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2013年10月

2013年10月26日 (土)

10/27の神戸市長選の投票率向上運動(「TSUTAYA × Kiss FM Kobe」「センキョ割」)が怪しすぎる件

●2013/11/3 17:00追記
  神戸市長選の結果と、久本信也候補の件についての続報を追記しました。


明日、2013/10/.27(日)に、神戸市長選の投開票が行われます。
2009/10/25に行われた前回の市長選挙の投票率が31.51%で、
政令指定都市で当時ワースト記録だったということから、
投票率を上げるために色々な運動が行われているようです。

  神戸市長選挙の投票率向上プロジェクトがハンパない件 - NAVER まとめ

 
いきなり少し話が逸れますが、私はこの1年ほど武雄市問題を追っており、
武雄市の樋渡市長は非常に危険な人物だと考えています。
9月に行われた堺市長選では、事実無根のデマや誹謗中傷を垂れ流していました

そして、その樋渡市長は、神戸市長選では樫野孝人氏を応援しています。
  ・樫野孝人氏が維新の会に近いとされている候補だということ
  ・支援者を見ても樋渡市長だけでなく色々ときな臭い感じを受けること
  ・樋渡市長のような危険な人物の影響をこれ以上強めたくないこと
といった理由もあり、私は、「樫野孝人氏は要注意人物である」と考えてきました。
(ただし、他の候補者も含め、政策等には踏み込んでいません。)

 
さて、話を戻しますが、神戸市長選に絡んで行われている投票率向上運動。
「投票率の向上」を目的にしてはいますが、背後関係などを見ると

  樫野孝人候補を有利にするために関係者が動いているとしか思えない

というものがあるのですよね。

投票率が低いと強固な組織票地盤や政党推薦を持つ候補が強く、
投票率が高いとそれ以外の候補が有利になるというのはよく言われるところです。
今回の神戸市長選挙では、元副市長の久元喜造(ひさもと・きぞう)氏
自民・民主・公明の推薦を受けており、比較的優位にあるとされているようです。
樫野孝人氏は投票率を上げてそれを覆さなければならない立場ということになります。
10/26の産経ニュースにある樫野孝人氏の陣営の幹部の言葉によると、
  「支持は順調に広がっている。投票率が上がれば勝てる
とのこと。(私としては、ぶっちゃけ負けてほしいですが。)

個人的に見て色々と引っかかっているのは、以下の2つの投票率向上運動です。

  TSUTAYA×Kiss FM KOBE 神戸の新しいリーダーが決まる日だよSpecial

  センキョ割(神戸市長選挙 選挙割) 普通の選挙から→ハッピーなセンキョへ!

この記事では、それぞれの運動について述べていきます。
これら以外にも、樫野孝人氏を有利にしようとするような
不審な動きが見られるため、強く懸念しています。

なお、既にこのようなまとめもあります。
タイトルが少々煽動的でもあり、内容全てに賛同するわけではありませんが、
参考情報として紹介させていただきます。

  狡猾な買収的行為?神戸市長選、TSUTAYAの選挙キャンペーンに物議 - NAVER まとめ 

 
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■「TSUTAYA×Kiss FM KOBE 神戸の新しいリーダーが決まる日だよSpecial」について---------------------------------------------------------------------------

TSUTAYA」と、「Kiss FM Kobe(兵庫エフエム放送株式会社)」が展開するキャンペーン。
投票当日の10/27に「投票所看板を撮影した写真」か「投票済証」をツタヤに持っていくと、
10/27のみ使える「旧作CDレンタル1枚無料レンタル」のクーポンがもらえるというもの。
投票当日の10/27(日) 22:00~23:00に、Kiss FM Kobeでスペシャルコラボ番組が放送される。
この番組は同局の音楽番組「MUSIC APPLE」のスピンオフ番組で、
出演者たちが神戸の音楽文化や今後の在り方について語り合うとのこと。

  ◎神戸の新しいリーダーが決まる日だよSpecial
  ◎TSUTAYAとKiss FM KOBEが神戸市長選挙でスペシャルコラボ [Kiss PRESS]

 
なお、TSUTAYAを経営しているのは、CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)社です。
Tカード・Tポイントを経営しているのもCCC社。
ここでは余談ですが、CCC社は武雄市図書館の指定管理者にもなっています。

引っかかる点についてはこちらの画像を見ていただくのが手っ取り早いでしょう。

樫野孝人氏のプロフィールにコメントをつけた画像。
ある方のツイッターから拝借いたしました。

 
見ての通り、樫野孝人氏はTSUTAYAのCCC社関連会社の取締役等を歴任し、
Kiss FM Kobe(兵庫エフエム放送株式会社)の取締役でもあったという、
両社に極めて強い関わりを持つ人物なのです。
(なお、樫野孝人氏は2013年6月の株主総会でKiss FM Kobeの取締役を退任したとのこと。)

また、CCC社の増田宗昭社長は、2009年頃には樫野孝人氏の後援会会長を務めていたようです。
現在の後援会会長は、どなたなのでしょうね。
9月末までは、樫野孝人氏の公式サイトのトップページに、
CCC社の増田宗昭社長が応援メッセージを寄せている事が掲載されていたのですが、
なぜか現在では削除されているようです。(古い情報だからかもしれませんが。)

これらを考えると、

  「TSUTAYAのCCC社と、Kiss FM Kobe(兵庫エフエム放送)は、
   樫野孝人氏を有利にするために投票率向上活動を行っているのではないか?」

という見方をしてしまうのは、ごく自然なことではないかと思います。

 
なお、詳しい事情までは調べていないのですが、Kiss FM Kobeには、
民事再生に絡む民事・刑事の訴訟トラブルもあるようです。
参考までに、前代表取締役の相田勲氏のブログを紹介しておきます。
ブログでは、樫野孝人候補への問いかけも行われています。

  相田 勲の「これが真実です」

この相田氏のブログの内容を踏まえると、

  「Kiss FM Kobeの横山剛社長は、元取締役の樫野孝人氏を神戸市長にすることで、
   相田氏が指摘しているようなKiss FM Kobeの各種問題点について、
   隠蔽または有利な取り計らいを期待しているのではないか」

という考え方もできてしまいますね。

・・・何でこんなに怪しいことばかり見つかるのでしょうね・・・。

 
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●「CCC社による個人情報の収集」という観点からの懸念について
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「TSUTAYA×Kiss FM Kobe」のキャンペーンについては、もう1つ、

   「CCC社(TSUTAYA、Tカード)による個人情報の収集」

という観点からの懸念が示されています。

Tカードをお持ちの方は割と多いのではないかと思うのですが、

   「加盟店で買った品物の情報や申し込み情報などがCCC社に収集され、
    マーケティングやターゲット広告などに利用されている」

ということをご存知の方はどれくらいおられるでしょうか?
要するに、Tポイントに釣られて、あちこちでTカードを使って買い物やイベントへの参加、
アンケートの回答などを繰り返していくと、申し込み時に書いた住所氏名などの基本情報だけでなく、

   ◎年収 ◎家族構成 ◎行く店(訪問履歴) ◎買った(借りた)品物(購買履歴)
   ◎利用したサービス ◎行動時間帯 ◎行動履歴

など、様々な個人情報がCCC社に蓄積されていくわけですね。
そしてその蓄積されたデータから、

   ◎よく行く店 ◎よく買うもの ◎好きな食べ物 ◎興味があること ◎持病

など、様々な個人特性が分析され、利用されるわけです。
詳しい内容については、高木浩光氏のこちらの記事をご覧下さい。
CCC社に個人情報を把握されることを、気持ち悪いと感じる人もいると思います。

   高木浩光@自宅の日記 - Tポイントは本当は何をやっているのか

 
そして、今回の「TSUTAYA×Kiss FM Kobe」の投票率向上キャンペーン。
「10/27だけ利用できる旧作CD1枚レンタル無料クーポン」がもらえるわけですが、
TSUTAYAのレンタルを利用する場合は、当然Tカードの提示が必要なわけです。
つまり、CCC社は、Tカードの個人情報と無料クーポンを関連付けて

   「この人は2013/10/27に神戸市長選挙の投票に行った」

という「個人情報データ」を得ることが可能なわけです。

   「誰に投票したかが知られるわけでもないし、
    別にそんなの知られても大したことねーじゃん。
    旧作CDを1枚無料レンタルできるならラッキーじゃん。」

と思う方もいると思いますが、個人情報についての感覚は人それぞれです。
また、投票情報の収集がより広く様々な形で継続的に行われていくようになった場合

   「この人は毎回しっかりと選挙に行く人だな」
   「この人は全然選挙に行かない人なんだな」

といったこともある程度わかってくるということになります。

もちろん、情報を知られたくないならキャンペーンに参加しなければいいのですが、
「CCC社(Tカード)に個人情報を収集されているという意識を持っている人」や、
「収集される情報の取り扱いについて知っている人」は、まだまだ少ないので、

   「投票したという行動が蓄積されて利用される可能性があるということを、
    各自がしっかりと知って自覚した上で、
    キャンペーン(Tカード)を利用する必要がある。」

ということですね。

また、
  「こういう形で投票行動の情報を収集することに問題はないのか?」
という観点もあると思います。
このあたりは専門家の方々に色々な意見を伺ってみたいところです。

 
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■「センキョ割(神戸市長選挙 選挙割)」について
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神戸市内の大学生有志、及び、「株式会社スマイルズ」、「須磨勝手に観光協会」が
中心になって立ち上げた組織「神戸市長選挙 勝手に投票率向上委員会」
企画運営しているとされるキャンペーン。

  ◎神戸市長選挙 選挙割 普通の選挙から→ハッピーなセンキョへ!
  ◎神戸市長選挙 センキョ割のFacebookページ

キャンペーンの内容は、投票に行って投票所の看板や張り紙などと一緒に写真を撮り、
その写真をセンキョ割に参加している店に提示すると、店が用意したサービスを受けられるというもの。
ただし、使えるのは20歳から49歳までという年齢制限がある。

 
引っかかるのは、

  ◎樫野孝人氏の支持者である、尾崎秀則氏が中心になっている  
    (ちなみに尾崎氏は武雄市の樋渡市長のファンでもあるそうです・・・)

  ◎なぜか20歳~49歳までという年齢制限が設けられている
    (樫野孝人氏への投票が期待できるのは比較的若い年代層ですよねという話。)

という点です。

尾崎秀則氏は、「株式会社スマイルズ(SUMAiLES)」の代表取締役であり、
須磨勝手に観光協会」の運営者でもあります。
つまり、「神戸市長選挙 勝手に投票率向上委員会」の中心者は
尾崎秀則氏ということですし、本人もそう書いています。
関連ページを列挙しておきます。

  ◎尾崎秀則氏のツイッター (I_LOVE_SUMA)
  ◎尾崎秀則氏のFacebook
  ◎バーベキューソルトの株式会社スマイルズ(株式会社スマイルズ)(SUMAiLES)
  ◎須磨勝手に観光協会・須磨を西海岸化し隊 ~須磨の魅力を勝手に発信!~

  ◎センキョ割への協力を呼びかける尾崎秀則氏の2013/9/5のFacebook記事魚拓

  ◎樫野孝人氏への投票を呼びかける尾崎秀則氏の2013/10/23のプロフィール写真魚拓

尾崎秀則氏が2013/10/23にFacebookにアップした、
樫野孝人候補への投票を呼びかけるプロフィール写真
(左が樫野孝人候補、右が尾崎秀則氏)
(表示されない場合は魚拓を参照)

 
なんというか、いっそ清々しいくらいにオープンになさっておられますが、
謳い文句である「神戸市長選挙の投票率向上!」の本当の目的が、
樫野孝人氏を当選させることである
というのは、容易に推測可能というか、
ほぼぶっちゃけてらっしゃるも同然ですよね、これ。

更に言うと、上で述べたように、センキョ割には20歳~49歳という年齢制限があります。
若い世代にも自分たちが住む神戸のことを考えてほしい」という建前はありますし、
参考にしたという横浜でのセンキョ割でも20歳~35歳という年齢制限はありますが、
比較的高い年齢層は安定志向が強いといった理由もあり、
樫野孝人氏への投票が期待できるのは主に比較的若い年齢層ということになりますよね。
単に投票率を上げたいなら、年齢制限など設ける必要はないわけですし、
高齢者も含めたほうが、投票率向上効果も、地元への経済効果も高い気がします
(割引サービスなので経済的なマイナス面もあるかもしれませんが、
 トータルで見るとプラスになるんじゃないかなという漠然とした考えですが。)
いったいどういう理由で年齢制限を設けることにしたのでしょうか?
年齢制限を設けた理由は、サイトでは語られておりません。
横浜の例より年齢幅を広げた理由も特に書いてありません。気になるところです。

なお、「センキョ割の使い方」を見ると、

  「ステキな写真が撮れたらfacebookやtwitterにも是非アップして下さい~」

と書かれています。
おそらくは口コミで噂を広げ、更なる投票率アップにつなげようということなのでしょうが、
投票所の写真の写し方次第では、場所が特定され、

  「自分が住んでいるエリアが知られてしまう」

というリスク(危険性)もありますので、気をつけたほうがよろしいでしょう。

 
更に、私としては残念なことであり危険でもあると考えているのですが、
尾崎秀則氏は、武雄市の樋渡啓祐市長のファンでもあるのですよね。

私が尾崎秀則氏のことを知ったのは、樫野孝人氏と、武雄市の樋渡啓祐市長、
横須賀市の吉田雄人市長を招いて9/7に開催された「神戸を変えるシンポジウム」でした。
このシンポジウムは当初Ustream中継が予定されており、私はそれを見ようと思っていたのですが、
機材のトラブルがあったようで、結局中継は中止になりました。
それでもUstreamのソーシャルストリーム魚拓)で内容を少し実況して下さった方がおり、
それについて、私は樋渡市長についての情報提供も兼ねてツッコミを入れていました
そのツッコミを見て後からコメントをしていたのが、ilovesumaこと尾崎秀則氏だったのです。
ソーシャルストリーム魚拓)から、尾崎秀則氏の発言をピックアップして示しておきます。(古い順)

   ilovesuma ↓これらの書き込みを見るにつけ、改革をするということは、どれだけ大変かわかるな。

   ilovesuma 確かにネット時代で、県境も、国境も無い時代ではあるが、神戸を変える!という
          神戸のシンポジウムにおいて、これだけ樋渡さんの批判が書き込まれるとは....
          ますます樋渡さんが好きになった

   ilovesuma 私もまちおこしのまね事を長らくやり続ける中で、分かったのは100人いて
          100人から賞賛を受けることなんて、たぶん人命救助くらいだけだということ。

   ilovesuma 樫野さん、樋渡さん、吉田さん、非常に勉強になりました。 よしやるぞ!
          やってやるぞ!と多くの方々が決意を新たにしたのではと思います。
          ありがとうございました。

私は後になってこの尾崎秀則氏のコメントに気づいたので、3日後に

   goldenhige ↓「批判が書き込まれたから好きになった」などと言ってる場合ではなく、
          危機感を持って批判内容に目を向けたほうが良いですよ。
          講演会の戯言を信じるのは危険です。 @I_LOVE_SUMA

とコメントしておいたのですが、尾崎秀則氏の

   「たくさん批判されてるから、ますます樋渡さんが好きになった」

という感想は、この1年間武雄市問題を追って樋渡市長の暴言・脅迫・恫喝等を
多数目にしてきた私から見ると能天気な勘違いにもほどがあるわけでして、

   「このように批判内容に決して目を向けようとしない支持者が
    維新の会や樋渡市長など"改革"を掲げるとされる政治家達の周辺に
    多く見られる気がするのは何故だろう?マジで勘弁してほしい。
    彼らに本当の"改革"が出来るとは思えず、"改悪"になるのではないか。」

と、もどかしく思ったことを覚えております。

他の自治体・首長の問題や詳しい事情に踏み込む気がないというのは
仕方のないことなのかもしれませんし、私自身、神戸市長選にはあまり踏み込めていませんし、
自分の活動範囲で関わってきたもの、目にしてきたものを重視するのは当たり前ではあるのですが、
あまりにも酷い問題がまったく伝わらないというのは、やはりもどかしいものです。

センキョ割のページの説明には

  「※神戸市長選挙 センキョ割は株式会社ワカゾウさんがすでに取り組まれ
     大きな成果を上げられている「センキョ割」を
     T.T.P.(てっていてきにパクる)で作らせていただきました。

とあります。この「T.T.P.(てっていてきにパクる)」は、
武雄市の樋渡市長が講演会などで使う定番ネタでして、
このあたりからも尾崎秀則氏の樋渡市長への傾倒ぶりをうかがうことができ、
私としては、とてもゲンナリしてしまいます・・・。

 
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■幽霊候補?票削り?久本信也氏の不審な出馬について
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10/26の産経ニュースによると、今回の神戸市長選挙には、5人の方が出馬しています。

  元市議の森下裕子氏(48)
  共産党県委員の貫名ユウナ氏(61)
  前副市長の久元喜造氏(59)
  コンサルタント会社社長の樫野孝人氏(50)
  建築業の久本信也氏(58)

最も有利だとされているのが、自民・民主・公明の推薦を受けている、
元副市長の久元喜造(ひさもと きぞう)候補のようです。

気になるのが、久元喜造候補と名字の読みが同じ「ひさもと」である、久本信也候補。
立候補はしているものの、ろくに選挙活動をしておらず、選挙ポスターすら無いようです。
上に示した10/26の産経ニュースでも、他の4候補と違い、活動が全く書かれていませんし、
10/26の神戸新聞にいたっては、

  「建設業の久本信也(ひさもとしんや)氏(58)は目立った活動をしていない。」

と、はっきり書かれている始末です。

そのあたりの事情の推測については、以下のような記事やまとめがあります。

  神戸市長選挙名前まちがいにご注意ください。

  神戸市長選に立候補して体調不良な久本信也候補 - Togetter

  神戸新聞NEXT|2候補 名字の読みが同一 案分票発生で混乱? 神戸市長選

 
要するに、

  「誰かが紛らわしい名字の候補者を立候補させて、
   最も有利と言われる元副市長の久元喜造(ひさもと きぞう)候補の票を
   少しでも削ろうとしているのではないか」

という推測ができるわけですね。

そして、それによって誰が一番得をするのかというと、
やはり樫野孝人候補ではないだろうかと・・・。
推測にすぎませんが、あまりにも不自然な状況ですよねえ・・・。

 
※2013/11/3 17:00追記
(ここから↓)
  神戸市長選の結果は、以下のようになりました。

候補者名 得票数
久元 喜造 161,889
樫野 孝人 156,214
森下 やす子 53,393
貫名 ユウナ 46,692
久本 信也 26,548

 
  5675票差という僅差で久本喜造氏が当選。有効投票数は444,737票。
  政令指定都市である神戸市の市長選の供託金没収点は有効投票総数の10%ですから、
  それに満たなかった久本信也氏の供託金240万円は没収されます。
  なお、ツイッターでいただいた情報によると、久元氏か久本氏かわからない按分票は223票だったとのこと。
  つまり、紛らわしい書き方をした人は少なく、6%の投票者が
  久本信也氏を明示する形で投票したことになりますが、
  おそらく久元喜蔵氏と間違えて投票した方も多かったことでしょう。
  何もしなかった久本信也候補が有効投票数の6%にも相当する
  26548票を集めたというのは、極めて異常なことだと言えます。

  なお、その後、久本信也氏の件について調査をなさった方がおられます。
  以下の記事をご参照ください。

    神戸市長選、久本信也候補について判明した事実関係

    神戸市長選挙立候補届出書類

    神戸市議上原みなみさんからお電話いただきました。(ひさもと騒動顛末)

  現段階では、

    「どの立候補者とも関係なく、久本信也氏をかつぎ出した
     "後援会長"が、今回の怪しい動きを仕掛けていた。」

  ということになるようです。
  その正体もはっきりしているようですが、目的などは明らかにされていません。
  立候補や政治活動の自由は否定しませんが、今回の動きはあまりにも異常ですから、
  マスコミ各社がしっかりと追及し、詳細な情報を明らかにしてくれることを願いたいものです。

  参考として、選挙公報の画像も置いておきます。(表示されない場合は魚拓を参照)

(2013/11/3 17:00追記 ここまで↑)

 
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■総括
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上に上げた2つの投票率向上運動、紛らわしい立候補者による票削り(推測)は、
確かにどれも樫野孝人氏への投票を促しているわけではありませんし、
樫野孝人氏だけが有利になると言い切るのは難しいかもしれません。
公職選挙法には違反しないのかもしれません。(要検証)
実際に投票率を上げる効果もあるでしょう。

しかしながら、ここまで不審な状況が積み重なってしまうと、
やはり私としては、樫野孝人氏への警戒ランクを上げざるを得ません。
支援者が、グレーというか抜け穴的な手法で、なりふり構わず
樫野孝人氏を応援しているように思えて仕方ありません。

少なくとも、私個人としては、やはり樫野孝人氏への投票はお勧めできません。

私自身は、政策面までは踏み込めておりませんし、神戸市民でもありませんので、
後は神戸市民の皆様の判断にお任せするしかありません。
掲げている政策は本当に現実的なものなのか。
改革に見せかけただけの改悪ではないのか。
口先だけの我田引水の詭弁を多用しているだけではないのか。
世間からは「改革派」と目されているらしい武雄市の樋渡啓祐市長の、
あまりにも酷い実態をこの1年間目にしてきた身としては、心配でなりません。

樋渡市長のように、

  「なんで市民の声を聞かなきゃいけないんだ

  「財政規模が200億だから1億投資失敗しても必ず取り返せる

  「実験を許す、その度量っていうかね、もし失敗すれば、
   まあまた次に取り返せばいいじゃんっていうような、
   やっぱ市民性をもってほしいって。

  「嫌なら他所へ行け

などと放言し、暴言・脅迫・恫喝を繰り返し事実無根のデマを垂れ流すような
最悪の本質を持つ首長を選んでしまわぬよう、
神戸市民の方々には慎重な判断をしていただき、
神戸市の未来が良きものになるような首長を選んでいただきたいと願っております。

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2013年10月20日 (日)

武雄市の新市庁舎建設では青山フラワーマーケットと組む?

※注意
  今回の情報は未確定の情報でもあります。
  しかしながら早期に周知・記録し、注意しておくべき情報だと考え、記事にしています。

※記事の中でも述べていますが、青山フラワーマーケットに問題があるわけではありません。
  筆者が懸念しているのは、
    「樋渡市長がこれまでに、「市民病院の民間委譲問題」「図書館のツタヤ委託問題」で、
     特定の業者に便宜を図った上に、市民を無視したり欺いたりしてきた事実を踏まえると、
     市庁舎建設も同様に市民無視で進められる可能性がある。
  という点です。

(2013/10/21 0:30追記)
※まだ表に出てない情報かと思って記事として書いたのですが、
  DIME 2013年11月号(2013/9/14発売)の記事(ネット版はこちら)の中で、
  既に青山フラワーマーケットの名前は出ていたようです。記事には
    「次は市庁舎をアップルストアのようにしようと思ってるんですよ。
     青山フラワーマーケットのような花屋を入れてね。
     もちろん、自分がそんな市役所で働きたいからなんですけどね」
  と書かれていたそうです。(ツイッターで教えて頂きました。ありがとうございます。)
  とりあえず、7月頃からそういう話がありましたよということで。(ノ∀`)チョットハズカシイ
 


 
実はもう3ヶ月ほど前になるのですが、今年7月頃に、ある方から情報提供を受けました。
その内容は、

  「樋渡市長が、

     "新築する市庁舎では、青山フラワーマーケットと組む"

   と言っている。」

というものです。

諸々の事情もあり、「樋渡市長がそう言っている」という点については、
かなり信頼性が高いというか、ほぼ確実な情報だと判断しています。

  (2013/10/21 0:30追記)
   →DIME 2013年11月号(2013/9/14発売)の記事で、
     既に樋渡市長が青山フラワーマーケットの名前を出していたそうです。

 
ただ、仮にそうだとしても、樋渡市長が口からデマカセを言っている可能性もありますので、

  「青山フラワーマーケットとの間で具体的に話が進んでいるのかどうか」

という点については現時点では不明です。(進んでいる気はしていますが。)
一応、青山フラワーマーケットに事実関係を問い合わせてみましたが、

  「出店計画については、経営戦略の一つですので、
   社外秘とさせていただいております。」

という回答が返ってきました。(メール本文は記事末尾を参照)

樋渡市長は8/26の記事(インタビューは7/11)の中で、

  「次は庁舎です。窓口を廃止して、
   例えばお花屋さんを入れて、
   居心地のいい空間にする。」

などと語っていますが、この発言は、青山フラワーマーケットを
念頭に置いたものである可能性が高いのではないかと考えています。

青山フラワーマーケットは、佐賀県鹿島市出身の井上英明社長
パーク・コーポレーション」が経営している花屋ですが、
同社は花屋を軸として、いくつかの事業を行っています。
市庁舎の新築に関わるとした場合、以下のようなケースが考えられます。

  1.空間デザイン事業「parkERS」の一環として、
    市庁舎の建築・内装デザイン業務を受託する。

  2.市庁舎内に、花屋「青山フラワーマーケット」を出店する。
    また、この場合フラワースクール「hana-kichi」の業務も行われるかもしれない。

  3.市庁舎内に、喫茶店「TEA HOUSE」を出店する。

また、1つだけとは限りませんので、これらを複合した形で関わる可能性もあります。
「市庁舎内の飲食コーナーの指定管理者」とされる可能性もありますね。
色々なケースを考えておいたほうがよいのではないかと思います。

 
断っておきますが、青山フラワーマーケットに問題があると言っているわけではありません。
むしろ、内容次第では武雄市民にとって良い話になる可能性もあるでしょう。

 
では、何故あえて記事にしたのか。私が懸念しているのは主に以下の2点です。

  1.「池友会ありきで進められた武雄市民病院の民間委譲」や、
    「CCC社(ツタヤ)ありきで進められた武雄市図書館の改装・指定管理導入」と同様に、
    市庁舎の新築についても、最初から樋渡市長が気に入った業者ありきで計画が進められ、
    市民の意見がろくに反映されないのではないだろうか。
    武雄市図書館の改装と同様に、既成事実化された形で市庁舎計画が発表されてしまい、
    他の業者には公平な参入機会が与えられないのではないだろうか。

      ⇒1の詳細については記事後半で述べています。

  2.新市庁舎に青山フラワーマーケットの店舗が入ることになると、
    武雄市内にある花屋やホームセンター、あるいは喫茶店などの経営に、
    悪い影響を与えてしまうのではないか。要するに民業を圧迫してしまうのではないか。
    武雄市図書館のツタヤ化でも、周辺の書店やレンタル店などが大きな打撃を受けているが、
    樋渡市長は「努力が足りない」と切り捨てている。

      ⇒2の詳細については記事後半で述べています。

樋渡市長は、

  「なんで市民の声を聞かなきゃいけないんだ。
   4年間の任期中は好きにやらせてくれ。
   嫌なら選挙で落としてくれ。」

   (2013/1/21徳島ICT講演会より)

  「この図書館が嫌なら他所の図書館に行きゃあいいんですよ。いや、ほんとに。」
   (2013/5/4放送 テレビ西日本 土曜NEWSファイルCUBEより)

といった発言を繰り返しています。これらが樋渡市長の本音なのは間違いないでしょう。
つまり、「選挙以外で市民の意見をまともに聞く気はない」と宣言しているわけです。
実際に、市民病院の民間委譲問題や、武雄市図書館のツタヤ委託問題など、
様々な施策の進め方を見ても、市民や現場無視の姿勢が非常に強いことがわかります。

  「自分が行きたいと思う施設、居心地のいい施設にはみんな行きたがるはず」

という樋渡市長の発言は、「良い施設を追い求めるための一個人としての姿勢」としては
ある意味正しく、色々な人がその姿勢でアイデアを出しあっていくことで
良い物が生まれていくものですが、樋渡市長の場合は、ただの勘違いした自己中心的な考えであり、

  「市民の意見を聞かず、自分の感性やアイデアを市民に押し付ける」

という、「押し付け市政のための詭弁・言い訳」になってしまっています。
色々な合意形成をすっ飛ばしているのですから、まともな政治家の姿勢ではありません。
更にその上で、上の「嫌なら他所に行きゃあいい」という発言に見られるように

  「感性が合わず、自分のアイデアに拒否的反応を示す市民を排斥する」

という言動をとっているのですから、独裁的にもほどがあり、
民主主義政治家の資格が無いと言わざるをえません。

半年後の2014年4月に行われる武雄市長選で樋渡市長が再選されてしまった場合、
樋渡市長の「自分が民意だ」という勘違いは更に強まり、
更に市民を無視した独断的な市政を続け、市庁舎の新築などについても、
また強引な手法をとってくる可能性が高いと考えています。
武雄市で健全な町づくりを進めるためにも、
2014年4月の市長選での落選を望みたいものです。

樋渡市長自身も言っていますが、市庁舎の新築は、50年に1度の大きな事業です。
しかしながら、樋渡市長は見た目や話題性など、目立つことばかりを重視した、
まともな実効性があるとは思えない、ろくでもない市庁舎案も出しています。
これまでに、

  ●窓口を廃止し、アップルストアのようなワンストップサービスを提供する。

    ⇒どうも、
        「来庁者が窓口を回って手続きをするのではなく、
         御用聞きの職員が寄っていって用件を聞いて一連の処理を済ませていき、
         来庁者は飲食コーナーなどでのんびり手続き終了を待つだけ。
         これによってたらい回しを防ぐ。」
      などということを考えているようですが、おそらくデメリットの方が大きいでしょう。
      また、一度「窓口のない市庁舎」を作ってしまったら、
      元に戻すのは困難で、コストも発生してしまうでしょう。

  ●議会をガラス張りのすり鉢状にし、机や椅子もアクリルにする。

    ⇒前半はともかく、後半はやりすぎじゃないですかね。実際の見た目も悪そう。
      「僕の考えたさいきょうのしやくしょ」が作られてしまいそうな気がしてなりません。
      ガラス張りの議場については、善し悪しはともかく、いくつか例があるようですね。
        ◎新潟県長岡市→   
        ◎広島県東広島市→
        ◎新潟県燕市→
        ◎兵庫県太子町(計画中)→

といった発言がされており、そちらにも注意する必要があるでしょう。

市庁舎の新築計画については、「検討する」「●月議会で出す」などとされながらも、
どんどん遅れているというのが現状で、9月議会でも特に何も無し。
12月議会あたりで、吉川里己議員や山口昌宏議員あたりが
  「市庁舎について市長のお考えをお聞きしたい」
と質問して、樋渡市長が得意げにほぼ既成事実化した
自分の案を語りだすという茶番がまた行われるんでしょうかね。

一度話が動き出すと、拙速に色々とゴリ押しされてしまいそうですから、
武雄市民の皆様がしっかりと監視して声を上げていかないと、税金を無駄遣いした上に
不便な市庁舎を今後50年使い続けなければならないという悲惨な状況に陥りかねません。

樋渡市長個人の「感性」などに押し流されず、本当に市民のためになる市庁舎になるよう、
武雄市民の方々は早めに積極的に声を上げていったほうが良いと考えています。
上に述べたように、地元の民業圧迫の可能性にも要注意です。

「青山フラワーマーケットと組む」という話についても、もしそれが事実であるならば、

  ◎それはそもそも「自治体の公共施設である市庁舎」に求められているものなのか。
    民間業者として別のところに出店して競争すれば良いだけの話ではないのか。

  ◎随意契約ではなく、しっかりと条件を決めて公正な公募を行うことで、
    他業者と競争させ、より良い内容や条件を引き出すべきではないのか。

  ◎それが本当に市民のためになるのか。

  ◎もっと違った手法のほうが良いのではないか。

  ◎民業圧迫などの観点も考えると、もっと地元との協働なども考えて、
    より武雄市らしい内容にすべきではないのか。

  ◎撤退リスクなどについてはどのように考えているのか。

など、しっかりと内容を見極めて議論を進めていったほうが良いだろうと考えています。
その上で、市民の手により「青山フラワーマーケットと組むこと」が選択されるのであれば、
それで良いのではないかと思います。(経緯や内容次第ですけども。)

基本的に、お伝えしたいことの概要はここまでとなります。
以下では、詳細な関連情報などを示していきたいと思います。


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■青山フラワーマーケットについて
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関連サイトは以下の通り。

  株式会社パーク・コーポレーション

  花・フラワーギフトなら青山フラワーマーケット

  hana-kichi (フラワースクール)

  Aoyama Flower Market TEA HOUSE (喫茶店)

  parkERs |グリーンを活かした空間デザイン、オフィスの室内緑化ならパーカーズ

 
青山フラワーマーケットの店舗は、九州だと福岡市の博多阪急や天神にあるようです。

空間デザイン事業のparkERSは、従来から行っていた事業を、2013年7月に拡充したもののようです。
公共施設への導入事例作りは同社にとっても魅力的かもしれませんね。

 
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■樋渡市長と青山フラワーマーケットとの接点
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2007年9月10日の武雄市議会で、
   「先日夜、私は青山フラワーマーケットの社長、
    これは鹿島の出身の人でありますけれども、
    この人と懇談する場がありました。」
  という樋渡市長の発言あり。

2009年9月9日の武雄市議会
   「赤米の花束需要の掘り起こしのため
    青山フラワーマーケットの社長さんに話をします。」
  という趣旨の樋渡市長の発言あり。

●2013年2月10日のG1サミットの場で、話した人の中で印象に残った1人として
  「青山フラワーマーケットの井上英行社長」を挙げた樋渡市長のブログ記事あり。
  井上社長の名前を間違ってますけど・・・。(正しくは井上英明社長)

 
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■武雄市の市庁舎の新築計画について
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軽く調べてわかった範囲の情報を書いておきます。

  ●現在の市庁舎は昭和41年に建てられたもので老朽化しており、
    耐震性も基準を大幅に下回っているとのこと。

  ●現在の市役所の敷地の一部は新幹線用地となる予定であるため、
    現在地で建て替える場合は敷地面積は現在よりも減少してしまう。

  ●耐震化工事も含め検討がなされたが、2013/4/24の庁舎検討市民会議で
     「耐震工事ではなく新たな庁舎を建設すべきという統一意見」
    が出ており、新庁舎の建設という方向で話が進む模様。

  ●新庁舎の場所については、別の場所にという案もあったが、
    2013/9/11時点までの樋渡市長の「私案」としては、現在の場所を中心に拡張するとされている。
    1つの建物ではなく、代官山T-Siteのように、付近に2つか3つの低層建物(2~3階建)を
    建設するという形を考えている模様。

     参考:

      現在地中心に拡張 武雄市長庁舎建て替えで/佐賀新聞ニュース(2013/3/14)

      2013/6/12市議会議事録

      2013/9/11市議会議事録

  ●建設費用については、2013/9/13市議会で平野邦夫議員が
      「大体庁舎で30億」
    と発言しているが、これは合併特例債の金額かもしれないため、
    実際にどれくらいの金額が見積もられているのかは要確認。

  ●2012年12月市議会で、武雄市図書館・歴史資料館の中の
    「蘭学館」が、ツタヤのレンタルコーナーとしてCCC社に明け渡されてしまった。
    その際、樋渡市長は、
      「今の形では限界があるので、新市庁舎に"新蘭学館"を造る。
    と発言しているので、市庁舎検討の中でこれも議論されるものと思われる。
    なお、休日にも開館できるのか、人員やコストはどうなるのか、
    現在武雄市図書館にある収蔵庫との関係はどうなるのかといった
    問題点は、全く議論されていない。

  ●その他の樋渡市長の「私案」

    ◎窓口を廃止してアップルストアのようにする。

    ◎飲食店または飲食スペースを作る。

    ◎花屋を入れて居心地のいい空間にする。

    ◎図書館と連動させる。

    ◎議会はガラス張りのすり鉢状にし、机や椅子もアクリルにする。

    ◎庁舎の中の一角をコミュニティーFM局のスペースに。

 
■市庁舎検討に関する関連委員会や組織など

 ●庁舎問題検討特別委員会
   市議会の特別委員会。
   2012/6/21の市議会で、議長を除く25名の議員を委員として設置。
   委員長は山口昌宏議員。副委員長は上田雄一議員。

   2012/7/6に一度開催されたが、その後1年以上開催されていない模様

   2013/3/18市議会で、山口昌宏委員長から中間報告あり。以下はその抜粋。

      新幹線用地の物件移転交渉がまとまらないと今後の庁舎の方向性も
      見出しにくいことから、会議の開催を見送っていたところでございます。
      それも、今現在ようやく庁舎の金額についても提示がありまして、
      前へ進めることができることが確約をされております。
      以上のことを考えたときに、今後、この議会終了後、
      庁舎の特別委員会を開いて皆様方にお諮りをし、
      来年度は早々に特別委員会を開いて、3案を含め
      検討していきたいと考えております。

   その後開催されたのだろうか・・・。

 
 ●武雄市庁舎検討市民会議
   2012年7月に、設置された市民会議。
   2012/7/11告示の「武雄市庁舎検討市民会議設置要綱
がある。

    参考記事:
     老朽化した市庁舎の対策検討へ 武雄市が市民会議設置/佐賀新聞ニュース

    第1回 2012/7/30 (記事1) (記事2
    第2回 2012/8/23 (開催されたということしかわからない参考資料
    第3回 2013/4/24 耐震工事ではなく新たな庁舎を建設すべきという統一意見。

 
 ●武雄市役所

   ◎2012/7/1 つながる部企画課内に庁舎対策室を設置

   ◎2013/4/1 庁舎対策課を新設

 
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■「1.特定業者に極端に便宜を図り、市民らの意見を聞かない樋渡市長の手法」について
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これについては、まず武雄市図書館の改装の異常な経緯を思い出すと良いでしょう。

  市民を欺き貶める樋渡市長を「改革派市長」などと呼ぶな - Togetter

詳細は上のまとめを見ていただければわかりますが、
樋渡市長は教育委員会から図書館改革案を示され、その案に賛辞を送った翌日に
テレビでカンブリア宮殿を見て、あっさりと改革案に見切りをつけました。

1ヶ月後の2012/1/23には代官山蔦屋書店を訪れ、図書館への指定管理者制度導入すら
決まっていなかったにも関わらず、CCC社の増田宗昭社長に
  「図書館をお願いします」
と、何の権限もない状態で依頼。そこから2012/5/4までの約3ヶ月半もの間、
CCC社に独占的に武雄市図書館改装案を検討させ、
2012/5/4に、突然CCC社との基本合意記者会見を実施。
武雄市民はもちろん、市議にも知らされていない中での会見であり、
樋渡市長には、まともな合意権限もありませんでした。

CCC社には図書館運営の実績もなく、随意契約の条件を満たしていないはずなのですが、
それにも関わらずCCC社への指定管理委託はこの記者会見によりほぼ既成事実化され、
市民の意見を聞くどころかまともな説明すらなく、市議会などで可決されていきました。

8月末の市民アンケの数日後には、突然従来の説明の倍の改装予算が提示され可決されました。
2012/9/10の武雄市議会では、分館構想など別の提案を行った市民の会とその代表を、
樋渡市長と山口昌宏議員が理不尽に罵倒・誹謗中傷するという事件もありました。
2012/11/15の市民説明会では残すと説明されていた「蘭学館」についても、
2012/12/11市議会で樋渡市長が「方針変更した」と言い出し、
ツタヤに明け渡されて有料CD/DVDレンタルコーナーにされてしまいました。

また、武雄市民病院の民間委譲の際にも、民間委譲の方針が決まる前から池友会に接触し、
現場との合意形成を怠り、当時の市民病院の現場の医師らを貶める発言などを行った結果、
地域医療が崩壊していき、リコール成立寸前までいくという混乱をもたらしました。
その後、なんだかんだで市民病院は池友会に委譲されました。

要するに「樋渡市長が選んだ、気に入った」というだけの理由で、その相手には、
「市民を欺き、関係者を貶めるような手法」までも使って、
あらゆる手段で便宜が図られてきています。
その一方で、市民や現場関係者は、極端に蔑ろにされているのです。
それが樋渡市長の常套的な政治手法です。

新市庁舎で青山フラワーマーケットと組むという話が事実であれば、
それを押し通すために、詭弁的な手法も用いたゴリ押しが行われてしまう可能性が高いでしょう。

考えられるゴリ押し策としては、

  ◎公平さを欠いた、市長お手盛りの「選定委員会」づくり

  ◎他社の参加を困難にするために公募期間が妙に短い公募の実施

  ◎誘導質問や回答者層の狙い撃ちなどを駆使したアンケートの実施
    (あるいはアンケートの実施すらせず
        「個人的に聞いてみたが●割の人が賛成だった」
     という俺様データの主張。)

などが考えられるでしょうね。これまでもそういったことをやってきていますから。

 
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■「2.樋渡市長が引っ張ってきた業者による民業圧迫」について
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これについては、現在の武雄市図書館による民業圧迫の例を見ればよいでしょう。
新聞記事から、武雄市図書館の民業圧迫に関する部分を抜粋してみます。

  2013/4/25 佐賀新聞
  『新武雄市図書館開館後、武雄市内のある地元書店は売り上げが
   前年同月比で1割程度減ったという。店主は
     「今後はさらに影響が広がるだろうが、何とか品ぞろえなどを
      工夫して営業努力でカバーするしかない」
   と話す。 』

  2013/5/2 西日本新聞魚拓
  『一方、地元のレンタルCD・DVD店は4月の売り上げが2~3割ダウンした
   経営者は「大手と一般店では仕入れ価格が違い、同じ土俵に立てない。
   営業努力を続けてきたが、自治体のバックアップを受ける大手と
   どう戦えばいいのか」と漏らす。』

  2013/5/19 日経新聞
  『一方、地元の書店やDVDレンタル店には脅威だ。
   市内で書店を営む男性は「売り上げが約1割減った」と肩を落とす。
   「市が税金で書店を誘致したようなもの。太刀打ちできず、
   このままでは廃業するしかない」』

  2013/10/2 朝日新聞 (登録無しでも読める同じ記事はこちら)(魚拓
  『一方、市内の他の書店の経営は厳しい。
   「図書館がオープンして売り上げは落ちた」。
   肩を落とすのは市内で本屋を営む男性だ。
   4月の売り上げが急に1割ほど減り、現在も横ばい状態。
   常連客も離れたといい、男性は客が図書館の蔦屋(つたや)書店に流れたと見る。
   1日の会見で樋渡啓祐市長は
      「はやっている書店はすごく工夫している。
       嘆いている書店は努力しているのか」

   だが、男性は「場の魅力を上げる投資額が違いすぎる。対抗するのは無理だ」とこぼす。
   CCCは書店など販売スペースの改修費3億円を負担し、
   年間600万円の賃料を払っていることから、市は公平性を強調する。
   慶応大学の糸賀雅児教授(図書館学)は、図書館で本を売るシステム自体は評価するが、
   「他の書店は図書館という人が集まりやすい空間を使えない。
   行政による一企業への協力で、他の店が経営難になるのはおかしい」と指摘する。』

 
樋渡市長は、CCC社への図書館運営委託の話が出る前は、

  「それと、結局コスト高の図書館流通センターからの購入にもメスを入れる
   (この場合、地元の本屋には1割以下の手数料しか入らない。)。
   地元の本屋から100%直買いする方向で制度設計する。
   ただ救いは、図書館担当の皆さんは僕の言っていることは理解してくれたようで、
   来月半ばの抜本改革案の提示が楽しみ。」
     (2011/9/27「図書館はタダ貸しの本屋じゃないよ。」より)

などと言って、地元書店への配慮を示していました。

また、CCC社への委託の話が出てきた後でも、当初は

  「新刊書はなるべく置かない」

  「レンタルも他の店とは異なる(なるべく被らない)品揃えにする」

などと説明していました。
しかしながら、それらの口先だけの説明は完全に反故にされ
販売本もレンタルも一般の店と何ら変わりの無い品揃えにされた上に、
現在では樋渡市長は、

  「はやっている書店はすごく工夫している。
   嘆いている書店は努力しているのか」

と、逆に理不尽に地元書店などを責めるというスタンスへと豹変しているわけです。

以前示していた書店への配慮は、所詮人気取り程度の意識でしかなく、
他に自分がやりたいことができたら容赦なく地元の店を切り捨てているわけですね。

ちなみにCCC社が払っている武雄市図書館の賃料600万というのは、
本来の2分の1に減免された金額です。
詳細は、開示請求を行った方のブログに掲載されておりますが、
本来の賃料は、

  年間16,434(円/平米)×745.1(平米)=年間12,244,973円

となっており、それが2分の1に減免されて年間612万円(税込)となっています。
他に2分の1に減免されている例としては、文化会館に入っている
喫茶店「椛琳」の例があるとのことですが、CCC社が武雄市図書館という
恵まれた立地を「年間8217円/平米」で利用しているというのが、
他と比べてバランス的にどうなのかについては、
しっかりと検証してみたほうが良い気がします。

東京などの市外から業者を呼んでくるのではなく、地元の店舗を大事にして、
官と民の協業を進めていったほうが良いのではないかと思うのですけどね。

 
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■青山フラワーマーケットに送った質問メールとその回答
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青山フラワーマーケットへの問い合わせメールと、その回答を公開しておきます。
 

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 送った質問メールその1(2013/9/27)
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●●と申します。
今回は佐賀県武雄市の事業に関して、御社に確認したいことがあり、メールを送らせて頂きました。
おそれいりますが、ご回答をお願いできますでしょうか。

佐賀県武雄市では、現在、市庁舎の新築計画が進められています。
これについて、武雄市の樋渡市長が、武雄市に視察に訪れた方に対し、

  「新市庁舎には花屋を入れる。具体的には青山フラワーマーケットを誘致する。」

と話しているという情報を得ました。
これは、私個人が信頼できる方から得た情報です。

また、具体的な名前は出ていませんが、「新市庁舎に花屋を入れる」という話は、
こちらのインタビュー記事にも掲載されています。
   http://www.nippon.com/ja/people/e00047/

この件について、以下の質問にご回答いただけますでしょうか。

  質問1.武雄市に御社を誘致するという話があるのは事実なのでしょうか?
         回答1.誘致されている事実は有る。
         回答2.誘致されている事実は無い。
       どちらかでご回答願います。
       なお、この場合の「誘致されている事実」とは、正式な打診だけでなく、
       武雄市側(関係者含む)からこの件について御社に何らかの話があったかどうかを意味しています。

  質問2.武雄市への誘致の話が事実だった場合、
       その内容を、以下のようになるべく具体的にご回答願います。
          ・打診があった時期
          ・打診してきた相手
          ・打診してきた内容

  質問3.武雄市への誘致の話が事実だった場合、
       御社はこの誘致の件について、どのように対応を進めていらっしゃるのでしょうか。
       状況などについて、以下のようになるべく具体的にご回答願います。
          ・前向きに検討している
          ・回答は保留している
          ・既に断っている(できれば断った理由等も)
          ・既に武雄市側と具体的な協議を開始している
          ・具体的な発表時期なども決まっている

  質問4.確認ですが、誘致されている事実が無いというご回答の場合、
          「樋渡市長が青山フラワーマーケットを誘致すると説明していること」
       は、御社としては、「まったくの事実無根である」という立場でよろしいでしょうか。

以上、4つの質問にご回答いただければ幸いです。

本来、自治体の事業はなるべくオープンに透明性を保って行うべきであり、
その過程でも、議員や市民への丁寧な説明と、合意形成が非常に重要になります。
しかし武雄市では、武雄市図書館へのTSUTAYA(CCC社)の誘致について、
議員や市民に一切知らされないまま話が進み、ある日突然発表され、
ほぼ既成事実化された状態からゴリ押しで決まっていきました。
この対応により、武雄市やCCC社は強い批判を受けています。

守秘義務などの問題もあるかもしれませんが、これは御社のイメージにも関わってくる問題です。
誠に恐れ入りますが、可能な限りのご回答をお願いしたいと思います。

何卒よろしくお願いいたします。

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 送った質問メールその2(2013/10/10)
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9/27(金) 15:33に、

  「新築予定の武雄市の新市庁舎に青山フラワーマーケットを誘致するという
   樋渡市長の発言があるのですが事実なのでしょうか」

という内容の質問メールを送らせていただいた、●●と申します。

基本的に5営業日以内で対応して下さるとありましたが、
そろそろ2週間が経ちますので、状況を確認させていただきたく、
メールを送らせていただきました。ご回答はいただけそうでしょうか?
すぐには難しいようでしたら、回答メドだけでも先にお知らせ頂ければ幸いです。

なお、その後の調査で、

   ●今年2月に行われたG1サミットで、御社の井上英明社長と
     武雄市の樋渡市長が話をなさっておられたこと。
        http://hiwa1118.exblog.jp/17799042/

を知りました。

武雄市の新市庁舎への誘致の件が事実なのかどうか、
できれば井上英明社長にもご確認いただき、
その上で先日の質問の回答を頂きたいと思っております。

また、「誘致」とは「武雄市の新市庁舎への出店」という意味だけでなく、
   「新市庁舎の事業に何らかの形で参加することを求められているかどうか」
という広い意味でとらえてください。(例えば市庁舎の空間デザインの受託なども含む)

なお、私からの質問および御社からの回答の取り扱いについてですが、
基本的にブログやツイッター等で公開させて頂こうと考えております。
これは、記録と周知のために必要なことだと考えております。
なるべく後日の誤解を生まぬよう、できる限りのご回答を頂きたいと考えております。

なお、私はブログ等では「●●」という名前は出してはおりませんので、
個人情報の取り扱いにはご注意下さい。

余談ですが、例えばの話、御社が市庁舎の空間デザインを行ったり、
市庁舎内に出店したりするというのは武雄市民にとっても良い話かもしれません。
ただ、樋渡市長の手法は、

   「最初から相手業者を決め打ちして水面下で最大限の便宜を図り、
    ほぼ既成事実化した状態で計画を発表し、市民や現場の意見も聞かず、
    実質的な参入の余地の無い形だけの公募を行うか、
    あるいは最初から随意契約ありきで、なし崩し的に議会で可決する。
    その結果、地元業者の経営を圧迫しても恥じるところが無い。」

というものです。市民病院の民間委譲でも図書館のツタヤ化でもそうでした。
これは癒着の構図でもあり、市民無視の姿勢は看過できません。
もし仮に御社が参入なさるのであれば、もっと市民の方向を向いたより良い形で
堂々と参入していただきたいと願っております。

以上です。ご回答をお待ちしております。
よろしくお願いいたします。


-----------------------------------
 頂いた回答メール(2013/10/15)
-----------------------------------

●● 様

このたびはお問い合わせをいただき、誠にありがとうございます。
青山フラワーマーケット お客様相談室でございます。

頂戴いたしましたご質問でございますが
出店計画については、経営戦略の一つですので、社外秘とさせて
いただいております。

新店オープンに関しまして、皆様にご案内できる段階となりましたら
順次ホームページ等でご案内申し上げておりますので
そちらでご確認いただけましたら幸いでございます。

ご理解とご了承をいただきますよう、何卒よろしくお願い申しあげます。

 
 

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2013年10月10日 (木)

樋渡市長が行った応援演説(堺市長選 2013/9/21)での嘘や誹謗中傷の検証

※重要 2013/10/18 21:00追記 
  堺市の竹山市長の後援会宛に質問メールを送っていたのですが、
  本日回答を頂くことができましたので記事本文に追記しました。
  メール本文も記事末尾に示してあります。
  竹山市長ご本人に確認して下さったとのことで、
    1.武雄市の樋渡市長とは、直接的にも間接的にも面識は無い。
    2.大阪府職員時代に、関西大学の問題に関与した記憶は無い。
    3.「関西大学誘致で散々邪魔をされた」という樋渡市長の主張についても、
      心当たりは無い。

  ということが判明いたしました。
  樋渡市長が応援演説で繰り返していた、
    「竹山市長のことはよく知っています。
     高槻市に出向していた頃、関西大学の誘致で散々邪魔されました。」

  という趣旨の発言は、全く根拠のないデタラメだったことになります。
  竹山市長を「大嘘つき」と呼んだことに加え、この事実捏造発言。
  竹山市長への名誉毀損が十分に成り立つレベルの悪質な発言であると考えます。
  このような悪質な発言を、首長という公人が、それも市長選挙の応援演説という
  民主主義の根幹でもある戦いの中で繰り返すというのはどういうことなのでしょう。
  樋渡市長のデタラメな発言に惑わされてしまった堺市民の方もいらっしゃるでしょう。
  もしこういったデタラメのせいで市長選の結果が変わってしまっていたらと思うとぞっとします。

  武雄市の樋渡市長は、色々な場で、こういったデタラメな発言を繰り返しています。
  その話を聞く皆様が、口先だけの話のうまさに惑わされずに詭弁を見破り、
  政治家・政治屋の実態をしっかりと見抜いていかなければ、
  日本の政治はどんどん悪い方向に進んでいってしまうでしょう。
  せめて「改革」と「暴走」の違いは、はっきりと見抜いていきましょう。
  樋渡市長が行っているのは「改革」ではなく「暴走」です。 

 
更新メモが長くなりすぎましたが、以下が記事本文です。
 


前の記事で少し触れたように、今回は樋渡市長が2013/9/21に堺市で行った、
応援演説の内容について、検証してみます。 
嘘と私怨と誹謗中傷があまりにも酷いと思うので。 

なお、樋渡市長が応援していたのは、堺市長選に出馬していた維新の会の候補者、西林克敏氏。
堺市長選は9/29に開票され、西林克敏氏は現職の竹山修身氏に破れ、落選しています。

また、同日行われた堺市議補選では、
   ・堺市中区 青谷幸浩氏
   ・堺市西区 札場泰司氏
   ・堺市南区 的場慎一氏
の3人が維新の会から出馬していましたが、
当選したのは的場慎一氏だけだったようです。 

 
なお、神戸市長選が10/13告示、10/27投開票で行われる予定となっていますが、
樋渡市長は次世代市長ネットワークとして連携している樫野孝人氏を応援しています。
応援演説に駆けつけた場合は、同様の嘘や誹謗中傷を垂れ流すかもしれません。
話のうまさに騙されてしまってはいけません。
神戸市民の方々はご注意願います。

・・・そんなことを書いていたら、早速明日10/11(金)18時からトークイベントに押しかけるようです・・・。

 
樫野氏は、維新の会が接触していたとされていますし、樫野氏の公式サイトを見ると、
武雄市図書館の運営を行っているCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)社の増田宗昭社長や
大阪府知事特別顧問の藤原和博氏らからも応援されています。
樫野氏の人となりなどはよく存じ上げませんが、樋渡市長の著書の内容を鵜呑みにしていますし、
支援者の顔ぶれなどを見る限り、「きな臭い」というのが、正直な個人的感想です。
少なくとも私個人は、樋渡市長のような酷い政治屋や、維新の会の影響力を 
これ以上強めたくないので、樫野氏を応援することはできませんね・・・。

 
樋渡市長は「話がうまい、面白い」と言われることが多いようです。
しかしながら、この記事でも示すように、その内容は我田引水だらけで嘘も多く、
冷静に事実を調べると酷いものがほとんどです。
樋渡市長の話をそのまま鵜呑みにするのは非常に危険です。

皆様も、この記事にあるような樋渡市長の嘘や誹謗中傷などにご注意下さい。
樋渡市長は、2013/1/21の徳島ICT講演会では、

  「なんで市民の声を聞かなきゃいけないんだ。
   任期中は好きにやらせてくれ。
   嫌なら選挙で落としてくれ。」

という発言もしており、実際に武雄市図書館改装では市民を欺く行為を繰り返しましたし、
2013/5/4に放送されたテレビのインタビューでは、

  「この図書館が嫌だったら、
   もう、他所の図書館行きゃあいいんですよ。
   いやほんとに。」

という発言もしています。
まともに市民の意見も聞かずに、まだ新しかった図書館を
約8億円(国税2億、市税2.6億、CCC社3億)もかけて強引に改装して
ただのツタヤやスターバックスにした挙句、嫌なら他所の図書館に行けと言い放つ。
これがまともな政治家の姿だとは、私には思えません。 

 
さて、前置きが長くなってしまいましたが、Youtubeに樋渡市長の応援演説の動画が
3つほど上がっていますので、それぞれについて見ていきましょう。

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■動画1
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 堺市長選挙・樋渡武雄市長 9/21 今は負けてる! しかし 最後は勝てる! 
 

 
最後も負けましたけどね。
それはともかく、動画での樋渡市長の発言につっこんでいきましょう。

  ●(1:25~)
    『しかも水道料金、固定資産税、介護保険料、全部2割から3割下げました。』 

    ⇒前の記事で詳細を書きましたが、武雄市の公共料金の推移は以下の通り。
      つまり、「全部2割から3割下げた」は大嘘です。 
      ついでに堺市の料金も調べてみました。

     ◎水道料金 
       2008年度に水道料金を統一した際に平均13%の引き下げがあった。 
       なお、月に20立方メートルを利用する標準家庭の水道料金は4830円。
       堺市は2415円なので、武雄市は堺市の約2倍の水道料金となっている。
       (武雄市ではダムの建設負担などが重荷になっている模様。)

     ◎固定資産税の税率 
       2010年度に1.55%→1.48%の引き下げがあった。
       ただし、樋渡市長就任時からトータルで見ると、
       引き下げられたのは武雄市地区のみ。
       なお、標準税率は1.40%なので、武雄市の1.48%という税率は高い。 
       佐賀県内では1.50%の鹿島市に続く2番目の高さであり、
       その他の自治体は標準税率である1.40%となっている。 
       なお、堺市の固定資産の税率は、標準税率である1.40%。

     ◎介護保険料 
       第4期(2009年度~)に15.8%の引き下げはあったが、
       第5期(2012年度~)には13.6%の引き上げがあった。
       トータルで見ると、「4.3%の引き下げ」となる。 
       なお、武雄市の第5期の基準額の年額は58824円。
       堺市の第5期の基準額の年額は64190円。 

     ◎国民健康保険税 
       応援演説では触れられていないが、2013年度にモデルケース計算で
       12.9%の引き上げが行われている。 
       武雄市のモデルケースの家庭での年額は476000円。
       堺市の場合、同じモデルでの年額は499240円となる模様。 

        ※モデルケースは40歳の夫婦と子供2人の4人家族。
          夫の収入のみ約385万円で、総所得金額が約233万円。

  ●(1:55~)
    『(武雄市民病院の民間委譲により)今までの働かない公務員の100人が、 
     今度は働く民間人500人に切り替わった。』 

    ⇒現在の新武雄病院の職員数は500人ではなく、400人程度の模様。
      ここでも100人ほど数字を盛ってるように思えるのですが、それはおいておきましょう。
      ですが、『働かない公務員の100人』というのは、 
      以前の市民病院職員を侮辱しすぎではないでしょうか。 
      この件に限らず、自らの功績や正当性を無駄に強調するために
      他者を理不尽に貶めて憚らないのが樋渡市長の本質です。 

     ◎2013/2/25の武雄市Facebook記事によると、2009(H21)年度には
       武雄市の病院職員は85人いた模様。

     ◎2011/5/22の佐賀新聞によると、新武雄病院の職員数は、
       2011(H23)年6月の診療開始時点では、医師16人を含む376人。

     ◎2013/1/22の
        「新武雄病院 平成23年事業年度の業務実績に関する評価結果について」 
       によると、2012(平成24)年4月1日現在の職員数は、正職員357人、
       パートタイム職員41人の合計398人。 

     (2013/10/18 21:00追記)
     ◎樋渡市長は2013/6/12の武雄市議会でも、
        「今は、新武雄病院で職員数が497人と、
         平成23年度なんですけど、4.8倍になっています。」
       と発言しているのですが、この数字の根拠は不明です。

     ◎樋渡市長は武雄市民病院(現在の新武雄病院)の民間委譲を行ったのですが、
       その過程で様々な問題が噴出し、市長のリコール成立寸前までいきました。
       結果的に一度辞職した樋渡市長が再選され民間委譲が進んだのですが、
       樋渡市長はこれを「地元医師会との戦い」などと美化しているようです。
       しかしながら、実際には樋渡市長が合意形成を怠って暴走して現場を貶めた結果、 
       地域医療を崩壊させかけ、余計な対立構造を作り出したというのが実状です。
       今回の演説でも旧病院職員を貶めていますが、このように、目的を果たすためや  
       自画自賛するために、対象や敵対者を理不尽かつ無駄に貶めてばかりなのが 
       樋渡市長の本質です。
       樋渡市長らが行っているのは、「改革」ではなく、「暴走」です。

         参考:
          勤務医 開業つれづれ日記・2:■「移譲ありき」医師去る 佐賀 武雄市民病院

  ●(2:15~)
    『(武雄市は)今まで住みたくない町ランキングの堂々5位だったのが、 
     今7年経って住みたい都市ランキングの4位です。
     なぜか。市長が僕だからです。 
     首長が変われば、西林さんに変われば変わるんです。 

    ⇒5位も、4位も、根拠となる情報は見当たらない。 
      つうか、「住みたくない町ランキング」なんてあったら炎上ものだと思うし、
      そんなランキングは存在しないのではないだろうか。
      最近のランク入りで一番近いものとしては、宝島社「いなか暮らしの本 2013年2月号」で、
      「日本 住みたい田舎 ベストランキング」で5位に入っているが、
      これは全国から94の市町村をピックアップしたランキング。
      「住みたい都市」ではなく「住みたい田舎」だし、4位ではなく5位。 
      普通に「住みたい田舎5位」と言っておけばよかっただけの気がするが、
      嘘をつかなければ気が済まなかったのだろうか・・・。
      なお、東洋経済の「住みよさランキング 2013」では、
      武雄市は314位、堺市は162位。 

     ◎宝島社「いなか暮らしの本 2013年2月号」の
       「住みたい田舎 ベストランキング」で、
       ピックアップされた94市町村中の5位に入った件の参考リンクはこちら。

         武雄市役所のFacebook記事 (2012/12/30)

         樋渡市長Facebook記事 (2012/12/30)

         武雄市役所のFacebook記事 (2013/1/7)(誌面画像あり)

         樋渡市長のFacebook記事 (2013/1/7)

         武雄市は住みやすい? - Togetter (検証。色々な疑問。)

     ◎宝島社「いなか暮らしの本 2013年9月号」の
       「住みたい温泉地 ベストランキング」(温泉がある住みたい田舎)で、
       ピックアップされた61市町村中の1位に入った件の参考リンクはこちら。

         日本全国「温泉のある田舎」ランキング発表!!|宝島社のプレスリリース

         住みたい温泉地は? 全国61市町村の中から長野県松本市などがランクイン | マイナビニュース

         武雄市役所のFacebook記事 (2013/8/14)

         樋渡市長のFacebook記事 (2013/8/14)

     ◎東洋経済の都市データパックに掲載されている「住みよさランキング2013」での武雄市は、
       2013年6月17日現在の全国の790市(789市+東京区部全体)中の314位
       なお、堺市は162位。岡山市が285位。

        ※東洋経済 都市データパック「住みよさランキング」での武雄市の順位については、
          焼きプリンさんが1993~2013年のデータを調べて下さいました。
          ありがとうございます。以下にまとめた表を示します。
          少なくとも、このデータでも武雄市が上位4位、下位5位に入った記録はありません。
          1998~1997年には上位2桁にランクインしていたのは素晴らしいですね。
          合併および樋渡市長就任のあった2006年から低迷しているようですが、
          合併の影響なのか樋渡市長の影響なのか気になるところです。
          あとは評価時の指標に何か変化があったという可能性もありますが。
 

東洋経済 都市データパック 「住みよさランキング」での武雄市の順位
  上からの
順位
下からの
順位
調査対象
都市数
    上からの
順位
下からの
順位
調査対象
都市数
1993年 102(~122) 535(~555) 656 2004年 403 294 696
1994年 126 531 656 2005年 268 474 741
1995年 108 557 664 2006年 499 282 780
1996年 75 591 665 2007年 487 297 783
1997年 73 597 669 2008年 585 200 784
1998年 137 535 671 2009年 450 335 784
1999年 143 529 671 2010年 531 257 787
2000年 155 518 672 2011年
(非公表)

(非公表)

(非公表)
2001年 210 462 671 2012年 360 429 788
2002年 213 461 673 2013年 314 477 790
2003年 196 483 678        

         ※調査対象都市数は「全国の市 + 東京区部全体」とのこと。
         ※初回の1993年は各市区での総合評価の掲載は格付のみなものの、
           武雄市はAランクであったため「住みよさ格付」上位都市の表で
           102位(122位まで同順位)であったことが分かる。
         ※2011年は震災を受けて非公表。
         ※2012年も「各市区ページでの掲載を再開」とあり、
           算出方法のページがないため算出対象はリリースで「788都市」と確認。

 
  ●(2:40)~
    『今までの堺市で良かったらどうか竹山さんに入れて下さい。
     僕は大阪の高槻市時代に竹山さんには散々邪魔されました。 
     関西大学を誘致する時。今、高槻にあるじゃないですか。
     高槻に。ね、駅前にどーんて。あれ僕がもってきたんですよ。 
     その時に散々大阪府庁には邪魔されました。 
     そういう人が今市長になってるんですよ。 
     しかも大嘘つき。 
     (中略)
     あの方が仰ったのは堺がつぶれる。あるいは堺が無くなる。
     確かに仰ってるんだが、今のままの市長がやったほうが余計早く潰れますよ。』

    ⇒樋渡市長は2003(平成15)年に総務省から高槻市に出向し、
      市長公室長を務めていたことがあります。
      関西大学の誘致に関わっていたのは事実で、その時の縁からか、武雄市長になった後、
      2007(平成19)年10月19日に関西大学の客員教授になったりもしています。 
      誘致した関西大学ミューズキャンパスは2010年4月に開校していますが、
      国や高槻市からの多額の補助金の問題や、約束されていたはずの施設開放や
      災害支援などが全然進んでいないという話もあるようですね。
      樋渡市長の高槻市時代の逸話としては
        「オーガニックキッチンのあまりの美味しさに、
         当時の勤務先の高槻市に指定管理者制度を駆使して誘致した。
      という話もあり、当時から私欲丸出しでやりたい放題だったようにも思えます。

    ⇒「関西大学の誘致で散々大阪府庁に邪魔されました」とありますが、
      実際にどういう邪魔があったというのでしょうね。
      しかも、現職候補の竹山修身氏がそれに関わっていたのかどうかも不明です。
     (2013/10/18 21:00追記: 関わったことはないそうです。下にある追記を参照。)

      竹山氏の略歴を見ると、
          1995年4月 大阪府総務部人事課長
          その後、大阪コクサイホテル総合調整室長、
                商工部商工振興室長、
                総務部行政改革室長を経て
          2005年4月 府議会事務局長
          2008年4月 商工労働部長
      とありますが、2003年~2005年の樋渡市長の高槻市時代の
      関西大学誘致活動に、関わっていたのでしょうか?
      関わってなかったのであれば、大阪府庁に邪魔されたというだけで
      竹山氏の批判につなげるのは無理があるというものですし、
      事実無根の誹謗中傷であるとも考えられます。
      実際のところは不明ですが、仮に竹山氏が関わっていたとしても
      理不尽な私怨であるように思えます。

    (2013/10/18 21:00追記) 
    ⇒竹山市長の後援会からメールにて回答を頂くことが出来ました。
      メールの内容は記事末尾に示しておりますが、
       1.武雄市の樋渡市長とは、直接的にも間接的にも面識は無い。
       2.大阪府職員時代に、関西大学の問題に関与した記憶は無い。
       3.「関西大学誘致で散々邪魔をされた」という
         樋渡市長の主張についても、心当たりは無い。

      とのことです。したがって、動画3での主張もあわせ、樋渡市長の
        「竹山市長のことはよく知っている。
         高槻市に出向して関西大学の誘致を行っていた際、
         散々邪魔されました。」

      という趣旨の発言は、完全にデタラメだったということになります。 

    ⇒それらはともかくとしても、現職候補だった竹山修身市長を、
        「大嘘つき」 
      と呼んだのは、明らかに誹謗中傷行為ではないでしょうか。 
      これは主張内容の批判ではなく、竹山氏への人格批判です。 
      一線を超えた表現であり、訴えられてもおかしくないと考えます。 
      竹山氏は訴えたほうがいいんじゃないだろうかと。
      一度訴訟などで痛い目を見ないと、樋渡市長は嘘や誹謗中傷をやめないんじゃないでしょうか。
      痛い目を見ても変われないかもしれませんが。 
      とりあえず1つ言っておきたいのは

        「大嘘つきは樋渡市長のほうだ」

      ということです。

  ●(3:25)~
    『借金皆さん達いくらあるかしってます堺市?6000億もあるんですよ。6000億。
     誰が払うの?皆さん達。
     しかも水道料金は隣の大阪市の倍ありますよ。
     固定資産税も介護保険料も高いじゃないですか。
     高い上にね、住みやすかったらいいですよ。
     堺住みやすいですか?ねえ。
     ここでうんと言われたら困るんだが。』

    ⇒堺市と大阪市の借金(市債残高)について。堺市の資料大阪市の資料
      平成23年度を比較すると以下の通り。
      (人口は当時のものを調べるのが面倒だったので2013年9月1日時点のものを使用)
     

  人口
(2013年9月1日現在)
市債残高(全体) 1人当たりの市債残高
一般会計のみ 全体 一般会計のみ 全体
堺市 841,095人 3303億5000万円 6547億3100万円 39万3000円 77万8000円
大阪市 2,683,531人 2兆8278億円 4兆9993億円 105万4000円 186万3000円

 
      なお、堺市の資料にある通り、一般会計分の市債残高を市民1人あたりで見ると、
      大阪市は20の政令都市の中で最も多く、堺市は4番目に少ない。
      下では色々と大阪市と比べてますが、市債残高も比べたほうが良かったんじゃないでしょうか。

    ⇒「堺市の水道料金が隣の大阪市の倍」というのは大嘘です。
      1ヶ月20立方メートル利用の場合、大阪市が2016円堺市が2415円
      なお、堺市HPにある平成22年5月時点のデータを見ると、
      大阪府内の43団体のうち、大阪市は2番目に安く、堺市は8番目に安い。
      ちなみに、上で述べたように、武雄市の水道料金は4830円。 

    ⇒「固定資産税も介護保険料も(大阪市より)高い」も大嘘です。
      固定資産税の税率は、大阪市堺市も、標準税率である1.40%であり、同じ。
      第5期(2012年度~)介護保険料基準額は、大阪市が70764円堺市は64190円で、
      介護保険料については堺市のほうが大阪市よりも安いということになる。

    ⇒「堺、住みやすいですか?ここでうんと言われたら困るが・・・」と言ってますが、
      何も知らない樋渡市長が今の堺市の住みやすさを否定するのは、
      堺市を侮辱するものであり、堺市民に対して非常に失礼ではないでしょうか。 
      自分の推薦候補を応援するために現在の堺市を何も知らずに貶める。
      何かを貶めないと何もできないのでしょうか。まったく笑えません。

  ●(4:05)~
    『私は隣の、近隣の市町村とものすごく連携してるんです。』

    ⇒ものすごくかどうかはともかく、連携している部分もあるのは当たり前ですね。
      しかしながら、2013/9/8に行われた、武雄市の隣の多久市長選では、
      現職候補の横尾氏への私怨を理由に、対抗候補の木島氏を応援
      結果的に現職が勝ったわけですが、わざわざ隣市との関係に亀裂入れてどうするんでしょうね

  ●(4:45)~
    『実は、橋下さんも僕も独裁者だといわれます。
     こんなお茶目な独裁者なんかいませんよ。ね?

    ⇒樋渡市長のどこがお茶目なんですかね。
      好き放題に言える講演会などでは上機嫌ですが、批判を許さず 
      議論ができず、相手を理不尽に貶めてばかりのあなたが。 
      「全部議会が決める」のは確かですが、あなたがやってることは実質的な独裁だと思いますよ。 

  ●(7:15)~
    『自民党、民主党、共産党、社民党、全部むこうじゃないですか。
     もう談合ですよ。

    ⇒樋渡市長は2013/6/30に行われた横須賀市長選で現職の吉田雄人氏を応援していました。
      対抗候補である前副市長の広川聡美候補は、自公推薦を受け、
      国会議員の小泉進次郎氏や市議会主要会派の応援を受けていたのですが、
      その状況について、樋渡市長は2013/5/14のFacebook
        「これって何なの?談合相乗り」 
      と書き、その発言が横須賀市議会で問題視されました。(参考1参考2
      その後、樋渡市長は「談合という発言は撤回しません」と開き直ってもいる動画)のですが、
      堺市長選でも、対抗する相手を貶める姿勢は変わっていないようですね。
      「批判を許さず相手を理不尽に貶める」というのは樋渡市長の基本特性であり、
      このような人物が市長をやっていることを強く懸念しています。

 
まだ動画1本目なのに、もううんざりな感じですが、次、いってみましょう。
 

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■動画2
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 武雄市の樋渡市長 堺市長選で西林候補者の応援に駆けつける - YouTube 
 

 
  ●(0:45)~
    『いてもたってもいられず、この堺の地に来ました。
     誰からも呼ばれてません。ですが、なぜここに来たか。
     日本中で今一番注目を集めてるのが、この堺、堺なんですよ。』

    ⇒呼ばれてもないのに嘘と誹謗中傷を垂れ流しに行ったんですか、あんたは・・・。 

  ●(1:00)~
    『皆さん可哀相。今、私の目の前にある市営住宅。
     私も市長ですので、市営住宅いくつも持ってますけれども、
     5階建てで、エレベーター5階まで届いてないんでしょ?
     お母さん、届いてます?ほら届いてないって。
     そんなの堺だけですよ。

    ⇒最近だと5階建てでもエレベータがつくことは多いと思いますが、
      少し古いマンションとかなら5階建てでエレベーターが無いのはザラのはずですね。
      堺だけなんてことはまったくありません。
      ちなみに武雄市の市営住宅についてですが、2012年12月13日の
      武雄市議会における吉原武藤議員の発言によると、
        「2012年8月に完成した和田住宅第1期棟が、 
         武雄市の市営住宅では初めてのエレベーター設置じゃなかろうか」 
      ということです。
      なお、吉原議員も触れていますが、武雄市には昭和50~55年に建てられた
      5階建ての西杵住宅という市営住宅がありますが、エレベーターはついていないようです。
      樋渡市長は、なんでわざわざエレベーターの話を持ち出したんでしょうね。

  ●(1:30)~
   『しかもね、皆さん達知らないかもしれないけど、堺の借金いくらか知ってます?借金。
    6000億円ですよ、6000億円。6000億円て見たことないですね。
    これね、1人当たりになおすと71万。
    71万円の借金を皆さん達背負っている。』

   ⇒上で詳細を述べたように、大阪市の状況にも触れたほうが良かったんじゃないでしょうか。
     大阪市のほうが酷い状況だと思うのですが。

  ●(2:10)~
   『(武雄市は)堺よりも何もないです。
    しかし、今どんどん全国から人が移り住んできて、武雄は物凄く活気があります。
    なぜか。市長が僕だからです。』

   ⇒樋渡市長の支持者とか、CCCの関係者が何人か武雄市に移住しているようですが、
     武雄市の人口は増えてないというか、むしろ減ってます。
     樋渡市長が就任した2006年4月末の武雄市の人口は、52390人で、世帯数は16753世帯。
     2013年9月末の武雄市の人口は、50645人で、世帯数は17531世帯です。
     人口は漸減、世帯数は漸増という状況ですね。

     減り方がわかりやすいように、人口の変化のみを拡大。

 
  ●(3:00)~
   『その間、水道料金は2割下げ、
    介護保険料2割下げ、
    固定資産税も2割下げ、
    下げ下げ下げて、今度水道料金もまた8%下げます。
    しかし税収が伸びている。』

   ⇒「水道料金2割下げ、介護保険料2割下げ、固定資産税も2割下げ」は、 
     上で述べたように、完全に大嘘です。 

   ⇒「今度水道料金もまた8%下げます」についてですが、2008年の値下げでは
     「5年以内に見直しをする」となっていたため、改定は検討されているようです。
     しかしながら、まだ正式な情報は表に出てきていません。
     つまり、「水道料金を8%下げる」という発言は、樋渡市長の勇み足であって、
     決定事項でもなんでもありません。
     なお、2013/7/19のツイッターでの発言魚拓)では
       「平均して15%下げ、かつ、来年度から最低でも5%下げますよ。」 
     と言っていましたが、下げたのは15%ではなく13%ですし、
     「来年度から最低5%下げる」も、当然正式な情報ではありません。
     樋渡市長は決まってもいない情報をあちこちでデタラメに吹聴して回っています。 
     後から「あはは、真に受けてる」と言われることもあるので、注意が必要です。 

   ⇒「税収が伸びている」については未調査。

 
次に3本目の動画。これがラストです。

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■動画3
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 樋渡啓祐 - (20130921) 維新の対立候補。知ってます。高槻時代にだいぶ邪魔されました。 - YouTube 
 

 
  ●(0:20)~
    『これは7年前の佐賀県の武雄市と全く同じ状況だったんです。
     しかし今、武雄市がどうなっているかっていうと、人口が増えている
     あるいは税収が伸びている
     水道料金は15.84%下げました。
     介護保険料も2割下げ、固定資産税も2割下げ、
     職員は3割削減して、31億円の財源を生み出しました。
     その結果、今、武雄市は全国での有料自治体になっている。
     なぜか。市長が僕だからです。』

    ⇒「人口が増えている」については上に示したように大嘘です。 
      武雄市の人口は漸減傾向です。

    ⇒「税収が伸びている」については未検証。

    ⇒上で述べたように、「水道料金は15.84%下げました」については間違いです。
      実際は平均13%の引き下げです。
      介護保険料を15.8%引き下げたことがあるので、それと混同したのでしょう。

    ⇒「介護保険料も2割下げ、固定資産税も2割下げ」については大嘘です。
      上に書いたように介護保険料はトータルで4.3%の引き下げ。
      固定資産税は税率を1.55%→1.48%に引き下げましたが
      標準税率の1.40%よりも高く、佐賀県内で2番目に高い状態です。

    ⇒「職員は3割削減して、31億円の財源を生み出しました」については、
      市民病院の民間委譲などもあったので「職員を3割削減」は正しいようです。
      「31億円の財源を生み出した」については、2006(H18)~2010(H22)の行革プラン
      「5年間の合計で人員削減で33億円の効果を出す」という目標が定められており、
      2011(H23)の報告によると、5年間で32億円の効果が出たということになっているようです。
      2013/2/25の武雄市Facebookの「武雄市の人件費等の推移について」という
      記事によると、以下のようになっています。

        1.合併前の2005(平成17)年度と2012(平成24)年度の職員数を比べると
          595人→397人となっており、198人(33%)の削減

        2.合併前の2005(平成17)年度と2011(平成23)年度の総人件費を比べると
          47億6200万円→31億5400万円となっており、
          約16億800万円(34%)の削減

        3.合併前の2005(平成17)年度と2011(平成23)年度の職員給料を比べると
          24億6800万円→15億4800万円となっており、
          約9億2000万円(37%)の削減。

      ただ、樋渡市長のやり方に愛想をつかして辞めた職員も相当数いたとのことですし、
      武雄市図書館に関する複数の開示請求を半年以上も放置(条例違反)するなど、
      「まともに人が足りてるのだろうか?」という部分もあるのですが、大丈夫なのでしょうか・・・。

  ●(2:15)~
    『相手候補、僕もよくしっています。
     だいぶ高槻にいるとき邪魔されました、色んな事で。
     その人が、堺が無くなるって言ってるじゃないですか。
     だけど、今の市長がそのまんまだったら、よっぽどそっちのほうが無くなります。』

    ⇒上で述べたように、竹山氏は本当に何かを邪魔したのでしょうか?
      関西大学ミューズキャンパスの誘致などに関係していたのでしょうか?
      そうだとしても、樋渡市長の私怨にすぎないのではないでしょうか?
      事実無根なのであれば、誹謗中傷にあたるのではないでしょうか? 

    (2013/10/18 21:00追記)
    ⇒動画1で書いたように、竹山市長は関西大学誘致には関わっておらず、
      樋渡市長とも面識はないそうです。(詳細は記事末尾のメールを参照)
      その他のことで何か「邪魔」をした可能性はあるかもしれませんが、
      「邪魔」というのは樋渡市長にとっての一方的な主張でもあり、
      少なくとも関西大学誘致での「邪魔」が事実無根だった以上、
      樋渡市長の言葉には一切信用がおけません。 

 
 
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■総括
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ざっくりとまとめるとこんな感じになりますね。

「武雄市の水道料金・介護保険料・固定資産税を全て2割から3割下げた」は大嘘です。 
  水道料金は13%の引き下げ、介護保険料は4.3%の引き下げ、
  固定資産税は税率を1.55%→1.48%にしただけで標準税率の1.40%より高い
  これが事実です。

●演説では触れられていませんが、武雄市の国民健康保険税は、
  モデルケース計算で12.9%引き上げられています。 

●「今の武雄市には人が集まってきている」「人口が増加している」と言っていますが、
  武雄市の人口は漸減傾向にあり、決して増えてはいません。
  樋渡市長の支持者や、ツタヤの関係者などが移住してきているだけです。

●武雄市民病院の民間委譲で
    「働かない公務員100人が働く民間人500人に入れ替わった」
  と言っていますが、新武雄病院の職員数は約400人ですし、
  「働かない公務員100人」という表現は以前の病院職員を侮辱しすぎだと考えます。

●武雄市がランクインしたのは、宝島社「いなか暮らしの本 2013年2月号」の
  「住みたい田舎ランキング」の5位で、これは全国からピックアップされた
  94市町村の中でのランキングです。
  なお、市長に就任した2006年前後に
    「住みたくない町ランキング5位にランクインした」
  という事実は、現時点では見つかっていません。
  話を面白おかしくするためにデタラメを並べたものと思われます。

●堺市の借金(市債残高)は確かに約6550億円で、1人あたり約78万円ですが、
  大阪市の市債残高は約5兆円で、1人あたり186万円です。

●堺市の水道料金が大阪市の倍だというのは大嘘です。

●堺市の固定資産税や介護保険料が大阪市よりも高いというのは大嘘です。
  固定資産税の税率は同じですし、介護保険料は堺市のほうが安くなっています。

●5階建ての市営住宅でエレベーターがついていないケースは少し古いものならザラです。
  堺だけだなんて、とんだ大嘘です。
  武雄市でも、エレベーターがついたのは2012年8月に完成した和田住宅が最初のようです。

●高槻市に出向している際に、関西大学ミューズキャンパスの誘致などで
  竹山修身市長に散々邪魔されたと言っていますが、
  当時大阪府庁に在籍していた竹山氏が実際に関わったのかどうかは不明です。
  事実無根であれば誹謗中傷にあたると考えます。 

   (2013/10/18 21:00追記)
   ⇒竹山市長の後援会からいただいたご回答によると、
     竹山市長は関西大学誘致に関わったことはなく、
     樋渡市長との面識もないとのことです。
     つまり、樋渡市長の
       「竹山市長のことはよく知っている。
        高槻市に出向して関西大学の誘致をやっていた時に散々邪魔された」
     という発言は、まったく根拠の無いデタラメということになります。

●現在の堺市の住みやすさを否定するような発言をしていますが、
  何も知らない樋渡市長が住みやすさを否定するというのは、
  堺市を侮辱するものであり、堺市民に対して非常に失礼なものであると考えます。

●樋渡市長は、対抗候補が様々な政党の応援を受けている場合は、
  それを「談合」呼ばわりして、相手を貶めるのが常道です。 
  相手を理不尽に貶めるような言動は厳に慎むべきものであると考えます。

●樋渡市長の言動は、間違いなく独裁的なものです。
  何においても批判を許さず、何かを理不尽に貶めてばかりですので、
  政治家の資格は無く、非常に危険な人物であると判断しています。

●堺市の竹山修身市長のことを
  「大嘘つき」呼ばわりしていますが、
  この記事でまとめたように、
  大嘘つきなのは樋渡市長のほうです。

 
 
嘘と誹謗中傷と詭弁のオンパレードですね。
樋渡市長のような政治屋に騙されないように。
ただの「暴走」を「改革」だなどと勘違いしないように。
我々1人1人がしっかりと見極めることが重要です。
見極めに失敗すれば政治はどんどん悪い方向に進むでしょう。

 
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2013/10/18 21:00追記
■竹山おさみ連合後援会事務所宛に送った質問メールと、頂いた回答
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事実確認を行うため、竹山おさみ連合後援会事務所宛に
質問メールを送らせていただいておりました。
10/18にその回答をいただくことが出来ましたので、
こちらから送った質問メールとあわせて、内容を公開いたします。
なお、ご担当の方の名前などは「●●」として伏せてあります。
 


【送った質問メール(2013/10/12)】

堺市長 竹山修身様

初めまして。
佐賀県武雄市の問題を追っている、ハンドルネーム「金の髭」と申します。
仮名で恐縮ですが、実名での活動はしておりませんので、
実名を出すよりもこのほうがわかりやすいと判断いたしました。
ご理解いただければ幸いです。

まずは堺市長選挙でのご当選、おめでとうございます。
堺市が良い方向に向かっていくことを願っております。

今回は、武雄市の樋渡市長が2013/9/21に行った、
維新の会の西林克敏氏への応援演説の内容について、
情報提供と、事実確認のための問い合わせをさせていただきたく、
メールを送らせて頂きました。
大変恐縮なのですが、可能な範囲で質問にご回答頂ければ幸いです。

■情報提供

  ●武雄市の樋渡市長は、2013/9/21に西林克敏氏の
    応援演説を行っているのですが、そこで様々な「嘘」と
    「誹謗中傷」を吹聴し、堺市を貶めるような発言もしていました。
    Youtubeにその様子を撮影した動画がいくつか残されています。
    当然というべきか、その中では竹山市長についても言及しております。
    その内容について詳細を検証し、こちらの記事にまとめております。

     樋渡市長が行った応援演説(堺市長選 2013/9/21)での嘘や
     誹謗中傷の検証: さまよう金の髭
     http://goldenhige.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/2013921-262e.html

  ●記事にあるように、樋渡市長は竹山市長について
      「大嘘つき」
    と述べています。
    「堺が潰れるなんて嘘」がその根拠のようですが、主張の批判ではなく
    人格攻撃に相当する表現であり、明白な誹謗中傷だと考えています。

  ●記事にあるように、樋渡市長は竹山市長について
      「僕もよく知っている。
       高槻市で関西大学の誘致をしていた時に散々邪魔された。」
    と述べています。

     ※樋渡市長は総務省に勤めていましたが、2003(平成15)年から
       2005(平成17)年頃まで高槻市の市長公室長として出向していました。
       その際に関西大学の誘致に関わっていたそうです。

■質問

 樋渡市長が高槻市に出向していた2003~2005年当時、
 竹山氏は大阪府庁に勤めていらっしゃったと思います。

   「本当に関西大学誘致で竹山氏に"邪魔"をされたのか?
    単に樋渡氏が大阪府庁とのやりとりで不満を感じていただけであって、
    実際には竹山氏は関わっていなかったのに、
    それを無理にすり替えて竹山氏が関わったかのように
    嘘をついているのではないか?」

 という点の事実確認のため、以下の質問にご回答いただけますでしょうか?

  ●質問1
    竹山市長は、樋渡市長と直接の面識はおありなのでしょうか?

  ●質問2
    2003~2005年当時、高槻市への関西大学の誘致について、
    竹山氏が何らかの立場で関わっていたという事実はあるのでしょうか?
    なるべく具体的に教えていただければ幸いです。

  ●質問3
    樋渡市長は「竹山氏に関西大学誘致を散々邪魔された」としていますが、
    樋渡市長の言う「邪魔」について、何かお心あたりはおありでしょうか?
    「邪魔」というのは一方的な主張にもほどがありますが、
    例えば、
       「補助金などを出すのに反対した」
       「これこれこういう法令に抵触するので無理といった意見を出した」
    といったことが該当すると思います。
    もしお心当たりがございましたら、なるべく具体的に教えていただければ幸いです。

お立場上、回答しにくい項目もあるかもしれませんが、
差し支えの無い範囲だけでも構いませんので、ご回答をいただければ幸いです。

なお、頂いたご回答は、内容に応じてブログにて公開させていただきたいと考えております。
仮に竹山氏が関西大学誘致に関わった事実が無いのであれば、
上で示した検証記事の中で、それを明記したいのです。
また、何らかの形で関わっていらっしゃった場合には、
記事から「竹山氏が関わっていた事実があるのかどうか不明」といった
記述を削除しようかと考えています。

私はこの1年ほどの間、武雄市に関わる各種問題を追ってきたのですが、
樋渡市長は今回に限らず、各地でデタラメばかりを吹聴し、何かを貶めています。
樋渡市長が行っているのは「改革」ではなく「暴走」であることは明らかです。
それについて、しっかりと事実に基づいた検証を行い、
悪い部分についてはしっかりと、かつ冷静に批判の声を上げていきたいと考えております。

お忙しいところ大変恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。
 


【いただいた回答メール(2013/10/18)】

金の髭様

お世話になります。竹山おさみ事務所の●●と申します。

お問合せ頂いた件について、竹山本人から確認を通りましたので、
回答させて頂きます。

  ●質問1
    竹山市長は、樋渡市長と直接の面識はおありなのでしょうか?

ご本人とは、直接及び間接にも、全く面識はありません。


  ●質問2
    2003~2005年当時、高槻市への関西大学の誘致について、
    竹山氏が何らかの立場で関わっていたという事実はあるのでしょうか?
    なるべく具体的に教えていただければ幸いです。

府職員当時、大学問題に関与したっ記憶はございません。


  ●質問3
    樋渡市長は「竹山氏に関西大学誘致を散々邪魔された」としていますが、
    樋渡市長の言う「邪魔」について、何かお心あたりはおありでしょうか?

心当たりはありません。


どうぞ宜しくお願いします。

 

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2013年10月 4日 (金)

武雄市の固定資産税率・介護保険料・水道料金・国民健康保険税について

樋渡市長は各地での講演会や応援演説、視察者への説明やインタビューなどで、

  「固定資産税・介護保険料・水道料金を下げた」

と言って回っているようです。引き下げがあったのは事実なのですが、酷いときには、

  「全部2割~3割下げた。」

と、引き下げ率を膨らませた大嘘をついています。

特に、2013/9/21に堺市長選に出馬していた維新候補の西林克敏氏の応援にかけつけた
樋渡市長の演説での嘘が酷かったのですが、これについては別記事で書こうと思います。

とりあえず、嘘の一例。(2011年6月のツイートです)

 
また、2013年4月には国民健康保険税が平均12.9%引き上げられているのですが、
それには全く言及していないようです。

呆れ果てたので、それぞれについて具体的な数字を調べてまとめてみました。

最初に概要だけまとめると、以下のようになります。

  ●武雄市の合併について 

    ◎現在の武雄市は2006年に武雄市・山内町・北方町が合併して出来たもの。
      合併後もしばらくは旧3地区で公共料金や税率等に差があった。

  ●固定資産税率について

    ◎2006(H18)年の合併前は、武雄市地区は1.55%、
      山内町・北方町は1.40%という差があった。

    ◎2006(H18)年の合併により、武雄市地区は1.55%のまま、
      山内町・北方町は1.48%への引き上げが行われた。

    ◎2009(H21)年度に、市内全域で固定資産税が1.55%に統一された。
      (武雄市地区は1.55%でそのままだが、
       山内町・北方町では1.48%→1.55%の引き上げとなった。)

    ◎2010(H22)年4月1日に、1.55%から1.48%に引き下げられた。

    ★つまり、合併前からトータルで見ると、
      武雄市地区にとっては1.55%→1.48%の引き下げだが、
      山内町・北方町にとっては、1.40%→1.48%の引き上げとなる。

    ◎なお、固定資産税の標準税率は1.40%なので、
      元々武雄市の固定資産税率が高かっただけで、現在の1.48%は高止まりの状態。

    ◎佐賀県内では鹿島市(1.50%)に次いで2番目に固定資産税率が高い
      それ以外の自治体は標準税率(1.40%)となっている。

  ●介護保険料について

    ◎武雄市の介護保険事業を行っているのは、
        武雄市・鹿島市・嬉野市・大町町・江北町・白石町・太良町
      の4市3町で構成される、杵藤地区広域市町村圏組合となる。

    ◎第4期(2009(H21)年度~)に、第3期(2006(H18)年度~)との基準額比で
      15.8%の引き下げが行われた。

    ◎しかし、その後、第5期(2012(H24)年度~)に、第4期との基準額比で
      13.6%の引き上げが行われた。

    ◎つまり、第3期から第5期を基準額比で見ると、
      トータルで4.3%の引き下げとなる。

    ◎第5期の介護保険料基準額で見ると、佐賀県内の7つの介護保険事業者の中では、
      3番目に安い金額となっている。

  ●水道料金について

    ◎2008(H20)年4月1日に改定され、月20立方メートル利用の
      標準家庭で見た場合に、5.1%~18.9%の引き下げが行われた。
      減収率で見ると、13.11%の引き下げとなる。

      ※引き下げ率に幅があるのは、合併前の武雄市・山内町・北方町で水道料金に差があったため。
        なお、2006年4月時点の武雄市地区の水道料金は全国4位の高さだった。

    ◎2008(H20)年4月の引き下げ後の武雄市の水道料金は、平成23年度末時点で、
      佐賀県内の17の水道事業者の中では上から5番目の高さとなっている。

  ●国民健康保険税について

    ◎2013(H25)年4月1日に、モデルケースでの計算で12.9%の引き上げが行われた。
      (モデルケースになったのは40歳の夫婦と子供2人で給与収入約358万円という家庭)

    ◎佐賀県内の各自治体の平成25年度の国民健康保険税を同様のモデルケースで見ると、
      武雄市は佐賀県内の20の自治体の中では上から6番目の高さとなっている。

 

かろうじて「2割」に近いのが、武雄市地区だけで見た水道料金引き下げ率18.9%でしょうか。
引き下げが行われたのは事実ですが、「2割~3割下げた」は基本的にデタラメですね。
国保の引き上げには一切言及せず、引き下げ率を大幅に偽って吹聴。呆れたものです。

以下、詳細なデータを示していきます。長いので直接飛べるリンクつけておきますね。

  合併と樋渡市長就任について

  固定資産税率について

  介護保険料について

  水道料金について

  国民健康保険税について

  武雄市図書館の改装などやっている場合だったのだろうか?

 
 
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■武雄市の合併と樋渡市長就任について
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  ●武雄市は2006(H18)年3月1日に、隣接する北方町・山内町と合併している。

     参考:
       武雄市 - Wikipedia

 
  ●樋渡市長の就任は合併直後の2006年4月16日
    リコールの動きに対抗して2008年11月21日に辞職。
    2008年12月28日の出直し選で再選
    2010年4月11日の市長選で当選
    そして現在に至る。
    要するに、2006年4月の就任以降の実績を見ていけば良いということ。

  ●樋渡市長は第1期のマニフェスト「みんなの具約42」の中で、
    水道料金、固定資産税の税率、介護保険料等の引き下げを挙げていた。

     参考: 武雄市:市長の部屋

 
  ※重要
    2014年4月には市長選挙が行われる予定です。
    そこでもし樋渡市長が再選されてしまうと、
    武雄市も日本も酷い状況になっていくと思います。

  
---------------------------------
■武雄市の固定資産税率について
---------------------------------

  ●合併前の固定資産税率は、
      武雄市 1.55%
      北方町・山内町 1.40%
    となっており、差があった。

  ●合併にあたり、合併協議会で策定された新市建設計画では、

      「固定資産税は武雄市区域については現行のとおり。
       山内町区域、北方町区域は2006(H18)年度に1.40%から1.48%に、
       2009(H21)年に1.55%と段階的に調整。」

    とされ、実際にそうなった。

  ●その後、2009(H21)年9月市議会で、
      「第70号議案 武雄市税条例の一部を改正する条例」
    が審議・可決され、2010(H22)年4月1日に、
    固定資産税率が1.55%から1.48%に引き下げられた。

  ●つまり、合併前からの固定資産税率の変化を表にすると以下のようになる。

  武雄市地区 山内町地区 北方町地区
2006年合併直前 1.55% 1.40% 1.40%
2006(H18)年度 1.55% 1.48% 1.48%
2009(H21)年度 1.55%
2010(H22)年度 1.48%

 
  ●なお、固定資産税の標準税率は1.4%であり、武雄市の1.48%は高止まりの状態

  ●2013年10月現在の佐賀県内の各自治体の固定資産税率は以下の通り。
    ほとんどの自治体は標準税率となっており、武雄市は鹿島市に次いで高いということになる。

    ◎1.40%(標準税率)の自治体
      伊万里市、嬉野市、唐津市、神埼市、小城市、佐賀市、多久市、鳥栖市、
      吉野ヶ里町、基山町、上峰町、みやき町、玄海町、有田町、大町町、江北町、白石町、太良町

    ◎1.48%の自治体
      武雄市

    ◎1.5%の自治体
      鹿島市

  ●年度毎の固定資産税の決算金額は以下の通り。

     参考: 予算・財政状況 | 市政情報 | 佐賀県武雄市
 

各年度の固定資産税決算金額
年度 固定資産税の決算金額 前年度との差額 備考
2006(H18)年度決算 2,631,341(千円) 合併。
2007(H19)年度決算 2,671,454(千円) 40,113(千円)  
2008(H20)年度決算 2,700,224(千円) 28,770(千円)  
2009(H21)年度決算 2,645,486(千円) -54,738(千円) 市内全域で
固定資産税率を
1.55%に統一。
2010(H22)年度決算 2,536,496(千円) -108,990(千円) 固定資産税率を
1.55%→1.48%に
引き下げ。
2011(H23)年度決算 2,600,457(千円) 63,961(千円)  

 
  ●参考:

     固定資産税 - Wikipedia

     武雄市・山内町・北方町合併協議会 協定項目(確認内容を参照)

     武雄市・山内町・北方町合併協議会 新市建設計画

     武雄市税条例

     固定資産税 - くらしの便利帳(武雄市役所)

     市長提案事項説明要旨 | 平成22年3月定例会 | 武雄市議会

 
------------------------------
■武雄市の介護保険料について
------------------------------

  ●武雄市の介護保険事業をおこなっているのは、杵藤地区広域市町村圏組合
    組合の構成市町は武雄市・鹿島市・嬉野市・大町町・江北町・白石町・太良町
    2013年10月時点の組合管理者は武雄市の樋渡啓祐市長。

  ●杵藤地区広域市町村圏組合の介護保険のページから、
    第3期~第5期の介護保険事業計画を見ることができる。

     第3期介護保険事業計画(2006(H18)年度~)

     第4期介護保険事業計画(2009(H21)年度~)

     第5期介護保険事業計画(2012(H24)年度~)

  ●第3期~第5期について、介護保険料の基準額の年額と月額を調べると以下のようになる。

期間 介護保険料基準額 第3期との比率 第4期との比率
年額 月額
第3期(2006(H18)年度~) 61476円 5123円 100% 118.8%
第4期(2009(H21)年度~) 51768円 4314円 84.2% 100%
第5期(2012(H24)年度~) 58824円 4902円 95.7% 113.6%

 
  ●つまり、第4期に15.8%の引き下げが行われたのは事実だが、
    第5期には、そこから13.6%の引き上げが行われたことになる。
    第3期から第5期をトータルで見ると、「4.3%の引き下げ」ということになる。

  ●佐賀県内の第5期(2012~2014年度)の介護保険料の基準額は以下の通り。
    7事業者中、高い順で5位、安い順で3位。
    10市中、高い順で6位、安い順で2位。

佐賀県内の各事業者の介護保険料基準額
【第5期(2012(平成24)年度~2014(平成26)年度)】
高い順に上から並べています。
介護保険事業者 介護保険料基準額
年額 月額
伊万里市 69540円 5795円
有田町 69504円 5792円
佐賀中部広域連合
(佐賀市・多久市・小城市・神埼市・吉野ヶ里町)
63240円 5270円
唐津市 61200円 5100円
杵藤地区広域市町村圏組合
(武雄市・鹿島市・嬉野市・大町町・
 江北町・白石町・太良町)
58824円 4902円
鳥栖地区広域市町村圏組合
(鳥栖市・みやき町・基山町・上峰町)
55992円 4666円
玄海町 49200円 4100円

 
    参考記事: 佐賀県内65歳以上の介護保険料、4月から引き上げ/佐賀新聞ニュース(2012/3/19)

 
----------------------------
■武雄市の水道料金について
----------------------------

  ●2006年の合併前は、武雄市・山内町・北方町で水道料金に以下のような差があった。
    (合併時に策定された新市建設計画より)

  武雄市 山内町 北方町
基本料金 2047円
(8立方メートル)
1970円
(8立方メートル)
1785円
(10立方メートル)
超過料金(1立方メートル) 325.5円
(9立方メートル~)
260円
(9立方メートル~)
357円
(11立方メートル~)
標準家庭の水道料金
(月に20立方メートル利用)
5953円 5090円 5355円

 
     参考:

       新「武雄市」水道料に格差 (2006年2月28日) | 佐賀新聞ニュース

 
  ●合併時に策定された新市建設計画では、

      「平成19年度までは現行の料金体系とし、合併後速やかに
       新市の水道整備計画を策定し、適正な料金のあり方等について検討し、
       料金の統一を図るものとする」

    とされていた。

  ●これを踏まえ、2007(H19)年度に、武雄市行政問題専門審議会にて
    水道料金の審議が行われた。

      武雄市行政問題専門審議会(水道料金)の審議結果の概要(武雄市役所)

 
  ●審議の結果を踏まえ、2007(H19)年12月市議会で、
      「第61号議案 武雄市水道事業給水条例の一部を改正する条例」
    が議論され、可決された。

  ●これらの経緯を経て、2008(H20)年4月1日に、水道料金の改定(引き下げ)が行われた。
    月に20立方メートルを利用する標準世帯の月額水道料金は以下の通り。

  武雄市 山内町 北方町
2008(H20)年4月の改定前 5953円 5090円 5355円
2008(H20)年4月の改定後 4830円
引き下げ額(月額) 1123円 260円 525円
引き下げ額(年額) 13476円 3120円 6300円
改定前との比率 81.1% 94.9% 90.2%

 
     参考:

       水道料金の計算方法|武雄市水道料金の仕組み|佐賀県武雄市

 
  ●疑問
    2010年3月市議会における樋渡市長の演告にある、

       「月20立方メートル使用の標準世帯で年間9,300円の減額、
        平均13パーセントの減額となりました。」

    というのは、どういう計算をしたものなのだろう?

    ◎引き下げ額の年額を単純に平均すると、7632円となり、「9300円」とは一致しない。

    ◎改定前の武雄市・山内町・北方町の水道料金を単純に平均すると、5466円。
      改定後の4830円をその平均との比率で表すと、88.4%となる。
      この計算だと、11.6%の引き下げということになり、「平均13%」とは一致しない。

    ◎武雄市で18.9%、山内町で5.1%、北方町で9.8%の引き下げだが、
      この引き下げ率を単純に平均してみても、約11.3%となり、「平均13%」とは一致しない。

    ⇒2013/10/9追記
      武雄市役所水道課から、13%、9300円の根拠について回答を頂きました。
      「13%」については、平成17年度の旧3地区の調定額を改定後の金額で試算し、
      減収率を計算したものとのことです。
      「9300円」については、旧武雄市地区の年71436円(月5953円)の13%ということで
      約9300円の減額との回答でしたが、一番高かった旧武雄市地区の金額を元に
      計算した金額ですので、説明には不適切な数値だと考えます。
 

  金額 備考
平成17年度の調定額(旧市町合計)
1,326,560,831円 改定前
平成17年度分を改定料金で試算
1,152,595,264円 改定後
C=A-B 173,965,567円 減収額
C÷A 13.11% 減収率

 
  ●樋渡市長の下記ブログ記事によると「最大で2割下げた」ということらしいが、
    これは恐らく武雄市地区だけで見ると18.9%の引き下げになるということを
    指しているのではないかと思われる。

      武雄市役所は職員31%減らしたよ。 : 武雄市長物語(2011/2/19)

 
  ●なお、武雄市行政問題専門審議会の審議結果には、

      「3年ないし5年以内に経費削減効果を見極め、さらに料金の見直しを行うこと

    という文言が入っており、2013(H25)年度は、この「5年以内」の期限となっている。
    樋渡市長は色々な場で数%下げるという発言もしているが、
    市議会の議事録などを見ても、議案などは出ていないような?
    具体的な検討はどうなっているのだろうか。

    ⇒2013/10/9追記
      武雄市役所水道課に質問させていただいたところ、料金改定の検討は進めており、
         「長期財政計画」
         「施設・設備更新計画」
      などを検討しているという回答がありました。

 
  ●参考:武雄市の水道料金が高い理由

    武雄市の水道料金が高いのは以下のような理由があるとのこと。

    ◎牟田勝浩議員のブログ記事

       水道料はなぜ?高い・・・(2009/11/9)

 
    ◎樋渡市長のツイッター発言

 
    ◎武雄市職員 小松政氏のツイッター発言

 
  ●参考:合併当時の武雄市の水道料金は全国4位の高さだった。

    合併直後の2006(H18)年4月下旬~5月上旬にかけて毎日新聞が行った調査によると、
    武雄市地区の標準世帯(月20立方メートル利用)の5953円という水道料金は、
    全国4位という高さだった。

     参考: 八ッ場(やんば)あしたの会 - 「水道料金:7倍以上の地域格差 8割以上の市が民間委託」(毎日新聞)-5/14
 

2006年毎日新聞調査
水道料金高値上位10地区
(料金は1カ月に20トン使用時、メーター代込み)
順位 自治体名 水道料金
山形県酒田市松山地区 6132円
熊本県上天草市大矢野地区 6090円
北海道夕張市 6048円
佐賀県武雄市武雄地区 5953円
佐賀県多久市 5880円
佐賀県嬉野市塩田地区 5880円
山形県村山市 5754円
熊本県天草市御所浦地区 5670円
茨城県桜川市真壁地区 5640円
10 佐賀県小城市三日月地区、
熊本県上天草市竜ケ岳地区など
5460円

 

2006年毎日新聞調査
水道料金安値上位10地区
(料金は1カ月に20トン使用時、メーター代込み)
順位 自治体名 水道料金
兵庫県赤穂市 829円
静岡県伊豆の国市大仁地区 882円
静岡県富士吉田市 1022円
神奈川県秦野市 1050円
富山県黒部市 1081円
静岡県伊豆市土肥地区 1154円
静岡県沼津市沼津地区 1210円
静岡県富士市 1260円
山口県岩国市 1281円
10 岐阜県関市関地区 1320円

 
  ●参考:2011(H23)年度末時点の武雄市の水道料金は佐賀県内では5番目の高さ。

    佐賀県の平成23年度の資料によると、佐賀県内の水道事業者の水道料金は以下の通り。
    武雄市は17事業者のうち、上から5番目の高さとなっている。

      参考: 佐賀県:平成23年度「佐賀県の水道」を公表しました
 

2011(H23)年度末現在の佐賀県の水道料金
※月20立方メートル利用の標準家庭での月額水道料金
※事業主体ごとに高い順に表示。
順位 事業主体名 水道料金 備考
多久市 5460円  
大町町 5460円  
江北町 5460円  
白石町 5200円  
武雄市 4830円  
西佐賀水道企業団 4540円 佐賀市・小城市・白石町の一部
伊万里市 4300円  
佐賀東部水道企業団 4095円 佐賀市・神埼市の一部、
吉野ヶ里町、基山町、上峰町、みやき町
鹿島市 3780円  
10 玄海町 3750円  
11 有田町 3685円  
12 嬉野市 3640円  
13 唐津市 3420円  
14 佐賀市 3360円  
15 鳥栖市 3150円  
16 小城市 3030円  
17 太良町 2940円  

 
  ●参考: 水道事業会計資料はこちらから。

      予算・財政状況 | 市政情報 | 佐賀県武雄市

 
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■武雄市の国民健康保険税について
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  ●関連記事など

    武雄市が国保税引き上げへ 平均12・9%アップ/佐賀新聞ニュース(2012/8/28)

    国保が上がります。解説① : 武雄市長物語

 
  ●2012年9月市議会で、
      「第67号議案 武雄市国民健康保険税条例の一部を改正する条例」
    が、審議され可決された。

  ●2013(H25)年4月から、国民健康保険税が平均12.9%引き上げられた。

  ●武雄市役所ホームページでの説明

    国民健康保険税 - くらしの便利帳(武雄市役所)

説明から抜粋:

厳しい国保の財政事情

近年、高齢化や医療技術の高度化等により医療費は年々増加する現状で、
市の国民健康保険事業の運営は厳しくなっています。
また、基金は底をつき平成21年度からは毎年赤字が続き、
平成23年度までの累積赤字は、4億807万円と厳しい財政運営を強いられています。

このため、国保の累積赤字の解消に向け、国民健康保険税の税率改正を行います。
また、市の繰入を5,000万円行い、国民健康保険税の収納率向上に向けた努力を続けるとともに、
医療費適正化のための事業に努めていきます。

 
  ●引き上げにあたっての試算(抜粋)

    2012年9月21日市議会における、福祉文教常任委員長(松尾陽輔議員)の説明から

      「今回、税の見直し改正をお願いしなければ、平成29年度においては、
       累積で約19億7,000万円の赤字になる見込みとの説明がありました。
       それが今回、税率改正と一般会計からの繰り入れ、
       さらには医療費の抑制策の推進等で平成29年度には
       約2億6,000万円の赤字となり、国保会計の大幅な改善になることとの
       試算説明でありました。」

 
  ●「平均12.9%アップ」という試算に関する詳細説明

    2012年12月13日の武雄市議会における江原一雄議員の発言から

      「市の試算でも、夫婦40歳と子ども2人の4人世帯で課税標準額200万円、
       夫の給与収入のみ約358万円の場合の国保税額を示されました。
       改正前は42万1,700円、来年4月からは47万6,000円。
       税率改正によっての差額が5万4,300円、12.9%であります。」

 
  ●武雄市の各年度決算における国保会計の状況は以下の通り。

     参考: 予算・財政状況 | 市政情報 | 佐賀県武雄市
 

  2006(H18) 2007(H19) 2008(H20) 2009(H21) 2010(H22) 2011(H23)
収支額 46,589(千円) 74,185(千円) -89,433(千円) -73,799(千円) -217,971(千円) -408,078(千円)
普通会計からの
繰入額
406,376(千円) 428,708(千円) 364,246(千円) 366,669(千円) 374,225(千円) 347,169(千円)
加入世帯数 9,768(世帯) 9,719(世帯) 7,332(世帯) 7,244(世帯) 7,247(世帯) 7,203(世帯)
被保険者数 19,757(人) 19,453(人) 13,946(人) 13,684(人) 13,488(人) 13,343(人)
1世帯当たり
保険税調定額
151,438(円) 166,542(円) 174,193(円) 173,881(円) 161,986(円) 165,413(円)
被保険者
1人当たり

調停額
74,872(円) 83,207(円) 91,581(円) 92,049(円) 87,034(円) 89,295(円)
被保険者
1人当たり

費用
279,730(円) 304,493(円) 408,323(円) 432,043(円) 449,808(円) 483,168(円)

 
  ●平成25年度の佐賀県内の各自治体の健康保険税は以下の通り。

    ※武雄市が示していたモデルケースで金額の高い順で左→右に表示。
      表が横長になりすぎたので上位10自治体、下位10自治体の2つに分割している。

    ※武雄市が示していたモデルケースは以下の通り。
       1.家族構成: 40歳の夫婦と子供2人
       2.収入: 夫の給与収入のみ。約358万円。
             (給与所得控除後の金額が約233万円)

    ※計算は以下の通り。
       ●所得割に掛ける金額は233万-33万=200万円。
       ●医療保険分J = 200万×所得割A%+均等割B×4人+平等割C
       ●後期高齢者分K = 200万×所得割D%+均等割E×4人+平等割F
       ●介護保険分L = 200万×所得割G%+均等割H×2人+平等割I
       ●合計額M = 医療保険分J+後期高齢者分K+医療保険分L

    ※武雄市は、モデルケースでの金額では佐賀県内の自治体の中では6番目の高さ。
 

  10
鹿島市 鳥栖市 大町町 太良町 唐津市 武雄市 みやき町 白石町 神埼市 佐賀市
医療保険分 所得割
(A)
11.1% 9.7% 9.5% 9.9% 10.4% 9.60% 9.70% 9.0% 9.60% 9.3%
均等割
(B)
25,200円 24,000円 24,600円 25,200円 20,300円 24,000円 25,700円 23,000円 24,000円 18,500円
平等割
(C)
37,100円 36,000円 31,600円 28,800円 30,700円 35,000円 33,000円 33,000円 32,000円 35,700円
賦課限度額 510,000円
後期高齢者
支援金
所得割
(D)
2.10% 2.7% 3.3% 3.3% 2.8% 2.40% 2.20% 2.9% 2.4% 2.3%
均等割
(E)
4,600円 7,000円 7,000円 6,000円 6,000円 6,800円 6,300円 7,000円 6,000円 7,400円
平等割
(F)
6,800円 9,000円 8,200円 8,400円 7,700円 7,800円 7,600円 8,200円 8,000円 6,000円
賦課限度額 140,000円
介護分 所得割
(G)
2.35% 2.8% 2.4% 2.0% 2.6% 2.20% 2.30% 2.2% 2.20% 2.8%
均等割
(H)
14,300円 10,000円 9,300円 8,800円 9,500円 10,000円 8,800円 10,300円 9,400円 9,600円
平等割
(I)
8,600円 6,000円 5,800円 5,000円 5,600円 6,000円 5,000円 7,000円 5,400円 5,600円
賦課限度額 120,000円
モデルケースでの
金額計算
医療保険分
(J)
359,900円 326,000円 320,000円 327,600円 319,900円 323,000円 329,800円 305,000円 320,000円 295,700円
後期高齢者分
(K)
67,200円 91,000円 102,200円 98,400円 87,700円 83,000円 76,800円 94,200円 80,000円 81,600円
介護分
(L)
84,200円 82,000円 72,400円 62,600円 76,600円 70,000円 68,600円 71,600円 68,200円 80,800円
合計
(M)
511,300円 499,000円 494,600円 488,600円 484,200円 476,000円 475,200円 470,800円 468,200円 458,100円

 

  11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
小城市 上峰町 基山町 伊万里市 江北町 吉野ヶ里町 嬉野市 多久市 有田町 玄海町
医療保険分 所得割
(A)
9.2% 9.0% 8.90% 9.37% 8.4% 9.8% 9.1% 9.2% 8.6% 7.00%
均等割
(B)
25,600円 25,000円 27,000円 21,800円 18,400円 23,800円 22,700円 22,000円 21,700円 19,000円
平等割
(C)
31,600円 30,000円 34,000円 32,100円 27,700円 32,000円 36,600円 28,000円 28,800円 24,000円
賦課限度額 510,000円
後期高齢者
支援金
所得割
(D)
2.3% 2.0% 1.70% 2.30% 3.4% 2.1% 2.30% 2.3% 1.8% 1.90%
均等割
(E)
6,600円 6,000円 5,300円 5,800円 7,600円 5,200円 5,400円 5,600円 4,700円 5,000円
平等割
(F)
7,800円 7,000円 6,600円 8,000円 8,400円 7,000円 5,600円 7,000円 6,500円 8,000円
賦課限度額 140,000円
介護分 所得割
(G)
1.9% 2.5% 2.40% 2.20% 2.44% 1.8% 2.10% 1.7% 2.0% 0.70%
均等割
(H)
8,100円 9,000円 8,600円 9,000円 9,700円 6,300円 8,500円 7,800円 9,100円 4,000円
平等割
(I)
5,500円 5,000円 5,000円 5,900円 5,600円 5,500円 5,100円 4,000円 5,000円 4,500円
賦課限度額 120,000円
モデルケースでの
金額計算
医療保険分
(J)
318,000円 310,000円 320,000円 306,700円 269,300円 323,200円 309,400円 300,000円 287,600円 240,000円
後期高齢者分
(K)
80,200円 71,000円 61,800円 77,200円 106,800円 69,800円 73,200円 75,400円 61,300円 66,000円
介護分
(L)
59,700円 73,000円 70,200円 67,900円 73,800円 54,100円 64,100円 53,600円 63,200円 26,500円
合計
(M)
457,900円 454,000円 452,000円 451,800円 449,900円 447,100円 446,700円 429,000円 412,100円 332,500円

 
  ●国民健康保険税の引き上げについて、市民にしっかりと説明された気配が無い件。

   ◎最初に国保の引き上げが市民に知らされたのは、2012/8/28の佐賀新聞の記事

   ◎樋渡市長が2012/9/2に自身のブログで解説①として記事を書いているが、
     あくまでもブログ記事であり正式な告知とは異なる。
     また、続きとして予定されていた解説②は結局書かれなかった。

   ◎引き上げの議決が行われたのは2012年9月市議会

   ◎広報武雄2012年11月号の9月市議会報告(PDF)では、国保の引き上げについて言及無し。

   ◎広報武雄2012年12月号(PDF)で、国保の税率引き上げが掲載されたが、
     改正時期と改正表を掲載しただけで、しっかりした説明は無し。
     平均12.9%の引き上げというモデルケースの説明も無し。

   ◎武雄市ホームページの平成24年度の更新情報を見ても、
     国保の税率引き上げに関するお知らせは見当たらない。

   ◎武雄市ホームページの「くらしの便利帳 国民健康保険税」のページでは、
     「平成25年度から国民健康保険税の税率が変わります」として説明されているが、
     平均12.9%の引き上げというモデルケースの説明は無し。
     また、このページの更新日は、何故か2010年3月9日になっており
     直接見に行かない限り、更新されたことに気づけない。

   ◎武雄市のFacebook(フェイスブック)でも、国保の引き上げに関する記事は見当たらない。

   ★2012/8/28の佐賀新聞の記事に概要は掲載されているが、
     その後の審議結果やモデルケースも含めた内容について、
     公式にもっと丁寧な告知・説明が必要だったのではないだろうか。
     この例に限らず、武雄市の、「都合が悪い説明を避ける」、「インチキグラフの多用」、
     「インチキアンケートの多用」、「新聞記事に頼りすぎの告知姿勢」といった姿勢は、
     説明責任の放棄どころか市民を騙していると言っても過言ではないレベルであり、
     真摯な説明が求められる「自治体」の仕事とはとても思えない。

 
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■まだ新しかった武雄市図書館の改装なんてやってる場合だったのだろうか・・・
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  ●維持的・継続的な財源の確保は必要だし、部分的な金額を取り上げて
    どうこう言うのはあまり適切ではないということもわかった上で、あえて言及する。

  ●武雄市の固定資産税率は、標準税率である1.40%を超える1.48%であり高止まりのまま。

  ●武雄市の国民健康保険の2011(H23)年度末までの累積赤字額は4億807万円。
    経営は非常に厳しく、今後も赤字経営になる見通し。

  ●武雄市図書館・歴史資料館は、2000年10月に新築開館したものであり、
    2012年時点ではまだ12年しか経っておらず、まだ新しく綺麗な図書館だった。

  ●それにも関わらず、樋渡市長は、武雄市図書館の改装を実施。
    武雄市図書館の改装につぎ込んだ税金は、4億6000万円。
    内訳は市税が2.6億、合併特例債による国負担分が約2億。

  ●4.6億円を武雄市の世帯数である約17000世帯で割ると、1世帯あたり約27100円となる。
    市税分の2.6億円を世帯数で割っても、1世帯あたり約15300円となる。

  ●確かに武雄市図書館は改装により来館者数が増えたことで持て囃されているが、
    その改装経緯や巨大書架の危険性などを含め、様々な問題点があると考えている。

      関連記事:
        ◎武雄市図書館の問題について意見をまとめてみました
        ◎市民を欺き貶める樋渡市長を「改革派市長」などと呼ぶな - Togetter
        ◎武雄市図書館の設計不備を建築基準法のせいにする樋渡市長(新報道2001)
        ◎武雄市図書館に関する文部科学省の指導を無視した樋渡市長
        ◎樋渡市長は武雄市図書館から子供を切り離すために新たに別館を建設するらしい    

  ★武雄市図書館の改装は必要だったのだろうか?
    「無駄な税金を払ってツタヤ・スターバックスに来てもらっただけ」としか思えないが、
    継続的に見た場合、本当に武雄市にとってプラスになるものなのだろうか?

  ★武雄市では今後、市庁舎の新築や、文化会館大ホールと体育館の複合施設、
    武雄市図書館の別館など、様々な施設建設が行われる予定となっている。
    合併時に策定した新市建設計画では86.5億円の利用を予定していた合併特例債は
    既にそのほとんどを使い切り、上限の173億円まで使えるように変更されるそうだ。
    武雄市図書館にも約2.7億円の合併特例債が使われたが、
    今後の様々な建設計画を考えた時、その支出は本当に適切だったのだろうか?

  ★話題性を追い求めるだけでなく、堅実な市政が行われるよう、
    武雄市民をはじめとした多くの人々による、冷静な市政監視と市政参加が行われることを望みたい。

  ★また、視察に訪れる国会議員、首長、地方議員や、報道するマスコミも、
    武雄市や樋渡市長の都合の良い説明ばかりを鵜呑みにするのではなく、
    事実を冷静に見つめて評価・報道する姿勢を持つことが重要だと考えます。

 
以上。

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