    あと、どこかのタイミングで、これフェイスブックのページも立ち上げます
    それで、なかなか、こういうアンケートとか集会に来られないような人たちでも
    気軽に意見を言えるようなのをつくった上で、意見を集約していこうと思っております。
    ですので、市民第一です。我々がやろうと思っているのは、
    市民価値を上げるということですので、市民のお声に沿う、
    あるいは半歩前に進むというようなものを出していきたいなと思っています。」

 ●6/13の市議会
     「アンケートでどういうことを求めていくのか」
   という質問に対して。

   「正式に指定管理者としてCCCにお願いをするということが
    議会としての意思として確定した後にアンケートをとるので、
    これはもうイエスかノーじゃなくて、図書館にどういうことを望みますかということ、
    どういう本を置いてほしいですかと、あるいは図書館の本体業務、
    本を貸し出すというもの以外にどういったことを期待します、
    あるいはこれはやってほしくないということについて、多岐にわたりますので、
    そういったアンケートをとりたいと思っています。」

   「図書館というのは思い入れの差がありますよね、思い入れの差が。
    ですので、今まで培ってこられた方いるじゃないですか。
    例えば、エポカルフレンズの方とか、歴史の文化の、
    その方々にはまた個別にとります。個別にとって、
    それと一般アンケートと2つになるのかなということで、
    これについては9月議会の段階で公表したいと思っています。」

   「やっぱり市民ニーズというのは一番なんですね、市民価値を上げるには、
    その根底にあるのは市民の方々がどういうふうに図書館を望んでいるかということが
    ベースにあってしかるべきだと、これは議員と同じだと思います。
    その上で何を期待するか、何をやってほしいか、
    いや、これだけはしてくれるなということについて、広範にアンケートをとるというのが
    今の私の基本的な方針でありますし、これについてはアンケート項目等についても、
    場合によっては議会とよく相談をして出していきたいと、このように思っております。」

 ●7/18の臨時市議会
     「改修の内容や、かかる金額はどうなるのか、利用者本位になるのか」
   という質問に対して。

   「8月に大規模なアンケートをとります。
    いろんな御意見を踏まえた上で、その市民の御意見を
    最大限踏まえた上で新しい図書館というふうに言っているわけです。
    私が今、こういうふうに思っているとか、CCCと打ち合わせしていますよ。
    していますけれども、それよりも大事なのは市民のお考えなんですよ。
    だから、十分夏休み期間にいろんな意見をアンケートを踏まえて聞いた上で
    9月議会に計上していくということが、これはいろんな市民もそういうふうに
    願っていると思いますよ。私がここで、こういうふうな図書館にしたいというよりも、
    いやそれはワンマン図書館になるとまた言われますからね。
    それよりも、みんなの図書館にしましょうよ。
    余りもう後ろ向きな議論はやめましょう、ね、お願いします。

要するに、

   「市民の意見を具体的に色々聞いて、それも踏まえて予算等も検討し、
    それを9月議会に予算や計画として計上していく」

と繰り返し説明していたわけですね。

そういう経緯があって、8/29~9/5にかけて実施されたアンケートの内容がこちらになります。
アンケートの質問の内容
   「図書館構想をどう思いますか?(期待する・期待しないetc.)」
   「図書館の機能充実で期待するものは次のどれですか?」
   「これまでにない新しいサービスで期待するものは次のどれですか?」
って感じで、どうあっても期待すると言わせたい感じの設問になってるのもどうなのって思いますが、
これが市長が繰り返し説明してきたはずの市民の思いを汲み上げるためのアンケートなんでしょうか?
集まった意見も踏まえて計画や予算等を9月議会に上げるつもりだったはずですが、
9月議会って、アンケート実施期間中の9/3に始まってるんですが。
アンケートの結果が速報として紹介されたのが9/10ですね。
そんでもって予算が提案されたのは9/14ですね。
その予算では従来2億5000万円とされてきた改修費が
突然4億5000万円に大幅アップ(ほぼ倍増)されてましたね。

なんで市民アンケート前に予算金額を市民に説明しなかったんですかね。
なんで市民アンケートが終わった直後にこんな大幅増額を発表したんでしょうかね。
市民の皆さんは、この予算金額を見ても「期待する」と答えたんでしょうかね。
計画や予算に、アンケートに寄せられた市民の意見って反映されたんでしょうかね。
されてるわきゃないですよね。できるわけないっすよね。無理っすよね。

あと「図書館に思い入れのある団体とかに個別に実施する」と言っていたアンケートも
実施していませんよね?
完全にだまし討ちですよね?

 
まあとりあえずこのアンケート、市外在住者も含めた回答者1120人のうち、
期待するという回答が788人と、7割を超えたのは、
9月議会において理不尽とも思える莫大な予算が可決される理由の1つになったようです。
「7割以上が賛成というのが民意」って議会で連呼してました。
ちなみに、期待すると答えた788人のうち、武雄市民は547人(市外が241人)です。
武雄市の人口は平成24年8月末日時点で51181人(外国人を含む)なので、
武雄市の人口の1.07%が期待すると答えたのですね。
そっかぁ、7割かぁ。結果は結果なので異議を唱えるわけではありませんが、
数字のマジックという印象もありますね。(個人の感想です)
そうそう、アンケートの自由記述欄には色々な心配とか不安とか批判も書かれてました
樋渡市長ご自身が、9/13の市議会で「内容を公表して個々に回答していく」と約束してましたが、
結果的に約束を反故にされてます。(市役所は11/12時点でも公表予定無しと回答しています)
私はアンケート結果を適切な形で公表して下さいと要望し続けているのですが、
つい先日、樋渡市長「足を引っ張るストーカー」だとツイッターで中傷されました
要望している内容に関して「寝ぼけてる」とけなされたこともありますね。(経緯のまとめはこちら
最終的に11/25に「しつこいストーカーは女にモテない」と言われてブロックされました。(←11/29追記)
しつこいと言われるほどにはアクセスしていなかったのですけどね。
情報は全て出してあるので、そのあたりはまとめをご覧いただき、皆様の目でご判断ください。
市議会で市長ご自身が約束なさった通り、なるべく早いうちに公表して
回答を進め、市民への説明責任を果たしていっていただきたいだけなのですが。
「7割が期待」という都合の良い結果だけを利用した後はどうでもいいのでしょうか。
このまま約束は破られたままになってしまうのでしょうか・・・。

 
ちょっと気を取り直して、従来の武雄市図書館と、委託によって変わるところを見てみましょう。
従来の武雄市図書館は、開館時間は10時~18時(金曜は19時まで)。
平成23年度は休館日数が73日くらい、つまり開館は292日くらいだったようですが、
平成24年度は唐突に開館日数を一気に39日増やし、34日しか休館せず
331日も開館するという佐賀県内で休みが一番少ない図書館を目指したそうです。

(このあたりは以下で述べる委託料等に関する議論に影響してきます)
それが平成25年度からは、CCCへの委託により365日開館になり、
開館時間は9時~21時と1日あたり4時間増える
とのこと。
開館時間の延長はまあ良いと思うのですが、図書館って正月も開けなきゃならないような施設なんでしょうか?
ある程度の休館日を設けるようにしたほうが作業や運用も柔軟にでき、
コストも一層削減できる
と思うのですが。しかも、開館日や時間が増えるにも関わらず、
職員は従来の23人(司書15人)から18人(司書9人)に減らされるそうです。
その18人とは別に飲食・有料サービス部門にはシフト制で担当社員5名と
25名のアルバイトが入る
とか、そうじゃなくて司書9人+CCC25人という情報
ありますが、結局どうなるのかよくわかりません。
労力削減のために自動貸出機も導入されるようだけど、仕事の負荷とか大丈夫なのかな?
職員に色々な専門性をもたせて書架の前でコンシェルジェ的な対応をさせるとか、
職員の負担が増えそうなアイデアが色々披露されているようですが・・・。
そもそも有料部分と図書館部分の作業分担とかはどうなるんでしょうね。
また、図書館内での飲食が解禁され、館内にTSUTAYAやスターバックスもできますが、
図書館本来の大きな魅力の1つである、静かな環境は保たれるのでしょうか?
それと、新しい武雄市図書館では雑誌の貸し出しがなくなるそうです。
TSUTAYAの物販コーナーあたり(?)に色々な雑誌がバックナンバーも含めて置かれるので
館内のカフェとかでの閲覧は無料でできるけど、外への持ち出しをするなら買ってくれということらしいです。

ちなみに樋渡市長は、CCCへの委託を考える前の2011/9/27のブログでは、
   「地元の本屋から100%直買いする方向で制度設計する。」
   「図書館は、新刊本をタダで読める便利な本屋じゃありません。
    小説など人気新刊本は、地元の本屋さんで買ってね。
    図書館は本屋と相互補完関係にあるべき。」
などと言って地元の本屋さんへの配慮を示していたのですが、6/11の市議会では
   「新刊本を早く買いたい人は地元の本屋さんに行って下さい」
と言いつつも、
   「図書館と本屋さんがけんかするというのは地域にとって一番不幸なんですね。
    そこはきちんと連携をしながら、僕は競争が必要だというふうに言っているわけですよ。
    ですので、それは図書館にできないようなサービスをやってほしいということを普通思うと思いますよ。
    何で既得権益を保全しなきゃいけないんだということはやっぱり思いますよね。
と、まるで地元の本屋さんが「既得権益」であるかのような発言をしています。
図書館という良い場所を得たTSUTAYAと競争しろというのも無茶振りですよね。
ちなみに市長の考える競争手段とは「POPを置いたり・・・」だそうです。
そんだけで客が寄ってくるなら苦労はないよなって思います。
(どこかの議事録で見ましたが後で探しておきます)

 
さて、次にCCCへの委託料金について。
ここ数年の武雄市図書館の年間運営費用は1億1000~2000万円程度でした
報道ではなぜか1億4500万円と高くなってますが、上で少し書いたように、
平成24年度になって開館日を急激に39日も増やすなど、
運営費を底上げするカラクリがあった
ようです。
CCCとの協議は密かに1月から行われていたのですから、急に開館日を増やしたのは
見せかけの運営費用を高くしておいてCCCへの委託費を安く見せるための工作にも見えますよねえ。
   「佐賀県で最も休みの少ない図書館になる」
   「TSUTAYAの年中無休を目指したんですが、これは無理でした。」
というのは一応2011/12/21の樋渡市長のブログでも言及されているのですが、
この日の教育委員会との打ち合わせ結果について満足だと書いている市長が、
その翌日に放送されたカンブリア宮殿を見てCCCへの委託に動きだしたというのも妙な話です。
また、これとは別に、吉川里己議員3/16の市議会6/21の市議会で出している、
「年間のランニングコスト1億4500万円」とか「委託料3800万円」という数字は、
MY図書館という新サービスの導入のため図書館費や委託料が
例年よりもかなり膨らんだ平成22年度決算での費用を指しているようです。
MY図書館を考慮しなければ、平成22年度も1億2000万程度しかかかっていないはずですし、
委託料にしても2000万程度だったはずです。
そもそも色々と増やしたはずの平成24年度の委託料でさえ、2100万円程度です。
このあたりの費用の詳細については、こちらの資料にまとめてみました。
3/16市議会の議事録ツイッターでの回答を見ると、吉川議員本人も
平成22年度の費用がMY図書館のために増えていることは知っているのですが、
わざわざ大きい数字を出すことで、CCCへの委託料金を安く見せようとしたのでしょうか。
意図的にやっていたのであれば、悪質な情報操作のように思えるのですが。
吉川議員が出した1億4500万円という金額と、H24年度の予算金額である1億4500万円という金額が
奇妙な一致を見せているのも気になります。

そんでもって、CCCへの運営委託料金は5年間で5億5千万円なので、1年間あたり1億1千万円となります
色々引き上げた平成24年度予算から見れば年間削減額は3500万となりますが、
それ以前の年と比べると、削減額は0~1000万円程度です。
開館日や開館時間等は増えますが、かかる費用は従来とほぼ変わらないことは
よく覚えておいたほうがよいのではないかと思います。
ちなみに樋渡市長は、7/18の臨時議会で、

   「365日の9時~21時開館を市の直営で行う場合は年間2億3200万円かかる」

       ●7人ほどの増員が必要になり人件費3600万円増
       ●年間の開館時間が1.6倍になるので光熱費1700万円増
       ●開館時間増加にともない委託料が3400万円増
         →合計8700万円増で、1億4500万円と足して2億3200万円

と説明しています。
ぶっちゃけた話、この数字は
   「武雄市がなんの改善努力もせずに、だらだらと開館日や開館時間を延ばしたらこうなる」
という数字にすぎないこともしっかり考えておきましょう。それですら盛りすぎだと思いますし、
そもそもそんな数字を出してくるのは無能または卑怯な情報操作を行っているという証明だと思ってますが。
で、CCCに頼めば、それが年間1億1000万円と、半額未満で済むと言ってるわけですね。

・・・・・・でも、それって、明らかに異常だと思いませんか?

いくらなんでも話がおかしすぎるように思えるのですが。
とりあえず7/18の臨時市議会

    「2億3200万円のところを1億1000万でやるのだから
     1億2200万円の効果だとアピールすべき」

と言ってた吉川里己議員と樋渡市長の茶番理論もなかなか酷いと思いましたが、

    「行政でやれば2億3200万、委託に出せば1億1000万、
     その差が1億2000万、その差を市民の福祉サービスに充てられている」

という謎の主張をなさった牟田勝浩議員も、なんつうか支離滅裂で酷いと思いました。
なんで2億3200万使う前提になってるんだよと。どういう理屈だよと。
お前ら官の努力とか放り投げてCCCへの委託ありき
現状から何も変える努力をしないままのデタラメな金額でっち上げてるだけじゃないのかと。
平成24年度に急に39日も開館日を増やして年間運営費を1億4500万円に上げてみせてるけど、
実際には、11/1から改装工事で5ヶ月館もの長期休館に入ってるし、
結局市民は1億4500万円の図書館サービスなんか体験してないんだから、
そんなデタラメな金額を計算の根拠に使うんじゃねえよと。

CCCへの委託を押し通そうとするための姑息な工作あまりにも酷いのではないでしょうか。

 
次に、委託に伴う図書館の改修費用について。
武雄市図書館2000年に完成したばかりのまだ若い図書館で、まだまだ綺麗。(Google画像検索も参照
そんなまだまだ若く綺麗な図書館であるにも関わらず、今回の改修にかける費用は、
武雄市が4億5千万円CCCが3億円合計7億5千万円(年間運営費用約6年分)
念のため言っておきますが、上で述べた5年間の委託料5億5千万円とは別扱いです。
もっとも、CCCが出すという3億円の詳細な内訳については判明しておらず、
樋渡市長のツイッターでの発言によると12月議会の一般質問で説明されることになっています
佐賀新聞の記事によると、9/14の議会での説明では
   「カフェ・物販スペースの工事費としてCCCが約3億円を投資する。」
とありますが、いくらなんでもかかりすぎな気がします。3億円て豪邸立つだろ。
武雄市が出す4億5千万円のうち2億6千万円がCCCに流れることになるだろうから、
実質的にCCCが出すのは4千万円なのではないかという推測もあるようです。

詳しくは下で述べますが、樋渡市長が7/23のニコニコ生放送で言っていた
   「改修費は市とCCCが折半する」
という形をこじつけで無理やり作ったのが「4.5億と3億」という数字ではないかということですね。
そもそもCCCとしても、いくら「図書館運営の実績作り」が必要だとしても
基本的に営利など大して見込めないのに3億円も拠出する理由はないはずです。
図書館内にTSUTAYAとスターバックスを出店するにしても改修にはそこまでかからないはずです。
実質的に改修費のほとんどを市が負担することになったのではないかということも含め、
12月市議会などでどのように説明されていくのか、注視していったほうがよいでしょう。
詭弁や詐術に騙されないようにしましょう。

ちなみに、5/20の市民説明会や、CCCへの委託が審議された7/18の臨時市議会では
改修費用の金額の一例として「2億5000万円」という数字が挙げられていました。
7/18の臨時市議会
では「設計委託料1000万円」についても審議されており、
古賀教育部長により
   「総工事費の4%~5%という数字で出されたもの」
という説明もされていました。つまり総工事費は2億~2億5000万のはずですね。
その一方で樋渡市長は
   「工事の詳細や予算は9月議会で説明するので今話すのはナンセンス」
と言って詳細を明言しようとしませんでした。
そしてその7月臨時市議会からわずか5日後。
7/23にニコニコ動画の生放送に出演した樋渡市長
の口から、とんでもない言葉が飛び出します。
そのあたりを丸ごと引用してみましょう。

   「お金はどうすんだって話がありますよね。
    おそらくこれ全部で5億くらいかかります、改修費に。
    これだけのことをしようと思ったらね。
    それで、我々はTSUTAYAと折半しようという風に今思っているんですけれども、
    まあリアルな数字で言うと、1億4,500万が1億1,000万で済むわけですよ。
    で、3,000万浮きますわね、で、これを今後15年見越しただけで、
    もう4億5,000万くらい浮くわけですよ。
    だから、それは市民に負荷をかけないで、その中で、より良きものに更新をすると。
    ちょうど図書館ができてもう12年たつんですよ。
    で、大規模改修を入れる時期だったんですよ、雨漏りもしたり するんでね。
    だから、そういう意味で改修するに当たってはナイスタイミングだと思います。」

ふむふむ、つまり全部で5億円かかるけど、それをCCCと折半しようと思っていたと。
つまり市の負担は2億5千万と考えていたはずで、そこは一応説明と一致しますね。
しかし5億かかるはずの工事の設計委託料が1000万でよかったのでしょうか?
それに「TSUTAYAと折半」についても、あくまで市長側の思いにすぎず、
どこまでCCC(TSUTAYA)側と相談できていたのかもさっぱりわかりません。
個人的には、CCC側からすれば、
    「えっ、なんで運営委託を受けるだけなのに改修費まで折半なの?
     勘弁してくださいよ~。」
と思うのが普通なような気もしますが・・・。
しかも、気になるのは「4億5000万円」という数字が出てきていること。
もともと樋渡市長は6月議会などでも

   「改修費については市民には負担させない。委託によって年間運営費の
    最低1割を削減すれば、10年~15年という期間で見れば、億単位のお金が浮く。
    浮いたお金を改修費に回せるし、どのみち図書館は開館から10年経っており
    大規模改修を入れる時期でもあり、その分のお金も必要だ。
    浮いたお金のうちどれくらいを改修費に回すのかについては検討が必要だが
    そういったお金を回すので、とにかく市民負担はない。

という感じで説明してきました。
そんでもって7月議会でCCCへの委託料(5年で5億5千万円)が明確になったわけですが、
それと従来の説明を照らし合わせて、
   「年間約3000万浮くから15年で4億5000万円くらい浮く」
あるいは
   「年間3500万浮くから15年で5億2500万円浮くけど
    全額ってわけにもいかないし浮くお金は4億5000万円位と考えるべきかな」
という判断をするようになったのでしょうか。
CCCと折半するというのも具体的にどこまで相談していたのかわかりませんし、
最悪の場合に市がどこまで出せるかを考えていたのかもしれません。
・・・そしてやってきた9月議会そこで提示されたのは、

   「市が改修費として4億5000万円を支出する」

   「CCCもそれとは別に3億円を負担する」

という驚愕の内容でした。合計7億5000万円ですね。
「5億円を折半」という話だったはずが、金額が1.5倍に膨れ上がり、
武雄市だけで5億円近いお金を出すことになっています
上で少し書いたように、「市が4.5億、CCCが3億」というのは、7/23のニコ生で
樋渡市長が言っていた「改修費はCCCと折半」という形に見えなくもないですが、
市の改修費からかなりの額がCCCに渡るのも確かであり、3億円の内訳も不明です。
営利企業であるCCCが3億円をつぎ込む理由はなんなのか。そこも注視していく必要があります。
しかし、樋渡市長の怪しい説明の通りに計算したとしても、
武雄市は15年分の委託料削減分相当の金額を全て今回の改修につぎ込むことになるんですねえ。
しかも上で書いたように樋渡市長の「年間3000万を削減」は、
そもそも元にした数字がおかしいと思いますので、実際の削減額としては
「年間0~1000万円を削減」ということになります。
仮に1000万削減だとしても、45年分の委託料削減分相当の金額を
全て今回の改修につぎ込む
ということになるわけですね。
それも、まだ新しい図書館をぶっこわして、代官山蔦谷書店のような図書館を目指すために。

武雄市民の皆さんは本当にそれでいいんでしょうか?
話によると、武雄市では国保の負担金が上がることになっているとも聞きますが。
まだ新しい図書館に貴重な税金を4億5000万円もつぎ込むのは問題ないんでしょうか?
ちなみに2012年8月末現在の武雄市の世帯数は17547世帯ですから、
改修費4億5千万円を世帯数で割ると、1世帯あたり25645円となります。
これ、かなりの金額だと思うのですけどねえ。一応上に書いた樋渡市長の説明では、
委託費削減分を回すから市民負担はないと主張してますけどね。
貴重な税金が使われることに変わりはないはずなんですが、
2億5000万のはずだった費用が4億5000万になったのは問題ないんでしょうか?
しかも、7月までは2億5000万円という数字をちらつかせておきながら、
市民アンケートが終わったわずか9日後に初めて4億5000万円という数字を出してきたのですが、
市民の皆さんはそのことに納得しているのでしょうか?(太っ腹?)
そもそもそれだけのお金をかけて代官山蔦谷書店のようにする必要があるのでしょうか?
図書館構想に関してまったく市民の皆さんの意見を聞いている様子が見られないのですが、
出来上がるのは本当に市民の皆さんにとって価値のある図書館なのでしょうか?
元々素晴らしい図書館だったと思いますが、あえて代官山蔦谷書店を目指す理由はあるのでしょうか?
365日開館している必要はあるのでしょうか?
8月末のアンケートではスターバックスの導入が最も期待されているそうですが、
それは図書館という公共施設の中になければならないものなのでしょうか?
近くのゆめタウンや、別の場所に出来たほうが、図書館の静かさを求める空気にも
気兼ねせずにおしゃべりなどもできて、もっと楽しいのではないでしょうか。
(委託がなければ出店自体してくれないのかもしれませんが・・・)

まあそこを判断するのは武雄市民の皆さん自身なので、外野がどうこう言っても仕方ないですが、
私が武雄市民だったら、計画の進め方なども含め、色々と悔しいなとは思います。
既に改修工事にもとりかかっていますから、今更4億5000万円を取り戻すことは
不可能かもしれませんが、ここまで市民をコケにしてる計画も珍しいなと思っています。

 
それと、樋渡市長は11/18に行われた日本フェイスブック学会で行われた鼎談で、
以下のように発言しています。(発言まとめは こちらこちら

   「市民からは図書館は無反応です。無反応。」

   「10%か20%ですよ市民で図書館に行ってんの。」

   (色々な自治体で様々な形が実験されその後制度化につながっていくと良いという意見を受けて)
   「市政アドバイザーである杉山隆志(※注)って面白い人がいるんですがね。
    この人が言われてなるほどと思ったのが、あの~、
    やっぱそれを許容する市民であってほしいって。
    普通行政が実験とかすると、実は一番反感を最初に持つのは
    市民なんですよ実は。やっぱりこう拒絶反応を起こすんですよね。
    なんで、その実験を許す、その度量っていうかね、もし失敗すれば、
    まあまた次に取り返せばいいじゃんっていうような、
    やっぱ市民性をもってほしいって。
    で、武雄はだんだんそうなりつつあると思ったら、諦めてるだけでした(会場笑い)。
    まあ冗談ですがね(笑)。
    武雄市民がだんだん面白がってきてるんですよ今。次なにやるんだろうとかって。
    その気持ちっていうのがすごく、僕は大事だなっていう風に思いますね。」

    ※注・・・杉山隆志氏はこの話について、
            「安易に実験することや失敗することを勧めたことも、
             それを市民が一方的に受け入れるべきだ、と言ったことも無い
          としています。

また、樋渡市長の最近のツイッター発言に「反面教師」という言葉が出てきていました。

 
これらを見てもわかるとおり、樋渡市長は失敗も覚悟で突っ走っているようですが、
市民の皆さんは本当にそれでいいのでしょうか?
今回の図書館構想の進め方についてもそうですが、市民からの声を聞くという姿勢はなく、
   「民意を聞くのは選挙の時。文句があれば次の選挙で落とせばいい。」
と言っているようですが、それでよいのでしょうか?
市民の声を聞かずに進められた計画についても、失敗を受け入れていくのでしょうか?
図書館にせよ、そのために支出したお金にせよ、
失敗時に被害を受けるのは市民の皆様ですし、樋渡市長が次の選挙で落選しても
負債を背負い続けていくのが市民の皆様であることに変わりはないのですが、
本当にそれで良いのでしょうか?
いや、それでよいのであれば別にいいのですが。個人的に残念なだけです。

 
まあ他にも色々ありますが、とりあえず問題なのは、武雄市の公式ホームページ等には、
新図書館についてまともに説明するページがいまだに一切存在しないんですよ。
上に述べたように樋渡市長は6/11議会で
   「どこかのタイミングでフェイスブックのページを立ち上げ、
    市民が気軽に意見を言えるようにして意見を集約していく。」
と言ってましたし、文化・学習課の担当者も
   「新図書館構想の概要については9月議会後にHPにて紹介します。
と言っていたはずなのですが。いったいどうなったんでしょう。
もう改修工事も始まってしまっているんですが、市民の意見の集約とか今更どうするんでしょう。
5月にCCCとの合意を発表した時に、報道メディア等には新図書館のパース図(イメージ図)が
配布されたようなんですけど、こういったものすら武雄市の公式ホームページには皆無なんですよね。
報道発表だけやって、自らはホームページ等での告知を一切しないというのは
他の事例でもかなり高い頻度で見られる武雄市の悪い特徴なんで改善したほうが良いと思います。
5ヶ月間の休館にしても、8/22には詳細が判明して新聞報道されていたのに、
教育委員会の会議録によると、市の教育委員ですら新聞報道後(当日)に知ったようですし、
武雄市の公式ホームページやFacebookにしても、休館に入った後
11/5になってようやく休館告知ページを作ったってのはどうかと思いますよ。
これだけの長期休館なのですから、Facebook等でも何度か繰り返し告知したほうがよかったと思います。
Facebookでは一度も休館の告知をしませんでしたよね?
武雄市はフェイスブック・シティ課なんて部署まで作ってFacebookを活用してるんじゃなかったですっけ。
いったい何をしてたんですかね。
武雄市図書館HPでは10/5頃からやっと告知開始。広報武雄では9月号10月号で告知あり。)

 
そんなわけで、今更ですが、とりあえずネットで探して見つかった新図書館のパース図(イメージ図)もまとめてみました。
いや~、なんというかあれですね。なんだろう。
「誰だよこれ描いたの」っていうか、関係者や市民は誰も疑問を持たなかったのでしょうか。
特に2階部分の巨大な本棚。イメージ図どおりなら高さ3~4mくらいあるように見えるし、
本棚の段数も驚異の11段ですね。その前の通路も狭すぎじゃないでしょうか。
なんていうか、アニメや映画に出てくる魔法図書館とかそんな感じですね。
・・・最上段の本を取りたければ飛べと?

2階の部分って、従来はコンクリ打ちっぱなしの垂直な壁だった部分もあるんですが、
そこに狭いキャットウォーク(通路)を増設して、この巨大本棚を設置するらしいです。
安全面とか強度とか大丈夫なんでしょうか。本の取り出し方法もよくわからないですが、
これだけの高さだと本棚の上のほうは大人でも視界外となります。
「上から本が落ちてきて、保護者も気づけないまま幼児に本が当たって大怪我
(怪我で済めばまだいいですが)」
といった事故が起きないか心配です。
崩落事故とか地震対策とかも大丈夫なんでしょうか。一応佐賀県は日本で一番地震が少なく、
武雄市はその中でも更に地震は少ないとのことですが、無いわけじゃないんですよね。
あと、壁際に本をずらっと並べることで、カビの発生や温度差などで本が傷みやすくならないかも心配です。
それと、1階の本棚も結構大きい凱旋門みたいなのが置かれるようですね。
ちなみにこれだけたくさんの本が並べられているのは、
    「従来開架に置かれている本は8万冊ほどだったが、
     新図書館では閉架スペースをつぶして20万冊を開架に置く
からだそうです。これについても賛否両論あるようですがここでは省略します。

なお、画像探しでは、以前から図書館問題について色々活動していらっしゃる
ふむ(@fmht7)さんの以下のブログ記事が大きな手がかり(というか答え)となりました。

    新武雄市図書館のカフェレイアウトを検証してみる - 突発非同期不連続

ふむさんのブログ記事がなかったら画像にたどりつけなかったと思います。本当にありがとうございます。
また、ツイッターの#takeolibraryや#takeotoiletに寄せられている情報も参考にさせていただきました。
これまでに図書館問題について色々まとめられている方々の記事も参考にさせていただきました。
皆様色々と本当にありがとうございます。

それにしても情報がこれだけ探しにくいってだけでもどうかと思います。
武雄市は早急に新図書館の詳細を説明するページを作ったほうが良いと思います。
早めにどんどん情報を出して説明していかないと、市民も不安でしょうし、
運用開始後の混乱も大きくなってしまうのではないでしょうか。

では、前置きが長くなってしまいましたが、集めたイメージ図をどうぞ。少ないですが。
各画像はクリックすると別窓で大きな画像を見ることができます。
なお、これらはあくまでも5月時点(スターバックスは8月時点、子供スペースは10月時点)のイメージ図です。
その後色々と設計が変更されているかもしれませんので、
実際の出来上がりの姿とは全く異なる可能性もあるのはご承知おき下さい。
そのあたりの設計変更部分についても、早めに情報の公開が進むと良いですね。

あと、他にも公表されてるイメージ図があれば、コメント欄などで是非教えてください。
なお、以下に記載している公開日は、調査で知ることができた日付を記載しているだけであり、
それ以前にどこかの講演会などで知られにくい形で公開されたいた可能性もあります。

 
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■2012/5/4公開分(推定9枚)
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代官山蔦谷書店および佐賀県庁で行われた、
武雄市とCCCの基本合意会見にて公表されたものです。

■1枚目
   出典: 「代官山 蔦屋書店のノウハウを」――佐賀県武雄市が新図書館構想 - 電子書籍情報が満載! eBook USER

1f_fukan

    ※2012/11/01 大阪府貝塚市議会議員の視察ブログ記事に修正版の画像あり。
    ■1枚目(20121101改)
      出典: 九州視察③ | 貝塚市議会議員 平岩まさき オフィシャルブログ

1f_fukan_20121101

    ※2012/12/30 樋渡市長のブログ記事にて修正版の綺麗な画像公表。
    ■1枚目(20121230改)
       出典: 移住ランキング、武雄市が第5位に : 武雄市長物語

1f_fukan_20121230

    ※2013/02/18に武雄市役所 文化・学習課から画像データを頂きました。
    ■1枚目(全体図 20130218改)
       出典: 武雄市役所 文化・学習課よりメールにて頂いた画像データ

1f_fukan_20130218

■2枚目
   出典: 個性的な蔵書、サービス、名建築ほか、一度行ってみたい図書館(@DIME) - livedoor HOMME - livedoor ニュース

1f_view

■3枚目
   出典: ツタヤ運営企業に図書館運営を委託、年中無休に 佐賀県武雄市 - MSN産経フォト
       (元記事は既に消えてしまったようです。Web魚拓を参照。)

2f_catwalk_big

    ※2012/11/21に樋渡市長を招いて行われた松戸市政策研究フォーラムで、
      変更されたパース図が出されていたようです。
    ■3枚目(20121121改)
       出典: 佐賀県武雄市・樋渡啓祐市長と|水野ゆうき オフィシャルブログ 「水野ゆうきのゆう can change!!」 powered by Ameba

matsudo20121121

      大して変わってませんし、凄く微妙な感じがしますが・・・。
      そもそもこういう図をあちこちの講演などでちまちまと披露してるくせに
      市民に見せることが無いというのはどういうことなんでしょうね。

    ※2012/12/28に、佐賀新聞社の取材により綺麗な画像データが公表されました。
    ■3枚目(20121228改)
       出典: 抗議いただいた件の事実確認について(ばってんがサイト事務局) : ばってんがサイト / 佐賀新聞

2f_catwalk_20121228

■4枚目
   出典: 「代官山 蔦屋書店のノウハウを」――佐賀県武雄市が新図書館構想 - 電子書籍情報が満載! eBook USER

1f_big_hondana

■5枚目
   出典: 2012/5/4午後に佐賀県庁で行われたCCCとの提携基本合意のUstream動画

saga20120504-05

■6枚目
   出典: 「代官山 蔦屋書店のノウハウを」――佐賀県武雄市が新図書館構想 - 電子書籍情報が満載! eBook USER

sofa_space

■7枚目
   出典: 2012/5/4午後に佐賀県庁で行われたCCCとの提携基本合意のUstream動画

saga20120504-07

■8枚目
   出典: 2012/5/4午後に佐賀県庁で行われたCCCとの提携基本合意のUstream動画

saga20120504-08

■9枚目
   出典: 「代官山 蔦屋書店のノウハウを」――佐賀県武雄市が新図書館構想 - 電子書籍情報が満載! eBook USER

kabe_hondana

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■2012/8/14公開分(2枚)
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■1枚目
   出典: スターバックス×武雄市立図書館 : 武雄市長物語
   参考: 武雄市役所Facebook記事CCCニュースリリース記事

starbucks_stand

■2枚目
   出典: スターバックス×武雄市立図書館 : 武雄市長物語
   参考: 武雄市役所Facebook記事CCCニュースリリース記事

starbucks_space

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■2012/10/17公開分(1枚)
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■1枚目
   出典: 【図書館・歴史資料館に関する市民アンケートの集計結果について】
   ※アンケートの集計結果と一緒に貼り付けられていました。

child_space

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■2012/11/01公開分(推定2枚)
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武雄市に視察に行った大阪府貝塚市議会議員の方がブログで公開しているものです。
視察の場で武雄市側から示されたパース図を撮影したものだと思われます。

■1枚目(2階の奥の部分にある、通路が少し張り出した部分だと思われます。)
   出典: 九州視察③ | 貝塚市議会議員 平岩まさき オフィシャルブログ

2f_zaseki_20121101

    ※2013/02/18に武雄市役所 文化・学習課から画像データを頂きました。
    ■1枚目(2階通路座席 20130218改)
       出典: 武雄市役所 文化・学習課よりメールにて頂いた画像データ

2f_zaseki_20130218

■2枚目(5/4の1枚目の画像の修正版)
   出典: 九州視察③ | 貝塚市議会議員 平岩まさき オフィシャルブログ

   →5/4公開分の「■1枚目(20121101改)」を参照。

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■2012/11/15公開分(推定1枚)
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11/15に行われた市民説明会の取材動画にあったものです。
実際の説明会の場ではこれ以外のパース図も見せられていた可能性がありますが
参加市民がたった23名で、実施した教育委員会も内容を公開していないため、
これ以外のものについては不明です。
(上の2012/11/01公開分の1枚目も見せられたという情報あり)

■1枚目:セルフPOS
   出典: 11/15の市民説明会を取材したCableOne社の放送動画
       (動画を開けない人は、右クリックメニューからURLをコピーし、
        WindowsMediaPlayerで「URLを開く」で開くと視聴できると思いますが、
        公開期限が過ぎているのでいずれ削除されるかもしれません。)

selfpos

    ※2012/12/3付の貝塚市の行政視察報告書に写真がありました。
    ■1枚目(20121203改)
       出典: 2012年12月3日付(武雄市視察は11月1日) 貝塚市 行政視察報告書

selfpos20121203

    ※2013/02/18に武雄市役所 文化・学習課から画像データを頂きました。
    ■1枚目(セルフPOS 20130218改)
       出典: 武雄市役所 文化・学習課よりメールにて頂いた画像データ

selfpos20130218

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■2012/11/21公開分(1枚)
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■1枚目(過去のパース図の更新)
   出典: 2012/11/21に行われた松戸市の政策研究フォーラムに参加なさった方のブログ記事
   →画像は上に示した2012/5/4公開分の「■3枚目(20121121改)」を参照。

 
※参考: 2012/11/21に行われた第14回図書館総合展に参加なさった方の
      ツイッター投稿によると、上の2012/11/01公開分の1枚目が見せられていた模様。

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■2012/12/11公開分その1(4枚)
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12/11の市議会の吉川議員による一般質問の中で、樋渡啓祐市長から、
従来は残すと説明されていた蘭学館のスペースをつぶし、
TSUTAYAのCD/DVDの有料レンタルスペースにすることが発表されました。
蘭学館で展示されていた貴重な蘭学資料は、おそらく数年間は図書館内の
企画展示室に間借りして展示されることになるようです。
樋渡市長と武雄市教育委員会は、姑息な説明で市民を裏切り、
この件は市民が抗議する暇もなく、12/20の市議会で条例改正も含めて可決されました。

なお、この前日の12/10市議会で谷口議員が蘭学館の扱いについて質問した際、
武雄市の教育委員会は
  「蘭学については総合的に検討しており回答できる環境にない」
と答弁していました。谷口議員は反対派の議員であり、その議員からの追及を避け、
翌日に市長の友人である吉川議員の質問で答弁するというのは、
議員および市民を愚弄した行為であると考えます。

■1枚目:(蘭学館スペースをCD/DVDコーナーにした時のイメージ1枚目)
   出典: 12/11の武雄市議会の吉川里己議員の一般質問のUstream中継動画より切り出し

rangaku_cddvd1

    ※2012/12/30 樋渡市長のブログ記事にて綺麗な画像公表。
    ■1枚目(20121230改)
       出典: 移住ランキング、武雄市が第5位に : 武雄市長物語

rangaku_cddvd1_20121230

    ※2013/02/04 視察に行った兵庫県議のFacebookに、修正されたイメージ図の写真あり。
    ■1枚目(20130204改)
       出典: 今回の視察先は武雄市。樋渡市長自ら図書館、FBのお話をいただきました。

rangaku_cddvd1_20130204

■2枚目:(蘭学館スペースをCD/DVDコーナーにした時のイメージ2枚目)
   出典: 12/11の武雄市議会の吉川里己議員の一般質問のUstream中継動画より切り出し

rangaku_cddvd2

    ※2012/12/30 樋渡市長のブログ記事にて綺麗な画像公表。
    ■2枚目(20121230改)
       出典: 移住ランキング、武雄市が第5位に : 武雄市長物語

rangaku_cddvd2_20121230

    ※2013/02/04 視察に行った兵庫県議のFacebookに、修正されたイメージ図の写真あり。
    ■2枚目(20130204改)
       出典: 今回の視察先は武雄市。樋渡市長自ら図書館、FBのお話をいただきました。

rangaku_cddvd2_20130204

■3枚目:(蘭学館に展示していた蘭学資料を横の企画展示室で展示するイメージ1枚目)
   出典: 12/11の武雄市議会の吉川里己議員の一般質問のUstream中継動画より切り出し

rekisi_rangaku1

■4枚目:(蘭学館に展示していた蘭学資料を横の企画展示室で展示するイメージ2枚目)
   出典: 12/11の武雄市議会の吉川里己議員の一般質問のUstream中継動画より切り出し

rekisi_rangaku2

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■2012/12/11公開分その2(1枚)
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2012/12/11の武雄市議会の上野淑子議員の一般質問の動画の中で
樋渡市長によって示されていた、2階学習室のパース図。
ここの本棚も天井まで届いているように見えますね。

■1枚目(2階学習室)
   出典: 12/11の武雄市議会の上野淑子議員の一般質問のUstream中継動画より切り出し

studyroom_20121211

    ※2013/01/11放送のNHK九州「特報フロンティア」で紹介映像あり。
    ■1枚目(2階学習室 20130111改)
       出典: NHK九州「特報」フロンティア(2013/01/11放送)

      ⇒2013/2/18に武雄市役所 文化・学習課から画像を頂いたのに伴い削除しました。

    ※2013/02/18に武雄市役所 文化・学習課から画像データを頂きました。
    ■1枚目(2階学習室 20130218改)
       出典: 武雄市役所 文化・学習課よりメールにて頂いた画像データ

studyroom_20130218

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■2012/12/28公開分(1枚)
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2012/12/28に、佐賀新聞社の取材により、2階キャットウォーク部の
修正版パース図の綺麗な画像データが公表されました。

■3枚目(20121228改)
   出典: 抗議いただいた件の事実確認について(ばってんがサイト事務局) : ばってんがサイト / 佐賀新聞

    →画像は上の2012/05/04公開分の「■3枚目(20121228改)」を参照。

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■2012/12/30公開分(5枚)
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■1枚目
   出典: 移住ランキング、武雄市が第5位に : 武雄市長物語

terrace_20121230

■2枚目
   出典: 移住ランキング、武雄市が第5位に : 武雄市長物語

newentrance_20121230

    ※参考:2013/01/25時点の現場写真。パース図とは大分異なります。
         スロープにしては傾斜が急なように見えますが、
         2013/1/17付で開示された2012/9/24付の設計図面によると、
         スロープではなく階段になるようです。
       出典: keikuma氏のツイート(掲載許可を頂きました)

Yumetown_slope.jpg

■3枚目
   出典: 移住ランキング、武雄市が第5位に : 武雄市長物語

    →以前出されたものの修正版の綺麗な画像。
      2012/5/4発表分の「■1枚目(20121230改)」を参照。

■4枚目
   出典: 移住ランキング、武雄市が第5位に : 武雄市長物語

    →以前出されたものの綺麗な画像。
      2011/12/11発表分の「■1枚目(20121230改)」を参照。

■5枚目
   出典: 移住ランキング、武雄市が第5位に : 武雄市長物語

    →以前出されたものの綺麗な画像。
      2011/12/11発表分の「■2枚目(20121230改)」を参照。

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■2012/2/18公開分(4枚)
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武雄市役所 文化・学習課からメールでいただいた画像データ。
2012/12/12に全てのパース図の提供要望を送っていたのですが、
結局頂くことができたのはこの4枚のみ。

■1枚目

  →全体図。2012/5/4公開分の「■1枚目(全体図 20130218改)」を参照。

■2枚目

  →セルフPOS部分。2012/11/15公開分の「■1枚目(セルフPOS 20130218改)」を参照。

■3枚目

  →2階学習室。2012/12/11公開分の「■1枚目(2階学習室 20130218改)」を参照。

■4枚目

  →2階通路座席。2012/11/1公開分の「■1枚目(2階通路座席 20130218改)」を参照。

 


■参考
  こちらは、上のブログを書かれたふむ(@fmht7)さんから似ているとご意見をいただいた
  ストックホルム市立図書館の写真です。(※武雄市図書館ではありません)

Stockholm_Public_Library

        撮影者:Holger.Ellgaard 2008年撮影 Wikipedia Commonsより
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス        この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 3.0 非移植 ライセンスの下に提供されています。

 
  「キャットウォークの横に本棚」という構造は、武雄市の新図書館とイメージ的にかなり似ていますね。
  こういった図書館も参考にして、新図書館のイメージを考えていったのでしょうか。
  円形に並んだ書架は美しく圧巻ですねえ。色々なブログ等に写真付きの紹介があるので是非ご覧下さい。

      ストックホルム市立図書館 / ストックホルムの空を見上げて

      ストックホルム市立図書館(Stockholm Public Library) - 北欧のかわいい雑貨

      ストックホルム市立図書館 : Dags att FIKA! ~スカンジナビアふたり旅~

  ただ、ストックホルム市立図書館のほうは、最初から計算された3層構造になっており、
  本棚も高すぎず使い易い6段のもの。
  一方、武雄市の新図書館は、上に書いたようにパース図を見る限りでは異常に高い本棚で、
  2階のキャットウォーク部はもちろんのことですが1階の本棚も随分大きく見えますね。
  11/15の市民説明会での説明によると
      「パース図はあくまでもイメージであり、使い易い排架を考える」
  とのことですが、使い勝手を犠牲にした形になってしまわないよう願います。
  本棚が大きすぎると圧迫感を受ける気もしますしね。
  ただ、床面積と20万冊開架という話も考えるとやはり心配です。
 


■記事の大雑把な変更履歴 

●2012/11/22 19:00更新
  調べてわかったことや11/21の第14回図書館総合などで判明したことなども踏まえ色々更新。

●2012/11/23 12:50更新
  樋渡市長の図書館への取り組みを時系列で調べたふむさんのブログを追加。
  記事のタイトルも少し変更。(CCCへの委託という一文を追加)

●2012/11/30 00:00更新
  ○樋渡市長に「しつこいストーカーは女にモテない」と言われてブロックされた件を追記。
  ○ストックホルム市立図書館について追記。
  ○6/11の市議会で地元の本屋さんを既得権益と表現した発言を追記。
  ○34人体制というのは司書9人+CCC25名ということだとわかったので表現とリンク先を変更。

●2012/12/28 04:00更新
  ○出典ごとにまとめていた各パース図を、「公開された日付」および「紹介された順」に並び替えました。
    また、それぞれに出典をつけるようにしました。
  ○2012/5/4に紹介されていたパース図のうち、報道機関により綺麗な形で発表されていなかったものを、
    佐賀県庁での合意会見のUstreamの動画から切り出し、掲載しました。
    プロジェクターでスクリーンに映し出していたため灰色がかっていますがご勘弁を。
  ○2012/11/15の市民説明会の動画に出ていたセルフポスのパース図を追加しました。
  ○2012/11/21に松戸市の総合政策フォーラムで紹介されていたパース図を追加しました。
  ○2012/12/11の武雄市議会、吉川里己議員の一般質問の際に発表された、
      蘭学館スペースを有料のCD/DVDコーナーにしたイメージ図×2枚
      蘭学館の展示物を企画展示室に移したイメージ図×2枚
    を市議会中継のUstream動画から切り出し、追加しました。
  ○書くことが多いとはいえ前半の説明がごちゃごちゃしすぎているので、
    パース図はパース図だけでまとめたページを作ろうかとも考えています。

●2013/1/2 16:00更新
  ○2012/11/01の視察ブログにパース図の写真があることを教えていただいたのでそれを追加。
  ○2012/12/11の武雄市議会の上野議員の一般質問の動画の中で、
    2階学習室のパース図が出されていることに気づいたのでそれを追加。
  ○2012/12/28に佐賀新聞社の取材で2階キャットウォーク部の
   綺麗な画像データが公表されたので、それを追加。
  ○2012/12/30に樋渡市長のブログでいくつかのパース図が公表されたのでそれを追加。

●2013/1/21 6:00更新
  ○記事の冒頭に、コストについてあらためて考察した記事へのリンクを追記。
  ○記事の冒頭に、ブログ左側にある「ウェブページ → 3.武雄市関連記事」へのリンクを追記。

●2013/1/22 20:30更新
  ○2013/1/11のNHK九州「特報フロンティア」で2階学習室の綺麗なイメージ図が出ていたので
    「12/11公開分その2」の2階学習室のイメージ図を更新。

●2013/2/2 3:00更新
  ○2013/12/3付の貝塚市視察報告でセルフPOSのパース図の写真が出ていたので
    「11/15公開分 その1(20121203改)」として更新。

●2013/2/6 15:00更新
  ○2013/2/4の兵庫県議会の視察写真で、蘭学館のパース図が更新されていたため
    「12/11公開分」の1枚目と2枚目を更新。
    奥のほうには丸テーブルと椅子が置かれて休憩コーナー風に?
    手前にはネットカフェのような視聴ブース?

●2013/2/6 20:00更新
  ○「2012/12/30公開分」の2枚目(ゆめタウン側の新設出入り口)のパース図の下に
    2013/1/25にkeikuma氏が撮影した現場写真を追加しました。
    パース図ではスロープになっていますが、実際には階段になるようです。

●2013/3/2 4:00更新
  ○2013/2/18に武雄市役所 文化・学習課からメールで頂いた4枚のパース図を追加しました。
    一応全てのデータを求めていたのですが、頂いたのは、
    全体図セルフPOS2階学習室2階通路座席の4枚でした。
    CCC社から許諾がもらえなかったのかもしれませんが、
    蘭学館部分の更新データなど、その他の図が頂けなかったのは残念。
    すぐに反映したと思い込んでおり、記事への反映が遅れてしまいました。

 

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2012年11月11日 (日)

武雄市の図書館アンケートの集計結果を独自に公表しています

私が佐賀県武雄市に対して抗議している図書館アンケート問題。
詳細については主に以下の記事を参照。

    武雄市に図書館アンケート回答用紙の無断ネット公開の撤回を求めるメールを送りました

    武雄市の図書館アンケート回答用紙は非公開となりました。しかし問題は・・・

    武雄市に図書館アンケートの自由記述欄の適切な形での公表を求めるメールを送りました

あらためて説明すると、図書館アンケートというのは、8/29~9/5にかけて
佐賀県武雄市で行われた、武雄市役所による市民アンケートです。
武雄市は指定管理者制度を利用して、TSUTAYAを経営するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)を
指定管理者として指名して来年度からの図書館運営を任せるという計画を進めています。
それに対しての市民の意見を聞くためのアンケートでした。(時期があまりに遅すぎですが。)

簡単に言うと、私の抗議の内容は、以下の2点です。

   1.武雄市は直筆の回答用紙をそのままスキャンし、
     自由記述欄に書き込みのあった325件のデータを9/13にネットに公開した(※1)し、
     他の全てを9月末に公開する計画も進めていたが、個人特定の懸念など
     色々と問題があるのでそれを中止してほしい。

         
※1・・・1枚に実名が書かれており、それとは別に個人特定の苦情も入ったので9/16に公開停止。

   2.公開するのであれば、回答について適切な統計処理やテキスト化処理を行い、
     それを公表するようにしてほしい。(ごく普通のアンケート結果発表)

1については、9/28に「公開は中止する」と発表があったため、目的は達成できました。
2については、最初は「公開するならそうして欲しい」という程度の気持ちでしたが、
最近になって

    「樋渡市長は9/13の市議会における松尾陽輔議員への答弁の中で
     自由記述欄に寄せられた意見を公表して回答するということを約束していた。」

     (こちらの市議会中継動画22:35~

ということを知ったため、早急に公表し回答すべきだという考えに変わっています。
新図書館についてこれまで武雄市や樋渡市長が説明している内容が少なすぎるため
この回答を進めることで市民への説明責任を果たし安心させて欲しいという思いもあります。
しかしながら、武雄市役所は10/26の電話で、

    「自由記述欄に寄せられた意見を公表する予定はない」

と回答しています。
樋渡市長および武雄市役所宛に公表を求めるメールも送りましたが、それについての反応も一切ありません。
樋渡市長にはツイッターでも繰り返しアプローチしていますが無視されています。

 
種々の問題で既に公開が中止されている
    「自由記述欄に意見のあった325件分の回答用紙スキャンデータ」
のPDFファイルは私の手元にも残っているので、あらためてよく見てみたのですが、
やはりここには色々な不安や批判、要望等も多く寄せられていました。
樋渡市長が市議会で約束していたように、武雄市が積極的に公表して
回答を進めていくべきだと考えているのですが、現状では公表される望みは薄そうです。

抗議によって回答用紙公開は阻止できたものの、それにともなって
自由記述欄の意見の公表と回答までもが中止されるというのは、
私にとっては不本意であり許容しがたく感じています。
市民の方々への情報公開を結果的に阻害してしまったという責任も感じています。
(単に武雄市が公表義務を果たしていないだけですが。)

こういった思いから、私の手で独自に自由記述欄の意見をテキスト化し、
分類などもしたうえで公表することにいたしました。

(まだ作業が途中な部分もありますが・・・)

本来なら武雄市自身の手で公表し、市民への回答などやりとりを進めていくべきものです。
しかしながら、上のような状況と思いにより、このまま埋もれさせてしまうくらいなら
せめて私の手で公開して、情報の共有だけでもしておかなければと判断しました。
ただ、武雄市の手で公開してほしいという要望は伝え続けていこうと考えています。

私が公表しているデータは以下のページからご覧いただけます。

    武雄市図書館アンケート自由記述欄等のまとめ

 
トップページには、武雄市に関する様々な問題点についても記述しました。
また、武雄市の結果発表があまりにも手抜きすぎたため、
それを補完する意味で自由記述欄以外のデータもグラフ化などを行い公表しています。

なお、データの作成や問題点等の情報については、ツイッターの#takeolibrary、#takeotoiletタグなどに
寄せられている情報や意見などを色々と参考にさせていただきました。
皆様に感謝申し上げます。

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2012年11月10日 (土)

2012/11/15開催予定の武雄市図書館構想市民説明会に向けた質問(募集終了)

2012年11月15日の午後7時から、武雄市で新図書館構想に関する市民説明会が開催されるそうです。
地方の新聞に載っていたという情報がツイッターに寄せられていました。

   ■武雄市図書館の利用法など説明 市教委が15日 (ツイート→
     市民向けの報告会を市文化会館で開く。
     (略)市教委の担当者が、改装後の利用方法などを説明する。
     午後7時からで、事前の申し込みは不要。
     問い合わせは市教委文化・学習課(0954-23-5168)へ。
               ―読売新聞 2012年11月9日 31面

   ■新図書館構想を説明 15日に市民報告会 武雄市教委 (ツイート→
     報告会では構想の内容を説明し、質問も受け付ける。
     定員150人。市教委文化・学習課=0954(23)5168
               -西日本新聞 2012年11月7日 24面

   ※2012/11/12 18:00追記
     ●11/11の佐賀新聞にも記事が掲載されたようです。
         新図書館構想で15日に報告会 武雄市教委/佐賀新聞ニュース/The Saga Shimbun :佐賀のニュース
     ●本日16時半頃に文化・学習課に電話して確認したところ、メールでも質問を
       受け付けてくれるそうです。ただし現地の方の質問が優先されるでしょうし
       どこまで採用されるかはわかりませんが。
       メールの宛先は以下のとおりです。
           武雄市役所 文化・学習課
           bunka@city.takeo.lg.jp
     ●今回の説明会は
         「ボランティアやこれまで図書館に関わってきた関係者の一部には案内を出している」
       とのことです。
     ●例によって武雄市のHPやFacebook等では説明会の告知が一切見られなかったので、
       電話の際に、Facebook等での告知も要望してみました。
       「報道発表だけで、それ以外では何も告知しない」というのは
       いつもの武雄市のやり方なんですよねえ・・・。
       当日の朝になってツイッター告知なんて例もあったらしいですが。
       改めた方が良いと思うのですがねえ。

 
武雄市に対して図書館アンケートの結果公表を求めている
私としても、
いくつかの質問をメールで送ってみようと考えています。
主にアンケートの自由記述欄に寄せられた意見から抜粋した内容を送る予定です。

いつもならメールを送ってからそれを公表するために記事を作るのですが、
今回は色々な皆様からも質問案がないか伺ってみたいと思い、
送る前に記事を作ってみることにしました。
「これも質問項目に挙げたい!」というものがありましたら、
この記事のコメント欄にお寄せ下さい。私のツイッター(@goldenhige)宛でも結構です。
また、メールを送ったらその内容もこの記事内で公開する予定です。
なお、メールは11/12(月)のうちには送付したいと考えていますので、
質問案の受付は11/12(月)12:00頃までにしようと考えています。
早めに送らないと市役所側が回答を準備できなくなってしまいますので。

  →2012/11/13 13:50追記
     質問の募集は終了し、下記内容で武雄市役所および樋渡啓祐市長にメールを送りました。

ただし、私が送る予定のメールに実際にコメントでいただいた質問を載せるかどうかは、
私個人で判断させていただくことになります。全てを載せるとは限らないことはご了承下さい。
あくまでも個人的な考えですが、
   「私が市民なら間違いなくこういった点を質問するだろう」
という基準で考えており、
   「何故ツタヤやスターバックスにしたのか」
   「指定管理者の選定に問題があるのではないか」
といった、やや一般人にはわかりにくく、市教委の権限では回答が望みにくいというか
型どおりの回答しか期待できない質問よりも、他の一般参加者の方にも
   「そういえばそれどうなってるんだろう?」
と自然な疑問として受け止められるような質問を具体的に行いたいと考えています。
(質問の形で参加者に情報提供もしていくようなイメージ。
 そこから参加意識や問題意識が生まれていくといいなと。)

 
また、私だけがメールを送っても今までの経緯も考えると無視される可能性も高いと思います。
これを見た皆様からもメールや電話にて連絡してみていただきたいですし、
もし武雄市民の方がいらっしゃいましたら、ここに挙げた項目を始めとした質問を
現地で参加者と事前に共有してみる工夫をする(事前に市役所にも告知した上でビラの配布をするとか)など、
現地の市民による実際の動きにつながればいいなと思ってます。
いっそのことビラを配布して
   「この質問について知りたい方は手を挙げて下さい~」
みたいな感じでやって、手を挙げた方が多い質問にどんどん答えてもらうとか。
まあそんな参加者個人の勝手なやり方を押し付けることは実際には無理ですが、
少なくとも参加者からの要望が多ければ回答をもらえる確率は上がるでしょう。
とりあえず、そのための情報共有の場の1つになれば良いなと思って、この記事を作りました。

  ※2012/11/13 13:50追記
     質問内容を参考資料とともにまとめたPDFファイルを作成しました。
     こちらに置いてありますので、当日印刷して持参するなど、
     ご活用いただければ幸いです。
          20121115図書館構想市民説明会向け質問PDFファイル(646KB)
     なお、このPDFはメールに添付して武雄市役所および樋渡市長にも送付してあります。

私は武雄市民ではなく説明会にも参加できないと思いますので、このような形でひっそり応援することしかできません。
図書館計画には不安を持っていますが具体的な行動は市民の皆様にお願いするしかありません。

 
では、とりあえず私が考えている質問案を、メールの下書きも兼ねて書いていきます。
随時更新していく予定です。

  →2012/11/13 13:50追記
     武雄市役所および樋渡市長宛にメールを送りました。

  →2012/11/22 追記
     武雄市役所が、いくら求めてもこの説明会の告知を一切行わなかったため、
     説明会には定員150人のところ23名しか集まらず、
     この質問メールも残念ながら完全に無視されるという結果となりました。
     経緯は以下の記事にまとめてあります。
     この件に限らず武雄市役所や樋渡市長は市民に説明する気が皆無と思われます。

         武雄市に対して11/15の図書館構想市民説明会の開催告知や質問への回答を求めたけどダメだったよ・・・: さまよう金の髭

 
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
 送付したメールの内容
 (必要な部分を流用でもなんでもして、
  皆さんからも送っていただけるとありがたいです。
  あ、当たり前ですが名乗ってる部分は変えて下さいねw)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

---送信日時---
2012/11/13 13:48

---タイトル---
2012/11/15の新図書館構想に関する市民説明会で質問したい内容

---メールの内容---

武雄市役所 文化・学習課 御中

Cc:
  樋渡啓祐市長(回答の一部に市長のご裁量が必要と思われるため)
  フェイスブック・シティ課(ホームページでの説明会開催告知および報告記事作成、
                 およびUstream配信の検討願いとして)

※添付ファイルは質問項目を参考資料と共にPDFファイルとしてまとめたものです。
  よろしければご利用下さい。説明会の場で配布していただいても結構です。

 
【名前】と申します。(匿名を強く希望します)
9月からネット上のハンドルネームである「金の髭」名義で図書館アンケートの件について
質問や要望のメールを送らせていただいている者ですが、今回からは名を名乗り、
こちらのメールアカウントから連絡をしていきたいと考えております。
「金の髭」名義のアドレスからも、こちらのメールアカウントに移る旨を別途ご連絡いたしますが、
これまでに「金の髭」名義で送ったメールについては元のアドレスに返信をお願い致します。

なお、儀礼上やむをえず名前を名乗りましたが、名前は公開したくありません。
ネット上のハンドルネームである「金の髭」とも結び付けられたくありません。
関係者以外には匿名扱いとし、ハンドルネーム以外の名前が公表されないよう、
強く要望いたします。
(ハンドルネームの公表は必要な場合はしていただいて構いません。)
これらが守られなかった場合、守秘義務や個人情報保護などの面から
可能な範囲で必要な法的措置などを取る可能性もありますのでご留意下さい。

さて、本題に入ります。

   概要:
     1.11/15の説明会でこれらの質問に回答してほしい。
     2.本メールに対しても回答できる部分を回答し返信メールとして送ってほしい。
     3.11/15の説明会の内容をホームページで詳しく報告し多くの市民と共有してほしい。
     4.できれば説明会をUstream等で生中継および録画して公開してほしい。

 
2012/11/15(木)19時より、武雄市文化会館にて、市教委による新図書館構想に関する
市民説明会が開催されると伺いました。「質問も受け付ける」とのことでしたので、
私からもいくつか質問を送らせていただきます。
(こういうことは報道発表だけでなくホームページ等でも広く早急に告知いただきたいです)

なお、これらの質問の多くは8/29~9/5に実施された、
   「図書館・歴史資料館に関する市民アンケート」
自由記述欄に寄せられていた意見から採ったものです。
また、ネット上で指摘されている問題や意見なども含まれています。
市民からの声でもありますので、可能な限りご回答いただければ幸いです。
なお、回答はなるべく明快かつ具体的にお願いいたします。

私は説明会には行けない可能性が高いのですが、
市民の皆様にご説明いただきたいという思いで送っておりますので、
これらの質問を会場で取り上げて参加者の皆様にご説明いただければと思います。

また、本メールに対しても回答を返信メールでいただければ幸いです。

また、市民説明会の内容については、参加できなかった多くの市民とも共有できるよう、
武雄市のホームページに当日の詳細な説明や質問・回答内容などを
なるべく早急に掲載していただけるよう要望いたします。

また、説明会の様子をUstream等で生中継や録画として配信できないでしょうか。
一般人の方も参加なさいますので、そのあたりの配慮で問題がなければですが、
ご検討いただければ幸いです。

 
以下、質問項目です。
本メールに、これらをまとめたPDFファイルも添付しております。
自分なりに質問の優先度として、★、■、▲の印をつけています。
★が高優先、■が優先、▲が通常という感じです。
優先度の高いものを中心にできる限り多くの回答を期待しております。
(並べ方は優先度順にはなっていませんのでご注意下さい)

 
 ★新図書館構想について、武雄市の公式ホームページで情報をまとめて
   しっかり説明するページを作っていただく予定はないのでしょうか。
   現在のホームページにはそういった情報がどこにも見当たりません。
   フェイスブックでは記事が流れ去ってしまうだけですので、
   ホームページ上でのしっかりした説明を希望します。

 ★新図書館への改修費用についてですが、
   武雄市が4億5千万円、CCCが3億円の合計7億5千万円と発表されています。
   これまでの図書館の年間予算は平均1億2千万円(報道ではなぜか1億4500万円)でしたが、
   まだまだ新しいこの図書館に運営費用にして約6年分ものお金をかける必要はあるのでしょうか。
   また、CCCが出すという3億円の内容も含め、予算の内訳はどうなっているのでしょうか。
   樋渡市長はCCCの3億円について12月議会の一般質問で説明すると
   ツイッターで発言なさっておられますが、現時点では公開できないのでしょうか。

 ★365日開館が目玉の1つとなっていますが、
   正月なども図書館を開ける必要性があるのでしょうか。
   ある程度の休館日を設けたほうが色々とメリットが大きいのではないでしょうか。
   指定管理者制度の導入による費用削減が強調されておりますが、
   365日開館をやめることで更なる費用削減も望めるのではないでしょうか。
   多額の改修費用がかかっているのですから、支出を抑えて
   その回収を早める努力もすべきと考えますが、いかがでしょうか。

 ★CCCさんへの指定管理者としての委託は5年間だと聞いています。
   仮に5年後にCCCさんが撤退するような場合、
   新たな指定管理者探しやシステムの改修・移行、人員の確保などで、
   また休館や多額の費用が発生するおそれはないのでしょうか。
   また、そのあたりのCCCとの契約はどうなっているのでしょうか。

 ★図書館は静かな環境で本を読んだり勉強したりする空間です。
   館内での飲食が解禁され、喫茶店などが入ることで、館内での会話などが増え、
   静かな環境が保てなくなるのではないかと心配しているのですが、
   静かな環境を保つために何か対策をとる予定はあるのでしょうか。
   樋渡市長のツイッターでの発言によると
       「(静音対策については)仕掛けをご期待下さい」
   とのことですが、その仕掛けはまだ公表できないのでしょうか。
   現時点で公表できないのだとすると、公表できる時期はいつ頃になるのでしょうか。
   なるべく早くご説明いただき、市民の不安を取り除いて欲しいと思います。

 

 ★樋渡市長によると、図書館の本は従来の一般的な図書館分類ではなく
   書店のような並べ方にするとのことですが、本当なのでしょうか?
   本当なら分類体系の整備や検索システムの対応などは進められているのでしょうか。

 ★歴史資料館、および蘭学館の扱いについては、結局どうなったのでしょうか。
   現在の展示スペースはそのままの形で残るのでしょうか。
   また、新市庁舎が完成した後でそちらへ移転することも
   検討されていたと思いますが、それはなくなったのでしょうか。

 ★現在でも駐車場が不足気味だと思うのですが、新図書館では
   更に来館者が増え駐車場が足りなくなる可能性もあります。
   駐車場の整備拡充などは考えていらっしゃいますでしょうか。
   来館者以外の駐車も多いのでゲート式にするといった対策も有効かと思います。

 ★これまで図書館で借りることができていた視聴覚資料(CDやDVD等)は、
   従来どおり図書館で無料で借りることができるのでしょうか。
   それともそういったものも全てツタヤで有料でレンタルということになるのでしょうか。

 ★雑誌の貸し出しについてですが、館内での閲覧は無料でできるものの、
   外へ持ち出したい場合には買い取りになると聞きましたが本当でしょうか?

 ■喫茶店などが入ることで、子供向けのスペースが狭くなってしまうことを心配しています。
   新図書館ではどのくらいのスペースが子供向けに確保されるのでしょうか。
   また、仕切りをつけるなど何か具体的なイメージや図面等が
   決まっていれば教えてください。

 ■勉強するスペースが減ってしまうのではないかと心配しているのですが、
   新図書館では勉強用のスペースの広さはどれくらいになるのでしょうか。
   従来の勉強用の座席数と、新図書館で予定している勉強用座席数を
   明確に教えていただけるとわかりやすいかと思います。

 ■図書館内で座って本を読む場所が減ってしまうことを心配しているのですが、
   新図書館ではどれくらいの座席数を確保する予定でしょうか。
   従来の座席数と、新図書館で予定している座席数を
   明確に教えていただけるとわかりやすいかと思います。
       ・図書館エリア内の座席数
       ・それ以外(カフェや物販等)の座席数
       ・屋内/屋外の区別
   なども明確にわかるとありがたいです。

 ■喫茶店の座席はあくまでも喫茶店のお客だけへの開放となりますか?
   それとも商品を買わなくても自由に使えるスタイルとなるのでしょうか。

 ■新図書館ではパソコンを利用できるスペースや台数はどれくらいになるでしょうか。
   従来のパソコン台数と、新図書館で予定しているパソコン台数を
   明確に教えていただけるとわかりやすいかと思います。

 ■これから受験シーズンとなりますが、休館中の図書館のかわりに
   勉強スペースとして利用できるような場所があれば教えて下さい。
   (市内の施設の臨時開放等)

 ■これまで図書館で行っていたサービスのうち、
   来年度から実施されなくなる予定のものがあれば教えてください。
   (ボランティアによる読み聞かせや司書講座など)

 ★イメージ図を見ると、2階の壁だった部分に狭い通路(キャットウォーク)を取り付けて
   高さ3~4mもある巨大な本棚を壁際に設置して本を並べるようですが、
   本の取り出し方法などはどうなるのでしょうか。

 ★2階の巨大本棚の最上段の本の取り出しなどは危険だと思いますが、
   本や人の落下対策など、安全面での配慮はなされているのでしょうか。

 ★もともとコンクリート打ちっぱなしだった垂直な壁にキャットウォークのような
   狭い通路を取り付けて増設するようですが、強度面などは大丈夫なのでしょうか。
   崩落等の事故が発生しないか心配です。

 ★2階の壁際にずらっと本を並べることになると、温度差や空気の対流の関係で
   カビの発生なども心配されると思うのですが、対策はとられるのでしょうか。
   古くて傷みやすい本もほぼ全て開架図書として本棚に置かれるそうなので心配です。

 ★自動貸出機を使うとTポイントが1冊あたり1ポイントつくそうですが、
   ポイント目当てで頻繁に大量の貸出・返却を繰り返す例も
   あるのではないかと懸念しています。
   一定期間内のポイントの上限設定など、
   具体的な対策をとる予定があれば教えて下さい。

 ■館内での飲食が許可されることで、本が汚れてしまうことを心配しているのですが、
      ・図書館の本
      ・販売されている本や雑誌
   について、それぞれ汚した場合どうなるのか、具体的に教えてください。

 ▲移動図書館を作る計画はないのでしょうか?

 ▲「エポカル武雄」という名称はそのまま使われるのでしょうか。

 ▲図書館行きの巡回バスなどを整備する予定はあるでしょうか。

 ▲CCCの運営になっても歴史資料館の企画展などは開催されるのでしょうか。

 ▲図書館内のツタヤで有料のレンタルサービスが行われることは、
   図書館法や著作権法等の法律には抵触しないのでしょうか?

 
以上、よろしくお願いいたします。

-----------
署名

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2012年11月 6日 (火)

ある方へのお詫び、及び武雄市役所、樋渡啓祐市長への意見表明

この記事は元は個人的に交流のある寺西氏への個人的返信として書いたものですが、
ご説明する内容が私の意見表明として丁度いい内容になったため、
武雄市の樋渡啓祐市長に対しての意見表明も兼ねて公開させていただくことにしました。

※他の方が読んだ場合、ご意見などは全て私宛にお寄せ下さい。
  最初に明確に申し上げておきますが私は寺西氏に非常に感謝しておりますし、
  今回の件については申し訳なく思っています。
  寺西氏には迷惑がかからぬようお願い致します。

 
まずは、私の行動について、寺西氏が書かれたブログ記事。 

     金の髭さんへ。和顔愛語 先意承問~「情」と「知」が満ちた社会を、大人が、みんなで!

 
上の記事に出てくる私に関するツイートを並べると以下のようになります。
 

 
なるべく誤解のないよう、詳しくは上記の寺西氏のブログを見ていただきたいですが、
私が寺西氏のツイートを引用して意見を述べたことについて、

  「あなた(金の髭)のツイートは武雄市の樋渡啓祐市長を批判したものだと思うが
   自分(寺西氏)が一般的な教訓として呟いただけのツイートを利用して
   具体的な市長批判につなげ、市長と交友関係がある自分(寺西氏)宛に
   嫌味のように送りつけてくるのは説得力もなく卑怯である。
   武雄市に抗議を始めた時の言動はまだしも
   市長を批判するあまり最近は卑怯な言動をするようになってはいないか。
   サキどりの件なども武雄市だからといって特別に過剰反応していないか。
   当事者でないのだから身近な活動をしたほうが良いのではないか。」

というのが上記の寺西氏のブログの要旨だと思います。

さて、ここからは、上の記事に対するお詫びと、私の意見表明となります。

寺西氏への返信として送ってしまった私のツイートですが、これには続きがあります。
まとめると以下の3つのツイートになります。
 

 
寺西氏も仰っているとおり、このツイートは、
武雄市の樋渡啓祐市長の偏ったツイッター運用を批判したものです。
私の目的は、この3つのツイートを#takeotoiletタグ宛に意見表明することでした。
今にして思えば、そもそも引用などせず自分の意見だけ展開すればよかったのですが、
寺西氏のツイートが、ちょうどその頃に私が述べたかった意見(後述します)に
ぴったりのツイートだったため、参考ツイートを簡単に示せるということで
安易に返信という形でツイートし、そこから意見展開を始めてしまいました。
寺西氏に送りつけるという意識はあまりなく、引用として#takeotoiletに投げたいという
意識ばかりが強かったのですが、あまりに間抜けで不注意なやり方でした。
ツイートそのものは後悔していませんが、引用のやり方などは配慮すべきでした。
これについて寺西氏が上記のように不快な思いをし、卑怯な行為だと言われるのは
大変ごもっともですので、その点は本当に深くお詫びいたします。
誠に申し訳ありませんでした。今後注意するようにいたします。

 
以下は、その他の点についてのご説明になります。

「サキどり」の件については、

     自治体のFacebook活用を扱った9/23放送のNHK「サキどり」のやらせ疑惑について: さまよう金の髭

の記事にその後の結論等をまとめたtogetterのリンクを貼り忘れていたため、追記しておきました。
こちらがそのtogetterとなります。
一番最後にこの件についての私の結論をまとめてあります。

     2012/9/23のNHK「サキどり」の武雄市やらせ疑惑についての私個人の反応 - Togetter

元々この件を「やらせ」と表現したのは私ではなく、ネット上で「これはやらせだ」と騒がれていただけです。
記事にも書いたとおり、この件は最初は深入りするつもりはありませんでした。
出演した市民個人の炎上につながりそうな状況があり、
その後サキどりのホームページでも市民の写真や説明を削除するという動きがあったため、
炎上を避けるために淡々と事実確認を進める努力をしただけです。
タイトルに「やらせ」をつけたのも、記事にたどりつきやすくするためですね。
togetterにも書いた結論を大雑把に書くと

  ●この件はネット上で騒がれているような「やらせ」ではない

  ●NHK取材班が不適切な取材方法をとってしまっただけ。(これが一番の問題)

  ●武雄市は取材カメラが入ってしまったため、
   やむを得ずおかしな対応をしてしまっただけ。

という感じですね。
結論やツイートの流れを見ていただければわかりますが、ネット上にあった
「これはNHKと武雄市がグルになったやらせだ」という意見に対して、むしろ反論しています

番組内の見せ方は演出の範囲だろうと仰いますが、
色々考えましたが、結論にもあるとおり、
やはりあれはまともな取材方法ではないというのが私の意見です。
なんとなく見てるだけなら笑ってみれたかもしれませんが、
冷静に検証してみれば入れるべきではないところにカメラを入れ、
市職員の無意味な仕事を誘発し、結果的に市民の炎上未遂だの
やらせ騒ぎだのが起きたわけです。
少なくとももっと取材方法が適切であればあんなおかしな内容にならず
普通に見れたはずですし、改善すべきところは改善するべきだということで
NHKには意見を送る予定です。

従いまして、この件については特に武雄市だから過剰反応したというわけでもありません
武雄市だからといって色眼鏡で見ることなく客観的に判断できたと思っています。
このサキどりの件については、武雄市役所に伝えたい内容は、

  ●紹介された仕事の内容がおかしいから改善したほうがいいと思う。
   市庁舎の案内図をネットに載せてほしいという要望なら
      ・案内図の写真を撮ってFacebookに掲載する
   というただ流れ去ってしまうだけの短期的にしか役に立たない対応ではなく、
      ・武雄市ホームページの庁舎案内ページに市庁舎案内図を追加する
   という長期的に市民のためになる仕事をしたほうがよい。
   (現時点でも対処されていません

  ●武雄市のFacebookページではごく簡単な質問ですら大量に放置されており、
   番組で紹介されているような素早い仕事ができているとはとても思えない。
   全てのコメントや質問に対応するのが無理なのはわかるが、
   私が抗議している図書館アンケートの記事に寄せられている
   質問コメント(私以外の方のもの)も1ヶ月以上放置されているため、
   早急にご対応いただきたい。(これ とか これ とか これ とか。)

と考えていた程度であり、実際に先日この改善提案と要望を
電話(10/26)およびメール(10/30,11/2)で武雄市役所宛に連絡済みです。

 
・・・でもね、ダメなんです。
武雄市役所と樋渡市長は一切何も対応してくれないんですよ。
案内図の件はどうでもいいんです。
私が上で「放置されてるコメント」と言ったのは、私が抗議している図書館アンケートの件について
私以外の方から寄せられている、
   「自由記述欄の意見は公開されるのですか?」
といった簡単な質問のことです。これについては私が10/26に武雄市役所の文化・学習課に電話した時に、
   「現時点では公開する予定はない」
とはっきり回答されています。
その電話をした時に、

   「自由記述欄の公表がどうなる予定なのかまったくわからず、
    Facebookのほうで真剣に回答を待ち望んでる人もいるから、
    市のほうから"公開予定無し"と答えてあげて欲しい。」

と要望したのですが、たったそれだけのこともやってくれないのです。
市民の意見を聞くためのアンケートだったのに。
自由記述欄の意見の公開と共有は樋渡市長自身が9月議会で約束したこと(後述)なのに。
樋渡市長自身も、自由記述欄の意見の重要性を認めているのに。
いくらなんでも、民意をないがしろにしすぎなんじゃないでしょうか。

もう1つ、樋渡市長のこちらのブログ記事。

   図書館アンケートの結果 : 武雄市長物語

コメント欄の最後の私のコメントを見てください。これは、

  「実名入りPDFのURLが記事に残っていると魚拓や検索で探せてしまうので、
   ミスで公開してしまったことについて配慮を示すためにもさくっとURLを削除して下さい。
   無意味に残したままにしないで下さい。実名書いた方に迷惑がかかりかねませんから
   その配慮を示すべきですし、情報の管理意識も問われてしまいます。」

というお願いとご忠告です。(同じことを武雄市役所と市長にメールで細かくご説明しています)

同じ問題は武雄市Facebook記事にもあります。

   【図書館・歴史資料館に関するアンケートの結果について】

しかし・・・メール、ツイッター、ブログコメントなどで
「検索や魚拓とはなんなのか。どういう問題があるのか。」という初歩の内容まで
詳細に説明してご連絡したにもかかわらず、
なぜか武雄市役所も樋渡市長も全くURLを削除してくれません。
一緒に指摘した市役所HPのこの記事だけは、何故か記事中のURLは削除してもらえたんですが、
一見消されたように見えるものの、HTMLのソースをコメントアウトしただけで、
ソースを見ればPDFファイルのURLがわかってしまうというアホらしい対処でした。
そうじゃないだろ。URLをネットに出すなっつうのになんでソースに残ってるんだよと。

この件は、些細なことではありますがミスのリカバリー処理としては重要なことのはずなんです。
誤って実名入りのファイルを公開してしまったのですから、
その拡散を防ぐ努力や配慮が必要なのはわかっていただけると思います。
セキュリティとかプライバシー保護とかの意識が少しでもあればわかるはずなんです。
今後同じようなことを起こしてしまった場合の対処ノウハウとしても重要なはずなんです。
(初歩中の初歩すぎてノウハウというのはアホらしいですが。)
だから真剣にご忠告申し上げているんです。でもダメなんです。
主義主張がおかしいから意見を消せとかそういう無茶を言ってるわけでもないんです。
こういう問題があるからURLを消してほしい、ただそれだけの意見が無視されています。

そもそも私はアンケート問題の抗議を始めてから一度たりとも
武雄市役所や樋渡市長からまともな反応をいただいたことがありません。
私の要望って、基本的に

  ●生回答用紙の公開は色々問題なので統計処理・テキスト化して
    市民に公開・共有を。(元々樋渡市長が9月議会で約束していたこと)

  ●実名PDFのURLを記事から消してください。

の2点だけなんですが・・・。
最初に46問の質問メールを送ったことでクレーマー扱いされてるんですかね。
あれも淡々と回答していけばいいだけのはずなんですが、
既に1ヶ月以上経ちましたが全く音沙汰なしで、回答メドを尋ねてもなしのつぶてです。
確かに実名ではなくハンドルネームでやってますが、
それを理由に無視したり仕事を遅らせてもいいような内容なんでしょうか。
公開されているということで少しでも重みを感じていただければよいのですが。
忙しいでしょうし優先度を考えるとそうなるのも仕方ないかもしれませんけどね。
それにしたって回答メドくらいは返信してくれてもいいとは思いますが。

さて、少しだけサキどりの話に戻ります。あの番組で紹介されていたのは、

   「武雄市の職員が、自分のFacebookの友達が何気ない感じで
       ”武雄市庁舎の案内図がネットからも見れたらな~”
    と投稿しているのを見かけ、Facebook係に連絡した。
    Facebook係が案内図の写真を撮ってFacebook記事として掲載するまで、
    職員の友達の投稿からわずか3時間だった!
    こんなに素早く対処できるのは武雄市役所がFacebookを使っているおかげ!」

    (そもそもこんなの、Facebook使ってるからとか全然関係ないですけどね。)

という内容でした。
その一方で、私を始めとして、ネット上で具体的に武雄市役所や樋渡啓祐市長と
やりとりしたことのある人々の多くは、

   「武雄市役所や樋渡市長に真剣に要望・意見・質問のメールやツイート、
    コメントを送っても、ろくにまともに反応されない。
    ほぼ100%無視される。」

   (ちなみに意見を無視し続ける一方で、樋渡市長はツイッター上で
    わざわざご自分を批判したり煽ったりしているツイートを検索しては、
    馬鹿にしたり煽り返したりするという行為を日常的に繰り返していらっしゃる。)

ということをよく知っています。
上に挙げた自由記述欄に関する質問も1ヶ月以上放置されています。
そういう事実を知っている人々がサキどりの紹介事例を見たらどう思うでしょう?

   「あの武雄市役所がそんなに早く仕事できるわけねえだろwww
    やってる仕事の内容もアホすぎwww」

と笑ってられるならまだ軽症ですが、真剣な怒りを感じた方もいるのではないでしょうか。
私はあの回のサキどりをリアルタイムで見たわけじゃありませんが、
今見たら怒りと悲しみと理不尽さを感じるでしょうね。

 

まあそんなわけで、やることなすこと完全に無視され続け、対処もされないので、
武雄市役所(≠武雄市,市民)と樋渡市長に対しては深く失望しています。
憤りもありますが、プラスになるはずの意見を誠意をもって
具体的にお伝えしているだけなのに、たったこれだけのことが
全く通じないというのが本当に悲しいですね。

 
さて、「態として卑怯」についてですが、
私のスタンスは基本的に最初から変わっておりません。少なくともそのつもりです。
武雄市役所と樋渡市長についてのフラストレーションはかなりたまっていますが、
意見は意見として冷静に提言するよう心がけています。
意見や質問を行うにあたっては、その根拠を明確に示す努力もしています。
よく行われている無意味な煽りツイート群とも一線を画していますし、
おかしいと思ったら路線修正も試みたりしています。

しかし率直に申し上げて、最初からずっと、なぜこうまでも無視され、
異常な対応ばかりされるのかわかりません。卑怯という言葉を出すのであれば、
武雄市役所と樋渡市長の言動こそが卑怯で卑劣極まりないというのが私の思いです。
「市長を一方的に批判する輩」についても、アホだなあとは思いますが、
樋渡市長自身が自らの言動(わざわざ検索して煽ったり馬鹿にしたりする)で
わざわざそういう輩を生み出しているという側面もありますから、
なおさらアホな状況だよなあという感じです。
注目を集めるという戦略的な狙いもあるのかもしれませんが、
人を馬鹿にしている事実は変わりません。
上の3つのツイートも、わざわざ敵ばかり作る一方で、
真っ当な意見は完全に無視する、樋渡市長に対しての真摯な批判です。
ひいては武雄市役所に対する思いでもありますね。
真っ当な対処を怠って善意や民意をふみにじっているのは武雄市役所も同じですから。

 
さて、次に私が行っている図書館アンケート問題に関する抗議についてです。
上にも少し書きましたが、

   「図書館アンケートの自由記述欄の意見は重要なので、
    これらについてはネットに出して市民と共有して双方向で回答していく」

というのは、樋渡市長ご自身が、9/13の市議会で答弁なさったことです。

  (樋渡市長の自由記述欄の扱いについての発言は、
    こちらのUstreamの市議会中継動画22:35~

Video streaming by Ustream

 
公開手法が
   「直筆の回答用紙をスキャンしてそのままネット公開」
という何も考えていないアホな手法だったため
市民の苦情や私の抗議もあって、回答用紙の公開は中止されましたが、
なぜかそれと一緒に、市議会で約束されていたはず

  「自由記述欄の意見の共有と回答」

までもが中止されるという事態になっています。

要するに、

   「私の抗議が原因の1つとなって、市民への公表と共有が中止となった」

とでもいうような、非常に不本意な状態なのが、今の状況です。
私自身は
   「テキスト化して公表を!」
と明確に要望メールを送りましたが、一切反応がありません

「目的がある程度果たされた」どころではなく、
目的が何一つ果たされていないに等しい状態になっています。
ただでさえ、新図書館の情報はほとんど出されていないのに、
公表と回答が約束されていたものまで隠されてしまう。
これは大きな問題だと思っています。

このままアンケートが非公開となってはあまりにも不本意なので、自分の手でテキスト化を始め、
独自に公表する予定なのですが、テキスト化と一次分類までで、1人日程度の労力で済みました。

   ※2012/11/07 09:00追記
      とりあえずテキスト化したデータを公開してみました。
      こちらのページで見ることができます。

 
なぜ、このような重大で手間も大してかからない話が、完全スルーされてしまうんでしょう?
自由記述欄には率直な不安や批判など、大事な思いがたくさんつまっています。
約束どおり、それに答える姿勢を見せてもらいたいのですが・・・。

 
さて、話が長くなってしまいましたが。過剰に武雄市に絡むのはやめてはどうかという話。

正直私もさっさとケリをつけたいです。こんなストレスはごめんです。
しかし乗りかかった船というかケジメをつけるためにも

  1.武雄市役所に送った46問の質問メールの回答を待つ

  2.公表が中止されてしまいそうな図書館アンケートの自由記述欄のデータについては
    自分の手でテキスト化してまとめたデータを公表する

というところまではやらないとダメかなと思ってます。
正直なんでここまでやる羽目になるんだ・・・
武雄市役所や樋渡市長が普通に対応してくれればこんなことには・・・と思ってますが。

寺西さんは「武雄市に過剰に反応」と仰いますが、
結局のところ「何を見るか」という問題だと思います。
スルーして自分のことをやればいいのはその通りなのですが、
私としてはここまで色々ひどい問題を見てしまうと、
改善するために少しくらい動いてみようかな・・・というところです。
基本的に飽きっぽいのでいつまで続くかはわかりませんが。

まあ、こちらが真剣に動いても相手は何も反応しないんですけどね。
礼や理を尽くして真剣にやってもダメならいったいどう動けばいいんでしょうね。
何をやっても無視され、対処もされないのであれば、
こちらとしてはその事実を淡々と積み重ね、公開していくしかありませんが。

樋渡市長が仰っている「共感の魔法」というのはなんなんでしょうね。
武雄市役所や樋渡市長の何に対して共感できるのか、今の私には全くわかりません。
今の私から見れば、残念ながら武雄市役所や樋渡市長が使っているのは、ただの「反感の魔法」です。

反感ではなく共感の魔法にかかりたいなら、現実として存在する各種の問題に目をつぶれということなんでしょうか。
私はそんな魔法はごめんです。


(誤解されそうなので最後に申し添えますが、寺西氏に対しての皮肉というつもりはありません。
 実際に市長にお会いして色々話をすれば魅力のある方なのかもしれませんが、
 ネット上のつながりのみで市長を見ている私個人から見た場合の率直な感想です。)
 

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