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2012年12月29日 (土)

武雄市の樋渡市長の佐賀新聞社への抗議により非表示とされた井上一夫氏のブログ記事について

当記事はツイッターの #takeolibrary というハッシュタグで得た情報なども元にして書いております。
情報を寄せてくださっている皆様に感謝いたします。
興味のある方は是非一度ご覧になってみて下さい。

※何度か修正を加えています。記事の変更履歴は記事の最下部にあります。


12/26に、佐賀新聞社が運営する地域ブログサイト「ばってんがサイト」に、
井上一夫氏による
   「知的基盤を奪われる武雄市民」 (BLOGOS転載) ※後述する事情によりリンク先は現在は非表示
というブログ記事が掲載されました。

この記事を書いた井上氏は、
   「武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会
の代表世話人の1人でもあります。
ばってんがサイトの井上氏のプロフィール欄を見てもわかるとおり、
一級建築士の資格を持っている方で、建設省九州地方建設局建築課から
武雄市役所職員となり、武雄市文化会館建設などを手がけていらっしゃいます。
また、武雄市役所を退職後、地域づくり活動などに積極的に携わっている方であり、
ばってんがサイトのライターとして寄稿してはいますが、佐賀新聞の記者ではありません。

記事の内容を、私からの補足も含めて大雑把に書くと、

  ●過去の武雄市文化施設群構想により、武雄市文化会館や
    武雄市図書館・歴史資料館などが作られた経緯と、その意義の説明。

  ●武雄市図書館・歴史資料館で重要な役割を果たしてきた蘭学館のスペースが
    12/11の市議会で突然発表された方針変更によりつぶされ、
    TSUTAYAのCD/DVDの有料レンタルスペースに改装されてしまうこと。
    蘭学館の資料は数年間は隣の企画展示室に間借りして展示されることになるので、
    それにより歴史資料館のスペースが圧迫され、活動が限定的になってしまうこと。

  ●色々と配慮され快適に作られていた図書館スペースが、
    TSUTAYAやスターバックスによって図書館の奥や2階に追いやられ、
    2階部分の壁には天井に届くほど大きな書架が配置され、
    細いキャットウォーク(通路)を利用してアクセスすることになるので
    地震の際には蔵書が1階に崩落して人的被害が出る可能性が強いと思うこと。

  ●現在進められている新図書館構想では、歴史資料に関する経緯や今後のあり方、
    意義の検討といった知的議論が全く行われていないこと。

  ●100年の大計として進められてきた町づくり・人づくりだが、
    トップの恣意的政策(思いつき政策)が暴走し、
    武雄市民の知的基盤を崩壊させている。

といった内容です。
地域のことを考えて作られた武雄市図書館・歴史資料館が踏みにじられていくことに対し、
本来の意義を述べ、悲しみや不安、憤りをつづった記事です。
記事の魚拓が残っているのでこちらからご覧ください


ところが、このブログ記事は、投稿翌日の12/27夜に、
ばってんがサイトを運営する佐賀新聞社により非表示とされてしまい、
読めなくなってしまいました。

いったい何があったのでしょうか。実はこんな事情がありました。

樋渡市長のツイートは文章が途中で切れてしまってますが、リンク先を見ればわかるとおり、
『人的被害が出る可能性が強いと思っている」は絶対に許せない。』だそうです。

この樋渡市長の抗議を受けて、佐賀新聞社は声明を出し、
井上氏のブログ記事を非表示にしました。

声明の一部を抜粋します。

   「抗議をいただいた主な点は、
       「(2階の)書架も開架式といいながら、高さは天井まであり
        閲覧者が自分で取りだす事はできない。2階の書架は
        キャットウォー ク(点検通路)でアプローチしなければならず、
        地震時にはこの蔵書は1階フロアに一気に崩落し、
        人的被害が出る可能性が強いと思っている。」
    という表現です。」

   「樋渡市長からは
       「個人のブログならまだしも、佐賀新聞が運営するブログ論壇サイトで
        こうした表現を記載すれば、佐賀新聞が人的被害が及ぶと書いたと同然だ」
    というご指摘をいただきました。」

ふーん。
佐賀新聞社って、こんな幼稚な言いがかりで有益な記事を非表示にするほどヘタレだったんですねえ・・・。
   (2012/12/30 0:10 取り消し線を追記。詳細は伏せますが、嫌味とかではなく、
    佐賀新聞社さんを良いほうに見直そうと思える出来事がありましたので、
    この表現は取り消すことに致します。)

「いったん非表示にする」とのことですが、樋渡市長の言い分を併記して公開を続けるほうが良いと思いましたが。
ツイッター上ではこんな指摘も出てましたけど。

要するに樋渡市長と佐賀新聞社が手を組んで、炎上マーケティング的な
話題作りをしてるのではないかという指摘ですね。
まあ佐賀新聞社側のデメリットが大きいですし、さすがにそれはないと思いたいですが、
10/21に開催された「武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会」の勉強会について、
佐賀新聞が何故かワーキングプアの話だけを報じたのを見ているので、一抹の不安も。
この勉強会では図書館問題について色々話し合われたはずなのに、なぜそこだけなのかと・・・。
まあとりあえずこれは置いておきましょう。

で、樋渡市長のほうはと言うと、得意げに勝利宣言して自身のブログを更新。

Facebookでも同様の記事を書いてますね。

   今日はネットの良いところを感じた。佐賀新... (要Facebookログイン)

Facebookの記事では

   「井上一夫さんという訳分からん市民が書いたメチャクチャな記事」 

と書いてますね。一応「訳分からん市民」の部分だけはコメント欄で不適切だったと書いてますが、
訳わからん市長が何を言ってるんでしょうね。
Facebookに市長を支持するコメントを寄せている方々も、樋渡市長の出鱈目な主張を鵜呑みにせず、
しっかりと事実を調べてから判断していただきたいものです。

 
ちなみに、詳しくは記事の最後に示しますが、筆者の井上氏が代表世話人を務める
   「武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会」
は、9月上旬に、武雄市議会に対して提案や請願を含めた公開質問状を提出しています。
9/10の市議会の山口昌宏議員の一般質問でこの公開質問状が取り上げられたのですが、
この時も樋渡市長は山口議員らと共に、実名を挙げて井上氏を市議会で中傷しています。
反対者を徹底的に理不尽に貶めるのがいつもの樋渡市長のやり口です。
今回のブログの件も同様だと思います。

 
さて、ここで井上氏のブログ記事から、問題とされた部分の原文を抜粋してみましょう。

図書館は奥に押しやられ2階に追い上げられてしまっている。その書架も開架式といいながら、高さは天井まであり閲覧者が自分で取りだす事はできない。2階 の書架はキャットウォーク(点検通路)でアプローチしなければならず、地震時にはこの蔵書は1階フロアに一気に崩落し、人的被害が出る可能性が強いと思っ ている。

問題とされたのは最後の

   「地震時にはこの蔵書は1階フロアに一気に崩落し、人的被害が出る可能性が強いと思っ ている。」

の部分ですね。

それでは、この井上氏の懸念が妥当なものだったのか、おかしなものだったのか。
それを考察してみましょう。

まずは、武雄市図書館がどのような建物なのかを示すために、
勝手ながら樋渡市長の11/23のブログ記事から2枚の写真を引用させていただきます。
念のため人物の顔にはぼかしをかけてあります。
武雄市図書館は11/1から改装工事に入っており、その最中の写真となります。

Takeolibphoto1

Takeolibphoto2

 

見ての通り、2000年10月に完成したばかりのまだ新しい図書館なのに、
なんで代官山蔦谷書店っぽくするために既存の本棚とかも全部処分して、
7億5000万円(武雄市4億5000万円、CCC社3億円)もかけて改装するのでしょうねえ・・・。
ここ数年の武雄市の図書館の年間運営費は1億2000万円程度ですし、
年間の図書購入費は1300万円ほどなんですが・・・。

まあそれは置いておくとして、次に、公表されている新図書館のパース図を3枚ほど抜粋して示します。

1f_fukan

2f_catwalk_big

kabe_hondana

 

もう一度、井上氏の懸念を再掲しますね。

   「地震時にはこの蔵書は1階フロアに一気に崩落し、人的被害が出る可能性が強いと思っ ている。」

うん、以前の記事でも書いたけど、これは崩落の危険を心配して当然でしょ?

写真と見比べるとよくわかりますが、

   ●コンクリ打ちっぱなしの垂直な壁だったところに

   ●かなり狭いキャットウォークを増設して

   ●その横の壁沿いに、高さ4mくらいある11段の巨大本棚を設置する

      ※2013/1/21 0:20追記
        巨大本棚の高さについては、その後の問い合わせで3.9mあることが判明しました。
        また、1階には4.6mの本棚も置かれるとのことです。

ということですよね?

井上氏は控えめに

   「地震時に蔵書が1階に崩落」

としか述べていませんが、私ならもっと率直に

   「日常の清掃作業や書籍の出し入れで
   利用者や職員が色々な意味で死ぬレベル」

と表現したいほどです。

 

さて次に、この件に関する樋渡市長のブログ記事から、一部文章を抜粋します。

  「それ以上に、何ら根拠もないのに、また、取材も無く
       「一気に崩落し、人的被害が出る可能性が強い」
   と書くあたりは、これって異常ですよ。」

「何ら根拠もない」と言ってますが、まずパース図を見て心配するのは当然ですね。
また、井上氏は9月議会で議員に配られた新図書館の図面を入手しており、
それを市民の会のブログで公開してくださっています
この図面を見ると、キャットウォーク部が実際にかなり狭いということもわかります。
根拠としては、これらで十分ではないでしょうか。

また「取材も無く」とのことですが、確かに取材はなされていないのでしょう。
しかし、少なくとも私個人は、11/2に2階部分の安全性の懸念について、
樋渡市長にツイッターで質問をしていますが、完全に無視されています。
樋渡市長に送って無視された質問ツイートは、以下の通りです。
市長に回答義務が無いことは承知していますが、事実としてお知らせしておきます。

 
また、これとは別に、11/13に樋渡市長と武雄市役所 文化・学習課宛に質問メールを送っています。
これは11/15の市民説明会での回答を期待して送ったものですが、こちらも完全に無視されています。
送ったメール本文は、こちらの記事で全文を公開していますが、
一応関連する質問部分を抜粋しておきます。
★印をつけてあるのは、これらの質問を最重要項目として回答を求めたということです。

 ★イメージ図を見ると、2階の壁だった部分に狭い通路(キャットウォーク)を取り付けて
   高さ3~4mもある巨大な本棚を壁際に設置して本を並べるようですが、
   本の取り出し方法などはどうなるのでしょうか。

 ★2階の巨大本棚の最上段の本の取り出しなどは危険だと思いますが、
   本や人の落下対策など、安全面での配慮はなされているのでしょうか。

 ★もともとコンクリート打ちっぱなしだった垂直な壁にキャットウォークのような
   狭い通路を取り付けて増設するようですが、強度面などは大丈夫なのでしょうか。
   崩落等の事故が発生しないか心配です。

 ★2階の壁際にずらっと本を並べることになると、温度差や空気の対流の関係で
   カビの発生なども心配されると思うのですが、対策はとられるのでしょうか。
   古くて傷みやすい本もほぼ全て開架図書として本棚に置かれるそうなので心配です。

 
また、11/15に開催された参加者わずか23名の市民説明会では、参加した市民の方から

   「(パース図の四角く開いた部分は)学習室の入口ですよね? 2mくらい?
    その倍くらいの高さまで本があるようだが……背が小さいから本に手が届かない。」

という質問が出ていたようなのですが、教育委員会の回答は、

   「係に言えば本を取る。今の図書館司書の他に係員を配置。
    すぐに声かけしていただける状態にする。」

という、なんとも力の抜ける内容だったようです。
利用者にとっても、「司書の他の係員」にとっても使い勝手が悪く不幸なことだと思うのですが・・・。

 
要するに、何が言いたいかというと、

 樋渡渡市長や武雄市役所は、新図書館構想について、
 市民に対する説明責任を全く果たしていない

ということです。

私自身は武雄市民ではありませんが、新図書館構想についての
市民説明会は、5/20と11/15の2回しか行われていません。
また、樋渡市長は5/20の説明会をブログで「糾弾会」と表現していましたし、
11/15の説明会は、翌日から複数のイベントやお祭りが数日間にわたって行われるという
市民も市役所も準備で忙しいはずの日に、開催告知もまともに行わないまま開催されており、
その結果、市民の参加は定員150名に対してわずか23名にとどまっています。

 樋渡市長は、市民のブログに難癖をつけて
 理不尽な批判をして筆者を貶めるのではなく、
 自らと武雄市役所の説明不足を恥じ、
 市民への説明責任を積極的に果たすべきである。

私は強くそう思います。

樋渡市長は、自らのブログ記事の中で、

井上一夫さんが何を書いても自由。しかし、「知的基盤を奪われる武雄市民」という表題で、佐賀新聞社が運営するサイトに書くのは問題だと思って、今晩、佐賀新聞社に抗議しました。

「では、どういう対応をすれば良いか?」との指摘に対しては、私からは、「それこそ、佐賀新聞社が考えることである。私が何らかの対応を要請すれば、それは表現の自由を阻害し、場合によっては検閲になりかねない。」と申し上げました。あわせて、「何らかの対応をされる場合には、その理由を明記してほしいし、私からの抗議に関しても、事実その通りなので書いてくださって構わない。」と伝えました。

と書いており、「佐賀新聞社による広義の風説の流布だ」などとほざいていますが、
事実上は井上氏に対する卑怯な言論封殺だと言っても過言ではないでしょう。
また、ブログやFacebookで行っているように、反対者である井上氏を理不尽に貶めるという目的もあったのでしょう。
市長のブログ記事では、自分達がこれまで市民に対して
まともな説明をしていないことには一切触れていませんね。
「図書館・歴史資料館に関する市民アンケート」についても、樋渡市長は
市議会での約束を破り、アンケートの自由記述欄の結果公表を行っていませんよね?

恥ずかしいと思わないのでしょうか?

 
※2012/12/30 17:30追記

今年の10月に、ふろすてぃ(@Alice_fst)さんという方が、
武雄市新図書館の図面等について武雄市役所に対して情報開示をかけていました
しかし、11/5付で不開示とするという通知(PDF)が出されています。
理由は「業者選定段階のため」というものでした。
入札により業者が決定されたのは11/7ですので、その後情報開示をかければ
ある程度の情報は手に入ったかもしれませんが、少なくともつい最近までは
情報開示ですら必要な情報を得ることができなかったのは間違いなく、
この点からも、井上氏が懸念を表明したのは妥当であると私は考えます。

※2012/12/30 18:00追記
なお、上記の情報公開請求を行ったふろすてぃ(@Alice_fst)さんは、
元々は7月に情報公開請求をかけたのですが、武雄市役所のミスで3ヶ月放置されています。
これは明確な条例違反であり、樋渡市長および武雄市役所は
ふろすてぃさんに真摯に謝罪すべきなのですが、
なぜか樋渡市長はふろすてぃさんをツイッターで激しく誹謗中傷しています。
自分への反対者を理不尽に貶めるという樋渡市長の姿勢がよく表れた事例です。
当時の状況は以下のtogetterにまとめてありますので是非ご覧下さい。
樋渡市長の異常性がよくわかると思います。

   武雄市役所のミスを棚に上げ正当な情報公開請求者を罵倒する樋渡市長 - Togetter

※2013/1/20 23:30追記
ふろすてぃさんが、武雄市役所に対し、「書架仕様」について開示請求を行いましたが、
2013/1/17付で、
   「CCCの自社開発製品でノウハウ流出を防ぐため」
という理由で不開示通知が出されています。
CCC社の自社開発?CCC社って耐震性を考慮して巨大な特殊書架を開発するような
データの蓄積やノウハウや実績なんてありましたっけ・・・?
しかも、書架の高さについては、私の質問に対して3.9m~4.6mであるという
回答が既に武雄市役所からなされている
ため、全面不開示なのはおかしいでしょう。
なんにせよ、井上氏が事前に書架に関する問い合わせを行っていたとしても
正しい情報が得られなかった可能性が高いという根拠が1つ増え、
樋渡市長には井上氏や佐賀新聞社を批判する資格がなかったということがより一層はっきりしました。

 
以上を踏まえ、佐賀新聞社に対しては、井上氏の記事の非表示を解除するよう、
情報提供も兼ねた要望メールを送りました。
上で述べた9/10市議会での井上氏に対する中傷も含め、他にも色々と書いてあります。
記事の最後にメール全文を公開しておきますので、是非内容をご覧ください。
時間がなかったこともあり、いまいちまとまりがありませんが・・・ orz

 
なお、本件については、その後佐賀新聞社が武雄市役所に追加取材を行い、
それによってわかったことなどを踏まえて記事を作成し、
一部を修正した上で井上氏の記事が再掲されました。
以下にそれぞれの記事へのリンクを示しておきます。

  抗議いただいた件の事実確認について(ばってんがサイト事務局) : ばってんがサイト / 佐賀新聞

  知的基盤を奪われる武雄市民  ―武雄市図書館・歴史資料館問題から(2) : ばってんがサイト / 佐賀新聞

この処置についても少々言いたいことがありますが、それはまた別の記事にしようと思います。
再掲された井上氏の記事は、色々と重要な指摘が含まれていますので是非ご覧下さい。
樋渡市長が市民を軽視し、独善的に計画を進めているという実態を少しでもわかっていただければ幸いです。

   ※2013/1/14 18:30追記
     こちらに追記するのをすっかり忘れていましたが、続きの記事を書きました。

        武雄市の新図書館の安全性は未だ疑わしく、商業主義の文化破壊でもあると考えます

     武雄市役所の説明では蔵書崩落の懸念は解消できませんし、
     図書館は利便性が低くされ、文化施設である蘭学館も潰されてしまいます。
     大きな問題だと思いますので、是非お読みいただければと思います。

また、この件に対するツイッターでの反応が以下のtogetterでまとめられています。
参考までにそちらのリンクを示しておきます。

   “知的基盤を奪われる武雄市民”の反応 - Togetter

   言論の自由も奪われている武雄市民 - Togetter

 
記事は以上です。以下は、私が佐賀新聞社に送ったメールです。(折りたたんでおきます)

---

--------------
■送信日時
--------------
  2012/12/28 12:52

--------------
■タイトル
--------------
  ばってんがサイトの井上一夫氏の記事の非表示解除願い

--------------
■送信内容
--------------

佐賀新聞社メディア戦略局リーダー 樋渡光憲様

私の名前については強く匿名を希望いたします。
御社の関係者以外に名前が漏れぬよう細心の注意を払うようお願い致します。

12/27付の以下の記事を拝見しました。

  ブログ非表示の件についてお知らせ(ばってんがサイト事務局)
  http://talkbar.saga-s.co.jp/archives/67768856.html

井上一夫氏が書かれた「知的基盤を奪われる武雄市民」という記事について
御社が武雄市の樋渡市長の抗議を受け、記事を非表示になさっている件です。

井上氏が
  「地震時にはこの蔵書は1階フロアに一気に崩落し、
   人的被害が出る可能性が強いと思っている」
と書いたことに対して、樋渡市長が御社に苦情を申し出たとありますが、
私は本件については、

  1.そもそも樋渡市長や武雄市役所は、新図書館構想について
    市民や国民にまともな説明をしておらず、市民はマスコミに小出しにされた
    情報の断片から新図書館のことを推定するしかない状況である。

  2.井上氏は「武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会」の代表世話人であり、
    武雄市議会での説明に利用された図面(後述)やパース図を見ている。
    それらを根拠として崩落の懸念を導き出しており、
    その懸念は一般市民の考えとしては妥当なものである。
    また、私も個人的に同様の懸念を持っており、過去にそれを樋渡市長と
    武雄市役所にツイッターやメールで質問したが完全に無視されている。(後述)

  3.パース図を見る限り、あの巨大な本棚と狭いキャットウォークは、
    地震時に限らず普段の運用でも落下事故等が懸念される危険な構成に見える。

  4.従って、本件については井上氏の記述とそれを掲載した佐賀新聞社には何の問題もない。
    樋渡市長は、他者を責める前に市長自身と武雄市役所の市民への説明不足を恥じるべきである。
    樋渡市長および武雄市役所は、積極的に情報を提示してしっかりと説明を行い、
    井上氏を始めとする武雄市民の不安解消に努めるべきである。

といった理由から、御社が樋渡市長の抗議に応じる必要は一切ないと考えています。

従いまして、御社に対し、井上氏の記事の非表示状態を解除するよう要望致します。
井上氏の記事には色々と重要な指摘が含まれています。
必ず非表示状態を解除し、元通りにしていただきたく思います。
樋渡市長の理不尽な主張に屈することがないよう願います。

また、広く正確に情報を伝えるためにも、御社が適切な取材により積極的に図書館構想の
情報や問題点などを明らかにし、市民や国民に伝えていって下さるよう望みます。
ただし、樋渡市長や武雄市役所の説明は、もはや信用できませんので、
発表されたことは鵜呑みにせず、御社自身の目で見極めて調査し報道していただくことを望みます。

なお、率直に申し上げますが、過去のいくつかの経緯を考えますと、
御社あるいは御社の記者が樋渡市長と組んで、不都合な情報を隠したり、
今回のように問題を大げさにして世間の注目を集めるような
報道姿勢をとっているのではないかという疑惑も持たれております。
そのような不適切な姿勢をとっておられることがないよう切望いたします。
樋渡市長は御社に対し、
  「捏造報道を行うマスコミと、それに対抗する自分」
という図式を描きつつ、注目を集めるために報道に言いがかりをつけるという
行動をとっているようにも思えます。
御社がこれ以上樋渡市長に利用されないためにも、毅然とした適切な対応を取って下さい。

以下は、参考情報です。
ご存知のことも多いかもしれませんが、羅列していきます。

■樋渡市長および武雄市議会議員による、井上氏への誹謗中傷について

 今回のブログ記事を書いた井上一夫氏は、上にも書いたように記者ではなく
   「武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会」(以降「市民の会」と書きます)
 の代表世話人の1人であり一市民です。
 市民の会は9月上旬に武雄市議会に対して提案や請願を含む公開質問状を提出しています。
   参考: http://takeolib.sblo.jp/article/58154233.html

 しかし、9/10市議会の山口昌宏議員の一般質問にて、この質問状が取り上げられた際、
 樋渡市長は山口議員らとともに、井上氏の実名を上げ、
   「議会の傍聴などに来ていない」
   「もう1人の代表世話人をうまく乗せてしまった」
   「まともにわかってる人ではない」
 といった誹謗中傷を行っています。
 恐ろしいことに周囲の議員も同調し嘲笑しています。

 この誹謗中傷の様子は、武雄市議会の9/10議事録p.79~と、
 当日の議会中継動画の47:45~で詳しく見ることができますので、必ずご確認下さい。
    議事録→ http://www.city.takeo.lg.jp/shisei/shigikai/201209/index.html
    動画→ http://www.ustream.tv/recorded/25311718

 このように、樋渡市長は反対者に対して過剰な攻撃性を見せることが多く、
 事あるごとに言いがかりをつけて相手を貶めます。
 市議会の答弁でもそうですし、相手が一般市民でも同様です。
 このような理不尽な攻撃に御社が屈することがないよう望みます。

 また、この異常な状況は多くの方々に知っていただきたいと考えています。

■市民を無視した樋渡市長の図書館構想の進め方の問題点について

 最近起きたことはまだ書いていませんが、概要は以下の私のブログ記事にまとめてあります。

   武雄市の新図書館構想(CCCへの委託)の概要とパース図をまとめてみた
   http://goldenhige.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-828e.html

 あまりにも一方的な形で、市民を無視して拙速で計画が進められてしまっています。
 8月末の市民アンケートでも、計画の進め方に関して市民からの抗議意見が少なからずありました。

   自由記述欄に寄せられた意見(分類毎)
   http://goldenhige.cocolog-nifty.com/takeo/data/list_bunrui.html

■井上氏が懸念の根拠とした新図書館の図面や、図書館構想のパース図について

 武雄市の9月議会で配布された新図書館の図面資料が、市民の会のブログで公開されています。

   学習資料:市議会定例会(9月)配布資料: 武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会
   http://takeolib.sblo.jp/article/59289440.html

 井上氏は市民の会の代表世話人の1人であり、当然この図面も見ています。
 2階部分の図面を見ると、キャットウォークが狭いこともよくわかります。

 また、パース図については、上にも挙げた私のブログ記事にて、
 ネット上で見つかった18種をまとめて公開しています。

   武雄市の新図書館構想(CCCへの委託)の概要とパース図をまとめてみた
   http://goldenhige.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-828e.html

 おそらくですが、井上氏もこれらのパース図の多くを見ておられると思います。
 現状の図書館建物と、これらの図面やパース図から考えた場合、

   「コンクリート打ちっぱなしの垂直な壁だった部分に
    狭いキャットウォークを増設し、天井付近まである
    高さ4m近い巨大な本棚を設置する」

 となるわけですから、地震時の崩落事故を懸念するのはむしろ当然だと考えます。
 樋渡市長も武雄市役所もこれについて具体的な説明をしていませんし、
 具体的な安全対策も提示しておりません。

■2階キャットウォークや巨大本棚についての崩落の懸念について

 ●上記の私のブログ記事は11月上旬に書いたものですが、私もこの記事の中で、
  井上氏と同様に2階の巨大本棚やキャットウォークの強度や安全性に対して懸念を示しています。
  以前の図書館の写真やパース図を見れば一般の方のほとんどは同じ懸念を示すのではないでしょうか。

    武雄市の新図書館構想(CCCへの委託)の概要とパース図をまとめてみた
    http://goldenhige.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/post-828e.html

 ●2階部分の安全性についての懸念は、11/2に私から樋渡市長宛にツイートを送りましたが、
  完全に無視されました。
    https://twitter.com/goldenhige/status/264305444946849793
    https://twitter.com/goldenhige/status/264306614272659456
    https://twitter.com/goldenhige/status/264307696285655040

 ●2階部分の安全性についての懸念は、11/13に私から樋渡市長および
  武雄市役所 文化・学習課宛にメールで質問を送っています。
  11/15に実施される市民説明会での説明を求めたのですが完全に無視されました。
  質問内容や経緯は以下のブログ記事にまとめてあります。

    2012/11/15開催予定の武雄市図書館構想市民説明会に向けた質問(募集終了)
    http://goldenhige.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/20121115-3007.html

    武雄市に対して11/15の図書館構想市民説明会の開催告知や質問への回答を求めたけどダメだったよ・・・
    http://goldenhige.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/1115-ce64.html

 ●11/15に行われた市民説明会でも、参加した市民の方から、
    「2階キャットウォークの本棚が高すぎて本が取れないのでは」
  という質問が出たようですが、それに対する教育委員会の回答は、
    「司書以外の係員を配置するので、声をかけてもらえれば係員が取る」
  という、なんとも間の抜けた回答でした。
  安全性や使い勝手などが考慮されているとはとても思えない発言です。

    武雄市の新図書館構想についての市民向け報告会(2012.11.15)
    http://togetter.com/li/408233

 ●このように、樋渡市長や武雄市役所からまともな説明がなされない状況が続いていますので、
  井上氏が各種資料をもとに懸念を表明したことにはなんら問題はないと考えます。
  落ち度はあくまでも樋渡市長と武雄市役所にあると考えます。

■樋渡市長や武雄市役所は図書館構想について市民にどれくらい説明しているのか?

 上に示した私のブログ記事でも書いていますが大雑把に書きます。

 ●武雄市役所の担当者の錦織氏がコメント欄で「9月議会終了後に作る」と言っていた
  「図書館構想の概要説明ページ」はいまだに存在しません。
    http://www.facebook.com/takeocity/posts/130363847109433
  パース図もマスコミ向けにはデータが渡されていますが、
  市民がパース図を見るには、色々な報道機関で過去記事を探したり、
  Ustreamの動画を見たりするしかない状況です。
  過去の記事も時間が経つにつれどんどん消えてしまっています。
  私も上の記事を作る際に、公開されているパース図を探すのに非常に苦労しました。
  樋渡市長はよく「オープンにやる」「情報公開」と言っていますが、
  口先三寸にすぎず、本当に説明すべきことは説明していません。
  また、市民にちゃんと説明する気も見られません。
  図書館構想についてもほとんど何も説明していないようなものなのです。

 ●そもそも新図書館構想は市民の強い声から始められたものではなく、
  休みの少ない蔦谷代官山書店のような図書館を作りたいという
  樋渡市長個人の思いから始まっているとしか思えません。
  個人的には図書館は365日開館が求められるほど重要な施設とは思えませんが。

 ●CCCへの図書館運営委託の発表も突然のことでした。

 ●市民に対する説明会は5/20と11/15の2回しか行われていません。
  樋渡市長は当初ブログで5/20の説明会のことを「糾弾会」と表現していました。
  市民からの意見を軽視し嘲弄しています。
  11/15の説明会は、私から武雄市役所にいくら求めてもまともな開催告知がなされず、
  市民の参加人数は定員150人に対してわずか23人となりました。
  武雄市では翌11/16から数日にわたって複数のイベントや祭りが開催されることになっており、
  あえてその前日という忙しい日に市民説明会を開催したという点も不審です。
  市民からの厳しい追及を避け「市民説明会を開催した」という事実だけが欲しかったとも考えられます。

 ●7月臨時議会では図書館の改修費について「2億5千万円」という目安が示されていましたが、
  議会が終わってわずか5日後の7/23のニコニコ生放送で、樋渡市長は
  「全部で5億くらいかかると思うがこれをCCCと折半したい」と語っています。
  計算どおりにいくなら「市の負担としては2億5千万」という説明もできるでしょうが、
  CCCと折半したいというのはただの市長の願望であり、その後の経過(後述)なども見ると、
  結局のところ市がほとんどを負担することになったようです。

 ●8月末に市民アンケートが実施されましたが、市民アンケートが終わってから
  わずか9日後の9/14に突然図書館の改修費が武雄市だけで4億5千万円かかると発表されました。
  市民も驚く中、このほぼ倍増した予算はあっさりと可決されてしまいました。

 ●武雄市図書館は2000年に完成したばかりの新しい図書館であり、
  わざわざ4億5千万円(+CCC3億円)もかけて改装を行う必要があるとは思えません。

 ●11/1からの5ヶ月間の休館も8月下旬に突然決まりました。
  市議会議員や教育委員ですら、報道された直後に知らされたほどです。

 ●蘭学館についての説明も、

    9月議会→ 残す
    11/15市民説明会→ 蘭学館は改修予算には入っていない(という姑息な説明)
    12/10市議会 谷口議員の質問時→ 蘭学館については検討中であり詳細に説明できる環境にない
    12/11市議会 吉川議員の質問時→ 蘭学館スペースは有料レンタルコーナーにする

  と、市民や議員への説明があまりにもあっさりと覆され、結局12/20に条例改正が可決され、
  蘭学館のスペースは有料レンタルコーナーになることが決定されてしまいました。
  谷口議員は市長に批判的な議員であり、吉川議員は市長の友人です。
  反対議員からの追求を避け、友人議員を利用して発表するという姑息な方法は、
  議員や市民を愚弄しているとしか思えません。

  ※蘭学館の閉鎖の件については、以下の樋渡市長のブログ記事の
   コメント欄に寄せられている意見をぜひご覧下さい。
   市民を無視して蘭学館を閉鎖するという樋渡市長の問題点がよくわかります。

      佐賀新聞の記事はおかしい : 武雄市長物語
      http://hiwa1118.exblog.jp/17413343/

■その他参考ツイート
  https://twitter.com/goldenhige/status/284417988617195520
  https://twitter.com/goldenhige/status/284421989144346624

■パース図公開のお願い

  上に書いたとおり、新図書館のパース図は、マスコミにはある程度のデータが渡されているものの、
  市民向けにちゃんと公開されているものはありません。
  御社では、武雄市役所から提供されたパース図のデータをいくつかお持ちだと思います。
  それらをまとめて公開するだけでも、武雄市民や周辺地区の皆様には喜ばれることと思います。
  ご検討いただけましたら幸いです。

  私も個人的に武雄市役所様に対してパース図データの提供の要望メールを送ってみたのですが、
  そのメールも完全に無視されております。


(↑メールここまで)

■記事の変更履歴

●2012/12/30 0:10
  ○記事の表現の一部に取り消し線と取り消し理由を追記。

●2012/12/30 17:30
  ○2012/11/5の時点で新図書館の図面が不開示とされていた件を追記。
  ○本件に関するtogetterまとめへのリンクを追記。

●2012/12/30 18:00
  ○情報公開請求をかけたふろすてぃさんが樋渡市長にツイッターで
    理不尽に誹謗中傷された件と、そのまとめへのリンクを追記。

●2013/1/14
  ○続きの記事へのリンクを追加。

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コメント

回答が無いのは善意にとって、メールが運悪く相手に届くまでに行方不明になったか、spamフィルターに引っかかったのかもしれないので、郵便を使ってはいかがでしょう。
もし簡易書留で質問書を送付して、追跡番号で受け取りを確認しても返答が無いようでしたら無視しているか、郵便物が市役所内で紛失している可能性が高くなって、どっちにしてもダメダメな役所という事が露呈しますし。

投稿: | 2013年1月 1日 (火) 02時07分

私が送ったメールについては、全てではありませんが電話で到着確認をしていますし、
電話やツイッターで回答の確約をもらったものもありますが、一番長いもので3ヶ月以上放置されています。
きっちりやるのであれば書留等で送るのが良いのかもしれませんが、記事の中にも書いたように、
武雄市役所は正式な手続きで行った情報公開請求をミスで3ヶ月放置したという実例がありますし、
樋渡市長はその方に謝罪するどころかツイッターでその方を罵倒・中傷しています。
ダメダメな市長であり市役所であるというのは、既に露呈してますね・・・。

投稿: 金の髭 | 2013年1月 2日 (水) 16時17分

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