Aviutl

2012年6月14日 (木)

BandicamでMotionJPEGやMP2を使うとAviUtl等での編集で困ることがある件。

2012/8/12追記
 ・MP2音声の相性が悪いのはx264guiExだけでなく、標準の「WAV出力」を除く
  出力プラグイン全般だったのでその旨を追記。こちらの検証不足でした。
  詳細はこの記事のコメント欄を参照してください。
  rigaya様、調査ありがとうございました。失礼いたしました。

2012/7/10追記
 ・MP2音声が拡張編集だけでなくx264guiExとの相性も悪いようなので追記。


Bandicamという動画キャプチャソフトがあります。
利用制限のある無料版と、制限を無くした有料版があり、
シンプルで初心者向けということもあり、ゲームキャプチャ等で使っている人もいるようです。
記事作成時点での最新バージョンは、「1.8.0.230」です。

ただ、録画後のファイルをAviUtl等の動画編集ソフトで編集する場合、
いくつか注意すべき点があるようなので、それを書いてみようと思います。

この記事で扱う主な注意点は、

  1.映像コーデックに「Motion JPEG」を選択した場合、
    編集ソフト(AviUtl等)に読み込んだ時に色がおかしくなることがある。
    (コントラストが低く、やや暗い映像になる感じ)

  2.音声コーデックに「MPEG-1 L2」を選択した場合、
    AviUtlの「拡張編集」「拡張x264(GUI)Ex」といったプラグインとの相性がよくない。

の2点です。
詳細とその他のメモを以下に示します。

続きを読む "BandicamでMotionJPEGやMP2を使うとAviUtl等での編集で困ることがある件。"

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2012年5月28日 (月)

つんでれんこ v2.71のx264設定を、拡張x264(GUI)Ex v1.43用の設定ファイルにしてみた

以前の記事で、つんでれんこ v2.51相当のx264設定を、AviUtlの出力プラグインである
x264guiEx v1.13向けの設定ファイルとして移植(?)してみたことがあったのですが、

  ●2012/2/8に、ニコニコ動画のエコノミー回避条件が変わった。
    (約445kbpsまで大丈夫になった。)

  ●つんでれんこの更新も、ひと段落して落ち着いた。

  ●x264guiExで、ファイルサイズやビットレートの上限チェック機能などが実装され、色々と便利になった。

ということで、
   「つんでれんこ v2.71
におけるx264設定を、
   「x264guiEx v1.43
用の設定ファイルとして移植してみました。

   x264guiEx v1.43用設定ファイル(つんでれんこv2.71相当)のダウンロード

x264guiExにはrigaya氏が作成したニコニコ動画用プリセットも付属しているのですが、
とりあえず設定の参考資料の1つになればいいかなということで。
使い方や注意点については、同梱のテキストファイルを読んで下さい。

x264guiEx v1.43で新たに実装された、
  「--keyintに-1を指定すると、フレームレートの10倍の値が自動設定される」
という機能を使っていますので、必ずx264guiEx v1.43以降で使うようにして下さい。
それ以前のバージョンでの動作確認はしていません。

ついでに、つんでれんこ v2.71の各プリセットのx264設定をにまとめてみたら
つんでれんこまとめWikiに置いていただき、色々と補足もしていただけたので、
設定を詳しく知りたい方はそちらを見るとわかりやすいかと思います。

  つんでれんこ まとめ wiki - エンコード設定

 

また、ニコニコ動画向けのエンコードについては、kenjiさんの以下の記事も
とても参考になりますので、是非ご一読を。

  パラダイス☆ケンジ x264でのニコニコ動画用エンコードで注意すべき設定(AviUtl)

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2012年2月19日 (日)

ゆっくりボイス(Softalkや棒読みちゃん等)をAviUtlで扱う場合は0.99k2以降がオススメ

ニコニコ動画の「ゆっくり実況」などで使われる、いわゆる「ゆっくりボイス」。
これはAQUEST社のAquesTalkライブラリを利用した人工音声です。

ゆっくり音声の生成に使う代表的なソフトには、

  「Softalk

  「棒読みちゃん

などが挙げられます。最近では

  「yukktalk(&nicotalk)」

  「ゆっくりMovieMaker

のように、ゆっくりボイスを生成して、それをAviUtlの拡張編集プラグインのタイムラインに
並べる作業までやってくれるツールもあります。(yukktalkは字幕やキャラ映像なども並べてくれます)

さて、このゆっくりボイスの扱いですが、ちょっと注意が必要な点があります。

Softalkや棒読みちゃんで出力したゆっくりボイスは、

  PCM 16bit 1ch 8000Hz (128kbps)

のwavファイルとなります。一方で、ゆっくりボイスをあわせる対象となる動画(キャプチャしたものなど)の
音声には、44100Hz48000Hzというサンプリング周波数が使われることが多いはずです。
元動画の音声を劣化させたくないでしょうから、編集プロジェクトを作る際にも44100Hzや48000Hzで
作ることが多いでしょうし、最終的にMP4出力する時もそうすることが多いでしょう。
その場合、8000Hzのゆっくりボイスは、44100Hzや48000Hzに変換されて使われることになります。

 ※yukktalkもVer2d時点では、サンプリングレート44100Hzのプロジェクトが生成されるようになっています。
   ゆっくりMovieMaker v1.0.5も、出力するexoファイルではサンプリングレートの指定はしていませんが
   exoから拡張編集プロジェクトを作成するとデフォルト値である44100Hzが使われます。)

さて、ここからがAviUtlでの話となります。
「AviUtl 0.99k」までは、44100Hzや48000Hzの編集プロジェクトにゆっくりボイス(8000Hz)を読み込むと、
元々のゆっくりボイスとは違った、ちょっと甲高い金属質(キンキン響く感じ)な声になってしまっていました。
しかし、2012/1/22にリリースされた「AviUtl 0.99k2」
   サンプリングレート変換処理を少し改良した。
という改良が行われたことで、元の音に近い形で処理ができるようになっています。
作者のKENくん氏のツイートによると、

  2倍以上にサンプリングレートを引き上げる場合に音質がイマイチだったのを少し改善しています

  ゆっくりさん用ですw 補間を変えておきました

とのことです。
そんなわけで、ゆっくりボイスを扱う方はAviUtl本体を 0.99k2 に更新することをお勧めします。

0.99kと0.99k2の比較動画を作ってありますので貼っておきます。聞き比べてみて下さい。

実は最初はユーザー側で何らかの対処をすればいいだろうと思って、ツイッターで呟きながら色々な音声変換ソフトを使って
サンプル動画をアップしていたのですが、KENくん氏がそれを見かねてさくっと本体の改良をして下さったという・・・。
なんというかすいませんというか、本当にありがとうございました。

Audacity、SRCDropといったツールで変換したサンプル動画も上げてありますので、一応そちらの一覧も貼っておきます。

 

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2011年11月 5日 (土)

AviUtlと拡張x264(GUI)Ex 1.13までは10bit-depthのBT.709エンコードをするのは難しかった(1.14で対応済)

※2011/11/9追記
  2011/11/8にリリースされた「拡張x264(GUI)Ex 1.14」にて、YC48からの色空間変換の設定が実装されました。
  したがって、この記事の内容は既に意味がなくなっています。

  拡張x264(GUI)Ex 1.14で「10bit-depthでのBT.709出力」を行ないたい場合は、
    1.ソース映像を通常どおりプレビューが正しい色になるように読み込む。
    2.拡張x264(GUI)Exの「x264」タブで「10bit depth」にチェックを入れ、10bit-depthのx264.exeを指定する。
    3.拡張x264(GUI)Exの「x264」タブで「colormatrix」に「bt709」を指定する。
    4.拡張x264(GUI)Exの「拡張」タブで「YC48出力」を「BT.601→BT.709」にする。
  という設定を行なえば、YC48からの10bit変換で色空間を考慮した変換が行なわれ、
  問題なく「10bit-depthでのBT.709出力」ができるようになっています。
  作者のrigaya様、実装ありがとうございます。

 
◎2011/11/9追記
   ・拡張x264(GUI)Ex 1.14にてYC48からの色空間変換の設定がサポートされたので記事をクローズ。
    タイトルも過去形に変更。
   ・10bitでの色変換についての参考記事へのリンクを書き忘れていたので追加。
       rigayaの日記兼メモ帳 H.264 high bit depth decoder

◎2011/11/6修正
   ・YC48を「約12bit深度」としましたが実際には「16bit深度」でした。
    輝度や色差のマッピング範囲が約12bit+α相当なのであながち間違っていないかもしれませんが
    YC48のデータ構造自体は16bit深度です。(PIXEL_YC構造体では輝度と色差の値はshortとなっている)
       参考: x264のYUV4:4:4/RGB、AviUtlのYC48とYUY2入出力の仕様 (POP@4bit)
   ・拡張x264出力(GUI)Exの設定画面で出力色空間を指定するなら、拡張タブではなく
    x264タブの「10bit depth」の近くで設定できたほうが自然かもと思ったのでその旨を追記。
    

◎2011/11/5修正
   ・YC48を「12bit+1深度」と表現していたのを「約12bit深度」に修正。
    TVスケール輝度が0~4096になるだけで、フルスケール輝度は-299~4470の範囲を取るため。
   ・Makki氏の「AviUtlの内部形式について」のリンクを追加。
   ・デコーダーについていくつか注意書きを追記。
    比較的新しいものでないと10bit再生には対応していません。

※注意
  記事作成時の各ソフトのバージョンは、
     AviUtl 0.99j2
     拡張x264(GUI)Ex 1.13
  です。

------------------------------記事本文ここから------------------------------

AviUtl」と「拡張x264(GUI)Ex」を使って

   「10bit-depthのBT.709エンコード」

を行なおうとした場合、8bitの時と同じ感覚では間違えるというか、
かなりわかりにくいことをしないと正しくエンコードできないことがわかったのでまとめてみました。
色空間の話になるので、なかなか厄介でわかりにくいです。

うまく対処するには、拡張x264(GUI)Ex側での機能追加が必要な気がします。

この記事にある内容の影響を受けるのは、地デジのTSなどを10bit-depthでエンコードして
保存しているような人になると思います。(HDサイズならBT.709にしているはずですし。)
あとはPV3/PV4を使ってHDキャプチャしたものを10bit-depthでエンコードしている人とか。

なお、ニコニコ動画への投稿には10bit-depthは使ってはいけないので関係ありません。
(FlashPlayerは10bit-depthを正しく再生できないため。右側にマゼンタ色の線が入る上、色も微妙におかしくなる。)

■問題点

  AviUtlと拡張x264(GUI)Exを使って、以下の2つの条件を満たす出力を行なう場合、
  特殊な方法をとらないと正しく出力ができない。

    条件1.8bit-depthでi444出力を行ないたい。
         あるいは10bit-depthで出力(i420,i422,i444)を行いたい。

    条件2.出力色空間をBT.709としたい。

  AviUtlと拡張x264(GUI)Exでの色空間の扱いを詳しく知らないまま
  直感的にやろうとすると、かなりの高確率で間違ったエンコードになると思います。
  特にAviUtlの内部色空間である「YC48(16bit深度)」について理解しておかないとわかりにくいです。

長いので折りたたみます。
 

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2011年11月 3日 (木)

AviUtl拡張編集のLuaスクリプトのデバッグツール

AviUtl拡張編集のLuaスクリプトをデバッグする方法を教えてもらったので記事にしておきます。

使用するツールは、以下の2つのいずれかがよさそうです。(両方ともフリーソフト)

  DebugView for Windows (Microsoft TechNet)
    ・Windows7で動作するかどうかは不明。
    ・表示フォントが選べる。
    ・ログの検索やフィルタリングが出来る。
    ・他にもなんか色々機能があるみたいだけどよくわからない。

  デバッグモニタツール (Vector)
    ・VistaやWindows7で動作するかどうかは不明。
       →Windows7 64bit環境でちゃんと動いたそうです。
    ・シンプルな表示のみ。ごちゃごちゃしてるのが嫌な人はこっちでいいかも。

書いたスクリプトがうまく動かないような場合に、このツールを起動しておくと、
Luaのエラーメッセージを表示してくれるので、それを手がかりとしてLuaスクリプトを修正できます。

また、スクリプト用に用意されているdebug_print()関数を使えば、デバッグ用のメッセージを出力することもできます。
ただし英数字以外は文字化けしてしまいます。日本語も表示できると便利そうなんですけどねえ。

なお、「スクリプト制御」などでスクリプトを直接入力している場合、
1文字書くごとにスクリプトが評価されるためエラーメッセージが連発されます。
書き変えるときは「スクリプト制御」右上のチェックを外してスクリプト制御を一時的に無効にしたり、
問題が起きたときだけデバッグモニタツールを起動するようにするなど、使い方を工夫しましょう。

なお、*.anmや*.objなどのスクリプトファイルを書き変えた場合は、
拡張編集上でF5キーでキャッシュのクリアを行えば、新しいスクリプトを再読み込みしてくれます。

●参考:(拡張編集プラグイン付属のlua.txtより)

    ○debug_print(text)
       指定の文字をOutputDebugString()に送ります。デバック用です。
       ※スクリプト実行エラーのメッセージは自動的にOutputDebugString()に
         送られるようになっています。
            text : デバック表示文字
            例 : debug_print("デバック表示")

いや~、OutputDebugString()ってなんだろうって思ってたんですよね・・・。
普段からプログラム書いてるような人にとっては常識なのかもしれないけど、全然知らなかった・・・orz

DebugView

Debugview

デバッグモニタツール(Debug Monitor Tool)

Debugmonitortool

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2011年10月27日 (木)

つんでれんこ v2.51のx264設定を、拡張x264(GUI)Ex v1.13用の設定ファイルにしてみた

■2012/5/28追記
  ●新たにつんでれんこv2.71相当の設定をx264guiEx v1.43用の設定ファイルとして作成しました。
    以下の記事からどうぞ。
        つんでれんこ v2.71のx264設定を、拡張x264(GUI)Ex v1.43用の設定ファイルにしてみた

■2012/5/21追記
  ●最新のつんでれんこ2.71では少しオプションが変更されているようです。
  ●ケンジさんがニコニコ動画向けのエンコードの注意点をまとめて下さっていますので、
    そちらの記事もあわせて読むと参考になると思います。
     パラダイス☆ケンジ x264でのニコニコ動画用エンコードで注意すべき設定(AviUtl)
 


 
エンコードの勉強がてら、窓屋(Twitter)氏のつんでれんこ v2.51のx264設定を調べて、
rigaya氏の拡張x264(GUI)Ex v1.13用の設定ファイル(*.stg)を作ってみました。

   拡張x264(GUI)Ex v1.13用設定ファイルのダウンロード

使い方や細かい説明などは同梱したreadmeを参照。
以下、調べたプリセット内容についてのメモ。(長いので折りたたみ)

続きを読む "つんでれんこ v2.51のx264設定を、拡張x264(GUI)Ex v1.13用の設定ファイルにしてみた"

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2011年10月14日 (金)

ハードウェアアクセラレーション(GPU再生支援)を考慮した場合のx264エンコード設定について

※重要
 知識が浅いため色々と間違ってる可能性があるので
 書いてあることは鵜呑みにせず厳しい目でチェックしてください。

※今更な感じもしますけど、自分がちゃんと理解できておらずエンコードスレで質問中なことをまとめ。
※間違ってる点があればコメントをいただけると、とてもありがたいです。
※調べれば調べるほど、これまでLevelとか全然気にせずエンコしてたのが恥ずかしくなってきました。/(^o^)\
  PS3とかPSPとか携帯端末とか向けにエンコしてる人とか、ちゃんと勉強してエンコしてる人なら
  refとかbframesとかが色々関わってくるのは常識なのだろうけど、
  とにかくニコニコにアップして見れればいいやと適当にエンコしてたからなあ・・・。orz

※2011/10/18更新
  ・一覧表にて、レベル3.2についての記述と計算が抜けていたので追加してその結果を反映。
  ・表に解像度720x480、720x576、1024x576、1024x768、1440x1080を追加。
  ・自分でもテスト用動画をアップしてみたので、その動画一覧のマイリストへのリンクを追記。
  ・その他、記述をいくつか修正。

-----

FlashPlayerは、2010/6/10にリリースされたバージョン10.1から
H.264のハードウェアアクセラレーション(GPU再生支援)をサポートしています。
これを利用すれば、GPUがデコードを行なってくれるので、比較的貧弱なCPUでも
HDサイズのH.264動画をさくさくと快適に再生できるわけですね。

ハードウェアアクセラレーション機能は、FlashPlayerの再生画面を右クリックして「設定...」を選択し、
左下の「ディスプレイ」タブにある「ハードウェアアクセラレーションを有効化」のチェックボックスで
有効・無効を切り替えることができます。
(実際に有効・無効を切り替えるには、動画の再読み込みも必要になります。)

Flashplayerhwconfig

また、ハードウェアアクセラレーションを利用するには、使っているPCのグラフィックカード(チップ)が
H.264の動画再生支援をサポートしていることも条件となります。
まあ最近のPCであれば、多分サポートされていると思います。
(私が使っている5年前のノートPCはIntel945GMチップセットなのでサポートされていませんが・・・orz)

H.264の動画再生支援がサポートされているかどうかは、DXVACheckerというツールで調べることもできます。
AMD系のグラフィックカード(Radeonシリーズとか)なら「デコーダデバイス」の欄に
   ModeH264_VLD_NoFGT_Flash
が出てくればOKで、それ以外なら
   ModeH264_
で始まるのが出てくれば、多分サポートされてます。(自分で試せないのでかなりアバウト。)
ドライバが古いと出てこない可能性もあるので、サポートされているはずなのに出てこないという場合は
ドライバを最新のものにしてみるとよいかもしれません。(ただし自己責任でお願いします。)

さて、このハードウェアアクセラレーションですが、
場合によっては働かなかったり、映像が乱れてしまうことがあるようです。

そのあたりの参考情報が、以下の大百科記事やマイリストにまとめられています。

  動画がおかしくなる方は大百科をクリック→とは- ニコニコ大百科

  FLVENC2 ツール&画質テスト H264

  ガラクタ置き場(互換検証)

大百科記事では、
  ハードウェアアクセラレーション有効時に再生に問題が起きた場合は、FlashPlayerの
     「ハードウェアアクセラレーションを有効にする」
  のチェックを外したうえで動画を再読み込みする。

という対処方法が示されています。
ただし、そうするとGPUではなくCPUでデコード(ソフトウェアデコード)することになるため、
CPUの処理能力が低い場合は動画がカクついたりまともに再生できなかったりすることがあります。

上の記事やマイリスに入っているなかで、GPU再生支援で問題が起きることがあるらしいという動画を、
  解像度 フレームレート プロファイル@レベル ref bframes
のパラメータつきで3つ貼っておきます。(MediaInfo 0.7.47 で調査)
映像がおかしくなるかどうかは環境次第だとは思いますが、
ハードウェアアクセラレーションを有効にした上で視聴してみてください。
(問題が起きた場合、問題が起きた動画と、使っているグラフィックカードをコメントで教えてもらえるとありがたいです。
 勝手に動画を貼ってすみません。本当なら自分でテスト動画をアップすべきなんでしょうけど、
 作ったとしても自分では確認できないもので・・・。

2011/10/18追記:
  自分でもテスト用の動画をアップロードしてみました。640x360 24fpsのもので、
  まずいとされるエンコードオプションの値を少しずつ変えてみたものです。以下のマイリストからどうぞ。
  (自作PC板のIntelスレやコメントの反応を見ると、少なくともIntel HD Graphics 2000or3000ではref=16のもので映像が乱れるそうです。
   なお、低画質モードだとサーバー側で再エンコードされた映像を見ることになり、テストにならないのでご注意下さい。)
     ハードウェアアクセラレーション(DXVA)テスト用動画リスト

動画1. 512x384 30fps High@3.0 ref=5 bframes=3
 

動画2. 1280x720 59.94fps High@L5.0 ref=16 bframes=16
 

動画3. 512x288 29.97fps High@5.1 ref=16 bframes=16
 

また、少し古い情報ですが、

  H.264(AVC) + UVD(DXVA) / J-pro.info

  x264 Encoding Options for Hardware Compatibility & DXVA - AVS Forum

を見ると、GPU再生支援を利用するためには、エンコード時にH.264 Levelの条件をしっかり守って
--levelでレベルを明示的に指定するといったことが大事になってきたりするようです。

更に

  【ニコニコ動画】FLV/MP4エンコードスレ 53【質問】

で質問してみたところ、動き予測の参照距離(--ref)が16だとGPU再生支援が無効になったり
映像が乱れることがあるという話を教えてもらいました。

つまり、x264でのエンコード時に、ハードウェアアクセラレーション(GPU再生支援)が
きちんと働くように設定を行なうことが重要になってくるわけですね。

 
さて、ここからが本題です。

以上の情報を踏まえてニコニコ動画まとめWikiの推奨設定を見てみたところ、
レベルをきっちり守れず、refも16になってしまうケースがあることに気づきました。
これがどの程度問題になるのかはよくわかりませんし、実は全然問題ないかもしれませんが、
どうせならきっちりとした設定を考えてみたいと思い、今ある情報をまとめてみました。

長くなるので折りたたみます。
わからないことだらけですので、コメントなどいただければありがたいです。
(ここではなく「【ニコニコ動画】FLV/MP4エンコードスレ 53【質問】」のほうでも質問中なのでそちらでも。)
 

続きを読む "ハードウェアアクセラレーション(GPU再生支援)を考慮した場合のx264エンコード設定について"

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2011年10月 3日 (月)

文字を3Dモデル化してAviUtl拡張編集に読み込ませる方法(立体テキストの作成)

※筆者は3DCGモデリングの知識があんまりない素人です。
  メタセコイアもPMDエディタも、今回初めて使ったので、詳しいことはよくわかっていません。
  この記事は「とりあえずこんな感じでやったらできた」というメモにすぎませんので、
  コメントで色々と指摘していただければ幸いです。

※2011/10/03
  とりあえずざっくりとした概要のみ。まだ文字だけですが少しずつ手を入れていきたいと思っています。

※2011/10/03 21:45追記
  Blenderという3DCGアニメーションソフトでも、テキストの3Dモデルを簡単に作れる上、
  色々な整形ツール(捻ったり)も使えて便利だとのことです。
  まだ試せていませんが、興味のある方はそちらも試してみるとよいかもしれません。

 
---ここから記事開始---

今更ですが、「AviUtl拡張編集Pluginスレッド Part4」の223氏が書いてくれた
立体テキストの作り方を試してみましたので、手順をメモとしてまとめてみました。
223氏、本当にありがとうございました。

 ◎単色の立体テキストを作って読み込んだ例(拡張編集プラグインによる動画)

 ◎テクスチャを貼った立体テキストを作って読み込んだ例(拡張編集プラグインによる動画)

AviUtl拡張編集Pluginスレッド Part4 のレス223

223 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2011/08/20(土) 09:56:52.05 qC0dOcHc0
>>218
スレ違いというか板違いだけど、ヒント的な
PMD=MMD用可動3Dフィギュア
おすすめ3DCGモデリングソフトはとっつきやすいメタセコイア
「メタセコイア テキスト」でググると立体文字作成ソフトが出てくる
できたmqoをメタセコで読み込んで.xで出力して、MMD関連ソフトのPMDeditorでインポートしてPMD出力
自分でモデルを作るのは、MMD本とかメタセコ解説サイト(clip-studio)色々あるけど、絵が描けないとかなり辛い

続きを読む "文字を3Dモデル化してAviUtl拡張編集に読み込ませる方法(立体テキストの作成)"

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2011年9月17日 (土)

AviUtlと拡張編集の小ネタ KENくんからの隠しメッセージ

AviUtlスレなどでは割と有名なようですが、AviUtlのバイナリには
作者であるKENくんからの隠しメッセージが含まれています。

例えば、現時点の最新版である「AviUtl 0.99j」の「aviutl.exe」をバイナリエディタで開き、
"Kenkun"で検索すると以下のようなメッセージを見つけることができます。
(うっかりバイナリを編集して保存してしまうとAviUtlが異常を起こす可能性があるので注意しましょう。)

      「萌える動画作ろうぜヽ(`Д´)ノ AviUtlはツンデレ仕様となっております(´・ω・`)」

Aviutl99j

 
実は、隠しメッセージは「拡張編集Plugin」にも含まれています。

続きを読む "AviUtlと拡張編集の小ネタ KENくんからの隠しメッセージ"

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2011年9月12日 (月)

AviUtl+拡張x264GuiEx v1.43でのニコニコ動画向けエンコード設定例

2012/5/30更新:
  ●x264guiEx v1.43向けに記事を更新しました。
    ファイルサイズ上限やビットレート上限のチェック機構など、
   便利な仕組みが色々と追加されています。
  ●H.264 Levelの指定は特にしなくてもいいやということで説明を削除しています。
    (元々の目的は--refの値が過大にならないよう抑制することでした。
    そのあたりをちゃんと注意していれば敢えてLevelを指定する必要はありません。)
  ●FlashPlayer 11.2では、ソフトウェアデコードの仕様が変わり、
    ハードウェアアクセラレーション有効時と同様に、
       「colormatrixを無視しBT.601で強制デコードする」
    という仕様になったようです。
    ただしまた仕様が変わることもあるかもしれないのでcolormatrixはつけておきましょう。
  ●設定の参考になるサイトへのリンクを追加しました。
  ●x264guiExには、作者のrigaya氏が作ったニコニコ動画向けプリセットが
    同梱されているので、それを使う場合の設定方法も書いてみました。
  ●記事の変更履歴が長くなったので下に移しました。 

----------------------------記事ここから----------------------------

この記事では、rigaya氏のAviUtl用プラグイン「拡張x264guiEx」を使った、
ニコニコ動画向けのエンコード設定の基本について説明します。

AviUtlを使ったMP4エンコードの方法については、ニコニコ動画まとめWikiの
「AviUtlを使ったMP4(H.264)エンコード」のページにまとめられていますが、
まあそれの簡易版といった位置づけです。

■説明に使用しているx264guiExのバージョンは、v1.43 (2012/5/24リリース)です。

■AviUtl本体は0.99k2以降が推奨されています。

x264.exeやmp4box.exeが古いままだと問題が起きることがあります。

  特にx264.exeはr1673以降が必須となりますが、
  --input-rangeなど、一部のオプションはr1673では動作しないので、
  x264guiEx_readme.txtで推奨されているr2184~r2200といった
  新しいバージョンを使うと良いでしょう。
  ニコニコ動画まとめWikiを見て、新しいものをダウンロードしておきましょう。

■基本的な設定を示しただけですので、細かい調整は各自で行なってください。
  このままでも割と綺麗にエンコードできますが画質など満足いかないこともあると思います。
  ただし、注意しないと正常に再生できない動画が出来上がることがあるので、
  以下のページを参考にして色々調べておきましょう。

    ●パラダイス☆ケンジ x264でのニコニコ動画用エンコードで注意すべき設定(AviUtl)

    ●拡張 x264 出力(GUI)Exの設定項目とその機能について - ニコニコ動画まとめwiki

    ●動画がおかしくなる方は大百科をクリック→とは - ニコニコ大百科

■「colormatrixをsmpte170mに。」について
  この設定とは別に、AviUtlの「設定→色変換の設定」の「出力」を、
  必ず「BT.601」に設定しておいてください。

  (AviUtlのデフォルト設定はBT.601になっていますので
   変えてなければ大丈夫だと思いますが。)


■最も基本的な設定を自分で行う場合

「x264」タブと音声,Muxの設定

X264guiex_1_43_mediumsetting

「フレーム」タブの設定

X264guiex_1_43_mediumsetting_framet




■x264guiExに付属している、ニコニコ動画向けのプリセットを利用する場合

X264guiex_1_43_presetsetting


 
この記事の過去の変更履歴

2011/11/3修正:
  ●H.264 Levelの設定内容を修正しました。(縦576未満は3.1、縦576以上は4.1を推奨)
  ●エコノミー動画では色が変わって見えてしまうことがあるという記述を追加しました。
  ●説明の追加にともない、設定画面のスクリーンショットをv1.13のものに更新しました。
    (まとめWikiにアップしたものをそのまま流用。)
  ●記事のタイトルも記事更新時の最新バージョンにあわせることにしました。(今回は1.13)
  ●例によってニコニコ動画まとめWikiに書いた内容と同じなので、そちらを見たほうがよいです。

2011/10/11修正:
  ●「H.264 Level」の設定が抜けていました。
    明示的に指定しないと、FlashPlayerのハードウェアアクセラレーション(GPU再生支援)が
    有効になっている場合に、映像が乱れることがあるようです。
    (ローカルに落としてDXVAで再生した場合も同様かも。)
    例によって自分の環境ではハードウェアアクセラレーションが効かないので未確認ですが・・・。
  ●説明の追加にともない、設定画面のスクリーンショットをv1.12のものに更新しました。
    (まとめWikiにアップしたものをそのまま流用。)
  ●ニコニコ動画まとめWikiの記述もv1.02以降の説明に更新されました。(というか更新しました。)

2011/09/23修正:
  ●colormatrixの指定の説明で「auto」や「bt709」にする例について書いていましたが、FlashPlayerは
     「ハードウェアアクセラレーションを有効にすると、colormatrixを無視し、
      解像度に関わらず強制的にBT.601でデコードする」
     「ハードウェアアクセラレーションを無効にすると、colormatrixを解釈するが、
      colormatrixが無い場合は解像度に関わらず強制的にBT.709でデコードする」

   という動作になっているそうです。(うちはハードウェアアクセラレーションが効かないので確認できませんが・・・)
   この仕様があるため、必ずBT.601でエンコードしたほうが良いようです。
   そのため
      ・colormatrixは必ず「smpte170m」にする
      ・AviUtlの「色空間の設定」の「出力」は「BT.601」にする

   というふうに説明を修正しました。
   詳しくは
      拡張 x264 出力(GUI)Exの設定項目とその機能について - ニコニコ動画まとめwiki
   のページを参照して下さい。4月頃からちゃんと書かれていたのですね・・・。見逃してました。

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