代田昭久氏の武雄市「教育監」任命に関する疑問点や過去の問題など
(まだ編集途中です・・・)
武雄市教育委員会は、代田昭久氏を「教育監」に任命することにしたようです。
武雄市は来年度からタブレット端末を市立小中学校の全生徒に配布するという
計画を進めていますが、それにあたって代田氏にICT教育関連の業務をしてもらうとのこと。
この代田昭久氏は、リクルート社出身であり、今年3月末まで杉並区立和田中学校の
民間人校長として5年間務めていた人物なのですが、色々と調べてみたところ、
●杉並区立和田中学校の校長時代に、数学教諭の女生徒に対するわいせつ行為問題で
杉並区教育委員会から文書訓告処分を受けている。
この問題については、放置・隠蔽が行われたと言っても過言ではなく、
軽すぎる処分などもあり、どうも不自然な扱いをされたように思われる。
●今年2月に代田昭久氏が鎌倉市の松尾市長により教育長に推薦されたが、
その人事や松尾市長、代田昭久氏らの行動を巡り、様々な問題や議論が引き起こされた。
結局、2013/3/7に代田氏が推薦を辞退するという形になったものの、
その後も代田氏が教育長就任への意欲を示したり、
松尾市長が再度代田氏を推薦する人事案を
市議会に提出しようとしたりするなど、混乱が続いた。
余談にはなるが、結局は6月議会を経て8月に別の方が教育長に就任。
ただし、松尾市長はこの問題に関連して議会の自立権の侵害と
弁護士への不当支出を行ったという理由で追及され、
最終的に2013/9/13に鎌倉市議会で松尾市長への問責決議案が可決されている。
●代田昭久氏は特定企業とのつながりなどもあり、
導入されるICT教育コンテンツ等が公平かつ適切に選定されるのかどうか疑問。
ということがわかりました。
代田昭久氏は、9/26(木)に、武雄市役所で会見を行うようです。
また、会見後に同じ場で、なぜかニュートンプレス社が自社の教材商品の発表と
武雄市への提案・提供を発表することになっています。
まだタブレット導入の選定委員会すら設置されておりませんし、どういうことなのでしょう。
11月から武内小学校で始まるという「反転授業の試行」に
教材コンテンツを提供するということなのでしょうか?
代田昭久氏が2013/8/19にニュートン編集部を訪れていたことと関係があるのでしょうか?
そうとしか思えませんが、教育監の職権を早速濫用しているようにも思えます。
おそらくは武雄市教育委員会でも検討したことなのでしょうが・・・発表内容が気になります。
できれば記者会見の場で色々と確認したいところですが、私は記者ではないので不可能。
とりあえず調べたことや疑問点をまとめてみたのがこの記事です。
なお、代田昭久氏の教育監人事については、2013/9/15に、
武雄市の樋渡市長と鎌倉市の中澤克之議員がツイッターでやりとりしています。
鎌倉から武雄市へ:代田昭久氏 武雄市教育監人事について #たけお問題 - Togetter
見ればわかると思いますが、樋渡市長の情けなさが際立っており、
教育監人事やタブレット導入などについても、より一層不安が掻き立てられてしまいます。
武雄市民を始めとする皆様も知っておくべきだと思いますので、是非お読み下さい。
また、ふむ氏が既に別の形で情報をまとめた記事もありますので、そちらも是非ご覧下さい。
ふむ氏の記事で書かれている情報も、本記事の作成に利用させていただいております。
ありがとうございます。
それでは記事本編へ。
最初に調べた内容について示し、その上で疑問点などを書いています。
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■代田昭久氏と武雄市、ニュートンプレスなどとの関係
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日付 | 内容 | 備考 |
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2013年3月31日 | 代田昭久氏が杉並区立和田中学校の校長を退任。 ※校長在任中に、数学教諭の生徒へのわいせつ行為問題により 杉並区教育委員会から文書訓告処分を受けているが、 それについては別表で述べることとする。 ※2013年2月~6月にかけて、鎌倉市で松尾市長から教育長に推薦され、 それにともなって様々な問題や議論が引き起こされているが、 それについては別表で述べることとする。 |
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2013年6月 | 代田昭久氏が武雄市に招かれる。(おそらく接触はこれが初めて。) 樋渡市長や武雄市教育委員会と、武雄市図書館などで打ち合わせ。 その様子が8/21放送のTBS NEWS23で紹介されている。 |
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2013年7月25日 | 代田昭久氏が、武雄市の樋渡市長に反転授業などについて説明。 おそらくはこの時に、武内小のiPad授業も見学している。 その様子が8/21放送のTBS NEWS23で紹介されている。 |
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2013年8月19日 | 代田昭久氏が東京渋谷区のニュートン編集部を訪問。 和田中の生徒や卒業生が同行。 ニュートンの反転授業の試作品などを試し、生徒や卒業生の感想等を聞く。 その様子が8/21放送のTBS NEWS23で紹介されている。 |
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2013年8月21日 | 「反転授業」を取り上げた特集がTBS NEWS23で放映。 代田昭久氏が武雄市を訪れて樋渡市長や武雄市教育委員会と 打ち合わせをする様子や、ニュートンプレス編集部を訪問する様子なども取り上げられた。 (動画)特集「学校が変わる「授業の革命!? “反転授業”とは」」|TBSテレビ:NEWS23 |
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2013年8月26日 | 武雄市議会定例会記者会見において、 樋渡市長が代田昭久氏を教育監に任命することを公表。 (9月議会に提案し、承認されればということ。) ●「ICT推進協議会の松原先生から中間答申があって、 協議会として教育委員内にICT推進の専門的知識を持った 人員を配置することを提案」 記者会見のUstream録画はこちら。(19:50~) ●関連報道 武雄市、全小中学校に無線LAN/佐賀新聞ニュース |
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2013年9月13日 | 武雄市ICT教育推進協議会から、武雄市立小中学校の児童生徒に整備する タブレット端末に関する最終答申が出された。 これを受け、樋渡市長は 「ハード・ソフト両方のプロポーザルを行いよりよいものを取り入れたい」 と述べた。 今後、10月に学識経験者をもとにした、機種選定委員会を設置し、 年内に機種の絞り込みとプロポーザルを行うとのこと。 ●9/13武雄市役所Facebookページ記事 ●武雄市教育委員会(2013/9/13) ●武雄市教育委員会(2013/9/19) 答申の中には、 「さらに、これらを着実に進めていくためには, 教育委員会内にICT教育に関する専門的な人員を配置するなど、 十分な推進体制を整えるのが望ましい。」 という一文もある。 |
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2013年9月20日 | (株)ニュートンプレスが、武雄市への教材提供についてプレスリリースを出す。 ●佐賀県武雄市において、インタラクティブな理科教材を公開 ●プレスリリースの内容 日時:平成25年9月26日(木) 午後1時~ 場所:武雄市役所 4階会議室 (佐賀県武雄市武雄町昭和1-1) 科学雑誌『Newton』を発行する株式会社ニュートンプレスは、 小学校・中学校用のインタラクティブな理科教材の開発を進めておりましたが、 この度、iPadなどタブレット端末ならではの理科教育支援教材を公開します。 公開は、武雄市による 「代田 昭久氏(武雄市教育委員会「教育監」に任命予定)の記者会見」 に引き続いて行います。その際、武雄市への提案(提供)も発表いたします。 発表後、タブレット端末での操作を体験していただくことができます。 |
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2013年9月24日 | 朝日新聞が、武雄市で「反転授業」が試行されることを報道。 朝日新聞デジタル:家で動画見て予習、「反転授業」試行へ 佐賀・武雄市 |
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2013年9月26日 | 代田昭久氏とニュートンプレス社が、武雄市役所にて記者会見予定。 ●佐賀県武雄市において、インタラクティブな理科教材を公開 |
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■代田昭久氏が和田中学校長時代に受けた文書訓告処分について
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代田昭久氏が杉並区立和田中学校の校長を務めていた2009年に、
数学教諭が中学3年の女子生徒にわいせつ行為を行うという事件がありました。
この事件で、校長であった代田昭久氏は杉並区教育委員会から文書訓告処分を受けています。
調べてみると、この事件は、放置・隠蔽が疑われる扱い方がされており、
処分も異様に軽く済まされすぎていると感じました。
その経緯を以下にまとめました。
なお、この情報は主に以下の2つの記事と、鎌倉市の中澤克之議員らが
鎌倉市議会で示した調査結果などを元にしています。
●「夜スペ」の和田中教諭 補習中、生徒にわいせつ 停職6月 - MSN産経ニュース(2011/1/23)
※元記事は削除されていますので魚拓を示します。
1ページ目の魚拓
2ページ目の魚拓
●週刊金曜日ニュース 東京・杉並区立和田中がわいせつ事件を1年隠蔽(2011/5/13)
日付 | 内容 | 備考 |
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2008年4月1日 | 代田昭久氏が、東京都杉並区立和田中学校の校長に就任。 |
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2009年12月下旬 | ●数学科男性教諭(当時56歳)が、当時中学3年の女子生徒に 数学の補習授業を行った際、生徒の下半身を触るというわいせつ行為を行う。 ●教諭の補習授業は、いずれも同校の放送室や印刷室などの“密室”で行われていた。 ●女子生徒には、わいせつ行為の口止めも行っていた。 ●女子生徒は当時中学3年であり、わいせつ行為が行われたのは 高校受験を直前に控えた大事な時期だった。 ●数学科教諭は30年以上の教職経験を持つベテラン。 同校勤務は5年目で生活指導を担当していたといい、 「真面目な先生で生徒との大きなトラブルもきいたことがない」(保護者) との評判だった。 ★この時点では事件は発覚しなかった。 |
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2010年1月上旬 | ●同じ教諭が補習時に同じ女子生徒の太ももを触るというわいせつ行為を繰り返す。 ●教諭は補習授業を重ねるにつれ、生徒のスカートの中に手を入れて触るなど、 行為が執拗(しつよう)になっていったという。 |
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2010年1月 | ●被害生徒の保護者が代田昭久校長に電話し、事件が発覚。 ●しかし、それに対し、杉並区教委と校長である代田昭久氏は、 問題を起こした教諭を欠勤扱いとなる「自宅謹慎」ではなく 「病気休職」扱いとして「問題の調査」を進めた。 |
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2010年4月 | 杉並区教育委員会は事件発覚から3ヶ月もかけて問題を調査。 その上で4月になってようやく都の教育庁に問題を報告。 |
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2011年1月20日 | ●都の教育庁は、なぜか8ヶ月以上もかけて処分を検討。 問題発覚から1年が経過した2011年1月20日になって ようやく処分を決定した。 ●わいせつ教諭を行った数学教師は停職6ヶ月の懲戒処分とされた。 (懲戒免職ではないという非常に軽い処分。 また、停職処分なので氏名も非公表。) ●校長だった代田昭久氏は管理監督者責任を問われ、 懲戒には至らない文書訓告の行政措置処分を杉並区教育委員会より受けた。 ●文部科学省初等中等教育局は 「児童生徒にわいせつ行為をした教員は原則懲戒免職に」 との文書を出しており、この処分は極めて軽すぎるもの。 ●問題の大きさと長すぎる調査期間、軽すぎる処分を考えると、 これは事実上の放置・隠蔽と呼んでもよいほどである。 ●2010年1月の問題の発覚から、都教委と杉並区教委が「調査」と称し 一年近く放置・隠蔽していた間、校長である代田昭久氏の 「病気休職」との虚偽報告がまかり通り、正規教員は未充足だった。 ●「病気休職」なのでその期間、問題を起こした数学教諭には給与も支払われていた。 ●鎌倉市でも2012年に教諭のセクハラ事件が起きているのだが、 当該教諭に対してはすぐに欠勤扱い(給与も出ない)の自宅謹慎処分とし、 2カ月で懲戒免職処分を出している。 |
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その他 | ●この問題が世間に知られたのは、2011年1月23日の産経新聞の報道のおかげだった。 ◎産経新聞の記事の元URL(記事は既に削除されておる) ◎1ページ目の魚拓 ◎2ページ目の魚拓 ●停職処分者は氏名非公表のため、産経新聞の報道がなければ、 もみ消しの危険性もあった。 ●産経新聞の報道によると、校長である代田昭久氏は、産経新聞の取材に対し、 「こちらでは、一切お答えできない」として、回答を拒んだ。 ●産経新聞の報道によると、処分が決まった2011年1月時点で、 既に教諭と女子生徒の保護者の間で示談が成立しているとのこと。 ●「週刊金曜日」も、和田中学校に関する別の訴訟の関係で、2011/5/13にこの件を扱っている。 ◎週刊金曜日(2つのURLを示しているが内容は同じ) 東京・杉並区立和田中がわいせつ事件を1年隠蔽 金曜アンテナ(詳細)|バックナンバー|週刊金曜日公式サイト ●鎌倉市の中澤克之議員によると、わいせつ教諭を行った教諭は復職しているとのこと。 (3/27の鎌倉市総務常任委員会での発言) |
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■代田昭久氏と、鎌倉市教育長人事問題について
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(作成中)
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■様々な疑問点や知りたい事(質問)など
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上に示した各種問題をふまえ、以下を確認しておきたいところです。
●「教育監」とはどういう役職であり、権限や所管業務範囲はどうなるのか?
※特に、
「ICT教育に絡む学習指導に限定されるのか、
それとも人間教育面やいじめ問題など、
教育全般の問題にも関わっていくことになるのか」
という点を中心に。
代田氏は、和田中校長時代に「教諭のわいせつ行為隠蔽問題」で文書訓告を受けており、
鎌倉市では、
「いじめや体罰、引きこもりは行政の仕事。教育長の仕事ではない」
という発言もあったそうです。
また、鎌倉市の中澤克之議員によると、代田氏は
「教育はビジネス」
という発言もしていたとのこと。(ブログ)
ICT教育などの「学習面」だけならともかく、
それ以外の「人間教育」などの面に関わるのに適切な人物だとはあまり思えません。
鎌倉市の教育長人事問題を巡る議論の中でも同様の見解を示している議員が複数おられます。
※代田昭久氏の教育監人事はとりあえず来年3月末までとのことですが、
なし崩し的に教育長などに任命されるようなことがないかも心配しています。
●どういう経緯で代田昭久氏を「教育監」に任命することになったのか。
「ICT教育推進協議会から答申があった」とかではなく、
どういう縁で誰から紹介があり、任命へと話が進んでいったのかということ。
また、どういう場でどういう議論や決議がなされて「教育監」に任命されたのか。
議会での審議が必要だと言っていたはずだが、何かの委員会で議決されたのか。
9月議会の速報議事録からは、審議がされた様子が見られない。
鎌倉市の教育長人事問題では、友人だという浅尾慶一郎衆議院議員の名前が出たり、
石原伸晃衆議院議員(環境大臣)からの「推薦書」なども問題になった。
武雄市での任命にあたり、そういった政治家も関係した、
いわば「猟官運動」的な行為はあったのかどうか。
それとも、藤原和博氏、松原聡氏、中村伊知哉氏など、
武雄市のICT教育を取り巻く関係者(交友関係者)から何らかの推薦があったのか。
それとも全く別のところから縁があってつながっていったのか。
●和田中学校の校長時代に受けた文書訓告処分についての認識
和田中学校の校長時代に、数学教諭が補習中に生徒にわいせつ行為を行ったという事件があった。
この事件で、代田昭久氏は、杉並区教委から文書訓告処分を受けている。
また、処分が決定されるまでの1年間の間(この期間も長すぎる)、
代田昭久氏と杉並区教委は、その教諭を「謹慎」ではなく「病気休職」として扱っていた。
問題を起こした数学教諭も停職6ヶ月という非常に軽すぎる処分となっており、
産経新聞が報道しなければ、問題がもみ消されかねない状況でもあった。
◎代田昭久氏が文書訓告を受けていた件について、
武雄市教育委員会や樋渡市長はどの程度認識していたのか?
(事実認識を確認しておきたい)
◎事実を認識した上で、この問題についてどのように考えているのか?
(見解を確認しておきたい)
◎これらを踏まえた上で、今回の代田昭久氏の教育監任命は適切であると考えているのか?
(見解を確認しておきたい)
●鎌倉市の教育長人事問題についての認識
今年の2月~6月にかけ、鎌倉市の松尾市長が、代田昭久氏を
教育長に推薦するという人事案を出し、様々な問題や議論が引き起こされた。
代田昭久氏の人事が問題とされた主な理由は以下の通り。
1.和田中の校長時代に受けた、わいせつ教諭問題による
文書訓告処分と、当時の代田昭久氏の対応が問題視された。
2.2013/3/3に行われた鎌倉市の議員への説明の場で、代田昭久氏が
「受けたのは文書訓告ではなく厳重注意」という虚偽発言を行った。
本来間違えようがないはずのことであり、大きく問題視された。
3.代田昭久氏が自分の推薦書を作成して石田伸晃環境大臣の事務所に行き、
「教育長に(ほぼ)決まった」という説明で自作の推薦書に石原伸晃氏の署名をもらい、
その「推薦書」を中澤克之議員を始めとする議員4名に渡したこと。
(これは中澤克之議員が石原氏の事務所の秘書に確認した内容だが、
推薦書作成の経緯に関する松尾市長の説明はこれとは食い違っている。)
中澤克之議員は自民党公認で当選した議員でもあり、
一部の議員だけに「推薦書」を渡したということも含め、
「反対派を押しきるための圧力であり猟官運動だ」との批判を受けた。
4.結局、代田昭久氏は2013/3/7に教育長への推薦を辞退したのだが、
なぜか3/22放送の「やじうまテレビ」では、
教育長への教育長を諦めていないという趣旨の発言をしている。
5.まだ和田中の校長に在任中だった2013/3/24に、代田昭久氏が
鎌倉市の松尾市長の後援会が開いた「記者会見」に現職校長の肩書きで出席。
代田昭久氏はその場で「松尾市長と一緒にがんばりたい」と発言。
また、訪れていたマスコミと、「バトル」を繰り広げたとのこと。
教育公務員であるにも関わらず、公務員法などで制限されている、
「政治中立性を崩す行為」であると批判を受けた。
他にも、代田昭久氏の
「いじめや体罰、引きこもりは行政の仕事。教育長の仕事ではない」
「教育はビジネス」 (ブログ)
といった発言や、質疑やマスコミに対する対応内容、民間人校長であり、
長く教育に携わってきた人物ではないといった点から、
教育長としての適格性への疑問も出されていました。
その後も松尾市長は、4月議会に合計8名の候補を推薦するなどして、
代田昭久氏の教育長人事実現に執着を示していましたが、
結局多くの候補が落選して過半数の支持が得られない状況となったこともあり、
代田昭久氏の教育長人事は白紙撤回となりました。
その後、6月議会を経て8月に別の方が教育長に就任していますが、
6月議会ギリギリまで、代田昭久氏の推薦が模索されていたようです。
代田昭久氏が武雄市にアプローチし始めたのは推薦が断念された直後ということになります。
余談ではありますが、松尾市長が反対議員への懲罰の法的措置の可能性を
市の顧問弁護士に相談するよう職員に指示したということが明らかになり、
議会の自立権を侵害する行為であること、職員の使役と弁護士への公費出費が
不当支出であることという理由で、2013/9/13には市長の問責決議まで可決されています。
長くなってしまいましたが、これらを踏まえ・・・
◎鎌倉市で起きた、代田昭久氏の教育長人事問題について、
武雄市教育委員会や樋渡市長は各種問題をどの程度認識していたのか?
(事実認識を確認しておきたい)
◎事実を認識した上で、この問題についてどのように考えているのか?
(見解を確認しておきたい)
◎その事実を踏まえた上で、今回の代田昭久氏の教育監任命は適切であると考えているのか?
(見解を確認しておきたい)
●ニュートンプレスが武雄市役所で教材の提供・提案発表を行う件について
武雄市や樋渡市長は、タブレットの選定について、9/13の最終答申を受けて
「ハード・ソフト両方のプロポーザルを行いよりよいものを取り入れたい。」
「10月に学識経験者をもとにした、機種選定委員会を設置し、
年内に機種の絞り込みとプロポーザルを行う。」
と説明していた。
これはつまり、タブレットで利用される教育コンテンツについても、
要件定義をした提案型のプロポーザル(公募)が行われ、
公平な観点から選定が行われるべきものだと考えている。
それにも関わらず、まだ要件定義や選定委員会の設置などもされていない中で、
ニュートンプレスだけが武雄市役所で提案・提供の発表を行うというのはどういうことか。
2012/9/24に、朝日新聞が
「タブレット授業が先行導入されている武内小学校で、
11月から"反転授業"が試行される」
という報道を行っているが、それへのコンテンツ提供ということなのだろうか?
なお、教育監に任命された代田昭久氏が、8/19にニュートン編集部を訪れ、
「反転授業」の試作コンテンツなどを和田中の生徒や卒業生に
体験させていた様子が、8/21のTBS NEWS23で放送されている。
これらを踏まえ・・・
◎これらの状況を考えると、代田昭久氏が、「教育監」という立場を濫用して、
ニュートンプレスに有利な場を与えていると解釈できるのではないか。
談合・癒着・利益供与にはあたらないのか。
このニュートンプレスの発表の場は、一体どういう経緯で設けられたのか。
◎ニュートンプレスの教材の採用は武雄市の決定事項なのか?
決定事項であるならどのような内容や根拠で決定を行ったのか。
決定ではないのなら、何故武雄市役所でニュートンプレスの発表を許可したのか。
◎ニュートンプレスの「提供・提案」の内容はどういうものなのか。
11月から行われるという武内小学校での「反転授業」の先行試行への
コンテンツ提供ということなのか。
それとも来年4月のタブレット端末導入を見据えたものなのか。
また、今回のコンテンツの「提供・提案」は有料なのか無料なのか。
有料であれば、武雄市との「随意契約」ということになるのか。
随意契約ということであれば、選定根拠はどういうものになるのか。
◎武雄市役所という場で、また、代田昭久教育監の記者会見という場で、
民間の一事業者にすぎないニュートンプレスが商品の発表を行うことについて、
武雄市教育委員会や樋渡市長、代田昭久氏らの見解を個別に伺いたい。
◎タブレット教育に利用するハードウェアやコンテンツについてだが、
ハードウェア機種やコンテンツアプリの種類などについては、
その種類の提案も含めて事業者からの提案を受けることを考えているのか。
それとも、選定委員会が機種やアプリの種類などまで決定した上で、
納入業者を公募するという形になるのか。
あるいは別の方法を考えているのか。
選定の流れをなるべく具体的に答えてもらいたい。
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