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2013年1月12日 (土)

武雄市の新図書館では高さ3.9~4.6m、12~13段の巨大な書架が使われるとのことです

※2013/1/22 22:40更新
  ○ツイッターで流れていた色々な図解を追加させていただきました。
    視覚化してみると、あらためて恐ろしいですね・・・。

※2013/1/24 18:15更新
  ○「1階部分まで含めた構造推測その2」の図解を追加させていただきました。

※2013/2/15 19:45更新
  ○以下の3つの図を追加させていただきました。
      ・電線の高さも参考にした高さ目安
      ・1階部分まで含めた構造推測その3
      ・開示図面への人物および脚立の書き入れ

※2013/3/2 2:50更新
  ○武雄市役所 文化・学習課から2/18に頂いていた、
    2階キャットウォーク部での高所作業の方法についての回答を追記しました。
    脚立での作業になるとのことですが、具体的な安全対策は不明なままです。

※2013/3/12 17:00更新
  ○武雄市役所 文化・学習課から新たな回答を頂いたので追記。
    2階キャットウォークでの作業には、転落防止柵の付いた作業台で安全を確保する予定とのことです。
    ただ、「予定」ということはやはり現在行われている作業では脚立が用いられているということですね・・・。
    作業台を使うにしてもかなりの高さがありますし、書籍等の物品落下や
    ヘルメット着用義務など、安衛則の面での懸念は残っていますので、
    引き続き確認や検討が必要になるのではないかと思います。
 


佐賀県武雄市で進められている新図書館構想。
既に何度か記事に書いていますが、公表されているパース図を見ると、
1階にも2階にも利便性や安全性が低そうな巨大な書架が配置されており、
日常業務や災害時の危険などを心配していました。
最初に、関連する過去記事と、写真やパース図を示しておきます。

  ■関連記事

    武雄市の新図書館構想(CCCへの委託)の概要とパース図をまとめてみた

    武雄市の樋渡市長の佐賀新聞社への抗議により非表示とされた井上一夫氏のブログ記事について

    武雄市の新図書館の安全性は未だ疑わしく、商業主義の文化破壊でもあると考えます

  ■武雄市図書館・歴史資料館の写真
    (最初の2枚は現在行われている改装工事中の写真)

Takeolibphoto1

Takeolibphoto2

nasu_20120702_kensaku

  ■新図書館のパース図

1f_fukan_20121230

2f_catwalk_20121228

kabe_hondana

 
特に2階の壁際にびっしりと並ぶ書架に注目していただきたいのですが、

   ●コンクリ打ちっぱなしの垂直な壁だったところに

   ●かなり狭いキャットウォークを増設して

   ●その横の壁沿いに、高さ4mくらいある巨大本棚を設置する

という感じになっています。

そして、昨年末に上の記事で示したように、樋渡市長の理不尽な抗議に対する佐賀新聞社の取材により、
武雄市役所から、2階キャットウォーク部の巨大本棚について、ある程度の説明が出ました。
その詳細は、こちらの佐賀新聞社の記事に掲載されています。

   抗議いただいた件の事実確認について(ばってんがサイト事務局)

しかしながら、

    「キャットウォークの幅は1.5m」

    「キャットウォークの手すりの高さは1.1m」

    「2.1mより高い部分には本の転落防止用のストッパーをつける」

という程度の話しか書かれておらず、実際問題として書架の大きさや安全度は
どうなっているのかいまいちよくわかりませんでした。
取材をした佐賀新聞社に問い合わせを行ってもわからなかったため、
やむをえず、武雄市役所 文化・学習課に電話とメールで問い合わせをさせていただきました。
1月11日に、その回答をいただくことができましたので、公表いたします。

 


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 武雄市役所からの回答
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図書館改修に係る質問等について(回答)

□書架等について

 ①キャットウォークの書架について

  ・高さ2.1m以上には、転落防止のストッパーがあるが、
   耐震は震度いくらを想定しているのか?

     →書架の強度はJISの定める基準に基づき設計し、
       全て壁面に固定しており問題ないと考えている。

  ・2.1mより低いところでは、ストッパーがないが、本が1階まで落ちることはないのか?
   震度いくらで通路に本が落ちる想定となっているか?

     →書架の強度はJISの定める基準に基づき設計し、
       全て壁面に固定しており問題ないと考えている。
       また通路幅は1.5m確保しており商品が直接1Fに落ちる事はなく、
       手すりには転落防止の強化ガラスを設置しており、
       1Fへの書籍の転落策を考慮している。


 ②1F部分の書架の最大の高さは?

     →4.6m、13段(2.1m以上は転落防止ストッパーがある)

 ③2Fの書架の最大の高さは? 

     →3.9m、12段(2.1m以上は転落防止ストッパーがある)

 ④また、設置方法は、どうなっているのか?
   構造的にはキャットウォークに荷重がかかるのか?

     →キャットウォークは1階から基礎、柱を設け支える構造とし
       既存躯体と構造的に分離している。
       キャットウォークに設置する書架の固定は壁(既存躯体)のみとし
       床面への荷重負担はさせない構造としている。
       また書架の固定は本の重量を含め荷重計算を行い
       壁面から適切な補強をとっている。

 


 
今回武雄市役所からいただいた回答は以上です。
ここからは回答に対する私の感想等になります。
まず、回答にあるように、最大の書架の高さと段数は、

   1階: 高さ4.6メートル、13段

   2階: 高さ3.9メートル、12段

となるそうです。

ええっと・・・、2012/11/15にわずか23名の参加で行われた市民説明会では

   「(パース図は)今のところのイメージ。手の届きやすい排架を考える。
    上の方の本が欲しければ、そばの係員に言ってもらえれば。
    (パース図は)誇張して描いている。たくさんの本が並びますよ、という表現。
    100%このままというわけではない。

   「これはイメージで、現在の天井を工事で高くするわけではない。
    (※実際はパース図ほど天井が高くない、ということか?)
    係に言えば本を取る。今の図書館司書の他に係員を配置。
    すぐに声かけしていただける状態にする。」

と言われてたと思うのですが、見たまんまっていうか、

予想を更に超えるレベルの大きさなんですが・・・。

2階のキャットウォーク部の書架については3~4メートルあるように見えていたので、
ある程度予想通りではあるのですが、1階の書架はパース図を見ても
そこまで高いものは見当たらないように思えます。
パース図には出てきていない奥の部屋あたりに置かれるのでしょうか・・・。

 
「本の落下防止ストッパーはどの程度の地震に耐えられるのか」という質問については、

   「JISの定める基準に基づいて設計している」

という、なんだかずれた回答となっており、いまいち安全基準がわかりません。
JIS規格でどれくらいの強度が保証されるのですっけ・・・というかそういう基準ですっけ?
詳しくないのでそのへんがさっぱりわかりません。
情報がありましたらコメント欄などで教えていただければ幸いです。

 
「低い部分の本は通路に落ちる」というシミュレーションの前提条件についても、

   「JIS基準だから書架の強度は問題なく、本は通路に落ちる」

という感じの回答となっており、シミュレーションの前提条件がわかりませんね・・・。
ストッパーの件についてもそうですが、書架の高さや構造なども含めた
地震対策等のシミュレーションは行っていないのでしょうか?

(普通そういうシミュレーションをどこまでやるものなのかはよくわかりませんが・・・)

 
2階キャットウォーク部の巨大書架の設置方法については、

   「書架は壁面に固定するようになっており、床面への荷重負担はさせない構造」

とあるので、書架の重みでキャットウォークが崩落するというようなことはなさそうです。
不安ではありますが施工ミスなど無いよう、壁面固定等がしっかりなされることを願うばかりです。

  ※2013/1/21 1:10追記
    普段は書架の荷重がキャットウォークにかかることはないとのことですが、
    地震発生時にキャットウォークに蔵書がいっせいに落下してきた場合、
    その衝撃や重みにキャットウォークが耐えられるようになっているのだろうかという
    指摘も出ています。この点についてもしっかりした説明が望まれます。

 
高い部分の本の取り出し作業の方法については、後から質問を追加したため、
今回の回答には含まれていません、引き続き回答を待ちたいと思います。
回答があり次第、この記事に掲載したいと思います。

   ※2013/1/14 18:50追記
     今回の回答を元に、2階部分の構造や安全性についての考察が行われています。
     関連するまとめを示しますので、ご覧下さい。

        武雄市図書館・歴史資料館関連 主要資料リンク集 - Togetter(判明した高さと人との比較図等)

        改修中の武雄市図書館の書架に関しての安衛則上の考察 - Togetter


   ※2013/3/2 2:50追記
     2/18に武雄市役所 文化・学習課から2階キャットウォーク部での
     高所作業方法について回答を頂きました。
     記事への反映が遅くなってしまいましたが、以下に回答を示します。
     脚立での作業ということですが、残念ながら具体的な安全対策は示されませんでした。
     あの場所で高さのある脚立を立てたり折りたたんだりすると、
     バランスを崩した時に脚立がそのまま1階に落下してしまいそうで怖いですね・・・。
     もちろんそれに登っての作業も怖いと思いますが・・・。

★武雄市役所 文化・学習課からの回答
(質問)
職員の2階キャットウォーク高所作業方法
(回答)キャットウォークに書籍を配架したことにより、高所(上段)作業が必要な場合は、
     係員が脚立を使用して行う予定です。勿論、安全に考慮して作業を行います。
     なお、キャットウォークの配架は、基本的に人が届く高さに貸出、閲覧の
     頻度の高いものを配架する予定です。
     上部にはなるべく頻繁に作業な必要しないものを考慮する予定です。
     (現在の考えられるのは、アーカイブ的な書籍等などが考えられます。)

   ※2013/3/12 17:00追記
     2/18の「脚立で作業」という回答に対し、不安を感じているとコメントを伝えていたのですが、
     3/11に武雄市役所 文化・学習課から補足ということで回答を頂きました。
     以下に内容を示しますが、転落防止柵の付いた作業台で安全を確保する予定とのことです。
     本記事についてもお伝えしていたので、上に示した安衛則に関するtogetterまとめなども
     参照して改善処置が検討されたものと思われます。
     #takeolibraryの皆様の議論を改善につなげることができたという大きな成果だと思います。
     ただ、「予定」ということは、現在行われている蔵書配置作業では
     2/18の回答のとおり脚立が使われているものと考えられますので、
     現在行われている作業が心配です。
     また、作業台を使う場合でもかなりの高さがありますし、
     書籍等の物品落下事故の懸念や、ヘルメットの着用義務など、
     安衛則上の疑問点などはまだ残っているものと思われます。
     とにかく事故が起きないよう、しっかりした検討と明確な説明が行われることを願います。

★武雄市役所 文化・学習課からの回答
(コメント)2階キャットウォークでの高所作業が脚立での作業になるとのことで、やはり不安を感じております。
       そろそろ蔵書の配置作業も始まると思いますが、事故が起きぬよう、
       作業を行う職員さん達に対しての安全対策の周知徹底、事前の実地研修など、
       配慮の上に配慮を重ねた対応を行うよう、心よりお願い申し上げます。
       作業手順を疎かにすると簡単に大事故につながってしまうのではないかと懸念しております。
(回答)2階キャットウォークでの作業に対するコメントをいただいておりましたので補足をさせていただきます。
     キャットウォークでの作業には、転落防止柵の付いた作業台で安全を確保する予定です。
     なお、ご指摘いただきましたご意見も参考にしながら、尚一層事故防止に努めてまいる所存です。
     ご意見有難うございました。

 
最後になりましたが、お忙しいなか回答を下さった、
武雄市役所 文化・学習課の担当者様に感謝いたします。

 
記事は以上です。

以下には、
   ○色々な方が情報を元に作成した図解等(2013/1/22追記)
   ○私が武雄市役所に送った質問メールと市役所からの回答メール
     (上に示した回答はメールの添付資料としていただいたものです)
を示します。

 


【書架の高さの図解等】

※ツイッターで流れていたものを私個人の責任で転載させていただいております。
  何か問題がありましたら私宛にご連絡下さい。

 

 
■2階キャットウォーク部の書架と人物・脚立の比較(元ツイート:
  子供は1mくらい(4-5歳)、大人は1.6mくらいの身長。
  脚立はこちらの製品を参考に。脚立の設置奥行きは最低でも1.77メートル必要なので
  1.5メートルしかないキャットウォークでは横向きにするしかない。
  ハシゴ部分の幅だけでも94センチあるため通行も困難になる。
  また、キャットウォーク部の手すりは高さ1.1メートルしかないので、
  取り落とした本が1階に落ちてしまう可能性もあるうえ、
  バランスを崩して落下・転倒などが起きた場合、人が1階まで転落してしまう可能性もある。
  最大7m下に転落してしまうことに・・・。
  何か対策はされているのでしょうか?

 
■電線の高さも参考にした高さ目安(元ツイート:
(2013/2/15追加)
  こちらのサイトを参考に作成なさったとのこと。
  繰り返しますが2階での作業の足場となるキャットウォーク(通路)の幅は
  わずか1.5mしかありません。

 
■真横から見た高さ比較
(元ツイート:
  筑波大学の大学図書館職員長期研修の植松貞夫教授の資料(PDF)を基に作成されたもの。
  なんというか、シャレにならない圧倒的な高さですね・・・。

 
■キャットウォークや、手すり部分も含めた図解。(元ツイート:
  手すりの高さは1.1メートル(1100ミリメートル)。
  1470ミリメートルとあるのは、地震時に書架の2.1メートル以下の部分
  (蔵書の落下防止ストッパーがつかない)から、確実にキャットウォークに
  本が落ちるようにするために必要だと推定した手すりの高さを表しているとのこと。
  なお、人物は165センチ。

 
■車椅子での比較図解(元ツイート:
  幅1.5メートルしかないキャットウォークだと、すれ違いなどが厳しくなりそう。

 
■1階部分も含めた構造推測その1(元ツイート:
  説明やパース図を参考にして書かれたもの。
  2階キャットウォーク部分は、やはり危険ですよねえ。

 
■1階部分も含めた構造推測その2(元ツイート:
  説明やパース図を参考にして書かれたもの。
  人物だけでなく、脚立での作業図も加わっています。
  1階部分の高さ3.2mというのは写真やパース図からの推測値。
  書架というよりキャットウォーク床下までの高さですね。
  1階には4.6mの書架も置かれるとのことですが、どこに置かれるのかは不明です。
  脚立の上でバランスを崩したら、最悪の場合7m下まで転落してしまいます。
  本を取り落とした場合もそれが7m下に落下することがあるという・・・怖すぎます。

 
■1階部分も含めた構造推測その3
(元ツイート: )(2013/2/15追加)
  2階部分の構造はよくわかっていないのですが、1階よりも少し奥まっているように見えるので
  それを反映してありますね。
  また、1階に置かれる4.6mの書架も書き入れられています。

 
■開示図面への人物および脚立の書き入れ(元ツイート: )(2013/2/15追加)
  2013/1/17付で開示された図面(日付は2012年9月下旬となっている)に
  人物や脚立を書き入れたもの。(こちらのサイト武市教文政第114号開示「全設計図面」(PDF)
  なお、この図面では、2階キャットウォーク部分は「閉架書庫バルコニー」となっており、
  キャットウォーク入り口にはバリカー(柵)が設置されることになっていますが、
  実際に閉架になるのかどうかは2月上旬の電話問い合わせでも判明していません。
  「まだ決まっていない部分もある」と曖昧な回答でした。

 
■書架のそばで上下を見渡した場合のシミュレーション(元ツイート:
  本棚からの距離1.3m、床からの高さ1.5mの視点から視角60度で、
  12段3.9mの本棚を上下に見渡してみた場合のシミュレーションアニメGIF。
  

 


【市役所とのやりとりメール】

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 私から武雄市役所に送った質問メール(その1)
------------------------------------------

--- 送信日時 ---
2013年1月4日 金曜日 午後1:17

---- タイトル ---
【文化・学習課 【担当者】様宛】電話でお願いした内容の確認

--- 本文 ---

武雄市役所 文化・学習課 【担当者】様、担当者様

本日1/4の午前11時頃にお電話で【担当者】様とお話をさせていただいた【名前】と申します。
昨年から「金の髭」というニックネームも使い、色々と質問させていただいております。
【名前】という名前は関係者以外には匿名とし、ニックネームである「金の髭」とのつながりも
関係者以外に漏洩することがないよう、強く要望いたします。
これが守られなかった場合、守秘義務や個人情報保護などの面から
可能な範囲で必要な法的措置などを取る可能性もありますのでご留意下さい。

【担当者】様に電話でお願いした3点について、念のためメールにて内容を送らせていただきます。
お忙しいなか恐縮ですが、どうかよろしくお願いいたします。
必要であればご連絡いただければ期限の延長なども考慮いたしますので
遠慮なくお申し出下さい。(特にお願い3)
お体に無理をかけぬようご自愛ください。

なお、内容の認識に齟齬がありましたら、その旨をご連絡ください。

----------------------------------
 ■1つ目のお願いの内容と対処期限等
----------------------------------
 ●回答期限: 週明け(1/7~1/9頃)、あるいは来週中(~2013/1/11)
 ●内容
   以下の佐賀新聞社に掲載されたブログ記事に出てくる2階の巨大本棚の安全性について、
   以下に示す4点の質問にメールでご回答をお願いいたします。

      抗議いただいた件の事実確認について(ばってんがサイト事務局)
      http://talkbar.saga-s.co.jp/archives/67769369.html

   ○質問1
     2.1m以上の高さの本棚に取り付けられる落下防止柵(ストッパー)をつけるので安全とのことだが、
     この落下防止対策は、どれくらいの震度まで耐えられるとされているのか。
     (電話では震度と申し上げましたが、他に適切な説明があればそれを提示して下さい。
      また、本棚やストッパーの具体的な製品名などもわかるとありがたいです。)

   ○質問2
     2.1m以下の部分に置かれた本は1.5m幅のキャットウォーク通路に落ちるとのことだが
     通路に落ちるというシミュレーションの前提条件はどうなっているのか。
     (電話では震度と申し上げましたが、他に適切な説明があればそれを提示して下さい。)

   ○質問3
     2階の巨大本棚の最大の高さと、その段数についてご回答下さい。
     また、1階にも大きな本棚が置かれるようですが、それについても
     最大の本棚の高さと段数についてご回答下さい。
     1階と2階、それぞれについてご回答をお願いいたします。

   ○質問4
     2階の巨大本棚の設置方法について概要を教えて下さい。
        ・増設するキャットウォークに本棚の荷重がかかる構造なのか
        ・それとも従来の壁を内側に削り、本棚部分の荷重はキャットウォークではなく
         しっかりした基本構造物に対してかかるようになっているのか
        ・コンクリ壁への固定はどのように行われるのか
        ・そもそもあれは「本棚を置く」という形なのか
         「棚板をコンクリ壁に打ち付けて本棚にする」というものなのか
     といった点など、なるべくわかりやすく具体的にご説明いただければ幸いです。

----------------------------------
 ■2つ目のお願いの内容と対処期限等
----------------------------------
 ●回答期限: 週明け(1/7~1/9頃)、あるいは来週中(~2013/1/11)
 ●内容
   12/12 4:39に私から文化・学習課に送った、
       「新図書館のイメージ図(パース図)についての要望」
   というタイトルのメールについて、データの提供可否なども含め、ご回答下さい。

----------------------------------
 ■3つ目のお願いの内容と対処期限等
----------------------------------
 ●回答期限: 1月中(~2013/1/31)
 ※本件については最終的に回答がなされればそれで良いと考えております。
   武雄市民の方への図書館構想の説明を優先していただきたいと思いますし、
   事情をお申し出いただければ大きく期限を延ばしても良いと考えております。
   1月中の回答が難しいようでしたら、その旨を必ずご連絡ください。
 ●内容
   昨年9月末から「金の髭」名義で送っている以下の3通、合計46問の質問について、ご回答をお願いいたします。

     09/25 14:34 「図書館アンケート回答用紙のネット公開の撤回願い」
     09/28 06:11 「図書館アンケートの回答用紙公開の件についての追加質問」
     10/04 04:28 「図書館アンケートの回答用紙公開の件についての追加質問(その2)」

   これらについては担当の方が電話でお忙しそうだったのでメールに切り替えたり、
   電話にて回答の確約をいただいたりもしたものです。
   また、10/1には樋渡市長からもツイッターで「回答の撤回などしない」と言われております。
      http://twitter.com/hiwa1118/status/252716212612653056


メールが行方不明になっているといった事情がありましたらご連絡いただければ再送いたします。

新年早々お忙しいところ、誠に恐縮ではありますが、何卒よろしくお願いいたします。

 


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 私から武雄市役所に送った質問メール(その2)
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--- 送信日時 ---
2013年1月5日 土曜日 午前11:41

---- タイトル ---
Re: 【文化・学習課 【担当者】様宛】電話でお願いした内容の確認

--- 本文 ---

武雄市役所 文化・学習課 【担当者】様、担当者様

昨日お願いしました以下のメールについてですが、
大変恐縮なのですが、1点だけ質問を追加させていただけますでしょうか。
内容的には簡単なものですので、何卒あわせて回答をよろしくお願いいたします。

質問5.2階キャットウォーク部の巨大本棚については、高いところの本は
     閲覧者が自分で取ることはできないと説明されておりますが、
     職員が高いところの本の取り出しや清掃といった作業を行う場合は
     どのような方法で行うのでしょうか?
     踏み台やハシゴを使っての作業では危険なように思われますし、
     かといって他に良い手段も思いつかず、不安に思っております。
     安全性を担保した方法が用意されているのでしょうか?


なお、電話でお話しさせていただいた【担当者】様宛にお送りしておりますが、
回答については文化・学習課内で適切な作業分担・負荷分散がなされることを願っております。
質問で負荷をおかけしている立場なのは大変申し訳なく思っているのですが、
多くの仕事を抱えこみすぎて肉体的・精神的な疲れがたまりますと、
どんどん仕事の効率も落ちていき、最悪の場合、体や心を壊してしまいます。
余計なお節介ではありますが、私自身過去にそういう事例を見てきていることもあり、
現在の状況を非常に心配しております。
勘違いであればそれでよいのですが、相互に配慮なされるよう願っております。

--- 以下は引用となります
(引用メール省略)


------------------------------------------
 武雄市役所からの回答メール
------------------------------------------

--- 送信日時 ---
2013年1月11日 金曜日 午後6:15

---- タイトル ---
Re(2): 【文化・学習課 【担当者】様宛】電話でお願いした内容の確認

--- 本文 ---

【メールアカウント名】 様
ご質問ありがとうございます。
先日お問い合わせいただきました質問についてですが、
本日中の回答は質問1~4についてのみ別添のとおり回答させていただきます。
誠に申し訳ないのですが、新年度に向けた社会教育事業のヒアリングなどもあって
時期的にバタバタとしておりまして、空いてる時間で対応させていただきましたが、
本日までに確認調整ができなかった事項もございます。
お待たせして申し訳ないのですが、残りは確認できてから回答させていただきます。
よろしくお願いします。 
文化・学習課 【担当者名】

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コメント

4.6mで13段ということは1段平均35cm強ですね。
一冊大体30cm程度と考えると、図書の背の高さとしては大きい印象です。
うちの図書館(某大学附属図書館です)では大型図書と扱われるサイズになります。
雑誌ならともかく図書でそのサイズは大きめの事典などの背の高さと思います。
うちでは大型図書は3段までの低書架にしか入れないので、そこから想像すると、
かなり怖いなというのが個人的印象です。
もちろん職員しか入らない閉架ならそういう書架もあると思うのですが。
一般利用者や児童が入ることを想像すると背筋が凍ります…。

投稿: とある図書館職員 | 2013年1月20日 (日) 22時13分

先週19日、福岡市中央区アジア美術館(川端)とアクロス天神に行く用事がありましたので、
帰りに、すぐ近くにあるTUTAYA(天神ビル2F)に、初めて寄ってみました。
店内は、やや大きめの音量で音楽が流れていました。(図書館だったら不適切音量)

http://fukuoka.in.coocan.jp/11/041201.html

https://mobile.twitter.com/TSUTAYA_F_BLD

次は、併設されているカフェです。
図書館では、コーヒーの香りが漂ったりして、コーヒー嫌いの人には、はた迷惑です。

http://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400103/40026856/


樋渡市長は、現在の図書館蔵書・郷土資料を2階に押し上げて、基本的に、
1階部分を、TUTAYA・スタバに便宜供与しようとしていることが実感できました。

法的にも無料の図書館資料より、TUTAYA商品を購入してもらうために・・ですね。


2012年10月5日の西日本新聞紙上で、日本図書館協会の西河内靖泰さんが
次のように話しておられます。(この記事は、お送りしましたでしょうか?)

抜粋ー
「地方図書館は、地域の文化遺産を継続的に収集して整理して
市民に提供するのが目的の機関。個人のためだけにいいサービスを
してくれるのではなくて、自分の子孫のためにコレクションを構築していく
場所だ。図書館自体が地域の大事な文化遺産であり、その文化遺産を
作るという意気込みで整備すべきだ。」と。

そして、「自治体側がどんな図書館を作っていくかについて、主体性を
持ち続けられるかにある。」と話しておられます。

いま、福岡市でも新しく建設される分館から、指定管理者運営にしようと
する動きがありますが、運営審議委員として、今後の会議の中で発言して
いこうと改めて思っております。

今後とも情報を交換しながら、住民が主体の街づくりを提案していきましょう。



投稿: けんさん | 2013年1月21日 (月) 21時17分

コメント対応が遅れてしまいました。失礼しました。

>とある図書館職員様
その後図解を追加しましたが、あらためて恐ろしくなりますね・・・

>けんさん様
商用施設ならともかく図書館という公共施設なのが問題ですよね。
それにしても改装に7億5千万円もかけるなら土地さえあれば別棟を追加できそうな気も・・・。
西日本新聞の記事は樋渡市長のブログにも載っていたのでそれを見ました。

  批判だけしてる人って楽だよね : 武雄市長物語
  http://hiwa1118.exblog.jp/16944040/

曲解やすり替えで批判者を貶めるという樋渡市長の卑怯な側面がより一層はっきりした出来事でした。
この内容をちゃんと受け止められないというだけでも市長たる資格はないと思っています。

投稿: 金の髭 | 2013年1月24日 (木) 18時56分

金の髭様へ

以前から気になっていたことがあります。

7年前?でしたか、武雄市は、近隣の2町と合併しています。

その際、合併特例債というのがあって、その適用が今回の図書館問題に

絡んでいないでしょうか?

投稿: けんさん | 2013年1月26日 (土) 10時17分

金の髭様

見つけました。しかし、山内町と北方町が合併するとき、170数億円をどう使おうとしているのか分かりません。
ただ、昨年、樋渡市長がこの合併特例債の期限に間に合わせないといけないと言っていたような気がします。
検索は、「新市建設計画本編」の中、Ⅶ財政計画⇒地方債 と辿っていただければいいです。

http://www.city.takeo.lg.jp/profile/gappeikyougi/

投稿: けんさん | 2013年1月26日 (土) 10時42分

金の髭様

先のメールの170数億円というのは、不確かでした。すみません。
でも、昨年、樋渡市長が、8月か9月の市議会で「合併特例債について提案しない」と間に合わないと
何かのやりとりで言っていたのは、読んだ記憶があります。

金の髭様が追及されていることと関連がありませんでしたら、申し訳ないです。

投稿: けんさん | 2013年1月28日 (月) 12時17分

>けんさん様

合併特例債については、図書館ではなく市庁舎の建て替えの件で出てきているようですね。
合併特例債の期限が平成27年度までということで、急がなければそれを市庁舎の建て替えに
使えなくなってしまうとされているようです。
図書館の改装費等は
  「運営費の削減や、そろそろ実施するはずだった大規模改修(嘘くさい)のお金を回す」
と説明されてきましたので、合併特例債の適用の話は私の知る限りでは出ていないと思います。

ただ、昨年12月の市議会で突然「新蘭学館を新市庁舎に作る」という話になってしまったため、
合併特例債の話はそこで絡んでくることになりますね。
新市庁舎建設の話については樋渡市長がテレビ番組かなにかで
  「市役所をAppleStoreのようにする」
といった発言をしていたとのことですので、また色々とろくでもないことを考えているようです。

また、4月からの「武雄市図書館・歴史資料館」は、名前から「・歴史資料館」が消されて
ただの「武雄市図書館」とされる可能性が高いのではないかとされています。
(1/11の特報フロンティアでちらっと見えていたパース図を見るとそうなっている)
もしかすると蘭学館のみならず歴史資料館も潰して新市庁舎に移設し、
企画展示室やメディアホールをTSUTAYAに提供する可能性もありますね・・・。
樋渡市長は6月議会などでも「複合館だと色々中途半端になる」と言ってますので、
歴史資料館についても楽観視は禁物かもしれません。

新市庁舎の建設にあたり、合併特例債がどう使われるのか、どういう市庁舎にするのか、
また、新蘭学館がしっかりした形で新市庁舎に作られるのか、運営はどうするのかなど、
色々と注視していかなければならないと思います。

投稿: 金の髭 | 2013年1月29日 (火) 00時04分

気になっていた書棚の高さと危険性について、図でしめしていただき、情況が理解できました。
とにかく武雄市は公式にはキチンとした説明がないので困ります。
私は、昨年11月に横浜市で開催された図書館総合展で、防災のための書棚の「ストッパー」のデモンストレーションを見ましたが、安全を確保するには相当ゴツイ構造になっており、武雄市図書館が「ストッパー」を何段か設置するなら、CCCが作成したパース図とはイメージが変わると思っています。
事前に問題点を指摘しておくことは、完成後「知らなかった。想定外だった。」と責任逃れろ回避させるためにも大切なことだと思います。従って、回答はないにせよ、情報はぜひ武雄市に届けていただきたいと要望します。

投稿: ふくちゃん | 2013年1月29日 (火) 10時36分

1月29日に、金の髭様より、合併特例債についての返信をいただいておりましたが、
昨年「5月29日の佐賀新聞・毎日新聞報道」の市長記者会見の中にありました。

次の5月29日のところをご覧ください。ご指摘の通りでした。
http://togetter.com/li/311864

佐賀新聞ニュース
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2213639.article.html

投稿: けんさん | 2013年1月30日 (水) 14時43分

いよいよTUTAYAが、職員募集をしているそうです。
ご参考までに。

http://www.froma.com/RQ29613773_ED8/

投稿: けんさん | 2013年2月 1日 (金) 05時02分

>ふくちゃん様
巨大な書架を利用するわけですからストッパーは重要であり、
しかも高い所につければ重心も高くなってしまいますから余計に心配ですよねえ。

>事前に問題点を指摘しておくことは、完成後「知らなかった。想定外だった。」と責任逃れろ
>回避させるためにも大切なことだと思います。従って、回答はないにせよ、
>情報はぜひ武雄市に届けていただきたいと要望します。

事前に指摘しておいて後からの言い逃れを許さないようにするというのは正に私の目的の1つです。
事実を積み重ねておくことが後日の力になると考えています。

>けんさん様
合併特例債ですが、どうやら期限が5年延長され、2020年3月までになったようですね。
   http://www.ehako.com/news/news2011a/4684_index_msg.shtml

TSUTAYAの募集は私も見ました。コンシェルジュって時給730円のアルバイトなんですねえ・・・。
それとは別に司書さんもコンシェルジュ業務をやるという説もありますが、
なんだかよくわかりませんね。

投稿: 金の髭 | 2013年2月 2日 (土) 00時45分

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