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2013年1月

2013年1月23日 (水)

武雄市議会議員のネットアカウント

探してみたのですが、あまり見つかりませんでした。
一応メモとして残しておきます。
 

武雄市長
名前 Twitter Facebook ブログ メール その他
樋渡啓祐 hiwa1118 keisuke.hiwatashi.9 hiwa1118.exblog.jp

 

武雄市議会議員(名簿は武雄市公式HPのこちらのページにあります)
番号 名前 Twitter Facebook ブログ HP メール その他
1番 朝長 勇   isamu.tomonaga        
2番 山口 等   yamaguchi.hitoshi.52        
3番 上田 雄一   yuichi.ueda.77    
4番 山口 裕子            
5番 山口 良広            
6番 松尾 陽輔            
7番 宮本 栄八   id=100004031007611      
8番 石丸 定 sada2310 sadamu.ishimaru      
9番 石橋 敏伸            
10番 古川 盛義            
11番 上野 淑子            
12番 吉川 里已 syoshivv syoshivv        
13番 山﨑 鉄好            
14番 末藤 正幸   suetou.masayuki        
15番 小池 一哉            
16番 小栁 義和            
17番 吉原 武藤            
18番 杉原 豊喜            
19番 山口 昌宏            
20番 川原 千秋            
21番 牟田 勝浩   katuhiro.muta      
22番 松尾 初秋            
23番 黒岩 幸生            
24番 谷口 攝久            
25番 平野 邦夫            
26番 江原 一雄            

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2013年1月16日 (水)

個人が武雄市役所にFB良品について問い合わせる場合は開示請求が必要とのことです

今回の記事は単純な報告です。

佐賀県武雄市が全国の自治体に売り込んでいる「FB良品」という通販サイトについて、
その仕組みや実態等をなるべく正確に調べたいと思い、武雄市役所 商工流通課
メールで問い合わせを行ったのですが、残念ながら

   「個人の立場で、ご希望の情報を必要とする局面が全く理解できません。
    また、どのように使われるかわからない情報を、目的もわからないまま
    このように当該メールのやりとりで回答することは出来ません。」

   「該当の情報を請求されるにあたっては、立場(=請求者の区分等)を
    明かしていただいた上で、武雄市情報公開条例第6条における
    開示請求書の提出をしていただく方法があります。
    また、その場合は同条例に基づき、開示可能であると判断した事項について
    回答をさせていただきます。」

   「何度メールで同じように問い合わせをいただいても
    この内容についての返答は変わりません。」

とのことで、回答をいただくことはできませんでした。
公開している情報だけでもいただければよかったのですが、残念です。
目的については「個人的な調査・検討」で駄目なのであれば、
「ブログで記事を書きたいので情報が欲しい」と言えばよかったのだろうか・・・?
メールを放置せず、速やかにご対応いただけたことには感謝いたします。

とりあえず、わかっている情報だけでもまとめてみたいとは思っていますが、
色々と気になる部分もあるので報道メディアなどが取材で詳細を明らかにしてくれないかなあ・・・。

一応記録として武雄市役所とのメールのやりとりを載せておきます。
(折りたたんであります。文中の【】の部分は個人情報のため非公開です。)

続きを読む "個人が武雄市役所にFB良品について問い合わせる場合は開示請求が必要とのことです"

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2013年1月14日 (月)

武雄市の樋渡市長の脅迫行為および誹謗中傷行為に抗議し、対応を求めるメールを送りましたが無視されました

1つ前の記事で書いたように、私は佐賀県武雄市樋渡啓祐市長から、
ツイッターでの脅迫行為および誹謗中傷行為を受けていると受け止めています。

本件は非常に深刻な問題だと考えているため、先程樋渡市長のgmailのメールアドレス宛に、
本件について抗議し、対応を求めるメールを送付しましたので、
そのメール全文を公開しておきます。(個人情報部分のみ非公開とさせていただきます)
一連の経緯など重要なことも書いておりますので、よければご覧ください。

樋渡市長から回答をいただけるかどうかはわかりませんが、
自治体の首長として責任のある対応を求めたいと思います。

なお、このままでは無視されてしまう可能性も高いと考えており、
回答をいただくためには周囲からの働きかけや圧力が必要かもしれないとも思っています。
ご賛同いただける方は、気が向いたらという程度で構いませんので、
情報の拡散や、各種機関・人物への連絡など、ご協力いただけましたら幸いです。

また、この抗議におかしな点や疑問点があると思われた場合は、コメント欄にてご指摘ください。
真摯に対応したいと思います。

何卒よろしくお願いいたします。


※2013/1/18 16:50追記

  このメールについては、迷惑メールとして扱われて認識すらされないことも考えられたため、
  別途1/15(火)の夕方に武雄市役所の秘書課にもメールで全文を送り、
  樋渡市長への伝達を依頼しました。1/17(木)夕方の電話確認の時点で
  秘書課から「樋渡市長に伝えた」との回答をいただいています。
  その後1/18(金)の朝に記録のため秘書課から送っていただいたメールでは
     「お送りいただきましたメールの件については、
      市長に【名前】様からメールが秘書課宛に送達された旨伝えております。
      以上、報告いたします。」
  となっており、内容が伝わったのかどうかまではよくわかりませんが・・・。
  もしかしてはぐらかされているのだろうか。
  何にせよ抗議メールの存在は樋渡市長にも明確に認識していただけたはずです。
  メールでは暫定回答期限を本日1/18(金)としておりますので、回答を待ちたいと思います。

※2013/1/19 19:30 追記
  暫定回答期限とした1/18を過ぎましたが、これを書いている時点でも
  樋渡市長からの回答はいただけておりません。
  おそらくこのまま無視するつもりなのでしょうね・・・。
  樋渡市長は本日15:32に、

      なぜ、僕に情報が集まるのか : 武雄市長物語

  というブログ記事を投稿しています。
  それによると、

      「そして、批判であってもメッセージをくださる方は大切にします。
       誤解があるようですが、誹謗中傷と批判は別。
       前者とは徹底的に戦い、後者の方は重ねて大切にします。」

  とのことです。
  ここまでくると「誹謗中傷」「批判」といった言葉の定義
  常人とは大きく異なるのだろうと判断せざるをえないですね。
  ご自分がなさっていることが誹謗中傷であり脅迫であるということすら
  自覚できておられないのかもしれませんね。哀れな姿だと思います。
  きちんとした説明をいただけなかったのは残念ですが、
  私もこんな稚拙なだけの脅迫で批判をやめるつもりはありませんので、
  引き続き、色々なおかしな点について調査し、情報を発信していきたいと思います。
  とりあえず過去記事を大幅に加筆修正したのでご覧いただければ幸いです。

     指定管理者制度を利用した武雄市図書館のCCC社への運営委託は
     「コスト削減」にはなっていないと考えます

  樋渡市長らが武雄市議会や報道発表、ツイッター等で

      「武雄市の直営で図書館の1日12時間365日開館をやると2億3200万円かかる」

      「CCC社への図書館運営委託によりコストが1割削減できる」

      「図書館改装費の4億5千万円は、コスト削減により4年で元がとれる」

  という、明らかに間違った説明を行って議員や市民、社会を騙しているということを
  各種根拠を示して説明しています。

  今回の、私への脅迫・誹謗中傷行為は、重大で深刻な問題だと考えています。
  しかし、恐ろしい話ですが、この程度のことは樋渡市長の異常性の片鱗にすぎないとも思っています。
  今回のことで被害届けの提出や訴訟といった手続きまでとるつもりはありませんが、
  武雄市で行われている樋渡市長のおかしな市政の実態については、
  世間の皆様に広く知っていただき、また広く知らせていっていただきたいと考えています。
  本ブログ左側にある「ウェブページ → 3.武雄市問題」から、これまでまとめた
  記事や資料が辿れるようになっておりますので、よろしければご覧下さい。
  そのうえで、ご賛同いただけるのであれば、情報の拡散にご協力いただければ幸いです。
  既に、樋渡市長に意見を送っても事態の改善につながらないことは判明しています。
  そうなると、私としては情報発信によって反対世論が高まっていくことに期待していくしかありません。
  興味を持ってくださる方が1人でも多く増えることを願っています。
  また、それにより武雄市がより良い方向に動いていくことを願っています。

 


【私から樋渡市長に送ったメール】

--- 送信日時 ---
2013年1月14日 月曜日 午後10:43

--- タイトル ---
【重要抗議・回答願い】樋渡市長が私を「ストーカー」と呼びイニシャルを示して脅迫している件などについての抗議と対応要求

--- メール本文 --- (【】の部分は個人情報のため非公開とした部分です)

武雄市長 樋渡啓祐様

【名前】と申します。匿名を強く希望します。
ツイッターなどではハンドルネームである「金の髭(@goldenhige)」の名義も使い、
樋渡市長および武雄市役所宛に各種質問や要望などを送らせていただいております。
上に述べた通り、強く匿名を希望します。
私の名前はハンドルネームである「金の髭」とも結び付けられたくありません。
名前とハンドルネーム、メールアドレスなどを結びつけるような発言などがなされぬよう
強く要望いたします。
ハンドルネームだけの公表は必要であれば行っていただいて構いません。
これらが守られなかった場合、守秘義務や個人情報保護などの面から
可能な範囲で必要な法的措置などを取る可能性もありますのでご注意下さい。

さて、2013年1月8日19時38分の事ですが、私は樋渡市長からツイッターにて
「Kさん」という呼びかけを受けました。該当する樋渡市長のツイートのURLと文章を示します。

   https://twitter.com/hiwa1118/status/288610268353794048
   「あなたの質問メールは嫌がらせ以外何物でも無い。
    FB良品のラインナップをけなすのはまさに営業妨害。
    嘘つき以上にストーカーです、Kさん、あなたは。再見。」

私は、このツイートにおける「Kさん」とは私の名前の名字である「【名字】」の
イニシャルを表していると受け止めました。
文脈的にもハンドルネームの「金の髭」の「K」であるとは考えにくいと思っています。
また、樋渡市長はその後の私からの問い合わせツイートに対し、以下のようにツイートしておられます。

   https://twitter.com/hiwa1118/status/288949012239880192
   「ストーカーにはそれ相応の対応をするだけ。」

これらを踏まえ、私は今回の樋渡市長のイニシャルによる私への呼びかけは、

   「強く匿名を望んでいる私に対して、敢えてイニシャルをちらつかせて呼びかけることで、
        "これ以上意見や質問を送るとネット上にあなたの名前を晒すぞ"
    という"それ相応の対応"、つまり警告と言いつつ脅迫を行う行為であり、
   また、樋渡市長や武雄市役所に対して意見を述べている私への言論封殺行為である」

と受け止めております。
従来のメールや今回のメールの冒頭にも書いているとおり、
名前を公表されたりハンドルネームと結び付けられたりするのは、
私にとっては深刻な不利益であり、それを盾に脅迫行為を行ない、
言論を封殺しようというのは、公人としてあるまじき行為であり、
看過しがたいと考えております。
今回の「イニシャルでの呼びかけという脅迫行為」に対し、強く抗議の意を示します。

また、樋渡市長はこれまで、ツイッターという公開の場において、
私に対し、各種の誹謗中傷を行っておられます。
いずれも謂れの無いものばかりですので、反論し、強く抗議させていただきます。

  ■「質問メールは嫌がらせ」「担当職員も迷惑しています」「ストーカー」

    私がこれまでに樋渡市長や武雄市役所に送ってきた意見や質問などは、
    全て正当な言論活動の一環であり、「ストーカー」と呼ばれる犯罪行為には
    あたらないと考えています。
    そう呼ぶに足る理由があるのでしたら、その理由を明確にご説明願います。
    質問メールについては、基本的に武雄市役所に送っているものであり、
    回答をいただけることは武雄市役所との電話で確約をいただいております。
    表に出すつもりはありませんが、その録音データも手元にございます。
    また、樋渡市長も昨年10月1日19時26分に、ツイッターで私に対し、
    以下のように啖呵を切っていらっしゃいます。

       https://twitter.com/hiwa1118/status/252716212612653056
       「勝手なことを言ってますね。誰が回答撤回なんか言ってますか。
        質問項目いくつと思っていますか?」

    それにも関わらず、特に昨年9月25日~10月4日に送った3通の質問メールに対し、
    3ヶ月半以上が過ぎた現在まで一切回答がなされていない状況をどう考えていらっしゃるのでしょうか。
    色々とお忙しいかと思い、遠慮しつつ時々状況を確認しながら回答を待っておりましたが、
    それに対してうやむやな対応をとってきていらっしゃるのは樋渡市長と武雄市役所です。
    市民からの苦情を無視して筆跡を含むアンケート回答用紙の無断ネット公開を強行しようとしたことについて
    樋渡市長や武雄市役所の見解を質したものであり、反省がろくに示されていない現状では
    非常に重要な意味を持つ質問だと考えております。
    以上を踏まえ、「嫌がらせ」「迷惑行為」「ストーカー」といった、
    責任逃れかつ私を貶める発言に対して強く抗議し、訂正を求めます。
    また、送ったメールに対し、早急に真摯な回答を行って下さるよう要望いたします。
    既に武雄市役所に対しては、上記3通のメールには1月中に回答するよう依頼しておりますが、
    この依頼の内容がしっかりと守られるようお願いいたします。
    合計46問と項目数の多い質問メールだったとはいえ、個々の質問は非常に単純であり、
    4ヶ月の期間がありながら回答できないなどということはないはずです。
    メールを紛失しているのでしたら、以下の私のブログ記事にてほぼ全文を公開しておりますのでご利用下さい。

       武雄市に図書館アンケート回答用紙の無断ネット公開の撤回を求めるメールを送りました: さまよう金の髭
       http://goldenhige.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-045b.html

       武雄市の図書館アンケート回答用紙公開の件について追加質問のメールを送りました: さまよう金の髭
       http://goldenhige.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-9bc0.html

       武雄市の図書館アンケート回答用紙公開の件について追加質問のメールその2を送りました: さまよう金の髭
       http://goldenhige.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-5fb7.html

    本件に対しても真摯な対応がなされることを望みます。

  ■「営業妨害」

    私がFB良品について「サイトの自殺」と述べた以下のツイートを指していると解釈しています。

       http://twitter.com/goldenhige/status/288495085262340096
       「FB良品武雄に地元特産品でもなんでもない、そこらで買えるレザーバッグや
        ミリタリーバッグが「地元商店が出品している」という理由だけで
        並んでいるのは違和感あるよなあ・・・。地域所得向上も目的の1つとは言え、
        サイトの自殺としか思えない。」

    これについては以下の4つのツイートで詳しく説明しておりますので、ご覧下さい。

       http://twitter.com/goldenhige/status/288612415812296704
       http://twitter.com/goldenhige/status/288614092539846656
       http://twitter.com/goldenhige/status/288615438617808896
       http://twitter.com/goldenhige/status/288616739158228992

    営業妨害どころか、むしろFB良品の在り方を心配した発言だったのですが、
    ご理解いただけなかったようで残念です。
    本件はFB良品の商品展開における重要な問題だと思っておりますので、
    真剣にご検討なさることをお勧めいたします。
    私に対し「営業妨害」と発言したことについては訂正を求めます。

  ■「嘘つき」

    武雄市図書館のCCCへの運営委託はコストカットになっていないという
    私と他の方との会話に対し、樋渡市長のほうから「嘘ばかり」と割り込んでこられた
    以下のやりとりのことを指していると解釈しています。

       https://twitter.com/goldenhige/status/287525915058130945
       「実際問題、武雄市もコストカットにはなっていませんからね・・・。
        開館時間等が増えてはいるものの、年間運営費自体は従来と
        ほぼ変わっていませんし、歴史資料館の運営費などは別枠です。
        司書に旅コンシェルジェやらをやらせるとか言ってましたがどうなるのでしょうね。」

       https://twitter.com/hiwa1118/status/287534355738419200
       「嘘ばかり。」

    これに対し、私は「武雄市の図書館費の調査結果」という根拠を示し、
    以下のツイートで反論しておりますが、樋渡市長からの回答はいただけておりません。

       http://twitter.com/goldenhige/status/287535440985219072
       「[樋渡市長]宛: 少なくとも私が調べた限りでは武雄市の図書館費は
        次の資料のようになっています。 http://t.co/sxwXtFaf
        平均1億2千万(歴史資料館込み)が委託で1億1000万(歴史資料館抜き)に
        なるだけと考えていますが間違っていますか?」

    私の発言が嘘だと言うのであれば根拠を示して反論なさるべきでしょう。
    それをせずに私を「嘘つき」だと公開の場で一方的に貶めるのはいかがなものかと思います。
    この発言について抗議し、訂正またはしっかりとした説明を求めます。

    また、樋渡市長は2013年1月11日にツイッターで@naokages氏の
    以下の2つのツイートをリツイートなさっておられます。

       https://twitter.com/naokages/status/289615789584158720
       「確かに年中無休12時間営業の図書館は画期的だが、
        実際これを武雄市が直営でやるとなると2億3200万円かかる。
        ところが指定管理者制度を導入することによって1億1000万円で
        これを実現できるわけですね。経費削減分は年間なんと1億2200万円。 」

       https://twitter.com/naokages/status/289615972057362433
       「この経費削減分である1億2200万を武雄市新図書館の改修費である
        4億5千万円に充当すれば、実はわずか4年で元が取れるという計算になる。
        つまり改修費の一世帯当たりの負担は実質0円。」

    これらは明らかに間違った説明だと私は考えています。
    根拠は以下の私のブログ記事に詳しくまとめております。

       指定管理者制度を利用した武雄市図書館のCCC社への運営委託は「コスト削減」にはなっていないと考えます: さまよう金の髭
       http://goldenhige.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/ccc-53ea.html

    このような@naokages氏の誤った説明を樋渡市長自らが流布するのは、
    武雄市民や国民に対して意図的に間違った説明をしているのと同じであり、
    武雄市民や国民に不利益を与える行為であると考えています。
    武雄市議会でも黒岩議員や吉川議員といった市長派の議員が同様の説明をしておられますが、
    従来に比べて費用が削減されるわけではないにも関わらず、それを削減と言って
    「100億円の総合豪華運動施設」といった他の事業の原資に回そうとするような
    間違った説明がされ、それを樋渡市長や他の議員も訂正なさらない状況は異常だと考えています。
    この件につきましても、間違った説明をリツイートしたと明確に訂正のうえ、
    正しい情報を筋道立てて明確に武雄市民に対してご説明ください。
    もし@naokages氏の主張は間違っていないと主張するのであれば、
    根拠に基づいた明確で論理的な説明を求めます。
    まやかしの数字で武雄市民を騙すような行為はおやめ下さい。

  ■「この人、もてないだろうね。僕が女性だったら絶対に嫌なタイプ。」

    昨年11月25日に一方的に私をストーカーだと貶めて
    ツイッターをブロックした直後にツイートなさった言葉です。

       http://twitter.com/hiwa1118/status/272661882798755840
       「あはは。僕はしつこいやつ大嫌い。この人、もてないだろうね。
        僕が女性だったら絶対に嫌なタイプ。」

    別に女性化した樋渡市長にもてたくもありませんし、
    反論するのも馬鹿らしいですが、意見をしただけで
    公開の場でここまで中傷される謂れはございません。
    これについても強く抗議し、訂正を求めます。

なお、ブロックした当時の経緯や、イニシャルを示して私を脅迫なさっている件については、
以下の私のブログやtogetterに見解なども含めまとめておりますのでご覧下さい。

    武雄市の樋渡啓祐市長にストーカーと呼ばれブロックされ貶められた件 - Togetter
    http://togetter.com/li/414197

    私は武雄市の樋渡市長から「これ以上意見をするとネットにお前の名前を晒す」という脅迫を受けているようです: さまよう金の髭
    http://goldenhige.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-5f75.html

    私は武雄市の樋渡市長から「これ以上意見をするとネットにお前の名前を晒す」という脅迫を受けているようです - Togetter
    http://togetter.com/li/437132

以上を踏まえ、私は樋渡市長に対し、

   ■私に対して「Kさん」というイニシャルで呼びかけた発言の意味と、発言の意図の明確な説明。

   ■私に対する各種の誹謗中傷についての明確な説明や訂正。

   ■過去に私が送った質問や意見に対する早急かつ具体的な対応。

を要求いたします。
自治体の首長として、速やかに責任のある対応をお願いいたします。
樋渡市長も「スピードは最大の付加価値」とよく仰っておられますしね。
ただし、しっかりした内容での対応をお願いいたします。

最初に述べたとおり、本件は非常に深刻な問題であると受け止めています。
市議会なども含め、樋渡市長の行動を見ておりますと、具体的な反論などをなさらないまま、
曲解や問題のすり替えによって他者を貶め、ご自分が優位に立とうとすることが多いように思えます。
自分への反対者に対して過剰な攻撃性が示されることが多く、今回の件もその1つだと考えております。
そのような態度では意見する側が萎縮してしまいやすく、健全な議論ができにくくなります。
他者の意見を受け入れる寛容さと度量を備え、具体的で建設的な議論が行われることを望みます。

なお、本メールに対する回答は、2013年1月18日(金)までにお願いいたします。
非常に重要な問題ですので、必ずご回答下さい。
回答が遅れるようでしたら、上記期限までに、遅れる旨と新たな期限を示した
メールをご返信ください。こちらの納得のいく期限であれば許容いたします。
なるべく早急にご回答いただけるようお願いいたします。

以上です。

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2013年1月13日 (日)

私は武雄市の樋渡市長から「これ以上意見をするとネットにお前の名前を晒す」という脅迫を受けているようです

これまで色々と記事を書いているとおり、私は2012年9月下旬頃から、
佐賀県武雄市で起きている諸々の問題について樋渡啓祐市長武雄市役所に意見を送ってきました。

当初は「金の髭」というネット上のハンドルネームでメール等を送っていたのですが、
やはりハンドルネームではまともに取り合っていただける可能性が下がってしまうと考え、
2012年11月13日に送った市民説明会についてのメールからは、名前を名乗るようにしています。
なお名前を名乗っているのは樋渡市長や武雄市役所に宛てたメールと、
武雄市役所への電話のみであり、ツイッターやブログでは名前は明かしていません。

私は「リアルの活動」と「"金の髭"としてのネット上の活動」とは完全に切り離したいと考えており、
周囲の人間には私が「金の髭」と名乗ってネット上で活動していることは完全に秘密にしていますし、
ネット上の知人に対してもハンドルネーム以外の名前は教えておりません。
ツイッターなどでも、極力リアルの情報が漏れぬよう気を使ってツイートしています。

また、「金の髭」というハンドルネームは、いつから使い始めたか正確には思い出せませんが、
遅くとも2006年末頃には使い始めており、非常に愛着のあるハンドルネームです。
リアルと切り離して気軽に活動できる一方で、これまで色々と積み重ねてきたものもありますので、
このハンドルネームでの自由な活動を末永く続けられるよう、行動や発言には注意を払っています。
おバカな発言もしていますが、ちょっとしたことで炎上する可能性があるネットの怖さも熟知しておりますし、
意見を述べる際も、感情的で先鋭的なだけの意見では説得力を持ち得ないと考えていますので、
なるべく冷静かつ客観的に根拠を明示するなど、工夫しつつ責任を持って発言を行っているつもりです。
それだけ大事なハンドルネームであり、実名での活動と同じくらい大事に思っています。

そんな私が、初めてハンドルネームと名前を結びつけて名乗った相手が、樋渡市長と武雄市役所でした。
名前を名乗る事に強い抵抗感はありましたが、それ以上に各種問題に対する危機感が大きく、
また、公人であり公的機関である以上、個人情報は大事に扱って秘匿していただけるものと判断し、
事態を進展させる可能性を上げるために、やむをえず名前を名乗ることにしました。
それでもやはり念には念を入れて、メールを送る際には冒頭で必ず以下のような注意書きを入れるようにし、
名前の公表やハンドルネームとの紐付けが行われぬよう、慎重な扱いを強く要望していました。

【名前】と申します。(匿名を強く希望します)
9月からネット上のハンドルネームである「金の髭」名義で図書館アンケートの件について
質問や要望のメールを送らせていただいている者ですが、今回からは名を名乗り、
こちらのメールアカウントから連絡をしていきたいと考えております。
「金の髭」名義のアドレスからも、こちらのメールアカウントに移る旨を別途ご連絡いたしますが、
これまでに「金の髭」名義で送ったメールについては元のアドレスに返信をお願い致します。

なお、儀礼上やむをえず名前を名乗りましたが、名前は公開したくありません。
ネット上のハンドルネームである「金の髭」とも結び付けられたくありません。
関係者以外には匿名扱いとし、ハンドルネーム以外の名前が公表されないよう、
強く要望いたします。
(ハンドルネームの公表は必要な場合はしていただいて構いません。)
これらが守られなかった場合、守秘義務や個人情報保護などの面から
可能な範囲で必要な法的措置などを取る可能性もありますのでご留意下さい。

 
しかし、これだけ強く念を押していたにも関わらず、2013年1月8日に、ツイッター上で、
樋渡市長から「Kさん」と呼びかけられるという事態が発生しました。

嫌がらせ、営業妨害、嘘つき、ストーカー云々のくだりについては別途togetterでまとめてありますので
ここでは一旦おきますが、「Kさん」というのは、どう考えても私の名前のイニシャルです。
さすがにこの内容では「ハンドルネームの"金の髭"のK」という解釈は苦しいでしょう。

「たかがイニシャルじゃん」と思う方もいるかもしれませんが、
上のような事情もあって強く匿名を求めていたにも関わらず、公開の場でイニシャルで
呼ばれる
という行為は、非常に大きな問題であると考え、深刻に受け止めています。
樋渡市長のことは人間としては全く信用しておりませんが、少なくとも公人である以上は
匿名の希望くらいは守られるものと思っておりました。
樋渡市長の個人情報についての認識や感覚が甘くて異常だというのは知っていましたが、
さすがにここまで酷いとは思っていませんでした。
甘かったと言われればそれまでですが、完全に裏切られました。

また、発言の流れなどを考えると、樋渡市長があえて私に「Kさん」と呼びかけたのは、

  「自分や武雄市に対してこれ以上意見を送った場合、
   お前の名前をネットに晒してやるから覚悟しろよ」

という脅迫行為であると考えるのが自然であり、
少なくとも私自身はこれを脅迫だと受け止めました。

リアルとネットを切り離して活動したい私にとって、ネット上に名前を晒されることは深刻な不利益です。

この件について、樋渡市長に抗議の意を示し、「Kさん」という発言の意味と、
発言の意図について明確な回答を求めましたが、樋渡市長は

と答えており、私の質問に回答を行うつもりは全く無いようです。

また、市長の発言にある「ストーカーにはそれ相応の対応をする」というのは、

   「Kさんと呼ぶ行為が、ストーカーに報いを受けさせるという意味を持つ行為である」

ということを認めたものだと私は解釈しました。つまり「名前を晒すぞ」という、
ストーカー(私)への報復であり、脅迫であると認めたと解釈しました。
これが選挙で選ばれたはずの自治体の首長の行動だとは、とても思えません。
(このやりとりの詳細についても、こちらのtogetterまとめをご参照下さい。)

樋渡市長が私のことをストーカー呼ばわりするのは、これまでの経緯が関係しています。
上で述べたように、私はこれまで樋渡市長や武雄市役所に意見を送ってきたのですが、
それらに対してまともな対応が一切なされることがないまま、昨年11月25日に樋渡市長から
ストーカーだの女にモテないだのと一方的に貶められ、ツイッターをブロックされています。
送ってきた意見やブロックされた時の経緯などは、以下のtogetterにまとめていますので、ご覧下さい。
私の行動をストーカー的な行為と判断するか否かは、このまとめを読んだ上で
皆様自身で判断していただきたいと考えております。

    武雄市の樋渡啓祐市長にストーカーと呼ばれブロックされ貶められた件 - Togetter

 

確かに私は図書館アンケート無断ネット公開に関する合計46問の質問メールなど、
色々と意見を送ってきてはいますが、負担をかけすぎてしまうのは本意ではないため、
ポイントを絞った上で行き違いのないようしっかりした説明を心がけてアプローチしてきたつもりです。

そもそも、複雑な事態にならないよう簡単な意見や質問から始めているのですが、
そういった意見や質問は完全に無視され、ごく簡単に済むはずの対応すら全くなされなかったため、
仕方なく詳細なメールなどを送る羽目になってしまっています。

少なくとも私自身は自分の行動はストーカー行為ではなく正当な範囲での意見や質問送付だと考えておりますし、
これまでの樋渡市長の対応は、反対者を一方的に理不尽に貶めるものだと考えています。

以上を踏まえ、私は今回の樋渡市長の

   「強く匿名を望んで意見を送ったにも関わらず、公開の場でイニシャルを晒し、
    これ以上意見を送ったらお前の名前を晒すぞと脅迫する行為」

について、強く抗議いたします。
(市長はイニシャルを晒しただけであり「お前の名前を晒すぞ」という発言まではなさっていませんが、
 上に書いたように私は市長がとった行動にはそういう意味があると解釈していますし、
 その後の発言からもそういう意味を持つ行為であると判断しています。
 また、上に書いたように市長に発言の意図についての説明を求めましたが無視されています。)

また、「ストーカー」など、私を一方的に貶める誹謗中傷についても訂正し、
これまで送っている意見や質問に対し、適切に対応していただくことを求めます。

また、この記事を読んで下さっている皆様には、樋渡市長の主張だけを鵜呑みにせず、
事実を調べてしっかり検証を行っていただくよう、お願いしたいと思います。
この件に限らず、樋渡市長の言動にはまやかしが多いと私は考えています。
多くの方が厳しい目で樋渡市長の言動をチェックし、声を上げていく必要があると思っています。
もちろん私の主張についても鵜呑みにするのではなく、しっかり検証なさって下さい。

本記事の主題はここまでとなります。
樋渡市長とのやりとりの経緯や補足説明等については、記事中にも示したとおり、
以下のtogetterまとめにまとめてありますので、そちらをご覧下さい。

    私は武雄市の樋渡市長から「これ以上意見をするとネットにお前の名前を晒す」という脅迫を受けているようです - Togetter

 
  ※2013/1/18 17:00追記
    1/14(月)の夜に樋渡市長宛に抗議メールを送り、1/18(金)までの回答を求めました。
    送ったメールや状況などは以下の記事で公開しております。

         武雄市の樋渡市長の脅迫行為および誹謗中傷行為に抗議し、対応を求めるメールを送りました

 
以下は、私の樋渡市長への批判と意見表明になります。
上のtogetterまとめにも同じ様なことを書いたのですが、
もう少し違う形でこちらにも書いておくこととします。


何度も述べてきていますが、樋渡市長の、反対者に対する過剰な攻撃性は異常です。

   「武雄市の新図書館に採用されるTカードの個人情報の扱い等について
    ツイッターで個人的に懸念を示し批判を行ったセキュリティ専門家の高木浩光氏に対し、
    専門外の分野まで含む公開討論会を持ちかけて優位に立とうとした挙句、
    高木氏の行動を上司や国会議員に報告すると脅迫。」
   (参考: 「国会議員に報告するぞ!」武雄市長がツイッターで一般人にブチギレ

   「武雄市図書館問題についての情報公開請求を武雄市役所のミスで3ヶ月放置した挙句、
    その謝罪すら行わないまま、情報公開請求を行った方に対し、
        ・お里が知れる
        ・下品な質問状
        ・担当職員も何の生産性も無い質問状に呆れてた
        ・情報公開請求好きのおっさん
        ・良かったよ、うちは、こんなおっさん住んでなくて
        ・下劣きわまりない君
        ・君は中学生ののぞき見レベル
    などとツイッターで誹謗中傷。」
   (参考: 武雄市役所のミスを棚に上げ正当な情報公開請求者を罵倒する樋渡市長

   「2012年9月の武雄市議会に図書館問題について提案や請願を含めた
    公開質問状を提出した「武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会」と、
    その代表世話人である井上一夫氏に対し、9/10議会の山口昌宏議員の一般質問にて
        ・僕も知らないし「市民の会」という名前もどうなのかと思う。
        ・どこがどうしているかわかんないようなところ
        ・(公開質問状を出したのは)だまし討ち
        ・井上氏はもう1人の代表世話人をうまく乗せてだしに使った
        ・わけのわからんことを書いている
        ・人の品格を言う人にろくな人はいません
        ・無体な足引っ張り
    などと、実名を挙げて誹謗中傷。(Ustreamでも生中継や録画あり)」
   (参考: 武雄市議会9/10議事録Ustream動画(47:45~)

   「新図書館の2階に設置されることになっている巨大本棚について、
    災害時の蔵書崩落による人的被害の懸念を述べた井上一夫氏のブログ記事に対し、
    自らの説明不足を棚に上げて、ブログを運営する佐賀新聞社に抗議。
    (佐賀新聞社が取材も行わずにそういうブログ記事を載せるなという主張。
     なお井上氏は佐賀新聞の記者ではなく、記事を寄稿している武雄市民。)」
   (関連記事:
       武雄市の樋渡市長の佐賀新聞社への抗議により非表示とされた井上一夫氏のブログ記事について
       武雄市の新図書館の安全性は未だ疑わしく、商業主義の文化破壊でもあると考えます
       武雄市の新図書館では高さ3.9~4.6m、12~13段の巨大な書架が使われるとのことです
    )

   「市議会でも反対する議員に対しては、
        ・議員が市長の出張について樋渡市長に答弁を求めたにも関わらず
         「誰か答えて」と言って市役所職員に答弁をさせる。
        ・過去に不適切発言で謝罪を行った議員に対し、
         「議事録に謝罪の言葉が残っていない」とデマカセを言い、
         あらためて謝罪を求める。
        ・蘭学館の扱いについて、有料のCD/DVDレンタルコーナーにすることを
         決めていたにも関わらず12/10の谷口議員(反対派)の質問には「回答できる環境にない」と答弁させ、
         その翌日の12/11に自分の友人である芳川議員を相手に蘭学館の扱いを発表。
        ・答弁する際も、ところどころに議員への理不尽な嫌味を含めて答弁。
        ・議事録にも市長のヤジが大量に残っている。
    という感じで、ほぼ常時理不尽に侮辱を行っている。」
   (参考: 武雄市議会議事録

   「報道記事などで自分に都合の悪い発言を行った識者に対し、
    曲解や問題のすり替えなども多用してFacebookやブログでこき下ろす。」
   (参考: 樋渡市長ブログ樋渡市長Facebook

   「報道記事に対し、些細な表現や記者の行動に難癖をつける。」
   (参考: 樋渡市長ブログ樋渡市長Facebook

   「ツイッターでは、エゴサーチで批判意見を探し、具体的な反論もせずに
    相手を貶めることばかりに熱心。送られた意見は基本的に無視。」
   (参考: 樋渡市長ツイッター

   「Facebookでも批判的な意見に対しコメント削除やブロックを安易に多用。
    (樋渡市長は誹謗中傷だからと述べているがそうではない。
     例えばSpotify事件では、単に違法性の懸念を指摘しただけの方をブロックしている。)」
   (参考: 武雄市の樋渡市長がSpotifyという日本で利用できないはずの音楽配信サービスを裏サイトを使って利用し他者にも勧めている件

といった具合で、実例は枚挙に暇がありません。要するに、
自分に都合の悪い指摘や批判を受けると、具体的に反論するのではなく、
問題をすり替えたり相手を理不尽に貶めたりして自分が優位に立とうとするのです。

そうやって、

   「自分を批判している人は問題のある人ばかり」

   「理不尽な世間の圧力に負けない」

   「理不尽な報道に負けない」

   「とにかく私は負けずに頑張っている」

というイメージ作りを行おうとしているように見え、樋渡市長のFacebookを見ると
事実を知らないままコロッと騙されてしまっている方々がそれなりにいらっしゃるようですが、
実際に市長が行っているのは都合の悪い部分を伏せて事実を誤認させ相手を貶めるような行為ばかりであり、
見る人が見れば薄っぺらで空虚な主張ばかりだということがよくわかると思います。
なんとなく聞こえが良いと思った言葉や意見をその場の思いつきで発しているだけなので、
「お前が言うな」的なブーメラン発言もよく行っています。

「市のホームページをFacebookに完全移行」も今となってはデマカセで、
実際には別に運営している公式ホームページの内容を、
使いづらい形でFacebook内にiframeで表示しただけ
であり、
とても参考にして良いものではありません。

また、Facebookに注力しすぎているせいか、武雄市のネット広報は色々と脆弱です。
図書館構想についての説明ページはいまだに存在しませんし、
話題を集めたいせいか、報道発表ばかり行って市民への直接発表が少ないのも特徴です。
単純なリンクミスや、ページ作成の漏れや遅れも目立ちます。

武雄市図書館の運営を指定管理者制度を利用して、TSUTAYAを経営するCCC社に委託するという話
話題を呼んではいますが、市民の意見の聞き取りなどを行わず一方的に進められている計画であり、
2000年10月に完成したばかりのまだ新しくて綺麗だった図書館に、市民への説明がないまま
武雄市だけで4億5千万円(1世帯換算で2万5千円以上)という多額の改装費用をつぎ込んでいます。
更にCCC社が別途3億円を出資するそうですので、合計7億5千万円の改装となります。

委託による年間運営費の削減もアピールされていますが、開館時間が増えるため
時間に対する費用対効果という意味では効果は上がるようですが、
トータルとして考えた運営コストは従来と同じか、むしろ増えると考えています。

また、武雄市の貴重な蘭学資料を常設展示する専用文化施設として作られた、
図書館から半分独立した建物である「蘭学館」「スペースがなくなったため」という
あまりにもありえない理由「TSUTAYAの有料CD/DVDレンタルコーナー」
作り変えられてしまうことが、市民への事前説明もないまま決められてしまいました

そのうえ、図書館部分には、ありえないほど巨大で危険で使いにくい書架
大量の本が詰め込まれるということが判明しており、
果たしてこれで図書館としての機能が保たれるのだろうかと不安に思っています。

 
このように色々と調べてきた結果、私は現在では、

   「樋渡市長は政治をやってはいけないタイプの人間である」

と判断するようになっています。

今回のような稚拙なだけの脅迫に屈するつもりはありませんので、
今後も事実を調べたうえで必要な情報発信や批判は継続して行っていこうと考えています。

これまでに私が調べ、まとめてきた資料や記事は、ページ左にある

    「3.武雄市関連記事」

のリンクから辿れるようになっています。
お時間がありましたら是非目を通していただき、樋渡市長の実態を見極めていただければ幸いです。
繰り返しますが、多くの方が厳しい目でチェックを行い、必要なら具体的な声を上げていくことが、
結果的に武雄市を良い方向に動かしていくことにつながると考えております。
何卒よろしくお願いいたします。

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2013年1月12日 (土)

武雄市の新図書館では高さ3.9~4.6m、12~13段の巨大な書架が使われるとのことです

※2013/1/22 22:40更新
  ○ツイッターで流れていた色々な図解を追加させていただきました。
    視覚化してみると、あらためて恐ろしいですね・・・。

※2013/1/24 18:15更新
  ○「1階部分まで含めた構造推測その2」の図解を追加させていただきました。

※2013/2/15 19:45更新
  ○以下の3つの図を追加させていただきました。
      ・電線の高さも参考にした高さ目安
      ・1階部分まで含めた構造推測その3
      ・開示図面への人物および脚立の書き入れ

※2013/3/2 2:50更新
  ○武雄市役所 文化・学習課から2/18に頂いていた、
    2階キャットウォーク部での高所作業の方法についての回答を追記しました。
    脚立での作業になるとのことですが、具体的な安全対策は不明なままです。

※2013/3/12 17:00更新
  ○武雄市役所 文化・学習課から新たな回答を頂いたので追記。
    2階キャットウォークでの作業には、転落防止柵の付いた作業台で安全を確保する予定とのことです。
    ただ、「予定」ということはやはり現在行われている作業では脚立が用いられているということですね・・・。
    作業台を使うにしてもかなりの高さがありますし、書籍等の物品落下や
    ヘルメット着用義務など、安衛則の面での懸念は残っていますので、
    引き続き確認や検討が必要になるのではないかと思います。
 


佐賀県武雄市で進められている新図書館構想。
既に何度か記事に書いていますが、公表されているパース図を見ると、
1階にも2階にも利便性や安全性が低そうな巨大な書架が配置されており、
日常業務や災害時の危険などを心配していました。
最初に、関連する過去記事と、写真やパース図を示しておきます。

  ■関連記事

    武雄市の新図書館構想(CCCへの委託)の概要とパース図をまとめてみた

    武雄市の樋渡市長の佐賀新聞社への抗議により非表示とされた井上一夫氏のブログ記事について

    武雄市の新図書館の安全性は未だ疑わしく、商業主義の文化破壊でもあると考えます

  ■武雄市図書館・歴史資料館の写真
    (最初の2枚は現在行われている改装工事中の写真)

Takeolibphoto1

Takeolibphoto2

nasu_20120702_kensaku

  ■新図書館のパース図

1f_fukan_20121230

2f_catwalk_20121228

kabe_hondana

 
特に2階の壁際にびっしりと並ぶ書架に注目していただきたいのですが、

   ●コンクリ打ちっぱなしの垂直な壁だったところに

   ●かなり狭いキャットウォークを増設して

   ●その横の壁沿いに、高さ4mくらいある巨大本棚を設置する

という感じになっています。

そして、昨年末に上の記事で示したように、樋渡市長の理不尽な抗議に対する佐賀新聞社の取材により、
武雄市役所から、2階キャットウォーク部の巨大本棚について、ある程度の説明が出ました。
その詳細は、こちらの佐賀新聞社の記事に掲載されています。

   抗議いただいた件の事実確認について(ばってんがサイト事務局)

しかしながら、

    「キャットウォークの幅は1.5m」

    「キャットウォークの手すりの高さは1.1m」

    「2.1mより高い部分には本の転落防止用のストッパーをつける」

という程度の話しか書かれておらず、実際問題として書架の大きさや安全度は
どうなっているのかいまいちよくわかりませんでした。
取材をした佐賀新聞社に問い合わせを行ってもわからなかったため、
やむをえず、武雄市役所 文化・学習課に電話とメールで問い合わせをさせていただきました。
1月11日に、その回答をいただくことができましたので、公表いたします。

 


------------------------------------------
 武雄市役所からの回答
------------------------------------------

図書館改修に係る質問等について(回答)

□書架等について

 ①キャットウォークの書架について

  ・高さ2.1m以上には、転落防止のストッパーがあるが、
   耐震は震度いくらを想定しているのか?

     →書架の強度はJISの定める基準に基づき設計し、
       全て壁面に固定しており問題ないと考えている。

  ・2.1mより低いところでは、ストッパーがないが、本が1階まで落ちることはないのか?
   震度いくらで通路に本が落ちる想定となっているか?

     →書架の強度はJISの定める基準に基づき設計し、
       全て壁面に固定しており問題ないと考えている。
       また通路幅は1.5m確保しており商品が直接1Fに落ちる事はなく、
       手すりには転落防止の強化ガラスを設置しており、
       1Fへの書籍の転落策を考慮している。


 ②1F部分の書架の最大の高さは?

     →4.6m、13段(2.1m以上は転落防止ストッパーがある)

 ③2Fの書架の最大の高さは? 

     →3.9m、12段(2.1m以上は転落防止ストッパーがある)

 ④また、設置方法は、どうなっているのか?
   構造的にはキャットウォークに荷重がかかるのか?

     →キャットウォークは1階から基礎、柱を設け支える構造とし
       既存躯体と構造的に分離している。
       キャットウォークに設置する書架の固定は壁(既存躯体)のみとし
       床面への荷重負担はさせない構造としている。
       また書架の固定は本の重量を含め荷重計算を行い
       壁面から適切な補強をとっている。

 


 
今回武雄市役所からいただいた回答は以上です。
ここからは回答に対する私の感想等になります。
まず、回答にあるように、最大の書架の高さと段数は、

   1階: 高さ4.6メートル、13段

   2階: 高さ3.9メートル、12段

となるそうです。

ええっと・・・、2012/11/15にわずか23名の参加で行われた市民説明会では

   「(パース図は)今のところのイメージ。手の届きやすい排架を考える。
    上の方の本が欲しければ、そばの係員に言ってもらえれば。
    (パース図は)誇張して描いている。たくさんの本が並びますよ、という表現。
    100%このままというわけではない。

   「これはイメージで、現在の天井を工事で高くするわけではない。
    (※実際はパース図ほど天井が高くない、ということか?)
    係に言えば本を取る。今の図書館司書の他に係員を配置。
    すぐに声かけしていただける状態にする。」

と言われてたと思うのですが、見たまんまっていうか、

予想を更に超えるレベルの大きさなんですが・・・。

2階のキャットウォーク部の書架については3~4メートルあるように見えていたので、
ある程度予想通りではあるのですが、1階の書架はパース図を見ても
そこまで高いものは見当たらないように思えます。
パース図には出てきていない奥の部屋あたりに置かれるのでしょうか・・・。

 
「本の落下防止ストッパーはどの程度の地震に耐えられるのか」という質問については、

   「JISの定める基準に基づいて設計している」

という、なんだかずれた回答となっており、いまいち安全基準がわかりません。
JIS規格でどれくらいの強度が保証されるのですっけ・・・というかそういう基準ですっけ?
詳しくないのでそのへんがさっぱりわかりません。
情報がありましたらコメント欄などで教えていただければ幸いです。

 
「低い部分の本は通路に落ちる」というシミュレーションの前提条件についても、

   「JIS基準だから書架の強度は問題なく、本は通路に落ちる」

という感じの回答となっており、シミュレーションの前提条件がわかりませんね・・・。
ストッパーの件についてもそうですが、書架の高さや構造なども含めた
地震対策等のシミュレーションは行っていないのでしょうか?

(普通そういうシミュレーションをどこまでやるものなのかはよくわかりませんが・・・)

 
2階キャットウォーク部の巨大書架の設置方法については、

   「書架は壁面に固定するようになっており、床面への荷重負担はさせない構造」

とあるので、書架の重みでキャットウォークが崩落するというようなことはなさそうです。
不安ではありますが施工ミスなど無いよう、壁面固定等がしっかりなされることを願うばかりです。

  ※2013/1/21 1:10追記
    普段は書架の荷重がキャットウォークにかかることはないとのことですが、
    地震発生時にキャットウォークに蔵書がいっせいに落下してきた場合、
    その衝撃や重みにキャットウォークが耐えられるようになっているのだろうかという
    指摘も出ています。この点についてもしっかりした説明が望まれます。

 
高い部分の本の取り出し作業の方法については、後から質問を追加したため、
今回の回答には含まれていません、引き続き回答を待ちたいと思います。
回答があり次第、この記事に掲載したいと思います。

   ※2013/1/14 18:50追記
     今回の回答を元に、2階部分の構造や安全性についての考察が行われています。
     関連するまとめを示しますので、ご覧下さい。

        武雄市図書館・歴史資料館関連 主要資料リンク集 - Togetter(判明した高さと人との比較図等)

        改修中の武雄市図書館の書架に関しての安衛則上の考察 - Togetter


   ※2013/3/2 2:50追記
     2/18に武雄市役所 文化・学習課から2階キャットウォーク部での
     高所作業方法について回答を頂きました。
     記事への反映が遅くなってしまいましたが、以下に回答を示します。
     脚立での作業ということですが、残念ながら具体的な安全対策は示されませんでした。
     あの場所で高さのある脚立を立てたり折りたたんだりすると、
     バランスを崩した時に脚立がそのまま1階に落下してしまいそうで怖いですね・・・。
     もちろんそれに登っての作業も怖いと思いますが・・・。

★武雄市役所 文化・学習課からの回答
(質問)
職員の2階キャットウォーク高所作業方法
(回答)キャットウォークに書籍を配架したことにより、高所(上段)作業が必要な場合は、
     係員が脚立を使用して行う予定です。勿論、安全に考慮して作業を行います。
     なお、キャットウォークの配架は、基本的に人が届く高さに貸出、閲覧の
     頻度の高いものを配架する予定です。
     上部にはなるべく頻繁に作業な必要しないものを考慮する予定です。
     (現在の考えられるのは、アーカイブ的な書籍等などが考えられます。)

   ※2013/3/12 17:00追記
     2/18の「脚立で作業」という回答に対し、不安を感じているとコメントを伝えていたのですが、
     3/11に武雄市役所 文化・学習課から補足ということで回答を頂きました。
     以下に内容を示しますが、転落防止柵の付いた作業台で安全を確保する予定とのことです。
     本記事についてもお伝えしていたので、上に示した安衛則に関するtogetterまとめなども
     参照して改善処置が検討されたものと思われます。
     #takeolibraryの皆様の議論を改善につなげることができたという大きな成果だと思います。
     ただ、「予定」ということは、現在行われている蔵書配置作業では
     2/18の回答のとおり脚立が使われているものと考えられますので、
     現在行われている作業が心配です。
     また、作業台を使う場合でもかなりの高さがありますし、
     書籍等の物品落下事故の懸念や、ヘルメットの着用義務など、
     安衛則上の疑問点などはまだ残っているものと思われます。
     とにかく事故が起きないよう、しっかりした検討と明確な説明が行われることを願います。

★武雄市役所 文化・学習課からの回答
(コメント)2階キャットウォークでの高所作業が脚立での作業になるとのことで、やはり不安を感じております。
       そろそろ蔵書の配置作業も始まると思いますが、事故が起きぬよう、
       作業を行う職員さん達に対しての安全対策の周知徹底、事前の実地研修など、
       配慮の上に配慮を重ねた対応を行うよう、心よりお願い申し上げます。
       作業手順を疎かにすると簡単に大事故につながってしまうのではないかと懸念しております。
(回答)2階キャットウォークでの作業に対するコメントをいただいておりましたので補足をさせていただきます。
     キャットウォークでの作業には、転落防止柵の付いた作業台で安全を確保する予定です。
     なお、ご指摘いただきましたご意見も参考にしながら、尚一層事故防止に努めてまいる所存です。
     ご意見有難うございました。

 
最後になりましたが、お忙しいなか回答を下さった、
武雄市役所 文化・学習課の担当者様に感謝いたします。

 
記事は以上です。

以下には、
   ○色々な方が情報を元に作成した図解等(2013/1/22追記)
   ○私が武雄市役所に送った質問メールと市役所からの回答メール
     (上に示した回答はメールの添付資料としていただいたものです)
を示します。

 


【書架の高さの図解等】

※ツイッターで流れていたものを私個人の責任で転載させていただいております。
  何か問題がありましたら私宛にご連絡下さい。

 

 
■2階キャットウォーク部の書架と人物・脚立の比較(元ツイート:
  子供は1mくらい(4-5歳)、大人は1.6mくらいの身長。
  脚立はこちらの製品を参考に。脚立の設置奥行きは最低でも1.77メートル必要なので
  1.5メートルしかないキャットウォークでは横向きにするしかない。
  ハシゴ部分の幅だけでも94センチあるため通行も困難になる。
  また、キャットウォーク部の手すりは高さ1.1メートルしかないので、
  取り落とした本が1階に落ちてしまう可能性もあるうえ、
  バランスを崩して落下・転倒などが起きた場合、人が1階まで転落してしまう可能性もある。
  最大7m下に転落してしまうことに・・・。
  何か対策はされているのでしょうか?

 
■電線の高さも参考にした高さ目安(元ツイート:
(2013/2/15追加)
  こちらのサイトを参考に作成なさったとのこと。
  繰り返しますが2階での作業の足場となるキャットウォーク(通路)の幅は
  わずか1.5mしかありません。

 
■真横から見た高さ比較
(元ツイート:
  筑波大学の大学図書館職員長期研修の植松貞夫教授の資料(PDF)を基に作成されたもの。
  なんというか、シャレにならない圧倒的な高さですね・・・。

 
■キャットウォークや、手すり部分も含めた図解。(元ツイート:
  手すりの高さは1.1メートル(1100ミリメートル)。
  1470ミリメートルとあるのは、地震時に書架の2.1メートル以下の部分
  (蔵書の落下防止ストッパーがつかない)から、確実にキャットウォークに
  本が落ちるようにするために必要だと推定した手すりの高さを表しているとのこと。
  なお、人物は165センチ。

 
■車椅子での比較図解(元ツイート:
  幅1.5メートルしかないキャットウォークだと、すれ違いなどが厳しくなりそう。

 
■1階部分も含めた構造推測その1(元ツイート:
  説明やパース図を参考にして書かれたもの。
  2階キャットウォーク部分は、やはり危険ですよねえ。

 
■1階部分も含めた構造推測その2(元ツイート:
  説明やパース図を参考にして書かれたもの。
  人物だけでなく、脚立での作業図も加わっています。
  1階部分の高さ3.2mというのは写真やパース図からの推測値。
  書架というよりキャットウォーク床下までの高さですね。
  1階には4.6mの書架も置かれるとのことですが、どこに置かれるのかは不明です。
  脚立の上でバランスを崩したら、最悪の場合7m下まで転落してしまいます。
  本を取り落とした場合もそれが7m下に落下することがあるという・・・怖すぎます。

 
■1階部分も含めた構造推測その3
(元ツイート: )(2013/2/15追加)
  2階部分の構造はよくわかっていないのですが、1階よりも少し奥まっているように見えるので
  それを反映してありますね。
  また、1階に置かれる4.6mの書架も書き入れられています。

 
■開示図面への人物および脚立の書き入れ(元ツイート: )(2013/2/15追加)
  2013/1/17付で開示された図面(日付は2012年9月下旬となっている)に
  人物や脚立を書き入れたもの。(こちらのサイト武市教文政第114号開示「全設計図面」(PDF)
  なお、この図面では、2階キャットウォーク部分は「閉架書庫バルコニー」となっており、
  キャットウォーク入り口にはバリカー(柵)が設置されることになっていますが、
  実際に閉架になるのかどうかは2月上旬の電話問い合わせでも判明していません。
  「まだ決まっていない部分もある」と曖昧な回答でした。

 
■書架のそばで上下を見渡した場合のシミュレーション(元ツイート:
  本棚からの距離1.3m、床からの高さ1.5mの視点から視角60度で、
  12段3.9mの本棚を上下に見渡してみた場合のシミュレーションアニメGIF。
  

 


【市役所とのやりとりメール】

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 私から武雄市役所に送った質問メール(その1)
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--- 送信日時 ---
2013年1月4日 金曜日 午後1:17

---- タイトル ---
【文化・学習課 【担当者】様宛】電話でお願いした内容の確認

--- 本文 ---

武雄市役所 文化・学習課 【担当者】様、担当者様

本日1/4の午前11時頃にお電話で【担当者】様とお話をさせていただいた【名前】と申します。
昨年から「金の髭」というニックネームも使い、色々と質問させていただいております。
【名前】という名前は関係者以外には匿名とし、ニックネームである「金の髭」とのつながりも
関係者以外に漏洩することがないよう、強く要望いたします。
これが守られなかった場合、守秘義務や個人情報保護などの面から
可能な範囲で必要な法的措置などを取る可能性もありますのでご留意下さい。

【担当者】様に電話でお願いした3点について、念のためメールにて内容を送らせていただきます。
お忙しいなか恐縮ですが、どうかよろしくお願いいたします。
必要であればご連絡いただければ期限の延長なども考慮いたしますので
遠慮なくお申し出下さい。(特にお願い3)
お体に無理をかけぬようご自愛ください。

なお、内容の認識に齟齬がありましたら、その旨をご連絡ください。

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 ■1つ目のお願いの内容と対処期限等
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 ●回答期限: 週明け(1/7~1/9頃)、あるいは来週中(~2013/1/11)
 ●内容
   以下の佐賀新聞社に掲載されたブログ記事に出てくる2階の巨大本棚の安全性について、
   以下に示す4点の質問にメールでご回答をお願いいたします。

      抗議いただいた件の事実確認について(ばってんがサイト事務局)
      http://talkbar.saga-s.co.jp/archives/67769369.html

   ○質問1
     2.1m以上の高さの本棚に取り付けられる落下防止柵(ストッパー)をつけるので安全とのことだが、
     この落下防止対策は、どれくらいの震度まで耐えられるとされているのか。
     (電話では震度と申し上げましたが、他に適切な説明があればそれを提示して下さい。
      また、本棚やストッパーの具体的な製品名などもわかるとありがたいです。)

   ○質問2
     2.1m以下の部分に置かれた本は1.5m幅のキャットウォーク通路に落ちるとのことだが
     通路に落ちるというシミュレーションの前提条件はどうなっているのか。
     (電話では震度と申し上げましたが、他に適切な説明があればそれを提示して下さい。)

   ○質問3
     2階の巨大本棚の最大の高さと、その段数についてご回答下さい。
     また、1階にも大きな本棚が置かれるようですが、それについても
     最大の本棚の高さと段数についてご回答下さい。
     1階と2階、それぞれについてご回答をお願いいたします。

   ○質問4
     2階の巨大本棚の設置方法について概要を教えて下さい。
        ・増設するキャットウォークに本棚の荷重がかかる構造なのか
        ・それとも従来の壁を内側に削り、本棚部分の荷重はキャットウォークではなく
         しっかりした基本構造物に対してかかるようになっているのか
        ・コンクリ壁への固定はどのように行われるのか
        ・そもそもあれは「本棚を置く」という形なのか
         「棚板をコンクリ壁に打ち付けて本棚にする」というものなのか
     といった点など、なるべくわかりやすく具体的にご説明いただければ幸いです。

----------------------------------
 ■2つ目のお願いの内容と対処期限等
----------------------------------
 ●回答期限: 週明け(1/7~1/9頃)、あるいは来週中(~2013/1/11)
 ●内容
   12/12 4:39に私から文化・学習課に送った、
       「新図書館のイメージ図(パース図)についての要望」
   というタイトルのメールについて、データの提供可否なども含め、ご回答下さい。

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 ■3つ目のお願いの内容と対処期限等
----------------------------------
 ●回答期限: 1月中(~2013/1/31)
 ※本件については最終的に回答がなされればそれで良いと考えております。
   武雄市民の方への図書館構想の説明を優先していただきたいと思いますし、
   事情をお申し出いただければ大きく期限を延ばしても良いと考えております。
   1月中の回答が難しいようでしたら、その旨を必ずご連絡ください。
 ●内容
   昨年9月末から「金の髭」名義で送っている以下の3通、合計46問の質問について、ご回答をお願いいたします。

     09/25 14:34 「図書館アンケート回答用紙のネット公開の撤回願い」
     09/28 06:11 「図書館アンケートの回答用紙公開の件についての追加質問」
     10/04 04:28 「図書館アンケートの回答用紙公開の件についての追加質問(その2)」

   これらについては担当の方が電話でお忙しそうだったのでメールに切り替えたり、
   電話にて回答の確約をいただいたりもしたものです。
   また、10/1には樋渡市長からもツイッターで「回答の撤回などしない」と言われております。
      http://twitter.com/hiwa1118/status/252716212612653056


メールが行方不明になっているといった事情がありましたらご連絡いただければ再送いたします。

新年早々お忙しいところ、誠に恐縮ではありますが、何卒よろしくお願いいたします。

 


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 私から武雄市役所に送った質問メール(その2)
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--- 送信日時 ---
2013年1月5日 土曜日 午前11:41

---- タイトル ---
Re: 【文化・学習課 【担当者】様宛】電話でお願いした内容の確認

--- 本文 ---

武雄市役所 文化・学習課 【担当者】様、担当者様

昨日お願いしました以下のメールについてですが、
大変恐縮なのですが、1点だけ質問を追加させていただけますでしょうか。
内容的には簡単なものですので、何卒あわせて回答をよろしくお願いいたします。

質問5.2階キャットウォーク部の巨大本棚については、高いところの本は
     閲覧者が自分で取ることはできないと説明されておりますが、
     職員が高いところの本の取り出しや清掃といった作業を行う場合は
     どのような方法で行うのでしょうか?
     踏み台やハシゴを使っての作業では危険なように思われますし、
     かといって他に良い手段も思いつかず、不安に思っております。
     安全性を担保した方法が用意されているのでしょうか?


なお、電話でお話しさせていただいた【担当者】様宛にお送りしておりますが、
回答については文化・学習課内で適切な作業分担・負荷分散がなされることを願っております。
質問で負荷をおかけしている立場なのは大変申し訳なく思っているのですが、
多くの仕事を抱えこみすぎて肉体的・精神的な疲れがたまりますと、
どんどん仕事の効率も落ちていき、最悪の場合、体や心を壊してしまいます。
余計なお節介ではありますが、私自身過去にそういう事例を見てきていることもあり、
現在の状況を非常に心配しております。
勘違いであればそれでよいのですが、相互に配慮なされるよう願っております。

--- 以下は引用となります
(引用メール省略)


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 武雄市役所からの回答メール
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--- 送信日時 ---
2013年1月11日 金曜日 午後6:15

---- タイトル ---
Re(2): 【文化・学習課 【担当者】様宛】電話でお願いした内容の確認

--- 本文 ---

【メールアカウント名】 様
ご質問ありがとうございます。
先日お問い合わせいただきました質問についてですが、
本日中の回答は質問1~4についてのみ別添のとおり回答させていただきます。
誠に申し訳ないのですが、新年度に向けた社会教育事業のヒアリングなどもあって
時期的にバタバタとしておりまして、空いてる時間で対応させていただきましたが、
本日までに確認調整ができなかった事項もございます。
お待たせして申し訳ないのですが、残りは確認できてから回答させていただきます。
よろしくお願いします。 
文化・学習課 【担当者名】

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2013年1月11日 (金)

指定管理者制度を利用した武雄市図書館のCCC社への運営委託は「コスト削減」にはなっていないと考えます

※2013/1/18 22:20更新
  ◎記事を大幅に加筆修正しました。

※2013/1/19 21:00追記
  ◎おまけ(?)として、記事末尾に新図書館に関する要確認事項を書き連ねてみました。

※2013/2/3 13:20追記
  ◎武雄市図書館に問い合わせたところ、現在15名いる司書さんは、
    事業計画書にある9名だけでなく、全員が図書館で採用予定という
    回答が得られたため、それを踏まえて記事内容の修正を行いました。
  ◎同様に、歴史資料館の職員は4名(館長を含めると5名かも)という
    回答が得られたため、それを踏まえて記事内容の修正を行いました。
  ◎2012/6/14市議会の谷口議員の一般質問における、
    図書館・歴史資料館(蘭学館)の成り立ちについての発言を追記しました。
    昭和46年から募金等の建設運動が始まり紆余曲折を経て完成したものだとのこと。
    そういう文化施設を市民に相談もなくTSUTAYAに変えるのはいかがなものでしょうね。

※2013/2/11 19:40追記
  ◎武雄市図書館からの追加回答で、司書15名については
      ●8名: CCC社の契約社員として司書採用。
      ●6名: CCC社の契約社員として司書採用。
           ただし通常の司書業務に加えて、販売部門の選書、配架、
           書評ポップづくり、ディスプレイ等も行う。
      ●1名: 武雄市役所 文化・学習課の図書館担当として継続採用
   という形で採用されることが判明したのでそれを追記しました。

 


注意とお願い:
  この記事は、ツイッターの #takeolibrary の皆様のお力などもお借りしながら
  私が行ってきた各種調査結果に基づいて執筆したものです。
  情報源については、記事や各資料の中で、できる限り明示しております。
  武雄市の新図書館構想の全容は、武雄市公式ホームページなどにも
  市民に対してわかりやすく説明を行っているページなどが一切存在しないため、
  各種報道記事、武雄市議会の議事録や中継動画、他の方が情報開示で得られた資料など、
  様々な資料をあたった上で執筆しております。
  それでも、なおわからない点なども多数あるため、間違いや新情報などがございましたら、
  コメント欄でご指摘・ご連絡いただければ幸いです。

  私のこの主張が正しいかどうかは、各種資料などをご覧いただいたうえで、
  皆様ご自身でご判断いただければと思います。ご意見なども遠慮なくお寄せ下さい。
  思うところがありましたら、樋渡市長や武雄市役所にも意見をお寄せ下さい。

  私個人としては、樋渡市長や賛成議員などが出している数字や説明には
  まやかしが多く、厳しい目で見ていく必要があると考えております。
 


【記事本文開始】

佐賀県武雄市が進めている武雄市図書館・歴史館の新図書館構想。
指定管理者制度を利用して、TSUTAYAを経営するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)社に
図書館運営を委託するということで、色々な意味で話題を呼んでいます。

この件でよくアピールされているのが、

  「指定管理者制度を導入することで、コストが1割削減できる」

という主張です。
この記事ではこれが本当なのかどうかを検証してみたいと思います。

ぶっちゃけて言うと、まったくコスト削減にはなっていないと考えており、
むしろトータルのコストは大きく増えるのではないかと考えています。


まず、私が調べてまとめた武雄市の図書館費に関する資料を提示しておきます。

    佐賀県武雄市の図書館費に関する情報や疑問など(PDFファイル)

以下に、資料中にもある近年の武雄市の図書館費の決算金額(支出済額)を表で提示しておきます。

年度図書館費
(2011年度分までは
決算資料から
支出済額を
抜粋しています)
備考
2006年度(H18) 124,645,018円  
2007年度(H19) 116,073,594円  
2008年度(H20) 114,328,032円  
2009年度(H21) 111,996,186円  
2010年度(H22) 123,856,937円 ※電子書籍を利用したMY図書館導入のための費用もあり
  それもあって多少金額が膨らんでいます。
2011年度(H23) 139,600,355円 ※電子書籍を利用したMY図書館が導入された年であり
  それもあって金額が膨らんでいます。
2012年度(H24)※備考欄参照 (124,795,000円) ※年度当初予算
2012年度(H24)※備考欄参照 (145,000,000円) ※2012年度は従来70日程度だった年間休館日数を
  月曜開館を増やすことで34日まで減らすこととなっていた。
  これは佐賀県内の市町立図書館としては
  もっとも開館日数が多いというレベル。
  また司書の給与の増額等も考えられていた。
  そのため最終的には例年よりも大幅に多い
  1億4500万円程度を見込んでいたとのこと。
※ただし実際には2012年11月から改装作業のため
  5ヶ月間の長期休館となっており、実際に1億4500万を
  かけたわけではないことに注意が必要。
  5ヶ月休館の影響分は年度末に補正予定。

 
武雄市は2010年度から2011年度にかけて、「武雄市MY図書館」という電子書籍を利用した図書館サービスを導入しており、
そのシステム構築費や備品購入費、委託費などのため、当該年度の金額はそれなりに膨らんでいます。
(詳細は上に示したPDF資料をご覧下さい。)

従って、近年の武雄市の図書館費は、実質的に平均1億2000万円程度と考えるのが妥当でしょう。

武雄市図書館の計画についての報道などでは、

   「従来は年間1億4500万円だった費用を~」

という表現がしばしば見られますが、その金額は表の備考欄にあるように、
2012年度に色々な事情で大幅に増額されたもの
です。
しかも、実際には改装工事のため11月から5ヶ月間の長期休館となりましたので、
実際に1億4500万円をかけたことはないということに注意が必要です。

繰り返しますが、市民に説明するのであれば、近年の武雄市の図書館費は、
実質的に平均1億2000万円程度とするのが妥当
だと考えます。
また、この金額は図書館だけでなく歴史資料館の運営なども含めた金額です。

 
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 CCC社への委託により、武雄市図書館・歴史資料館の年間運営費はどうなるのか?
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--- ★ポイント1 ---
 CCC社に委託されるのは「図書館の運営」と「施設管理」だけであり、
 「歴史資料館の運営」「蘭学館の運営」は武雄市の直営となる。
-----------------

CCC社への図書館の運営委託費は、5年間で5億5000万円となっています。
つまり、年間1億1000万円となります。
ただし、「武雄市図書館・歴史資料館」は、その名前のとおり、

   ・図書館
   ・歴史資料館(企画展示室・メディアホール・収蔵庫)
   ・蘭学館(常設展示室)

が併設された複合的な文化施設です。このうち、CCC社に委託されるのは

   ・「武雄市図書館・歴史資料館」全体の施設管理
   ・図書館の運営(一応「歴史資料館との連携」は含まれている)

だけであり、

   ・歴史資料館の運営
   ・蘭学館の運営

については、武雄市の直営で行うこととなっています。
歴史資料館の館長も、図書館の館長とは別にポストが設けられます。
(ただし2012年12月議会での発言では当面は兼任とすることが検討されているようです)

したがって、CCC社への図書館運営委託費1億1000万円とは別に、
歴史資料館や蘭学館の人件費・運営費なども必要になるはずです。
歴史資料を扱う学芸員さんの人件費などもそちらに入ります。

 ※2013/2/3 13:20追記
    武雄市図書館・歴史資料館に問い合わせたところ、
    歴史資料館部門の職員は、現在は4名、
    2013年4月からも4名となる予定だという回答をいただきました。
    少なくともこの4名の人件費はCCC社への委託費とは別に、
    武雄市が予算を組むことになりますね。
    (回答ではよくわかりませんでしたが歴史資料館の館長も含めると5名かもしれません。
     ただし2012年12月の武雄市議会を見た限りでは、図書館と歴史資料館の
     館長は兼任となる可能性が高そうです。)

 
--- ★ポイント2 ---
 蘭学館が市民への事前説明無しで潰され、いずれ新市庁舎に
 新築される予定のため、その移設費や運営費も発生する。

-------------------

2012年の12月議会で、

   「武雄市の貴重な蘭学資料を常設展示し、顕彰するために作られた、
    図書館とは半分独立した専用建築物である「蘭学館」の建物が、
    「新図書館計画で使えるスペースが無くなったから」というアホな理由
    TSUTAYAの有料CD/DVDレンタルコーナーにされてしまう。

ということが市民への事前説明も無しに決められてしまいました。
市民を完全に軽視した恐ろしい文化破壊ですね。愚か極まりない行為だと思います。
常設展示されていた蘭学資料は、当面の間は隣にある歴史資料館の
企画展示室に間借りして展示することとなっていますが、
いずれは武雄市役所の新市庁舎の中に、新たな蘭学館を作る計画だそうです。
現在の武雄市役所は、市庁舎に耐震性がないとのことで、現在も対応が検討中であり、

   案1.別の場所に新市庁舎を建てる

   案2.現在の市庁舎があるところに新市庁舎を建てる

   案3.現在の市庁舎に耐震補強工事をする

といった案が検討されているそうです。
新市庁舎が完成するまでには少なくとも2~3年はかかりそうな感じですし
もし案3が採用されれば、望ましい形で市庁舎内に蘭学館を作り込むのは難しいと考えています。
また、どの案が採用されても、武雄市図書館・歴史資料館とは別の場所で
蘭学館を運営することになりますから、費用が別途発生することになるでしょう。

蘭学資料は武雄市の貴重な観光資源でもあると思うのですが、
仮に新しい市庁舎内に蘭学館を作った場合、休日の開館などはできるのでしょうか?
開館できるとしても図書館・歴史資料館とは別の場所で開館することになりますから
図書館とは別に人員の確保が必要となります
よね。
また、休日に開館できなければ大事な観光資源の価値が下がることになりますよね。

せっかく図書館と歴史資料館を併設して価値を高めた複合施設として作られていたのに、
そのメリットをむざむざ失ってどうするのだろうと思います。
しかも代わりにできるのがTSUTAYAの有料CD/DVDレンタルコーナーって・・・。
一体何を考えているのでしょうか。

※2013/2/3 13:20追記
2012年6月14日の武雄市議会での谷口議員の発言(議事録PDF p.337~)によると、
武雄の歴史資料館・蘭学館は、昭和46年から建設運動が始まり
その中で市民による募金なども行われ、県立歴史資料館の誘致運動など
様々な紆余曲折を経て、最終的に2000年10月に市立図書館との複合施設である
   「武雄市図書館・歴史資料館(蘭学館)」
として完成したものだそうです。
そういった市民の想いの込められた施設を、市民に何の相談もなく潰して
TSUTAYAに提供するという樋渡市長の行為は極めて異常であると考えます。

 
--- ポイント3 ---
 CCC社への委託費(年間1億1000万円)に含まれる人件費は
 たった12名分、3241万円のみであり、
 その他の人件費は別枠で発生するものと思われる。
---------------

CCC社への委託では、人員削減(というか人員分散?)もなされます。

まず、従来の武雄市図書館・歴史資料館の職員数は、
23名(うち司書15名)だったそうです。
(2013/2/3 13:00追記: 2013年1月現在でもこの人数だということを確認しました)

そして、他の方が開示をかけて下さった新図書館構想の事業計画書(2012/10/12付)に載っている
新図書館構想での組織図を見ると、以下の画像のようになっています。

jigyoukeikaku_stuff

まず、

   ・館長/施設管理者(常勤1名)
   ・スーパーバイザー・危機管理・システム・経理・法務・広報 各1名(非常勤 各1名)

の7名がいます。
次に「図書館部門」として、

   ・図書館部門担当者(常勤1名)
   ・図書館司書(嘱託社員シフト制9名)

の10名がいます。
次に「飲料・有料サービス部門(つまりスターバックスとTSUTAYA)」に

   ・飲食・有料サービス部門責任者(常勤1名)
   ・飲食・有料サービス部門担当社員(シフト制5名)
   ・アルバイトスタッフ(シフト制25名)

の計31名が配属されます。
図書館部門と有料部門をあわせて、全体としては48名体制ですかね。

しかし、事業計画書の収支予算書にもあるとおり、CCC社への委託費1億1000万円のうち、
人件費は「館長1名、職員11名」の合計12名のみとなっています。
そしてその12名分の人件費は年間3241万円となってますね。
ええと、12名というと、

   ・館長/施設管理者(常勤1名)
   ・図書館部門担当者(常勤1名)
   ・図書館司書(嘱託社員シフト制9名)
   ・飲食・有料サービス部門責任者(常勤1名)

になるのかな?
これだと有料部門のスタッフが1人入ってるけど、これであってるんだろうか・・・。
有料部門は完全に別にしないといけない気がするのですが・・・。謎ですね。

そして、あらためて図書館部門を見ると、
従来15名だった司書は9名に減らされています。
樋渡市長は2011年末には「司書を積極的に入れる」と言ってましたが、減らされます。
2012/5/4のCCC社との合意会見では、樋渡市長は減らした司書さんについて
「学校の図書室に配置したい」とか言ってましたが、結局どうなったんでしたっけ・・・?
もしこれが実行されるのであれば、学校図書室の司書さんの人件費という形で、
CCC社への委託費とは別枠で費用が発生することになります。

 ※2013/2/3 13:20追記
   武雄市図書館・歴史資料館に問い合わせを行ったところ、
      ◎現在の司書15名は、4月からも15名全員が図書館で採用予定
      ◎したがって学校への司書の配置はない。
   という回答をいただきました。
   上に書いたように、事業計画書では人件費は館長と司書9名を含む
   12名分しか確保されていないので、事業計画書に変更がないとすると、
      「飲食・有料サービス部門担当社員(シフト制5名)」
   に、残りの司書さん4~6名が雇用されることになるのかもしれません。
   要するに武雄市が運営を委託する図書館職員としてではなく、
   図書館内の蔦屋書店の店員(おそらくコンシェルジュ?)として
   採用される司書さんがいるのかもしれません。

   ただし、事業計画書が変更されている可能性もありますので、事業計画書の
      「図書館司書(嘱託社員シフト制9名)」
   が
      「図書館司書(嘱託社員シフト制15名)」
   に変更されたのかもしれません。
   ただ、そうなった場合、図書館運営の委託費の上昇は不可避だと思うので、
   やはり残りの司書4~6名は蔦屋書店の店員として採用される可能性のほうが
   高いのではないかなと・・・。
   CCC社が委託費とは別枠で蔦屋書店の店員として司書さんを雇えば、
   確かに武雄市が出す人件費は減りますが、蔦屋書店員としての仕事と
   図書館業務との兼ね合いがいまいちよくわからないですね。
   もう少しはっきりした情報が出てくるとよいのですが・・・。
   また、樋渡市長は2012/5/4のCCC社との基本合意会見では、司書給与について、
       「差額は市の方で現状保証します。」
   という発言もしていましたが、そのあたりもどうなるのでしょうね。
   蔦屋書店の店員の給与を市が補填するわけにもいかないと思うのですが・・・。

 ※2013/2/11 19:40追記
   武雄市図書館から追加回答をいただきました。
   15名の司書さん(嘱託職員)については、
      ●8名: CCC社の契約社員として司書採用。
      ●6名: CCC社の契約社員として司書採用。
           ただし通常の司書業務に加えて、販売部門の選書、配架、
           書評ポップづくり、ディスプレイ等も行う。
      ●1名: 武雄市役所 文化・学習課の図書館担当として継続採用
   という形で採用されるとのことです。

 
また、上のポイント1で書いたように、学芸員さんなどは、
武雄市直営となる歴史資料館の職員となります。
(2013/2/3 13:20追記:情報によると合計4名)
これもCCC社への委託費とは別枠で費用が発生することになります。
従来は学芸員さんも「武雄市図書館・歴史資料館」の職員として
司書さん達と一緒となって業務をしていたと思うのですが、
CCC社への委託後は、業務形態としては図書館と歴史資料館が分離された形になりますので、
学芸員さんが図書館業務にどこまで関われるかは不明です。

まあ要するに、CCC社への委託費とは別のところで
色々と人件費や運営費なが発生するのではないかということです。

もっとも、司書さんの学校配置が実施されるかどうかもよくわかりませんし、
学芸員さんの人件費など、歴史資料館部分の運営費がどれくらいかかるのかは不明です。
従来の23名の職員さんのうち、CCC雇用となる12名(うち司書9名)を除いた
残り11名(うち司書6名)の方々の行き先はどのようになっているのでしょうね?
そのあたりはなるべく早いうちに調査が必要だと思っています。
さすがに丸ごとリストラってことはないと思うのですが・・・。

  ※2013/2/3 13:20追記
    少なくとも司書15名と歴史資料館の4名は形はどうあれ継続採用となりそうです。
    その他のスタッフについてはわかっていないので要調査ですね。

 
また、事業計画書には、非常勤の6名は
   「CCC社の東京本社または九州支店にて勤務を行い、必要に応じて武雄市で勤務」
とあるので、現場サービスの戦力にはなりません。
有料部門のスタッフがどれくらい図書館部門の仕事に関わるのかも、よくわかりません。
そもそも関わっていいものなのかどうかすら、よくわかりません。
自動貸出機が導入され省力化が図られるとはいえ、この体制で
図書館サービスの質が保たれるのかどうかは個人的に心配しています。

 
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■まとめ

以上をまとめると、

   ・従来の武雄市の年間の図書館費は、
    歴史資料館や蘭学館の運営なども含めて年間1億2000万円程度。

   ・CCC社への委託費は年間1億1000万円。
    ただし委託されるのは「
図書館の運営」と「施設管理」のみ。

   ・CCC社への委託費とは別に、武雄市の直営事業として
    歴史資料館の年間運営費
が必要になる。
    
学芸員さんの人件費なども、ここに含まれることになる。

       ※2013/2/3 13:20追記
         歴史資料館の職員は4名を予定しているとのことなので、
         人件費だけで少なくとも1000万~2000万円程度は必要だと思われる。

   ・蘭学館の蘭学資料は当面は歴史資料館の企画展示室に
 間借り展示されるようだが、これもCCC社への委託費とは別に、
    武雄市の直営事業
として蘭学館の年間運営費が必要になる。
     歴史資料館の運営費の一部として扱われると思われるが、
    
いずれは別の場所(新市庁舎)に新蘭学館が作られるとのことなので、
    その場合は休日開館の人員確保等で年間運営費がかさむ可能性もある。

   ・CCC社への委託費とは別に、学校図書室の司書さんの人件費
    武雄市の予算
として必要になるのではないか。
    (2013/2/3 13:20 学校配置はないことが判明したので取り消し。)

となるため、元々の職員さんの行き先や武雄市の直営事業部分なども含めて考えた場合、
武雄市図書館・歴史資料館・蘭学館の実質的な年間運営費は、
従来よりもむしろ増えるのではないかと考えています。

(年間運営費というか、従来図書館費として計上されていたものが
 色々な別枠で計上されるようになるだけで、武雄市としての負担額は
 変わらないか増えると言ったほうが良いでしょうか・・・)

  ※2013/2/3 13:20追記
    歴史資料館4名の人件費をかなり低く見積もって1200万円としても
    CCC社への委託費とあわせるとそれだけで1億2200万円となる。
    その他の人件費や運営費等は現時点では不明。

 
また、これは年間運営費とは異なりますが、

   ・蘭学館は当面は企画展示室に間借り展示されるようだが、
    いずれ別の場所(新市庁舎)に新蘭学館を作るとのことなので、
    その建設・移設費用も別途必要になる。
    (市庁舎の建設費の一部とされるだろうが、
     それなりにコストが発生するということ。)

ということにもなります。4億5000万円もの巨額の図書館改装費用もそうですが、
随分と余計なお金ばかりがかかっているのではないでしょうか。

 
ただ、不公平とならないよう、メリットも明確に述べておきますが、
CCC社への運営委託により、図書館の開館時間は大幅に伸びます。

従来の武雄市図書館・歴史資料館の開館時間と休館日数は、

  ●10時開館~18時閉館(金曜のみ19時まで開館)
  ●平成23年度は年間70日の休館。
    平成24年度は年間34日の休館を予定していた。
   (ただし平成24年度は、結局改装工事のため5ヶ月以上休館)

でしたが、CCC社への委託により、これが

  ●9時開館~21時閉館
  ●休館日無しの365日開館

となるため、樋渡市長の主張のとおりなら開館時間は平成24年度比で1.6倍となります。
上に書いたように全体としてどれくらいの費用がかかるかわかりませんが、
開館時間に対する費用対効果については、費用の全貌がわかった時点で
計算して、従来と比較してみるとよいかもしれませんね。

私個人としては図書館は別に365日の開館が必要な施設とは思っていませんし、
従来と同程度の休館日を設けることで、より一層のコストダウンや
業務の効率化(整理作業等)、サービスの充実や図書購入費の増額を
狙ったほうが嬉しい気もします
が、仕事の都合などで行けなかったような人が
利用できる機会も増えますので、このあたりは個人によって
判断が分かれるところだろうと思っています。

ただし、あくまでも「従来よりも開館時間が増える」ということであって、
上に述べた通り、武雄市図書館・歴史資料館全体としての
年間運営費は、よくても従来と同程度であり、
むしろ増える可能性のほうが高いのではないかと考えます。

(更に図書館改装費や蘭学館新築・移設・運営費用などもかかる)

 
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 「武雄市が直営で1日12時間365日開館を行うと2億3200万円かかる」とは?
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「2億3200万円」という金額も、図書館構想でよく持ち出される数字の1つです。
この数字は、2012年7月18日の武雄市議会での樋渡市長の発言がもとになっています。

2012年7月18日の市議会の議事録から、樋渡市長の発言を抜き出して見ましょう。

まず、直営で行った場合にどれぐらいの費用増になるかということについて、
かいつまんで申し上げます。総額で2億3,200万円になります。
その内訳につきましては、人件費が3,600万円の増、
これは職員を7人程度増員しなければならない。
光熱費については1,700万円の増になります。
これについては、日数、時間延長による増加分が1.6倍ということですので、
その分の増になります。
そして、日数の増加に伴う委託料については3,400万円の増になりますので、
繰り返しになりますけれども、総額で2億3,200万円。
ですので、図書館全体を含んで1億4,000万円強が2億3,200万円になると
いうことになりますので、とてもとても直営ではもう無理です。(14ページで訂正)
ですので、朝9時から夜9時まで、365日行うという観点から
2億3,200万円かかってしまうということについては御理解をいただきたいと思います。

まとめると、

    1.2012年度の予定図書館費が1億4500万円
    2.人員7名増員で人件費が3600万円増
    3.光熱費が1.6倍(時間増加によるもの)で1700万円増
    4.委託料もおそらく1.6倍(時間増加によるもの)で3400万円増
    5.これらを合計すると2億3200万円

ということであり、この樋渡市長の発言を根拠として、

   「武雄市が直営で1日12時間365日開館を行うと2億3200万円かかる」

という主張がなされているのですが、これについてよく考えてみましょう。

重要なのは、

   「樋渡市長は図書館運営手法の改善や人員削減などを一切考慮せず、
    現在の状況のまま単純に開館時間を延ばすという前提で計算を行っている。
    設備改修による光熱費の改善効果なども一切計算していない。」

ということです。つまり、まともな見積もりではないってことです。

 
更にここで、武雄市の予算資料決算資料などを基にして色々と考えてみましょう。

とりあえず人件費は後回しにします。

最初に光熱費から考えてみましょう。
後述しますが、今回の図書館構想では、市民にちゃんと説明されないまま、
7億5000万円(武雄市4億5000万円、CCC社3億円)という
巨額の改装費用がかけられており、
その中には設備改修費も含まれています。
事業計画書ではLED電球を使った節電も記載されていますし、
エアコンの効率アップなども見込まれますから、開館時間が増えるとはいえ
少なくとも「時間あたりの光熱費」は従来よりも減らすことができるはずですね。

とりあえず近年の武雄市の図書館費の中の光熱費の金額を見てみましょう。
光熱費は、光熱水費という名前で「需要費」の項目に含まれています。
年度当初予算と、年度決算における支出済額を示します。

図書館費の中の需要費(光熱水費含む)の金額
年度 内容 需要費の総額 光熱水費の金額
H22年度 年度当初予算 1699万4000円 954万0000円
決算(支出済額) 1626万3607円 921万8007円
H23年度 年度当初予算 1808万0000円 960万0000円
決算(支出済額) 1726万2550円 903万7987円
H24年度 年度当初予算 1702万4000円 1070万0000円

 
樋渡市長の計算では
   「光熱費が1.6倍(時間増加によるもの)で1700万円増
とされていましたよね。しかし、よく見るとなんだかおかしい。
試しにH24年度当初予算をベースに単純に計算してみると、
   1070万円×1.6=1712万円
となりますから、増加するのは642万円ではないでしょうか。
「1700万円増」と言っていたのは間違いで、正しくは「1.6倍なので1700万円になる」
言いたかったのでしょうか。なんだかいきなりおかしな点が見つかってしまいました。
上に書いたように改装によってエネルギー効率が上がるはずですから、
実際に増加する金額は642万円よりも更に抑えられるはずですね。

 
次に「委託料」を見てみましょう。

図書館費の中の委託料の金額
年度 内容 委託料
H22年度 年度当初予算 1814万7000円
決算(支出済額) 2493万8596円
H23年度 年度当初予算 1961万2000円
決算(支出済額) 2799万8920円
H24年度 年度当初予算 2126万6000円

 
H22年度とH23年度は最初に書いた通りMY図書館で委託費が膨らんでいるので
あまり参考にしたくないのですが、とりあえず挙げておきました。
樋渡市長の計算だと
   「日数の増加にともない委託料も3400万円増
ということでしたね。これもなんだかおかしい。
日数増加とあるので、これも1.6倍と考えて、試しにH24年度当初予算をベースに
単純に計算してみると、
   2126万6000円×1.6=3402万5600円
となりますね。この計算だと増加分は1275万9600円ですね。
「3400万円増」と言っていたのは間違いで、正しくは「1.6倍なので3400万円になる」
言いたかったのでしょうか。

この時点で壊滅的に酷い間違え方だと思うのですが、
市議会での議論はこの数字を元に行われてきてるんですが、いいんですか?

 
一応人件費も見てみましょうか。
ここで言う人件費とは、予算・決算書の項目だと図書館費の中の
   「報酬」「給料」「職員手当等」「共済費」「賃金」「報償費」「旅費」
を合計すればいいんでしょうかね?

図書館費の中の人件費の金額
(「報酬」「給料」「職員手当等」「共済費」「賃金」「報償費」「旅費」の合計金額)
年度 内容 人件費
H22年度 年度当初予算 6185万1000円
決算(支出済額) 6443万6026円
H23年度 年度当初予算 6431万9000円
決算(支出済額) 6672万3012円
H24年度 年度当初予算 6939万8000円

 
リストアップしてみたものの、樋渡市長の主張は
   「人員7名増員で人件費が3600万円増
でしたね。
1.6倍してもあまり意味はないですが、ためしにH24年度当初予算を使って計算すると
   6939万8000円×1.6=1億1103万6800円
となり、増加分は4163万8800円となりますね。
人件費については樋渡市長の「3600万増」もあながち的外れではないのでしょうか?
正確な算出根拠が不明ですが、とりあえず人件費については樋渡市長の
「3600万増」という数字を暫定的に使うことにしてみましょうか。

以上の間違いなどを踏まえると、直営でやる場合の金額の説明は
以下のようにするのが(樋渡市長的な計算では)正しいはずですね。

    1.2012年度の予定図書館費が1億4500万円
    2.人員7名増員で人件費が3600万円増
    3.光熱費が1.6倍(時間増加によるもの)で642万円増
    4.委託料もおそらく1.6倍(時間増加によるもの)で1276万円増
    5.これらを合計すると2億18万円

2億3200万円から約3200万円ほどダウンしましたね。随分な落差です。

 
ちなみに、2012/11/21に行われた図書館総合展での樋渡市長の講演では、

   「直営でやると2.1億円だがCCCだと52%1.1億円で済む」

という説明がされています。
これはもしかして、光熱水費と委託料などの計算間違いに気づいて
この期に及んで再計算したのでしょうか?
その割には市議会では訂正されたことがない気がするんですが。

私個人は、図書館総合展の発表内容を見た当時は、

   「直営の費用が2億3200万円だと説明すると、CCC社の1.1億円は
    47.4%となり、”半額未満”という表現がされてしまい、さすがに怪しまれるので
    わざわざ直営費用を2.1億円と低く見せかけて、半額未満という表現にされるのを
    避けたという姑息な工作だろうか?」

などと意地悪く邪推してしまいましたが。
光熱費や委託料の計算間違い説は、この記事を更新しているうちに気づいたので、
当時は知りませんでしたしね。色々な数字がおかしすぎるので邪推しても仕方ないですよね。
なんにせよ、まともな算出根拠を公の場で示しているのを見たことがないのですが。

 
ちなみに、平成24年度の図書館費の予定金額だった1億4500万円を
単純に1.6倍(時間延長分)
した場合も、市長が言っていた2億3200万円になります。
要するに、2億3200万円というのはまともな改善を見据えた数字ではなく、
どんぶり勘定というのも馬鹿らしくなるほどの、余りにもいい加減な金額であり、
何かの根拠とするに足るものではないと考えています。

正式な説明や議論でこんなアホな数字持ち出すなって話です。
これではまるで詐欺みたいな話ではないでしょうか。

 
ついでに、先程も示した「情報開示で得られた事業計画書」を見てみましょう。
CCC社への委託費1億1000万円のうち、「光熱水費・ガソリン代・修繕費」の
積算という形で「需用費」が示されていますが、この需要費の金額は
   1792万2000円
となっていますね。
開館時間が1.6倍に延びるわけですが、この「需要費」の金額は、
従来の金額とあまり変わってないですね・・・。
設備改修によるエネルギー効率アップで光熱水費が削減できるということなのか、
それとも、商用部門も相応分の光熱水費を負担することになるので、
図書館部門としての負担は減っているということなのでしょうか。
そのあたりもこれまで一切説明されていないはずなので、よくわかりません。
なるべく早く正式な説明を求めたほうが良いのではないかと考えています。

「委託料」は事業計画書を見ると1532万円ですね。
従来2000万~3000万くらいかかっていたのにくらべると安いですが、
歴史資料館運営の部分は外されたりするでしょうし、
従来の委託費と単純に比較して良いものなのかどうかよくわかりません。

「人件費」については、樋渡市長は「7名増員」と言っていましたから、
従来の職員数23名に7名を足すと30名になるはずですね。
しかし、CCC社への委託では、人件費は12名分しか含まれていないのは、上に書いたとおりです。
30名を12名に減らせば、そりゃあ安くもなるさって言うね・・・。

 
まとめますと、
   「直営でやると2億3200万円かかる」
というのは、そもそも根拠に乏しい当てにならない数字なので無意味。
また、CCC社への委託費1億1000万円と単純に比較できる数字でもないということです。
騙されないようにしましょう。
 

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 「直営だと2億3200万円かかるがCCC社への委託なら1億1000万で済むので
  年間1億2200万円の効果がある」とは?
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上で述べたように、直営だと2億3200万円かかるという数字はまともなデータではありません。

また、市民が2億3200万円(従来の図書館費の倍額)もかけて
図書館の1日12時間365日開館を望むとは、とても思えません。

直営で2億3200万円という数字の算出根拠(ろくにないですが)と、
CCCへの委託費1億1000万円の算出根拠とは、内容が大きく異なっていますので、
それらを単純に比較してはいけません。

これらのことは普通に冷静に考えればわかることです。

それなのに、恐ろしいことに武雄市議会の吉川里己議員や黒岩幸生議員、
上田雄一議員などの図書館構想賛成派議員からは、

   「直営でやると2億3200万円かかるところを1億1000万円でやるのだから
    年間1億2200万円の行革効果があるとアピールすべきだ」

などという支離滅裂な声が平然と上がっており、樋渡市長もそれを大いに利用しています。

 

特に樋渡市長は、2013/1/11にもツイッターで

という不自然で支離滅裂な主張を繰り返す支持者(?)のツイートを
リツイートで流しており、非常に悪質です。
(ツイート魚拓 )(樋渡市長Twilog魚拓

樋渡市長や賛成議員は、意図的に
他の議員や武雄市民を騙しているのですか?
それとも本気で勘違いするほど低レベルなのですか?

それと黒岩幸生議員、あなたも完全に勘違いしてしまっています。

   「指定管理者制度導入によって年間1億2200万円が削減できるので、
    仮に年間1億円の削減としても15年で15億円が確保できる。
    それも財源として利用すれば100億円の総合豪華運動施設を作ることも可能。」

って、何をどう考えたらそんなことになるのですか?

黒岩議員は市議会でも

   「図書館構想に賛成したのは、このコスト削減があるからであります」

と言ってますが、樋渡市長とその取り巻き議員に、いいように騙されてしまったのですか?

図書館費に2億3200万円もかけたことなどこれまでないのですから、
そもそもそれを基準に「削減」などという表現ができるはずもありません。

(吉川議員らは「行革効果」という表現でごまかしているようですが・・・)

上に述べたように、年間運営費は従来より削減されるどころか、
従来よりも増える可能性のほうが高いように思えます。

下で詳しく述べますが、4億5000万円という巨額の図書館改装費も、
年間運営費の削減そのものが不可能でしょうから、回収するメドなどありません。

歴史資料館や蘭学館に手を入れることになるため、
そのためのコストまでもが余計にかかります。

要するに、私の考えが正しければ、新図書館構想では余計なコストばかりがかかりますので、
黒岩議員の言う100億円の豪華総合運動施設の建設という夢は遠のいたのではないでしょうか。

樋渡市長や図書館構想賛成議員の方々が背負ったのは、

   「武雄市図書館・歴史資料館を非常に利便性が悪く危険な形に改悪し、
    蘭学館まで潰してTSUTAYAやスターバックスという有料事業者に明け渡し、
    そのうえ武雄市民に多額の金銭負担を負わせた」

という罪の十字架なのではないでしょうか。

 
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 「図書館の改装費用4億5000万円は、果たしてどこから捻出するのか?」
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図書館の改装には、市の予算だけで4億5000万円が拠出されます。
また、それとは別にCCC社も3億円を拠出すると発表されています。
市の拠出金額の何割かはCCC社への業務発注に回されますし、
CCC社の3億円の内訳については一切発表されていないので、
どこまで正しい数字かは疑問ですが・・・。

これまでの説明では、例えば

  「1億4500万円を指定管理者制度利用で1億1000万円に減らせれば
   年間3000万円の削減効果。この場合、15年で元が取れる。
   だから改装費については市民負担はない。」

といった感じで、

  「基本的には図書館の年間運営費の削減分で、改装費用をまかなっていく」

と説明されていましたが、上で指摘したとおり、
「武雄市図書館・歴史資料館」全体としての年間運営費は、
よくても従来と同程度、むしろ増える可能性のほうが高いと考えています。

そうなると、実質的にこの巨額の改装費は、どこからも捻出できなくなります。
結局のところ、改装費用も全て市民負担ということになってくるのではないでしょうか。
4億5000万円を1世帯あたりに換算すると、2万5千円以上となります。

 
武雄市図書館・歴史資料館は、2000年10月に完成したばかりで、
まだ新しく綺麗な図書館
でしたが、その図書館に対してこれだけ巨額の税金を投入し、
代官山蔦谷書店っぽくするためだけに、本棚なども全て入れ替えるという暴挙は、
果たして市民から支持されるものなのでしょうか?

また、改装後の武雄市図書館・歴史資料館は、過去記事で書いてきたように、
利便性も悪く危険な施設になるのではないかと考えています。
図書館部分は単位面積あたりの蔵書数が増えるため、
最大4.6mもある巨大な書架に蔵書が詰め込まれたりしますし、
従来の閉架書庫を潰しておきながら、今度は2階の壁際に
高さ3.9mの巨大書架(閉架)を設け、幅わずか1.5mの増設通路から
取り出し作業を行ったりしなくてはなりません。
武雄の貴重な蘭学資料を展示していた蘭学館も市民への相談無しに潰されて
TSUTAYAの有料CD/DVDレンタルコーナーにされてしまいます。

少なくとも、私が武雄市民であればこんな改悪計画には一銭たりともお金を出したくありません。
1世帯2万5千円もの大金を払うなどと考えると頭がクラクラしてきます。
「盗人に追い銭」ということわざまで浮かんでくるくらいです。

 
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 まとめ
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これまで述べてきたように、私は武雄市で進められている新図書館構想は、

   市民の意見の聞きとりや説明もろくに行わないまま、
   樋渡市長の感性とやらを根拠に賛成議員らによって勝手に進められたうえ、
   多大なコストをかけて図書館・歴史資料館を、利便性が悪く、かつ危険な形に改悪し、
   蘭学館まで潰して有料サービスを行うCCC社に提供して便宜を図ったうえに
   市民に多大な金銭負担まで負わせる最悪の文化破壊的な計画

だと考えています。

今回の記事ではコスト面に焦点をあててみましたが、他の様々な問題については、
このブログの左側にもある

    「ウェブページ → 3.武雄市関連記事」

から資料や記事が辿れるようになっております。

武雄市民を始めとした多くの皆様に、こういった事実を広く知っていただき、
武雄市の新図書館構想についての議論が広がっていくことを願っております。
また、それにより武雄市や新図書館構想が少しでも良い方向に進むことを願っています。

この記事に間違いなどがありましたらコメント等で具体的にご指摘ください。
よろしくお願いいたします。
 

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 おまけ: 新図書館に関する要確認事項
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謎が多すぎるので、現時点ではっきりしていない点を羅列してみました。
(本記事に関連するものが中心ですが、直接関係ない点も含まれています)

 
--- 一番大事なこと

●市民へのまともな公式説明ページや説明資料の提示、
  まともな説明会の開催などはいつになったら行われるのですか?
  公式にはいまだにパース図すらまともに公開されていませんが?

 
--- 金額の根拠や費用の発生関係

●CCC社が負担するという改装費3億円の内訳は?
  蘭学館を潰してTSUTAYAの有料CD/DVDレンタルコーナーにする費用も
  CCC社が負担することになったためもっと増えているはずだがどうなっている?

●「直営だと2億3200万円」という、どんぶり勘定にもほどがある見積もりの正確な根拠。
  もともと間違った説明をしていたのであれば市議会などで訂正を。

●11/21図書館総合展で説明されていた「直営だと2.1億円」という数字の算出根拠。
  なぜ2億3200万円だったのが減っているのか?

●従来の23名の図書館・歴史資料館職員の行き先(司書・学芸員・事務員など詳細に)

●学校図書館に司書を配置するという計画は結局どうなったのか?

●CCC社への委託費に含まれる人件費は12名分だが、
  「飲食・有料部門責任者1名」の人件費も含まれているという解釈は正しいか?
  また、正しいのであれば、「有料部門スタッフの人件費」が
  委託費に入っていることに問題はないのか?

●図書館部門(武雄市→CCC委託)・歴史資料館部門(武雄市)・有料部門(CCC社)とで
  分担される費用はあるのか。
  たとえば建物全体の光熱費などは、施設管理費用の一部として
  委託費に全て含まれているのか。それとも各部門で費用分担がなされるのか?

●歴史資料館の年間運営費用はどれくらいか?(学芸員人件費等もどうなるのか)

●歴史資料館の企画展示室に間借りして蘭学資料を展示運営するための
  各種コストはどれくらいか?
  (蘭学館からの移動、展示場所の作成、展示資料の改造、その他)

●CCC社の有料部門(TSUTAYA・スターバックス)への賃貸料はいくらなのか?

●新市庁舎に「新蘭学館」を新設・移設するための費用の見積もりは?

●新蘭学館の運営方針は?(休日開館の可否、人員の確保等)

●新蘭学館の運営コストの見積もりは?

●結局のところ従来の「武雄市図書館・歴史資料館」でやっていたことを
  全て含めた場合のトータルコストは、CCC委託後にどれくらいになるのか?

 
--- 図書館部門と歴史資料館部門と有料部門との切り分け関係

●有料部門のスタッフは図書館部門の作業を行えるのか。

●歴史資料館のスタッフは図書館部門の作業を行えるのか。

●2012/11/15の市民説明会では、
    「2階の巨大本棚の高いところから本を取り出すために
     司書以外の係員を配置してすぐに声かけできるようにする」
  という説明があったが、この「司書以外の係員」とは、
  具体的にどのスタッフのことを言っているのか。
  有料部門のスタッフくらいしかいないような気がするのだが。

●図書館部門と有料部門の機材等は明確にわける必要があると思うが、
  自動貸出機がTSUTAYAの自動POSと共用になるという噂もあるが本当か。
  本当ならそれに問題はないのか。

●全体的に図書館部門と有料部門の切り分けはどのようになされるのか。

●切り分けでは、図書館法などはしっかりクリアされているのか。

 
--- 図書館業務関係

●雑誌の貸し出しは完全に無くなるのか?(館外持ち出しは買い取りという話。)
  それとも一部の雑誌やバックナンバーについては貸し出し可能なのか?

●CD/DVDについては、従来の視聴覚資料の無料貸し出しは完全に無くなり、
  TSUTAYAの有料CD/DVDレンタルだけになってしまうのか?

●高さが3.9m~4.6mもある巨大書架の上部から本を取り出したりする
  作業はどのような方法で行われるのか?
  (特に2階キャットウォーク部の巨大書架について。)

●地震時の巨大書架からの蔵書崩落対策はどうなっているのか?
  高い部分に落下防止のストッパーをつけるという対策は示されているが、
  「JIS規格に基づいて設置する」という説明だけであり、
  どの程度の地震に耐えられるのかという説明がなされていない。

●地震時に2階の巨大書架から蔵書がキャットウォークに落下した場合、
  キャットウォークは落下した蔵書の重さに耐えるだけの強度があるのか?
  (2階の書架の荷重はキャットウォークにはかからないようになっているので
   普段は本の荷重がキャットウォークにかかることはないが、
   本が一斉に落下してきた場合、その重さに耐えられるようになっているのだろうか?)

●音訳・点訳などのボランティア向けの作業室は結局どうなるのか?

●パソコンを利用できるコーナーは残されるのか?

●座席数はどれくらいになるのか。従来と比べると増えるのか?減るのか?

●「エポカル武雄」という名称は残るのか?

●検索コーナーはどのような形で設けられるのか?
  (iPadが使われるらしいが、座って検索できる席は設けられるのか?)

●「特集コーナーを設けて関連する蔵書やCD/DVDなども一緒に置く」といったアイデアが
  示されていたが、実施する予定なのか。
  CD/DVDが有料だった場合、図書館法などに抵触する可能性はないのか。

 
--- 有料部門関係

●スターバックスでの会話はなるべく控えてもらう方針なのか?
  樋渡市長はツイッターで「仕掛けお楽しみに」と言っていたが
  なにか仕掛けが用意されているのか?
  「ガラスで仕切った2階学習室」がその仕掛けだとすると、
  図書館全体の静粛性確保については何の対策にもなっていないが、
  静粛性は求めないという方針だと解釈すればよいのか?

●スターバックスの座席は商品を買った人だけが利用できるようになるのか?
  それとも商品を買わなくても利用できるのか?

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2013年1月 6日 (日)

武雄市の新図書館の安全性は未だ疑わしく、商業主義の文化破壊でもあると考えます

この記事はツイッターで武雄市図書館問題について話し合う #takeolibrary というハッシュタグに
寄せられている意見や情報なども参考にして書かせていただいております。
意見や情報を寄せておられる皆様に感謝いたします。興味のある方はご覧になってみて下さい。
なお、私のツイッターアカウントは @goldenhige となります。


■本記事のあらすじ(結構長いので)

 ●前の記事に書いたように、佐賀新聞社のサイトに寄稿した井上一夫氏のブログ記事が
   樋渡市長の理不尽な抗議により一時非表示にされた。

 ●一時非表示にした佐賀新聞社の対応は問題もあると思うが、
   素早く取材を行い新情報の公開と再掲につなげた点については高く評価したい。

 ●井上氏が懸念を示した「蔵書の落下対策」に関する樋渡市長および武雄市役所の主張は、
   安全対策の具体的な基準など詳しい情報が示されておらず、いまいち説得力に欠ける。
   地震対策だけでなく通常業務での安全性にも疑問があるので、
   彼らの主張だけを鵜呑みにせず、早急にしっかりとした調査・検証が必要であると考える。

 ●「図書館スペースがTSUTAYAやスタバに追いやられる」という井上氏の主張について、
   武雄市役所は「新図書館にそぐわない表現だ」と主張しているが、
   井上氏の主張は公表されている情報から判断しても妥当なものである。
   樋渡市長や武雄市役所は、図書館スペースに無理やり本を詰め込んで
   利便性や安全性等を犠牲にしたうえで、TSUTAYAやスタバに異常なほど便宜を図っている。

 ●そもそも追いやられるのは図書館スペースだけではなく、井上氏の記事にもあるように
   武雄市にとって重要な文化施設である蘭学館までもが、市民へのまともな説明もなく
   一方的に潰されてしまい、TSUTAYAの有料CD/DVDレンタルコーナーにされてしまう。
   はっきり言って樋渡市長や武雄市役所は文化を破壊しているとしか思えない。
   これは来年度から図書館運営を委託されるCCC社(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)についても同様。

 ●佐賀新聞社には、今後井上氏とも協力し、新図書館構想を始めとする
   武雄市関連の問題について、しっかりとした検証報道を行っていってもらいたい。
   また、佐賀新聞社だけでなく、多くのマスコミが各自で検証報道を行ってもらいたい。
   発表されたことを鵜呑みにしてそのまま報道するだけのマスコミが多すぎます。
   もっとしっかり実態が報道されることを望みます。

 ●この記事に書いた内容は、市民を始めとした皆様に広く知っていただき、
   それぞれでご判断していただきたいと考えています。


【記事本文開始】

武雄市民の井上一夫氏が佐賀新聞社の「ばってんがサイト」に寄稿したブログ記事が、
武雄市の樋渡啓祐市長からの理不尽な抗議により一時的に非表示にされ、
その後一部を修正した上で再掲された件について。
前の記事からの続きとなりますので、そちらからご覧いただければ幸いです。

まず、再度簡単に事の流れを示します。

  1.12/26に、武雄市民の1人であり「武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会」の
    代表世話人の1人でもある井上一夫氏が、佐賀新聞社の論壇サイト「ばってんがサイト」に
       「知的基盤を奪われる武雄市民」(←リンク先は魚拓)
    というブログ記事を寄稿。
    内容は、武雄市図書館・歴史資料館が、樋渡市長の新図書館構想によって
    踏みにじられていることを懸念しているというもの。

  2.12/27に、武雄市の樋渡啓祐市長が、記事中にある

       「地震時にはこの蔵書は1階フロアに一気に崩落し、
        人的被害が出る可能性が強いと思っている。」
 

    という表現について、井上氏本人ではなく佐賀新聞社に抗議。(ブログFacebook

  3.12/27に、佐賀新聞社が、樋渡市長の抗議を受け、声明記事を発表。
    一時的に井上氏の記事を非表示にする。

  4.12/28に、佐賀新聞社が武雄市役所に取材を行い、その結果として、

       『「地震時にはこの蔵書は1階フロアに一気に崩落し、
        人的被害が出る可能性が強いと思っている」という一文について、
        事実と異なることを確認しました。

    という事情説明の記事を掲載。
    記事では、「とられている落下防止対策の内容」や、
    「その点について過去に説明がなされていなかった点」なども説明された。

  5.この取材の結果として、井上氏の記事は問題だと指摘された部分のみを修正し、
    12/28のうちにあらためて新たな記事として「ばってんがサイト」に掲載された。

 
「樋渡市長の苦情を受けて井上氏の記事を一度非表示にする」という対応が
適切だったかどうかは評価が分かれると思いますし、私も少なくとも非表示ではなく
樋渡市長の言い分を併記して記事の公開は続けたほうがよかったとは思っています。
今回の件は樋渡市長の理不尽な言論封殺行為であり、
筆者の井上氏を理不尽に貶める行為でもあると考えているからです。
しかしその一方で、わずか一日で素早く取材が行われ、新たな情報の公表と共に、
井上氏の記事が再掲されたことについては、高く評価したいとも思っています。
(ただし以下で書くように、内容についてははまだ疑問が残っています)

前の記事にも書いたように、井上一夫氏は
   「武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会
代表世話人の1人でもあり、一級建築士の資格を持ち、
武雄市役所勤務時代に武雄市文化会館の建設にも関わっており、
市役所を退職した後は地域づくりの活動に取り組んでおられる方です。

井上氏の記事は、武雄市図書館・歴史資料館の様々な問題を考える上で
重要な指摘を含んでいると思いますので、是非ご覧になって下さい。
以前発表された記事もあわせ、リンクを示しておきます。

    地域主権を考える―武雄市図書館・歴史資料館問題から : ばってんがサイト / 佐賀新聞

    知的基盤を奪われる武雄市民  ―武雄市図書館・歴史資料館問題から(2) : ばってんがサイト / 佐賀新聞

 
 
さて、ここからが今回の私の記事の本題となります。

今回、佐賀新聞社は武雄市役所に取材を行い、

   「崩落の懸念は事実と異なる」

という発表を行いました。しかし、

   「佐賀新聞社が出した結論は正しいのだろうか」

   「樋渡市長や武雄市役所の様々な主張や行いは正しいのだろうか」

というのが、今回の私の記事の主題です。

まずは佐賀新聞社の12/28の事情説明の記事を見てみましょう。
記事にあった2階部分の新しい画像も転載させていただきます。

    抗議いただいた件の事実確認について(ばってんがサイト事務局) : ばってんがサイト / 佐賀新聞

2f_catwalk_20121228

取材でわかったという主な内容を、文章はなるべくそのままで箇条書きにしてみます。

  1.2階の書架はブログ執筆者の井上様がお書きになっていた通り背が高く、
    高い部分は閲覧者が自分で取り出すことはできません

  2.ただし、この背の高い書架は2メートル10センチより高い棚においては、
    本の背に「転落防止用の柵(ストッパー)」を付けて、地震等で揺れても
    本が落下しないように設計しているとのことでした。

  3.2メートル10センチより低い部分は、もしも本が棚から落ちても、
    通路部分(1メートル50 センチ)と強化ガラスの間に本がとどまり、
    1階まで転落することがないようにしているそうです。
 

  4.書架の高い部分に転落防止用の柵を設けることは、私どもブログ運営側は知りませんでした。
    ただ、この転落防止用の柵を設けるという事実は、これまでに武雄市議会や市民説明会において
    説明がなされたことはなかったとも市のご担当者から聞きました。
    パースを見ても転落防止柵はそれと分かるようには描かれておらず、分かりません。

  5.記事には
       「図書館部分は蔦屋書店とスタバコーヒー店に占拠され、
        図書館は奥に押しやられ2階に追い上げられてしまっている」
    という表現がありました。新図書館構想では、現在10万冊の開架図書を
    20万冊に増やす予定で、1階にレンタルスペースはできるものの、
    1階部分の開架図書数は従来より増えるそうです。
    「追いやられて」という表現は開架冊数を増やそうという
    新図書館の考え方とそぐわないとのことでした。

  6.2階の手すりの高さについては武雄市の担当者の方から
    「1.1メートル」という回答をいただいています。
    (コメント欄での担当者の補足より)

 
前の記事にも書いたとおり、2階部分の安全性については、これまで樋渡市長や
武雄市役所に質問しても無視されていましたが、今回の佐賀新聞社の取材で
ようやく新しい情報がいくつか明らかになったのは喜ばしいことですね。
既出情報が少なすぎて、この程度のことで喜ばなければならない状況がそもそも異常ですが。

上に挙げた「取材でわかったという点」などについて、考察してみます。

-------------------------------------------------------
 高い部分の本を閲覧者が自分で取ることができない件について
-------------------------------------------------------

なんのための「20万冊開架」なんでしょうね。
不便かつ危険になっただけのように思えるのですが。
それも、怪我人や死人が出かねないレベルで。
地震対策だけでなく、普段の作業の安全性などは考慮されているのでしょうか?

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 蔵書の落下防止対策の基準について
----------------------------------------

井上氏が懸念し、樋渡市長から問題だと抗議されていた

   「地震時にはこの蔵書は1階フロアに一気に崩落し、
    人的被害が出る可能性が強いと思っている。」

という表現については、

   ●2.1メートル以上の高い部分は柵(ストッパー)をつけるので、1階には落下しない

   ●それ以下の部分については通路部分にとどまり、1階には落下しない。

という武雄市役所からの説明だけを根拠として、「事実と異なる」と判断されています。
しかし、これらの対策が、どの程度の地震を想定し、どう検証されたものなのかについては、
記事中には書かれていません

樋渡市長のブログ記事には、

   「あの東日本大震災を意識しない設計というのはあり得ません。」

とあるので、そのまま捉えるなら東日本大震災レベルの地震を想定しているはずですが、
少なくとも佐賀新聞の記事には、どういった前提条件で説明されていたのかが書かれていません。

そもそも樋渡市長はなぜかブログで建築基準法を持ち出していますが、
蔵書の落下防止対策と、樋渡市長が持ち出した建築基準法全く関係がありません
たしかにキャットウォーク(通路)などは建築基準法に基づき設計・建築されるのは当然でしょう。
しかしその程度のことは一級建築士の資格を持つ井上氏は当然知っているでしょうし、
そもそも一般人の常識としても、そんなことは自明でしょう。
問題をすりかえられないよう、注意が必要です。
(蔵書の落下防止対策は、建築基準法で定められているわけではなく、
 各図書館で個別に対応されているという指摘はツイッターで出ていました。
 ある程度の共通ガイドラインはあるような気もしますが、
 私にはこの真偽の判定はできませんので、間違っていれば指摘をお願いします。)

また、樋渡市長の

   「あの東日本大震災を意識しない設計というのはあり得ません。」

という文章は、

   「東日本大震災レベルの地震でも本は落下しない」

言っているわけではないことにも注意が必要でしょう。
東日本大震災を意識して対策を取るのは当然としても、現実問題として十分な対策が取れるとは限りません。
東日本大震災では建築基準法を満たしている建物でも大きな被害が出たのは言うまでもありませんよね。
参考までに、筑波大学附属図書館の東日本大震災の被災記録のサイトを示します。
被害写真を見ると、あらためて安全対策の重要性がわかります。

    東日本大震災被災状況画像 - 筑波大学附属図書館

私個人としては、樋渡市長は問題のすり替えや詭弁、印象操作等を多用する特性を持っていると考えており、
簡単に騙されないよう、樋渡市長の言動は厳しい目で見る必要があると考えています。
平気でその場しのぎのデタラメを言い、理不尽に他者を貶める姿を何度も見てきていますので。

これらを踏まえ、私からは佐賀新聞社に対して、

   ●武雄市役所が提示した本の落下防止対策は、
     どの程度の地震に耐えられると説明されていたのか。

といった、事実確認のための質問メールを送りました。
具体的な質問は記事の末尾に載せたメール本文をご覧下さい。

 
なお、これも非常に重要なことなのですが、問題なのは地震対策だけではありません。
高い部分の本の出し入れや清掃といった、日常の業務における危険も心配です。

どのように作業をするつもりなのかわかりませんが、ハシゴが外れる、
足を踏み外す、手を滑らせるといったトラブルで、人や本などが容易に
1階まで落下してしまうような気がしますが、果たして大丈夫なのでしょうか?
このあたりの安全性の担保についても、説明と検証が必要ではないかと思います。

   ※2013/1/14 18:30追記
      その後、武雄市役所に問い合わせを行った結果、
      2階の巨大書架は3.9mの高さになることがわかりました。
      1階には4.6mの書架も置かれるとのことです。
      その一方で地震対策については「JIS基準に基づき」という回答しか得られませんでした。
      書架の安全性については未だに懸念が払拭できない状況だと考えています。
      武雄市役所からの回答は以下の記事に示しています。

           武雄市の新図書館では高さ3.9~4.6m、12~13段の巨大な書架が使われるとのことです

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 転落防止用の柵について過去に説明されていなかった件について
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前の記事で書いたように、樋渡市長も武雄市役所も、過去に送った質問を完全に無視しましたし、
少なくとも11/5時点では図面等も不開示でしたもんね。
自分達には佐賀新聞社や井上氏に抗議する資格なんて無いってことを自覚
して、
両者にちゃんとお詫びし
て下さい

それと今からでも早急に市民に対して積極的な説明を行って下さい。
これまでに公表されているパース図をかき集めるだけでも、物凄く大変な作業でしたよ?
市議会や説明会でも、言を左右した不明確な説明ばかりですし、
言ったことを平気で覆しますし、市民への説明不足にもほどがあると思うのですが。

そもそも、いまだに公式の説明ページや説明資料すらないってどういうことなんでしょうか?
9月議会後に作る」とされていた説明ページがいまだに作られていないのは何故でしょう?
12月議会で突然方針変更して蘭学館を潰し、TSUTAYAの有料レンタルスペースにしたように、
まだ他にも過去の説明を覆す予定があるから作れない、あるいは意図的に作っていないのでしょうか?
一度わかりやすく正式に発表してしまったら覆すのが難しくなってしまいますもんね。
まさかギリギリになって突然
   「やっぱり貸出カードは全部Tカードにします。」
   「やっぱり貸出情報もCCCに提供するようにします。」
なんて言い出さないでしょうね?
それとも、行き当たりばったりで計画を進めているので、
当事者である市役所すら正確な情報を出せないということなのでしょうか?
これらはひねくれた見方かもしれませんが、これまでの異常な経緯を考えると
色々と疑惑を持たざるをえません。

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 井上氏の
    「
図書館部分は蔦屋書店とスタバコーヒー店に占拠され、
     図書館は奥に押しやられ2階に追い上げられてしまっている。」
 という表現は、新図書館にそぐわないものなのか?
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武雄市役所は、

    「新図書館構想では、現在10万冊の開架図書を20万冊に増やす予定で、
     1階にレンタルスペースはできるものの、1階部分の開架図書数は従来より増える。」

ということを根拠として、

    「「追いやられて」という表現は開架冊数を増やそう という新図書館の考え方とそぐわない」

と主張しています。
実は、新図書館構想では従来の閉架スペースをつぶし、ほぼ全ての本を開架にすることになっています。
11/15にわずか23人の参加者であまりにもひっそりと行われた市民説明会で、
新図書館の開架面積の数値が説明されていますが、それによると、

  従来の図書館の開架スペース: 1140平米

  新図書館の合計開架スペース: 1571.7平米
    内訳 新図書館1階の開架スペース: 1219.3平米
        新図書館2階の開架スペース:   352.4平米

  TSUTAYAおよびスターバックスのスペース: 484平米

となるそうです。
(なお、12月議会で突然の方針変更が発表され、蘭学館がつぶされて
 TSUTAYAの有料CD/DVDレンタルコーナーにされてしまうことが決定されてしまったので、
 TSUTAYAやスターバックスのスペースは蘭学館の252平米が足され、
 合計736平米程度に広がることになります。)

上の数値から計算してみると、新図書館の合計の開架面積は、従来の1.38倍となります。
また、武雄市役所の説明によると開架図書数は10万冊から20万冊に増えるので、従来の2倍となります。
つまり、単位面積あたりの図書数(密度)は、従来の1.45倍となります。

なお、樋渡市長のブログによると、図書数は

    「開架8万 閉架10万」が基本「開架20万」(になる)

と書かれていますので、この場合、開架図書数は従来の2.5倍となります。
そしてこの場合、単位面積あたりの図書数(密度)は、従来の1.81倍となります。

また、子供向けスペースが従来より広くなるとも説明されていますので、
単位面積あたりの図書数(密度)は更に増加する可能性もあると考えるのが妥当でしょう。

そして、同じ面積の中に、より多くの本を収納したいのであれば、

   ●書架の高さを高くし、段数を増やす

   ●通路などを狭くし、書架の配置密度を上げる

   ●閉架でよくあるような可動式の本棚を使い、収納効率を上げる

   ●これまで使っていなかったスペースをうまく活用する

   ●これらの手法を組み合わせる

といった対処がどうしても必要になってきます。さすがに可動式は無いとは思いますが・・・。

想像してみると、これは結構怖いことではないでしょうか?
あなたの近所の図書館を思い浮かべて下さい。おそらく本棚は6段か7段のものが多いと思います。
仮に6段だとして、本棚の配置はそのままにすると仮定すると、
図書の密度を1.5倍にするなら9段、1.8倍にするなら11段の本棚が必要になります。
本棚の高さも当然1.5倍~1.8倍になるはずですね。
当然ですが、上のほうにある本を探したり取ったりするのは非常に難しくなりますし、
事故の危険も著しく増すことになります。

通路を狭くして本棚の配置密度を上げる方法もありますが、それはそれで
本を運ぶカートや車椅子の方の通行、人のすれ違いが難しくなるなど、色々な問題が発生します。

従って、これまでの使い勝手を維持した上で開架図書を2倍~2.5倍に増やしたいのであれば、
開架スペースも従来の2倍~2.5倍を確保するのが理想になるわけですが、
実際には1.38倍しか確保できていないということになります。
TSUTAYAやスターバックスの面積を含めてさえ、従来の1.8倍にしかなりません。
(蘭学館部分除く)

新図書館の図書の密度が1.5倍~1.8倍以上になるというのをイメージするために、
改装前の武雄市図書館の開架部分の写真を見てみることにしましょう。

1階入り口の情報検索コーナー付近。
出典: 武雄市役所のFacebook記事(2012/9/28)

 

2階奥から1階入り口方向を見下ろす。
出典: (株)佐藤総合計画

 

2階奥から1階入り口方向を見下ろす。(少し違うアングル)
出典: 西日本新聞経済電子版(2012/10/7)

 

2階中央付近から1階やや奥方向を見下ろす。
出典: 那須町長 高久まさる氏のFacebook(2012/7/2)

 

2階中央付近から1階奥方向を見下ろす。
出典: 熱海市議会議員 村山憲三氏のウェブサイト記事(2006/3/29/)

低めの書架が使われ、色々な本に触れやすくなっているのがわかりますね。
空間の使い方にも割と余裕が感じられますし、明るく素晴らしい図書館だったと思います。
なぜこのように新しく綺麗で素晴らしい図書館を7億5千万円もかけて改装する必要があるのか、
まったくもって理解不能です。
(武雄市の負担額は4億5千万円で、1世帯あたりに換算すると2万5千円以上です。)

 

この状況から、単位面積あたりの図書数が1.5倍~1.8倍以上になるのを想像してみて下さい。
なお、円状になっている検索席のスペースも従来の開架スペースの一部のはずなので、
その部分も書架にすると考え、全体として写真で見えている本の約1.5倍~1.8倍以上が置かれるのを
イメージすればよいと思います。写真で見えていない1階奥の開架スペースもありますので
あくまでも大雑把なイメージとなりますが。
実際の新図書館では円状の情報検索コーナーのある部分はTSUTAYAになりますし、
そのかわりに従来の書庫などのバックヤードをつぶして開架スペースにしたり
2階の壁際に巨大本棚を設置するといった改装がなされます。

 
さて、ここであらためて新図書館のパース図をいくつか見てみることにしましょう。
(ここに挙げたパース図は一部のみです。他のものについては以前の記事から見れます。
 それぞれのパース図の出典等もそちらをご参照下さい。)
 

2階キャットウォーク部のパース図。
2012/12/28に佐賀新聞社のばってんがサイトにも掲載されたもの。
壁沿いに天井近くまである12段の巨大な本棚がぎっちりと設置されているのがわかる。
高さは3~4mあるようで上のほうにある本は利用者が自分で取ることはできない。
また、画像右下1階部の、書籍が平積みにされている部分はTSUTAYAの物販コーナー。
雑誌などは館内のカフェや座席等に持ち込んで閲覧するのは自由だが、
売り物なので借りて家で読むことはできず、館外に持ち出す場合は買い取りとなる。

 

1階に置かれる巨大本棚のパース図。
このパース図は2012年5月時点のものなので実際の配置は大きく変わるが、
同じような大きさ・構造の本棚が使われるのは別の新しいパース図からもわかる。
まるで凱旋門のようになっており、人が通り抜ける部分の上にまで本が並べられている。
当然かなりの高さになるので、上のほうの本を利用者が自分で取れるかどうかは不明。

 

全体を広く見通したパース図。
これは2012/12/30時点で示されている新しいもの。
画像左側の1階壁際を見ると、1階の天井付近まで本が並べられている。
中央やや左には上で示した凱旋門のような巨大本棚が置かれているのがわかる。
2階キャットウォーク部の壁際の巨大本棚は高さが3~4mほどあり、
それが2階の壁全体を覆うようにずらっと並べられている。
図書館スペースでは異常なほどギッチリと本が詰め込まれているのに対し、
TSUTAYAの物販コーナー(スタバ前などもそう)では、
売り物でもある本や雑誌が全て平積みされており、
スペースを非常に贅沢に使っていることがわかる。


 

パース図はあくまでもイメージにすぎないとのことですが、少なくとも取材によって
「2.1メートル以上の高さの本棚」が存在することは明らかになっていますし、
おおむねパース図どおり背の高い本棚が多くなると考えたほうがよいのでしょう。

要するに、TSUTAYAやスターバックスに贅沢にゆったりとスペースを使わせる一方で、
図書館スペースでは手の届かないほど高い所にまでギッチリと本が詰め込まれ、
まるで出来の悪い倉庫のような状態になっているように思えます。

武雄市役所の主張は上にも書いたとおり

   「1階部分の開架図書数は従来より増えるので、
    「追いやられて」という表現は開架冊数を増やそう という
    新図書館の考え方とそぐわない」

とのことですが、私は「単に増やせばいいというものではない」と思います。
利用者や職員の利便性や安全性の確保については、どのように検討されたのでしょうか?

これらも踏まえると、井上氏の「追いやられる」という主張は妥当だと私は思います。
新図書館では、図書館スペースは

   「商業スペースに追いやられ、奥や2階に押し込まれる」

のではないでしょうか。

 
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ちょっと脱線しますが商業スペースについて
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新図書館では、多くの雑誌が読めるようになるというのをアピールしているようですが、
上に書いたように雑誌は館外に持ち出す場合は買い取りになる「TSUTAYAの商品」です。
雑誌好きの方には喜ばれるかもしれませんが、それは「図書館」ではなく「TSUTAYA書店」ですね。
CDやDVDについても、ごく一部を除き、ほとんどはTSUTAYAの有料レンタル商品です。
武雄市内にも既にTSUTAYAはあるのですが、後述するように蘭学館という重要な文化施設を
わざわざ踏みにじって、
もう1つの店舗が図書館の中に出店されるわけですね。

樋渡市長は「図書館の付加価値を上げ、利用者を増やす」と主張しているようですが、
私にはこれが「図書館の付加価値を上げる行為」だとはあまり思えません。
商業施設という「別の価値」を公共施設内に無理やり押し込み、
その代償として、図書館・歴史資料館そのものの価値を激減させているように思えます。
商業施設との複合効果の全てを否定するわけではありませんが、
仮に利用者が増えたとしても「図書館の利用者が増えた」と喜んでいいものなのでしょうか。
「増えたのはTSUTAYAやスターバックスという商業施設の利用者だけでした」で
終わってしまう話になりかねないのではないでしょうか。
実際にやってみないとなんともいえない部分はありますが、
2013年4月予定の開館以降、武雄市民の皆さんがどう評価するのかは、とても気になっています。
スターバックスは多分喜ばれると思ってはいますが、個人的には

   「図書館じゃなくて、ゆめタウンあたりにスターバックスを誘致していれば、
    同じかそれ以上に喜ばれるよね?
    図書館内だと静かさに気兼ねして会話を遠慮してしまいそうだけど、
    ゆめタウンならそんなことを気にせずにおしゃべりできるし。」

と思っています。ほぼ1フロアの武雄市図書館では声が響きそうですしね。
 
また、雑誌や新刊本は地元の書店にとっても重要な収入源の1つだと思うのですが、
それを図書館内のTSUTAYAで販売するわけですよね。
図書館向かいのゆめタウンの中にも本屋があるようですが、
樋渡市長は6/11の市議会
地元の本屋を「既得権益」呼ばわりしてますよね。
その時に樋渡市長は

    「同じものを同じように置いているようでは駄目。
     ポップを作ってお勧めを示したり、レイアウトを変えたりといった
     営業努力によって、いい意味での競争が起きるといい。」

というようなことを言っていますが、商売を軽く見すぎだと思うのは私だけでしょうか。

    「新刊書は地元書店で買ってほしい」

とも言っているようですが、はっきり言って実効性の薄い軽い言葉だと思います。
行政が図書館という公共の優良スペースをTSUTAYA(CCC)という大企業に
提供しているわけですから、それと競争しろというほうが無茶な気がしますが。
地元経済に悪影響が出ないよう願うばかりです。

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 追いやられるのは図書館スペースだけではなく、
 文化施設である「蘭学館」も市民に相談することなく問答無用で潰され、
 TSUTAYAの有料CD/DVDレンタルコーナーにされる件について
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TSUTAYAやスターバックスに「追いやられる」のは図書館スペースだけではありません。
「武雄市図書館・歴史資料館」は、その名前のとおり、

   ●図書館

   ●歴史資料館(企画展示室・メディアホール等)

   ●蘭学館(常設展示室)

という、図書館と歴史文化施設の複合施設です。

この中の「蘭学館」は、武雄市の貴重な蘭学資料を展示する施設として作られました。
武雄市の蘭学資料の詳細については、武雄市図書館・歴史資料館のホームページ
画面左にある「歴史資料館へ」のリンクに載っています。
武雄市は江戸後期に積極的に蘭学を取り入れたという大事な歴史があるのですね。

その貴重な蘭学資料を展示していた「蘭学館」が、存続を求める市民の声があったにも関わらず、
2012年12月の武雄市議会で市民に何の相談もなく突然一方的に潰されることになり、
蘭学館だったスペースTSUTAYAの有料CD/DVDレンタルコーナーにされてしまうこと
決定されてしまったのです。
(そのための条例改正案が2012年12月の市議会で可決されています。)

まずは施設の構成を示すために、2012年9月の武雄市議会で使われた新図書館の予定図面を引用します。


2012年9月の武雄市議会で配布された新図書館1階部分の図面。
「武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会」のブログより引用)

右上にある楕円形の部分が「蘭学館」です。
武雄市の貴重な蘭学資料を展示する文化施設として作られ、この部分だけは
わざわざオランダから取り寄せた素材も使ったレンガ造り風の建物となっており、
図書館から半ば独立した形になっています。
参考として、建物の外観や、蘭学館内部の写真も引用します。

武雄市図書館・歴史資料館の外観。
向かって左側の楕円のレンガ造りの部分が「蘭学館」。

出典: 五光建設株式会社

 

蘭学館の内部その1。
出典: (株)佐藤総合計画

 

蘭学館の内部その2。
出典: 那須町長 高久まさる氏のFacebook

 

蘭学館の内部その3。
出典: 佐賀県ホームページ

 
この蘭学館に込められた想いや意義
については、井上氏のブログ記事や、
12/20議会での石丸定議員の反対討論をご覧下さい。

蘭学館の扱いについては、2012年9月13日の議会(議事録PDF)では樋渡市長から、

   「最初の時点では蘭学館として残したい」(詳細は後述)

と説明されており、2012/11/15に行われた市民説明会でも

   「蘭学館は残るんですよね?」

と確認する市民に対し、武雄市役所は

   「蘭学館は改修予算には入っていない」

と回答していました。

しかし樋渡市長は、その後市民に相談をすることもなく、
12/11の武雄市議会で突然の「方針変更」を発表し、蘭学館のスペース
TSUTAYAの有料CD/DVDレンタルコーナーにすると発表しました。
その時に示されたパース図がこちらになります。

rangaku_cddvd1_20121230

rangaku_cddvd2_20121230

地元の歴史研究会の方にとってすら「寝耳に水」の話であり、
12月市議会での話の流れも、以下のように信じられないほど異様なものでした。

  12/10 谷口議員(反対派)の質問に対し、古賀教育部長が

         「蘭学館については総合的に検討しており、現時点でお答えする環境にない

       と答弁。

  12/11 吉川議員(市長の友人)の質問に対し、樋渡市長が

         ●蘭学館の場所はTSUTAYAの有料CD/DVDレンタルコーナーにする
         ●蘭学資料は当面の間は企画展示室に間借りして展示を行う。
         ●将来的には、現在検討中の新市庁舎の中に、新たな蘭学館を作る。

       と発表。
       蘭学館のスペースをCD/DVDコーナーにした場合のパース図も披露。
       前日の「お答えする環境にない」という回答は一体なんだったのでしょう?
       反対派の追及を避けて気持ちよく発表したかったという
       姑息な逃げにしか見えません。議員を愚弄するにもほどがあります。
       なお、議会後の取材に対し、樋渡市長は
          「10日ほど前に最終判断をした」
       と答えています。
       また、蘭学館の改修費はCCC社が負担するとのこと。

  12/12 臨時の教育委員会が開かれ、条例改正についての議論がなされる。

  12/14 条例改正案が市議会に提出される。
       これを報じた毎日新聞の記事魚拓)によると、蘭学館移転の理由は以下の通り。

          「図書館部分にはCDやDVDを有料でレンタルするコーナーも設ける予定だった。
           しかし、コーヒーチェーン「スターバックス」の出店や
           全蔵書を開架する方針などのためスペースがなくなり、
           蘭学館の移転を決めた。」

  12/20 条例が可決され、蘭学館の取り潰しが決定される。
       情理を尽くして反対討論を行った石丸議員に対し、
       樋渡市長は「議員やめろ!」とヤジを飛ばすという異常な態度を見せた。


私はこれまでの調査で武雄市議会の議会中継や議事録を見てきていますが、
谷口議員、宮本議員、江原議員、石丸議員といった反対派の議員に対し、
ヤジを飛ばしたり、異様に相手を貶める答弁を行う樋渡市長の態度は、
見ていて非常に気分が悪くなりました。
はっきり申し上げて、あれは議論などというものではなく、イジメの構図です。
一度や二度ではなく、事あるごとに反対議員を愚弄し、貶めているのです。
樋渡市長だけでなく、議員達のヤジもひどいと感じました。
これが本当に民主主義を体現する議会であり、市民によって選ばれた首長なのでしょうか?
武雄市議会が日経グローカルの地方議会改革度調査で全国最低レベルなのも
容易に納得できてしまうほどの酷さです。

また、「スペースがなくなったので蘭学館を潰す」とはどういうことなのでしょうか?

 この期に及ぶまでスペースの計算を全くしていなかった

ということなのでしょうか?

また、樋渡市長は、「検討中の新市庁舎に新しい蘭学館を作る」と言っていますが、
新市庁舎についてはまだ検討段階であり、完成は数年後になるうえ、3つの検討案のうち
1つは「建て替えではなく現在の市庁舎に耐震補強工事をする」というものです。
その場合に、望ましい形で蘭学館を入れるのは非常に難しいのではないでしょうか。
また、蘭学館の蘭学資料は武雄市の観光資源の1つでもありますが、
市庁舎内に新たな蘭学館を作った場合、週末や祝日の開館は可能なのでしょうか?
わざわざ図書館・歴史資料館と別にすると、管理の手間も増えるだけではないでしょうか?
そのための人員や予算の確保などは検討されているのでしょうか?
とにかく蘭学館を潰して有料CD/DVDレンタルコーナーを確保したいがためだけに、
ろくな検討もせずに問題を先送りにして、無理やり場所を空けただけではないでしょうか?

確かに、8月末の市民アンケートでは、蘭学館に行く人が少ないという結果も出ていました。
蘭学館の展示がほぼ固定されているので、何度も行く必要を感じないのも事実でしょう。
しかし、それを問題視するのであれば、まずは現在の蘭学館スペースでの
展示方法などを抜本的に見直し、改善と活用を検討していくのが本筋ではないでしょうか?

なぜそれをすっ飛ばして、有料のCD/DVDレンタルコーナーにするという話になるのでしょうか?
なぜ、まともな検討もせずに、12/11の市議会で蘭学館のことを
   「あんな真っ黒な壁があると入る気にならないですよ」
   「そもそも設計ミスです。失敗です。」
   「なんであんなのに予算をつけたのか」
   「今のままだとどんなにリニューアルしても無理」
などと散々に酷評し、決め付けたのでしょうか?

(この様子は、こちらの動画の54:30~で確認できます)
2012/12/11市議会議事録(PDF)のp.122~でも確認できます)

なお、蘭学館を潰すという件は、過去にも以下のように何度か話が出ていました。

  2012年5月
     5/4のCCC社との基本合意記者会見において、樋渡市長が
        「企画展示室であるとか、蘭学館の機能というのは、新たに作りたいと思います。」
        「今のままだったら図書館としても、企画展示としても、保存としても中途半端なんですよ。
         ですので、それはしっかりやっぱりこう分けるのが時代の要請だと思っています。」
     などと発言。

  2012年7月
     樋渡市長が、視察に訪れた那須町長に対して、
     蘭学館は取り壊し、CDなどの視聴覚室にする」と説明

  2012年9月6日(Web版は9月8日)
     毎日新聞の記事(魚拓)で、
        「蘭学館は展示をやめ、商用スペースとして
         レンタル用のDVDを並べることを検討する。」
     と報じられる。

  2012年9月13日
     樋渡市長は市議会にて
        「最初の時点では蘭学館として残したい」
     と回答したものの、同時に
        「私個人とすれば、あそこにそのまま後生大事に置くのは望ましくないと思う」
        「365日置く必要はない」
        「蘭学館によく行っていたが、蘭学館は残せという人には1回も会ったことがない。
         余り机上の空論を言うのはやめてほしい。」
     といった発言もしている。(議事録PDF

     また、上に示した2012年9月の市議会で使われた新図書館の予定図面では、
     CD/DVDコーナーについての記載がどこにもなく、不自然です。

  (2013/10/24 21:30追記)
  2012年9月24日
     2013年1月17日に有志の方が開示請求で得た改装図面があります。
     図面の修正日は2012年9月24日
     その図面では、既に蘭学館は「映像・音楽コーナー」とされています。
     2012年9月議会の閉会(9/21)から、わずか3日後ですね。
     下に追記しますが、2013/10/21の武雄市教育委員会の回答では、
        「2012/11/15の市民説明会の後で、CCC社から
         蘭学館を映像・音楽コーナーとして使いたいという提案を受けた」
     と説明されているにも関わらず、9/24時点でこのような図面が存在しているわけです。
     武雄市教育委員会の回答内容は明らかに虚偽説明だと考えられます。

 

武雄市図書館・歴史資料館は、改造工事のために2012/11/1から
5ヶ月館の休館に入っているのですが、12月になってから突然方針変更して
CCC社の予算で蘭学館を改修することを決めるというのも極めて不自然です。

どう考えても、蘭学館をTSUTAYAの有料CD/DVDレンタルコーナーにすること
最初から決定されていたとしか思えない流れです。

 
(↓2013/10/24 21:45追記)
2013/10/15に、「武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会」が、
武雄市教育委員会に公開質問状を提出しました。
2013/10/21に、それに対する回答10/23に差し替え)があったのですが、
この回答の中では、以下のように述べられています。

  『(回答1)ご質問の蘭学館をCD・DVDレンタルコーナーとして提供した経過、
   理由のご説明を申し上げます。ご指摘の経過については以下のとおりです。
   9月議会(9月12日)市長答弁「蘭学館は残したうえで、展示方法は見直す」
   市民報告会(11月15日)部長回答では、「蘭学館については、
   市の工事費には含まれていない。蘭学資料は、貴重な歴史資料であるので
   これからも大切に守っていく。」と発言しておりました。
   しかし、その後、CCCからの提案を受けました。その内容は、蘭学館を、
   「映像と音楽のスペース」として使用したいと計画を提案され、
   今後、使用許可申請の手続きを進めたい旨の報告でありました。
   それを受けて教育委員会でも蘭学館の今後について、ご意見を伺いました。』

あまりにもふざけた虚偽回答だと思います。

上に書いたように、蘭学館を映像・音楽コーナーにするという話は、
2012年5月の時点から何度も記録されています。
2012/9/24時点の改装図面では、既に蘭学館が「映像・音楽コーナー」にされています。
2012/11/15の市民説明会よりも後になってCCC社から提案を受けたという、
武雄市教育委員会の回答は、明らかに虚偽説明でしょう。

それとも、改装図面はずっとCCC社だけが持っており、11/15市民説明会の後になって
初めて武雄市教育委員会に提示されたとでも言うのでしょうか。

仮にそうだとしても、9月議会や11/15市民説明会では「残す」と説明していた
蘭学館を、「取り潰して明け渡す」というのは、大きな話です。
そのような話を、11/15市民説明会からわずか半月という短時間で
市民に意見を聞くこともなく勝手に決め、不意打ちで議案提出して可決。
当初からの明け渡し計画を強引に進めるための詐術であり、
市民を愚弄する行為だと考えています。

武雄市図書館の改装・ツタヤ委託では、このような詐術的な手法や説明が多用されています。
実態をしっかり見てみれば、図書館・歴史資料館機能を大きく損なっただけの
ツタヤへの便宜供与にすぎません。

このような図書館改装を持て囃すことは非常に危険だと考えています。

(↑2013/10/24 21:45追記ここまで)

 
姑息な説明で反対議員や市民を騙して
おき、
ギリギリになって突然「方針変更」する
というのは、果たして許される行為なのでしょうか?
このような提案をむざむざ通した教育委員会や市議会の賛成議員達は、
いったい何を考えているのでしょうか?

私は武雄市民ではありませんから、特に蘭学館に思い入れがあるわけではありません。
しかし、井上氏の記事や各種資料などを読めば、重要な文化施設であるということは十分わかります。
私の家の近くの図書館にも、地元の文化資料を展示するコーナーがあります。
来訪者はやはり少ないようですし、来訪者の興味を惹く仕掛けは重要だとは思いますが、
それには限界もあると思います。来訪者の多寡ではなく、
「地元の文化を大事にし、誇りとしていく地域文化こそが重要である」と考えています。
そういった文化施設を市民への相談もなく破壊する樋渡市長達の政治姿勢は異常に思えます。
また、これはある意味仕方ないのかもしれませんが、そういった文化への配慮を見せることなく
商業利用を行うTSUTAYA(CCC社)についても、図書館という文化施設の管理者としての
資質を疑問視したくなります。

蘭学館の扱いは、もっと時間をかけて市民とも相談し、
あるべき姿をしっかりと検討していくべきなのではないでしょうか?
このままではただの文化の破壊であると、私は考えます。

 
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  最後に
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ずいぶん長く書き連ねてしまいました。

色々と説明したとおり、井上氏がブログで示した懸念は事実に基づいた当然のものであり、
市民の多くも現在の状況を知れば同じ懸念を抱くのではないかと思っています。

その一方で、樋渡市長および武雄市役所の主張や行動については
あまりにも異常な点が目立つと私は考えています。

これらを踏まえると、武雄市役所の説明を鵜呑みにして、
「懸念が事実と異なる」という結論を出した佐賀新聞社の判断は
あまりにも甘く見えましたので、
   ・武雄市役所の安全対策の基準について話を聞いているのか
   ・それを聞いていないのであれば説得力が薄く公平性に欠けるのではないか
   ・井上氏の「追いやられる」という主張はデータ上も正しいと思える
   ・今後も積極的な取材で情報を明らかにしていってほしい
という趣旨のメールを送りました。

私が送ったメール本文は記事末尾に示しますが、
このメールに対し、佐賀新聞社から丁寧な返信を頂くことができました。
質問した数値等については残念ながら回答はいただけませんでしたし、
詳しく書かない方が良いと判断したので内容は一部だけにとどめますが、

  ●年末進行で時間もない中で、何よりもまず記事を再掲することを優先した。

  ●記者の知識だけで主張の内容を即座に検証するのは難しい面もある。

  ●これで議論が終わったとは考えておらず、
    井上氏には引き続き検証や意見主張を行ってもらいたいと考えている。

  ●そのための議論の場として、「ばってんがサイト」を運営していきたい。

といった趣旨でした。

記事を見て「市役所の説明を鵜呑みにして受け入れたのか」と思ってしまっていたのですが、
そうではないようですので、今後の記事掲載や、検証報道に期待していきたいと考えています。
どうか地元の有力メディアとして、市民の皆様に適切な情報を届けていくようお願いいたします。
また、佐賀新聞社に限らず、他の報道メディアなどに対しても、
しっかりとした検証・報道を行っていっていただくようお願いしたいと思います。

 
新図書館構想についてもそうですが、樋渡市長は、

   「普通やらないようなことをやって世間の注目を集め、武雄市や樋渡市長の名前を売る」

ということを異様に重視しているように見えます。
地域活性化のためにも、名前を売るというのは非常に重要なことでもあるのですが、
実際に行われている内容はひどく無計画でお粗末であることが多く、
それにも関わらず「先進的」と無責任に持て囃されている現状には個人的に辟易しています。
また、そういった実のなさはいずれ簡単に見抜かれるものでもあり、
一度見抜かれれば、売れていた名前は一気に悪名へと早変わりするという危険もあります。
数年前に話題になっていた阿久根市などは、その良い実例でしょう。

私は武雄市の発展を阻害したいわけではありません。
ただ、私はこれまでの様々な調査や、樋渡市長や武雄市役所とのやりとり等を踏まえ、
現在では樋渡市長の政治家としての資質を疑問視するようになっています。
そして、このままでは樋渡市長や賛成議員の独断的な政治によって
武雄市が酷い状態になってしまうのではないかと心配しています。
「それなら対案を示せ」と言われるのでしょうが、残念ながらそこまでは今の私にはできません。
ただ、上に書いたように施政の内容がしっかり市民に説明されているとは思えませんので、
まずは市民を始めとする皆様に、事実を広く知っていただきたいと考えています。

これまでの記事にも書いていますが、結局のところ判断するのは市民の皆様です。
誰かを支持し、あるいは反対し、そしてその結果を受け止めるのも市民の皆様です。
その判断材料の1つになることを願って、この記事を書きました。

ご感想などありましたら、ぜひお寄せ下さい。お待ちしております。

以上です。
以下は佐賀新聞社に送ったメール本文となります。(折りたたんであります)

続きを読む "武雄市の新図書館の安全性は未だ疑わしく、商業主義の文化破壊でもあると考えます"

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